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从 ゚∀从 ブーン系小説&イラスト練習総合避難所
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从 ゚∀从 よく来たなロクデナシ。ここはブーン系小説読み物イラスト練習&総合避難所だぜ。
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読み、
理解と協力をお願いします。
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・作者様及び読者の方々への注意事項
・AAテンプレ一覧
・荒らしについて
ブーン系wiki
http://boonkei.wiki.fc2.com/
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↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
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http://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ ( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★42
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1319164400/
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
http://jbbs.livedoor.jp/sports/37256/
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乙!
ロボットをこんなふうに消化するとは
いいねクーえもん
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( ゚∀゚)のヤンキー小説多いな
乙
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たんぽぽが咲き乱れている小高い丘。
街の隠れ家的スポット。
ここはある少年・・・いや、男のお気に入りの場所になっている。
学ラン姿は時が流れてスーツに変わっていた。
あの時程ここに来る回数も減った。
それでも、暇な時、行き詰まった時はここに来る。
何年たっても、見下ろす風景が変わっても、ここの風景は変わらない。
男はたんぽぽ畑の中で寝転び、青く澄んだ空を見上げる。
「待たせたな」
聞き覚えのある声。
スーツ姿の男はゆっくりと身体を起こして振り返る。
「・・・おせぇよ」
変わらない姿、笑顔のままで、彼女は立っていた。
二人の間を温かい風が吹き抜けていった・・・。
〜END〜
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乙!
>>663の一部の名前がドクオになってるでぇ……
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>>669
しーっ!
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あぁ死にたい
ジョルジュに脳内変換しておいてください
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乙乙
そろそろタンポポの季節だな
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絵を描きたいので誰か絵題ください。
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>>673
( ・∀・)と(゚、゚トソン
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>>673
(;A;)「いいじゃねえか……俺だって、俺だってリア充ライフを送りたいんだよぉおおお!!」
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>>673
/⊃
|(*゚∀゚) アヒャーン
ヽ ⊂)
(,,つ ノ
し'
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>>674
今日はトソンの七歳に誕生日。
誕生日パーティーには沢山のお友達がやってきました。
トソンは優しい女の子で、皆トソンが大好きだからです。
そんなトソンには大好きな絵本がありました。
誕生日パーティーが終わり、部屋に帰ると…。
(* ・∀・)「やぁ、トソン!迎えにきたよ!!」
大好きな絵本から、お迎えが来ていました。
嫌われ紳士( ・∀・)と愛され少女(゚、゚トソンのようです。
http://h2.upup.be/d/NMPCczvDJu
>>675
('A`)「やぁ!バレンタインデーはチョコありがとうね!!」
川;д川「え?」
('A`*)「これはお返しの手作りクッキーなんだけど…美味しくなかったらごめんね?」
川;д川「あ、あの、人違いじゃないですかね?私、あなたのことそもそも知りませんし…」
('A`*)「照れなくっていいんだよ!ほら、このクッキー受け取ってよ、僕たち今日から恋人だよ!!」
川;д川「えっ、えっ、えっ!?」
(;^ω^)「はぁはぁ…やっと見つけたお!!ドクオ、妄想と現実をごっちゃにするなお!!」
ガッ
('A`#)「このクッキーさえ受け取ってもらえれば交渉成立するんだよ、邪魔すんな!!」
(;^ω^)「早く逃げるお!!」
川;д川「えっ、は、はい!!」
ダッ
('A`;)「ちょ、行かないで、マイスゥイートハニー!!」
(;^ω^)「ほら、帰るお!二度とこんな脅迫じみたことはするなお?」
(;A;)「いいじゃねぇか…俺だって、俺だってリア充ライフを送りたいんだよぉおおお!」
http://h2.upup.be/d/4RQ93EWqmQ
>>676
http://i2.upup.be/QJppi2AxwU
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どこまでも報われないなドクオ…
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ちょっとシリアスな話を書きたいと思ってる
登場人物とお題くれないか
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>>679
( ゚д゚) 【地下室の男】
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>>679
(-_-) 残された遺族
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>>679
('A`) 旧約聖書
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>>680-682
席外してた
ありがとう、やってみるよ
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>>677
つー!
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>>677
ブーン面倒見良すぎワロタ
嫌われ紳士読みたいぞ
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冷静な性格のハインたんは可愛いとしてだ、
冷静な性格のヒートってあり?
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そのAAで意味があるのならアリ
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全然クールじゃないクールだってよくいる
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どんなに頑張ってもシュールがシュールになってくれない
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確かにこのAAでやる意味あるの?って思うときはあるな
クールじゃないクール、冷静なヒートとかは俺は気にならないけど、
ただのイケメンキャラとか、マイナーAA持ってきてちょーつおいちょーカッコいいとかの方が気になる。
前者はギコやモララーが多いな。確かに使い易いAAだけどね
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before
川 ゚ -゚)「昼は何を食べよう」
ノパ⊿゚)「カツ丼がいいぞおおおおおおおおおおお!」
川 ゚ -゚)「毎日カツ丼で飽きないのか」
ノパ⊿゚)「カツ丼は別腹だあああああああああああ!」
after
川 ゚ -゚)「昼は何を食べよう」
ノパ⊿゚)「うどんがまだ余ってたろ。それでいいじゃない」
川 ゚ -゚)「毎日うどんで飽きないのか」
ノパ⊿゚)「私は別に何でもいいんだけどな」
afterのヒートに違和感ある?
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IME向けの一行AAの単語登録用のテキスト作ったんだけど、需要あるかな?
ぶーん→( ^ω^)みたいな
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そんなにない。ただヒートに対しての思い入れもないからかもしれん
ヒートは特殊すぎる性格もったやつだから、気になる人は気になりそうね
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ほぼ無い
むしろクーの姉妹キャラで他のAAが来るほうが違和感あるしな
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ヒートは男っぽいってイメージがあるから違和感はないな
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毎度叫ばれても困る
心に熱いものを持ってる女性っていう描き方もできるんだよ
クールにも言えるな
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ちょっとまてよ…好きな人の前だけ熱くなるとかどうだ
川 ゚ -゚) 誰か来たけど
ノパ⊿゚) あー…適当にあしらっておいて。こたつから出たくない
< ヒートいますか? モララーですけど…
ノハ;゚⊿゚) うおお!? ちょっと待って! 着替え着替え着替え! 髪もセットしなきゃ!!!
川 ゚ -゚) お姉ちゃんなんで全裸やったん
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違和感ないか。みんな意見サンクス
あと>>697のヒートはいただいた
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素直な熱さだからなー。なんとも言えんが
てかそれ書くの難しそう
川 ゚ -゚) 誰か来たぞ
ノハ ゚⊿゚) お姉ちゃんはこたつから出たくないぞ
川 ゚ -゚) いや、そんなはっきり言われても困るんだが
< ヒートいますか? モララーですけど…
ノハ ゚⊿゚) …
ノハ;゚⊿゚) モ、モララー!?
ノハ;゚⊿゚) うおお!? ちょっと待って! 着替え着替え着替え! クー、お姉ちゃんのパンツ知らない!?
川 ゚ -゚) 知らん。てか、なんで全裸なんだ
基本ヒートクールはきっぱりさっぱりしてるほうが好きかな
完全に好みの問題だが
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今俺は歯車を読んでるんだが最終話と言ってるにもかかわらず終わる気配がないんだけど
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同じく昨日から歯車を読み始めた
銃器とか酒の知識には乏しいんだけど読む分には大丈夫だよな?
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歯車って面白いの? 誰かあらすじを
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ハードボイルド超人バトル
二行
余った
大体あってる筈
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何と奇遇な!
何故か読まず嫌いしてた歯車、一昨日から昨日にかけて一気読みした。
伏線回収が快感だったわ…。
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読んでまだ途中だけど冒頭の「WAN!WAN!」でただのバトル小説でない事だけはわかった
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銃の知識については、引き金を引くと弾がでて当たるとヤバイ、くらいの知識があれば多分平気
あればあるだけ楽しいかもしれんけど
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俺もそれ読んでみようかと思うんだけど『('A`)と歯車の都のようです』って作品でいいのか?
「歯車 ようです」で検索してトップに出てきたのがこれなんだけど
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よろしいよ。7xだっけ
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うん7x
把握した
ここまで長くて地の文多いのは歩く読んで以来だな……wktkが止まらないぜ
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>>700だが今読み終わった。
伏線回収やべぇな・・・何で今まで読まなかったんだろう
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何で急に歯車爆ageが始まったの?
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そういう流れだったから
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>>710
読もうと思っても今までは目次に跳ね返されてた
短期間で読みきるとか凄いな
自分も頑張って読もうと改めて決意した、今年中には
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流れぶったぎるけど、単語でお題ください
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>>714
炸裂
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食事中
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>>714
矢印
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>>714
サーバー
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>>715->>718
把握。食事中はお題か分からないけどもらっときます
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>>715-718
みすった
お題ありがとう
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ほのぼの系のお題5つください
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小春日和
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>>721
毎日が休日
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>>721
老人
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>>721
公園
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>>721
緑茶
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>>722-726
ありがとう! 有難くいただいていきますね
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最近創作も過疎だなぁ
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何でもありのリレー小説スレ立てようかな
暇なときに気軽に書ける雰囲気の
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じゃあ久しぶりだけとお題くださいな
SFチックなやつで
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立てるのはいいんだが立てるだけ立ててハイ後はご自由に、はやめてくれよな
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>>730
レーザー
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>>730
テレパシー
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>>731
書きたい人が書くだけだし別にいいだろ
何にでもケチつけるなよ
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立て逃げ系スレが多かっただけに気持ちはわかる
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おかげで乗っ取り班が成長していく
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毎日投下あるけど過疎の内に入るのか
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過疎と聞かれれば過疎だと思う
創作SSの中では全然マシなほうだが
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リア友に広めようぜ
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リア友に自分が書いた作品見られたら悶え死ねる自信がある
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リア友とかいるわけねだろ……
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小説板に誰かきてくれよ
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ちょっと変なことを聞くんだがここってグーグル検索避けとかしてるの?
「ブーン系創作板のようです」け検索しても他掲示板の招待スレとか間接的なのしか出なくて探すのに苦労してしまった。
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それはおれもきになってた
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今検索してみたけど普通に五番目に出てきたぞ?
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携帯では出なかったけどPCでは普通に出た
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VIPにスレたてお願いします
スレタイ メタボギア・ソリッドのようです
本文 お好きに
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>>747
請け負った
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http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331887834/
たててきたよん
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確認しました
ありがとうございました
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こっちで投下したりVIPで投下したり
ごちゃごちゃすると読みにくいなあ
まとめもついてないと特に
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そう?
VIPで見逃したときに創作で見れるから便利だよ
支援乙レスもちゃんと残せるし
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それは俺も気になってた
創作板からVIPに、VIPから創作板にだったら分かるけどせめてどっちかで投下するかを決めてほしいよね
両方はややこしいからちょっと…
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こっそりと、即興で書いた短編投下します。30弱くらい。
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ある夏の日の、早朝。
視界は薄暗いけれど、それはこれから先の日差しを予兆させる色合いで。
空気はそれなりに冷えているけど、昨日の熱をまだ帯びている。
詰まる所その時間帯が、この頃一番動きやすい時間帯なのだった。
(,,゚Д゚) 「着いた、と」
せっせと動かしていた足を止め、片足で自転車と己を支える。
目の前にあるのは、少しだけ時代を感じさせるアパート。
だけど、それは背景でしかない。
俺が見ていたのは、アパートの寂しげな鉄の手すりに寄りかかり
こちらを見ている、期待と不安と驚きのうまい具合に入り混じった笑顔だけ。
(*゚ー゚) 「ホントに、来てくれたんだね」
小さい声だったけど確かに聞こえた。
周りが静寂に包まれているから、なおのことそのか細い様子がよくわかる。
(,,゚Д゚) 「約束したとおりだからな」
俺がにぃっと笑顔を向けると、彼女はぎこちなく微笑み返してくれた。
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(,,゚Д゚) 「乗れよ、しぃ」
自転車の後部を手で示し、しぃの動作を促そうとした。
(*゚ー゚) 「二人乗りぃ?」
訝しそうな顔つき。
生真面目なしぃの性格を改めて思いだし、それから俺は鼻で笑った。
(,,゚Д゚)「こんな朝っぱらなら、誰も気づきゃしないさ。
そんな嫌そうな顔するなっての。これの方が――」
後の言葉は言いづらい。
(,,゚Д゚)「あ、安心だからな。速いし」
(*゚ー゚)「速く行かなきゃなのは確かだけどね。
わたしが乗って大丈夫? 転ばない?」
(,,゚Д゚)「お、俺の脚を信用しないってのか?」
(*゚ー゚)「はいはい」
いくらかほぐれた笑い方で、しぃは自転車の後部に手を掛ける。
その背中には、小さな体とは不釣り合いに大きな荷物。
(,,゚Д゚)「前籠に入れようか?」
(*゚ー゚)「え? ああ……大丈夫だよ! 速く行こ」
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俺の脚が、勢いよく地面を蹴り、自転車が動き出す。
起きたての時はいくらか億劫だったが、今ではもう自由に動く。
目覚めてから時間が経ったのもその原因の一つではあっただろう。もともと血のめぐりは良い方だ。
そして、今では背中にしぃの体温を感じていることも、原因に考えていいだろう。
風を切る中、しばらくしぃは強めに俺の胴体にしがみついていた。
本当に振り落とされないか不安だったに違いない。ちょっとだけ残念だ。
それでも少しずつ、その強さが和らいでいく。
慣れてきてくれたのだ。
(,,゚Д゚)「スピードはこんなもんで、大丈夫かい?」
(*゚ー゚)「うん。風が気持ちいい」
今は緩い坂道を上っている。
もうじきこの坂は勾配を高めていき、やがてちょっとした高台に上ることになる。
ここが一番しんどいところだ。気合いを入れていかなければ。
(*゚ー゚)「早起きなんだね」
(,,゚Д゚)「今日だけな」
(*゚ー゚)「わたしのため?」
(,,゚Д゚)「……言わせたいのかよ」
(*゚ー゚)「あ、ごめん」
(,,゚Д゚)「んにゃ、気にしてない。怒ってもない」
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(,,゚Д゚)「ていうか昨日から寝てない」
(*゚ー゚)「そうなの? どうして」
(,,゚Д゚)「ほら、ブーンのことだよ」
(*゚ー゚)「内藤君?」
(,,゚Д゚)「そう。ほら、あいつドクオと喧嘩になって、大けがしたろ?
手術とかはもう終わって、昨日ようやくお見舞いできるようになったんだ」
(*゚ー゚)「そうなんだ……詳しくは知らなかった。
なんかごめんなさい」
(,,゚Д゚)「いや、俺に謝ってどうするんだよ。
仕方ないし、いつかあいつに謝ればいいだけさ。
あいつそんなこと絶対気にしないし」
ブーンとドクオは喧嘩をした。
とはいえどちらも、一方を憎んでいたわけじゃない。
むしろ友達だからこそ、そんなことをしたのだろう。
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(*゚ー゚)「それで、お見舞いに行ったらどうして徹夜になるの?」
(,,゚Д゚)「ん、お見舞いは9時にはもうできなくなるんだけど
そのときいたのが、俺と、モララーと、ジョルジュと、ドクオだった」
(*゚ー゚)「いつものメンバーだね」
嬉しそうなしぃの声。
ちょっとだけ心が痛む。
(,,゚Д゚)「……ああ」
(*゚ー゚)「それで?」
(,,゚Д゚)「拉致られた」
(*゚ー゚)「また駅前のカラオケボックス?」
(,,゚Д゚)「当たり」
(*゚ー゚)「よっしゃ!」
(,,゚Д゚)「嬉しがるなよ。俺、歌なんか歌えねえのに。
無理やり連れてかれてさ。フリータイムで朝の5時」
(*゚ー゚)「あれ? 今は何時?」
(,,゚Д゚)「4時半ちょい」
(*゚ー゚)「あれれー?」
(,,゚Д゚)b「お金だけ置いて逃走」
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(*゚ー゚)「よく逃げられたね」
(,,゚Д゚)「そりゃ歌い続けてたらへとへとにもなるわ」
(*゚ー゚)「あはは。
その三人はどんな様子だったの?」
(,,゚Д゚)「ひっでえことになってた。
最初のうちは、ドクオがアニソン入れて、ジョルジュが踊りだして
そのうち三人で回して歌いだして何が何やら」
(*゚ー゚)「あー、なんか話に聞いてた通り」
(,,゚Д゚)「つーさんから?」
(*゚ー゚)「そう、お姉ちゃんから」
(,,゚Д゚)「あの三人を仕切れるのはつーさんくらいだものなあ。
ブーンも含めて四人か。
そういえば三人とも言ってたなあ。『つーさああああああん』って」
(*゚ー゚)「お姉ちゃん人気者だったものね」
(,,゚Д゚)「可愛かったよなあ」
(*゚ー゚)「あ、そんな目で見てたんだ」
(,,;゚Д゚)「な、なんだよその急な振り」
(*゚ー゚)「ふふ、恥ずかしがりすぎでしょ」
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日が昇るにつれて、景色が明るみを増していく。
坂も徐々に急勾配となり、俺の息はちょっとだけ上がる。
そんなことを、しぃに悟られたくないものだから、俺はどうにか話をしようと思った。
(,,゚Д゚)「あー、ほら。先生が一人欠けるじゃん?」
(*゚ー゚)「ロマネスク先生のこと?」
(,,;゚Д゚)「……お、おぅ」
(*゚ー゚)「気にしすぎよ」
(,,;゚Д゚)「そうか? そういうものか」
気を取り直して、俺は続ける。
(,,゚Д゚)「で、その後任の理科の先生。
新人の女性の先生らしい」
(*゚ー゚)「へぇー、よく知ってるね」
(,,゚Д゚)「ショボン校長からきいちゃった」
(*゚ー゚)「またなの?」
(,,゚Д゚)「へ?」
(*゚ー゚)「あなたはどうしてそう校長先生と仲がいいのかなー?」
(,,゚Д゚)「……はい、また呼ばれちゃったんですよね、これが」
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(*゚ー゚)「すっかり眼をつけられてるのね」
(,,゚Д゚)「いやいや、俺は元々品行方正だよ?
だいたい最近は俺よりうちの」
(*゚ー゚)「兄弟のせいにしない」
(,,;゚Д゚)「はええよ」
(*゚ー゚)「つい、いつものノリで。
でもホントでしょ」
(,,゚Д゚)「まーな。今ではすっかり
俺の方から呼ばれに行っているようなものだからな」
(*゚ー゚)「よくないよー」
(,,゚Д゚)「わぁーってるよー」
と、そのとき、体の重みが急になくなるのを感じた。
勾配が終わったのだ。
つまりここが、高台の最頂点。
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(*゚ー゚)「うわぁー―――」
しぃの声が綺麗にのびていく。
広い広い眼下の街。
その向こう側にはさらに広い海。
そしてその一隅から、真っ赤な太陽がちょうど半分ほど顔を出したところだった。
朝靄の中を陽光が走り、空気を澄ましていく。
朝焼けというのは、こんなにも綺麗なものだったろうか。
多少は計算していたとはいえ、俺はそのあまりの見事さに呆然としてしまっていた。
いつの間にか自転車を止めて、片足で二人分の体重を支える。
さっきよりつらいはずなんだけど、俺の脚は耐えてくれた。
いや、重みをすっかり忘れていたのだろう。
それはしぃとて同じことで。
ちらっと顔を向けてみたら、両手で顔を覆っている様子が窺えた。
眼をキラキラと輝かせているしぃの顔。
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可愛いな――純粋に俺はそう思っていた。
さっきはしぃの姉、つーに対してその言葉を使ったけど。
今ははっきりとしぃにその形容をしたい。
いつの頃だったかはもう憶えていない。
近所だったから、しぃと遊んだりすることは多かった。
だから、隣にいるのはごく自然のことだった。
俺がつーさんたちに小突かれている中も、しぃは傍にいてくれていて
だからそれは当り前のことで、
それがこんなに嬉しいことだということに気付いたのは最近のことで。
小学校、中学校、高校までたまたま一緒で
高校一年生の夏、今この瞬間
俺は再確認していた。
俺はしぃを好きなんだっていう、その事実を。
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(*゚ー゚)「ねえ」
突然しぃが声を掛けるものだから、俺は少しだけびくついてしまう。
(,,゚Д゚)「な、なんだよ急に」
(*゚ー゚)「これ、狙ったの?」
(,,゚Д゚)「あー、どういえばいいか」
(*゚ー゚)「?」
(,,゚Д゚)「こんなに綺麗だとは、思ってなかった」
やや間が合って。
急にしぃが強く、俺に抱きついてきた。
俺の身体が一気に強張っていく。
「ありがとう」
しぃがどんな顔をしていたのかはわからない。見えなかった。
でも、俺にはしぃが笑っているように感じられた。
俺はこのとき、それだけで満足感をひしひしと味わっていた。
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