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( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです
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とりあえずスレ立てです。
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転がりながらアレ振れるのかww
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ブーンは戻ってきたYから右手を離し、柄の腹を掴むことで、Yの刃を引き寄せた。
あれならYでも接近戦ができる。
望むところだ。
(´・ω・`)「ハァァァァァッ!!」
(#^ω^)「オオオォォォォッ!!」
二つのZで間断なく攻め込む。
ブーンは巧みに防ぎながらも、僅かな隙を逃さずに反撃を打ってくる。
釘を打っているときのように、音が連続して響いていた。
この打ち合いだけで、既に二十合を軽く超えている。
そしてまだ、続く。
右のZを最小限の動きで振るい、次いで左のZを大きく振るう。
だが、変則的な動きにもブーンは確実に対処してきていた。
右を軽く弾いてから左をしっかりと受け止めることで、こちらの攻撃を通さない。
全力での打ち込みだが、ブーンのYは押し切れなかった。
反撃の隙はさほど与えていないものの、既に三度はYが自分に迫った。
いずれも力はなく、容易く防げたが、もし通ってしまえば例え力がなかろうとも体を貫かれる。
正確な数は分からないものの、この短い間だけで、打ち合いは五十合を超えていた。
一騎打ちの開始当初とは、明らかに違う。
ブーンの一撃の鋭さと重さが、はっきりと増している。
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熱い応酬ktkr
支援
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ブーンが攻勢に出て違う緊張感になったな
熱いぞ
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すげえなおい
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クソ・・・昼飯食いに行けねえ
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行動の選択は先ほどまでと変わっていない。
ただ、一撃の厚みだけで、戦況が変わった。
簡単に見切れていた薙ぎも、弾けていた突きも、決して容易ではなくなった。
(´・ω・`)(何があったのかは知らんが……)
心情の変化があったのだろう。
ただ、その切っ掛けが何だったのかは分からない。
しかし、手応えは自分を充足させるものがあった。
(´・ω・`)(……本来、そうあってはならないのかもしれない)
切れのある動きを見せるようになったブーンは、簡単に倒せる相手ではない。
先ほどまでは、勝利の道筋さえ見えたと思っていたが、いつの間にかかき消されている。
一騎打ちとしては、多少難しくなったと言っていい状況だ。
だが、高揚していた。
本来、そうあってはならないのかもしれないが、滾るものがあった。
およそ完調には程遠い相手。
そう思っていた。好都合だ、とさえ考えた。
だが、心のどこかで蟠っていたのも事実だ。
そして、その蟠りを抱えたことで、自分は自分なのだと感じることもできていた。
(´・ω・`)(……悪くはない)
(´・ω・`)(完全な状態のお前に勝つことで、俺は胸を張って帰ることができる)
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>>324
俺なんてこれから面談だぞ…行きたくないのに強制だっての…
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しえしえしえ
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いけいけ支援
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ショボンはやっぱり軍人じゃなく武人だな
くそう・・・かっこいいじゃないか
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>>326
攻めの気持ちでいけよ!
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支援
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いかなる形であっても、勝利は勝利だ。
美しくとも、泥臭くとも、ブーンの胴と頭を斬り離せればそれでいい。
しかし、相手が全てを出し切った末に、破ることができたならば。
自分は、武人としても軍人としても頂点に立ったことになる。
そして、頂点からの景色こそが、天下なのだ。
ラウンジの天下を得る、ということなのだ。
(´・ω・`)(ここからが本番……そう思ったほうがいいな)
暗闇の中で炯々とした眼光を放つブーン。
百を超えた打ち合いのなかでも、決して怯むことはない。
高い集中力を維持して、常に隙を狙ってきている。
今のところまだ、身を脅かされるところまでは来ていない。
自分が押している、と主観的にも客観的にも判断できる状況だ。
ただ、盛り返されたことで多少苦しくはなっている。
今度は、自分が押し返さなければならない。
(´・ω・`)(……この打ち合いでは、首は取れんな)
疲弊させる効果はあるが、同じ人間である以上、動きが鈍ってくるのはブーンだけではない。
何刻でも戦い続けてやる、とは思っているが、気概だけでは戦えないのだ。
距離を取った。
(´・ω・`)「…………」
( ^ω^)「…………」
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支援…
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狡猾でいながらこの武人の風格
これだからショボンは
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熱すぎる・・・
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お互い、頬には薄っすらと汗が浮かんでいる。
夜闇の静寂のなかでは、呼吸の音も隠すことはできない。
灯りは充分とはいえ、陽が落ちる前に比べれば、多少なり視界は悪くなっていた。
一騎打ちに影響を及ぼすとは思えないが、それはあくまで現状の話であり、長引けばどうなるか分からない。
疲労で判断力が鈍れば、僅かな視界の悪ささえ命取りになる可能性もあるだろう。
(´・ω・`)(……力か)
思考力や判断力という、目に見えない力。
どちらが優れているのか劣っているのかも分からない。
アルファベットは、そういう部分も見ているのだろうか。
人が武器を選ぶのではなく、武器が人を選ぶ。
だから、この世界では実力が目に見えて分かりやすい。
掲げている武器を確認するだけでいいのだ。
しかし果たして、目に見えない力までもが反映されているのか。
この戦いでそれが分かる、とは思わない。
絡み合う要素は、あまりにも複雑だ。
ただ、答えの手がかり程度は得られるかも知れない。
再び距離を詰めて、打ち込んだ。
ブーンは一度受けたあと、詰めさせまいと下がる。
最大の危機は、遠距離から瞬時に懐へ飛び込まれたとき、と分かっているのだろう。
最初は、懐に飛び込もうとしても回避されていたが、次第にそうもいかなくなってくるはずだ。
ただ、それはブーンに限った話でもない。
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身長2m近いのに後方宙返りできるショボンさんの身体能力もまた凄まじい
支援
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え!?進行形!?
やったぁあああああああああああああ!!
支援!!!!
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ついにショボンにも汗が
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気概だけでは戦えないが、気概が欠ければ敗北は必至だ。
失っていいものは何ひとつとして無い。
(´・ω・`)「ぬんッ!」
体を開いて、左を突き出す。
ブーンも同じように半身になってZを躱し、流れのままYを振り回してきた。
右のZで、受け止める。
左のZで追撃を見舞うが、頭を沈めたブーンに空を斬らされる。
その刃を追うようにブーンが体ごと動かしてきた。
Yの柄が、自分に迫る。
(´・ω・`)「悪くはないがな」
長尺の柄で、自分を押し倒そうとしてきた。
発想としては、悪いものではない。
ただ、自分としても身を引くだけで容易く回避できる攻め方だ。
右のZで拘束していたYが自由になる。
すかさず、ブーンは振り下ろしてきた。
高みからではない。脚を狙った一撃だ。
左のZを支えにして、脚を浮かせた。
ブーンのYは地面を抉る。
そして浮かせた脚をそのまま、蹴り出す。
(;^ω^)「ッ!!」
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支援
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もう五年になるのか
長いようで短いようでなあ
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うあああああ
緊張で肩凝ってきたあああ
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アルファベット以外の攻撃に不意を突かれたブーンは、後ろへ倒れこむようにして蹴りを躱した。
できればそこを追撃したかったが、自分の体勢もすぐには整わない。
ブーンが起き上がるのも早かった。
不意を突きはしたが、ブーンは怯んでいない。
やはり、一騎打ちを始めた当初や、その後しばらくに比べると、精神的に何かが変わったらしい。
しかし、そもそも――――
(´・ω・`)「……随分と、強くなったものだ」
自然と、口から零れた。
だからこそ、だろう。
ブーンも表情の変化を、隠そうともしなかった。
(´・ω・`)「この状況でも決して臆することがないのは、場数を踏んできたからか」
( ^ω^)「……それもあるお」
下地は、そこにある。
だが最も大きな要素は、やはり背負うべきものを背負っているからだろう。
そして、背負えるようになった理由は、ブーンの背中が広くなったからだ。
逞しくなったからだ。
(´・ω・`)「戦に不慣れで、事あるごとに狼狽していた頃が懐かしいな」
( ^ω^)「…………」
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ぬぅん
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ショボンかっけー
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(´・ω・`)「ジョルジュに伴われてラウンジと戦うことになったときは、随分と反発していた」
( ^ω^)「……苦手だったし、嫌いだったんだお。あのときは、ジョルジュさんのことが」
(´・ω・`)「親の仇だったんだろう、ジョルジュは」
( ^ω^)「だけど、それは仕方がないことだお。当時、ジョルジュさんはオオカミの将で」
(´・ω・`)「恨んでも仕方がない、か。まぁ、そうだろうな」
ブーンが、そう思えるようになったこと自体、成長したということなのだ。
昔は、とにかく感情だけで動いていた。
(´・ω・`)「エヴァ城攻防戦も、モナーの配下でラウンジと戦ったときも……危なっかしいとさえ思ったものだが」
(´・ω・`)「しかし、いつの間にか成長していた。不思議なものだ」
( ^ω^)「……その不思議の理由は、あんたが一番よく分かってるはずだお」
( ^ω^)「ただ、分からないふりをしてるだけだお」
和やかな気持ちのまま、口元を緩めた。
まったくもって、ブーンの言うとおりだ。
( ^ω^)「色んなことがあったお。楽しいことも、辛いことも」
( ^ω^)「その積み重ねがあってこその、今のブーンだお」
( ^ω^)「……そして、その経験のなかに、いつもアンタがいたんだお」
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静から動への流れがジョルジュとアルタイム思い出すな……
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懐かしい……
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鼻から呼吸が漏れた。
あくまで一時的に、ではあるが、体からも少し力が抜けている。
心地よい脱力感だ。
( ^ω^)「だけどきっと、ブーンだけじゃないお」
(´・ω・`)「……モララーやギコ、ドクオたちも、か?」
( ^ω^)「それもそうだお。でも、もっと違うところで」
( ^ω^)「……きっと、アンタ自身も、だお」
ブーンの言葉は、大事な一語が抜けている。
きっと、この会話を傍から聞いていても、他の者には理解できないだろう。
しかし、それでいい。
二人だからこそ、分かり合える言葉。
(´・ω・`)「……そうかもしれんな」
自分が、ここにいられる理由。
いくつもの要素から成り立っているのだろう。
複雑に、絡み合っているのだろう。
(´・ω・`)「さぁ、体力は回復できたか?」
( ^ω^)「…………」
ブーンが素早く身構えた。
先ほどまでよりは、いくらか体が軽いのかもしれない。
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父親みたいだな
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ブーン・・・!
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この会話はヤバイほんとヤバイ
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やべぇ画面が霞む・・・先は長いのに
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やばい泣きそうだ
やっぱり・・・
今の全てがあるのはショボンのおかげだものな
情は捨てきれないか
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目から汁が出そう
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だからこそ、ブーンに勝って欲しい
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壁を超える時が来たか
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全てはこの時のために
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ブーンの疲労を回復させ、勝負を楽しくするために会話していた、というわけではない。
疲弊感が多少なり和らいだのは、自分も同じだ。
今の会話で、ブーンにとって戦況が好転した、などということはありえない。
是が非でも掴まなければならない勝利が、目の前に転がっているのだ。
僅かでも、ブーンに先行は許さない。
雑談のような会話でブーンの歩みを進めさせるようなことは、しない。
(´・ω・`)「ハッ!」
Yの刃先めがけて、Zを振り下ろした。
――双頭の森――
攻めて、攻めて、攻め続ける。
勝利はきっと、その先にしかない。
この思いは、揺るがない。
( ^ω^)「オオォッ!」
ショボンが、Yの刃先を狙ってZを振り下ろしてきた。
それを迎撃すべく、Yを振り上げる。
甲高い音が澄み渡った。
( ^ω^)「…………」
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うぉぉぉぉっぉおおお!
しえん
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ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン
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どうなる!?
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F5取れたどうしよう
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( ^ω^)「絶対入軍するお……そして、ヴィップ国 の天下統一に貢献するお!」
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>>364
俺の予備やるよ30個ある
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永遠に打ち合いそうな程の緊迫感と信頼感
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ショボンの攻撃は、変わらずに苛烈だ。
一撃受けるたびに、信じがたいほどの衝撃が自分の体を駆け巡る。
死を、身近に感じさせられる。
この戦いを優位に進めているのは、間違いなくショボンだ。
それは分かっている。
一騎打ちを開始したあと、しばらく自分が不甲斐なかったせいもあり、差は顕著だった。
今は、そのときに比べれば格段に良くなったという自覚がある。
ただ、ショボンには及ばない。
ショボンの首筋を脅かすまでには至っていない。
しかし、身を引いて守りに入っても戦況は好転しないだろう。
攻めつづければ、いつかショボンの守備が綻ぶ可能性もある。
それを、見逃さずに突け込めば勝利を得ることができるのだ。
だが、守りも疎かにはできない。
瞬きの間さえ安心はできない。
瞼を開くことができなくなるかもしれないのだ。
( ^ω^)(さすがだお……ショボン=ルージアル)
やはり、強大な相手だった。
その事実を、先ほどまでは重く受け止めすぎ、萎縮していた。
今は、発条にして天を目指すことができる。
(´・ω・`)「ふんッ!」
ショボンが間合いを詰めて、右のZを振り上げてきた。
僅かに引いて回避し、即座に反撃を見舞う。
だが当然、左のZを残しているショボンは易々と防いでくる。
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ブーンが負ける姿もショボンが負ける姿も想像出来ない
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>>366
㌧クス
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最終話で遭遇できた・・・嬉しすぎる
支援です!
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F5飛んでったし
スクロールボタン爆発した
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Yを引いて、再び突き出そうとしたが、ショボンは更に踏み込んできた。
Zにとっては絶好だろうが、Yにとっては近すぎる距離だ。
右手で柄の真ん中を掴み、小回りが利くようにしてからショボンのZを受け止める。
アルファベットYの刃は、全アルファベットのなかで最も大きい。
そのぶん重さはあるが、小さい範囲で振るえるようになると、相手の攻めを防ぐ際に有効になってくる。
特にZで左右から攻められている場合、大振りで守っていては間に合わないのだ。
本来、下位アルファベットで上位アルファベットに挑むべきではない。
それは戦場における大原則だが、避けがたい場合もある。
臨まなければならないときも、ある。
その際は、形状の差を活用することが大切だ。
Yの場合は、柄の長さと、刃の大きさ。
いずれも武器として使わなければ上位に打ち勝つことはできない。
昔、ショボンにそう教えられた。
( ω )「…………」
思惑はどうであれ、入軍できたこともショボンのおかげだ。
Aにさえ触れることのできなかった自分を、ここまで引き上げてくれた。
常にショボンの背中を目指してきたからこそ、Jの壁もSの壁も越えることができたのだ。
憧れだった。
いつか、ショボンのように、と思っていた。
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ああ・・・
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熱い…
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恨みだけじゃないんだよなぁ
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……
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最終話を見届けることができるなんてな…本当にありがとう
支援
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ダメだ・・・泣く
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将校として初めて臨んだ、エヴァ城攻防戦。
ショボンの伏兵が、自分の失敗を補ってくれた。
ミラルド=クァッテンを討ち取る補佐もしてくれた。
ベルとの一騎打ちの衝撃は、今でも鮮明に覚えている。
WとTの戦い。あまりにも高次元であり、異次元だとさえ感じた。
しかし今、あの一騎打ちよりも高みでアルファベットを交えている。
一騎打ちの直後、ショボンには、後を継いでくれと言われた。
お前が、東塔の大将になれ、と。
不安と動揺に支配されたが、心のどこかでは、嬉しくも思っていた。
マリミテ城攻防戦でも、オリンシス城攻防戦でも、ショボンは常に頼もしかった。
自分でも常に考えながら動いてはいたが、結局はショボンが思うように動かされていただけのような気がする。
そうでなければ、兵数で劣っていた東塔がオオカミに連戦連勝することは不可能だっただろう。
フェイト城の攻防戦では、ドクオを討たれた。
直接手を下したのはミルナだが、切っ掛けを作ったのはショボンだった。
ドクオの才を危ぶみ、ミルナを利用して謀略に嵌めたのだ。
何度思い返しても、腸が煮えくり返りそうだった。
しかし、敵を利用して策を完遂させたのは、純粋にショボンに力があったからこそだ。
軍人としての力は、認めるしかなかった。
一方で、フィレンクトに一騎打ちを挑まれた際は、真正面から受け止めるという武人らしさも持ち合わせている。
実直な軍人であるだけではなく、誰もが羨むほど武人然としていたことも、ショボンの魅力としては大きかった。
だからこそ、あのモララーでさえ心から敬愛していたのだ。
ヴィップから離れ、敵となってから、ショボンの怖さは改めて思い知らされた。
ベルベットやエクストなど、将校クラスの男たちでさえ、為す術なく討ち取られてしまった。
結果的に勝利を収めることができた戦も多かったが、常に紙一重であり、信じがたいほどの重圧に襲われつづけていた。
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ある意味ではまだショボンの背中を追ってるんだよな、ブーンは・・・
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憧れだよなぁ
人としても武人としても
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ドクオおおおおお
ギコおおお
ベルベットおおおお
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ダメだ涙止まらない
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ベルベットが討ち取られたのは大きかったよなあ・・・
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エクストとか居たっけwwwwww思い出せねぇwwwwwwwww
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誰もが、口を揃える。
最強の武将として、名を挙げる。
あのベル=リミナリーさえもはや超えている、と自分の中では思っていた。
その男に、今、自分が挑んでいるのだ。
脚が震えてもおかしくない。
自然と森から逃げ出そうとしても、おかしくない。
だが、両の足はしっかりと地面を踏み締めていた。
(#^ω^)「オッ!」
アルファベットを薙ぐ際、自然と胸の奥から声が溢れてきた。
ショボンが攻め込んでこようとしてきたのを、牽制する。
構わずに振ってきたが、Yを意識したのか、鋭さに欠けていた。
余裕を持って、受け止めようとした。
(;^ω^)「ッ……?」
結果には、何ら問題なかった。
予定どおりにショボンのZを防ぐことができた。
だが、自分が思った以上に両腕は大きく動いた。
ショボンのZに、押し込まれたのだ。
自分が想定したよりも鋭くZは振るわれたのだろうか。
いや、違う。まだショボンが全力を隠している、とは考えにくい。
更なる力を出す余地が最初からあるならば、既に自分は討たれているはずだ。
つまり、考えられることは、ひとつ。
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>>386
西塔な
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オッ!!
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やっと追いついた
ヴィップも成長したであろう将校を随分討ちとられてたな
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オッ!!
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(;^ω^)(……こっちも、あっちも……既に万全ではなくなってるんだお……)
自分が堪え切れなかったのもそうだが、ショボンの振りも荒かった。
だからこそ、今までにないような不恰好な打ち合いになったのだ。
正確には分からないが、一騎打ちが始まってから、既に六刻は経っただろう。
打ち合いも、二桁はもう軽く超えている。
疲労を隠せなくなっていて当然だ。
それでも、ここまでは気力で補うこともできていた。
補いきれないところまで、疲弊している、ということなのだ。
自分も、そしてショボンも。
(´・ω・`)「…………」
表情だけを見れば、変わりないように思える。
だが、頬の汗が灯りで照らし出されていた。
口も、もはや完全に閉じられることはない。
どちらが優位に立っているのか、など、全く分からない状態だ。
しかし、尽き果てるまで戦うしかない。
そして、その最果ては、もう決して遠くないところに在るのだ。
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ブーンとショボンにはどっちも生き残ってほしいな
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ブーン勝て
でも終わらないでくれ
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3時間打ち合ってんのか
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読み進めるのが怖くなってきたな
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職場から支援
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――フェイト城・北の山――
冬の夜風を遮るものは、何もない。
衣服は過分なほど持ってきたが、それらを全て着込んでも、顔に当たる風は防ぎようがなかった。
ただ、クーは無表情とも言える冷静な顔を崩していない。
( ’ t ’ )「寒くないのか?」
川 ゚ -゚)「多少は」
そうは言っているが、体を震わせることもしないのだ。
相変わらず、人間らしさに欠けている女だった。
有能さは疑う余地もないが、友人として付き合っていくのは難しい類だ。
夜の闇が自分の視界を覆い始めた頃、双頭の森の中央から微かな灯りが漏れ始めた。
一騎打ちのための準備は、どうやら万端だったらしい。
おかげで、まだ二人は戦っているのだということだけは分かる。
( ’ t ’ )(……しかし、明るい頃から始めた一騎打ちが夜になるまで続くと、二人は仮定していたのか……)
( ’ t ’ )(それも恐ろしい話だな……)
無論、全ての可能性は考慮されるべきで、灯りも用意されて然るべきだ。
自分があの場に立つことになっていたとしても、充分に持ち込んでいっただろう。
ただ、実際にそうなったという事実が、自分からすれば異次元だった。
( ’ t ’ )(調練でさえ、せいぜい一刻程度しか続かないのに……)
( ’ t ’ )(二人は、実戦で……もう十刻は戦ってる)
川 ゚ -゚)「これほど長く戦った経験は、ショボン様と言えどないはずです」
自分の考えていることを見透かしたように、クーは言った。
それももはや、この女が相手ならば驚くようなことではない。
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おおお、リアル遭遇です
遂に最終話かここまでみんな長かったね
支援
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ただただ支援
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三時間心身フル活用かよ…化け物だな
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支援
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しえん
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休憩ちゅううううううう
頑張って下さい
支援
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序盤の消耗がどう響くか
いくら若いと言っても相手はショボンだしな
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支援
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( ’ t ’ )「そうだろうな」
川 ゚ -゚)「そして、恐らくブーン=トロッソも」
( ’ t ’ )「仮にあったとしても、大して意味はないだろう」
( ’ t ’ )「……ただの将校を相手にするのと、ショボンを相手にするのとでは、同じ時間でも全く話が違ってくる」
川 ゚ -゚)「…………」
そしてそれは、ブーンのみならずショボンにも言えることだ。
どちらも、望める限り最高のアルファベット使いを相手にしている。
今までに体験した全ての一騎打ちを、軽々と凌駕しているだろう。
( ’ t ’ )「…………」
どれほど目を凝らしても、もはやこの暗さでは、一騎打ちの様子など掴めない。
尤も、明るかったときでさえ、二人が戦っている様子は見えなかった。
微かに、一騎打ちの気配を感じ取ることができただけだ。
川 ゚ -゚)「二人はまだ、戦っていますか?」
同じ状態であるはずのクーが、そういった質問を、既に五度ほど自分に投げてきている。
今まで自分がクーに対して抱いていた印象からすると、ありえない、とさえ思える質問だ。
クーは、必死な思いで質問してきている。
恐らく、不安も抱きながら。
( ’ t ’ )「灯りが消えていないということは、そうなんだろう」
当たり障りのない答えを返しておいた。
それが、クーの望んだ返答ではないと知っていながら。
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10時間...
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支援だ
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この辺りはモララーシャイツー戦を思い出す
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最終話支援
俺らずっと待ってるからいつでも投下していいから!
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僅かに届く一騎打ちの気配は、まだあるように思えた。
しかし、朧げな言葉を口にしたところで、もはや意味はないだろう。
クーも分かっているはずだ。
なのに、何度も同じ質問を繰り返してくる。
人間らしさに欠けている、と先ほどは感じたが、人間味のある部分も一応持ち合わせているらしい。
( ’ t ’ )「……正直、ここまで長引くとは思っていなかった」
( ’ t ’ )「完全に、自分の予想を超えてしまっている」
川 ゚ -゚)「それは、私もそうです」
はっきりとは分からないが、恐らくヴィップの将も同じだろう。
大事な一戦ほどあっさり決まる、と昔ベルに教えられたこともあるが、まさしくそうなるだろうと思っていた。
どちらが勝つにせよ、だ。
ショボンが勝つ場合は、"圧倒的な力で捻じ伏せた"。
ブーンが勝つ場合は、"上手く隙を突いて討った"。
いずれかしかありえない、と思っていた。
そしていずれであっても、さほど時間はかからないだろう、と予測していた。
十刻もの一騎打ちに及んでいる理由として考えられるのは、ひとつ。
お互いが真っ向からアルファベットをぶつけあっており、互角の戦いが続いているのだ。
二人の間には、ランク差がある。
YとZ。たったひとつだが、あまりに隔絶的な差だ。
その差を以ってして、ショボンがあっさり勝負を決めていても不思議はない戦いだった。
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>>408
2刻で一時間のはず
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このままだとブーンのアルファベットがもたない可能性があるな
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支援!!!!
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>>408
アルファ世界の一刻は30分だ、それでも5時間の死闘だが
支援
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( ’ t ’ )「……ランク差はあまり影響していないのか?」
川 ゚ -゚)「それは……はっきりとは、分かりません」
川 ゚ -゚)「しかし、仮にまだ影響がないとしても、いずれは必ず顕在します」
川 ゚ -゚)「それが、アルファベットです」
クーの、言うとおりだ。
下位が上位を打ち破ることは、当然あるが、上位が有利であることは間違いない。
そしてそれは、長引けば長引くほど、影響してくる可能性が高い。
川 ゚ -゚)「……ただ、そう考え続けて、既に十刻が経過しているという現実はありますが……」
思わず苦笑いしてしまった。
それも、クーの言うとおりだ。
結局、ここから分かることなど、何もない。
森を見つめつづけたところで、どうしようもないのだ。
それでも、ここから離れる気は全くなかった。
例えあの二人が三日三晩戦ったとしても、最後まで見続けると決めていた。
自分のなかでは、"見届ける"というつもりで。
( ’ t ’ )「暑いってことはないんだろう?」
そう言って、自分の衣服をクーに羽織らせた。
よく見ると、クーの手先は僅かに赤くなっている。
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分かってるけどミスったwww
俺も正気でない
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