[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【セ】ヴィーディン王国興亡記【GC】
100
:
スィル・ヴィーディン
:2019/05/28(火) 00:56:37
大火を起こした憎き敵、養父母の仇―――!
だが、ヴィーディン王家の代行として兵を率いている自分は冷静でなくては。
落ち着け、問いただすべきことは……
「なぜ眠れる『竜』を起こした!周辺四国を敵に回すだけでは終わらない。
その炎は、ヴィーディンの民をも脅かすものだというのを忘れたか!」
「いや……あの惨状を見てもまだ分からないのか!?」
奇妙な仮面の正体は分からない。研究所で見かけた気もする。
101
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/05/28(火) 02:55:06
「――――――――――――――――。」
言いたいことはあった。
が――――これはスィル殿下の決闘だ。
己は駒。決闘とは公正なものでなくてはならない。
だから、口を挟まない。
静かに、敵を観察する。
102
:
赤竜童子
:2019/05/29(水) 03:31:16
「あらあ、ずいぶん派手なおべべ来た子やなあ?」
戦車に乗る依頼主の叔父に対する感想はそんな感じだ。
「これがウチの戦ならこないにはしゃぐ子、是非とも飼いたいところやけど――――」
「堪忍なあ、仕事やさかいに。その首、灼かせてもらうわあ。」
103
:
牧田切緒
:2019/05/29(水) 18:54:00
「……」
無言で銃を構える。
流石にあれ程のものは相手をしたことは無いが、なんだかここは自分の知る世界の法則とは違うっぽいしいけるか。
(まぁ、撃てばわかるか)
引き金に指をかけ、タイミングを待つ。
104
:
『王都炎上』
:2019/05/29(水) 21:57:17
【フェルディナンド】「貴様には理解できまい……君主の血を継ぎながら、君主の資質を持たなかった者の気持ちなどは!」
「たったそれだけの理由で! 本来得られるはずだった物を、失った者が! 何を思うかなど……貴様には判るまい!」
「子に資質があった時、私がどれほど安堵したか! 宮廷を離れ、ただ安穏と生きてきた貴様に判ろうものか!」
・ .・ .・
「玉座を我が手に……必要なのは、力! 道理を捻じ曲げる暴力……!」
「“竜の骸”……あの力が私のものになれば……! そう思わなかった日はなかった……」
そもアトラタンにおいては、特に何もなければ長子が玉座を継ぐものだ。
極端に暗愚であったとか、家出したきり帰ってこないとか、そういった極端な事例を除けば。
フェルディナンドに君主の資質さえあれば、そうなっていたのだ。
だが、現実はそうではない。それが、全ての発端であり―――全ての答えである。
フェルディナンドは君主の資質を持たない。口さがない者は、宮廷内では『不義の子では』などといった、事実無根の陰口を頻繁に叩いたものだ。
そんな悪意が彼の心に正し難い歪みを与え―――かつて得られるはずだった、現実には得られなかった玉座への執着を育てたのだろう。
フェルディナンドの言葉には、そんな怨念にも似た妄執が煮え滾っていた。
【フェルディナンド】「ああ、そうだ。私は力が得られればそれでよかった。誰が好き好んで、あのような災禍を引き起こそうものか……!」
「だが! 現実に王都は燃えた! 私の手で! もはやこれは覆せぬ……しかし……私にはまだ、この“タンク”がある。」
・ ・ .・ .・
「……周辺四国が敵に回る。そうだな。収拾が遅れれば、周辺四国はこの国の敵に回るだろう。」
・ .・
「だが、その全てが私の敵になるかは、また別の問題だ。」
「王国は敵となろう。大森林も敵となろう。だが……竜の骸を欲してやまない帝国はどうだ? 金の亡者の共和国は?」
・ .・ ・ .・ ・ .・ .・ .・ .・
「兵器を売り込む相手には、丁度良いとは思わないか? クク、クハハ―――!」
・ .・ ・ .・ .・ ・ .・ .・ .・ ・ .・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
そう―――この男は今や、玉座を得るために、国を売ろうとしているのだ!
王都を焚べた大火は、超えてはならぬ最後の一線をも、跡形もなく焼き尽くしてしまったのか。
響く哄笑は、そんな思いさえ抱かせる、どこか虚しい響きをはらんだものであった。
仮面の男は、そんな君達のやり取りを、まるで特等席で演劇でも見るかのように悠々と眺めている。
素顔も知らないのに、陰湿なにやにや笑いが透けて見えるようだ―――
105
:
牧田切緒
:2019/05/31(金) 22:13:38
心は揺るがない。
牧田切緒という水面に波紋は起きない。
あの男の言うことは分かるが実感として理解が出来ないでいた。
ただ、彼は多分穴だらけにしてもいいタイプの者だ。
五つ六つ開けられても仕方の無い者だ。
なら、そうしてやる他ない。
「……撃っていいですか?」
106
:
スィル・ヴィーディン
:2019/05/31(金) 23:34:06
「クッ!竜騎士(キリ)殿……まだ待ってくれ」
しばらく返す言葉に詰まってしまう。
フェルディナンドの言う通り、自分は『持ちながら選ばなかった者』だ。
姉たち血族と争い、国を背負っていくという責任が伴う道よりは、
一本の槍であれ、ただ強き獣駆り(キャバリアー)であればいい……そういう道を選んだ。
だがそれは叔父のような、最初から『選べない者』とは違う。
「『しない』と『できない』の違いか」
スィルも、フェルディナンドのような思いを抱いたことはある。
正当な後継として父から愛情を一身に受け、宮廷で育った姉に嫉妬を覚えたことがある。
一兵士となる道も『自分の選択』でなければ、受け入れることはできなかったかもしれない。
「なんということを……。竜の力を使った戦いが始まれば、
その橋頭保として……最前線に晒されるのはこの国だぞ!」
「君主率いる兵たちの『剣の戦い』とは比べ物にもならない、『破壊』のぶつかり合いだ」
「それをさせない為の『守り手』、ロードの『聖印』だろう!」
107
:
赤竜童子
:2019/06/04(火) 22:47:42
「そういうことやな雇い主はん?」
「それをしないようにじょうずに立ち回るつもりやったんやろけど・・・この有り様では、なあ?」
「まあ目がある目が無い関わらずにウチは今あんたの敵の雇われや。」
「多少大きいべべ着た程度じゃウチの炎は防げんで?」
108
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/06/08(土) 22:53:00
「………………ああ、落ち着け我が友よ」
「今少し」
「ここではない。いいな?」
傍らのペリュトンを優しく撫でる。
まだだ。もう少し。
ただ、もう少し。
109
:
『王都炎上』
:2019/06/09(日) 21:53:30
【フェルディナンド】「ハハ、ハハハ―――愚かしさ極まれりとは、まさにこのことだな。」
・..・ ・ ・ ・ .・ ・ .・ ・ ・ .・ ・ ・ .・ ・ .・ .・ .・ .・ .・ ・ .・ .・ ・
「ロードでも守り手でもない私に、聖印と異世界の力を携えた貴様が!」
「そのような言葉を説いたところで、今更私の心を変えられるとでも思ったか!」
「私のものになるならば、どうしようと私の勝手だ!」
「私のものにならぬならば、いっそ滅んでしまえ!」
「最前線? 破壊のぶつけ合い? 知ったことか、馬鹿馬鹿しい!」
【仮面の男】「あはっ。なかなか面白いショーだったよ。」
「でも残念だね。事ココに至って、キミの言葉に力はないんだ王子殿下。」
「持ってない王兄殿下には、持ってる側のキミの言葉は嫌味にしか聞こえないんだよ。悲しいことにね。」
フェルディナンドに、スィルの言葉は届かない。
君達とて、もとよりそのつもりであったように。
この上は、武力を以て決するより他にないのだ。
―――これより、決戦を開始する。
110
:
『王都炎上』
:2019/06/09(日) 21:54:34
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│胴体│__│__│__│3
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│4
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│5
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│開始│__│__│__│6
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
C-2:仮面の男
D-2:砲塔 D-3:胴体
▼行動値
12:砲塔部
10:仮面の男
8:胴体
行動値の高い順に、自身の行動値とセットアッププロセスの宣言をせよ。
なお、フェルディナンドと仮面の男はセットアップに宣言する特技・魔法を持たないため、今回は省略する。
111
:
牧田切緒
:2019/06/24(月) 23:09:55
【行動値】は13
《イマジナリーシフト》を使用し、ダメージに+9(MP44→38)
112
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/06/26(水) 23:18:13
ペリュトンの【行動値】が13。
私の【行動値】が8。
そしてどちらもセットアップの宣言は無しだ。
113
:
赤竜童子
:2019/06/26(水) 23:25:07
では行動値5で赤竜の番だ!
【我が身は竜なり】を発動!
コスト6支払って・・・
MP30→24
【筋力】+[3]、HP最大値と現在値に+【10】!!
持ち運んだ鎧などの貴重品を『薪』にした炎を身にまとう!!
「全盛期に比べたらえらいみすぼらしいカッコやが・・・」
「そないなオモチャ相手にするにはもったいない手品や、見ていってくんなまし?」
114
:
スィル・ヴィーディン
:2019/06/27(木) 01:51:39
【行動値】5→10(騎乗)
セットアップは《王騎の印》を発動し、行動値と各種能力を増強。
「……そうだな。もはやここに至っては引くことはできない。
(オレには姉上のような采配の力はなく、誇るべき武も示すべき王道もないが……)」
・ ・
「だから、この言葉はオレの立てる『誓い』だ。
この聖印と槍を誰のために振るうか忘れぬよう、迷わぬように――――」
落としていた視線をあげ、フェルディナンドの戦車を見据えると槍をかかがる。
「これより逆賊フェルディナンドを討つ!みんな、オレに力を貸してくれ!」
115
:
『王都炎上』
:2019/06/28(金) 22:09:02
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│胴体│__│__│__│3
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│4
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│5
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│宮廷│__│__│__│6
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
C-2:仮面の男
D-2:砲塔 D-3:胴体
D-6:PC全員
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
13p:切緒、ペリュトン
12n:砲塔部
10p:スィル、仮面の男
8p:クォーツ、胴体
5p:赤竜童子
行動済み:
【フェルディナンド】「ほざいたなスィル! 貴様も“竜”の炎に焚べてくれよう!」
「玉座は! この国は! 私のものだ!」
【仮面の男】「――――――あはっ。」
フェルディナンドが猛り、吼える。
戦車が駆動し、大地が鳴動する。
謎の男は仮面の奥に、嘲笑を隠す。
ここに、決戦の火蓋が切って落とされた。
イニシアチブプロセス―――
行動値13、切緒 or ペリュトンの行動。
116
:
牧田切緒
:2019/06/28(金) 23:19:13
D-5まで前進。
「では、狼煙と行こう」
銃を構える。
ショットガンである切緒の銃。
通常、至近距離での運用を考えられたものである。
しかし切緒は知っている。
この銃、自分が故郷で使っていたものと同じならばほんの少しだけ射程が広いことを。
見た目は同じ、手触りも同じ、ならば……
【シューティングメソッド】を使用(MP38→33)で射程を1〜2へ。
胴体を狙って射撃を行う。
SwordWorld2.0 : (3D6+4) → 13[6,3,4]+4 → 17
「潰れてろ……!」
117
:
牧田切緒
:2019/06/28(金) 23:45:50
>>116
行き先をC-4に訂正
118
:
『王都炎上』
:2019/06/28(金) 23:53:52
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│胴体│__│__│__│3
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│切緒│__│__│__│__│4
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│5
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│宮廷│__│__│__│6
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔 D-3:胴体
D-6:スィル、クォーツ、赤竜童子
戦車は旋回し、切緒の放った銃弾を避けようと試みる。
その巨体はそれ自体が頑丈さを物語るものではあるが―――
巨体の分、そこまで機敏に動き回れるわけではないようだ。
〈回避〉判定は素の2d+6。
diceBot : (2D6+6) → 5[4,1]+6 → 11
攻撃命中。
119
:
牧田切緒
:2019/06/29(土) 00:05:45
【シューティングメソッド】でダメージ+3
さらに【蒼き星の住人】を使用(MP33→29)でダイスを+1
SwordWorld2.0 : (3D6+10) → 5[1,2,2]+10 → 15
「よし」
120
:
牧田切緒
:2019/06/29(土) 00:06:24
>>119
追記
履帯を切る
121
:
『王都炎上』
:2019/06/29(土) 00:14:42
【フェルディナンド】「チッ、履帯を……!」
無限軌道の欠点は、履帯を切られると身動きが取れなくなることだ。
戦車の産地―――地球からやってきた切緒は、それをよく理解していた。
散弾を撃ち込まれた履帯が切れ、戦車は機動力を失う―――
《履帯切断》を処理。胴体は[硬直]を受ける。
胴体が[硬直]を受けたことで《擱座》が誘発。
[硬直]が治療されるまで、砲塔部と下半身は移動、回避、白兵攻撃、カバーリングを行えない。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
13:ペリュトン
12:砲塔部
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ、胴体([硬直])
5:赤竜童子
行動済み:切緒
行動値13、ペリュトンの行動。
122
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/07/01(月) 23:07:09
よぉし行けペリュトン!
通常移動でD-3に移動!
そして砲塔に攻撃だァーッ!
SwordWorld2.0 : (3D6+8) → 14[6,2,6]+8 → 22
あっクリティカル。
硬直してるので自動的に命中して……
SwordWorld2.0 : (3D6+20) → 12[4,3,5]+20 → 32
クリティカル補正もかかって32点<武器>属性だ!
「あれなるは異界の戦車(チャリオット)!」
「この私が恐れるものか!恐れると思ったのか!」
「……恐れると思ったのか!?」
「ゆ、ゆるさん!決闘だァーッ!」
指示に従ってペリュトンがダイレクトアタック!
123
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/07/01(月) 23:19:39
砲塔じゃなくて胴体に攻撃だな。今すぐ許せよ
124
:
『王都炎上』
:2019/07/01(月) 23:52:41
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│胴鳥│__│__│__│3
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│切緒│__│__│__│__│4
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│5
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│宮廷│__│__│__│6
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:胴体、ペリュトン
D-6:スィル、クォーツ、赤竜童子
響く轟音。重々しい手応え。
これまでの人生でもそうそうなかった、会心の一撃だ。
だが。しかし―――
胴体の〈武器〉防御力は16。よって、ダメージは16点。
砲塔HP:40/40
胴体HP:44/60
全体HP:64/80
MP:60
【フェルディナンド】浅いわ!」
多少装甲に凹みが見られるが、見て判る変化はそれだけだ。
稼働に支障が出るほどのダメージは、ない―――
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
12n:砲塔部
10p:スィル、仮面の男
8p:クォーツ、胴体
5p:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン
行動値12、砲塔部の行動。
125
:
『王都炎上』
:2019/07/01(月) 23:58:26
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│胴鳥│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃宮廷┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
【フェルディナンド】「王都を焼いた、“竜”の炎だ―――恐れぬならば、とくと受けよ!」
轟音とともに砲塔部が火を吹き、一発の砲弾が放たれる。
それは、君たちのやや前方に着弾―――炸裂。
少し離れていたはずの君たちをも巻き込んで、猛烈な炎が燃え上がる!
D-5を中心として、《対拠点焼夷榴弾》を発射。(残弾1)
「対象:十字 (選択) 」に主砲で射撃攻撃を行う。
diceBot : (3D6+7) → 8[2,2,4]+7 →15
着弾点からやや遠いこともあり、達成値は低めで15。
D-6のスィル、クォーツ、赤竜童子は、〈回避〉で判定せよ。
失敗したキャラクターは〈武器〉〈炎熱〉3d+16点のダメージと、炎上2を受ける。
また、攻撃対象のSqは炎上し、以後Lv2の《地形:毒気》となる。
126
:
スィル・ヴィーディン
:2019/07/03(水) 22:44:49
グレネ――ド
「 榴 弾 だ!」
飛んでくる弾頭を目にし叫ぶが、馬の速度は落とさせない。
横腹に蹴りを入れ、勢いを付けさせるとそのまま炎の中に突っ込んでゆく。
2d+4 回避判定
diceBot : (2D6+4) → 7[2,5]+4 → 11 ――→ 回避失敗
命中したので《炎熱》ダメージ
diceBot : (3D6+16) → 17[6,6,5]+16 ――→ 33点
……《炎熱》属性ダメージなら6点軽減して、27点通し!(残りHP:14)
127
:
赤竜童子
:2019/07/03(水) 22:50:46
【守りの盾】でクォーツをカバーリング
(MP24→20)
(3D6+16) → 8[3,1,4]+16 → 24ダメージ、炎熱防御は8なので差し引き16。
カバーリングしたので最終ダメージを倍にして32喰らった!
(HP53→21)
「・・・さすがにちょっと痛いどすなあ?」
砲塔に向けて手をかざした体勢でところどころが焼けただれていよう・・・原型は全然残ったままだ。
128
:
『王都炎上』
:2019/07/03(水) 23:10:30
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│胴鳥│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃宮廷┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:胴体、ペリュトン
D-6:スィル (炎上2) 、クォーツ、赤竜童子 (炎上2)
【フェルディナンド】「燃えろ、燃えろ! 纏めて灰燼と帰すが良い!」
【仮面の男】「うーん、やっぱり間近で見ると、また違った趣があるねぇ。」
周囲を包む炎は、やはり容易に消えそうもない。
それどころか、爆撃を受けた部位から炎がまとわりつき、君たちの体力をじわじわと蝕む。
燃え盛る地形、まとわりつく炎―――長引くと面倒なことになりそうだ。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部
行動値10、スィルの行動。
129
:
スィル・ヴィーディン
:2019/07/03(水) 23:41:13
「良く耐えた、邪紋使い!」
マイナーアクションで《HPヒールポーション》を使用しておく。
2d+15+10 回復量(筋力基本値+薬学知識レベル2)
diceBot : (2D6+15+10) → [4,4]+15+10 → 33
「この機を逃すな、一気呵成に攻め落とすぞ!」
【王騎疾駆の印】を起動して、槍突撃に馬の突進力を乗せる。
……そしてメジャーアクションで偉業【王気奮迅の印】を使用して突撃!
天運2点消費に加えて1点使って命中判定を増強し、全力移動を開始する。
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│_┏━┓_│__│__│1
├──┼──┼──┼─┃┼┃─┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲┃│┃_│__│__│2
├──┼──┼──┼│┃┼┃─┤──┼──┤
│__│__│__│胴●│┃_│__│__│3
├──┼──┼──┼──┼┃─┼──┼──┤
│__│__│切緒│_┏━┛_│__│__│4
├──┼──┼──┼─┃┼──┼──┼──┤
│__│__│__│_┃│__│__│__│5
├──┼──┼──┼─┃┼──┼──┼──┤
│__│__│__│宮廷│__│__│__│6
グルッと回り込むようにして戦場を駆け抜けてD-3に到着。
砲塔と胴体に、ロングスピアによる近接攻撃を仕掛ける!
4d+7 命中(天運+1D)
diceBot : (4D6+7) → [3,1,5,3]+7 → 19 ―――→ 命中19!
130
:
スィル・ヴィーディン
:2019/07/03(水) 23:55:50
「(カイル、俺は今誓いを果たす……!見ていてくれ!)」
複数の聖印が解き放たれ、スィルと騎馬に絡みつく。
秩序の力を乗せた刃は鋭さを増し、馬の足より力強く速く駆けるようになる。
戦車の分厚い装甲にブチ当たろうとも止まらない……迸る力に任せて押しとおってゆく!
「フェルディ……ナンドオオオオオオオオォッ!」
人馬一体となり戦場を吹き抜ける一陣の風と化す――――己の命運を賭けた、天祐の一撃!
9マス移動で+18ダメージ。2d+32の攻撃。
diceBot : (4D6+32) → [2,2]+36
それぞれに《武器》属性ダメージで36点のダメージ!
131
:
『王都炎上』
:2019/07/05(金) 23:19:34
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃魔邪┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、ペリュトン、胴体
D-6:クォーツ、赤竜童子 (炎上2)
【フェルディナンド】「聖印の力か―――だがッ! この程度、どうということはないッ!」
強烈なランスチャージ! 確かな手応え!
だが、しかし。依然、敵兵器は健在。
とはいえ、かなりの打撃を与えることには成功したはずだ。
言葉とは裏腹に、フェルディナンドの声に余裕はない―――
砲塔部の〈武器〉防御力は12。よってダメージは24。
下半身の〈武器〉防御力は16。よってダメージは20。
合計44点、全体HPが減少。
砲塔HP:16/40
胴体HP:24/60
全体HP:20/80
MP:60
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
10:仮面の男
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部、スィル
行動値10、仮面の男の行動。
132
:
『王都炎上』
:2019/07/05(金) 23:20:37
【仮面の男】「混沌の存在しない蒼き星からの来訪者、か。君の目には、この世界はどう映っているのかな?」
「なんて、こんな事よく知らないやつにいきなり言われても困るよね。ゴメンゴメン。」
仮面の男はそんなふうに笑いながら、懐から何かを取り出す。アレは―――大型のリボルバー拳銃だ。
妙に年季の行ったもののようだが―――ともかく、男はまるで友人の肩でも叩くような気安さで銃を切緒に向け―――
何事かつぶやいた後、引き金を、引いた。
マイナーアクション、《アーマーデグレディション》を使用。攻撃に特殊効果を付与。
メジャーアクションでは、大型拳銃による射撃攻撃を選択。対象は切緒。
命中判定
diceBot : (3D6+8) → 6[2,2,2]+6 → 12
ダメージ (属性:〈衝撃〉)
diceBot : (2D6+8) → 5[2,3]+8 → 13
切緒は回避を試みよ。
回避に失敗した場合、〈衝撃〉13点ダメージを受け、異界の衣服の〈武器〉〈衝撃〉〈炎熱〉防御力が6点減少する。(最低0)
《アーマーデグレディション》
マイナーアクション。MPを5点消費して使用。
直後のメジャーアクションで行う射撃攻撃・特殊攻撃が命中した場合、シーン終了時まで、攻撃対象が装備している
アーティファクトでも投影装備でもない防具または乗騎一つの〈武器〉〈衝撃〉〈炎熱〉防御力を6点減少する (最低0) 。
この魔法の効果は、同じ防具には累積しない。
・攻撃:大型拳銃
射程:0~2Sq
命中:3D+6
攻撃力〈衝撃〉2D+8
133
:
牧田切緒
:2019/07/05(金) 23:48:16
「あれは……!」
何故それを持っている。
撃たれて無事でいる奴はいない。
回避せねば……
SwordWorld2.0 : (2D6+5) → 5[4,1]+5 → 10
「ぐっ……あああ!」
「痛い! とても痛い!」
<衝撃>1なので12点ダメージ(HP31→19)
《アーマーデグレディション》で対象防御値は0。
134
:
『王都炎上』
:2019/07/05(金) 23:58:49
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃魔邪┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、ペリュトン、胴体
D-6:クォーツ、赤竜童子 (炎上2)
【仮面の男】「あぁ、これ? 作ってみたんだよ。結構よく出来てるでしょ?」
「でも僕、撃つ方は専門じゃないからさ……痛かったらゴメンね?」
命中した箇所から、衣服がボロボロと崩れていく。
先程の銃弾には、何かしらの魔法が掛かっていたのだろうか―――
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部、スィル、仮面の男
行動値10、クォーツの行動。
135
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/07/10(水) 00:02:49
ではまずB-7までちょちょいと移動。
そしてそこから【エネルギーボルト】を戦車胴体に叩き込んでやろう!
SwordWorld2.0 : (3D6+7) → 7[1,4,2]+7 → 14
クリティカルはせなんだが……まぁ硬直しているので命中だな!
混沌レベルは1らしいので、スペルブック込みでダメージが3d+2で……
SwordWorld2.0 : (3D6+2) → 8[6,1,1]+2 → 10
う、低い。かわいく<衝撃>属性の10点ダメージだ。
「射撃戦が貴様らだけの特権と思うなよ!」
「くくったタカの代償は支払ってもらう!」
136
:
『王都炎上』
:2019/07/12(金) 22:16:50
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃邪紋┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、ペリュトン、胴体
D-6:赤竜童子 (炎上2)
魔力の矢が着弾―――しかし、目標にダメージを与えることはできない。
あの複雑な構造の機械を動かすためだろうが、周辺の混沌レベルは徹底的に抑えられているようだ。
とはいえ、より高威力な呪文を使うとなると、今度は味方を巻き込まなければならないため、痛し痒しと言ったところだろうが―――
胴体の〈衝撃〉防御力は12。ダメージは0。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
8:胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部、スィル、仮面の男、クォーツ
行動値8、胴体の行動。
137
:
『王都炎上』
:2019/07/12(金) 22:17:27
【フェルディナンド】「履帯、修復! 纏めて踏み潰してくれる―――!」
切れた履帯が、まるで映像を逆再生するように修復され―――巨体が鳴動を再開する。
再び動き出した巨体は、スィルとペリュトンをその巨体で踏み潰さんと迫り来る―――
胴体はマイナーアクションで硬直を解除。
その後、メジャーアクションで《轢き潰し》を使用。
D-3のスィルとペリュトンに近接攻撃を行う。
命中判定
diceBot : (3D6+8) → 9[4,2,3]+8 → 17
ダメージ (属性:〈武器〉)
diceBot : (3D6+14) → 8[2,1,5]+14 → 22
スィルとペリュトンは〈回避〉を試みること。
失敗すると、〈武器〉22ダメージを受ける。
138
:
スィル・ヴィーディン
:2019/07/12(金) 22:48:32
回避判定
diceBot : (2D6+4) → 6[2,4]+4 → 10
〈武器〉防御力8で14点のダメージ!(HP:41→27)
「くっ、この距離からはかわせんか!」
スィルをひき肉にせんと迫る履帯を、聖印を纏った槍で受ける!
激しく火花を散らしながらも直撃をそらしつつ、なんとか馬を脇に飛びのかせた。
「……まさしく竜の進撃だな(受けた腕が痺れる……!)」
139
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/07/15(月) 22:17:47
SwordWorld2.0 : (2D6+3) → 7[2,5]+3 → 10
命中したな!
<武器>防御8を軽減して同じく14点だ!(HP:60→46)
「クッ、しかしペリュトンのタフネスの前では……!」
140
:
『王都炎上』
:2019/07/15(月) 23:05:41
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃邪紋┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、ペリュトン、胴体
D-6:赤竜童子 (炎上2)
大質量のスタンピード! 並の兵士なら、為す術なく押し潰されていた事だろう。
君たちとて、今回は比較的軽いダメージで済んだものの、そう何度も受ければさすがにもたない。
ダラダラと長引くのは危険だ。幸い向こうに蓄積したダメージも決して小さいものではない。
このまま、押し切ってしまえれば―――
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部、スィル、仮面の男、クォーツ、胴体
行動値5、赤竜童子の行動。
141
:
赤竜童子
:2019/08/02(金) 22:51:17
でわでわC3に向けて3sq移動。・乱戦エリアに突っ込んで後に格闘で胴体を殴る!
(3D6+23) → 13[2,5,6]+23 → 36
まあ、達成値36だ、当たるよな?
142
:
赤竜童子
:2019/08/02(金) 22:56:47
失礼、ダメージの値だこれ。
本来は3d+10なので命中値は23だ!
143
:
『王都炎上』
:2019/08/02(金) 23:13:23
先の行動で硬直は解除されている。〈回避〉を試みよう。
敏捷度6、〈回避〉は素なので判定は2d+6だ。 ……無理では?
diceBot : (2D6+6) → 5[2,3]+6 → 11
無理だった。命中。
144
:
赤竜童子
:2019/08/02(金) 23:23:20
では【千変万化】を乗っけて3d+23でダメージ!(20→15)
(3D6+23) → 11[6,4,1]+23 → 34
34の武器ダメ―ジ!
胴体に拳を突き入れて・・・内部で腕を赤竜のそれに変える!
炎の鱗が戦車の中身をズタズタに焼き裂いていくだろう・・・!
145
:
『王都炎上』
:2019/08/02(金) 23:48:32
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃ ┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
【フェルディナンド】「チィ……!」
赤熱する炎の鱗が、車体を焼き切っていく。
しかし―――かなりの痛手を与えたはずだが、それでもなお戦車は動きを止めない。
完全に破壊してしまわない限り、動きを止めることはないようだ。
胴体の〈武器〉防御力16を引き、18点のダメージ。
砲塔HP:16/40
胴体HP:6/60
全体HP:2/80
MP:60
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
―――全員の行動が終了。クリンナッププロセスに移行。
【フェルディナンド】「まだだ、まだ動け……!」
フェルディナンドの言葉に呼応して、兵器の装甲がネジ曲がり、元通りの形状に修復されていく。
搭乗者の魔力を吸い上げて稼働する、修復機構が働いたのだ。
さすがに被害が甚大なこともあり、完全な修復は叶わなかったが―――
砲塔席のフェルディナンドがMPを20点消費し、《インスタントリペア》を使用。
胴体の部位HPを14点、砲塔のHPを6点回復。
砲塔HP:22/40
胴体HP:20/60
全体HP:22/80
MP:40
各自、クリンナップの処理をすること。
146
:
赤竜童子
:2019/08/03(土) 00:04:39
【生命活性】で回復
(2D6+10) → 8[4,4]+10 → 18
そして炎上2
(2D6) → 5[2,3] → 5
HP33、MP5になったぜ!
147
:
スィル・ヴィーディン
:2019/08/03(土) 00:08:25
炎上2によるダメージ処理のみ
diceBot : (2D6) → 7[6,1] → 7
〈炎熱〉防御力は10点……よってノーダメージ。
「そうか……まだ『そこ』にいて『守ってくれていた』のだな」
纏っていたマントが焼け落ちると、その下から傷一つない胸鎧が露わになる。
カイルたち、研究者たちが残したのは破壊兵器だけではない――
「異界船の装甲板と特殊繊維を素材とした超耐火性の『竜鱗鎧』だ!」
148
:
『王都炎上』
:2019/08/14(水) 00:02:11
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃ ┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
12:砲塔部
10:仮面の男
8:胴体
―――クリンナップの処理終了。第2ラウンドのセットアッププロセスに移行。
行動値の高い順に、自身の行動値とセットアッププロセスの宣言をせよ。
149
:
牧田切緒
:2019/08/15(木) 23:48:40
《バイク》に行動値を+1して14。
セットアップで【イマジナリーシフト】(MP29→23)
ダメージに+9。
「一気に駆ける!」
150
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/02(月) 23:20:13
一旦ペリュトン(行動値13)から処理だ!
まぁ宣言するものはなにもないんだがな!
151
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/02(月) 23:25:27
「せっ!」
馬の腹に蹴りを入れて駆け出させる。
強化された乗騎によって行動値は「10」のまま!行動は特になしだ。
152
:
赤竜童子
:2019/09/02(月) 23:40:05
行動値は5、特に宣言なしやわあ。
153
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/02(月) 23:44:32
おっと行動値8の私本体を忘れるな!決闘するぞ!
……とはいえ今更混沌操作をしてもな、という感じだ。ここも行動破棄としよう。
154
:
『王都炎上』
:2019/09/02(月) 23:45:23
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃ ┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
14:切緒
13:ペリュトン
12:砲塔部
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:
―――セットアップのの処理終了。イニシアチブプロセスに移行。
行動値14、牧田切緒の行動。
155
:
牧田切緒
:2019/09/03(火) 00:14:21
【シューティングメソッド】でダメージ+3 射程を1〜2へ(MP23→18)
狙うは砲塔部。
SwordWorld2.0 : (3D6+4) → 13[6,5,2]+4 → 17
「一気に抉ってやるぞ……!」
156
:
牧田切緒
:2019/09/03(火) 00:23:22
>>155
追記
マイナーで上に一マス移動する。
157
:
『王都炎上』
:2019/09/03(火) 00:37:44
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│切緒│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│__┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃ ┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-3:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
「そのような豆鉄砲など……!」
敏捷度6、〈回避〉は素なので判定は2d+6。
diceBot : (2D6+6) → 8[5,3]+6 → 14
命中。ダメージロール直前に胴体が《守りの盾》Lv1でカバーリング。(部位MP20→16)
そのダメージは胴体で受ける。ダメージを出すといい。
158
:
『王都炎上』
:2019/09/03(火) 00:39:06
(MP40→36)
159
:
牧田切緒
:2019/09/03(火) 01:00:18
【シューティングメソッド】でダメージ+3
【イマジナリーシフト】でダメージ+9
さらに【蒼き星の住人】を使用(MP18→14)でダイスを+1
2d+7→3d+19
SwordWorld2.0 : (3D6+19) → 9[1,5,3]+19 → 28
バイクが急旋回。
円を描くような機動で止まり、即座に銃を構えた。
狙いはすでにつけている。
あとは微修正のみ。
「見えた……ッ!」
引き金を引くのは今だ。
160
:
『王都炎上』
:2019/09/03(火) 23:57:36
「バカな!? おのれ……!」
弾丸は、過たず戦車の装甲を撃ち抜いた。
さすがに限界が近いのか、あちらの声に余裕はない―――
胴体の〈武器〉防御力は16。よって28-16 =12点のダメージ。
砲塔HP:22/40
胴体HP:8/60
全体HP:10/80
MP:36
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
13:ペリュトン
12:砲塔部
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒
行動値13、ペリュトンの行動。
161
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/04(水) 23:30:08
ふむ……ではペリュトンの行動前に自前の天運三点つぎ込んで《多重投影》!
ペリュトンの攻撃力+15!
全属性の防御力を+9!
全判定の達成値を+2!
以上の効果をラウンド終了時まで与える!
「今が好機!」
「私は魔法を発動!《多重投影》!」
「タルタロス界から追加のペリュトンを召喚!これを場のペリュトンに装備魔法としてセット!」
「これでペリュトンのステータスが向上!バトル!」
行くぞ!ペリュトンで胴体に攻撃!
SwordWorld2.0 : (3D6+8+2) → 17[6,6,5]+8+2 → 27
クリティカル発動!達成値は+10され、37となる!
162
:
『王都炎上』
:2019/09/06(金) 00:18:08
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│切緒│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│__┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃ ┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-3:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
「こ、これは……バカなッ! こんな……事が……!」
ペリュトンの爪は、過たず戦車の装甲を捉え―――
敏捷度6、〈回避〉は素なので判定は2d+6。
diceBot : (2D6+6) → 10[4,6]+6 → 16
命中。 一応ダメージを出すだけ出してもらおうか。
163
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/07(土) 22:51:17
では3d+10+15+10で……
SwordWorld2.0 : (3D6+10+15+10) → 15[6,4,5]+10+15+10 → 50
おっとメチャクチャ出目が良くて<武器>属性50点だな。
「この一撃は殿下の怒りそのものと知れッ!」
「行けッ!シャドウ・ホーン・ブレイクッ!」
私の指示に従い、ペリュトンが影に覆われた肉体で螺旋回転。
漆黒の弾丸と化し、戦車を貫いた。
164
:
『王都炎上』
:2019/09/09(月) 23:51:03
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│__│__│__│__│2
├──┼──┼──┼──┼──┤──┼──┤
│__│__│切緒│宮廷│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│__┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃ ┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
砲塔HP:22/40
胴体HP:8/60
全体HP:10/80
MP:36
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-3:切緒
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン
【フェルディナンド】「わた、し、は――― …… …」
装甲が抉れ、巨影が沈黙する。
その際の衝撃で、フェルディナンドは完全に意識を失った―――
.LIFE : 0
 ̄ ̄ ̄
〈武器〉防御力は16。よって34点ダメージ。
全体HP-24―――瀕死状態3。撃破。
【仮面の男】「あはっ、凄い凄い……」
―――残る敵は、この期に及んでなお楽しそうに笑う、仮面の男だけだ。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン
行動値10、スィルの行動。
165
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/10(火) 23:16:22
かたや鉄の臓腑と黒油の血潮を溢しながら這い進む竜。
かたや不吉な影を纏いながら空を駆ける牡鹿。
魔境の中心が顕現したかのような、異形と異形の乱戦を抜けて騎士は馬を駆る。
メ イ ジ
「竜骸が完全に止まったか!よくやった、魔法師!」
「残すは仮面の男のみ。ヴィーディンの敵を決して逃すな!」
移動の直前に《王騎疾駆の印》を発動して、突進力を槍に乗せるぞ。
マイナーアクションでぐるりと回りこむように6sq移動し、C-2の相手に接敵!
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮●━━━━━━━━┓│__│2
├──┼──┼──┼──┼──┤─┃┼──┤
│__│__│切緒│宮廷━━━━━┛│__│3
メジャーアクションは仮面の男に白兵攻撃だ。
自前1点+誓いを共有するクォーツ、赤竜童子から天運2点を譲り受け命中ブースト!
diceBot : (6D6+7) →22[5,2,2,6,2,5]+7 →29
クリティカルは発生せず、命中達成値29だ。
166
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/10(火) 23:24:53
どうやら敵に回避の見込みもなさそうだしダメージだ。
6sq移動で+12ダメージが乗り……
diceBot : (2D6+26) → 9[3,6]+26 → 35
35点の武器属性ダメージのロングスピア攻撃!
167
:
『王都炎上』
:2019/09/10(火) 23:44:52
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│乱戦│__│__│__│__│2
├──┼──┼──┼──┼──┤──┼──┤
│__│__│切緒│宮廷│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│__┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃ ┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:スィル (炎上2) 、仮面の男
C-3:切緒
D-3:赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン
【仮面の男】「……ッ、ガハ……」
男の腹部に、深々と槍が突き刺さり―――仮面の向こうで、男が吐血する。
しかし次の瞬間に君が見たものは、未だ君に安堵の二文字を与えない。
攻撃の余波で衣服がはだけ、その下にあったものが顕となる―――
〈武器〉防御力は6。よってダメージは29点。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
10:仮面の男
8:クォーツ
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、スィル
行動値10、仮面の男の行動。
diceBot : (3D6+6) → 12[3,6,3]+6 → 18
diceBot : (3D6+10) → 10[3,1,6]+10 → 20
168
:
『王都炎上』
:2019/09/10(火) 23:45:24
【仮面の男】「……あーあ、残、念……もう少し、遊びたかっ、た、なぁ……」
それは、筒状の“何か”の束であった。
それが何であるか、理解できる者は、この世界ではそう多くはない。
しかし、幸いにして君は、それが何であるかを理解できる立場にあった。
―――爆弾だ。
男が何かをつぶやくと、視界に閃光が奔る―――
メジャーアクションで《スーサイドボンバー》を使用。
〈射撃〉で判定。【感覚】6、〈射撃〉3のため、判定は3D+6。
diceBot : (3D6+6) → 12[3,6,3]+6 → 18
diceBot : (3D6+10) → 10[3,1,6]+10 → 20
仮面の男の周囲2Sq圏内に存在するスィル、切緒、赤竜童子、ペリュトンは、〈回避〉または〈頑健〉で対決せよ。
敗北すると、〈衝撃〉20のダメージを受ける。
―――なお、対決の結果に関わらず、仮面の男は死亡する。戦闘終了だ。
《スーサイドボンバー》
メジャーアクション。MPを10点消費して使用。〈射撃〉で判定。
自身から距離2Sq以内のSqに存在する全てのキャラクターに特殊攻撃を行う。対決は〈回避〉または〈頑健〉で行うこと。
(自身は攻撃の対象に含まれるが、後述の理由から処理は省略する)
対決に敗北したキャラクターは「〈衝撃〉3d+10」点のダメージを受ける。
使用後、術者は残りHPに関係なく死亡する。
169
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/11(水) 00:08:49
「(魔道具…いやっ、竜骸の武器!?)皆、この男から離れ……!」
回避
diceBot : (2D6+4) → 6[3,3]+4 → 10
〈伝説:鋼鉄の異界船〉によって強化された防具により〈衝撃〉は8点まで防げる。
回避は失敗したが12点通して残り15点。問題なく生存。
「……っ。隠し持てるサイズなら、流石にこの程度か」
170
:
牧田切緒
:2019/09/11(水) 23:03:53
「なッ―――――――――――」
diceBot : (2D6+5) → 8[5,3]+5 → 13
20点そのまま通し。
19-20=-1でHPは-1
「これ……は……?」
171
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/11(水) 23:21:09
ペリュトンは……いやまぁここからでは死にようがないので回避は省略しよう。
というか死んでも消滅するだけで特にデメリットが存在しないのだ。投影体だから。
墓地は第二の手札。我が学派に伝わるコトワザである。
172
:
赤竜童子
:2019/09/11(水) 23:29:31
では天運残り4から2支払って【竜種の魔眼】。
その命中達成値、18から-10させてもらって8だ!
手持ちの鎧を薪にして炎を発生、相殺させてくれる!
そして最後の天運二点を使って回避だ、2dから4d!
ダイス合計:19 (4D6 = [6 6 1 6])
回避!
173
:
『王都炎上』
:2019/09/11(水) 23:42:05
一拍遅れて響いた爆音の後、辺りに静けさが戻ってきた。
爆心地そのものである仮面の男は―――あえて確かめるまでもなく、死んでいるのは明らかだ。
兵器の方も、再び動き出す様子はない。君たちの勝利だ。
仮面の男が何者だったのかなど、不明な点も残るが―――
さしあたって、最悪の事態は避けられたと考えていいだろう。
174
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/12(木) 00:33:29
「(親父殿、ようやく終わったぞ……)」
仇を討ったという高揚や達成感は湧いてこなかった。
それでも今は一党を率いる者、王族に連なる者として振舞わなければならない。
「この国の王族が闇魔法師と結び異界兵器を持ち出そうとした」という醜聞が広まれば、
異界船を狙う周辺四国に軍を起こす名目を与える事になる。
脅威は“未然に国を預かる者の手によって防がれた”という事実が必要だ。
「(………始まるのはここからか)」
として聖印輝く槍を掲げ、高らかに勝ち名乗りを上げよう。
「――――皆、よく戦ってくれた」
「ナーヴの子、スィル・ヴィーディンが逆賊フェルディナンドを打ち倒したぞ!」
175
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/21(土) 22:56:47
「――――お見事でございます、殿下」
ペリュトンを影に納め、臣下の礼を取る。
問題は山積み。
今回の事件を皮切りに――――これ幸いと、周辺各国はちょっかいをかけてくるだろう。
であれば。であるならばこそ。
我々は王家を戴かねばならぬ。心より。
「ヴィーディン王国、万歳!」
「ヴィーディン王家、万歳!」
176
:
牧田切緒
:2019/09/26(木) 21:07:13
「はぁ……」
気づけばばったり倒れていて、体を起こす。
片膝を着いた姿勢になればどうやら終わったらしいことが理解出来た。
片手で銃を持ち、空いた手は地面を撫でていた。
(疲れた……)
177
:
赤竜童子
:2019/09/28(土) 22:12:11
「さて、これだけわやになった国。しばらくは体制の立て直しになるやろなあ。」
自分の腕を見る。たかがあれだけで焼け焦げてる腕。鱗が全部剥げていればそんなものか――――
「――――ここでなら中まで食い込めるかなあ。しばらくは力蓄えなあかんし・・・」
スィルたちの方を見る。感情はなく、打算的な視線ではあるが。
「あのぼん達、使えそうやわな?」
178
:
『王都炎上』
:2019/10/03(木) 23:31:07
かくて逆賊は打ち倒され、兵器は破壊された。
王国の驚異が一つ、確実に取り除かれたと言えるだろう。
しかし―――王国の歴史が、これで終わるわけではない。
君たちの物語は、これから始まるのだ。
成すべきことを終えたならば、凱旋の時だ。
いざ、時計の針を進めるとしよう―――
【シーン終了】
179
:
『王都炎上』
:2019/10/07(月) 23:18:14
【エンディング】
―――そして、幾ばくかの時が流れた。
焼け落ちた王都の復興も進み、王都は大きく―――具体的には、火災にとても強い形に―――その様相を変えつつあった。
君たちは、王都の中央部に設営された、祈念碑の前に再び集まっていた。
あの運命の日、逆賊の首を片手に天幕に乗り込んだスィル・ヴィーディンは、先日、正式に玉座に就くこととなった。
最初、君は姉君に戦功を譲るつもりだったようだが―――周囲は、それを許さなかったというわけだ。
どのような流れを経たのかはともかくとして、君はここに、王として立っている。
180
:
スィル・ヴィーディン
:2019/10/07(月) 23:51:22
花束を供え、石碑に刻まれた養父母の名を指でなぞる。
戦没者たちを悼む碑文の中央には、竜の頭を模した紋章が刻まれている。
戴冠の儀を経たスィルの内にも、その紋章と同じ意匠の聖印が存在していた。
カウント クレスト
エーラムから子爵相当の爵位認定を受けた、ヴィーディンの王の聖印――。
「俺がヴィーディン王か……これからは気軽に遠乗りにも出かけられんなぁ」
あの姉上であれば敵対派閥の圧力程度、如何様にでも手を打てただろうに。
今回ばかりは時間が足りなかったということか。あるいは深い考えあっての事か。
181
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/10/08(火) 00:01:37
「いずれ、遅かれ早かれでした」
「殿下――――いえ、スィル陛下」
陛下の後方に侍り、その独り言のようなセリフに返答する。
スィル陛下は野心とは無縁のお方……それがよいと姉君が判じたのか、否か。
もはやあのお方も王女殿下とは呼べまい。
何もかも変わってしまった、たったの一晩で。
「……ですが、ヴィーディンの王たるもの、国土の隅々まで目を行き届かせねばなりますまい」
「先の反乱により、国内情勢の混乱も予想されます」
「国内視察の予定を組んでおきましょう」
「なに、頼れる護衛の宛てもできましたからね」
ちなみに私は護衛には不向きという扱いらしい。
何故だ。決闘するぞ。
182
:
牧田切緒
:2019/10/08(火) 00:21:16
ここでの生活はかなり慣れたが、慣れないのは自分の立ち位置だ。
彼の仲間でこそあれ、それがどういうものかいまだに掴みかねる。
気になると言えば姉君だが、自分程度の者が口を出していいものかもわからない。
「僕はここにいていいんですかね……」
「まぁ、あなたといればとりあえず何かが出来るのは分かりましたが」
「我が主」
183
:
赤竜童子
:2019/10/09(水) 22:37:54
「それいうならウチも場違いやわ。ただの傭兵やで?」
牧田に茶々をいれつつ酒をあおっていよう。
「まあ、金払いはええし条件も悪くない――――」
「当分はここのやとわれやわな。兵を鍛える位は、まあやっとくわ。」
それなりに不安定な情勢のここは力を蓄えるのに適しているともいえる。
身体を休め、鍛え直し。そして――――
「――――ふふふ?」
184
:
スィル・ヴィーディン
:2019/10/12(土) 21:09:22
>クォーツ
「あぁ、頼む。最悪の危機は脱したが本番はここからだな……」
当面は可能な限り独力で復興を進めてゆかなければなるまい。
周辺国の力に寄りかかりすぎていればヴィーディン領は切り取られ、
4国の戦争の最前線だった時代に逆戻りしてしまう。
「……姉上と違って俺には学がないからな。今まで以上に働いてもらうことになるぞ」
「お前の手腕に期待しているよ、クォーツ」
他の宮廷魔法師も「あいつは机に縛り付けておきなさい」って言ってるし、内政は任せた。よし!
>キリ、赤竜
「クォーツの言う通り、これから領内のあちこちで歪みが生じる事になる。
“駆ける”事くらいしかできない今の俺はせめて、自分の目で国の姿を見て回らねばな」
「その時には、共に並び駆けられる騎手が必要なんだ」
2人は特定の部族や派閥に属していない信頼できる戦力だ。
いざという時、自分の早駆けについてこれるのもキリ殿と赤竜を置いて他にはいない。
赤竜童子については……派閥以上の面倒を抱え込んだ気もするけど。
「――これからも力になってくれるか」
185
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/10/18(金) 23:26:22
「ふっ――――お任せください、マイ・ロード」
「そのためのアカデミー、そのための魔法師です」
混沌を制する聖印の力――――それを正しく運用するための君主道であり、契約魔法師だ。
我ら魔法師はそのために知識を蓄え、君主に仕えるのだ。
全ての研鑽は、この時のために。
我が叡智、ヴィーディン王家に捧げると心に決めている。
「必ずや、ご期待に応えましょう」
「民のため、王家のため、未来のため……」
「――――仇なすものの喉元に審判の刃を突き付けてやりますとも!」
歯向かう奴は決闘だ!
186
:
牧田切緒
:2019/10/18(金) 23:52:37
「貴方がそういうなら……そうしますが」
正直なところ、出来ることをやるしかない。
目の前に来る仕事をこなせばその先に何かあるかもしれない。
今は何がどうなのか分からないけど。
「どのみち、行く場所がないですから」
この者たちについて行こう。
187
:
赤竜童子
:2019/10/20(日) 22:43:00
「力を売るのが傭兵やからな、買うてくれるうちははあ、売るやろなあ。」
「ちょうどいい『ばかんす』やわ。手ごろな戦、上等な鎧、いい男。」
「それがある限りウチはここでごろりとしてるわ。」
188
:
『王都炎上』
:2019/11/06(水) 23:01:37
―――その日は、雲ひとつない快晴だった。
【シーン終了】
189
:
『王都炎上』
:2019/11/06(水) 23:12:53
▼精算
・セッションに最後まで参加した +1
・シナリオの勝利条件を満たした
1. フェルディナンド・ヴィーディンを倒す +5
1. 兵器の流出を阻止する +5
合計 +10
・誓いを果たそうとした +[果たそうとした誓いの数]*2
・遭遇したエネミーのレベル合計/PC人数
(7+7+2*5)/4 = +6
・よいロールプレイをした
他のPLから「いいね!」をもらったら +1
・他のプレイヤーを助けるような言動を行った
他のPLから「いいね!」をもらったら +1
・セッションの進行を助けた +1
・あなたがそのセッションで楽しんだ
楽しめたなら +1
最大で 1+10+6+6+1+1+1+1 =27点の経験点を獲得できる。
また、Lv7の闇魔法師を倒したため、7*150 =1050カウントがアカデミーから発行される。
190
:
スィル・ヴィーディン
:2019/11/19(火) 23:36:14
誓いは3つ果たしたし、経験点項目全てにチェックをもらった。
経験点は最大値の27点を獲得だ。
191
:
牧田切緒
:2019/11/19(火) 23:44:13
誓いを3つ、経験項目は全てチェック。
27点獲得
192
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/11/20(水) 22:47:06
うむ、誓いは果たしたしチェックも貰ったので私も27点だ!
193
:
赤竜童子
:2019/12/08(日) 22:14:49
チェックももろてたし誓いも果たせた。27点やね。
194
:
『王都炎上』
:2019/12/08(日) 22:17:26
GMは27*4/2+1 =55点獲得。
お疲れさまでした。
195
:
『森の盟約』
:2019/12/10(火) 22:43:11
▼トレーラー
王都の大火から、数か月の時が過ぎた。
新たな王の誕生を期に、この国を取り巻く一帯の情勢は変化しつつある。
期たるべき戦いに備え若き英雄たちは、竜(ヴィーディン)から
零れ落ちてしまった“鱗”――資源や従属君主たち――を取り戻すべく奔走していた。
先代から続く、エルフとの交易の契約を受け継ぐべく、
プロセテオトル大森林を訪れたベアトリスたちであったが
森の入口を預かる小領主は一行に「試練」を与える。
「森の秩序を乱す悪を討ち、力を示して見せよ」、と。
グランクレストRPG 第二話『森の盟約』
混沌(カオス)を治め、聖印(クレスト)に到れ
196
:
『森の盟約』
:2019/12/10(火) 22:45:50
●ハンドアウト①:ベアトリス・ヴィーディン
因縁:仲介役の小領主ハインリヒ・ブラウン 推奨感情:信頼or友情/任意
プロセテオトル大森林とは、先代の王の時代から木材の取引が行われていたが、
譲位や異界船の脅威などを理由に、かの国は交易の打ち切りをキミに告げてきた。
かつて父がしたように、君自身が取引に値する相手であることを示す必要がありそうだ。
●ハンドアウト②:クォーツ・ユニオンジェム
因縁:エルフの精霊使いルリハリ 推奨感情:任意/敵愾心
君は城下で揉め事を起こしていた年若いエルフを助けた。
彼女はプロセテオトル大から遣わされた使者で、君たちの案内役だが、
人間や異界船に対してはあまり良い感情を抱いていないらしい……先行きが不安だ。
●ハンドアウト③:牧田 切緒
因縁:スィル・ヴィーディン 推奨感情:友情or感服/任意
君は誰よりも速く駆けられる異界の騎兵としてスィルから信頼を置かれている。
「俺自身がプロセオトル大森林に出向ければよかったのだが……どうか頼まれてくれるか」
スィルがヴィーディン王の役目を果たすべく国を巡っている今、
彼に代わりベアトリスを支えるのが君の役目だ。
●ハンドアウト④:赤竜童子
因縁:盗賊騎士ブライスト 推奨感情:任意/憎悪or偏愛
君は神聖聖国との戦いで深い傷を負い、逃亡する中で邪紋の大部分を失った。
その血肉の一部は、混沌に属するものをいたずらに狩り、聖印を育てる盗賊騎士に奪わている。
噂によれば盗賊騎士は今、北の大森林に潜伏しているというが……。
197
:
『森の盟約』
:2019/12/13(金) 22:50:35
●OP1 シーンプレイヤー:牧田 切緒 混沌レベル:3
ここはヴィーディン領の西にある農村部。
キリは今、スィルに連れられて十数人の兵士と一緒に領内の巡察――
この世界の君主(ロード)の務め、混沌浄化の仕事を手伝わされている。
スィル:
「この、なんだ……鞍?『くらっち』、というのはこれか?」
「馬を走らせるとき馬体に蹴りを入れるのと同じような具合だな――むっ、おおっ!?」ドルルンッ
兵士ズ: バリキ
「うおおーっ、何という走り出しの勢い!あれが馬数十頭に値するという乗騎の力!」
「隊長(キリ)殿ーっ!俺にもその『ばいく』を触らせてくれぇーっ!」
……現在は街道脇で、しばしの休憩タイム。
兵たちを休ませている間にスィルが以前から口にしている、
「バイクに乗ってみたい」という熱望に応えていた所だ。王名であるぞ。
スィル:
「いやぁ、異界の技術というのはすごいものだなァ!貴重な体験ができたぞ、キリ殿!」
「キリ殿がこの国……この世界にやってきてからもう数か月になるのか」
「アトラタンの生活にはもう慣れただろうか?不自由があったらなんでも言ってくれ」
198
:
牧田切緒
:2019/12/13(金) 23:17:35
「流石です我が王」
そういって陛下に頭を下げた。
親しい感情はあるがあくまで自分の立場というのも分かっている。
「生活には慣れました。皆さんよくしてくれていますから」
「……隊長はまだ慣れませんが」
元の生活ではそう言うのとは無縁だったから。
「それでも役に立てるのならばいくらでも働きますよ」
199
:
『森の盟約』
:2019/12/13(金) 23:40:18
スィル:
「うむ、そうか。キリ殿の故郷は戦いとはあまり縁がない国と聞いたからな……」
「戦達者に見えるが……北のエルフのように、普段は『貴人危うしに近寄らず』ということなのか。むむ」
結構な好待遇だがアトラタンでは『一騎当千の超人』に分類される地球人のキリは、
邪紋使いの傭兵と同じく、戦で一部隊を率いる将としての活躍を期待されて、迎えられている。
今回の巡察も、キリが部隊を率いる訓練も兼ねてのことだ。
道中の行軍や比較的弱い投影体の群れとの戦いでは、キリが兵の指揮を任されたりした。
もうしばらく訓練は必要だろうが、兵士たちからの好感度も悪くない。
「もちろん頼りにしているぞ!速く駆けられる将を、今ヴィーディンは必要としているのだ!」
200
:
『森の盟約』
:2019/12/13(金) 23:46:08
スィル:
「しかし、ふぅ……住む場所が変わってしまったといえば、俺の姉上(ベアトリス)もだ」
「戴冠にケチが付かぬよう従属聖印の引継ぎが行われたこの数か月間、王宮を追われ軟禁されていると聞く」
「誰よりもこの国を想い、周辺国との善き未来を築けたはずの君主が……おいたわしい」
201
:
牧田切緒
:2019/12/14(土) 00:10:41
「獣とかその他の生き物なら撃ったことがあるんですけどね」
そこまで好戦的な性格でもない。
ある程度慣れというのはあるけれど。
まぁ、しばらくすればマシになるだろう。
「軟禁ですか……」
目を伏せた。
「それは……心中を察することは出来ませんが、悲しいことで」
202
:
『森の盟約』
:2019/12/14(土) 00:56:05
____
-= ア _ -=ニニ=-  ̄
/( /i:i:i:i:/ _ -=ニニニ=-/
( / /{ /i:i:i:i:i:i:i{ . :´:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;/
), /i:i:i:{ . :;´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;乂_.. -=;:;/´:;:/´斗-┐_ _ -ァ
ノ;:;:;:;:;:;>,/{ //_ _>⌒\;;;⌒>;;;;;;;;⌒>⌒>⌒>'__/{ _ -==-
,、xX/{/}//'i:i/':i:i:i{i:/⌒/、;;斗<__ ̄< ̄< ̄< ̄< ̄/;;;;「 ̄ニニ=-/
,.-====ニイL_'/i:i:/i:i:/_{>''"⌒>rヘ___;:;:;///;;;>;;;;;>;;;;>/;;;;;/ニニ=-/__
. /i:i/i:斗'´i:i:_アーィtう'>二ァ⌒>rヘrヘ乂才´∠;;<-<-<-<;;;;/};;>/ニ- イ _/
{i:i:i:i:i{ノi:i:i:/i:i:i⌒ア`````⌒;:;:;:;:;:;:;:rヘrヘ`>ア;:;;/ jI斗f七Iて  ̄ノ <ニニ-( ノ_/ ̄
, V/i:i{i:i:i:i:i{i:i:i:i:i:/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;>;:;:rヘヘ((;://〉ァア´ _´ノ (ニニニ=> ⌒` 、
V/iハ/( 〉乂{「 }v`┬く⌒v)^ヽ_⌒>ヘ_乂' 〉ァ/ ,:;f<ノ__\ ̄ ̄/ /
\i{^㍉::::\}`':::\}`'::\}:::V∧⌒)"'' マ _/: . .,:;;f<フ__>⌒>\─── 、 ̄
Vvr┐、:::::::::::::::::::::::> ⌒', _/⌒> ̄\,:;:;ノフ \;;;;;;;;\ニ> >
VV⌒\::::::::/ } / [´⌒>⌒> ̄⌒´;;;;;;;;;;;;V/< ̄ ̄ニ=- _/ \
\ ^Y {\ーr>'}/} /⌒ヽ' V};;;;;;;\;;;;;;;;;;;\;;;;>ニニ=-─ ' /_
_ '; ノ ' {\ノ「[/}ノ' . :} }⌒ー‐┐;;;;;;;;;;;{;;;;\__  ̄ ̄\<
_\)/ ,、 ハ _ノ {[/7' . : / イV/i:i:i:i:i:[;;;{;;;;;;;;;;\;;;;;;:::\_ ..イ─ 、
\V { v/ '' ノヾ)´{__ 斗 '_」 V/i:i:i:/i:\__;;;;\;;{;;;;;;;;\__
_{ '\{ >-';';';;「 厂ア/⌒> ´: : : : }i:i:i:i:i:i:i:i:'i:i:i:i:i:i[;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;;;;;;\
\ゝ-'{ ノ;';';';';';ノ 厂ア^ア´:/:/: . /イ ⌒ヽi:i:i:i:i:i:/〕iト ─┐;;;;;;;/⌒
\{\ハ';';';';';'/ r'ー'/「:::(:::::( / / } /i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:}、;;;;;/
ーく⌒``ヽ、 rv_/_( /::::/ 」 { //_イ⌒ヽi:i:i:i:i:i:i/i:};;;j{
V/_ {⌒ヾ)i:}⌒ \( _[ -/ 」 ( ( ( ( ( r V/i:i:/i:i/;/
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
○
о
。
スィル:
「なるほど、獣のような生き物か(頭アトラタン)」
「やはり、人が相手となると槍の重みも変わるだろうな……」
「うむ。兵でしかない俺と違って、姉上は君主としての気位を持ち深謀遠慮に長けた君主なのだ!」
「札遊戯でも姉上には勝てたためしがない!ふぅ、姉上のような君主こそ人の上に立つべき……ゴホン、いやこれ以上は言うまい」
「聖印の継承は終わったが……正統の血統を狙い姉上を害そうとしようとする者がこれからも現れるはずだ」
「これからは姉上も、一人のロードとして戦場に立つことになるのだろう」
「しかし俺には王として国を巡り、民を守る責務がある――キリ殿、友人としての頼みだ」
「俺が不在の間は、どうか姉上の剣となって支えてやってくれ」
203
:
牧田切緒
:2019/12/16(月) 22:37:23
「……友人と言われると照れくさいですが」
「仰せの通りに」
背筋を伸ばす。
目線と意思はまっすぐに。
(ベアトリスさんか……)
そんなことをぼうっと考えた。
204
:
『森の盟約』
:2019/12/16(月) 23:12:08
スィル:
「うむ、近く姉上はヴィーディン王国の特使として復帰される。よろしく頼むぞ!」
その後数日間、キリは練兵に付き合ったのち、途中の村でスィルと別れ王都へと帰される。
ベアトリス・ヴィーディン――スィルとは腹違いの姉弟にあたる人物だ。
スィルや兵士たちから聞いた断片的な情報では「若き俊才」とか、
「チェスや札遊戯が得意」だとか「内政モンスター」と聞くが……。
【シーン終了】
205
:
『森の盟約』
:2019/12/16(月) 23:44:05
●OP2 シーンプレイヤー:ベアトリス・ヴィーディン 混沌レベル:3
ここはプロセテオトル大森林・ブラウン領――混沌の森の外縁に存在する人間の村落だ。
大森林の実質的な支配者であり「閉鎖的かつ外界の出来事には我関せず」なエルフ達に代わり、
他国との交渉や取引を行う仲介人的役割を持った、人々の住む『森の入り口』である。
ベアトリスは数か月前から、ブラウン領の領主の小城に滞在――
もとい、ヴィーディン王国から追い出され押し込まれるようなカタチで軟禁されている。
拘束はそれほど厳しいものではなく、生活にそれ程不自由はなかった。
監視は付けられているらしいが、近くの森に散歩に出かけることも許されていた。
国を出てから数か月たったある日、君の与えられている部屋に領主のハインリヒが訪ねてきた。
ノ "" `、`、`| il´-=‐、 ゛ヽ-.,
/ ィ'^ヽ ヾ,`|li/√∧ i. i. i.
/""" ト、`、`、 |/ /,/..,,,', | l| |
ノ :ト''゛゛~゛`''''"´ ', | |
〈 | 'ト、l l|
|""""|-==‐-、 -===ー| |i l|
|l|l|l|l|i‐<_I'・テ、i r_i'・テッ|‐| ||| ハインリヒ:
| ト|  ̄ l:::  ̄ ||l| | 「やぁ、小さき姫君。ご機嫌はいかがかな」
| l|l|l:::| 〈i:;:: i|| |l
|| トλ _,...,_ ィ | |i|l
トi l|l||ト,`:、 ー .イ| | jリ
| |トi|i:ト、`i:、 / |リイ
ヽi | il| .`| `::::::´ イ彡,
`i l| ノ ___,,... -‐''´_ヽ,',_
| , ヘ ̄ _,,..-‐''´ノ~j |゛ヽ
〆〃_.) /〃 ノ リ ,'i|;
,ヘ, 〉'´ ̄7 〃 _..' ‥:;,_ λ
「:: ̄ ̄| ./7´λ 〃〈|∠-‐' ,,. -‐'‐--、{ |
ト;::::i^i:^ト, /.'"/| il |l '、〉'′_.,‐'´"" ̄`'、〈 |
| l::::| | l. l./,'"/| | ; | 、|i ∠..,__ィ-==ー、Y |
ハインリヒはプロセテオトル大森林の入口にある小領を預かる青年(?)君主だ。
父の時代から、エルフとの仲介役を果たしてくれている信頼できるロードで、ベアトリスの幼いころからの顔なじみである。
外見は10年前から変わっていない。
206
:
『王都炎上』
:2019/12/17(火) 00:21:30
, 、 -- 、, -- 、,
/: : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
, ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ' ,
,': : : :; :; ; : : ; ; : : : : i ; : : 、: ヽ ',
,:.,': : :i :i i: : : :ハ: : : : :ヾ: : : : i : i :',
':.l: : : レリ: : : ∧jハ: : : :ノi |: : リ : | :.!
l:.i: : : | `゙¨´ ` ̄´ `¨¨゙|: : :|: |
|:.| : :丁 ゙̄¨>、 ,<¨゙ ̄Τ: :.|: |
|:.|: : :|、,, 冫 '、 、,| : :.|: |
l:.l: : :|,'ヾ==〃ヽ--' ヾ==ゞ:| : : l: l
|:.|: : :|'、 ノ , ヽ ノi :. :.|: | いつも通り―――いや、そうだな。
|:.|: : :|ヘ` ー ´ ゙ ー イ':| :.:.:|: | ・ .・
!:.l: : :|:: i\ ´ ̄` /i:.:.:| :.:.:|:.:| 陛下が存外上手くやれているようで、気分は良い方か。
;::i : : i ::|:::::i> , イ :::::!::::| :.:.:|:.:|
,':.!;: : :|:::|:::/'ー-、 ´,-一ヘ;,i:::::| :.:.:|:.:| 正直、変な所で躓かないか気が気でない時期もあったからな。
,';:.i: : : |一'゙ 〃∨ヾ. ゞ-┤:.:.:|:.:|
,'´ ̄`¨∨: : : ∧ // ハ :|: : :.i/´  ̄`',
! /; : : :.iヾヽ__,ノ^{⌒}へ_ /;|: : :.| ',
! 丶 j: : : / /; ; ;;彡ゞソミ; ; \//゙|:.:.:. | i
| ', |/: : i; ; ; ; /;;;く 〉;;;;\; ; \i: : : | !
i ', .〉: : :|彡/;/;/::::::Y:::::ハヾ;;\.ノ|:.:.:ノ , ' |
l ソへ:._i`´ /;;/ (:;;)〉:::i;;;;.!::::::::::::::::::::',〃 /
l. {::::::::::::::::::::/;;/:::::::::: /:::::i;;;;;.!::::::::::::::::::::}: : :__ 〈
!. ',:::::::::::::::::/+〈:::::::::::i:::::::|;+i::::::::::::::::::// へ`ヽ
| ',:::::::::::::::\/::::::::::::!::::::ヘ;/::,,、∠ヾ´ ヽ、ヽ 〉
手元の資料やら手配書やらと言った、如何にも娯楽とは程遠そうな文書に視線をやったまま、淡々と応じる。
一見すると無作法なようではあるが、これは全くいつもどおりの対応だ。昔からずっとこの調子である。
軟禁中とは言え、国際情勢を全く知らぬというわけにもいかない。
特に近隣で起きた事件の情報や、犯罪者の情報は重要だ。
地理と領地自体の性質上、ここには犯罪者が流入しやすい地盤がある。
軟禁中とは言え、曲がりなりにも聖印を保持したままの者としては、知らなかったでは済まされないのだ。
「相変わらず、四方のパワーバランスは西側に大きく傾いたままのようだな。」
「“赤い竜”の爪痕は、随分と深刻だったらしい。」
“赤い竜”。王都を焼いた大火の直前に東の神聖王国を揺るがした、極めて危険なアーティストである。
単に竜の姿を取った際の姿が赤い竜であったため、便宜的に“赤い竜”とだけ呼ばれているが―――
偶々説法のために訪れていた聖印教会の教皇を襲撃し、神聖王国に甚大な被害をもたらしたという。
あまりの強さに神聖王国をして撃退が精一杯で、当人は未だどこかに潜伏中なのだとか。
本名、素顔、一切不明。手配書に記されているのも竜の姿のみ。最初に見た時は『これで何をどう探せと?』なんて思ったものだ。
207
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2019/12/17(火) 00:22:06
ところで今回は王都は炎上しないので安心して欲しい。ちょっとしたうっかりだ。
208
:
『森の盟約』
:2019/12/17(火) 00:49:29
ハインリヒ:
「竜の国の後継として、お父上の隣で周辺国との均衡を保っていたキミだ」
「本国とのやり取りも満足に行えず、この数か月の生活はさぞや暇を持て余していたことだろう」
「……と、思っていたが勤勉なことだね。昔から変わらない」
たまにハインリヒと顔を合わせての夕食の席の会話で、王都の情報などは聞かされている。
王位を継いだスィルはカウント――王の聖印と従属聖印の引継ぎを終え、周辺国との顔継ぎなどに奔走しているという。
「……かの邪紋使いは、その身に刻んでいた混沌の血肉をまき散らしながら逃げ去ったとか」
「このプロセテオトル大森林の周辺でも影響を受けてか、急激な混沌濃度の上昇が起きていてね。
エルフたちから領を与えられている私も、庭師のように忙しく働かされている。猫の手も借りたい状態さ」
「これと関係ある話なのだが……さて」、とハインリヒは話を区切る。
「ヴィーディンとの約束より少し早いが、キミの拘束は今日までということになっていてね」
「キミを王国を返さねばならなくなった」
「というのもだ、今回の譲位を期にプロセテオトル大森林は『ヴィーディン王国との関係を見直しを図る』ことになった」
……言うまでもなく、この前の大火で反・異界船派のエルフたちの意見が強まったせいだろう。
209
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2019/12/17(火) 22:08:06
「何、気心の知れた者と共に、職務を意識せず暮らす機会もそうそうない。私なりに羽を伸ばしてきたつもりだ。」
「とはいえ、怠けるばかりというのも健全ではあるまいし―――このくらいは習慣づけておかねば、後々困りそうだからな。」
こうして命が―――そして従属聖印が未だ手元にあるという事は、つまりそういうことだ。
なんだかんだあったが、引き続き騎士として働け、ということだろう。
であれば、復帰した後の事も考えてクセをつけておくべきだ、と。そういうことである。
まあ、情報伝達の手段や頻度の関係上、得られる情報が若干古いものになってしまう事ばかりは避けられないが―――
「今なお残滓が周辺を騒がせている辺りから察するに、相当な怪物だったようだな。」
「取り逃がした神聖王国も、さぞ頭が痛かろうて。」
「―――すまないな。ただでさえ忙しい時期だというのに、こちらの事情に付き合わせてしまって。」
体ごとハインリヒの方へ向き直してから、謝罪の言葉を述べる―――初日にも、同じようなことを言いはしたが。
あちらからしてみれば、忙しい時期に他国の騎士の世話まで押し付けられた格好だ。
気心の知れた相手でも―――否、気心の知れた相手だからこそ、こういった事はきちんとしなければならない。
もちろん、世話になる側の礼儀として、それなりに助力はしてきたつもりではあるが―――
それでも、私個人にできる事には限度があるし、立場上の制限もある。
負担を強いてしまった点については、何らかの形で補填したいところだ。
「何?」
「―――なるほど。そういう事情であれば、是非もあるまい。」
「色々と、世話になったな。」
もともと大森林のエルフ達は、あの“竜の骸”―――異界の船の残骸について、あまり良く思っていなかった。
・ ・ ・ ・ ・ ・..・ .・ ・
そこに、あの大火である。ちょっとした手違い一つで都市一つを焼き払うような危険物が、自分たちに向けられたら?
―――当然の心理、当たり前の危惧だ。
流石に一足飛びに攻め滅ぼそうと考えるほど、彼らが短慮だと思いたくはないが―――
少なくとも、今回の失態を契機として、国交を打ち切られる可能性は大いに考えられる。
何せ関係を打ち切られて立ち行かないのはこちらの都合であって、向こうはさほど困らないからだ。
210
:
『森の盟約』
:2019/12/17(火) 23:16:55
ハインリヒ:
「君と私との仲だ。窮地にあらばいつでも助けよう――と、言いたいところだが……」
・ ・ ・ ・
「古いエルフたちの反発もあるが、今回の決断は私の意志で決定したものだよ」
「元々、我々の領とヴィーディンとの交流は先代の王、君のお父上と結んだ誓約あってのものだった」
「『ヴィーディン王家が異界船の守り人である限り、ハインリヒ・ブラウンがエルフとの仲を取り持つ』……」
「……しかし、竜骸の封印は破られ、聖印は新たな王に引き継がれた。契約に『一区切り』付いたのさ」
「君たちがヴィーディンの血筋だからといって、私も無条件で味方であり続けられるわけではないよ」
――異界船を守るヴィーディン王家がそうであるように、
半魔境であるプロセテオトル大森林のもたらす危険と利益は、大きなものだ。
人の身でこれを制し、エルフを相手に交渉を執り行うというのは並大抵の難しさではない。
……ハインリヒの切れ長の目が、品定めをするように細められる。
「なにより、ベアトリス。我々の友情が馴れ合いに堕すのは耐えられないからね」
その目は、「我々が背負うリスクに対してお前は何を差し出せる?どう力を示す?」とでも言いたげだ。
211
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2019/12/19(木) 22:34:21
.・ ・ ・ ・ ・ .・ .・ ・ .・ .・ .・ .・ .・ ・ ・..・ ・
「先に述べた通りだ。そういう事情であれば、是非もあるまい。」
システム
「私はただ、己の属する領地のために、最善を尽くすだけだ。」
返答は常と何ら変わらず、当たり前のように淡々としたものであった。
元より、誰が決断した事であるかは問題ではない。
今重要なのは、その決断がこちらの領地にどう影響するか。
あくまで優先されるのは、領地の都合だ。個人の感情は二の次でしかない。
つまり―――何も変わらない。私はどうしようもなく、こういう人間なのだ。
少なくとも、私は彼を友人だと思っているし、彼も私のことをそう思っていれば嬉しいとは思う。
しかし、同時に―――仮に領地同士が敵対することがあれば、互いの首を撥ねるに躊躇はないだろう。
(まあ、私が手ずから剣を取って首を撥ねる事はないだろうが)
私達の関係は、そういうものだ。そのくらい割り切った関係が、私には丁度良い。
「ともかく、この案件は領地間の問題だ。」
「こちらも一度国許へ持ち帰り、対応を検討せねばなるまい。」
212
:
『森の盟約』
:2019/12/19(木) 23:38:14
ハインリヒ:
「……もう少し悩んでくれるくらいのかわいげが君にあれば、
『婚姻を結び両国との結束を強めてはどうか』なんて切り出すこともできたろうが、
これだけ指し手が早いと、雰囲気を作る時間もないね」
ハインリヒは肩をすくめる。
「国も森も変わりつつあるが、我々は今まで通り対等な関係でありたい。
それが私の望みさ……。では、こちらから札を切らせてもらおう」
「現在、我が領は先の話でも出た邪紋使いの残したと思しき混沌。
……その影響の悩まされていてね。ヴィーディンには、これを解決するため力を貸してほしい」
213
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2019/12/20(金) 23:16:05
「私がこういう生き物であることくらい、知らぬ汝でもあるまい。」
「―――すまんな。状況が許せば、そういう選択肢もあったかもしれないが。」
「こんな立場でも未だ聖印が残されているということは、まだまだ王国に残って働けということらしい。」
これが私であれば、殺さないまでも他国との婚姻などに使うところではあるのだが。
そうする場合、あえて聖印を保持したまま送り出す必要は特にない。
夫、或いは妻として送り出す分には、あえて従属聖印を残しておく必要もなく。
仮に武力としても考えるのであれば、それこそ、その地の領主が従属聖印を与えるのが筋というものだ。
―――私が王国を離れなければならないという点を除けば、相手としては都合が良すぎるくらいなのだが。
うむ、婿探しは難儀しそうだな。
「あくまで個人の見解を述べるならば、だが。」
「こちらが受諾する分には、問題は無いだろう。森林行軍の練度等、いくらかの細かい懸念事項はあるが―――」
「対処で忙しい時期に、こちらの都合を聞いてもらった分の借りもある。そちらを清算するという意味でも、程好い提案だ。」
とは言え、この案件で最大の問題はこちら側ではなく。
大森林の支配者である、エルフ達の意向の方なのだが。
214
:
『森の盟約』
:2019/12/22(日) 23:00:30
ハインリヒ:
「分かっているともさ。必要とあらば――というより、常に自分を盤上の駒として数えれてしまう、
危ういキミを戦いの場から遠ざけたいと思ってしまう私の勝手な庇護欲だ。聞き流してくれ」
「約定が果たされた証には、古いエルフたちもヴィーディンの存在を認めざるを得なくなる。
この領地を収めるものとしてハインリヒ・ブラウンが君たちの力となろう」
「……エルフ達は理解していないのだ。火の手はとうにプロセテオトルまで広がっているということをな」
――次の日の朝、帰りの馬車はプロセテオトルの小城を出発した。
ベアトリスは数か月ぶりにヴィーディン王国への帰還を果たす事になる。
【シーン終了】
215
:
『森の盟約』
:2019/12/23(月) 22:27:22
●OP3 シーンプレイヤー:赤竜童子 混沌レベル:?
薄雲の流れる群青色の空に、赤い月が怪しく輝く夜のこと。
・ ・ ・ ・
ヴィーディン王国の北部、プロセテオトル大森林に近い草原を彷徨う、一頭の竜がいた。
その竜は、全身に深い傷を負っていた。
竜の身体から零れる血肉は地面に落ちるたびにジュウと蒸発し、混沌の靄を立ち込めさせた。
……これは、赤竜童子がヴィーディン王国に訪れるより、しばらく前の頃の記憶だ。
キミはペルセナ神聖王国で……“なんやかや”あって、騎士たちと戦い大敗を喫した。
多くのロードを屠り、何とか聖王国から逃げおおせる事はできたがその代償として、
これまでキミが喰らい肉体に刻んできた、邪紋の大部分を失っていた。
無名の追剥ぎたち:
「匂う、匂うぜぇ〜!この辺りにウワサのクサレ邪紋使いが潜んでいるって話だったなあ!」
「ヒヒ、『一竜一国』……ヤツをブッ殺せば、オレたちの親分も領地持ちロードの仲間入りだァ〜!」
――聖王国を離れ、一か月。
キミに懸かった賞金と強大な混沌核を狙う有象無象どもの、執拗な追跡が続いている。
216
:
赤竜童子
:2019/12/23(月) 22:48:10
獣の軋りのような音が奏でられる。
『ここではない場所、今ではない場所、どこでもないどこか
誰にも聞こえないそこで、確かに奏でられる、混沌(せいめい)のうただ』
――――森を、赤が進軍していた。赤としかいいようのないナニカ。
激しい攻撃で竜と呼ばれていたカタチは崩れ、中身だけが今この森を走っている。
『始めは一人の少女だったと言われている。
飢餓か魔物か戦争か。ナニカによって滅ぼされた村のなんでもない少女だったと。』
『だからそれはきっと、ごくごくありふれた混沌(シロモノ)。
死にたくないという思いを吸って成長したごく普通の混沌(バケモノ)。
死なずの意志より生まれたそれは同じ死なずの欲望を餌として糧とする。
――――誤算(バグ)は一つ。少女には途方もない才能(バグ)があった。
ただ、本当にただそれだけのこと。』
『欲望を薪にして糧にして、竜すら喰らいとめどなく流れ続けるあかいアカイ死者の河。
溺れれば抜け出る事かなわぬそここそが地獄。いつしか地獄は更なる糧を求めるように動くようになった。
それは内に囚われた者達が解放を求めるように、強き猛々しい意志を持つ英雄や、神に近い聖者へと引き寄せられる。』
ぼたりぼたりと、今までに喰らった欲望を撒き散らしながら赤は進軍する。
それはアレに喰らわれた英雄の剣であったり、アレに潰された獣の牙だったり、アレに引き裂かれた混沌の種だったりする。
例外はなく赤く濡れそぼったそれらをばら撒きながら、赤はひたすらに進軍し続けている――――
217
:
『森の盟約』
:2019/12/23(月) 23:18:22
十数人ばかりの、粗末な装備に身を包んだ傭兵崩れ風の男たち。
彼らは事前に情報を集めていたのか、竜の進路先の背の高い草の陰に潜んでいた。
そして、藪をかき分けながら現れた、その巨影を目撃する――。
追剥ぎたち:
「こりゃあ……なんなんだ……」
「とんでもなくデカい長虫……いや、軍勢?」
竜の流す血は地面に落ちるたびにジュウと蒸発し、黒い靄に変わる。
靄に触れた草木は異形に捻じくれ、鳥獣は膿疱にまみれて腐れ落ち、水溜りの水は悉く沸騰する毒へと変じた。
零れた臓物は、血濡れた“混沌”の群れとなり、かつての主に追従する。
追剥ぎたち:
「聞いてねぇぞ!死にかけって話じゃなかったのかよ!」
「ゲェッ、こ、混沌共がこっちに……ええい、やれ!仕掛けろ!」
草原に潜んでいた男たちが赤竜めがけて一斉に矢を、投げ槍を放つ――
218
:
『森の盟約』
:2019/12/23(月) 23:27:10
>>217
訂正
十数人ばかりの、粗末な装備に身を包んだ傭兵崩れ風の男たち。
彼らは事前に情報を集めていたのか、竜の進路先の背の高い草の陰に潜んでいた。
そして、藪をかき分けながら現れた、その巨影を目撃する――。
追剥ぎたち:
「こりゃあ……なんなんだ……」
「とんでもなくデカい長虫……いや、血の河?」
竜の流す血は地面に落ちるたびにジュウと蒸発し、黒い靄に変わる。
靄に触れた草木は異形に捻じくれ、鳥獣は膿疱にまみれて腐れ落ち、水溜りの水は悉く沸騰する毒へと変じた。
追剥ぎたち:
「こ……こんなバケモノだなんて、聞いてねぇぞ」
「け、気圧されるんじゃねぇ!死にかけのこけおどしだ!」
「取り囲んで射殺すんだよォ。相手は1人だ……やれえっ!」
草原に潜んでいた男たちが赤竜めがけて一斉に矢を、投げ槍を放つ――
219
:
赤竜童子
:2019/12/23(月) 23:29:36
投げ槍が突き刺さるも先頭を行く赤いモノはその進軍を止めることなく。
ただしどこに向かっているのかも分からず、ただ愚直に進軍を続けている。
そして
グチャリ!!
所詮は死にかけの“混沌”。
刺さった箇所は意外と脆く崩れ去り・・・
チャリン、チャリーン♪
零れた欠片は如何にも金目のものと、何かに使えるいいものと分かるような『お宝』をその場に残していく。
・・・まるで強い欲望を持つ者に所有されたいと混沌そのものが望むかのように、欲を煽る形で、実に都合よく。
220
:
『森の盟約』
:2019/12/23(月) 23:53:25
追剥ぎたち:
「見ろ!身体に混沌を刻んでようが元は人間なんだよ!」
「おいっ、『砂金』だ!奴の流した血に大粒の砂金が混ざっているぞォ!」
……混沌(カオス)とは“確率のゆらぎ”の力だ。
不安定に揺らぎ続けるエネルギーは、人の意志や環境に触れることで、
アトラタン大陸にあり得るかもしれない可能性を収束させることがある。
湿った薪が、突如燃え上がることがあるかもしれない
木に実ったリンゴが天に向かって落ちてゆくかもしれない。
森の闇の中には小鬼が潜んでいるかもしれない。
この場合は「竜が莫大な財宝を守っている可能性」や欲望が収束した結果だろう。
まき散らされた金銀に狂喜乱舞する追剥ぎたちだったが、
後方で指揮をとっていた気だるげな無精ひげの男が、部下たちをしかりつける。
無精ひげの気だるげな男:
「惑わされてんじゃねぇ。オレたちの目的は、大本の混沌核だろーが」
「まるで小さな魔境だな……これだけ矢を受けてまだ動き続けてやがる。しぶといな」
「なら、ブッ殺すには――――ロード様がやらねぇとなぁ」
後無精ひげの気だるげな男が、『聖印』の輝きを灯した大斧を担ぎながら前に歩み出てくる。
221
:
赤竜童子
:2019/12/23(月) 23:56:47
最早何も見えていないのかなんなのか。
大斧にも気付くことなく進軍を続ける赤が向かう先は――――滝壺だ。
進路を変える様子もなく、このままでは落ちて自滅してしまうだろう・・・
222
:
『森の盟約』
:2019/12/24(火) 00:16:07
追剥ぎたち:
「ブ、、ブライスト……手負いの獣が思わぬ反撃をしてくるってこともあるかもしれねぇ」
「そうだぜ、こいつはちと不気味だ!零れてる砂金だけでも十分な金に――かぺっ!?」
無精ひげ男は扇でも払うかのように軽々と大斧を振り払い、部下の首を刎ねる。
無精ひげの男・ブライスト:
「頭の俺が“とる”と決めた。お前らもそれに従った。今更やめようは無しだぜ」
「オレとあの竜、どっちがコワい?」
「……よーし、やる気が出てきたな!槍隊かかれェ!」
追剥ぎたち:
「ひっ、ひいいいいい!」
赤竜童子の元に、槍を手にした追剥ぎたちが殺到する。
……全身を槍に縫い留められたところで、赤竜を止めることはかなわないだろう。
『――――――ゴウンッ!!』
だが、動きの鈍ったその瞬間を狙って、ブライストの大斧の一撃が見舞われる!
223
:
赤竜童子
:2019/12/24(火) 05:00:55
ドバッ!!
その大斧の一撃は見事に赤竜の首を刎ね――――
ばしゃーん!!
首はそのまま地面に叩きつけられ、見事な赤い花を咲かせた。
ただ、肉体の方は進軍を停止せず。その質量のまま滝壺へと向かい落下していってしまう・・・
後で滝壺を探れば何か得るものもあるだろうが、今は首だ。
首が落ちたところでどくどくと脈打つ、腐臭を放つ赤ん坊の頭位の大きさの塊。
一等に濃い妖気を放つそれこそが、おそらくは――――!!
224
:
『森の盟約』
:2019/12/24(火) 22:51:18
赤竜に槍を突き立てていた兵たちが数人、そのまま胴体に引きずられ一緒に滝壺に落下した。
ブライストは意に介した様子もなく、手のひらに聖印を現出させると、残された混沌核に吸収させてゆく。
ブライスト:
「バッサリだ。しかし、妙な斬りごたえだ」
「ぬっ……くっ!これで俺の聖印も子爵級に――」
赤竜の混沌核を吸収した聖印はより大きく、複雑な文様を描き、力強い光を放ち始める。
「……まだ、至らずといったところか?」
「もったいねぇ。この激流に落ちちまったんじゃあ拾いに行くこともできねぇな。
……もちろん、槍持ちの連中の話だぜ?……引き上げるぞ」
この一連の出来事は、赤竜童子の記憶からは、すっぽりと抜け落ちている。
だが、聖印の力を宿した刃が首を断つ感触や喪失は、肉と心に刻まれている。
それらは、ふとした拍子に赤竜の記憶の水面に、顔をのぞかせたり……するかもしれない。
【シーンエンド】
225
:
『森の盟約』
:2019/12/24(火) 23:49:39
●OP4 シーンプレイヤー:クォーツ・ユニオンジェム 混沌レベル:3
魔法師であるクォーツは王都の復興状況の調査のために、城下の市場にやってきていた。
市場には行商や農家の屋台がひしめき、色とりどりの果菜、よく肥えたヒツジ、布織物が狭しと並ぶ。
譲位から数か月――ヴィーディンの市政は、以前と変わらぬ活気を取り戻している様子だった。
まるであの大火が、全てウソだったかのようだ。
異界船の接収を望む魔法師協会との関係も、以前とほぼ変わらない状態が続いている。
クォーツ自身もこれまで通りの定期報告を求められる程度で、情報収集や国政への特別な指示もない。
(そういうのはもっと、向いた人がやっているという話もあるが)
甲高い女性の声:
「――ちょっと、離しなさいよ!?そんなモノを近づけないでちょうだい!」
野太い男の声:
「グヘヘ、そうつれない態度を取るなよ。さっきから物欲しそうな目で、コイツを見てただろう?」
……クォーツが市場を歩いていると、屋台が密集し薄暗い迷路のようになった一角から、
キンキンと甲高い若い女性の叫び声が聞こえてくる。
なにやら揉め事の気配だぞ?
226
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/12/25(水) 00:23:28
「うんうん、依然と変わらぬ……どころか、ますますの発展の兆しが見える」
「これもひとえに陛下の御威光あってのこと。千年栄えろ」
満足げにコクコクと頷きつつ、記録を取る。
内乱の反動か――――あるいは疲弊を狙って押しかけて来た貪欲な商人の活躍か。
いずれにせよ、市政に活気があるのはよいことだ。千年栄えろ。
復興度合いを示すために、青果のひとつでも買って帰るか。
そう考えていると――――――――聞こえる叫び声。
「むっ!」
なにやら揉め事の気配!
契約魔法師として、私には市政の治安を保つ義務がある!
そう判断すると同時に私は駆け出していた。思い立ったら即行動!
「そこの貴様らァ!!!!!」
「なにか問題があるのならこのヴィーデン王国契約魔法師クォーツ・ユニオンジェムが預かるぞ!」
「そしてもしこの国の治安維持能力を甘く見ているのなら名誉をかける覚悟をするがいい!」
ぷんすこ!
227
:
『森の盟約』
:2019/12/25(水) 00:42:55
-‐==ー-ミ
_/ ___} , ヽ_
/「 , : /^~~ヘ ∨ Vヘ
f「__/. : / v∨ .Vハ
f^ー=L j 斗rf≠ `>=刈i :V{____ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
\ 〕 } 《 rッ ゛ rッ 从: 「 ̄ア
. \刈 //冖^ ^u^`{ i :!./ ……おぉ、クォーツが駆けつけてみれば料理屋台の前で、
. 〕/〈 人 从
八小\ え~~ ぅ /V{イ )) 線の細いエルフの女性が屈強な農夫たちに囲まれている所だ!
{{ 〈{〉ー}≧ー≦{.f.〈}〉ーイ
ィ~〈{〉:{ノ V}:〈}〉: }ト.  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄
/. :{. 〈{〉: \ー -‐/. 〈}〉/.:∧
.′人_〈{〉:_:_:.\ ./._:_:_:ノjィ-‐':.∧
i: : : : : :「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i : : : : ハ
エルフの女性:
「や、やめなさい!プロセテオトル大森林のエルフはそんなモノには触れたりしないわ!」
屋台の店主:
「ククク……口では拒んでいても、さっきから腹の虫は正直みたいだぜェ?」
「そぉら、そぉら!こいつが欲しいんだろう――――――!」
228
:
『森の盟約』
:2019/12/25(水) 00:50:20
\ /
/
_____, -:-:v'777iY_, -:-:-v'777iY_, -:-:-、____
―-- ′ ___,/,;;,;;,,/ /// //,,,,;;,;;,,/ /// //,:,,;:,,:,:.:,}____|___ ---―
′ └―/,;;,;;,,/ /// //,,,,;;,;;,,/ /// //,:,,;:,,:,:.:,,:{――――‐―┘
′ 〈, ,.:'´⌒/ ̄ ̄Y,.:'´⌒/ ̄ ̄Y,/ ̄ヾ:,.;/ |
′ __/:.,;,::,;,/ /// //,,,;;,,,;;/ /// //,,:,:''::.,:.}´_____|__
′. └―/,;;,;;,,:,/ /// //:,:::,,:;,/ /// //,::.::::,,,:::/‐―――――‐┘
―― ′ 乂_〈<三>ノ 乂_人<三>人__シ ] ――
/ 、______________________]
\______________________/
/ \
/ \
「今日は店の再開祝いにヒツジを1頭潰したんだ!」
「金はとらねぇ、遠慮せずに持っていきな!ほぅら、ほぅら」
エルフの女性
「ちょっ、けむっ!?脂っぽい煙がっ、あっ、団扇で煙を送るのをやめなさい!」
屋台の店主:
「それにお嬢さん、何年か前にも俺の店に来てくれたろう?
食べっぷりが見事だったから覚えてるぜ。前は10串も食べてくれたじゃないか……いったいどうしちまったんだい?」
「おや。魔法師(メイジ)様、ご視察ですかい?よければ1本どうです」
エルフの女性
「私は“まっとうなエルフ”になるって決めたのよー!あっ、タレの匂いが!?香ばっ!」
……トラブルだろうか。
(※本セッションはフィションだけど、食の無理強いは健康面や宗教面でのアレやこれやがあるから、やめようね!)
229
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/12/27(金) 23:14:13
「おっ、なんだただの異文化交流か!」
「やってるな店主! 一本貰おう! 実のところ私は羊が大の好物でな!」
一瞬で破顔!
そして次の瞬間にはまたキッと店主を睨む!
「しかし無理強いはいかんぞ!」
「私は専門ではないがな。医術と食事は密接な関係にあり、食生活によって健康は大きく左右されたりするのだ」
「たまにミルクを飲んで倒れて死ぬ者もいるだろう。食の無理強いは命に係わる!」
「それに彼女はエルフ……我々人間とは異なる種族なのだからな」
「食生活どころか肉体構造からして……別!」
「文化的、宗教的な問題もあるし、嫌がるそぶりを見せたら素直に引かないと大変なことになるぞ!」
この辺、私は異界を研究する学派にいたわけだからな。
流石に色々と配慮するべきことだとはわかっているぞ。うむ。
というわけで申し訳なさそうに眉尻を下げ、エルフの女に向きなおろう。
「いや、すまんなプロセテオトルからの客人よ」
「もとより貴君らのような異界の住民への理解がとぼしい上、復興の混乱もあってな」
「無礼があったのであれば、この国の魔法師として私から謝罪しよう」
「心配せずとも、今後エルフの客人に羊肉を振る舞うことは断固として禁止するよう触れを出しておく!」
安心!
230
:
『森の盟約』
:2019/12/27(金) 23:55:17
エルフの女:
「断固禁止!?そこまではしなくても――」
店主:
「そ、そうなんでやすかね?以降、気をつけやす……」
「よし、市場中の肉屋に触れを出せ!今後はエルフに請われようとも絶対に肉を出すなよ!絶対だ!」
混沌の時代のアレクラストにおいて、エーラムの知識に触れることのない一般の民の間では、
アレルギーやアルコール中毒などに関する知識だとか、注意意識は浸透していない。
クォーツの注意を店主がどれだけ理解できたかは、学院出の魔法師様の言うことならと納得した様子だ。
話しかけられたエルフの女の方はというと「ああぁぁぁ」と情けない声を上げながら、
肉串の皿を名残惜しそうに眼で追っていたところだ。
エルフの女:
「……ふ、ふん。人間にしては私たちエルフのことをよく理解しているじゃない」
「脂したたる肉なんてとんでもないわね。私たち由緒正しいエルフは月夜に芽吹いた若芽と、
花に溜まる朝露しか飲まないモノ……うう……お腹すいた」
※俗説である。
「あなた、メイジね。よくも……ではなく、助けてくれて感謝するわ」
「私はルリハリ。プロセテオトルの使いよ」
231
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/12/28(土) 00:22:29
「あっでもエルフに請われたらちゃんと『エルフは肉を食べないと聞いたので』と説明するんだぞ!」
「差別的だと言われたら大変だからな!」
「でも食べさせて問題が起こるとさらに大変なのでできるだけ提供するんじゃないぞ!」
「困ったら『申し訳ありませんが規則ですので』と答えろ!」
この辺りの文化交流的な話はややこしいからな!
すごく細かくて……難しいのだ!
「フッ、礼には及ばん」
「不見識を正すのは知恵者の役割だからな」
「私はクォーツ・ユニオンジェム。ヴィーディン王国の契約魔法師だ」
「遠路はるばるよくぞ参られた」
「しかし、使い……宮廷に用向きであれば、私が取り次ぐが?」
宮廷に行けば、野菜のスープとかなら出せるだろうか。
空腹そうだからな。エルフは燃費のいい種族だが、人里では食料の確保もままなるまい。
大方、摂取可能な食料が見つからず、禁忌とされる肉食に手を出すかどうかの究極の選択に悩まされていたのだろう……危ないところだった。
232
:
『森の盟約』
:2019/12/28(土) 00:59:00
店主たち:
「なるほど、勉強になりますな。『規則で禁止されてますので』!」
「分かりました。座長にも話して市全体で徹底させましょう、『規則で禁止されてますので』」
ルリハリ:
「なんでこんなことに……私が誘惑に負けて寄り道したから……?罰なの…?」
「渡りに船ね。なら宮廷まで、道案内お願いするわ」
「宮廷に向かおうとしてたのだけれど、この辺り道がすっごく入り組んでて」
「迷っているうちに、懐かしい匂いにつられてフラフラと……それはもういいけど」
「……ヴィーディン王に助けを求めてきたのよ」
「『プロセテオトル大森林の民の危機に駆け付けてくれる』って、約定があるのだから……」
233
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/12/28(土) 01:13:49
まぁ規則は後に緩和される可能性もあるが、とりあえずこの場では規制しておかねばな……
一旦フラットな状態にしておいて、そこから妥協点を探して行かねば。うん。
究極的には教育水準を引き上げて識字率を……いやこの話は遠大になるので置いておこう。
「なるほど……あいわかった、案内しよう」
「…………ただ、我が国は先日新たな王陛下が即位されたばかりでな」
「無論、陛下は古き約定を無碍にするお方ではない!」
「が、如何せん忙しい時期だ。少し時間をいただくことになるだろう」
「さしあたって――――あと数件視察に回らねばならないのだが、少し付き合ってもらってもいいだろうか?」
「問題ない、すぐに済む! 振舞いに羊を潰している店が多いのでそこは気を付けてくれ!」
そう、ヴィーディンでも皆に愛される食事処や、老舗のパン工房などを見て回らねばならんのだ!
食料生産施設は国家において最も重要なもののひとつだからな!
234
:
『森の盟約』
:2019/12/30(月) 22:07:36
ルリハリ:
「他国のロードの力を借りに来たのだもの。すぐにとは言わないわ」
・ ・ ・
「流石にエルフ並みに気長には待っていられないけど……」
「ゴホン……なんでもないわ。さ、案内してちょうだい」
┌────────────┐
│それからしばらくして… ......│
└────────────┘
市政の酒場や食事処、工房は前王の統治の時と変わらぬ盛況ぶりを見せている。
ヴィーディンの食糧事情は今のところ安定状態にあるようだ。
「……そう、ロードの力を借りるためなら、多少の寄り道も我慢するわ」
キミの視察の間もルリハリは、腹の虫を鳴かせながら半泣きで後をついてきている。
一人にされるとまた迷うから。
「でも、なんでこんなところばっかり巡るの!?」
「そうね!大切よね、食べ物!ま、まぁ朝露しか飲まないエルフには無縁だけど!」
「いい香り……。ぐすぐす……ひ、ひどい拷問だわ…」
しかし、クォーツが話に聞くプロセテオトル大森林のエルフというのは、
もう幾らか繊細で神秘的な生き物だと聞いているが、このエルフ娘からは違った印象を受ける。
どうにも垢ぬけないというかドン臭いというか……。
235
:
『森の盟約』
:2020/01/04(土) 22:31:55
【シーンエンド】
236
:
『森の盟約』
:2020/01/07(火) 23:20:47
●ミドル1 シーンプレイヤー:ベアトリス、クォーツ 混沌レベル:3
ところ変わって、ここはヴィーディン王城内の応接間。
ベアトリスがハインリヒの手配した馬車で、数か月振りの帰還を果たしてから半日と経っていない頃だ。
対面の席には、キミの帰還の馬車に同行してやってきた、
『プロセテオトル大森林の“正式な使者”』であるエルフの男・シーシャが掛けている。
シーシャ:
「んん〜〜〜、ベアトリス殿……我われエルフは今回の混沌災害に対し、
定命の者ほどせっかちではありませんが、宴席の前に無粋な話は終わらせてしまいましょう」
「既に聞き及んでいるでしょうがァ……プロセテオトル大森林の南西部の、急激な混沌喉の増加で
ティル・ナ・ノーグ界の下賤な妖精共が森に流入をはじめ、頭を悩ませていた所なのです」
「ええと……討伐してくれるのだとか?」
「あまり森を踏み荒らされたくはないので、人数と場所の取り決めをしましょうか」
シーシャは斜めったポーズでフワフワの金髪を手櫛で掬いながら、
庭木に付いた毛虫でもするようなのんびりとした様子で、混沌災害の状況を語っている。
悪気は全くないようだが、かなり他人事っぽいぞ。
237
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/08(水) 00:04:40
「はい。最終的には、陛下の裁可を受ける必要がありますが……」
「討伐そのものは、既定路線であると考えて問題ないでしょう。」
本来、私の権限で裁決できる問題ではないが、今回に関しては事情が事情だ。
受けないデメリットは重く、受けないメリットは……あるのだろうか? 少なくともデメリットを甘受できるだけのものは見当たらない。
つまるところ、受ける事自体は既定路線で、後はどのような条件で受けるか、と言ったところが焦点となるだろう。
そういうわけで、私と彼の話し合いは本決定の前の擦り合せという趣が強い。
「率直に申しまして、私共は所詮余所者です故、貴方がたほど大森林には詳しくありません。」
「場所に関しては、大森林について何より詳しい貴方がたに、此方の戦力を見た上でどう割り当てるか策定して頂くのが一番無理がないかと。」
「問題となるのは派遣する戦力に関してですが……数ばかり多くても、森林での行軍に不慣れなら足手まといになることが懸念されます。」
「人員の数よりも質を重んじ、少数精鋭で臨むべきである……というのが、私の見解です。」
「そちらとしても、あまり多くの余所者を招き入れるのは本意ではありますまいし……」
基本的に、エルフ達は余所者が森に立ち入るのを好まない。そして、我々は余所者だ。
実務との兼ね合いもあるし、そもそも大森林は過酷な領域である。不慣れな人員を率いての森林行軍は厳しいものとなろう。
そういうわけで、必然的に少数精鋭とせざるを得ない、というのが私の見解であった。
238
:
『森の盟約』
:2020/01/08(水) 00:48:08
シーシャ:
「たしかに、永遠の領域に定命の者を招き入れる本意ではありません……。
此度の混沌災害は外界で湧いた混沌が我々の森に流れ込んだものですが、
ヴィーディンの王が自ら訪れて聖印を振るいケガレを持ち帰るというのであれば、我々も折れましょう」
「では、兵の選定はハインリヒ・ブラウンに任せるということで……」
『 ダダダダダダダダ……! 』
ベアトリスとシーシャの交渉は滞りなく進んでいた。
しかし、それを乱すかのような慌ただしい足音が廊下をやってきて、
応接室のドアが勢いよく跳ね開けられる――――
『 バ――――ンッ! 』
ルリハリ:
「直訴!ヴィーディン王、直訴に来ました!さんざん遠回りさせられたけど!」ゼェゼェ
「……プロセテオトルの民が盗賊君主の脅威にさらされています!どうか力をお貸しください!」
衛視たち:
「誰かーっ、そのエルフの女を捕まえろー!」
「恐ろしく速い移動!俺ですら見逃してしまった!どこだ!?」
239
:
『森の盟約』
:2020/01/08(水) 00:57:05
息を切らせて応接室に飛び込んできたのは、エルフの女・ルリハリだ。
……その後ろには、クォーツもついてきているだろう。
彼女は王城にやってくるやいなや「ロードはどこにいるの?」と近くの衛視に聞くやいなや、
弓から放たれた矢のように飛び出して、応接室に直行したのだ……なんたる礼儀知らずか。
シーシャ:
「なんと……お前はたしか外縁の村のルリハリ!」
「無作法もさることながら、お前たちがプロセテオトルの民の名を騙るか!」
「ベアトリス殿、その者の言葉に耳を貸す必要はありません。
このルリハリという女は大森林の外からやってきて勝手に住み着いた余所者。
決してプロセテオトル大森林の民などでは………いや、『エルフとすら呼べぬ者』か」
ルリハリ:
「なによ!アタシたちは混沌と戦い森と共に生きているわ!
投影体の余所者は『古きエルフ』も同じなのに、外からの問題を他人任せでよく森の民を名乗れたものね!」
シーシャ:
「なにぃっ!ほざくかっ、ルリハリーッ!」
ルリハリのエントリーから十数秒――2人の使者のつかみ合いの喧嘩が始まってしまった!
240
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/01/08(水) 22:55:21
「くぉら貴様ァァーーーーッ!!」
「使者ならば順を追って手続きを……むっ!」
なんか!
揉めてる!
ルリハリが恐らく純正のエルフではない(出身世界が微妙に異なるか、あるいは“混血”なのだろう)のは予想ができていたが!
なんか!
揉めてるじゃないか!
あっ王姉殿下!
…………王姉殿下の前で揉めてる!
「王姉殿下!お騒がせしております!」
「……貴様らァ!そちらの事情はわからんが王姉殿下の御前であるぞ!」
「揉め事なら外でやっていただきたいものだな!貴殿らの家でもあるまいに!」
「あるいは双方決闘をお望みならば私が立ち会い、尋常に取り仕切るがいかがか!」
「さもなくば順の応対だ!ルリハリ殿はしばし待っていただく!」
ぷんすこ!
決闘……外交問題……しかしこれ以上は……侮辱……ぷんすこ!!!
241
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/08(水) 23:46:32
なんとも不毛な取っ組み合いである。時間が無限にあるとでも思っているのだろうか。思っているんだろうな。
さて、この無作法な御仁は何者であろうか……などと考える間もなく、王国で最も頭に血が上りやすい女がやってきた。
そして案の定と言えば案の定、これである。
「………………先ずは落ち着いて頂けるだろうか、ご両人。」
「無論、斯様な振る舞いが森の代表として相応しいものだと思われるのであれば、心ゆくまで続けていただいて構わないが。」
「それにクォーツ。彼女は君の連れかな? 彼女が斯様な暴挙に出る前に止めることはできなかったのか?」
その後、二人……いや、三人の加熱した頭に冷水でもかけるかのごとく、淡々と正論を以て頭を冷やす。
表情は変わらず、声に抑揚もなく。ただただ淡々と。それで聞かないようなら、それこそ聖印で壁でも張って無理やり止める事となろうか。
何分暴力は苦手なもので、力ずくで止めるというのは不得手なのだ。
とは言え、この割とひどい有様で全く表情を変えずに淡々と処理する姿は、割と怖い物があるかもしれない。
「……ちなみにそちらは、私の帰還に合わせて使節として同行いただいたシーシャ殿だ。」
「丁度、大森林の混沌災害討伐に協力するよう要請を受けていてな。条件について話し合っていたところなのだが……」
そうだね、最悪のタイミングだね。
242
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/08(水) 23:48:55
なんとも不毛な取っ組み合いである。時間が無限にあるとでも思っているのだろうか。思っているんだろうな。
さて、この無作法な御仁は何者であろうか……などと考える間もなく、王国で最も頭に血が上りやすい女がやってきた。
そして案の定と言えば案の定、これである。とりあえずパァンと手でも叩いて注目を此方にでも集めようか。
「………………先ずは落ち着いて頂けるだろうか、ご両人。」
「無論、斯様な振る舞いが森の代表として相応しいものだと思われるのであれば、心ゆくまで続けていただいて構わないが。」
「それにクォーツ。彼女は君の連れかな? 彼女が斯様な暴挙に出る前に止めることはできなかったのか?」
その後、二人……いや、三人の加熱した頭に冷水でもかけるかのごとく、淡々と正論を以て頭を冷やす。
表情は変わらず、声に抑揚もなく。ただただ淡々と。それで聞かないようなら、それこそ聖印で壁でも張って無理やり止める事となろうか。
何分暴力は苦手なもので、力ずくで止めるというのは不得手なのだ。
とは言え、この割とひどい有様で全く表情を変えずに淡々と処理する姿は、割と怖い物があるかもしれない。
「……ちなみにそちらは、私の帰還に合わせて使節として同行いただいたシーシャ殿だ。」
「丁度、大森林の混沌災害討伐に協力するよう要請を受けていてな。条件について話し合っていたところなのだが……」
そうだね、最悪のタイミングだね。
243
:
『森の盟約』
:2020/01/09(木) 00:21:21
エルフたち:
「勇気の精霊の槍に誓って!やってやるわ!」
「おおっ、その不届き者の血で丘を赤く染めてやる!」
衛視たち:
「いたぞーっ!取り押さえろ!」
「王姉殿下、クォーツ様、申し訳ございません!」
……すぐに、かけつけた衛視たちの手でエルフたちは引き離された。
闖入者のルリハリは3人がかりで後ろ手に捕まえられているが、
衛視たちも「エルフ?客?国際問題?」と正体を測りかねているので、拘束は緩めだ。
ルリハリ:
「うむぎゅう……無作法はお詫びします……。
そちらの使節がすでに話を進めていると聞いて、いてもたってもいられず…」
「私たちの里を脅かす状況は――そっちのエルフとは違って――ひっ迫したもので、
今、ヴィーディンの助けが得られなければ、多くの民が命を落とします!どうか」
シーシャ:
「まだ言うか!プロセテオトルの森に勝手に住み着いておき、
危険に晒されれば、庇護の権利まで主張しだすとは何たる厚顔無恥。
森が危険だというのならばどこへなりとも出て行けばよいではないか」
「当然、我ら古きエルフの領域の混沌征伐が先だ!」
244
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/01/09(木) 00:42:26
迅速に王姉殿下に跪くぞ。
「はっ!」
「こちらのエルフは城下にて遭遇し、プロセテオトルの使者と名乗ったために連れて参りました!」
「ところが城に着いた途端、彼女は殿下の居場所を確認すると急に駆け出し、対処できずに今に至ります」
「警備上、重大な過失と存じます。全ての責任は私にあり、この件における咎はいかなるものでもなんなりと!」
もしもルリハリが暗殺者であれば――――責任問題では済むまい。
首を刎ねろと申し渡されれば喜んで首を差し出そう。
それだけの罪であり、その意志のために跪いている。
そしてエルフたちの嘆願については――――――――これは、王姉殿下が判断すべきことである。
が。
「恐れながら殿下に申し上げれば」
「城下の復興は順調に進み、さしたる混乱はございません」
「動かせる駒の数には、余裕があるかと」
判断材料を(例え相手が察していても)しっかりと告げるのは魔法師の役目だな!
245
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/09(木) 01:59:54
「魔法師である君の処遇については、一介の従騎士である私個人の裁量で決定できるものではない。」
「よって君の処遇については、喫緊の問題が片付いた後で陛下に裁可を仰ぐ。以上だ。」
後は陛下が決めることです。以上。この話おしまい。
どのみちこっちで勝手に決められる問題でもないので、引っ張るだけ時間の無駄だ。
逼迫した問題が目の前にある以上、無駄は省こう。どうしても気になるなら、ここからの働きで取り戻すといい。
ま、幸いにして彼女は頭に血が上りやすいが有能だ。私に今必要な言葉をきちんと理解している。
「捨て置いた盗賊騎士が外縁部の混沌を食い荒らして力をつければ、次に狙われるのは古きエルフの領域だと考えられます。」
「つまり、盗賊騎士が力を増す前に処理するのは、長い目で見れば古きエルフ達のためにもなる事ではないでしょうか。」
「……そもそも、明確な外敵を捨て置いて好き勝手増長させる理由もありますまい。」
「無論、古きエルフの領域の混沌災害もまた、捨て置くことはできません。」
「しかし、そもそもの話……古きエルフの領域に踏み込めるだけの格と実力を併せ持った人材はそうそういません。」
「それこそ陛下が自ら訪れるくらいでなければ、古きエルフ達は納得しない……そう、シーシャ殿も仰せでしたね。」
「であれば、話は簡単です。」
「まず、古きエルフの領域に向かう人材を選別し、選別から洩れた人材を盗賊騎士への対処に当てれば良い。」
「どちらが先だどちらが上だなど、この場でいくら論じたところで平行線でしょう。喫緊の問題への対処が先です。」
「どちらにも騎士が最低一人は必要ですので……前者の指揮は陛下が、後者の指揮は私が取る、といった辺りが落とし所でしょうか。」
他領の民族問題にまで首を突っ込むのは、さすがにちょっと筋が違う。
しかし、片方を後回しにするという形になれば、此方にそういう意図が無くとも、そういう話と捉えられてしまう。ならば話は簡単だ。
どうせ片方に割ける人材が限られる都合上、どうしても浮く人材は出てくる。浮いた駒をもう片方に当てて、同時に問題解決を図ればいい。
この方針を通すにあたって説き伏せるべき相手は、主にシーシャの方だが……
まず、古きエルフの領域に踏み込める人材が限られるというのは共通認識だ。そこを強調することで、必然的に浮いた駒が出る事は示せる。
その上で盗賊騎士を早期に退治して得られるメリットや、退治しないデメリットを提示することで、同時進行で対処に当たる事は納得させられるだろう。
そして古きエルフの側に人材選別の優先権を与えることで、古きエルフの体面にも配慮できる。先に作法を守って話を持って来たという点で、理由付けも簡単だ。
ルリハリの方は……ゴリ押しで横紙破りを図ったのが全面的に悪いという事で、この場は我慢してもらうとしようか。
246
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/09(木) 02:07:50
(何やら雑に陛下陛下言っておりますが、これらは全て『国王陛下』のミスタイプです。担当者は間もなくシベリアに送られますのでごあんしんください)
247
:
『森の盟約』
:2020/01/09(木) 22:43:34
シーシャは「エルフにとっては盗賊や混沌など脅威でも何でもない」と、憮然とした表情だ。
シーシャ:
「そのとおり。人間の世界から持ち込まれた不始末を人間自身の手で片付けるためならば、
我々の森に立ち入る事を、そして森の恵みの一部を享受することも容認する」
「それが、先代のヴィーディン王と交わした取り決めです」
「その女の問題と同列に扱われるのは甚だ遺憾ですな……」
プロセテオトルのエルフ全体の考え方かどうなのかはわからないが、
シーシャの見ている世界は、「森」と「それ以外(アトラタン)」ということらしい。
森のエルフ……アトラタン人とは、認識にかなり隔たりがありそうだ。
「『盟約』とは別の場所で、あなた方が何をしようと知ったことではありません」
ルリハリはというと、時折シーシャに敵意の視線を向けながらも大人しく話を聞いている。
クォーツの言う通り、復興も進み部隊整備にも余裕ができて来ている。
ひとまずは……ベアトリスの提案した流れで話もまとまりそうだ。
248
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/01/09(木) 23:04:18
「はっ!」
「かしこまりましてございます!」
うむ!
王姉殿下は『一介の従騎士』とは呼べまいが……そう自称せざるを得ない立場、というところか。
あるいはそのデモンストレーションとして、日ごろこのような態度を取っておく必要もあろう。
王姉殿下は陛下に次ぐ権限の持ち主であるが、建前上はそうではないのだ、と。
醜悪な内乱を避けるためにも、必要なことなのだろう。
……まぁ寛大な陛下のこと、さほど重い処罰は受けまい。
これは……後で減給辺りを申請しておくかな!うむ!
249
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/09(木) 23:29:56
「それは失礼。盗賊騎士もまた、ヒトの世界の不始末の一つですので……」
「既に外から持ち込まれた不始末と、今にも持ち込まれんとする不始末を、ついつい同列に見てしまいました。」
「所詮私も未だ若輩、見識の浅さを恥じるばかりです。」
何れにせよ、概ね此方の目的は果たせた。
実際の所、今回の捩じ込みには一つ、此方にとっても見過ごせない問題がある。
盗賊騎士の矛先が、どちらに向くかわからないという一点である。つまり……まあ、なんだ。
適宜森の混沌を食っていい感じに力をつけて、『よっしゃ国盗りじゃ』とばかりに此方に襲いかかって来られては迷惑なのである。
そうなる前に潰しておかねばならないが、そんなん流石に言えたものかと、そういう話である。
「では、そのように。」
ともあれ、言質は取れた。
少なくとも、盗賊騎士の相手に関しては、大分人材選択の自由が利く。
あとは、此方の仕事に全力を尽くした上で、国王陛下が上手くやる事を祈るとしよう。
250
:
『森の盟約』
:2020/01/09(木) 23:47:40
ロードの聖印の力は欠片程のものであろうとも吸収・統合されることで、
一夜にして一地方の勢力図を塗り替えることもある。それがアトラタンの戦争だ。
異界の軍略に絶対的な自信を持っている、エルフ達には理解しがたい感覚なのかもしれないが……。
シーシャ:
「とにかく、我々の森に立ち入ることを許すのはヴィーディン王の率いる部隊だけです」
それだけ告げるとエルフの施設は肩をいからせながら部屋を出ていった。
ルリハリは案内を買って出てくれたクォーツに迷惑をかけてしまった事を恥じてか、
申し訳なさそうな表情で俯いたままだ。
入れ違いでやってきたスィル:
「っと、失礼――――今のはプロセテオトル大森林の客だろうか……」
「おおっ姉上、ついにお戻りになられたか!いや久しいな!
この数か月は目の回るような忙しさで手紙を書くために筆を取ることもできなかったぞ
話したいことは山ほどあるのだが何から語ったものかそうだ聞いてくれ姉上
訓練の時にキリ殿の『ばいく』なる乗騎に乗せてもらってきたのだが――」
部屋を一望して、
「なにか、あったか?」
【シーンエンド】
251
:
『森の盟約』
:2020/01/15(水) 00:08:44
●ミドル2 シーンプレイヤー:全員 混沌レベル:3
時間は少し経過して、場所は王城内の会議部屋。
顔ぶれは先ほどと同じスィルとベアトリスとクォーツ。
そしてベアトリス顔合わせも兼ねて、客将のキリと赤竜童子も呼ばれている。
スィル:
「なるほど。俺の不在の間にそんな話になっていたか」
「女エルフの件は……城の警備がぞんざいなのはオレの責でもあるしなぁ」
一番の警護対象の国王(スィル)の周りには部隊仲間がいるしということで、
まだまだ情勢の不安な城下や村落に兵たちを回していたのもあり、警備レベルが低かったのかも。
「(姉上の側にはメイド長のアマンダも付いていたろうし万一ということも無かったろうが……)」
「では、クォーツと警備に当たっていた者には今回の件が済み次第、3日間の登城禁止処分を言い渡す」
「この数か月働き通しであったろう。羽を伸ばしてくるといい」
「そして……紹介が遅れたが姉上、この御二方が大火の日に協力してくれた俺の仲間」
「異界の騎士のキリ殿と、アーティストの赤竜童子だ」
252
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/01/15(水) 00:40:08
「ははっ!」
「寛大な沙汰、深く感謝し謹んで拝命致します!」
いささか甘い気もするがな!
陛下の言うことなので文句はつけまい!
でも羽を伸ばしてくるといいとか言わない方がいいぞ陛下!
「国を空けるのはいささか不安も残りますが、ウィーディンの特性上外交を怠るわけには参りません」
「此度の出陣、新生したヴィーディン王国が健在であると諸侯に知らしめる好機かと」
253
:
赤竜童子
:2020/01/15(水) 22:57:47
「赤竜童子や、よろしゅうに・・・あー、旦那さんのお姉さん?」
始めて見る人だ、どんな人なのだろうか・・・
骨付き肉でも齧りながら様子を見ていよう。
254
:
キリ/牧田切緒
:2020/01/15(水) 23:10:06
「ご紹介にあずかりましたキリ、です」
本当はもっと長い名前だがキリと呼んで欲しいと言ったのは自分だ。
過去に使っていた名前もここでは必要が無いものである。
「ベアトリクスさん……我が王の姉上殿……あぁ、ええっと……」
「なんとお呼びすれば?」
手を差し出し、握手の構え。
銃は左の手だ。
255
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/16(木) 22:49:36
「……勝手に話をまとめてしまったのは、すまないとは思っているよ。」
私と弟の関係は……まあ、悪くはないが、若干複雑なものだ。
血縁上は姉と弟、法的には従騎士とその主。
公的な場では後者を優先することになっているが、今はそんな肩肘張った場でもない。
さしあたっては国王陛下の意向ということで、姉としての対応に落ち着いている。
「簡単な情報は書面で確認している。蒼き星の民と、ドラゴンのレイヤーだったな。」
・ .・ .・
「しかし赤龍……赤い竜か。面白い偶然もあったものだ。」
「まあ良い。ベアトリス・ヴィーディンだ。好きに呼ぶといい。」
「……とは言え、親しき仲にも礼儀ありと言う。あまり変な仇名を付けるのは控えてくれ。」
「私が怒る以前に、そこの魔法師殿の雷が落ちて後処理が大変なのでな。」
握手に応じつつ、冗談の一つも交えて挨拶を返す。 (なお、実際冗談に聞こえるかは個人差がある模様)
単に私を見る分には、全く強そうには見えないだろう。むしろ弱そうにすら映るはずだ。
256
:
『森の盟約』
:2020/01/17(金) 23:08:53
スィル:
「(今回の騒動を解決できれば、あとで功罪相殺という形で処分の釣り合いは取れるだろう。うむ!)」
「(処分の公開や文面は、普段ならクォーツに任せるんだが……誰に相談したものかな)」
「いや、姉上!謝らねばならぬのは俺の方で――っとと」
謝罪の口に仕掛けるスィルだが、すぐに自分の立場を思い出したらしく続きの言葉を飲み込む。
非公式の場ではかしこまる必要ないとは言っているが、
それでもスィルなりに王としての線引きはしようと考えてはいるようだ。
「すぐに対応に移れるのも、先を見据えて動いていた姉上のお陰だ」
「一騎当千の勇士たちが付いているのだ。回せる兵にも余裕はあるだろう」
微妙に不穏な空気が漂っている?んなもん気づくか!
「それで、話の続きなのだが……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プロセテオトル大森林に派遣する部隊を編成するなら、まずは調査が必要だ。
別室に移動してもらっているルリハリの正体も気になるところだが……。
【調査可能な情報項目】
・プロセテオトル大森林の混沌濃度 〈情報収集〉〈聖印〉8
・ルリハリの正体 〈混沌知識〉〈話術〉10
・はぐれ者の里 〈情報収集〉12
・盗賊騎士 〈情報収集〉〈聖印〉8〜12
257
:
赤竜童子
:2020/01/20(月) 23:56:59
じゃあまずこれを調べるわ。
・プロセテオトル大森林の混沌濃度 〈情報収集〉〈聖印〉8
〈聖印〉は2d+4なので・・・
(2D6+4) → 10[6,4]+4 → 14
達成値14、普通に成功やね。
258
:
『森の盟約』
:2020/01/21(火) 00:21:15
★判定成功→情報開示
・プロセテオトル大森林は豊かな資源を有しているが、混沌濃度の高い危険な魔境だ。
古きエルフ達が暮らす森の奥地は魔境としてバランスが安定していたが、
ここ数か月ほどは混沌濃度の上下幅が大きく、森の中に大量の投影体が発生(ポップ)を繰り返している。
今回の混沌災害(不安定化)の原因を解決しない限り、
スィルの部隊は延々と戦い続けることになるだろう。
スィル:
「これがエルフの住処でなくただの魔境なら、破壊するだけで済むのだがなぁ…」
★決戦フェイズにて、戦場内に「変異率【恐怖の島】(Ⅱ236頁)」が発生。
0レベルからスタートし、3ラウンド目・5ラウンド目の開始を迎えるたびにレベル+1される。
259
:
牧田切緒
:2020/01/24(金) 01:25:03
・ルリハリの正体 〈混沌知識〉〈話術〉10
蒼き星の住人を使用(MP52→48)
〈混沌知識〉で判定。
diceBot : (3D6+5) → 9[3,1,5]+5 → 14
達成値14で成功
260
:
『森の盟約』
:2020/01/25(土) 21:41:14
★判定成功→情報開示
_,,.. -=ミ
//^^Y `ヽ
⌒Y⌒ .///-' ヽ{{_ \)ォ_
/二二\ . ト┘イ=' 、__v ー=〈〈^))
{//f⌒7/7 . \Vxx  ̄∨ jL..,」{)≠
{//{ }/〈 八 ー=' xxx∨{う_ア
{//{ }/〔 〕Tr==rf「.〉7__))
{//{ ノ/7 . {〈{.{」 ノ「{ 〉. : : )
. V/厶ィ/} 人}.}〉イ. 「{ 〉.--ヘ
. ∨// /. : }.}〉「ヘj{ 〉. : : :ハ
. .}/| /. : イ从:}マヘ八: : : : : :.\
. .}/| __,, ノ. : :/イ.{.:.:.}.マヘ )). : : : / <
. f⌒ih 「 : : \\.:.:. {:.:.:}.. :.://\//.:.:.ヽ
.廴ノソ\┐.:.:.:\\ }.:.:.}-.// >'.:.:.:.:.:.:.:{
. .}/`ヽ ./.:.::.:.:.::.:.:〕-[[_] // _/.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
. .}/| V:.:..:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:..::\「.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ィ゙
. .}/| \.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ.:.:.:.:.:.:.:.:/i八
. .}/| V.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{{.:.:.:.:.:.:.:./ :|i ヽ
・彼女の正体はプロセテオトルの古きエルフとアトラタンの人間の混血だ。
その肉体は投影された物ではなく、アトラタン人のそれに近いが、
森の投影体たちと意思を通わせることでまじないを行使する自然魔法師である。
母親がエルフの中では高貴の血筋にあたることから、
同族からは疎まれながらもエルフ達の領域で育てられた彼女だが、
森に逃げ込んできた人間たちの庇護者となり「森に住み着いた人間たちもプロセテオトルの民である」と
権利を主張し続けたことで、同族との関係性は悪化している。
人間に対して不遜で傲慢とも見えるその言動は、
「自治権を持つプロセテオトルの高貴なエルフ」たらんと振舞おうとしているためらしい。
261
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/02/01(土) 23:24:40
あ、じゃあ【はぐれ者の里】について調べておこう。
ふふふ、情報収集は今回の成長でレベル3にしておいたのだ。
diceBot : (3D6+5) → 9[1,3,5]+5 → 14
なので無事に成功だ!
262
:
『森の盟約』
:2020/02/04(火) 22:23:42
★判定成功→情報開示
・プロセテオトル大森林の外縁に存在する里。
戦乱を逃れてきた難民たちが自然と集まって形成された小集落。
森の実質的な支配者である古きエルフ達は外様である彼らの存在を認めていないため、
ハインリヒ・ブラウンも、表立って支援をしたり混沌の浄化を行えていない。
アカデミーの爵位制度上は、「存在しない人々」という扱いになっている。
住民の多くはその身に邪紋を刻んだり、弱い投影体たちと共存することで、
なんとか混沌災害に適応し小さな農地を切り拓いて生活を営んでいる。
★シーン「ミドル3」を解禁 → いつでもシーンを終了可能
263
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/02/05(水) 23:13:40
・盗賊騎士 〈情報収集〉〈聖印〉8〜12
について調査しよう。技能は……《聖印》でいいか。
diceBot : (3D6+7) → 9[2,1,6]+7 → 16
まぁこんなものだろう。
264
:
『森の盟約』
:2020/02/05(水) 23:26:19
★判定成功→情報開示
私利私欲を満たすために聖印の力を使う、流浪のロードを頭目とする盗賊団が存在する。
頭目のブライスト(男/41歳)は、戦時にはバルドレイヤ帝国側の傭兵として戦い、
それ以外の時はペルセナ神聖王国周辺の街道を縄張りとして、盗賊を行って生計を立てている。
その総兵力は『8部隊』にも及び、部下にはアーティストも有している。
ここ最近になって盗賊団はプロセテオトル大森林に活動拠点を移し、街道にあまり姿を見せなくなっているという。
★新たな調査項目を解禁 → 「盗賊団の目的/〈情報収集〉14」
265
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/02/14(金) 01:00:16
では私がやろう。
マイナーアクションで【ウェポンプロジェクション】!
MPを8点消費して《異界魔本》を召喚して装備するぞ。これで達成値は+2だ(残MP45)。
diceBot : (3D6+7) → 9[6,2,1]+7 → 16
……まぁ無くてもよかったがよし!
266
:
『森の盟約』
:2020/02/14(金) 22:28:04
★判定成功→情報開示
混沌と共生することで、盗賊団に抵抗しているはぐれ里の住民だが、
ブライスト盗賊団は、武力で威圧するのと同時に「聖印の力で混沌を祓ってやる」ことで、
古きエルフやブラウン領に不信感を抱いている、はぐれ里住民の懐柔を試みている。
達成値:11〜
ブライストたちは、はぐれ里の住民を兵力に取り込み――あるいは聖印に吸収して、
ゆくゆくは古きエルフの領域を制圧し、バルドレイヤ帝国側の勢力として、
この地方の戦場に名乗りを上げる腹積もりらしい。
達成値:14〜
はぐれ里の近くには「放棄された砦跡」があり、盗賊団はそこを拠点としている。
砦までの道のりは、混沌災害の影響で複雑化しており、
【森に詳しい案内人の手引きが無ければ、行軍は困難を極める】だろう。
(※全ての情報項目を解禁!)
(2回目の調査を行っていないPCは、メジャーアクションで薬品類を1回使用してもよい)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
君たちは密偵を送り出したり、ルリハリから話を聞き出すことで、大森林に関する情報を得た。
スィル:
「――ふぅむ、大森林に現れたロードを頭目とする盗賊団か」
「ヤツらが、エルフやブラウン領に見放された〈はぐれ里〉の住人を懐柔すれば、
この地方の勢力図に影響を与える新勢力が発生しかねない。
これは我々、ヴィーディン王国にとっても脅威だな……」
「今回、古きエルフの元に出向くことになっている俺の部隊は動けない。
どうか皆の部隊で、〈はぐれ里〉の対処に当たってもらいたい」
267
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/02/15(土) 00:09:23
「ははっ、お任せを!」
「大任、仰せつかりましたッ!」
盗賊団か……不埒!許せんな!
かくなる上は覚悟しろ盗賊団全滅だ!
268
:
牧田切緒
:2020/02/15(土) 00:13:56
メジャーアクションで【気付け薬】を使用(残り2)
diceBot : (2D6) → 7[3,4] → 7
MP48→52(最大値)
「王、貴方の仰せの通りに」
穴を開けるのは得意だ。
269
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/02/15(土) 02:02:34
「なるほど。盗賊団はそのような事を考えていたか。」
「ならば―――うむ、取るべき方策は単純だな。易しくはないが。」
「―――承りました。つきましては陛下、件の〈はぐれ里〉の住人について一つ提案がございます。」
事が領地の問題である以上、決定には領主たる王の裁可が必要となる。
故に、ここからは姉ではなく、臣下としての態度で臨まねばならない。
静かに居住まいを正し、言葉を重ねる。
「単に盗賊団に対処するだけでは、また別の誰かが彼らに目をつけ、同じことを繰り返す可能性が残ります。」
「厄介事の種を残しておくくらいならば、いっそ領民として引き入れてしまうのは如何でしょうか。」
もちろん、規模として不可能ならば無理にとは言わない。
だが、可能ならばそうしてしまった方が、色々と後腐れなく済む。
何より―――実現できれば、その段階で盗賊団の計画の前提が破綻する。やる価値はあるだろう。
270
:
赤竜童子
:2020/02/16(日) 22:45:39
じゃあ今一番MP減ってるクォーツに気付け薬飲ませとくよ。
ダイス合計:7 (2D6 = [4 3])
7回復させてほぼ全快だな。
「盗賊団、とーぞくだん、ねえ・・・」
「なーんやろ。なんかどうでもええこと忘れとるような・・・」
「どうでもええことやからどうでもええような・・・」
271
:
『森の盟約』
:2020/02/18(火) 22:19:02
スィル:
「ム?う、うむ。となると領内の廃村のどこか……受け入れ先の準備が必要だな」
ベアトリスの提言にスィルも――いそいそと姿勢を正してから――王としての態度で鷹揚に頷き、賛成の意を示す。
ヴィーディンは元々、異界船を囲う小国群が難民を受け入れながら成長してきた国だ。
ノウハウはあるし、采配に優れたロードやメイジもいる。
こちら側の受け入れの余裕は十分にあるだろう。これで方針は決まった。
「これは“民”を守るための戦いだ。皆――どうか、頼んだぞ」
【シーン終了】
272
:
『森の盟約』
:2020/02/18(火) 22:44:30
【プレッジシーン1】
部隊の編成を終えたキミたちは、プロセテオトル大森林へと出発する。
決意を新たに、【誓い】を立てる時だ。
……ついでに、拘束していたルリハリの処遇も決めておいた方がよいだろう。
(あのそそっかしいハーフエルフを案内人として連れて来てきてもいいし、そのままにしてもよい)
273
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/02/28(金) 22:25:19
『民を救う』『盗賊を打倒する』『弟の助けとなる』の3つを誓いとして立てておこう。
ルリハリは……まあ、連れて行くか。元々彼女が持ち込んだ問題だしな。
274
:
牧田切緒
:2020/02/28(金) 23:43:01
『敵を倒す』『陛下の役に立つ』『ベアトリスさんの剣として戦う』を誓いとして立てておきましょう
275
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/02/28(金) 23:59:49
『陛下のために戦う』……これは王姉殿下の『弟の助けになる』及びキリの『陛下の役に立つ』と共有できるな。
『盗賊を打倒する』……これも同名誓い及びキリの『敵を倒す』と共有できるだろう。
それと、個人的に『プロセテオトルを見極める』を取得しておくかな。
エルフたちとの外交についてもそうだし、はぐれ里の者たちの受け入れについても、慎重に見極めねば。
あとルリハリに『メイン:警戒/サブ:尽力』で因縁を取っておこう。
危なっかしいので警戒は必要だが、頼って来た者を無碍にはできんからな!
276
:
赤竜童子
:2020/03/11(水) 22:41:42
『雇い主(スィル)の要求に応える』:ベアトリスやキリの『弟の助けになる』『陛下の役に立つ』と共有可能だと思う。
あと『敵を倒す』も入れとくよ。
最後に『後味の悪いことを行わない』・・・微妙に『民を救う』とかと被るけどルルハリとかをこっちの都合で一方的に切るみたいなことになった場合達成できないみたいな誓いだ。
ヤるんなら気持ちよくだ!
277
:
『森の盟約』
:2020/03/11(水) 23:19:27
ルリハリ:
「うう、すいませんでした。森の案内役としてお役に立たちますので!」
軟禁から解放されてやってきたルリハリはシュンとしているが、
ヴィーディンに来たばかりの時より血色のいい顔をしている。
聞くところによると、はぐれ村をエルフの領域の一部と認めてもらうために、
村の代表である自分は「まともなエルフ」らしく振舞おうと、
好物の肉や乳製品断ちをして無理な菜食粗食をしていた反動らしい。
「あぁ、乳粥が胃に沁みる……」
「」
《誓いの内容(★、◎=誓いの共有)》
ベアトリス → 【民を救う】【★盗賊を打倒する】【◎弟の助けとなる】
クォーツ → 【★盗賊を打倒する】【◎陛下のために戦う】
キリ → 【★敵を倒す】【◎陛下の役に立つ】【ベアトリスさんの剣として戦う】
赤竜童子 → 【◎雇い主(スィル)の要求に応える】【後味の悪いことを行わない】
278
:
『森の盟約』
:2020/03/12(木) 00:55:07
――ベアトリス率いるヴィーディン軍は数日間の行軍の後、
ブラウン領を経由し手続きを経てから、プロセテオトルの大森林内部へと進むことになる。
スィル率いる隊は「古きエルフ達のため混沌討伐に協力する」という名目で誓約書を交わし、
古きエルフたちの同意を得た後に、ハインリヒの兵も加え、古きエルフの領域へと向かった。
ハインリヒ:
「僕の負債を完全に押し付けてしまう形になって済まない、ベアトリス」
「可能なものなら、キミこそ目いっぱいの兵を付けてから送り出したかったのだがね…」
……残るベアトリスたちの部隊は、契約書の上では「スィルの後方支援の部隊」として扱われる。
はぐれ村を『盟約の範囲』――森の正統な住民と認める訳にはいかないためだ。
これからベアトリスたちの行う戦いは、アカデミーの認めるところの“ロードの戦争”としては扱われない。
爵位(カウント)の査定とは無縁の名誉なき戦いだ。
戦いで生じた消耗や被害を、エーラムが補ってくれることもない。
なにより、ベアトリスたちが差し伸べようとしている手を、はぐれ村の住人が取るかもわからない。
しかし、若き君主たちは征く――己の誓いを果たさんがために。
279
:
『森の盟約』
:2020/03/13(金) 22:39:37
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
……ところ変わって、魔境の森の城砦内。
略奪品が狭しと並ぶ薄暗い部屋に、十数人の盗賊が集まっている。
広間に集う盗賊たちの視線は、部屋の最奥部で宝箱(チェスト)に腰掛けている、
リーダーの盗賊騎士ブライストに注がれていた。
眼光鋭い邪紋使いの部下:
「偵察に出ていた連中からの報告だ。ヴィーディン王国が兵を起こしたらしい」
「おそらく、こちらに本隊を向かわせてくることはないだろうが……」
ブライスト:
「村ごと団に取り込みたかったが、予定は切り上げだな」
「――火を放って焼け跡から混沌核を頂くとしよう。
あの程度の村、攻め落とすだけなら訳はねえからな……」
ブライストの手の甲に赤黒い聖印の輝きが灯り、部屋を照らす。
「さぁ、野郎ども。手柄を上げてこい!
一番の働き者には騎士位と領地を与えてやるぞ。クハハ、ハ!」
【シーン終了】
280
:
『森の盟約』
:2020/03/17(火) 23:04:49
●ミドル3 シーンプレイヤー:全員 混沌レベル:5
※ここから先は、混沌の森を進み合計4種類の判定が行われる。
シーン中、判定を行えるのは1人1回だけで成否に応じて、ボーナス・ペナルティが発生する。
【判定項目】
・混沌に怯える兵士たちを鼓舞する 〈感性〉〈聖印〉10
・村を襲っている盗賊の排除 〈重武器〉〈射撃〉他、〈攻撃可能な技能〉14
・村を封鎖している住民たちの説得 〈話術〉〈聖印〉16→12
・砦までの進軍ルートを探す 〈隠密〉〈軍略知識〉10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
――ルリハリの案内の元、一行は森の道を進んでゆく。
盗賊団の物見から姿を隠しつつも魔境に踏み込見過ぎない、ギリギリの外縁を道に選んでいるが、
天蓋のように密集した枝葉が日差しを遮っているため、辺りは昼間でも薄暗い。
混沌の影響からか、木々が奇妙にねじくれた成長を見せており、
歩くものに道を誤らせたり、同じ場所を巡っているような錯覚を与える迷宮と化している。
兵士たちの中には、幻聴や幻覚を訴え出すものもあらわれる始末だ。
兵士たち:
「うおっ!?す、すまん……なんでもない。あそこの木の影か怪物みたいに見えて――」
「ヒッ!いま、木陰で誰かが笑っていたぞ!」
◆第一の判定 → 混沌に怯える兵士たちを鼓舞する 〈感性〉〈聖印〉10
281
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/03/31(火) 23:56:24
では私が<聖印>で判定しよう。
diceBot : (2D6+7) → 7[4,3]+7 → 14
うむ、成功だ。
「うろたえるな小僧ども!!」
「なるほどここはある種の魔境には違いない――――が!」
「ここにおわすをどなたと心得るか!」
「ヴィーディン王国が王姉殿下、ベアトリス・ヴィーディン様であらせられるぞ!」
「見よ王姉殿下が宿す聖印の輝きを! 形すら得ない混沌など恐るるに足らずッ!!」
「諸君はヴィーディンの輝きに守られていると知れッ!!」
私自身は聖印を使えないが、まぁ聖印の威光を借りる形だな。
我らが君主様はすごいのだぞ、と保障して兵の不安を取り除くわけだ。
282
:
『森の盟約』
:2020/04/01(水) 00:20:25
兵士たち:
「なんと眩く暖かい光……そうだ!俺たちはヴィーディンの印の元にいる」
「たかだか森の混沌程度、何するものぞ!」
「よく考えてみりゃ、おれた茶魔法師殿の召喚する投影体を見慣れているんだ!」
ベアトリスの聖印の輝きとクォーツの言葉に奮い立った兵たちは、恐れを振り払い勇ましく行進を続ける。
★判定成功 → 士気の減少を回避!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルリハリ:
「もう間もなく村です。でも、あの明かりは……炎!?」
……木立の向こう側に、チラチラと松明の明かりが漏れているのが見えてきた。
斥候が先行して見に行ったところ、集落が山賊の襲撃を受けているらしい!
襲撃にやってきている山賊の数は10数名……およそ1部隊程か。
集落は捻じれた木と太い蔦で組まれた強固な塀に覆われているが、
山賊たちはそこに次々に火を放ってゆく――集落内は大混乱だ!
山賊たち:
「どうだ、火矢だ!油だ!植物を操る混沌憑き共もこいつは防げまいっ」
「あぶり出しだァ〜〜!逃げ出してきたところを草刈りだぜェ〜〜!」
これ以上山賊たちを野放しにできない。ここで速やかに排除しなければ!
◆第二の判定 → 村を襲っている盗賊の排除 〈重武器〉〈射撃〉他、〈攻撃可能な技能〉14
283
:
赤竜童子
:2020/04/01(水) 00:33:10
ほなMP35→29に減らして《我が身は竜なり》
〈格闘〉使って当身するわ。
(3D6+12) → 9[5,1,3]+12 → 21
『グキッ』『ベキベキ!』『ボギッ』『ブチィ!』『グシャッ!!』
「・・・当身!」
284
:
『森の盟約』
:2020/04/01(水) 00:52:11
赤竜童子率いる部隊……というか部隊を振り切って赤竜1人が山賊たちに躍りかかる!
山賊たち:
「ゲェッ、ヴィーディンの分隊!?引きあげろっ」
「あ、慌てるな!この森の中なら大部隊は展開できな……グエッ!?」
「邪紋使い……!?あいつ、このまえ首を刎ねたはず―――ブギャッ!」
時間にして二呼吸の内に、山賊たちの首が跳ね飛ばされた。
★判定成功 → マスコンから敵部隊を1部隊取り除いた!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
敵が速やかに排除されたことで火は燃え広がる前に消し止められ、森が丸焼けになるのは防げた。
しかし……肝心のはぐれ村の村民たちは、赤竜の凄まじい戦いぶりに震え上がり、集落の入り口を固く閉ざしてしまった。
これでは彼らをヴィーディン領に招くこともできない。
ルリハリ:
「みんな、私よ!ヴィーディンのロード様が助けに来てくれたのよ!」
村民:
「う、うそじゃ。領主様はワシらを見捨てた……今更ロードなど信じられるか!」
「邪魔になった俺たちをいよいよ始末しようってんだ!ルリハリも無理やり従わされているに違いねぇ!」
「あんな凶悪な邪紋使いを引き連れてくる大将なんて、信じていいものか…」
・村を封鎖している住民たちの説得 〈話術〉〈聖印〉12
285
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/04/01(水) 22:13:15
「汝らとしても言いたいことが山とあろう。我々を信じられぬのも道理だ。」
「だが汝らを滅ぼすつもりなら、ただ燃え上がるままにしておけば良いだけのこと。」
「態々無駄な手間を掛けてまで汝らを甚振りに訪れるほど、私も暇ではない。」
「私はベアトリス・ヴィーディン。盗賊騎士を討伐するべく、ヴィーディン王国より遣わされた騎士である。」
排除するだけなら、そこらの盗賊の仕業としておいたほうがよほど楽だ。
少しでも冷静になって考えることさえできれば、そのくらいは思い至れるだろう。
だが彼らは、疑心暗鬼になって裏を読もうとするあまり、そんな事さえできなくなっているのだ。
故に、甘言を弄する事なく、ただ事実のみを淡々と伝える。
「汝らが現状維持を望むならば、我々は汝らに何もしない。」
「協力を強制もしないし、殊更に痛めつけもしない。我々のみで討伐を続行し、討伐が成ればこの地を去ろう。」
「だが、もし汝らの中にこの地を離れ、これまでの生活を捨てる覚悟ある者がいたならば。」
「我々はその者らを、王国の民として迎える用意がある。即ち―――」
淡々と連なる言葉は、さほど大きな声でもないが、スルスルと耳から潜り込み、心を揺さぶる。
頭から疑っているはずなのに、無意識にその言葉を信じようとさせてしまうのだ。
・ .・ ・ .・ .・ ・ .・ ・ .・ .・ ・ .・ .・ .・ .・ .・ .・ ・ .・ .・ ・ ・ ・
「―――土地を分配し、税を徴収し、混沌の驚異から庇護しよう。」
〈聖印〉で判定。軍楽隊Lv2の能力修正で【精神】に+1されるため、判定は3d+8。
diceBot : (3D6+8) → 9[2,6,1]+8 → 17
判定は成功。
286
:
『森の盟約』
:2020/04/01(水) 23:07:43
ベアトリスの聖印(クレスト)は采配(ルーラー)の力。
剣の一振りで城壁を断ったり騎馬を風のような速さで駆る事は出来ないが、
自分の指揮する軍団を1つの生き物のように操る事ができる型(スタイル)だ。
聖印はその君主の信念・才能・生き様を反映した形で顕れる。
超自然の力に頼らずとも、ルーラーのロードは人を動かす王才(カリスマ)を発揮する!
村民:
「もう……ワシたちは野党や混沌から逃げ回る生き方をしなくていいのか」
「邪紋使いになった俺たちを、傭兵としてではなく民として受け入れてくれるだって…?」
「いいや、あれほどのお方の元でなら……俺も兵として戦ってみてぇ!」
――――村を囲っていた蔓草の塀がスルスルと解かれてゆく。
半植物化した身体を持つ異形の住人たちは、ヴィーディンを受け入れたのだ。
……邪紋使いの村民たちの中には戦いへの協力を申し出てくる者たちもいる。
ヴィーディンの部隊は寡兵だが彼ら邪紋使いの力を借りれれば、
敵の一部を抑えて対等の戦いに持ち込めるだろう。
★判定成功 → マスコンから敵部隊を1部隊取り除いた!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はぐれ村内に陣を張っていよいよ反抗の準備に移る。
先ほど倒した山賊どもはおそらく先遣隊。
彼らが戻らないと分かれば、ブライスト率いる敵本隊が村に火矢で攻撃を仕掛けてくることだろう。
ヴィーディンの部隊は今、勢いに乗っている。
このまま時間を与えず敵の砦に攻め入って、先制攻撃を仕掛けるのが得策だろう。
問題は、この入り組んだ森をどう進めばよいかだが……。
◆第四の判定 → 砦までの進軍ルートを探す 〈隠密〉〈軍略知識〉10
287
:
牧田切緒
:2020/04/05(日) 23:53:05
【蒼き星の住人】を使用(MP52→48)
〈隠密〉で判定(2d6+5→3d6+5)
diceBot : (3D6+5) → 6[1,3,2]+5 → 11
「……山狩りの経験があります」
「迅速に殺しにいく技術というのも知っています」
「行きましょう。全ては我が王と姉君、それから人々のために」
288
:
『森の盟約』
:2020/04/06(月) 00:29:48
猟師、レンジャー、ニンジャ――かの『青き星の民』たちは幼子でさえも生活の中で、
ギルドや学院が秘匿しているような、高等技術の知識に触れることができるという。
混沌による断絶を経験することがない、数百年分の経験値パワー。
キリの発揮する隠密や山歩きの知識もその一部なのだ!
★判定成功 → マスコンでPC部隊の開始初期位置が調整可能
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
敵の先遣隊が残してきた痕跡を追跡し、森に侵食されかけた古の砦を発見した。
敵に発見されることなく接近できるルートや襲撃を仕掛けるポイントも確保した。
いよいよ決戦の時だ……!
【シーン終了】
289
:
『森の盟約』
:2020/04/06(月) 00:36:05
【プレッジシーン2】
薄靄が漂う森の中をベアトリスの一行は無言で行進する。
ヴィーディンの兵たちの後ろには、森の混沌を取り込んだ半植物の邪紋使いの村人たちの姿もある。
……森の木立の向こう側に、盗賊騎士の砦の影が見えてきた。
キミたちは決戦を前に、新たな【誓い】を胸に抱いたかもしれない。
290
:
『森の盟約』
:2020/04/07(火) 22:52:29
・誓いの内容(★、◎=誓いの共有)
ベアトリス → 【民を救う】【★盗賊を打倒する】【◎弟の助けとなる】
クォーツ → 【★盗賊を打倒する】【◎陛下のために戦う】【プロセテオトルを見極める】
キリ → 【★敵を倒す】【◎陛下の役に立つ】【ベアトリスさんの剣として戦う】
赤竜童子 → 【★敵を倒す】【◎雇い主(スィル)の要求に応える】【後味の悪いことを行わない】
【シーン終了】
291
:
『森の盟約』
:2020/04/07(火) 22:53:38
●決戦 シーンプレイヤー:全員 混沌レベル:5
その石造りの砦は、森の中に溶け込むようにして佇んでいた。
数百年間、あるいは極大混沌期以前から風雨に晒されてきたことで、
森に飲まれ原形をとどめていないが、その造形は城塞都市の外壁の一部のようにも見える。
壁内には見張りたちが焚く、かがり火が灯っている。
敵兵の配置、人数、砦周辺の壁や罠の位置は既に調査済みだ。
i:i{: ,:{i:i:i{: /i:i:i//二二二二.イi:/:;:;:/:::/:/;:;:;:;:爻淡淡淡淡爻V / _ Ⅷ- ̄ | 爻淡
i:i:Vi:{i:i:i{/i:i:/i:/__/_,/{i:{:;:/i:i////<_;:;:;:;:爻淡淡爻淡爻7 / _ - ¨| {{-‐T二「 ̄__」-‐
i:i:i:i:}{i:i:/i:i:/i:i:/:/´// ,{i:{/i:i/:;:/j:;:/:{;:;:;:/;:;:;:;爻爻淡淡爻7.,′r< _,, -=| {{_⊥-  ̄__」L
i:i:i:/:∨i:i:i:i:i:i/:∧/:/: / }i:i:i://:;:/:/;:;:;:;}/;:;:;:;:;:;:爻淡爻淡淡i| l |¨|T「i:i:i:i:i:i:i| ̄{{_⊥-  ̄__⊥
∠_}i:i{i:i:i:i:i:i/:/ヘ:∨.:/ :/i:i:/_/:/;:;:/⌒;:;:;:;:;:;:;:/淡淡i淡i淡i| l | :| |i:i:i:i:i:i:i:i:| ̄{{--‐r¬「 ̄_}}
i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:/:/: ;∧∨:./i:i:/: /: :/ ̄;:;:;:;:;:;: |;:;|ヽ/ ;:;:淡淡淡淡| l | :| |i:i:i:i:i:i:i:i:|-‐ミ_」xxX爻爻爻爻
i:i:/7i:i:i:i:i:/:///}:i∨i:i:///:::;:;/:;:;/: ;:;:|:;:j:;:;|;:;:;:淡i淡淡淡| l | :| |i:i:i:i:i:i:i:i:| |㍉ 爻淡淡淡淡
i:i{/i:i:i:i:i:///ji:}∧i:i:i:///:::::;:;://:::;:;\:;|;ハノ州i淡l淡洲洲| |"~|¨| |i:i:i:i:i:i:i:i:|-‐| 乂爻淡淡淡ミ
i:/i:i:i:i:i://///ノi:i:/_/_/∠_:_:_:_:;:;:;:;:刈i:i:|i:{i:i:淡淡洲洲 | |"~|¨| |i:i:i:i:i:i:i:i:| | ̄_爻爻爻爻ミ
/i:i:i:i:i:// // ̄{i:i:i:{ ̄j// ̄ヽ ̄ ̄\i:i:刈i:{i:i:i:i| 洲i洲ソ | |"~|¨| |i:i:i:i:i:i:i:i:|゙~ ̄ | |==ミ爻ミ
i:i:i:i:i:i///-─zji:i:i:i{//vivjv: : :\\/∧i:i:i\i:i:i:|´V洲ソ_,,| |ー|¨| |i:i:i:i:i:i:i:i:| | _」-┬爻爻
i:i:i:i:i/://i:i/ ̄ ノ}i:i:i:}//淡淡淡vivv\\ハi:i:}i:\| ̄洲:i | [ :| :| |i:i:i:i:i:i:i:i:|-‐¬丁_」-┴爻爻
i:i:i:i//: /i:i/: :/ /i:i:i///ニニ爻淡淡ヘ::\\i:i:}i:i:i:i|-洲i:i:¨¨| |"~|¨| |i:i:i:i:i:i:i:i:|-r  ̄ | __」 -‐爻爻
:i:i://::/:i:////i:i:i/:://ニiニニiニ|: : ::i:Vi:|`}i:i:i}i:i:i:i| 洲i洲-| |"~|¨| |i:i:i:i:i:i:i:i:|-|‐¬「 ̄| _,,爻;';'
i:i:{:{::/i:/i:i//:/i:i:i/:://ニiニニiニニ| .:i:i|i:i|;;}i:i洲洲|´洲洲州川_」__|_|i:i:i:i:i:i:i:i:|_」-‐¬「 ̄ | 爻;'
i:i:}:{/i:// :/:/i:i:i/:://ニiニニiニニ|_ _ i:i:|i:i|;:|i:i洲洲|´洲 ̄洲i:iL| |_|:i:i:i:i:i:{ ̄ |-ーr┴¬ 丁爻爻
i:/:{i:i/_-==/:i:i:/:/淡淡淡ニiニi二| . . .~" '' ≠-.:.:.|-洲二洲i:i二匚]--| ̄|─| ̄ ̄|--一=ニ二三
〈i:i{/_-ニ三/i:i:i/:/二=----------爻 . . . . . . 爻爻-┴━爻爻二-─「 ̄「 ̄| ̄ ̄|二二二三三
∧{-二‐,イi:i:i:i{:i:辷 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ -二__ ……=ニ二二二─ ‐  ̄ 二ニ=-三三三三
\〉三三-弌i:乂i:i:≧ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ _ _ ¨¨ -=二__ -‐  ̄ - -二三三三
邪紋使いの村人たち:
「ここは俺たちに任せて、未来の領主さまはどうぞ先に!」
ルリハリ:
「……あの、ベアトリス様。彼らを『民』と呼んでくれてありがとうございます」
「この、村人の代表としてだけでなく……。
今まで影ながらはぐれ村に助けてくれていたハインリヒ様も、そう呼びたかったでしょうから」
「クォーツ――さん、もありがとう。道案内してもらった時から、迷惑の掛け通しになっちゃったわね」
「ここでの働きでせめて恩を返すわ。私も原始魔法師の端くれ。
見張りや背後を狙ってくる斥候共の相手は私たちがするわ!」
292
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/04/12(日) 22:50:43
「(むむむ……邪紋使いの村人か……)」
「(戦力・労働力としては確かに有用だが……)」
「(諸々の危険性や既存領民の感情を考えると、ううむ)」
「(神聖王国やらに睨まれることも考えねば……)」
ペリュトンの背で、うむむと思案する。
元より投影体を扱う学派の人間、混沌については人一倍の知識があり――――だからこそ、悩ましい。
果たして王姉殿下の選択は正しかったのか。
魔法師たる私は常に、それを思考し続ける責務がある。
「……………む」
まぁ。
「ああ、いや……フッ、確かにそうだな」
「静止も聞かずに王姉殿下へと突撃した時はその場で首を刎ねようかと思ったが」
「頼りにしているぞ、ルリハリ殿」
――――やはり『切り捨てる』、という選択だけは間違いなのだろう。
君主として、人として。
そればかりは、考えるまでもないことだ。
293
:
キリ/牧田切緒
:2020/04/15(水) 22:58:45
「……」
「仕事の時間ですね?」
銃の準備は既に出来ている。
牧田切緒の戦闘態勢、即ち蜂の巣の構え。
ここにいる人々と接するのは自分の仕事ではないだろう。
この身は剣であり、敵を穿つ銃弾そのものだ。
「……必ず、お役に立ちますよ。ベアトリクスさん」
294
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/04/15(水) 23:11:43
「礼ならば私ではなく、陛下に言うといい。」
「結局の所、陛下の裁可なくしては成立しなかった話だ。」
「なので、その、何だ―――」
「“未来の領主様”というのは、ちょっとよろしくないな。後で訂正しておかねば。」
現状で私が領主となるケースは、現領主が死ぬか、領地を裏切るか、或いは穏便に独立するかの三通りしかない。
そして現状、私はそのどれも選ぶ予定はない。周りがどう思っているかは知らんが。
なのでまあ、その、なんだ。“未来の領主”というのは、こと私に限って言えば少々不吉なわけだ。
勿論、周囲が受けるイメージもよろしくないだろう。やはり後で訂正しておかねばなるまい。
「―――ともあれ、こちらの盤面は整った。」
「それでは諸君、征くとしよう。」
砦の情報、兵の情報。両方あれば、地の利はある程度まで抑えられる。
あちらが盤面を整え切る前に駒を進め、敵陣に攻め入るとしよう。
295
:
赤竜童子
:2020/04/17(金) 21:59:33
「砦も人数も調査済みのはだかんぼうやねえ。」
「勝ち戦みたいなもんやね、ひっくり返したいなら・・・化けの皮剥がんとなあ?」
「ロードもなしにこんなところに根城を張る・・・ただの山賊風情なら命知らずのアホや、け、ど。」
「はてさて鬼が出るか蛇が出るか・・・」
296
:
『森の盟約』
:2020/04/17(金) 22:48:09
邪紋使いの村人たち:
「あぁ、スィル様には感謝してもしたりねぇさ」
「いずれ領地が大きくなっていけば、ベアトリス様も村を治めらるのでは?」ヒソヒソ
ルリハリ:
「……えぇ、任されたわ!」
「みんなも気が早いわ。まずはこの戦いで少しでも御恩をお返ししましょう」
「“――暗がりの小人よ、土の香(か)よ……”」
ルリハリが呪文を唱え始めると、辺りに茸の胞子が立ち込めて、
見張りに立っていた盗賊たちが、うつらうつらと舟をこぎ始める。
エルフ流の【スリープ】の魔法のようなものだろう。
「むにゃ………、ンムッ!?て、敵襲――――――」
樹木じみた外見で風景に溶け込んでいた邪紋使いの村人たちが、
見張り共の元へと忍び寄り、組みついて首を絞め落とす。
盗賊たちと村人たちの間で、戦いが始まった。
ルリハリ:
「さぁ、今のうちに!」
297
:
『森の盟約』
:2020/04/17(金) 22:57:06
ベアトリスたちが砦の敷地内に踏み込んでゆくと、
そこには数十名もの盗賊たちが、隊を組んで待ち構えていた。
一段高い城壁の上には盗賊騎士・ブライストの姿がある。
ブライスト:
「よーこそ、ようこそ。随分とお早いお付きですな、皆様方」
「なるほど、これほど少人数の部隊であれば、
オレたちが動き出すよりも早く、森の中を移動してこれるのも道理だ」
「しかしヴィーディン王もバカなことを……その程度の人数で、オレ達に敵うとでも思ったか」
さっと片手を上げ仲間に合図を送るブライストだったが、
数秒ほど間をおいて――その表情に困惑が浮かぶ。
ブライスト:
「外の隊の動きがねぇ。こりゃあ一体全体どういうことだ」
側に控える獣人の部下:
「グルルル……ブライスト、砦の外から〈はぐれ村〉の腐れどもの臭いがする」
「それに、ヴィーディン兵どもの中に妙な『臭い』が混じっている」
「竜だ!一匹は『鉄の竜』、そしてもう一匹は『この前のヤツ』だ!」
ブライスト:
「なんだと?」
ブライストの視線が、バイクに乗ったキリ。そして赤竜童子へと向けられる。
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──■──┬──┐
│__│__│__│__│__■__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──■──┼──┤
│__│__│盗長│人虎│__│__│__│2
├──┼──┼──┼──┼──■──┼──┤
│__│▽▽│__│後衛│__■__│宮廷│3
■■■■──■■■■││■■■■──┼──┤
│__│__│後衛│前衛│__│__│__│4
├──┼──┼││┼──┼──┼──┼──┤
│__│▽▽│前衛│__│__│__│__│5
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│宮廷│__│__│__│6
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
盗長=ブライスト隊
人虎=ワータイガー隊
前衛&後衛=盗賊兵団(前:槍持ち、後:弓兵)
■=崩れた壁(通過必要移動力+2、視界を遮らない)
▽=トラップ(飛来する矢:Lv3)
298
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/04/28(火) 22:40:55
G-3から、状況の推移を睥睨する。
『この前のヤツ』『首を刎ねた』―――連中は確かにそう言っていた。
どうやら連中、何か知っているようだが―――まあ良い。今は問題ではない。
仮に最悪の想定が的中していれば、なるほどアレは紛うことなき重罪人やもしれぬ。
場合によっては、途方も無い爆弾になりかねない―――が、そもそもここで負けてしまえば、何を論じようが無意味だ。
故に、その辺りは勝利した後でゆっくり追求するとしよう。目の前の明確な敵を捨て置いて論ずるような事ではない。
「うむ。歓待痛み入る。流石に後手も後手とあって、取り得る手一つ吟味するにも難儀したものだが。」
「その甲斐あってか、どうにか盤面を整えるくらいはできたと自負している。後は駒の質比べといったところだ。」
敵方を過剰に高く見積もるつもりはないが、これでもなお数的有利はあちらのものだ。
故にこちらは、質であちらを上回らなければならない。
ブライストは聖印を持つ騎士である。更に副官のワータイガーも手練と見るべきか。
そして雑兵の兵団が2塊ほど。多少渋く見積もって―――概ね互角。可能な限り渋く見積もって、やや不利と言ったところか。
「さて、軍団諸君。ここから勝利を掴めるかは、軍団の質で敵方の数的有利を覆せるかに賭かっている。」
「各々職分を果たし、可能な限り生還せよ。以上だ。」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板