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( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです

380第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 11:50:33 ID:/OgetcPg0
 将校として初めて臨んだ、エヴァ城攻防戦。
 ショボンの伏兵が、自分の失敗を補ってくれた。
 ミラルド=クァッテンを討ち取る補佐もしてくれた。
 
 ベルとの一騎打ちの衝撃は、今でも鮮明に覚えている。
 WとTの戦い。あまりにも高次元であり、異次元だとさえ感じた。
 しかし今、あの一騎打ちよりも高みでアルファベットを交えている。
 
 一騎打ちの直後、ショボンには、後を継いでくれと言われた。
 お前が、東塔の大将になれ、と。
 不安と動揺に支配されたが、心のどこかでは、嬉しくも思っていた。
 
 マリミテ城攻防戦でも、オリンシス城攻防戦でも、ショボンは常に頼もしかった。
 自分でも常に考えながら動いてはいたが、結局はショボンが思うように動かされていただけのような気がする。
 そうでなければ、兵数で劣っていた東塔がオオカミに連戦連勝することは不可能だっただろう。
 
 フェイト城の攻防戦では、ドクオを討たれた。
 直接手を下したのはミルナだが、切っ掛けを作ったのはショボンだった。
 ドクオの才を危ぶみ、ミルナを利用して謀略に嵌めたのだ。
 
 何度思い返しても、腸が煮えくり返りそうだった。
 しかし、敵を利用して策を完遂させたのは、純粋にショボンに力があったからこそだ。
 軍人としての力は、認めるしかなかった。
 
 一方で、フィレンクトに一騎打ちを挑まれた際は、真正面から受け止めるという武人らしさも持ち合わせている。
 実直な軍人であるだけではなく、誰もが羨むほど武人然としていたことも、ショボンの魅力としては大きかった。
 だからこそ、あのモララーでさえ心から敬愛していたのだ。
 
 ヴィップから離れ、敵となってから、ショボンの怖さは改めて思い知らされた。
 ベルベットやエクストなど、将校クラスの男たちでさえ、為す術なく討ち取られてしまった。
 結果的に勝利を収めることができた戦も多かったが、常に紙一重であり、信じがたいほどの重圧に襲われつづけていた。




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