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738穂産姉妹神大社:2011/11/19(土) 09:59:24 ID:EK/9fLvc
>>736,>>737
なおも対処をせずに、稀璃華に抱きつかれたままの神代。
笑顔の崩れていないその顔は、巴津火の声で少し俯いて、
神代もその言葉をかみしめるように小さく、しかし意思を持って呟いた。

「・・・もう、殺しちゃったんですよね。
 ふふ、これで僕も神殺しですか」

状況の終息を感じた神代の一派は各々が神代の元に集まる。
榊に変化はないが、農夫の方の怒りは何かしらの安心によって収まり、
理由の判明しない包帯男も、あの足取りに考えの無しな雰囲気を見れば、
しっかりと冷めているのが窺えた。

「くすくす、神にもなれる、ですか」

しかし最後の巴津火の言葉に対する神代の笑いには、
どこか悪辣な、それでいて無邪気な雰囲気が見える。
農夫は神代のその笑みを見て、また彼も静かに笑ったのであった。

「なんだ?俺たちは今ここに巴津火の前にいるじゃないか!
 近眼なら俺のほうが近づいてやるぞ!!」
「多分今お前以上の近眼はいねえ」

一方水溜りの変化に気付かず、
巴津火の言葉通りに馬鹿らしい返答をして歩み寄る包帯男。

「あはは、くすぐったいです、止めてください。
 は、巴津火さんだって稀璃華さんだって男の子じゃないですか」

そんな包帯男とは違う地点では、
嫌がるでもなくただ困ったように笑う神代の姿が。

巴津火のような拒否反応はないらしい。
今まで女性男性関わらず、しっかりと肌で触れ合ったことのない神代にとって男性であろうが、
それが同性との触れ合いであっても拒絶反応は出ない。
だがある意味巴津火と同じように、こしょばいのは苦手なようだ。

「おいおい稀璃華、いつまで坊ちゃんを抱き枕にしてんだ」

しかし農夫は無理やりにでも稀璃華を神代の体から剥がす。
まだあの肌の感触が残る神代は笑いながら、農夫に伴って黒炎を発した。

人の伸長の大きさまで炎を大きくさせると、
彼らは炎に飛び込もうとする。


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