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【セ】ヴィーディン王国興亡記【GC】
1
:
GM
:2019/04/09(火) 23:23:06
ペルセナ神聖王国とバルドレイヤ帝国の永きに渡る戦いは、突如国境上空に出現した“何か”の墜落によって、終止符を打たれた。
国境線上に墜落したそれは、異界より投影された異物―――鋼鉄の“船”であった。
何故墜落寸前の姿で投影されたのか? 何故中には誰もいなかったのか? 今となっては、それは誰にもわからない。
周辺4国にとって重要なのは、そのような些末なことではなく―――超常技術の塊である“船”を如何に処するか、この1点であった。
東のペルセナ神聖王国は『今のアトラタンには過ぎたものである。破壊、ないしアカデミーに移譲すべきである。』と提唱した。
北に広がるプロセテオトル大森林の主は、神聖王国の提言を支持した。
西のバルドレイヤ帝国は『知らぬものを知らぬままでいるべきではない。解析し、有用な技術は利用すべきである。』と提唱した。
南のヴァルテック共和国の盟主は、帝国の提言を支持した。
7日7晩に及ぶ会議の末、4国はついに合意に至る。
4つの大国に囲まれ、そのどれにも属さぬ新たな国を作ろう。
“船”の管理と守護を委ね、超常技術の氾濫を抑止しよう―――
かくて生まれたのが、竜骸の眠る地―――ヴィーディン王国である。
2
:
『王都炎上』
:2019/04/09(火) 23:24:32
―――その日は、雲ひとつない快晴だった。
3
:
『王都炎上』
:2019/04/09(火) 23:25:05
王立研究所に務める養父母を見送った、君ことスィル・ヴィーディンは、さて、何をしていたのか。
その辺りは、正直なところ、さほど重要ではない。外に遊びに出ていてもいいし、家で机に向かっていてもいい。
まあ、とにかく。君は、しばしの平穏を謳歌していた。
突如、王都に一発の砲声が響き渡る。
砲声の出処は―――耳を済ます必要も、あえて誰かに問う意味もない。
燃え盛る炎と、立ち上る黒煙が、何よりも雄弁に語っている。
あれは、王立研究所の方角だ。
君がそう理解するのに、さして時間は必要ないだろう。
4
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/09(火) 23:57:56
「いけ、アールシュ!ハァッ、セイッ!」
ヴィーディンの“獣駆り”たちの日課――道なき山林を早駆けする鍛錬の途中だ。
手綱を操り、横に広がる木々の枝を交わし、茂みを飛び越えてゆく。
木立の間から差し込む光が、視界端を飛び去ってゆく。
山の麓から一緒に馬を走らせていた仲間の獣駆りたちは、今やはるか後方。
人馬一体の匠な操騎――本格的な騎馬の鍛錬をはじめて数年。
スィルの走りに付いてこれる同年代の獣駆りはもういない。
「今日も俺が一番だな!」
岩の斜面を駆けあがって一気に山の頂上へ躍り出た。
……そこで、山の麓で上がる黒煙を目にする。
「あれは竜骸の――――」
「この火は広がるぞ。カビーア、集落の皆に知らせを頼む!」
胸をよぎる不安。あそこには自分の家族もいたはず。
遅れて山上に上がってきた、獣駆りの少年にあとを任せると、研究所へと馬を走らせる――
5
:
『王都炎上』
:2019/04/10(水) 00:15:19
【カビーア】「いや全く、もはや殿下に教えられることはありませんな。」
「むしろ我々のほうが―――!?」
「わかりました。行くぞお前達!」
獣駆り達は君の指示に素早く従い、乗騎に鞭打って集落へと駆け出した。
君ほど巧みにとは行かないが、彼らとて熟練の騎兵だ。手遅れになることはないだろう。
しかし、君が王都を目指し馬に鞭打つ間にも、炎は遠目には緩やかに、しかし急速に燃え広がっていく。
【逃げ惑う民】「助けてくれ! 妻がまだ家の中に―――」
【逃げ遅れた民】「うわぁぁぁぁぁ!」
王立研究所一帯で君を出迎えたのは、燃え盛る炎と逃げ惑う者の悲鳴、そして逃げ遅れた者の悲鳴―――阿鼻叫喚の地獄であった。
養父母は無事なのか? 友は? 思考が巡る間にも炎は燃え広がり、王都に広がりゆく―――
君は、この炎の海を突っ切って研究所を目指してもいいし、諦めて逃げても良い。
ただし、炎の海はレベル2の《地形:毒気》である。突っ切るならば、〈体内〉2d6ダメージを受けること。
6
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/10(水) 00:37:21
マム /{_{: : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :} } ノ
__ -‐‐、マム __ ___ ト{: : : : : : : : : : : :∧: : : : }: } : :レrイ
,r ァ'´` 7=‐ ニ - ) / ̄ /: : : : ;_: : : : : :ト、: : }: : : :}:ノ: /:/: :}
_≠´ / / { { '⌒ミ: : :{/ }}:;r'´ ̄ \:∨: j: ::/:/: ::/ →炎の中へと進む
‐┴-.、 \__У‐=ニニニニ ====={ .{ ミ: : :{{/ ∨ \: : : : : : : レ' GranCrest : (2D6) → 4[1,3] → 4
―‐.t´___/――――――――‐ {八 /-‐ァ八 u 比ヘ { 7フ:,ィ: : //
\ \_ -‐_/´ / { _`ヽ入ノ_彡'´/: ::∠ ___
}, r' ´i | , イ i i´⌒`ー'´7セフィー┘ ̄ ‐--- ( 77「ト、
/ .| i ハ 、__/ / ⌒┴┴'
i i レー---人__ , -‐< ゝ-- __ (この火勢……!どこまで広がる?)
j r=彡∨__ _/ /,r '´ _ -‐‐‐ヽ
{ {/{ /`ーz ______ / /´ ___〉、 そこのアンタ!早く 川の方へ逃げろ!
i {//___}/} /i´ _ -‐ ´ __〉、
ト、 / ̄ ̄`Z/ / {´____ -‐ ´ }
| `ー.{ / 八 __}
i ハ / ヽ、___ -‐‐ ´ {
{∨{ ヽ { ̄ ヽ __ __ -‐ヘ
{ Yヘ \ ノ‐ ,イム`ヽ フ´ \ ヽ ヽ
| Yヘ `ー=-‐' >'´ マム ∨ ';: i
逃げ遅れた民たちに逃げ道を示しながらもやって来たが、
救い出すために馬を止めることはできないのが、もどかしい。
炎に脅える愛馬アールシュを宥め、駆り立て、
燃え落ちてくる屋根や火の粉を槍で払いのけつつ、なんとか研究所前へと駆け付けた。
「義親父殿――――!どこだ!?義母上、返事をしてくれ!」
7
:
『王都炎上』
:2019/04/10(水) 00:46:50
【逃げ惑う民】「は、はい! ありがとうございます!」
民に道を示しながら、スィル・ヴィーディンは必死に愛馬を駆る。
しかし―――やっとの事で辿り着いた研究所は、完全に倒壊し、瓦礫の山と化していた。
一体、何が起きたのか―――などと考えるのは、この切迫した状況下でやることではない。
必死に周囲を駆け回った君は、瓦礫に下半身を潰された養父カイルの姿を発見する。
かろうじてまだ意識はあるようだが―――君とて、長居すれば危険な環境だ。
救うまでの間を生き抜くには、この環境は只人には厳しすぎる。
【カイル】「……スィル、殿下……? なぜ、ここに……はやく、逃げ……」
「……僕は……もう……」
カイルは君に気づくと、か細い声で君に逃げるよう促す。
体力も気力も既に限界なのか、君を呼ぶ名は、普段のように呼び捨てではない。
8
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/10(水) 01:06:40
愛馬を研究所の入り口に残すと単身、崩落した研究所の中へと乗り込んだ。
「いたか、義親父殿!――、ッ!」
「そう変にしおらしくするな、似合いもしない……いますぐに……どかす!」
崩落した壁の下敷きにされたカイルを見て、一瞬固まる。
野生の中で生きてきた、獣駆りとして身に付けた勘が、死の臭いを敏感にかぎ取ってしまった。
すぐに気を持ち直し、瓦礫の隙間に槍の石杖を差し込むと、それをテコにして崩れた壁をなんとかどかそうとする。
「義母殿はどこだ……?ここに来る途中にはいなかった。この炎の火元はどうした」
9
:
『王都炎上』
:2019/04/10(水) 01:18:26
【カイル】「……あいつは、死んだよ……アレが、直撃、して……」
「……そうだ、一刻も早く……フェルディナンド殿下を……止め……なくて、は……ゴフッ! ガハッ! ゲホッ!」
そこまで言うと、カイルは喀血し、酷く咳き込む。
フェルディナンドとは、君の叔父の名であり、息子タイレルの王位継承に並々ならぬ執着を持っていた男だ。
一体、研究所で何があったのか? ―――それを問いただすには、あまりに時間が足りない。
【カイル】「……僕のことは、良い……フェルディナンド殿下を、止めて……くれ……」
「……万一、アレが……国外に、出、た、ら……」
カイルはか細い声を振り絞り―――やがて力尽きたのか、意識を失ってしまった。
こうしている間にも、炎は勢いを増している。
このまま長居すれば、君も養父母の後を追うことになるだろう。
10
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/10(水) 01:54:03
「フェルディナンド!?叔父上がここに来ていたのか!」
「この炎は竜骸の……ぐッ――」
瓦礫のテコとして差し込まれた槍の柄が、重さに耐えかねてへし折れた。
バランスを崩して、床に倒れ込む。
「……頼む……親父殿……返事をしてくれ」
「ここの所、都に出ていたきりだから知らんだろう……。
最近、早駆けで頂上近く、難所の岩壁を昇れるようになったん。
「カビーアのところでは新しい仔馬が生まれた……アールシュの甥っ子だ。
栗毛で額に白い星印がある・……かの駿馬サルマンが帰ってきたようだ」
「(頼むよ、義親父殿――――死なないでくれ……!)」
槍を手放すと、火傷を厭わず焼けた瓦礫を素手で持ち上げようとする。
だが、カイルの上に圧し掛かっているこの石壁をどかすには……自分はあまりに力が足りない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…………。――――アーーールシュッ!」
義父の死を看取った後、指笛を吹いて待たせていた相棒を呼ぶ。
火中に飛び込んできた愛馬の鞍に飛び乗ると、一度だけカイルの方を振り向く。
「義親父殿……連れて行ってやれなくてすまない」
「(いままでありがとう、カイル。俺は――――)」
愛馬に鞭を入れ、崩れゆく研究所から脱出する。
11
:
『王都炎上』
:2019/04/10(水) 02:09:33
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ィ ヾ!. , イ/ ,ィ√ i!. ,,,, ェ'´. ド!. iハ i `ヽ、 _ r'´`´_,..-‐'.ア ,ィ',.ィ''ゞ'^´
' イ 廴/i',イ ,'!_,廴ノ 乙ィ ,! ` ゞ|k=゙¬'´z_> ` ー'´ ゞ彡ゞ´
', ( `レ' } ,ィ. マ マ`ヽ、 `ゞ==Z. イェェェァ
息絶えた養父カイルを置いて、君は一路炎の中を駆ける。
道中では、衛視達が必死に避難誘導と救助活動を行っているのが見て取れるだろう。
最前線で指揮を取っているのは君の実姉、ベアトリス・ヴィーディンだ。
衛視たちの混乱を抑え、無駄なく指示を出し、崩れた家屋に突入する者へ聖印の守護を与えている。
この切迫した状況下においては、姉も君と話している余裕はないだろう。
これほどの大火は、ヴィーディン王国の歴史上でも例がない。
果たして鎮まるまでに、どれほどの被害が出ることか―――
炎は燃え盛り、未だ勢いを緩めることはない。
後に竜骸の大火と呼ばれる大惨事は、未だ始まったばかりなのだ―――
【シーン終了】
12
:
『王都炎上』
:2019/04/10(水) 02:28:20
【OP2/シーンプレイヤー:クォーツ・ユニオンジェム、牧田切緒】
君ことクォーツ・ユニオンジェムは、アカデミーから (半ば嫌がらせで) このヴィーディン王国に派遣されたメイジである。
現在君は従属聖印を受けたロード、エイディン卿と共に、村落周辺の混沌災害に対処するため遠出していたわけだが―――
ある村落に辿り着いた際、君は何やら妙な騒ぎと出くわす事となる。
奇怪な鉄の騎馬を駆る謎の騎兵―――言ってしまうと牧田切緒君、君のことだ―――が、村落を襲わんとする投影体と戦っているではないか!
【エイディン】「あれは……いや、考えるのは後だ。まずは彼に加勢しよう!」
経緯も知れず、何者とも知れぬとはいえ、仮にも村のために戦っているらしい騎兵と、見るからに敵意満々の投影体。
どちらに加勢すべきかは、考えるまでもないことだろう。
敵はゴブリンが数体。君たちが加勢すれば、まず戦闘らしい戦闘もなく蹴散らせるだろう。
とはいえ、さすがに一人でなんとかするのはちょっと厳しい程度の相手だ。
13
:
牧田切緒
:2019/04/11(木) 22:58:27
「あぁ、邪魔くさい……」
バイクで相手を撹乱しつつ、時折止まって射撃の体勢になる。
この村は自分の寝床だった。
何も無い切緒に立派ではないが居場所をくれた。
ワケもわからず労働させられたりもしたがそれはそれ。
対価と思えば仕方の無い話だ。
だから今はとにかく戦うことにした。
「撃てば死ぬ」
14
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/04/11(木) 23:59:28
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. / ::::::::::::::::::::::::/ ̄/ .|:::::::| |::::::::::l_: : : :!/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll::::::l :.
_ >―‐ 、--‐ ´ 〈 /::::::/ l::::::::::l  ̄ l´ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!l:::::l :
\ ∧ V:::/ l::::::::::l | {=┐:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: , !::::l i
\ \∨ /::::::::::l / ` < __::::::::::::::::::::::::::::::::/ |:::,' l
\ ` /::::::::::::l _ < 〉 ヽ:::::::::::::::::::::::::/ |:/ |
「異界より現れたマレビトの身でありながら、土足で人々の暮らしを踏みにじる行為ッ!」
「このクォーツ・ユニオンジェム、激しい怒りに包まれている!」
それに比べて、あの異界の乗騎……バイクに乗っている辺り、推定ヴァリア界の戦士!(違います)
あちらはいい。好感が持てる。村を守るために戦っているようだからな!
というわけで加勢に否やは無し!
デュエル
「行くぞ貴様ら――――決闘だァッ!!!」
プロジェクト・モンスター
「私は『 P ・ M ペリュトン』でゴブリン突撃部隊に攻撃!」
私の指示に従い、ペリュトン……鳥の胴体と翼、牡鹿の頭部と脚を併せ持ったモンスターがゴブリンに襲い掛かる!
15
:
『王都炎上』
:2019/04/12(金) 00:18:38
>''7/‐-、//}////ハ/////}L==-
>''"/ //////ヽ/`⌒ヽ、_ 寸ニL ̄``ー 、
>''"/////////// // / /,寸ニL 、\_
////////////// // / |、 寸ニL. \ \ \
////////// / // | | \ 寸ニL. ∨∧、 \
////////./ //. | __ | 寸ニL ∨∧\ \
/////// // _| 二≧ト、ハ 寸ニL } ハ. \{
/// / /∧ /. | ィチ示≧x、乂寸ニL } ハ \
/ / 、 .//V∧ \ |. `,ゞ '′\{`⌒寸ニL}. |
'" ∧ // ∨,′i\ | `、 寸ニL. 人
\ | Ⅳ | `.| ∧ `、 寸ニL 、 \_
} | | / | 、l ∧ ∧ `. 、_ 寸ニL \ ``''< ―――魔法師殿の言、一々尤も!
}- 、| / | \ ∧ ∧ `、  ̄´ / 寸ニL. \ rー 、 `''<
/ \ | \ ∧ ∧ `、 / 寸ニL \ \ `''<`''< さあ子鬼ども! 我が槍の錆としてくれようぞ!
/ `ー、 、八 ∧ \__,/ __寸ニL \ \ `''<`''<
/ \__V∧ー-\ \/,. -‐、 `寸ニL. \ \ `''<ヽ
-‐ ' `、 V∧: : : : :\ \_ ∧ .寸ニL‐- _ \ \、
.、 `、 V∧ : : : : : \ \\∧ .寸ニL ‐- _ \ )
\ _ `、 V∧___/\ \}:∧ V寸ニL ‐ 、 \ /'
, \ ‐- 、 V____/,\ \:} V 寸ニL- _ \ \
/ / `''<, \ \ヘ ヽ_\ \ } 寸ニL\ 、 \ `、
. / / / `''<_ \ }/} \ ∧从 寸ニL }、_ \ \ 、
/ / / V∧ `、 //'、 \ ∧ ∨ 寸ニL }`ヽ. \ ヽ}
バイクを軽やかに操り、ゴブリンたちを掻き乱す切緒。
そこにクォーツの操る従属体ペリュトンと愛用の槍を構えたエイディン卿が加勢する!
―――当然の帰結であろう。ゴブリンたちは瞬く間に駆逐された。
【エイディン】「―――騎兵殿。私はエイディン。このヴィーディン王国に仕える騎士だ。」
「何はなくとも、まずは感謝させていただきたい。民を守ってくれて、本当にありがとう!」
エイディン卿は切緒に名乗ると、礼儀正しく一礼し、感謝の意を述べる。
身形からしても結構偉い人っぽいぞ。しかもそこはかとなく中世ファンタジーの気配だ。
16
:
牧田切緒
:2019/04/12(金) 00:39:11
「丁寧にどうも。僕は牧田切緒……あー……」
礼で返す。
のだが、名乗る名はどうしようか。
薄々気付いていたがこの世界は自分の知るものとは違うらしい。
言葉の発音とかが微妙に違ったりしたらどうしようか。
「キリでいいです」
バイクから下り、銃を左手で持って右手を差し出す。
握手という文化はあるやろ。
「それで……あの、あそこの猛々しいという概念を形にしたような決闘者の方は?」
17
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/04/12(金) 00:57:50
「フッ、そう褒めるな……」
「私はヴィーディン王国契約魔法師、クォーツ・ユニオンジェムだ」
「こちらは我が従僕ペリュトン」
しもべの紹介をしつつ、握手に応じよう。
バイクと、銃……ふむ。どちらが本体なのだろうか。
手放さない辺り、本体は銃?
「キリ、か。いい銃だな」
とりあえず褒めておいた。
「見たところ、キミは投影体だろう」
「安心して欲しい。私は投影について修めた浅黄の魔法師」
「キミは我らの領地のために戦ってくれた恩人だ」
「決して無碍にはすまい。良ければ礼をさせてほしい」
「構わないな、エイディン殿?」
18
:
『王都炎上』
:2019/04/12(金) 01:24:31
【エイディン】「キリ殿だね。宜しく。」
クォーツが握手を交わした後、エイディン卿もまた切緒との握手に快く応じる。
どちらかと言えば優男と取られそうな顔とは裏腹に、大きくゴツゴツとした、力強い手だ。
先程見た戦いぶりも合わせて、彼が歴戦の戦士であることが伺えるだろう。
【エイディン】「無論だとも! とはいえ、陛下への報告も必要だろう。」
「さしあたっては―――」
【兵士】「報告! ほうこーく!」
エイディン卿の言葉を遮るように、物見の兵士が息せき切って駆け寄ってくる。
何やら、相当の事態があったようだ……
【兵士】「王都方面より立ち上る黒煙を確認! 王都にて何事かあったものかと思われます!」
【エイディン】「なんだと!? ええい、間の悪い……!」
王都方面を見やれば、なるほど。
確かに、立ち上る黒煙が見て取れよう。
しかし、投影されたのが先程のゴブリンだけとも限らない。
周辺の混沌を捨て置けば、また村が脅威に脅かされるのは時間の問題だ。
村を置いて王都に戻るか? それとも目の前の村を優先するか?
―――あるいは、今ならば。
そのどちらも同時に片付ける方法も、あるかもしれない。
19
:
牧田切緒
:2019/04/12(金) 22:29:13
「ユニオンジェムさんとエイディンさんですか」
笑顔で手を握る。
二人ともいい人そうだ。
好感が持てるタイプの人であることは間違いないだろう。
「投影……? よく分かりませんけど、多分そうなんでしょうね」
後で詳しく教えてもらおう。
今じゃないのは優先順位の問題だ。
「……僕の後ろに乗ってくださいユニオンジェムさん」
「これなら迅速に対処できます」
「決闘しつつ王都に向かいましょう」
20
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/04/12(金) 22:56:55
「むむ……これは一大事!」
既に――――キリを含め――――投影体が複数発生していることから、この辺りの混沌レベルはあまり信用ならない。
放っておけば、また次なる投影体が出てくる可能性も高いだろう。
そして――――混沌の制圧には聖印が必要だ。
となれば、配分は決まり切っていた。
「うむ! 失礼するぞキリ!」
「この礼は後程必ず!」
「エイディン殿! 申し訳ないが貴殿には一帯の混沌制圧をお願いしたい!」
「制圧が完了次第戻って来てくれ! 私は彼と王都に戻る!」
道中の混沌体は処理しつつな!
とはいえ我らに可能なのはあくまで事後対応! 根本の解決には君主が必要だからな!
というわけでキリの(本体かもしれない)バイクに乗って王都に向かおう!
21
:
『王都炎上』
:2019/04/12(金) 23:12:04
方針が提示されると、エイディンは一瞬驚きの表情を浮かべる。
おそらく、切緒の方からそのように切り出されるとは思っていなかったのだろう。
しかし、すぐに気を取り直し、君たちの言葉に応じた。
【エイディン】「……承知した! 周辺の混沌を制圧次第、こちらも王都に向かう!」
「キリ殿。どうか、クォーツ殿を宜しく頼む。」
こんな事もあろうかと、であろうか。切緒のバイクにはタンデムシートが標準装備されていた。
バイクの速度は、騎馬のそれを遥かに上回る。
二人が王都につくまでに、さほどの時間は必要としないだろう。
君たちはエイディン卿と別れ、黒煙立ち上る王都を目指す―――
【シーン終了】
22
:
『王都炎上』
:2019/04/12(金) 23:32:05
【OP3/シーンプレイヤー:赤竜童子】
、_,r--ミヽ 、
、__‐''´:.:.:.:.:.:.:.:.`':.レ)
/:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:ir:.:.:.ミ、
''/:::::::::r::::::{::::〈`ヽi:.:l ゙
、ノ;::::::::::l::;:ノイ:::l;}タl::::::しi_
、_ノ::::|:l'‐弋',‐イヘ イ:::i::): : `ヽ-. .、._ ,..,.. --、
f/;ィ:l:i:::::匕 ....:_',∧ヽ,ィ: : :_:-ヘ_: : : : : ̄: フ/ i ヽ\_ いやしかし、よく飲むねぇお前さん。
r' ´ ヽ,>-‐ヽ`ノ:゙ヘ ヽヽi、:{ フと´`>r '' "´ ||.l _ ヾ ヽ \`7
.i! ノ_ メ-__,r, >、:jノl'' ' ヽミ'' l / V `ー'>、 ヽ、 \ 前にもドラゴンのレイヤーと飲んだ事はあるが、
.l ,r l `メ´l.l゙f<_j,ノ .〉、`'_ ゙ rfヽ イ,ニ「´ |\ \_
ヽ,' l l|.| l '、 ` j:::::`:ー..、 ノ r――' ,j l: l `‐ .._,ノ お前さんほどは飲まなかったっけなぁ……
l / l !.l l : ヽノ ー- l::::::::::::::::::ヽ:'´:::..: `ヽ-‐'/ /: l
l / Y ゝil ヽ、, - |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..: : :| |: :l
l ! ゙' |. i l_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ー': l
.ヘ f ノヽ j |i ネ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
i i lイ l\ヽ. ヘ ` _/,ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
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神聖王国で深刻な負傷を負った君は、どうやってか人知れず国境を超え、今はこのヴィーディン王国で傷を癒やしつつ再起を図っていた。
今頃神聖王国は君のせいでてんやわんやの大混乱であろう。君にとってはどうでもいいことだが。
まあともかく、そんな君は王都の酒場で盛大に酒を飲んでいた。
酒は百薬の長って多分そういう意味じゃないとは思うが、そんな細かいことは良いだろう。
君はドラゴンで、目の前に美味い酒がある。重要なのはそこだ。多分。
君の対面で飲んでいる、この男はユリシーズ。
王都の酒場で偶然相席した、邪紋使いの男だ。
男の詳しい事情は知らないし、向こうも君の事情について聞くような無粋な真似はしない。
ただ単に、たまたま相席して一緒に飲んでるだけの赤の他人である。そんなもんだろう。
23
:
赤竜童子
:2019/04/13(土) 03:27:58
「ふふっ――――」
∧ VY Y_ノi∧ |i:i:i:i:i:i:i:i\
゚, }人___人:i:i:i:i:\` く:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨ /
ハ .:i:i:i:i:i}X{i:i:i:i:i:i:i:i:i:, V:i:i:i:i|i:i:i:i∨ /
|i:i:∨i:i:i:∥ }}i:i:i:i:i:i:i:i| |i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:∨
|i:i:i:||i:i:i:i:iト=彳i:ハi:/^ィ Y i:i:i|i:i:i:i:i:i:|
|i:i:i:||i:i:i:i:iト i}i/ 〃丈イ:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:|
|i:i:i:|W^ ____ :.:.:|i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:|
|i:i:i:|∧Y^丈ト |i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:|
|i:i:i:|i:i:i:. :.:.:. 丶___ |i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:|
|i:i:i:|i:i:i|i:ヽ V⌒y\|i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:| <うちは竜は竜でも卑竜やからねえ。
|i:i:i:|i:i:i|i:i:i:i\ \___ノ|i:i:i:i:i|i:i:i/}i/ 酒に食に艶に楽。
|i:i:i:|i:i:i|/⌒==ニ=‐- .イ|i:i:i:i:i|W 黄金貯めて仙人みたいに籠る竜とは違うさかいに。
r‐┓ }/W/V/ \_}ニニVニニ{V
}ー{ _______ ィニニニ\ ⌒7¨¨¨マiト----ミ
__ イVム __}:.:.:.:.:.:.:.:.¨¨¨マニム /《 ⌒\ \
:.:.:`ト 〃 } | 丶 _____}------ミ:.:.:.:.:.\ニ∨/ニニ\ 》、 V
:.:.:.:.\:.:|l:.:/ノ \:.:.:.⌒\:.:.:.:\:.:.:.:.:.:\X⌒7ニニ\ /∧ {\
:.:.:.:.:.:.:X|l/ /) Υ:.:.:.:.:. \:.:.:.:\:.:.:.:.:.:¨\ニニニニニ) {ニニ=- Vム
:.:.:.:.:./ 》 |:.:.:.:.:.:.:.:.:. \:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:マニ/ \ニニニ=-}:.:\_
:.:.:.:. | { 从:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.\ \ニニ7:.:.:.:.:{:.:\
:.:.:. 人___〉 イ:.:. \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:. \:.:.:.:.:.:.:.\ V¨ }:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:\
:.:.:.:.:/:/\________/ :.:.:.:.:.:.: \:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:. \:.:.:.:.:.:.:.\ { ∥:.:.:./:.:.:.:.:.:.:. \
そういいながら魚でも手でつかんで頭からヴァリヴァリと齧ってよう。
内地のここでは海の物は貴重品であろう。つまりはそういうことだ。彼女は自分の欲を満たすためならば金に糸目はつけない。
つまり――――
「あ、給仕はん?葡萄酒もええけどもう少し強い酒が欲しいわあ。火酒かなんかあらしまへんの?」
高い物を浴びる様に好きなように食べるし呑む!
基本的にドラゴンは体格に比して余り食事をしないもの、己の属性たる魔力を取り込み循環させて生きる超生物だ。
だがレッドドラゴンは炎の竜。全てを薪のごとく浪費し、消費する一匹の獣なのだ――――!
24
:
『王都炎上』
:2019/04/16(火) 23:29:38
【ユリシーズ】「後は野となれ山となれってか? いいね、楽しいってのは良いことだ。」
よくわからないが、どうやら気に入られたようだ。
後で知ることになるが、この男今でこそ邪紋使いではあるが、元は貴族の出だという。
付き合いがあって損はないだろう。
【給仕】「あいよ! 店長! 新しいチャレンジャーの登場だ!」
【店長】「何? ……よし、わかった。少し待て。」
ややあって給仕に運ばれて来たのは、一本のボトルとグラスであった。
ラベルには、斧を担いだ髭面の小人の絵が描かれている。
【店長】「共和国のドワーフが作った酒だそうだ。」
「……飲みきれなくても、代金は負からないからな。」
【ユリシーズ】「うわ、アレ頼むやつ久々に見たわ……ん?」
君の注文に若干引いたのか、どことなく引きつった顔をしていたユリシーズの顔が、急に酔いが抜けたかのように引き締まる。
ユリシーズはそのまま、入口の方に歩き出し、視線を外に向ける。
……君にも、馴染み深い匂いと音が感じられるだろう。
【ユリシーズ】「オイオイオイ冗談じゃねぇぞ……」
「お前ら、さっさと勘定済ませて逃げろ! ありゃあすぐこっちまで来ちまうぞ……!」
即ち、炎の匂い。
そして、逃げ惑う民の悲鳴だ。
25
:
赤竜童子
:2019/04/16(火) 23:40:12
「・・・はふぇ?」
果たしてユリシーズおじさんが振り向くとそこには!!
『カラッ☆』
空になったボトルとぐでんぐでんになってる赤竜童子の姿が!
26
:
『王都炎上』
:2019/04/17(水) 00:03:35
【ユリシーズ】「……マジかよお前……ああめんどくせぇなもう!」
火は瞬く間に燃え広がる。
喧騒は人から人へ感染する。
ユリシーズの発言から数分と経たぬうちに、炎は酒場一帯を飲み込んだ。
そんな大変な状況下で、ヤバイ酒を瞬く間に飲み干した君はすっかり夢心地だ。
ユリシーズは揺すり起こそうとしたが、まるで起きる気配はない―――
【店長】「チッ……今日は店仕舞いだ! 特別にツケにしといてやっから、さっさと失せろ!」
【酒場の客】「マジかよラッキー! ……とか言ってる場合じゃねぇ! うおお逃げろォーッ!」
酒場の酔っ払い共も、さすがに火に巻かれては酔いも覚めるというものか。
皆一様に、火に巻かれた酒場から逃げ去っていく。
酒気の充満した酒場は火の回りも早い。こんなところに長居するのは自殺行為だろう。
そんな大変な状況下で、こういう場に変に馴れてる君はやっぱり夢心地だ。
ユリシーズは叩き起こそうとしたが、まるで起きる気配はない―――
ユリシーズが『もうこいつほっといて逃げようかな……』などと考え始めたころ、ついに酒場は限界を迎える。
轟音を立てて天井が崩れ落ち、君の上に落ちてくる―――!
……〈炎熱〉3d6ダメージを受けること。
27
:
赤竜童子
:2019/04/17(水) 00:13:32
ふむ。
ダイス合計:8 (3D6 = [3 2 3])
―――赤竜童子の【炎熱】属性の防御点は8、つまり・・・
「・・・んにゃ?」
燃え盛る酒場の中からアフロになっただけの赤竜童子が出てくるだけにとどまるわけだが。
「ウチのエビ・・・」
焼け焦げたエビの尻尾をつまんで切なそうにしているぞ。
28
:
『王都炎上』
:2019/04/17(水) 00:30:17
【ユリシーズ】「……マジかよお前……」
目が覚めると、周囲はなんかすごいことになっていた (酔っぱらい並の感想) 。
真面目な話、さすがにここに居続けると、君もタダじゃすまないだろう。
全盛期の君ならともかく、今の君は内外ともにボロボロだし、ヘアースタイルもアフロ (それも果てしなく似合っていない) だ。
こんなところで死んでしまっては、君の目的も達することはできない。
【ユリシーズ】「……ま、生きてるなら良いか。行くぞ。」
「とりあえず避難所までは案内してやる。後は好きにしろ。」
と、言うわけで。
君は親切な酒飲みに連れられて、避難所に向かうこととなった―――
【シーン終了】
29
:
『王都炎上』
:2019/04/17(水) 00:41:57
【ミドル1/シーンプレイヤー:スィル・ヴィーディン、赤竜童子】
炎の海を抜けて、スィル・ヴィーディンは川辺の避難所に辿り着く。
そこで目にするのは、焼け出され、わけも分からず逃げてきた民の姿。
ある者は負傷者を救おうと懸命に足掻き。
またある者は周囲に当たり散らし。
ある者は何かをする気力さえないのか、ただ空を仰ぐ―――
―――そんな場所で、君はなんとも数奇な遭遇をすることとなる。
果たしてそれは、君にとって吉と出るか、凶と出るか。
それはまだ、誰にもわからない―――
30
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/17(水) 01:00:10
研究所を脱出した後は、住民たちを誘導しながらもこの避難所にやって来た。
家を焼け出された老婆、泣きながら親の姿を探す幼子、全身に包帯を巻いた少女……。
消火に当たった兵士の中には、炎に向けて樽の水を浴びせかけたところ、
「一瞬で蒸気に巻かれて大やけどした」という者もいるとか。
これほどの被害を出した大火は、長老たちの話でも聞いたことがない。
「やはりこの火元は竜骸――遺物によるものか」
義父カイルの最後の言葉……「フェルディナンドを止めろ」「アレを持ち出させるな」
ヴィーディン王家の守ってきた、異界の兵器が持ち出されたとなれば、被害はまだまだ広がる。
そこで起こる炎はこの国を、周辺国を巻き込むことだろう。
「(しかし……俺にどうしろと言うのだ)」
先ほどから傷病者の収容を手伝いながらも、王室の関係者の姿を探している。
王家の務めとして兵をまとめ上げ、叔父を探そうにも割ける人手はここには無い。
自分も怪我人たちの収容だけで手いっぱいだ。
31
:
赤竜童子
:2019/04/17(水) 01:05:12
そんなふうに手一杯な王子に朗報だ!
「はいはーい、ユリシーズのおっちゃん、次いくでー。」
ザクッ、ザクザクザクザク!!
そこには元気に丸太を素手で引き裂いて板材に加工している褐色の少女の姿が!!
こんがりこげ茶色の肌が眩しいその少女は人外の膂力で木を引きちぎり簡易収容所の衝立やら屋根やらを作っている・・・!!
32
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/17(水) 01:13:14
火傷の手当をした自分の右手にふと目をやる。
そこには王家に連なる者の証、父から預かった小さな従属聖印が輝いている。
癒しの力も宿らぬ、瓦礫をどかすこともままならない、弱い聖印だ。
「(いや、弱いのは俺自身か――)」
「なにが王家(ナーヴ)の子、疾く駆ける者か……!」
死の床から水を求める老人の手を振り切ることもできない。
ただ、流されるままに目の前の仕事に当たることしかできない。
「(俺一人ではなにもできない。分かり切ってることだ!今はそこからどうするかだ)」
「姉上――今は頼れまい。せめてユリシーズがいればよいのだが……」
33
:
『王都炎上』
:2019/04/17(水) 01:20:44
【ユリシーズ】「へいへい……こういうの、ガラじゃないんだがねぇ……」
ユリシーズはなぜか赤竜童子に付き合わされ、避難所のボランティア活動……? でいいのか? に従事していた。
なお、基本的に治安に関わる者達からの受けはすこぶる悪い。当然である。
そもそも邪紋使いである。受けが良いわけがなかった。
【ユリシーズ】「ん? ……ちょっと待ってろ。知り合い見つけたんでちょっと顔出してくるわ。」
「おう、スィル坊! 無事だったか!」
……そんなわけで、そういうあんまりガラじゃない労働から逃げるためかは知らないが。
折よくユリシーズが、君のもとへ顔を出しにやってきた。
34
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/17(水) 01:21:34
はっ!この丸太をやすやすと裂く異音は邪紋使いの手によるもの!
ちょうど探していた名前が聴こえた!なにか……よく焼けた知らないのもいる?
「ユリシーズ!」
作業をしている組み立て中の収容所の足場の上によじ登ってゆく。
「見ない顔だが……流れの傭兵か?」
「すさまじい力だな。邪紋使い(アーティスト)は一騎当千の兵と言うが、
こういった状況でも千人力だ。ヴィーディンへの助力を感謝する……そうだ、ユリシーズ!聞いてくれ!」
聞いてくれ!今の状況を!
35
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/17(水) 01:25:31
「研究所の方に行っていたがなんとかな」
「カイル……義親父殿と義母上は……」
無言でかぶりを振るう。
そこからはかくかくしかじか。
「カイルに託されたことだが、悔しいことに俺には何もできない……兵が。情報が必要だ」
「ベアトリス姉上か、フェルディナンドを見かけなかっただろうか?」
36
:
赤竜童子
:2019/04/17(水) 01:27:34
いやまあ嫌われてるなら手伝うのやめてもいいんだが
「ほな傷病者の雨風位はしのげそうやしこの辺でしまいにしよか?」
「そもそもウチも怪我人やしなあ・・・」
ただ頼みに来るのがいるなら手伝う位の事はするよ、レベルだ。
義理もないのでそれだけでも破格だと思ってもらいたい!
37
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/17(水) 01:31:44
※反応時にリロードしてなくてゴメンな!
>>30
&
>>32
(スィル)→
>>31
(赤竜童子)→
>>34
(スィル)→
>>33
(GM)→
>>35
(スィル)→ とかの流れで
38
:
『王都炎上』
:2019/04/17(水) 01:44:37
【ユリシーズ】「ん? こいつ? ああ……さっきまで一緒に飲んでたんだよ。」
「ぐでんぐでんに酔い潰れてる所火に巻かれちまって、ご覧の有様。」
「見た目よく焼けてるけど、それでも多分下手な傭兵よか強いぞ、こいつ。」
「で、そっちはどうしたよ。随分シケた面してたみたいだが……」
一応、継承戦を実質降りている身とはいえ、仮にも王子にこの気安さである。
しかし、今の君には、このくらいがちょうどいいのかも知れない。
何しろ君は、いろいろと大事なものを失ったばかりなのだ。
【ユリシーズ】「……なるほどなぁ……親父さんとお袋さんのことは、残念だったな。」
「落ち着いたら、墓の一つも立ててやろうや。」
「悪いが、俺らも酒飲んでる所、身一つで焼け出されたもんでな。あんまいろいろ知ってるわけじゃない。」
「道中にお前の姉ちゃんは見たが、とても声かけれるような状況じゃあなかったぜ、ありゃ。」
「王都にいる兵士にしたって、しばらくは消火活動とか救助活動に追われるだろ、こりゃ。」
「となると……後は、傭兵を雇い入れるくらいだわな。なんだったら少し時間はもらうが、チョイと探してきてやろうか?」
39
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/17(水) 02:03:18
「あぁ、このままではカイルに顔向けできんからな」
こちらも王宮から離れた身。それも特に荒っぽい獣駆り達の間で育った。
肩肘張ったやり取りは好まないし、ユリシーズとの間は以前からこんなものだ。
「時間がない、『火急』の用だ」
「王宮の兵は……まずいな(どこまで叔父上が噛んでいるかわからないからな)
傭兵も単独で腕の立つ奴がいいが、あまり王宮との付き合いが長くない方がいい」
この国では名の通ったユリシーズを動かすのもあまり得策ではないだろう。
できるだけ目立たずに、速やかに事を運ばなくてはならない。
「……お前。雇われる気はないか?」
焦げてる人……赤竜童子に呼びかける。
「俺はナーヴの子、スィル・ヴィーディン。妾腹の子だがこの国の王子だ」
「相場の5倍出す。この動乱が終われば王室にも、口を聞いてやれるが……」
40
:
赤竜童子
:2019/04/17(水) 02:10:57
「・・・ふぅん?」
「せやなあ・・・今別にそれほど金にはこまっとらんのやけどなあ・・・」
どうしよっかなーみたいな態度をとってみる。
『5倍じゃ足りない』と言っているようにとれる態度だが・・・果たして。
41
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/17(水) 02:24:23
この思わせぶりな様子――
「(暗に『足りない』と言ってるのか?足元を見られているな)」
「あいにくと今手持ちがなくてな……そして時間もない」
少し考えた後、胸に掛けていた首飾りを外して投げ渡す。
銀製の鎖に、精緻な馬の細工が施されたメダリオンが付いている。
「俺が初めて馬に乗れた時に、実の母が贈ってくれた品だ。もう顔も覚えていないが……」
「この戦乱の時代にも健やかに、安寧に生きれるように。そういう意味のある守りらしい」
「王室での身分を保証するものではないが、銀貨20枚分くらいの価値はあるだろう」
42
:
赤竜童子
:2019/04/17(水) 21:55:46
「―――――――」
きょとん、とした目をしていよう。
「それは――――随分と『高い』報酬やなあ?」
くすくす、と笑いながらスィルを非常に興味深く見てみよう。
「そんな高い報酬で、ウチに何をさせるつもりなんかなあ・・・?」
43
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/17(水) 22:34:08
「『竜』退治だ」
そう宣言したスィルの目は、火の手が上がり続ける都の中心部を見据えている。
……炎の柱と立ち上る黒煙の中に浮かび上がるのは、ヴィーディン王国のシンボル。
合金製の骨組みをむき出しにして横たわる巨大なシルエット――異界船の残骸。
「地に堕とされ骸となってから幾星霜を経てなお、死の息吹を燻ぶらせ続ける。
あの竜骸をもう一度、眠りに付かせなければならない」
「ヴィーディンの血筋……養父の最後の頼み……俺には力がないが、今それを果たさなければならない理由がある」
「これが今の俺の払える全てだ」
赤竜童子に向き直り答えを待つ。
44
:
赤竜童子
:2019/04/18(木) 22:00:14
「あかん・・・あかんわあ」
頬を赤らめていやんいやんと被りを振る。
「『高い』わあ・・・旦那はん、そんな高い報酬でウチにそんなことさせるん?」
「これは少し色つけなあかんかもねえ・・・?」
瞳がとろんとしているがOKという事だろう。
45
:
『王都炎上』
:2019/04/19(金) 23:32:37
【ユリシーズ】「話はまとまったか?」
「……んじゃ、俺は他に使えそうなやつを探してくるとするかな。」
「非常時だしこっちの代金は立て替えといてやるが、後でちゃんと払えよ?」
そう告げると、ユリシーズは雑踏の中に消えていく。
どの程度の傭兵が雇えるかは―――まあ、彼の努力に期待するとしよう。
一体、研究所で何が起きたのか?
全てを見ていた竜の骸は、何も語ることはない。
赫赫と燃え盛る炎の中、ただただ静かに横たわるばかり―――
46
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/20(土) 00:03:47
「……。協力に感謝する」
そちらの代金はヴィーディン王家の正当の君主が払うだろう。
問題はこちらの見慣れぬ邪紋使いだが、果たして支払った代金に見合う人物だろうか。
丸太を引き裂く爪と怪力。武力については間違いないと思うが。
「……いこう。道すがら説明するがまずは情報が必要だ」
「(宮廷の事情に通じ、叔父上の息がかかってなさそうな……なんなら跨いで通りそうな、あの魔法師がいいか)」
「――――邪紋使い(アーティスト)、名前は?」
47
:
赤竜童子
:2019/04/21(日) 05:49:35
>>46
「せk――――っと堪忍なぁ。」
「何やウチにおおきい事故があったようでここ最近以外の記憶がわやになってるさかいに。」
「今は『赤竜童子』で通してるわ。赤竜の邪紋使い、赤竜童子。」
「以後、よろしゅうに。」
48
:
『王都炎上』
:2019/04/21(日) 23:17:46
その出会いは、君に何をもたらすものか。
その出会いは、世に何をもたらすものか。
今はまだ、誰も知らない。
―――今は、まだ。
【シーン終了】
49
:
『王都炎上』
:2019/04/22(月) 23:07:41
【ミドル2/シーンプレイヤー:クォーツ・ユニオンジェム、牧田切緒】
早馬の倍以上の速度でかっ飛ばし、君たちは王都を目指す。
王都に近づくにつれて、王都の遠景が次第にはっきりと見えてくることであろう。
かつて平和を謳歌していた王都は、今や赫赫と燃え盛るこの世の地獄であった。
やがて、君たちは王都の近郊までたどり着き、一度速度を緩めることとなる。
一体、何があったのだろうか―――
50
:
牧田切緒
:2019/04/22(月) 23:31:50
「これが王都ですか……?」
随分と大変なことになっている。
早急に向かわねばならない。
が、牧田切緒にはどうしても聞かなければならないことがある。
乗ったままでは話しにくいので、どうしても止める必要があった。
「この都は王が取り仕切っているんですよね?」
「王がいるから王都なのであって、神父や坊主が幅をきかせている訳では無いですよね?」
「僕はそれが気がかりで仕方がない」
51
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/04/23(火) 00:26:33
「宗教が盛んなのは東のベルセナ神聖王国だ」
「最近流行なのは聖印教と言って、聖印……先ほどエイディン殿が使っていた光の紋章だな」
「あれを唯一神がもたらした恩寵と考え、崇める宗教だ」
「私のような魔法師も『混沌を操る者』として忌み嫌う、過激な連中だよ」
「我が国にも多少入ってきているが、この国はしっかりと王侯貴族が取り仕切っている。安心しろ」
まぁ、その王侯貴族もいささかややこしい状況にはなっているのだが……
……まだマシな方ではあるか。
幸いにして、姉と弟とで殺し合うことにはなっていないのだから。
「……もしキミが聖印教の者に出会ったら、気をつけろ」
「キミは投影体と言って、異界から混沌を媒介に迷い出たマレビトだ」
「彼らにとっては混沌の使者として、キミは排斥の対象となる」
…………厳密には、彼は確固たる命ですらない。
元の世界の彼が、混沌によって『アトラタンに存在したら』という可能性を収束させた存在。
平たく言えば、コピーだ。
彼は実体のない影法師であり、元の世界では元の彼がいつも通りに暮らしている。
それは……まだ、伝えるべきではないだろう。いささかショッキングに過ぎる。
52
:
牧田切緒
:2019/04/23(火) 10:59:15
「ユニオンジェムさんも、ですか?」
「……馬鹿げてる」
「いえ、信仰することそのものは自由かもしれないですが」
混沌やら聖印が何かを詳しくは知らないけれど。
少なくとも彼にとってはあまり好ましくはない。
「混沌の使者……」
「まぁ、数にもよりますが」
「風穴を開けて差し上げましょう」
このバイクと銃が使えることはわかっている。
必要とあればそういったものも辞さない。
「混沌というのはよくないもの、という事なのでしょう」
「……ところで王は何かそういった力を?」
53
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/04/23(火) 22:42:24
「暴力はいけないぞ、暴力は」
※決闘は暴力ではない。いいね?
「混沌は……ひとくちに説明するのが難しい。異界の民は魔力とかマナとか呼ぶそうだが」
「この世界に存在し、あらゆる可能性を不確定にする要素、とでも言おうか」
「我々『魔法師』はそれを操って火を放ち、あるいは獣を呼び出し、あるいは傷を癒す」
「混沌を直接その身に刻んで超常の力を得る『邪紋使い』もいる」
「もちろん、どちらも相応の危険を伴うがな。最悪の場合は可能性が爆発して跡形も残らん」
だからこそ、聖印教会などはこれを忌み嫌うわけだが。
……実際、魔法師はともかく邪紋使いは多くが無法者だ。恐れられるのも仕方あるまい。
「その中で、安定して混沌を制御し、祓う力……それが先ほど話した『聖印』だ」
「この世界の王や貴族は即ち『聖印を持っている』ということを意味する」
「先ほどゴブリンやキミが投影されていたが……大本となる混沌を祓わない限り、キリが無いからな」
「それどころか、鍛冶仕事や農業すらままならん」
「混沌が作用する場所では、リンゴがひとりでに空へと飛んでいくこともあるのだ」
「それでは民は暮らせん……だから、王は混沌を祓い民の安寧を約束する」
「民は己を守る王のために日々の糧を差し出す」
「これが、我が世界アトラタンの仕組みだ」
生徒に講義をする教師のように、胸を反らして長々と語る。
これで学生だからな。知識をひけらかしたい欲求と言うのは相応にあるのだ。
「――――そして私がその王を補佐する魔法師! というわけだ!」
このように!
54
:
牧田切緒
:2019/04/24(水) 01:20:44
「空を飛ぶリンゴ、それはまた難儀な」
「台風が来た訳でもないのに?」
「……それは忌み嫌われても仕方が無い」
それでも、その混沌をいまいち嫌う気になれないのは自分をここに連れてきたからだ。
牧田切緒を閉鎖的な故郷から連れ出したのだ。
可能性を不確定にするという言葉の響きもいい。
「おぉ、なるほど」
クォーツに対して拍手を送る。
心からのものだ。
「流石ユニオンジェムさん、博識だ」
「貴方のような人がいるのなら、きっとここは良い国なんでしょうね」
55
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/04/24(水) 23:00:12
「ふふん! 褒めるな褒めるな!」
渾身の『してやったり顔』だ!
褒められるのは気分がいい。これだから物知りはやめられんな!
「まぁ、実際いい国だと私も思うよ」
「私は外様だがな。いや、だからこそか」
「少し外交上の問題を多数抱えてはいるが……」
「――――っと、そういえば話している場合では無かったな!」
燃えているのだ!王都が!
いい国が燃えている!ドヤ顔してる場合じゃねぇ!
「すまんキリ! 詳しい話はまた後だ!」
「良ければ後でキミの故郷の話も聞かせてくれ!」
「私の専門は異界の研究だからな!」
56
:
牧田切緒
:2019/04/24(水) 23:25:20
「ええ、火急の事態ですから」
文字通りの火急具合である。
「参考になりますかね、僕の生まれたクソのような村の話が」
思い切りエンジンをかけた。
57
:
『王都炎上』
:2019/04/24(水) 23:38:58
再び、エンジンが唸りを上げる―――
燃え盛る王都に突っ込んだ所で、得られるものはそうないだろう。
君たちはまず、水辺の避難所を目指した。
【シーン終了】
58
:
『王都炎上』
:2019/04/24(水) 23:44:33
【ミドル3/シーンプレイヤー:全員】
―――時はさほど経っていない。
避難所の様子は、相変わらずだ。
―――時はさほど経っていない。
辿り着いた避難所は、独特の喧騒と諦観が入り混じった奇妙な空気の中にあった。
かくて、二人と二人の道が交差する。
君たちの詳しい状況については、あえてこちらからは提示しない。
まずは好きなように合流するといいだろう。
59
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/25(木) 00:14:36
民:
「何だこの、いままで耳にしたことのない“吼え猛る”ような音は……!?」
「近づいてくる……魔法師だ!魔法師殿が投影体に乗って帰ってきたぞー!」
ちょうど探しに出かけようとしていたところ。
切緒とクォーツたちが避難所にやってくれば、すぐに気づくことができるだろう。
「クォーツ、戻ったか!姉上を見かけなかったか!?」
「(野良犬と叔父上も跨いで通る、問題魔法師……。
宮廷の知恵者ではあるが間違いなく企みの外に置かれる存在!この男を待っていた!)」
火事に関する話は道すがら避難民たちに聞いたりしてるとありがたい。
叔父上、研究所の兵器、兵力集め、赤竜童子(仮)との出会い―――この場でかくかくしかじ。
「――といった具合だ。お前の知恵を借りたいところなのだが……」チラリ
切緒の方に訝しげな視線をやる。
誰だろう……この奇妙な乗騎を駆る不思議な装束の男は?
60
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/25(木) 00:26:42
(「女」だったな。ゴメンね!)
61
:
赤竜童子
:2019/04/25(木) 22:41:58
とりあえず雇われてるわけだし避難所にあった戦闘に使えそうな物資を筋力の限り引っ張って持ってきてよう。
なんかこう、半裸みたいな恰好の童女がスゴイデカイものを抱えて持ち歩いている。平気そうに。
雇われだし礼節を弁えて雇い主がふるまでは喋らないでおこうかな!赤竜童子ったら礼節をわきまえてるわね!
62
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/04/25(木) 23:17:48
「殿下! よくぞご無事で!」
バイクから降り、略式に臣下の礼をとる。
緊急事態だからな。跪いたりはしないぞ。
「生憎、王女殿下の行方は知れず……」
「騎士エイディン殿と共に混沌征伐に向かった折、王都に危機有りと急ぎ馳せ参じた次第」
「……養父母様のこと、お悔やみ申し上げます」
「されど、残念ながらそれどころではない様子。このような形での国盗りとは、許しがたい!」
まぁこちらの事情はさほど複雑ではない。
「彼はキリ。道中出会った友好的な投影体でして……同行を依頼し、ここに」
「近隣の村を守るためにゴブリンと戦っているところに遭遇しました。勇敢な男です」
「エイディン殿は、差し当たり現地で混沌の征伐を行ってもらっております」
「あちらも火急でした故、ご容赦を」
国家の大事とはいえ、民の生活をないがしろにするわけには行かん。
エイディン殿を置いていったのは苦渋の決断ではあったが、致し方ないことと言えよう。
続いてキリに殿下を紹介しておこう。
「キリ。こちらが我が国の王子、スィル・ヴィーディン殿下だ」
63
:
牧田切緒
:2019/04/25(木) 23:40:26
「はじめまして、牧田切緒です」
「キリと呼んでください」
手を差し出す。
握手だ。
「ヴィーデンさん、ですね? よろしくお願いします」
「それで……そちらの方は?」
何かいるな。
64
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/26(金) 00:05:04
「竜の骸に手をつける禁忌を侵そうというくらいだ。王宮や姉上を抑える手は講じられているだろう
……ともあれ今は残された民の安全が一番だ。宮廷事情に通じるお前が頼りだ、頼む」
(赤竜童子の方にもおう愛想よくしろよ、という視線)
「ヴィーディンは姓だ。俺は王というわけでもない、スィルと呼んでくれ」
「助力に感謝する、キリ・……ところで、その鉄の乗り物……。
その素材は………竜骸?いや、もしや生きた竜なのでは?」
なんかその乗り物(バイク)……唸ってる!
65
:
赤竜童子
:2019/04/26(金) 00:28:01
とりあえず牧田に振られたようだが・・・
にこっと会釈をしておこう。
「ウチは赤竜童子、そこの坊ちゃんに雇われた傭兵や。よろしおす。」
「多少なら腕力もあるし頑丈や、先陣護衛前衛、そのあたりならそれなりにこなせるわ。」
66
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/04/26(金) 00:43:22
「ふふん! そうも言われては否やは無し、任されましょう!」
「このクォーツ・ユニオンジェム、ヴィーディンが竜旗に忠誠を誓った身なのですから!」
やれやれ、頼られてしまうなーっ!
私がなーっ!
優秀だからなーっ!
かーっ!
「生きた竜、と言えば生きた竜ですね」
「先ほど申しました通り、彼は投影体……あの竜骸と同じく、異界の技巧にて生み出された乗騎です」
「キリ。この国は異界から現れた『鋼鉄の船』の管理と守護のために生まれた国でな」
「彼らはそれを『竜の骸』と呼んでいるのだ」
「キミのバイクの親戚だよ。いささか規模は違うがな……ああ、解体したい……オホン、なんでもないぞ」
そういう迷信めいた物言いについて、クォーツが口を出すことは無い。
アトラタンの民にとってはその方が理解しやすいだろうし、修正して何かがあるわけでもないからだ。
少なくとも王家はあれが投影された兵器であることを理解している。それで十分だ。
「しかし、傭兵ですか……」
チラリと赤竜童子を見て。
「……やはり、せっぱつまっているようですね」
「乗り込むおつもりですか、殿下」
67
:
牧田切緒
:2019/04/26(金) 01:15:37
「では、スィルさんと呼ばせていただきます……」
「王、ではないんですね……?」
少し意外だったようだ。
「赤竜童子さん、ですね? よろしくお願いします」
微笑んで言葉を返した。
服装については特に突っ込まないでおこう。
そういうタイプの民なのだろう。
「バイクの解体はいけませんよ? 困ります」
「乗り込むのでしたら、お力になります」
「風穴をいくつこしらえればよろしいです?」
68
:
スィル・ヴィーディン
:2019/04/26(金) 01:48:23
「(赤竜童子を指して)見ての通りの怪力だ。
爪捌きは鋭く肉体は頑強、ユリシーズの目から見てもなかなかの腕前らしい」
「今は……ただ、駆け続けていないとおかしくなりそうだからな。この先の『手綱取り』は任せる」
普段なら方針決定を任せるには不安に見える魔法師だが、
今の自分よりは冷静な思考を持って仕事をこなせる人物だと、信じたい。
この通り解説がすらすらと出てくる、異界兵器のプロフェッショナルだ。
「俺は妾腹だ。王座は姉上が継ぐ」
「やはり竜……つまり異界の竜騎士!ありがたい、この窮地に千の味方を得た気分だ!」
さっきの赤竜童子とは真逆に、妙に話がスムーズなのがちょっと不気味だが!
いやなるほど、異界の竜乗りの騎士道と言うやつかもしれない。
苦しむ民があれば見過ごせないのだろう、たぶん。
「これで最低限の手数は揃った。残りはユリシーズが揃える」
「叔父上……逆族フェルディナンドを追うぞ」
69
:
赤竜童子
:2019/04/26(金) 22:42:00
「その辺の指示は大将に任せるわあ。」
「見た感じそっちの二人は両方とも遠くから狙う人らやね?」
「手柄の取り合いにならなさそうでなによりや、気張っていこか?」
70
:
『王都炎上』
:2019/04/26(金) 23:22:20
今、何よりも足りないのは情報である。
まずは、情報を集めよう。
現在調査可能なのは、以下の4項目だ。
・傭兵を雇う 〈情報収集〉7~12
達成値に応じて、ボス戦時に登場するモブが減少する。
達成値7ならモブ1体が戦闘から取り除かれ、以後達成値が1点上昇するごとに取り除かれるモブが1体増える。
最終的に、達成値12以上で全てのモブが取り除かれる。
この効果で取り除かれた敵は撃破したものとして扱われ、経験点は敵が減っていない場合のものを基準として算出する。
・事件について 〈情報収集〉6
・兵器の詳細 〈情報収集〉8
・フェルディナンドと兵器の行方 〈情報収集〉8
71
:
赤竜童子
:2019/05/08(水) 02:15:05
>>70
じゃあまあ事件について〈情報収集〉。
(2D6+2) → 9[5,4]+2 → 11
今いるメンツの中で知ってる人を呼んでくる位のレベルかなこれは。
72
:
『王都炎上』
:2019/05/08(水) 23:08:05
赤竜童子は、運良く逃げ延びた研究員の一人を連れてくる事に成功する。
研究員はかなり憔悴していたが、事件について知る限りのことを話してくれた。
―――事の発端は、王兄フェルディナンド・ヴィーディンが、技術検証のために復元された新兵器を接収しようとした事である。
しかし、接収の最中に突如兵器が誤作動を起こし、試験のために装填されていた特殊焼夷弾頭があらぬ方向に発射されてしまう。
スィルの養母アンナは、この特殊焼夷弾頭の直撃を受け、死亡したそうだ。
事件後の混乱に乗じ、フェルディナンドは兵器と共に王都を逃れている。
目的はあくまで兵器の接収による派閥の武力・発言力の強化であり、このような事態は想定していなかったようだ。
情報とともに、研究所からかろうじて持ち出せた兵器 (伝説の効果で獲得した投影装備のことだ) を回収できる。
使いたければ持っていくと良いだろう。
73
:
スィル・ヴィーディン
:2019/05/08(水) 23:18:47
自分は「フェルディナンドと兵器の行方 〈情報収集〉8」を調査しよう。
GranCrest : (2D6+3) → 4[1,3]+3 → 7
……残念、焦りが先行してどうにもうまくゆかない。
74
:
スィル・ヴィーディン
:2019/05/08(水) 23:44:58
★クォーツからの【リウィンド】 → 振り直し!
失敗は避けたいので確実を期して天運を1点使用して再挑戦する。
GranCrest : (3D6+3) → 13[1,6,6]+3 → 16
今度はクリティカルが発生して「達成値26」だ。
確率を揺らがせる支援を受けたことで、うまいこと情報を発見できたらしい。
75
:
『王都炎上』
:2019/05/08(水) 23:50:16
偶然、兵器を目撃した兵士を発見。
話を聞くことができた。
フェルディナンドは現在、王都を逃れ、息子のタイレルが任されている代官統治領に潜んでいる。
周囲にはフェルディナンド一派の私兵も潜んでいるようだ。
―――以後、いつでもフェルディナンドの元に向かうことができる。
フェルディナンドの元に向かう場合、情報収集はそこで終了となり、プレッジシーンに移行する。
76
:
牧田切緒
:2019/05/09(木) 00:20:22
傭兵を雇う 〈情報収集〉7~12
蒼き星の住人で+1D(MP44→40)
SwordWorld2.0 : (3D6+4) → 9[3,4,2]+4 → 13
傭兵をたくさん雇えたぞ
77
:
『王都炎上』
:2019/05/09(木) 00:29:15
なるべく少数精鋭で、かつフェルディナンドと関わりがなさそうな傭兵―――
そのオーダーは至難を極めた。
というのも、そもそも傭兵と言うやつは流れ者なので、誰にどういうつながりがあるのかさっぱりわからないのである。
そんなわけで、とりあえず強そうなのを雇う事にしたのだが―――
78
:
『王都炎上』
:2019/05/09(木) 00:31:28
,. -、‐ … 、 - 、
/ , ヽ ヽ ヽ\
/ / ハ ', ∨ .
イ ∧l | l ,
/ i| l | l | |、 l l :.
. ′l| | |>ヒ,.ム=ァ Ⅵ : |:. l!
{ l |-从j ' ゝ゚'’ | |::. |
<f リ | l |::: |
l〈 | l |::: |!
. , _ | l:.|::: l li
:. `ニ’ | !:.|::: l l ―――判った。
, イ | :l:::l::: l
ゝ-<ヘ r≦! ハ::l::. l ‘ それで、何人殺せばいい?
/ ハ ヤf三l 八从 | '
/ / ∧ }l}>ゝ、__> ─‐マ l '
/ / / オjニニソ´ Y:. .
/ / /∠才ー/ ,:. ,
/ /イ仁≠=f , :.
ムイ才=≠二圦 _ ;::. :.
. x<:/z三≠r三三∧、 ′ ‘, ::::. :,
/ニ/ニ三,:'三三三三∧、> .:, '::::.. ∧
. ,:仁z/ニニニ/三三三三三!ヘ \三> .. __ '777λ
{三ニ{=ニニ三{三三三三三リz∧ \三三三ニミl '// ハ
∨三∨=三圦ニニニニニ/ニニ∧ V 、三三ニ! |' / }
ヽ.三ヽニニ三ヾニ三三/ニニ=ハ ∨:\三ニ:辷j / /
―――ちょっと、やりすぎてしまったかもしれない。
ボス戦で出現するモブは、ストレーガが皆殺しにしてくれることになりました。
79
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/05/10(金) 00:18:35
さて、私は兵器について調べておくか。
ふふふ、なにせ私は浅黄の魔法師!
兵器とかそういうのについてはすこぶる詳しいぞ!
diceBot : (2D6+5) → 7[1,6]+5 → 12
なので達成値も無事に12だ。
80
:
『王都炎上』
:2019/05/10(金) 22:58:25
魔法師という立場もあり、クォーツは兵器の情報をすんなり確認することができた。
持ち出された兵器は、“竜の骸”からサルベージされた情報をもとに再現された機動兵器“タンク”。
異世界における“戦車”と言う言葉は、この“タンク”に準じる兵器を主に指すらしい。
【ボスデータが公開されます】
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フェルディナンド・ヴィーディン/試製復元兵器“タンク”
種別:人間
出身世界:アトラタン
レベル:7
【筋力】9/3
【反射】18/6 〈騎乗〉3
【感覚】18/6 〈射撃〉3 〈知覚〉3
【知力】11/3 〈聖印知識〉3
【精神】11/3
【共感】9/3
全体HP:80
MP:60
▼特技
《巨体》2
《騎乗能力》1
《対軍存在》1
《踏破機能:山岳》1
《踏破機能:森林》1
《踏破機能:水地》1
《踏破機能:砂地》1
《踏破機能:毒気》1
《インスタントリペア》
クリンナップ。MPを20点消費して使用。
砲塔部と下半身のBSを合計2個まで回復するか、部位HPを合計20点まで割り振って回復する。
《履帯切断》
下半身に攻撃が命中した時、攻撃したキャラクターはダメージを与える代わりに履帯を切ることを選択してもよい。
そうした場合、下半身は硬直を受ける。切られた履帯は、硬直が解除されると共に修理される。
《擱座》
下半身が硬直を受けているか、下半身のHPが0以下のとき、砲塔部と下半身は移動、回避、白兵攻撃、カバーリングを行えない。
81
:
『王都炎上』
:2019/05/10(金) 22:58:57
▼砲塔部
HP:40
行動値:12
移動力:3 (+1)
・攻撃1:主砲
射程:2~5Sq
命中3D+7
攻撃力〈武器〉3d+16
・攻撃2:機銃
射程:0~1Sq
命中3D+9
攻撃力〈武器〉3d+9
・防御力:〈武器〉12 〈炎熱〉8 〈衝撃〉10 〈体内〉0
・特技
《ランダマイザ》
マイナーアクション。
1d6を振り、結果に応じた効果を、直後のメジャーアクションに適用する。
1. 不発/混沌の作用で弾薬に異常発生。このラウンド中、砲塔部は射撃攻撃を行えない。
2. 榴弾/射撃攻撃の対象を「対象:範囲1」に変更する。この攻撃の対象に、自身の部位は含まれない。
3. 徹甲弾/射撃攻撃の属性に〈衝撃〉を追加。
4. 徹甲榴弾/射撃攻撃の属性に〈衝撃〉を追加し、与えるダメージ+1D。
5. 高速徹甲弾/射撃攻撃の属性に〈衝撃〉を追加し、命中判定のダイス+1D、与えるダメージ+1D。
6. 超過駆動/直後のメジャーアクションで行動済みになった後、砲塔部は未行動状態になる。ただし、行動値は0となる。
《対拠点焼夷榴弾》
メジャーアクション。
「対象:十字 (選択) 」に主砲による射撃攻撃を行う。
この攻撃の属性に〈炎熱〉を追加し、1点でもダメージを受けたキャラクターは、強度2の炎上を受ける。
さらに、この攻撃の対象となったSqすべてに《地形:毒気》Lv2を配置する。
この効果で配置された《地形:毒気》は消火するまで持続する他、周囲の可燃物に引火して燃え広がり、範囲が拡大する可能性がある。
詳細はGM判断。基本的に燃え広がるのは戦闘外のみの処理とし、使用した戦闘中は最初に配置された場所が全てである。
この特技は《ランダマイザ》を使用したラウンド中は使用できず、1シナリオに3回まで使用できる。
(※1回はOPで使用済みのため、実質2回まで)
《機銃掃射》
メジャーアクション。
「対象:3体」に機銃による射撃攻撃を行う。
▼下半身
HP:60
行動値:8
移動力:3 (+1)
・攻撃1:体当たり
射程:0Sq
命中:3D+8
攻撃力〈武器〉3D+14
・防御力:〈武器〉16 〈炎熱〉9 〈衝撃〉12 〈体内〉0
・特殊能力
《守りの盾》1
《轢き潰し》
メジャーアクション。
「対象:範囲2」に体当たりによる白兵攻撃を行う。この攻撃はガードできない。
この攻撃の対象に、砲塔部と下半身は含まれない。
82
:
スィル・ヴィーディン
:2019/05/13(月) 22:44:47
,、 ,、
_l `゙゛‐-' `ヽ、. 、
-=≦"´ `ヽl\
、 ノ ト、__
ゝ ト''/
. ,ゞ . ,、r、 /
. ヽ __ __l.:::::::Yて,
i /-、`v"::::\::l 》
..ノ l l '::::::::::ヾl .ヾ、 (なんてモノを連れて来てるんだコイツ……)
ζ, 〉、 ::::ミミl ノ
´ソノノ.从川 彡,'" u ’.:::::l
.人ノノノ`ソノノ. u. l
/ \\ _,,_____ノ
_ .\\/
`ヽ、 \\
ヽ ./ /
.`i ヽゝ',
宮廷魔法師殿の支援を受けつつ、なんとか叔父上の行方を突き止め、
帰ってきてみれば、流れの地球人が傭兵ガチャで単発SSRを引いて待っていた。
……ひとまず、情報を共有しよう――――
(★ほかの皆にやることがなければ、プレッジシーンへの移動を希望)
83
:
牧田切緒
:2019/05/13(月) 23:02:50
「強そうな方を連れてきました」
牧田切緒はとりあえず感覚的に一番強そうな人を選んだ。
多分正解だと思う。
(……熊とかよりもオーラがある人だな……)
特にすることがないのでプレッジシーンに移動していただいて大丈夫です。
84
:
赤竜童子
:2019/05/14(火) 23:49:43
「随分ゴツいもんがきはったねえ・・・」
「さ、大将のお手並み拝見といきましょか?」
ブレッジシーンでOKだ!
85
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/05/15(水) 21:27:38
「(この女……キャラ被りだな……)」
「(今はともかく、この戦いが終わった時には決着をつけなければ!)」
とかそういう決意はともかくとして“決意(プレッジ)”シーンに行こう。
86
:
『王都炎上』
:2019/05/16(木) 23:01:26
―――いざ、決戦の地へ。
【シーン終了】
87
:
『王都炎上』
:2019/05/16(木) 23:03:53
【プレッジシーン】
決戦の時は、近い。
各々の思いを胸に、戦いに挑む戦士たちよ。
己が信ずるものに、誓いを立てよ。
88
:
スィル・ヴィーディン
:2019/05/16(木) 23:40:49
ではPC全員と叔父上に対して因縁を取得しよう。
赤竜童子 → 感情:可能性/懐疑心
クォーツ → 感情:信頼感/偏見
キリ → 感情:期待/不安
フェルディナンド → 感情:敵意/憤怒
「フェルディナンド……!」ギリッ
「 (……冷静になれ。己が何者であるかを自覚しろ。
『守り手の血』がオレの内に流れているというならば、今一番に考えるべきは……)」
「――――行こう、みんな!」
新たに立てる誓いは【この国を守る】、【叔父上を討つ】の2つだ。
89
:
牧田切緒
:2019/05/17(金) 01:23:42
感情
スィル・ヴィーディン→信頼/可能性
クォーツ・ユニオンジェム→尊敬/かわいい
赤竜童子→好奇心/感服
誓い
【必ず勝つ】【信頼を勝ち取る】【銃弾を当てる】
「いきましょう」
90
:
カミング『ヴィガラス・タッドポール』
:2019/05/17(金) 22:41:13
感情
スィル・ヴィーディン→同情/憎悪
クォーツ →かわいい/食傷
キリ →幸福感/脅威
フェルディナンド →慕情/悲哀
誓い
【この国を守る】【必ず勝つ】【この戦いを愉しむ】でいくよ!
「はいはい、では行きましょか?」
91
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/05/17(金) 23:00:37
因縁
スィル殿下 → 尽力/信頼
キリ → 信頼/悲哀
赤竜童子 → 不安/好奇心
ストレーガ → 敵愾心/連帯感
誓い
【この国を守る(スィル殿下、赤竜童子と共有)】【必ず勝つ(全員共有)】【逆賊を討つ(スィル殿下の『叔父上を討つ』と共有)】
「うむ。我らに勝利を!」
92
:
スィル・ヴィーディン
:2019/05/17(金) 23:14:45
誓いが出そろったので共有を行おう。
【この国を守る】 → 赤竜童子、クォーツと共有
【必ず勝つ】 → 全員と共有
【叔父上を討つ】 → クォーツと共有
93
:
赤竜童子
:2019/05/17(金) 23:21:06
>>90
訂正。
感情
スィル・ヴィーディン→同情/憎悪
クォーツ →かわいい/食傷
キリ →幸福感/脅威
フェルディナンド →慕情/悲哀
誓い
【この国を守る】【必ず勝つ】【この戦いを愉しむ】でいくよ!
「はいはい、では行きましょか?」
【この国を守る】をスィル、クォーツと。
【必ず勝つ】を全員と共有しとくわー。
94
:
牧田切緒
:2019/05/20(月) 23:14:40
【必ず勝つ】を全員と共有します
95
:
『王都炎上』
:2019/05/24(金) 23:38:58
【シーン終了】
96
:
『王都炎上』
:2019/05/24(金) 23:39:28
【マスターシーン/登場不可】
代官統治領、代官邸。
王兄フェルディナンドは、冷静を装う余裕さえ失い、頭を抱えていた。
【フェルディナンド】「クソッ、クソッ! どうしてこんな……こんなはずでは!」
【タイレル】「……なあ、親父。やっぱりあんな怪しげな連中の口車に乗るべきじゃ……」
【フェルディナンド】「黙れ! そんなことを今更言ったところで何が変わる! もう遅い! 遅いのだ!」
【タイレル】「俺はそう前々から言ってたじゃないか! 聞く耳持たなかったのは親父だろ!」
「今からでも遅くない……いや、遅いかも知れないけど、とにかく王に……」
【???】「おやおや。随分お困りみたいだね、フェルディナンド殿下。」
人目はばからぬ愚痴は、やがて言い争いに発展した。
しかし、それを遮るように、一人の男が現れる。
―――いけ好かない男だ、とタイレルは独りごちる。
思えば、父が暴走し始めたのは、この何者とも知れぬ胡散臭い男が現れてからだ。
どうやって取り入ったのか、今となっては実の息子である自分よりも信頼されている始末。
【???】「起きてしまったものは仕方ないよ。今気にすべきは、今後どうするか……だと思うな。」
「……実は一つ、考えがあってね。うまく時間が稼げていれば、なんとかなると思うよ。」
【フェルディナンド】「ほう……話してみろ。」
謎の男とフェルディナンドは、何やら密談を始める。
タイレルは一人、ため息を吐いた。
【タイレル】「俺、もう知らないからな……」
【シーン終了】
97
:
『王都炎上』
:2019/05/25(土) 00:28:13
【決戦】
【兵士】「報告! 報告! 怪しげな武装集団が領地に侵入! 一直線に屋敷を目指しております!」
【フェルディナンド】「なんだと……!?」
【???】「あーらら、残念。時間稼ぎは失敗か。」
「まあでも、人数はそんなに多くないんでしょ?」
「だったら、そいつらさえ排除できれば……まだまだ希望はあるんじゃないかな?」
一人は悠々と。一人は足早に。
兵士を伴い、代官屋敷を後にする。
残されたタイレル・ヴィーディンは一人、天井を仰ぐ。
彼に許されたのは、それだけだった。
視点は移る。
スィル・ヴィーディンとその一行は、得た情報を元に代官統治領を電撃的に襲撃。
一路、代官屋敷を目指していた。
立ちはだかる私兵は全て、君たちが手を下すまでもなく、ストレーガの手で骸となっていく。
そして代官屋敷に辿り着いた君たちを迎え撃つものは―――
98
:
『王都炎上』
:2019/05/25(土) 00:29:17
/ ,. '"-― / ) ',
( '" ノ
´ ` ヾ-=  ̄ ー- 、 _,. -
ノ ´ / ` ` ` _ '"⌒
、 _ イ / .' ヽ \
ヽ / ' 丶 ー-
/; / l. 、 -‐ ⌒ヽ
. / イ { ! ', ー _ ,
l/ { ', ノ\ 、 丶 ` ヽ -‐
' } ノ\ /''""`_、 ヽ ー- ._ 、
, イ{ ノ、,、 、,. ーt ッフ>、 \- ._ -―- ニ=- ‐
{ / ´V////>')ヽ、 -‐ ////>、. 、  ̄ `ヽ
、( ././>' //; }'/777////////ヽ !、 ー- ァ
` ./ / ///∧リ///>―‐-ヘ" ', ) ヽ `ヽ -‐ ´
/ ,. ' /::::;:>‐ 'つ'/:::::/>‐-、ヽ ソ ` 、 アレだけ派手に燃えれば、しばらく身動き取れないと思ったんだけど―――
, ''" ,. イ///l::::/ ,.'、 .! /__', ', '/' 、 ヽ }
,' / /_,.∠ -、/!:{ { ,. 0 、 } ; / ', )ヽ _ソ
. , __, -‐≦=イ\.ゝ./ ! ノノ / .}. / .{' ―――さすがに、そう簡単にはいかないか。
/ /´ニ=ニニヽ ` ー-‐ '" ,.' ' /ー-.._ー-_ノ
. / ,.仁ニニニニノ} / / / ノノニニニニ\ うん、ちょっと見くびってたよ。ゴメンね?
_,.ィ, , イニニニ>'"´./ / / . '" '"´ ヽニニニニニ\
{ニ{リ ;,\二二/、 { / _ -‐ニニニニニニニ\
|ニゝ、 l;;;ヽヾ二{ ヽ ,. -― ._ リィ二二二二二二二二二ニ\
,'二ニニ≧ー-_:;;;;).ヾ{ ヽ , イ二二ニニニニニニニニニニニ\
/二ニニニニニニニア ` ‐- /ニ,.<二二ニニニ>、二ニニニニニニ〉
. />、二二二ニニニ/ / {ニ/二二二二二二ニニ\二ニニニニニ/
99
:
『王都炎上』
:2019/05/25(土) 00:29:57
r'⌒i , ─ ,
_rア‐yi _r'三シ、┴=┴<エエl
 ̄|'__'__|:|´ _| H |l= r=-y`ゞr=,____
__ `r‐‐y'/ |.`===´ | r' | | | l (l|
===´ _ `ヽ、 /´ \,| ___|__|_,-‐´、,,r-‐' ̄ ̄~゙
 ̄iス´--、`l |,,| | /´_ r' r' r' r'`ソ、_l_l三ヽ,____
|‐┴‐┴┴;|,,| | __ズ_,l_´` i i i , | | |r'l (l|゙|゙l (l|
, , , ,, ;; ; ,... . . |゙|゙|゙゙|゙゙゙゙|゙|´:|┴─‐、,,.r- `~‐t_t__t_,, .|_l_,,k'' ̄| ̄|,|,l────゙ 身の程を弁え、宮廷から離れているからと捨て置いていたが―――
;::; ; ;.,,..;.,.;: ;;‐.;‐====、_|゙|゙|゙゙|゙゙゙゙|゙レ´ ̄ ̄ ̄tilニニニニニl""`‐-,─‐、 >‐‐lニ| r-、
, ;...; ; ; ..;/;;;; ;;|| 、、─、ヾt=t=シ´,-‐,|‐-、 `、ヾ\ ノ: :.:.:,r'´ ̄ ̄ ̄`"‐-、`シ__l_____ その貴様が、今更私を阻むか! スィル!
, ,. ;; , ; ,, ./;;,, ,,..;|| |r‐‐i~l ,‐r' r´ ,//, .l 丶 y' ソ r'r'. .,r'. .r. | |`l゙゙ (l|┐
' ; ; :; ',;´, ; , ,..;;..:|| ||ニ ,レ<, l二二二二二二二ス l三ミ `゙ヾ、 ;l l ! l、| |_,lテ──┬──‐" |
,,,.; ,. : ', ,; ; ;.;.; . ;\、ヘ-´__/_ヾヾヽlol ///゙´ ` ─----<____ゞニニス ̄
,,:;; .,, ; ; :: ; : ;;; ;:; ; ; ;; ; ;.. .. .. .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l ̄l ̄l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄l ̄ ̄´,===, l """"\゙l
,,.;. ; ; ;. ;. ;..;; ..; ..; .. ;. ;; .;. .; .. ;.. .; .l; l:| ;| |;..,,',; ,.| ; | ,. .| |ニ|〕i= ,| | |
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; ; .:. .: ; ; : ;; ;: ..; ;; , ; ,. ; ; . ;; ;; .. .;;.. .:. :. :. :.;; .;; .;; : : ; ;; ;; : ; ゝニソ; ゝニ`‐==‐‐´ゝニソ-,,r''
' ' ' ''; '' ' '' ' ';;; ;: : :: :;; ;; :; ; ;; :; ;; :. .; .; .;; ;: :: : ; : : ;: ;: ; ;; : :: ; :: ;;; ;; :; ;: ; :; ; :; ; :: '' ~
・ .・ ・ ・ .・
ハエの顔を思わせる仮面―――知っている者もいるだろう。ガスマスクだ―――を身に着けた、長身の優男。
そして、複数の砲身が突き出した巨大な鉄の塊―――フェルディナンドの駆る戦車だ。
100
:
スィル・ヴィーディン
:2019/05/28(火) 00:56:37
大火を起こした憎き敵、養父母の仇―――!
だが、ヴィーディン王家の代行として兵を率いている自分は冷静でなくては。
落ち着け、問いただすべきことは……
「なぜ眠れる『竜』を起こした!周辺四国を敵に回すだけでは終わらない。
その炎は、ヴィーディンの民をも脅かすものだというのを忘れたか!」
「いや……あの惨状を見てもまだ分からないのか!?」
奇妙な仮面の正体は分からない。研究所で見かけた気もする。
101
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/05/28(火) 02:55:06
「――――――――――――――――。」
言いたいことはあった。
が――――これはスィル殿下の決闘だ。
己は駒。決闘とは公正なものでなくてはならない。
だから、口を挟まない。
静かに、敵を観察する。
102
:
赤竜童子
:2019/05/29(水) 03:31:16
「あらあ、ずいぶん派手なおべべ来た子やなあ?」
戦車に乗る依頼主の叔父に対する感想はそんな感じだ。
「これがウチの戦ならこないにはしゃぐ子、是非とも飼いたいところやけど――――」
「堪忍なあ、仕事やさかいに。その首、灼かせてもらうわあ。」
103
:
牧田切緒
:2019/05/29(水) 18:54:00
「……」
無言で銃を構える。
流石にあれ程のものは相手をしたことは無いが、なんだかここは自分の知る世界の法則とは違うっぽいしいけるか。
(まぁ、撃てばわかるか)
引き金に指をかけ、タイミングを待つ。
104
:
『王都炎上』
:2019/05/29(水) 21:57:17
【フェルディナンド】「貴様には理解できまい……君主の血を継ぎながら、君主の資質を持たなかった者の気持ちなどは!」
「たったそれだけの理由で! 本来得られるはずだった物を、失った者が! 何を思うかなど……貴様には判るまい!」
「子に資質があった時、私がどれほど安堵したか! 宮廷を離れ、ただ安穏と生きてきた貴様に判ろうものか!」
・ .・ .・
「玉座を我が手に……必要なのは、力! 道理を捻じ曲げる暴力……!」
「“竜の骸”……あの力が私のものになれば……! そう思わなかった日はなかった……」
そもアトラタンにおいては、特に何もなければ長子が玉座を継ぐものだ。
極端に暗愚であったとか、家出したきり帰ってこないとか、そういった極端な事例を除けば。
フェルディナンドに君主の資質さえあれば、そうなっていたのだ。
だが、現実はそうではない。それが、全ての発端であり―――全ての答えである。
フェルディナンドは君主の資質を持たない。口さがない者は、宮廷内では『不義の子では』などといった、事実無根の陰口を頻繁に叩いたものだ。
そんな悪意が彼の心に正し難い歪みを与え―――かつて得られるはずだった、現実には得られなかった玉座への執着を育てたのだろう。
フェルディナンドの言葉には、そんな怨念にも似た妄執が煮え滾っていた。
【フェルディナンド】「ああ、そうだ。私は力が得られればそれでよかった。誰が好き好んで、あのような災禍を引き起こそうものか……!」
「だが! 現実に王都は燃えた! 私の手で! もはやこれは覆せぬ……しかし……私にはまだ、この“タンク”がある。」
・ ・ .・ .・
「……周辺四国が敵に回る。そうだな。収拾が遅れれば、周辺四国はこの国の敵に回るだろう。」
・ .・
「だが、その全てが私の敵になるかは、また別の問題だ。」
「王国は敵となろう。大森林も敵となろう。だが……竜の骸を欲してやまない帝国はどうだ? 金の亡者の共和国は?」
・ .・ ・ .・ ・ .・ .・ .・ .・
「兵器を売り込む相手には、丁度良いとは思わないか? クク、クハハ―――!」
・ .・ ・ .・ .・ ・ .・ .・ .・ ・ .・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
そう―――この男は今や、玉座を得るために、国を売ろうとしているのだ!
王都を焚べた大火は、超えてはならぬ最後の一線をも、跡形もなく焼き尽くしてしまったのか。
響く哄笑は、そんな思いさえ抱かせる、どこか虚しい響きをはらんだものであった。
仮面の男は、そんな君達のやり取りを、まるで特等席で演劇でも見るかのように悠々と眺めている。
素顔も知らないのに、陰湿なにやにや笑いが透けて見えるようだ―――
105
:
牧田切緒
:2019/05/31(金) 22:13:38
心は揺るがない。
牧田切緒という水面に波紋は起きない。
あの男の言うことは分かるが実感として理解が出来ないでいた。
ただ、彼は多分穴だらけにしてもいいタイプの者だ。
五つ六つ開けられても仕方の無い者だ。
なら、そうしてやる他ない。
「……撃っていいですか?」
106
:
スィル・ヴィーディン
:2019/05/31(金) 23:34:06
「クッ!竜騎士(キリ)殿……まだ待ってくれ」
しばらく返す言葉に詰まってしまう。
フェルディナンドの言う通り、自分は『持ちながら選ばなかった者』だ。
姉たち血族と争い、国を背負っていくという責任が伴う道よりは、
一本の槍であれ、ただ強き獣駆り(キャバリアー)であればいい……そういう道を選んだ。
だがそれは叔父のような、最初から『選べない者』とは違う。
「『しない』と『できない』の違いか」
スィルも、フェルディナンドのような思いを抱いたことはある。
正当な後継として父から愛情を一身に受け、宮廷で育った姉に嫉妬を覚えたことがある。
一兵士となる道も『自分の選択』でなければ、受け入れることはできなかったかもしれない。
「なんということを……。竜の力を使った戦いが始まれば、
その橋頭保として……最前線に晒されるのはこの国だぞ!」
「君主率いる兵たちの『剣の戦い』とは比べ物にもならない、『破壊』のぶつかり合いだ」
「それをさせない為の『守り手』、ロードの『聖印』だろう!」
107
:
赤竜童子
:2019/06/04(火) 22:47:42
「そういうことやな雇い主はん?」
「それをしないようにじょうずに立ち回るつもりやったんやろけど・・・この有り様では、なあ?」
「まあ目がある目が無い関わらずにウチは今あんたの敵の雇われや。」
「多少大きいべべ着た程度じゃウチの炎は防げんで?」
108
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/06/08(土) 22:53:00
「………………ああ、落ち着け我が友よ」
「今少し」
「ここではない。いいな?」
傍らのペリュトンを優しく撫でる。
まだだ。もう少し。
ただ、もう少し。
109
:
『王都炎上』
:2019/06/09(日) 21:53:30
【フェルディナンド】「ハハ、ハハハ―――愚かしさ極まれりとは、まさにこのことだな。」
・..・ ・ ・ ・ .・ ・ .・ ・ ・ .・ ・ ・ .・ ・ .・ .・ .・ .・ .・ ・ .・ .・ ・
「ロードでも守り手でもない私に、聖印と異世界の力を携えた貴様が!」
「そのような言葉を説いたところで、今更私の心を変えられるとでも思ったか!」
「私のものになるならば、どうしようと私の勝手だ!」
「私のものにならぬならば、いっそ滅んでしまえ!」
「最前線? 破壊のぶつけ合い? 知ったことか、馬鹿馬鹿しい!」
【仮面の男】「あはっ。なかなか面白いショーだったよ。」
「でも残念だね。事ココに至って、キミの言葉に力はないんだ王子殿下。」
「持ってない王兄殿下には、持ってる側のキミの言葉は嫌味にしか聞こえないんだよ。悲しいことにね。」
フェルディナンドに、スィルの言葉は届かない。
君達とて、もとよりそのつもりであったように。
この上は、武力を以て決するより他にないのだ。
―――これより、決戦を開始する。
110
:
『王都炎上』
:2019/06/09(日) 21:54:34
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│胴体│__│__│__│3
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
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├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
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├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│開始│__│__│__│6
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
C-2:仮面の男
D-2:砲塔 D-3:胴体
▼行動値
12:砲塔部
10:仮面の男
8:胴体
行動値の高い順に、自身の行動値とセットアッププロセスの宣言をせよ。
なお、フェルディナンドと仮面の男はセットアップに宣言する特技・魔法を持たないため、今回は省略する。
111
:
牧田切緒
:2019/06/24(月) 23:09:55
【行動値】は13
《イマジナリーシフト》を使用し、ダメージに+9(MP44→38)
112
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/06/26(水) 23:18:13
ペリュトンの【行動値】が13。
私の【行動値】が8。
そしてどちらもセットアップの宣言は無しだ。
113
:
赤竜童子
:2019/06/26(水) 23:25:07
では行動値5で赤竜の番だ!
【我が身は竜なり】を発動!
コスト6支払って・・・
MP30→24
【筋力】+[3]、HP最大値と現在値に+【10】!!
持ち運んだ鎧などの貴重品を『薪』にした炎を身にまとう!!
「全盛期に比べたらえらいみすぼらしいカッコやが・・・」
「そないなオモチャ相手にするにはもったいない手品や、見ていってくんなまし?」
114
:
スィル・ヴィーディン
:2019/06/27(木) 01:51:39
【行動値】5→10(騎乗)
セットアップは《王騎の印》を発動し、行動値と各種能力を増強。
「……そうだな。もはやここに至っては引くことはできない。
(オレには姉上のような采配の力はなく、誇るべき武も示すべき王道もないが……)」
・ ・
「だから、この言葉はオレの立てる『誓い』だ。
この聖印と槍を誰のために振るうか忘れぬよう、迷わぬように――――」
落としていた視線をあげ、フェルディナンドの戦車を見据えると槍をかかがる。
「これより逆賊フェルディナンドを討つ!みんな、オレに力を貸してくれ!」
115
:
『王都炎上』
:2019/06/28(金) 22:09:02
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
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├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│4
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│5
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│宮廷│__│__│__│6
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
C-2:仮面の男
D-2:砲塔 D-3:胴体
D-6:PC全員
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
13p:切緒、ペリュトン
12n:砲塔部
10p:スィル、仮面の男
8p:クォーツ、胴体
5p:赤竜童子
行動済み:
【フェルディナンド】「ほざいたなスィル! 貴様も“竜”の炎に焚べてくれよう!」
「玉座は! この国は! 私のものだ!」
【仮面の男】「――――――あはっ。」
フェルディナンドが猛り、吼える。
戦車が駆動し、大地が鳴動する。
謎の男は仮面の奥に、嘲笑を隠す。
ここに、決戦の火蓋が切って落とされた。
イニシアチブプロセス―――
行動値13、切緒 or ペリュトンの行動。
116
:
牧田切緒
:2019/06/28(金) 23:19:13
D-5まで前進。
「では、狼煙と行こう」
銃を構える。
ショットガンである切緒の銃。
通常、至近距離での運用を考えられたものである。
しかし切緒は知っている。
この銃、自分が故郷で使っていたものと同じならばほんの少しだけ射程が広いことを。
見た目は同じ、手触りも同じ、ならば……
【シューティングメソッド】を使用(MP38→33)で射程を1〜2へ。
胴体を狙って射撃を行う。
SwordWorld2.0 : (3D6+4) → 13[6,3,4]+4 → 17
「潰れてろ……!」
117
:
牧田切緒
:2019/06/28(金) 23:45:50
>>116
行き先をC-4に訂正
118
:
『王都炎上』
:2019/06/28(金) 23:53:52
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
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│__│__│__│胴体│__│__│__│3
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│切緒│__│__│__│__│4
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
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├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
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└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔 D-3:胴体
D-6:スィル、クォーツ、赤竜童子
戦車は旋回し、切緒の放った銃弾を避けようと試みる。
その巨体はそれ自体が頑丈さを物語るものではあるが―――
巨体の分、そこまで機敏に動き回れるわけではないようだ。
〈回避〉判定は素の2d+6。
diceBot : (2D6+6) → 5[4,1]+6 → 11
攻撃命中。
119
:
牧田切緒
:2019/06/29(土) 00:05:45
【シューティングメソッド】でダメージ+3
さらに【蒼き星の住人】を使用(MP33→29)でダイスを+1
SwordWorld2.0 : (3D6+10) → 5[1,2,2]+10 → 15
「よし」
120
:
牧田切緒
:2019/06/29(土) 00:06:24
>>119
追記
履帯を切る
121
:
『王都炎上』
:2019/06/29(土) 00:14:42
【フェルディナンド】「チッ、履帯を……!」
無限軌道の欠点は、履帯を切られると身動きが取れなくなることだ。
戦車の産地―――地球からやってきた切緒は、それをよく理解していた。
散弾を撃ち込まれた履帯が切れ、戦車は機動力を失う―――
《履帯切断》を処理。胴体は[硬直]を受ける。
胴体が[硬直]を受けたことで《擱座》が誘発。
[硬直]が治療されるまで、砲塔部と下半身は移動、回避、白兵攻撃、カバーリングを行えない。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
13:ペリュトン
12:砲塔部
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ、胴体([硬直])
5:赤竜童子
行動済み:切緒
行動値13、ペリュトンの行動。
122
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/07/01(月) 23:07:09
よぉし行けペリュトン!
通常移動でD-3に移動!
そして砲塔に攻撃だァーッ!
SwordWorld2.0 : (3D6+8) → 14[6,2,6]+8 → 22
あっクリティカル。
硬直してるので自動的に命中して……
SwordWorld2.0 : (3D6+20) → 12[4,3,5]+20 → 32
クリティカル補正もかかって32点<武器>属性だ!
「あれなるは異界の戦車(チャリオット)!」
「この私が恐れるものか!恐れると思ったのか!」
「……恐れると思ったのか!?」
「ゆ、ゆるさん!決闘だァーッ!」
指示に従ってペリュトンがダイレクトアタック!
123
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/07/01(月) 23:19:39
砲塔じゃなくて胴体に攻撃だな。今すぐ許せよ
124
:
『王都炎上』
:2019/07/01(月) 23:52:41
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
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│__│__│__│胴鳥│__│__│__│3
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└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:胴体、ペリュトン
D-6:スィル、クォーツ、赤竜童子
響く轟音。重々しい手応え。
これまでの人生でもそうそうなかった、会心の一撃だ。
だが。しかし―――
胴体の〈武器〉防御力は16。よって、ダメージは16点。
砲塔HP:40/40
胴体HP:44/60
全体HP:64/80
MP:60
【フェルディナンド】浅いわ!」
多少装甲に凹みが見られるが、見て判る変化はそれだけだ。
稼働に支障が出るほどのダメージは、ない―――
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
12n:砲塔部
10p:スィル、仮面の男
8p:クォーツ、胴体
5p:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン
行動値12、砲塔部の行動。
125
:
『王都炎上』
:2019/07/01(月) 23:58:26
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
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【フェルディナンド】「王都を焼いた、“竜”の炎だ―――恐れぬならば、とくと受けよ!」
轟音とともに砲塔部が火を吹き、一発の砲弾が放たれる。
それは、君たちのやや前方に着弾―――炸裂。
少し離れていたはずの君たちをも巻き込んで、猛烈な炎が燃え上がる!
D-5を中心として、《対拠点焼夷榴弾》を発射。(残弾1)
「対象:十字 (選択) 」に主砲で射撃攻撃を行う。
diceBot : (3D6+7) → 8[2,2,4]+7 →15
着弾点からやや遠いこともあり、達成値は低めで15。
D-6のスィル、クォーツ、赤竜童子は、〈回避〉で判定せよ。
失敗したキャラクターは〈武器〉〈炎熱〉3d+16点のダメージと、炎上2を受ける。
また、攻撃対象のSqは炎上し、以後Lv2の《地形:毒気》となる。
126
:
スィル・ヴィーディン
:2019/07/03(水) 22:44:49
グレネ――ド
「 榴 弾 だ!」
飛んでくる弾頭を目にし叫ぶが、馬の速度は落とさせない。
横腹に蹴りを入れ、勢いを付けさせるとそのまま炎の中に突っ込んでゆく。
2d+4 回避判定
diceBot : (2D6+4) → 7[2,5]+4 → 11 ――→ 回避失敗
命中したので《炎熱》ダメージ
diceBot : (3D6+16) → 17[6,6,5]+16 ――→ 33点
……《炎熱》属性ダメージなら6点軽減して、27点通し!(残りHP:14)
127
:
赤竜童子
:2019/07/03(水) 22:50:46
【守りの盾】でクォーツをカバーリング
(MP24→20)
(3D6+16) → 8[3,1,4]+16 → 24ダメージ、炎熱防御は8なので差し引き16。
カバーリングしたので最終ダメージを倍にして32喰らった!
(HP53→21)
「・・・さすがにちょっと痛いどすなあ?」
砲塔に向けて手をかざした体勢でところどころが焼けただれていよう・・・原型は全然残ったままだ。
128
:
『王都炎上』
:2019/07/03(水) 23:10:30
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│胴鳥│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃宮廷┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:胴体、ペリュトン
D-6:スィル (炎上2) 、クォーツ、赤竜童子 (炎上2)
【フェルディナンド】「燃えろ、燃えろ! 纏めて灰燼と帰すが良い!」
【仮面の男】「うーん、やっぱり間近で見ると、また違った趣があるねぇ。」
周囲を包む炎は、やはり容易に消えそうもない。
それどころか、爆撃を受けた部位から炎がまとわりつき、君たちの体力をじわじわと蝕む。
燃え盛る地形、まとわりつく炎―――長引くと面倒なことになりそうだ。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部
行動値10、スィルの行動。
129
:
スィル・ヴィーディン
:2019/07/03(水) 23:41:13
「良く耐えた、邪紋使い!」
マイナーアクションで《HPヒールポーション》を使用しておく。
2d+15+10 回復量(筋力基本値+薬学知識レベル2)
diceBot : (2D6+15+10) → [4,4]+15+10 → 33
「この機を逃すな、一気呵成に攻め落とすぞ!」
【王騎疾駆の印】を起動して、槍突撃に馬の突進力を乗せる。
……そしてメジャーアクションで偉業【王気奮迅の印】を使用して突撃!
天運2点消費に加えて1点使って命中判定を増強し、全力移動を開始する。
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│_┏━┓_│__│__│1
├──┼──┼──┼─┃┼┃─┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲┃│┃_│__│__│2
├──┼──┼──┼│┃┼┃─┤──┼──┤
│__│__│__│胴●│┃_│__│__│3
├──┼──┼──┼──┼┃─┼──┼──┤
│__│__│切緒│_┏━┛_│__│__│4
├──┼──┼──┼─┃┼──┼──┼──┤
│__│__│__│_┃│__│__│__│5
├──┼──┼──┼─┃┼──┼──┼──┤
│__│__│__│宮廷│__│__│__│6
グルッと回り込むようにして戦場を駆け抜けてD-3に到着。
砲塔と胴体に、ロングスピアによる近接攻撃を仕掛ける!
4d+7 命中(天運+1D)
diceBot : (4D6+7) → [3,1,5,3]+7 → 19 ―――→ 命中19!
130
:
スィル・ヴィーディン
:2019/07/03(水) 23:55:50
「(カイル、俺は今誓いを果たす……!見ていてくれ!)」
複数の聖印が解き放たれ、スィルと騎馬に絡みつく。
秩序の力を乗せた刃は鋭さを増し、馬の足より力強く速く駆けるようになる。
戦車の分厚い装甲にブチ当たろうとも止まらない……迸る力に任せて押しとおってゆく!
「フェルディ……ナンドオオオオオオオオォッ!」
人馬一体となり戦場を吹き抜ける一陣の風と化す――――己の命運を賭けた、天祐の一撃!
9マス移動で+18ダメージ。2d+32の攻撃。
diceBot : (4D6+32) → [2,2]+36
それぞれに《武器》属性ダメージで36点のダメージ!
131
:
『王都炎上』
:2019/07/05(金) 23:19:34
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
│__│__┃__│__│__┃__│__│5
├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃魔邪┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、ペリュトン、胴体
D-6:クォーツ、赤竜童子 (炎上2)
【フェルディナンド】「聖印の力か―――だがッ! この程度、どうということはないッ!」
強烈なランスチャージ! 確かな手応え!
だが、しかし。依然、敵兵器は健在。
とはいえ、かなりの打撃を与えることには成功したはずだ。
言葉とは裏腹に、フェルディナンドの声に余裕はない―――
砲塔部の〈武器〉防御力は12。よってダメージは24。
下半身の〈武器〉防御力は16。よってダメージは20。
合計44点、全体HPが減少。
砲塔HP:16/40
胴体HP:24/60
全体HP:20/80
MP:60
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
10:仮面の男
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部、スィル
行動値10、仮面の男の行動。
132
:
『王都炎上』
:2019/07/05(金) 23:20:37
【仮面の男】「混沌の存在しない蒼き星からの来訪者、か。君の目には、この世界はどう映っているのかな?」
「なんて、こんな事よく知らないやつにいきなり言われても困るよね。ゴメンゴメン。」
仮面の男はそんなふうに笑いながら、懐から何かを取り出す。アレは―――大型のリボルバー拳銃だ。
妙に年季の行ったもののようだが―――ともかく、男はまるで友人の肩でも叩くような気安さで銃を切緒に向け―――
何事かつぶやいた後、引き金を、引いた。
マイナーアクション、《アーマーデグレディション》を使用。攻撃に特殊効果を付与。
メジャーアクションでは、大型拳銃による射撃攻撃を選択。対象は切緒。
命中判定
diceBot : (3D6+8) → 6[2,2,2]+6 → 12
ダメージ (属性:〈衝撃〉)
diceBot : (2D6+8) → 5[2,3]+8 → 13
切緒は回避を試みよ。
回避に失敗した場合、〈衝撃〉13点ダメージを受け、異界の衣服の〈武器〉〈衝撃〉〈炎熱〉防御力が6点減少する。(最低0)
《アーマーデグレディション》
マイナーアクション。MPを5点消費して使用。
直後のメジャーアクションで行う射撃攻撃・特殊攻撃が命中した場合、シーン終了時まで、攻撃対象が装備している
アーティファクトでも投影装備でもない防具または乗騎一つの〈武器〉〈衝撃〉〈炎熱〉防御力を6点減少する (最低0) 。
この魔法の効果は、同じ防具には累積しない。
・攻撃:大型拳銃
射程:0~2Sq
命中:3D+6
攻撃力〈衝撃〉2D+8
133
:
牧田切緒
:2019/07/05(金) 23:48:16
「あれは……!」
何故それを持っている。
撃たれて無事でいる奴はいない。
回避せねば……
SwordWorld2.0 : (2D6+5) → 5[4,1]+5 → 10
「ぐっ……あああ!」
「痛い! とても痛い!」
<衝撃>1なので12点ダメージ(HP31→19)
《アーマーデグレディション》で対象防御値は0。
134
:
『王都炎上』
:2019/07/05(金) 23:58:49
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
│__│__│__│乱戦│__│__│__│3
├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
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├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃魔邪┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、ペリュトン、胴体
D-6:クォーツ、赤竜童子 (炎上2)
【仮面の男】「あぁ、これ? 作ってみたんだよ。結構よく出来てるでしょ?」
「でも僕、撃つ方は専門じゃないからさ……痛かったらゴメンね?」
命中した箇所から、衣服がボロボロと崩れていく。
先程の銃弾には、何かしらの魔法が掛かっていたのだろうか―――
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部、スィル、仮面の男
行動値10、クォーツの行動。
135
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/07/10(水) 00:02:49
ではまずB-7までちょちょいと移動。
そしてそこから【エネルギーボルト】を戦車胴体に叩き込んでやろう!
SwordWorld2.0 : (3D6+7) → 7[1,4,2]+7 → 14
クリティカルはせなんだが……まぁ硬直しているので命中だな!
混沌レベルは1らしいので、スペルブック込みでダメージが3d+2で……
SwordWorld2.0 : (3D6+2) → 8[6,1,1]+2 → 10
う、低い。かわいく<衝撃>属性の10点ダメージだ。
「射撃戦が貴様らだけの特権と思うなよ!」
「くくったタカの代償は支払ってもらう!」
136
:
『王都炎上』
:2019/07/12(金) 22:16:50
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
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├──┼──┼──┼││┼──┤──┼──┤
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├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
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├──┼──┗━━┓──┏━━┛──┼──┤
│__│__│__┃邪紋┃__│__│__│6
├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、ペリュトン、胴体
D-6:赤竜童子 (炎上2)
魔力の矢が着弾―――しかし、目標にダメージを与えることはできない。
あの複雑な構造の機械を動かすためだろうが、周辺の混沌レベルは徹底的に抑えられているようだ。
とはいえ、より高威力な呪文を使うとなると、今度は味方を巻き込まなければならないため、痛し痒しと言ったところだろうが―――
胴体の〈衝撃〉防御力は12。ダメージは0。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
8:胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部、スィル、仮面の男、クォーツ
行動値8、胴体の行動。
137
:
『王都炎上』
:2019/07/12(金) 22:17:27
【フェルディナンド】「履帯、修復! 纏めて踏み潰してくれる―――!」
切れた履帯が、まるで映像を逆再生するように修復され―――巨体が鳴動を再開する。
再び動き出した巨体は、スィルとペリュトンをその巨体で踏み潰さんと迫り来る―――
胴体はマイナーアクションで硬直を解除。
その後、メジャーアクションで《轢き潰し》を使用。
D-3のスィルとペリュトンに近接攻撃を行う。
命中判定
diceBot : (3D6+8) → 9[4,2,3]+8 → 17
ダメージ (属性:〈武器〉)
diceBot : (3D6+14) → 8[2,1,5]+14 → 22
スィルとペリュトンは〈回避〉を試みること。
失敗すると、〈武器〉22ダメージを受ける。
138
:
スィル・ヴィーディン
:2019/07/12(金) 22:48:32
回避判定
diceBot : (2D6+4) → 6[2,4]+4 → 10
〈武器〉防御力8で14点のダメージ!(HP:41→27)
「くっ、この距離からはかわせんか!」
スィルをひき肉にせんと迫る履帯を、聖印を纏った槍で受ける!
激しく火花を散らしながらも直撃をそらしつつ、なんとか馬を脇に飛びのかせた。
「……まさしく竜の進撃だな(受けた腕が痺れる……!)」
139
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/07/15(月) 22:17:47
SwordWorld2.0 : (2D6+3) → 7[2,5]+3 → 10
命中したな!
<武器>防御8を軽減して同じく14点だ!(HP:60→46)
「クッ、しかしペリュトンのタフネスの前では……!」
140
:
『王都炎上』
:2019/07/15(月) 23:05:41
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
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│__│魔法│__│__│__│__│__│7
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太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、ペリュトン、胴体
D-6:赤竜童子 (炎上2)
大質量のスタンピード! 並の兵士なら、為す術なく押し潰されていた事だろう。
君たちとて、今回は比較的軽いダメージで済んだものの、そう何度も受ければさすがにもたない。
ダラダラと長引くのは危険だ。幸い向こうに蓄積したダメージも決して小さいものではない。
このまま、押し切ってしまえれば―――
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、砲塔部、スィル、仮面の男、クォーツ、胴体
行動値5、赤竜童子の行動。
141
:
赤竜童子
:2019/08/02(金) 22:51:17
でわでわC3に向けて3sq移動。・乱戦エリアに突っ込んで後に格闘で胴体を殴る!
(3D6+23) → 13[2,5,6]+23 → 36
まあ、達成値36だ、当たるよな?
142
:
赤竜童子
:2019/08/02(金) 22:56:47
失礼、ダメージの値だこれ。
本来は3d+10なので命中値は23だ!
143
:
『王都炎上』
:2019/08/02(金) 23:13:23
先の行動で硬直は解除されている。〈回避〉を試みよう。
敏捷度6、〈回避〉は素なので判定は2d+6だ。 ……無理では?
diceBot : (2D6+6) → 5[2,3]+6 → 11
無理だった。命中。
144
:
赤竜童子
:2019/08/02(金) 23:23:20
では【千変万化】を乗っけて3d+23でダメージ!(20→15)
(3D6+23) → 11[6,4,1]+23 → 34
34の武器ダメ―ジ!
胴体に拳を突き入れて・・・内部で腕を赤竜のそれに変える!
炎の鱗が戦車の中身をズタズタに焼き裂いていくだろう・・・!
145
:
『王都炎上』
:2019/08/02(金) 23:48:32
A B C D E F G
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│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
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├──┼──┼──┏━━┓──┼──┼──┤
│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
├──┼──┏━━┛──┗━━┓──┼──┤
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├──┼──┼──┗━━┛──┼──┼──┤
│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
【フェルディナンド】「チィ……!」
赤熱する炎の鱗が、車体を焼き切っていく。
しかし―――かなりの痛手を与えたはずだが、それでもなお戦車は動きを止めない。
完全に破壊してしまわない限り、動きを止めることはないようだ。
胴体の〈武器〉防御力16を引き、18点のダメージ。
砲塔HP:16/40
胴体HP:6/60
全体HP:2/80
MP:60
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
―――全員の行動が終了。クリンナッププロセスに移行。
【フェルディナンド】「まだだ、まだ動け……!」
フェルディナンドの言葉に呼応して、兵器の装甲がネジ曲がり、元通りの形状に修復されていく。
搭乗者の魔力を吸い上げて稼働する、修復機構が働いたのだ。
さすがに被害が甚大なこともあり、完全な修復は叶わなかったが―――
砲塔席のフェルディナンドがMPを20点消費し、《インスタントリペア》を使用。
胴体の部位HPを14点、砲塔のHPを6点回復。
砲塔HP:22/40
胴体HP:20/60
全体HP:22/80
MP:40
各自、クリンナップの処理をすること。
146
:
赤竜童子
:2019/08/03(土) 00:04:39
【生命活性】で回復
(2D6+10) → 8[4,4]+10 → 18
そして炎上2
(2D6) → 5[2,3] → 5
HP33、MP5になったぜ!
147
:
スィル・ヴィーディン
:2019/08/03(土) 00:08:25
炎上2によるダメージ処理のみ
diceBot : (2D6) → 7[6,1] → 7
〈炎熱〉防御力は10点……よってノーダメージ。
「そうか……まだ『そこ』にいて『守ってくれていた』のだな」
纏っていたマントが焼け落ちると、その下から傷一つない胸鎧が露わになる。
カイルたち、研究者たちが残したのは破壊兵器だけではない――
「異界船の装甲板と特殊繊維を素材とした超耐火性の『竜鱗鎧』だ!」
148
:
『王都炎上』
:2019/08/14(水) 00:02:11
A B C D E F G
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│__│魔法│__│__│__│__│__│7
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太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
12:砲塔部
10:仮面の男
8:胴体
―――クリンナップの処理終了。第2ラウンドのセットアッププロセスに移行。
行動値の高い順に、自身の行動値とセットアッププロセスの宣言をせよ。
149
:
牧田切緒
:2019/08/15(木) 23:48:40
《バイク》に行動値を+1して14。
セットアップで【イマジナリーシフト】(MP29→23)
ダメージに+9。
「一気に駆ける!」
150
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/02(月) 23:20:13
一旦ペリュトン(行動値13)から処理だ!
まぁ宣言するものはなにもないんだがな!
151
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/02(月) 23:25:27
「せっ!」
馬の腹に蹴りを入れて駆け出させる。
強化された乗騎によって行動値は「10」のまま!行動は特になしだ。
152
:
赤竜童子
:2019/09/02(月) 23:40:05
行動値は5、特に宣言なしやわあ。
153
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/02(月) 23:44:32
おっと行動値8の私本体を忘れるな!決闘するぞ!
……とはいえ今更混沌操作をしてもな、という感じだ。ここも行動破棄としよう。
154
:
『王都炎上』
:2019/09/02(月) 23:45:23
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
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│__│__│切緒┃__┃__│__│__│4
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│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-4:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
14:切緒
13:ペリュトン
12:砲塔部
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:
―――セットアップのの処理終了。イニシアチブプロセスに移行。
行動値14、牧田切緒の行動。
155
:
牧田切緒
:2019/09/03(火) 00:14:21
【シューティングメソッド】でダメージ+3 射程を1〜2へ(MP23→18)
狙うは砲塔部。
SwordWorld2.0 : (3D6+4) → 13[6,5,2]+4 → 17
「一気に抉ってやるぞ……!」
156
:
牧田切緒
:2019/09/03(火) 00:23:22
>>155
追記
マイナーで上に一マス移動する。
157
:
『王都炎上』
:2019/09/03(火) 00:37:44
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
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│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
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│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-3:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
「そのような豆鉄砲など……!」
敏捷度6、〈回避〉は素なので判定は2d+6。
diceBot : (2D6+6) → 8[5,3]+6 → 14
命中。ダメージロール直前に胴体が《守りの盾》Lv1でカバーリング。(部位MP20→16)
そのダメージは胴体で受ける。ダメージを出すといい。
158
:
『王都炎上』
:2019/09/03(火) 00:39:06
(MP40→36)
159
:
牧田切緒
:2019/09/03(火) 01:00:18
【シューティングメソッド】でダメージ+3
【イマジナリーシフト】でダメージ+9
さらに【蒼き星の住人】を使用(MP18→14)でダイスを+1
2d+7→3d+19
SwordWorld2.0 : (3D6+19) → 9[1,5,3]+19 → 28
バイクが急旋回。
円を描くような機動で止まり、即座に銃を構えた。
狙いはすでにつけている。
あとは微修正のみ。
「見えた……ッ!」
引き金を引くのは今だ。
160
:
『王都炎上』
:2019/09/03(火) 23:57:36
「バカな!? おのれ……!」
弾丸は、過たず戦車の装甲を撃ち抜いた。
さすがに限界が近いのか、あちらの声に余裕はない―――
胴体の〈武器〉防御力は16。よって28-16 =12点のダメージ。
砲塔HP:22/40
胴体HP:8/60
全体HP:10/80
MP:36
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
13:ペリュトン
12:砲塔部
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ、胴体
5:赤竜童子
行動済み:切緒
行動値13、ペリュトンの行動。
161
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/04(水) 23:30:08
ふむ……ではペリュトンの行動前に自前の天運三点つぎ込んで《多重投影》!
ペリュトンの攻撃力+15!
全属性の防御力を+9!
全判定の達成値を+2!
以上の効果をラウンド終了時まで与える!
「今が好機!」
「私は魔法を発動!《多重投影》!」
「タルタロス界から追加のペリュトンを召喚!これを場のペリュトンに装備魔法としてセット!」
「これでペリュトンのステータスが向上!バトル!」
行くぞ!ペリュトンで胴体に攻撃!
SwordWorld2.0 : (3D6+8+2) → 17[6,6,5]+8+2 → 27
クリティカル発動!達成値は+10され、37となる!
162
:
『王都炎上』
:2019/09/06(金) 00:18:08
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
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│__│__│仮面│砲塔│__│__│__│2
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│__│__│切緒│乱戦│__│__│__│3
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│__│魔法│__│__│__│__│__│7
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太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-3:切緒
D-2:砲塔
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン、胴体
「こ、これは……バカなッ! こんな……事が……!」
ペリュトンの爪は、過たず戦車の装甲を捉え―――
敏捷度6、〈回避〉は素なので判定は2d+6。
diceBot : (2D6+6) → 10[4,6]+6 → 16
命中。 一応ダメージを出すだけ出してもらおうか。
163
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/07(土) 22:51:17
では3d+10+15+10で……
SwordWorld2.0 : (3D6+10+15+10) → 15[6,4,5]+10+15+10 → 50
おっとメチャクチャ出目が良くて<武器>属性50点だな。
「この一撃は殿下の怒りそのものと知れッ!」
「行けッ!シャドウ・ホーン・ブレイクッ!」
私の指示に従い、ペリュトンが影に覆われた肉体で螺旋回転。
漆黒の弾丸と化し、戦車を貫いた。
164
:
『王都炎上』
:2019/09/09(月) 23:51:03
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
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│__│魔法│__│__│__│__│__│7
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砲塔HP:22/40
胴体HP:8/60
全体HP:10/80
MP:36
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:仮面の男
C-3:切緒
D-3:スィル (炎上2) 、赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン
【フェルディナンド】「わた、し、は――― …… …」
装甲が抉れ、巨影が沈黙する。
その際の衝撃で、フェルディナンドは完全に意識を失った―――
.LIFE : 0
 ̄ ̄ ̄
〈武器〉防御力は16。よって34点ダメージ。
全体HP-24―――瀕死状態3。撃破。
【仮面の男】「あはっ、凄い凄い……」
―――残る敵は、この期に及んでなお楽しそうに笑う、仮面の男だけだ。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
10:スィル、仮面の男
8:クォーツ
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン
行動値10、スィルの行動。
165
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/10(火) 23:16:22
かたや鉄の臓腑と黒油の血潮を溢しながら這い進む竜。
かたや不吉な影を纏いながら空を駆ける牡鹿。
魔境の中心が顕現したかのような、異形と異形の乱戦を抜けて騎士は馬を駆る。
メ イ ジ
「竜骸が完全に止まったか!よくやった、魔法師!」
「残すは仮面の男のみ。ヴィーディンの敵を決して逃すな!」
移動の直前に《王騎疾駆の印》を発動して、突進力を槍に乗せるぞ。
マイナーアクションでぐるりと回りこむように6sq移動し、C-2の相手に接敵!
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│__│__│__│__│__│__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│仮●━━━━━━━━┓│__│2
├──┼──┼──┼──┼──┤─┃┼──┤
│__│__│切緒│宮廷━━━━━┛│__│3
メジャーアクションは仮面の男に白兵攻撃だ。
自前1点+誓いを共有するクォーツ、赤竜童子から天運2点を譲り受け命中ブースト!
diceBot : (6D6+7) →22[5,2,2,6,2,5]+7 →29
クリティカルは発生せず、命中達成値29だ。
166
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/10(火) 23:24:53
どうやら敵に回避の見込みもなさそうだしダメージだ。
6sq移動で+12ダメージが乗り……
diceBot : (2D6+26) → 9[3,6]+26 → 35
35点の武器属性ダメージのロングスピア攻撃!
167
:
『王都炎上』
:2019/09/10(火) 23:44:52
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
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│__│__│乱戦│__│__│__│__│2
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│__│__│切緒│宮廷│__│__│__│3
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│__│魔法│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
太枠内:《地形:毒気》Lv2
B-7クォーツ
C-2:スィル (炎上2) 、仮面の男
C-3:切緒
D-3:赤竜童子 (炎上2)、ペリュトン
【仮面の男】「……ッ、ガハ……」
男の腹部に、深々と槍が突き刺さり―――仮面の向こうで、男が吐血する。
しかし次の瞬間に君が見たものは、未だ君に安堵の二文字を与えない。
攻撃の余波で衣服がはだけ、その下にあったものが顕となる―――
〈武器〉防御力は6。よってダメージは29点。
▼行動順 (同値は宮廷側優先)
10:仮面の男
8:クォーツ
5:赤竜童子
行動済み:切緒、ペリュトン、スィル
行動値10、仮面の男の行動。
diceBot : (3D6+6) → 12[3,6,3]+6 → 18
diceBot : (3D6+10) → 10[3,1,6]+10 → 20
168
:
『王都炎上』
:2019/09/10(火) 23:45:24
【仮面の男】「……あーあ、残、念……もう少し、遊びたかっ、た、なぁ……」
それは、筒状の“何か”の束であった。
それが何であるか、理解できる者は、この世界ではそう多くはない。
しかし、幸いにして君は、それが何であるかを理解できる立場にあった。
―――爆弾だ。
男が何かをつぶやくと、視界に閃光が奔る―――
メジャーアクションで《スーサイドボンバー》を使用。
〈射撃〉で判定。【感覚】6、〈射撃〉3のため、判定は3D+6。
diceBot : (3D6+6) → 12[3,6,3]+6 → 18
diceBot : (3D6+10) → 10[3,1,6]+10 → 20
仮面の男の周囲2Sq圏内に存在するスィル、切緒、赤竜童子、ペリュトンは、〈回避〉または〈頑健〉で対決せよ。
敗北すると、〈衝撃〉20のダメージを受ける。
―――なお、対決の結果に関わらず、仮面の男は死亡する。戦闘終了だ。
《スーサイドボンバー》
メジャーアクション。MPを10点消費して使用。〈射撃〉で判定。
自身から距離2Sq以内のSqに存在する全てのキャラクターに特殊攻撃を行う。対決は〈回避〉または〈頑健〉で行うこと。
(自身は攻撃の対象に含まれるが、後述の理由から処理は省略する)
対決に敗北したキャラクターは「〈衝撃〉3d+10」点のダメージを受ける。
使用後、術者は残りHPに関係なく死亡する。
169
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/11(水) 00:08:49
「(魔道具…いやっ、竜骸の武器!?)皆、この男から離れ……!」
回避
diceBot : (2D6+4) → 6[3,3]+4 → 10
〈伝説:鋼鉄の異界船〉によって強化された防具により〈衝撃〉は8点まで防げる。
回避は失敗したが12点通して残り15点。問題なく生存。
「……っ。隠し持てるサイズなら、流石にこの程度か」
170
:
牧田切緒
:2019/09/11(水) 23:03:53
「なッ―――――――――――」
diceBot : (2D6+5) → 8[5,3]+5 → 13
20点そのまま通し。
19-20=-1でHPは-1
「これ……は……?」
171
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/11(水) 23:21:09
ペリュトンは……いやまぁここからでは死にようがないので回避は省略しよう。
というか死んでも消滅するだけで特にデメリットが存在しないのだ。投影体だから。
墓地は第二の手札。我が学派に伝わるコトワザである。
172
:
赤竜童子
:2019/09/11(水) 23:29:31
では天運残り4から2支払って【竜種の魔眼】。
その命中達成値、18から-10させてもらって8だ!
手持ちの鎧を薪にして炎を発生、相殺させてくれる!
そして最後の天運二点を使って回避だ、2dから4d!
ダイス合計:19 (4D6 = [6 6 1 6])
回避!
173
:
『王都炎上』
:2019/09/11(水) 23:42:05
一拍遅れて響いた爆音の後、辺りに静けさが戻ってきた。
爆心地そのものである仮面の男は―――あえて確かめるまでもなく、死んでいるのは明らかだ。
兵器の方も、再び動き出す様子はない。君たちの勝利だ。
仮面の男が何者だったのかなど、不明な点も残るが―――
さしあたって、最悪の事態は避けられたと考えていいだろう。
174
:
スィル・ヴィーディン
:2019/09/12(木) 00:33:29
「(親父殿、ようやく終わったぞ……)」
仇を討ったという高揚や達成感は湧いてこなかった。
それでも今は一党を率いる者、王族に連なる者として振舞わなければならない。
「この国の王族が闇魔法師と結び異界兵器を持ち出そうとした」という醜聞が広まれば、
異界船を狙う周辺四国に軍を起こす名目を与える事になる。
脅威は“未然に国を預かる者の手によって防がれた”という事実が必要だ。
「(………始まるのはここからか)」
として聖印輝く槍を掲げ、高らかに勝ち名乗りを上げよう。
「――――皆、よく戦ってくれた」
「ナーヴの子、スィル・ヴィーディンが逆賊フェルディナンドを打ち倒したぞ!」
175
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/09/21(土) 22:56:47
「――――お見事でございます、殿下」
ペリュトンを影に納め、臣下の礼を取る。
問題は山積み。
今回の事件を皮切りに――――これ幸いと、周辺各国はちょっかいをかけてくるだろう。
であれば。であるならばこそ。
我々は王家を戴かねばならぬ。心より。
「ヴィーディン王国、万歳!」
「ヴィーディン王家、万歳!」
176
:
牧田切緒
:2019/09/26(木) 21:07:13
「はぁ……」
気づけばばったり倒れていて、体を起こす。
片膝を着いた姿勢になればどうやら終わったらしいことが理解出来た。
片手で銃を持ち、空いた手は地面を撫でていた。
(疲れた……)
177
:
赤竜童子
:2019/09/28(土) 22:12:11
「さて、これだけわやになった国。しばらくは体制の立て直しになるやろなあ。」
自分の腕を見る。たかがあれだけで焼け焦げてる腕。鱗が全部剥げていればそんなものか――――
「――――ここでなら中まで食い込めるかなあ。しばらくは力蓄えなあかんし・・・」
スィルたちの方を見る。感情はなく、打算的な視線ではあるが。
「あのぼん達、使えそうやわな?」
178
:
『王都炎上』
:2019/10/03(木) 23:31:07
かくて逆賊は打ち倒され、兵器は破壊された。
王国の驚異が一つ、確実に取り除かれたと言えるだろう。
しかし―――王国の歴史が、これで終わるわけではない。
君たちの物語は、これから始まるのだ。
成すべきことを終えたならば、凱旋の時だ。
いざ、時計の針を進めるとしよう―――
【シーン終了】
179
:
『王都炎上』
:2019/10/07(月) 23:18:14
【エンディング】
―――そして、幾ばくかの時が流れた。
焼け落ちた王都の復興も進み、王都は大きく―――具体的には、火災にとても強い形に―――その様相を変えつつあった。
君たちは、王都の中央部に設営された、祈念碑の前に再び集まっていた。
あの運命の日、逆賊の首を片手に天幕に乗り込んだスィル・ヴィーディンは、先日、正式に玉座に就くこととなった。
最初、君は姉君に戦功を譲るつもりだったようだが―――周囲は、それを許さなかったというわけだ。
どのような流れを経たのかはともかくとして、君はここに、王として立っている。
180
:
スィル・ヴィーディン
:2019/10/07(月) 23:51:22
花束を供え、石碑に刻まれた養父母の名を指でなぞる。
戦没者たちを悼む碑文の中央には、竜の頭を模した紋章が刻まれている。
戴冠の儀を経たスィルの内にも、その紋章と同じ意匠の聖印が存在していた。
カウント クレスト
エーラムから子爵相当の爵位認定を受けた、ヴィーディンの王の聖印――。
「俺がヴィーディン王か……これからは気軽に遠乗りにも出かけられんなぁ」
あの姉上であれば敵対派閥の圧力程度、如何様にでも手を打てただろうに。
今回ばかりは時間が足りなかったということか。あるいは深い考えあっての事か。
181
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/10/08(火) 00:01:37
「いずれ、遅かれ早かれでした」
「殿下――――いえ、スィル陛下」
陛下の後方に侍り、その独り言のようなセリフに返答する。
スィル陛下は野心とは無縁のお方……それがよいと姉君が判じたのか、否か。
もはやあのお方も王女殿下とは呼べまい。
何もかも変わってしまった、たったの一晩で。
「……ですが、ヴィーディンの王たるもの、国土の隅々まで目を行き届かせねばなりますまい」
「先の反乱により、国内情勢の混乱も予想されます」
「国内視察の予定を組んでおきましょう」
「なに、頼れる護衛の宛てもできましたからね」
ちなみに私は護衛には不向きという扱いらしい。
何故だ。決闘するぞ。
182
:
牧田切緒
:2019/10/08(火) 00:21:16
ここでの生活はかなり慣れたが、慣れないのは自分の立ち位置だ。
彼の仲間でこそあれ、それがどういうものかいまだに掴みかねる。
気になると言えば姉君だが、自分程度の者が口を出していいものかもわからない。
「僕はここにいていいんですかね……」
「まぁ、あなたといればとりあえず何かが出来るのは分かりましたが」
「我が主」
183
:
赤竜童子
:2019/10/09(水) 22:37:54
「それいうならウチも場違いやわ。ただの傭兵やで?」
牧田に茶々をいれつつ酒をあおっていよう。
「まあ、金払いはええし条件も悪くない――――」
「当分はここのやとわれやわな。兵を鍛える位は、まあやっとくわ。」
それなりに不安定な情勢のここは力を蓄えるのに適しているともいえる。
身体を休め、鍛え直し。そして――――
「――――ふふふ?」
184
:
スィル・ヴィーディン
:2019/10/12(土) 21:09:22
>クォーツ
「あぁ、頼む。最悪の危機は脱したが本番はここからだな……」
当面は可能な限り独力で復興を進めてゆかなければなるまい。
周辺国の力に寄りかかりすぎていればヴィーディン領は切り取られ、
4国の戦争の最前線だった時代に逆戻りしてしまう。
「……姉上と違って俺には学がないからな。今まで以上に働いてもらうことになるぞ」
「お前の手腕に期待しているよ、クォーツ」
他の宮廷魔法師も「あいつは机に縛り付けておきなさい」って言ってるし、内政は任せた。よし!
>キリ、赤竜
「クォーツの言う通り、これから領内のあちこちで歪みが生じる事になる。
“駆ける”事くらいしかできない今の俺はせめて、自分の目で国の姿を見て回らねばな」
「その時には、共に並び駆けられる騎手が必要なんだ」
2人は特定の部族や派閥に属していない信頼できる戦力だ。
いざという時、自分の早駆けについてこれるのもキリ殿と赤竜を置いて他にはいない。
赤竜童子については……派閥以上の面倒を抱え込んだ気もするけど。
「――これからも力になってくれるか」
185
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/10/18(金) 23:26:22
「ふっ――――お任せください、マイ・ロード」
「そのためのアカデミー、そのための魔法師です」
混沌を制する聖印の力――――それを正しく運用するための君主道であり、契約魔法師だ。
我ら魔法師はそのために知識を蓄え、君主に仕えるのだ。
全ての研鑽は、この時のために。
我が叡智、ヴィーディン王家に捧げると心に決めている。
「必ずや、ご期待に応えましょう」
「民のため、王家のため、未来のため……」
「――――仇なすものの喉元に審判の刃を突き付けてやりますとも!」
歯向かう奴は決闘だ!
186
:
牧田切緒
:2019/10/18(金) 23:52:37
「貴方がそういうなら……そうしますが」
正直なところ、出来ることをやるしかない。
目の前に来る仕事をこなせばその先に何かあるかもしれない。
今は何がどうなのか分からないけど。
「どのみち、行く場所がないですから」
この者たちについて行こう。
187
:
赤竜童子
:2019/10/20(日) 22:43:00
「力を売るのが傭兵やからな、買うてくれるうちははあ、売るやろなあ。」
「ちょうどいい『ばかんす』やわ。手ごろな戦、上等な鎧、いい男。」
「それがある限りウチはここでごろりとしてるわ。」
188
:
『王都炎上』
:2019/11/06(水) 23:01:37
―――その日は、雲ひとつない快晴だった。
【シーン終了】
189
:
『王都炎上』
:2019/11/06(水) 23:12:53
▼精算
・セッションに最後まで参加した +1
・シナリオの勝利条件を満たした
1. フェルディナンド・ヴィーディンを倒す +5
1. 兵器の流出を阻止する +5
合計 +10
・誓いを果たそうとした +[果たそうとした誓いの数]*2
・遭遇したエネミーのレベル合計/PC人数
(7+7+2*5)/4 = +6
・よいロールプレイをした
他のPLから「いいね!」をもらったら +1
・他のプレイヤーを助けるような言動を行った
他のPLから「いいね!」をもらったら +1
・セッションの進行を助けた +1
・あなたがそのセッションで楽しんだ
楽しめたなら +1
最大で 1+10+6+6+1+1+1+1 =27点の経験点を獲得できる。
また、Lv7の闇魔法師を倒したため、7*150 =1050カウントがアカデミーから発行される。
190
:
スィル・ヴィーディン
:2019/11/19(火) 23:36:14
誓いは3つ果たしたし、経験点項目全てにチェックをもらった。
経験点は最大値の27点を獲得だ。
191
:
牧田切緒
:2019/11/19(火) 23:44:13
誓いを3つ、経験項目は全てチェック。
27点獲得
192
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/11/20(水) 22:47:06
うむ、誓いは果たしたしチェックも貰ったので私も27点だ!
193
:
赤竜童子
:2019/12/08(日) 22:14:49
チェックももろてたし誓いも果たせた。27点やね。
194
:
『王都炎上』
:2019/12/08(日) 22:17:26
GMは27*4/2+1 =55点獲得。
お疲れさまでした。
195
:
『森の盟約』
:2019/12/10(火) 22:43:11
▼トレーラー
王都の大火から、数か月の時が過ぎた。
新たな王の誕生を期に、この国を取り巻く一帯の情勢は変化しつつある。
期たるべき戦いに備え若き英雄たちは、竜(ヴィーディン)から
零れ落ちてしまった“鱗”――資源や従属君主たち――を取り戻すべく奔走していた。
先代から続く、エルフとの交易の契約を受け継ぐべく、
プロセテオトル大森林を訪れたベアトリスたちであったが
森の入口を預かる小領主は一行に「試練」を与える。
「森の秩序を乱す悪を討ち、力を示して見せよ」、と。
グランクレストRPG 第二話『森の盟約』
混沌(カオス)を治め、聖印(クレスト)に到れ
196
:
『森の盟約』
:2019/12/10(火) 22:45:50
●ハンドアウト①:ベアトリス・ヴィーディン
因縁:仲介役の小領主ハインリヒ・ブラウン 推奨感情:信頼or友情/任意
プロセテオトル大森林とは、先代の王の時代から木材の取引が行われていたが、
譲位や異界船の脅威などを理由に、かの国は交易の打ち切りをキミに告げてきた。
かつて父がしたように、君自身が取引に値する相手であることを示す必要がありそうだ。
●ハンドアウト②:クォーツ・ユニオンジェム
因縁:エルフの精霊使いルリハリ 推奨感情:任意/敵愾心
君は城下で揉め事を起こしていた年若いエルフを助けた。
彼女はプロセテオトル大から遣わされた使者で、君たちの案内役だが、
人間や異界船に対してはあまり良い感情を抱いていないらしい……先行きが不安だ。
●ハンドアウト③:牧田 切緒
因縁:スィル・ヴィーディン 推奨感情:友情or感服/任意
君は誰よりも速く駆けられる異界の騎兵としてスィルから信頼を置かれている。
「俺自身がプロセオトル大森林に出向ければよかったのだが……どうか頼まれてくれるか」
スィルがヴィーディン王の役目を果たすべく国を巡っている今、
彼に代わりベアトリスを支えるのが君の役目だ。
●ハンドアウト④:赤竜童子
因縁:盗賊騎士ブライスト 推奨感情:任意/憎悪or偏愛
君は神聖聖国との戦いで深い傷を負い、逃亡する中で邪紋の大部分を失った。
その血肉の一部は、混沌に属するものをいたずらに狩り、聖印を育てる盗賊騎士に奪わている。
噂によれば盗賊騎士は今、北の大森林に潜伏しているというが……。
197
:
『森の盟約』
:2019/12/13(金) 22:50:35
●OP1 シーンプレイヤー:牧田 切緒 混沌レベル:3
ここはヴィーディン領の西にある農村部。
キリは今、スィルに連れられて十数人の兵士と一緒に領内の巡察――
この世界の君主(ロード)の務め、混沌浄化の仕事を手伝わされている。
スィル:
「この、なんだ……鞍?『くらっち』、というのはこれか?」
「馬を走らせるとき馬体に蹴りを入れるのと同じような具合だな――むっ、おおっ!?」ドルルンッ
兵士ズ: バリキ
「うおおーっ、何という走り出しの勢い!あれが馬数十頭に値するという乗騎の力!」
「隊長(キリ)殿ーっ!俺にもその『ばいく』を触らせてくれぇーっ!」
……現在は街道脇で、しばしの休憩タイム。
兵たちを休ませている間にスィルが以前から口にしている、
「バイクに乗ってみたい」という熱望に応えていた所だ。王名であるぞ。
スィル:
「いやぁ、異界の技術というのはすごいものだなァ!貴重な体験ができたぞ、キリ殿!」
「キリ殿がこの国……この世界にやってきてからもう数か月になるのか」
「アトラタンの生活にはもう慣れただろうか?不自由があったらなんでも言ってくれ」
198
:
牧田切緒
:2019/12/13(金) 23:17:35
「流石です我が王」
そういって陛下に頭を下げた。
親しい感情はあるがあくまで自分の立場というのも分かっている。
「生活には慣れました。皆さんよくしてくれていますから」
「……隊長はまだ慣れませんが」
元の生活ではそう言うのとは無縁だったから。
「それでも役に立てるのならばいくらでも働きますよ」
199
:
『森の盟約』
:2019/12/13(金) 23:40:18
スィル:
「うむ、そうか。キリ殿の故郷は戦いとはあまり縁がない国と聞いたからな……」
「戦達者に見えるが……北のエルフのように、普段は『貴人危うしに近寄らず』ということなのか。むむ」
結構な好待遇だがアトラタンでは『一騎当千の超人』に分類される地球人のキリは、
邪紋使いの傭兵と同じく、戦で一部隊を率いる将としての活躍を期待されて、迎えられている。
今回の巡察も、キリが部隊を率いる訓練も兼ねてのことだ。
道中の行軍や比較的弱い投影体の群れとの戦いでは、キリが兵の指揮を任されたりした。
もうしばらく訓練は必要だろうが、兵士たちからの好感度も悪くない。
「もちろん頼りにしているぞ!速く駆けられる将を、今ヴィーディンは必要としているのだ!」
200
:
『森の盟約』
:2019/12/13(金) 23:46:08
スィル:
「しかし、ふぅ……住む場所が変わってしまったといえば、俺の姉上(ベアトリス)もだ」
「戴冠にケチが付かぬよう従属聖印の引継ぎが行われたこの数か月間、王宮を追われ軟禁されていると聞く」
「誰よりもこの国を想い、周辺国との善き未来を築けたはずの君主が……おいたわしい」
201
:
牧田切緒
:2019/12/14(土) 00:10:41
「獣とかその他の生き物なら撃ったことがあるんですけどね」
そこまで好戦的な性格でもない。
ある程度慣れというのはあるけれど。
まぁ、しばらくすればマシになるだろう。
「軟禁ですか……」
目を伏せた。
「それは……心中を察することは出来ませんが、悲しいことで」
202
:
『森の盟約』
:2019/12/14(土) 00:56:05
____
-= ア _ -=ニニ=-  ̄
/( /i:i:i:i:/ _ -=ニニニ=-/
( / /{ /i:i:i:i:i:i:i{ . :´:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;/
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ノ;:;:;:;:;:;>,/{ //_ _>⌒\;;;⌒>;;;;;;;;⌒>⌒>⌒>'__/{ _ -==-
,、xX/{/}//'i:i/':i:i:i{i:/⌒/、;;斗<__ ̄< ̄< ̄< ̄< ̄/;;;;「 ̄ニニ=-/
,.-====ニイL_'/i:i:/i:i:/_{>''"⌒>rヘ___;:;:;///;;;>;;;;;>;;;;>/;;;;;/ニニ=-/__
. /i:i/i:斗'´i:i:_アーィtう'>二ァ⌒>rヘrヘ乂才´∠;;<-<-<-<;;;;/};;>/ニ- イ _/
{i:i:i:i:i{ノi:i:i:/i:i:i⌒ア`````⌒;:;:;:;:;:;:;:rヘrヘ`>ア;:;;/ jI斗f七Iて  ̄ノ <ニニ-( ノ_/ ̄
, V/i:i{i:i:i:i:i{i:i:i:i:i:/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;>;:;:rヘヘ((;://〉ァア´ _´ノ (ニニニ=> ⌒` 、
V/iハ/( 〉乂{「 }v`┬く⌒v)^ヽ_⌒>ヘ_乂' 〉ァ/ ,:;f<ノ__\ ̄ ̄/ /
\i{^㍉::::\}`':::\}`'::\}:::V∧⌒)"'' マ _/: . .,:;;f<フ__>⌒>\─── 、 ̄
Vvr┐、:::::::::::::::::::::::> ⌒', _/⌒> ̄\,:;:;ノフ \;;;;;;;;\ニ> >
VV⌒\::::::::/ } / [´⌒>⌒> ̄⌒´;;;;;;;;;;;;V/< ̄ ̄ニ=- _/ \
\ ^Y {\ーr>'}/} /⌒ヽ' V};;;;;;;\;;;;;;;;;;;\;;;;>ニニ=-─ ' /_
_ '; ノ ' {\ノ「[/}ノ' . :} }⌒ー‐┐;;;;;;;;;;;{;;;;\__  ̄ ̄\<
_\)/ ,、 ハ _ノ {[/7' . : / イV/i:i:i:i:i:[;;;{;;;;;;;;;;\;;;;;;:::\_ ..イ─ 、
\V { v/ '' ノヾ)´{__ 斗 '_」 V/i:i:i:/i:\__;;;;\;;{;;;;;;;;\__
_{ '\{ >-';';';;「 厂ア/⌒> ´: : : : }i:i:i:i:i:i:i:i:'i:i:i:i:i:i[;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;;;;;;\
\ゝ-'{ ノ;';';';';';ノ 厂ア^ア´:/:/: . /イ ⌒ヽi:i:i:i:i:i:/〕iト ─┐;;;;;;;/⌒
\{\ハ';';';';';'/ r'ー'/「:::(:::::( / / } /i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:}、;;;;;/
ーく⌒``ヽ、 rv_/_( /::::/ 」 { //_イ⌒ヽi:i:i:i:i:i:i/i:};;;j{
V/_ {⌒ヾ)i:}⌒ \( _[ -/ 」 ( ( ( ( ( r V/i:i:/i:i/;/
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
○
о
。
スィル:
「なるほど、獣のような生き物か(頭アトラタン)」
「やはり、人が相手となると槍の重みも変わるだろうな……」
「うむ。兵でしかない俺と違って、姉上は君主としての気位を持ち深謀遠慮に長けた君主なのだ!」
「札遊戯でも姉上には勝てたためしがない!ふぅ、姉上のような君主こそ人の上に立つべき……ゴホン、いやこれ以上は言うまい」
「聖印の継承は終わったが……正統の血統を狙い姉上を害そうとしようとする者がこれからも現れるはずだ」
「これからは姉上も、一人のロードとして戦場に立つことになるのだろう」
「しかし俺には王として国を巡り、民を守る責務がある――キリ殿、友人としての頼みだ」
「俺が不在の間は、どうか姉上の剣となって支えてやってくれ」
203
:
牧田切緒
:2019/12/16(月) 22:37:23
「……友人と言われると照れくさいですが」
「仰せの通りに」
背筋を伸ばす。
目線と意思はまっすぐに。
(ベアトリスさんか……)
そんなことをぼうっと考えた。
204
:
『森の盟約』
:2019/12/16(月) 23:12:08
スィル:
「うむ、近く姉上はヴィーディン王国の特使として復帰される。よろしく頼むぞ!」
その後数日間、キリは練兵に付き合ったのち、途中の村でスィルと別れ王都へと帰される。
ベアトリス・ヴィーディン――スィルとは腹違いの姉弟にあたる人物だ。
スィルや兵士たちから聞いた断片的な情報では「若き俊才」とか、
「チェスや札遊戯が得意」だとか「内政モンスター」と聞くが……。
【シーン終了】
205
:
『森の盟約』
:2019/12/16(月) 23:44:05
●OP2 シーンプレイヤー:ベアトリス・ヴィーディン 混沌レベル:3
ここはプロセテオトル大森林・ブラウン領――混沌の森の外縁に存在する人間の村落だ。
大森林の実質的な支配者であり「閉鎖的かつ外界の出来事には我関せず」なエルフ達に代わり、
他国との交渉や取引を行う仲介人的役割を持った、人々の住む『森の入り口』である。
ベアトリスは数か月前から、ブラウン領の領主の小城に滞在――
もとい、ヴィーディン王国から追い出され押し込まれるようなカタチで軟禁されている。
拘束はそれほど厳しいものではなく、生活にそれ程不自由はなかった。
監視は付けられているらしいが、近くの森に散歩に出かけることも許されていた。
国を出てから数か月たったある日、君の与えられている部屋に領主のハインリヒが訪ねてきた。
ノ "" `、`、`| il´-=‐、 ゛ヽ-.,
/ ィ'^ヽ ヾ,`|li/√∧ i. i. i.
/""" ト、`、`、 |/ /,/..,,,', | l| |
ノ :ト''゛゛~゛`''''"´ ', | |
〈 | 'ト、l l|
|""""|-==‐-、 -===ー| |i l|
|l|l|l|l|i‐<_I'・テ、i r_i'・テッ|‐| ||| ハインリヒ:
| ト|  ̄ l:::  ̄ ||l| | 「やぁ、小さき姫君。ご機嫌はいかがかな」
| l|l|l:::| 〈i:;:: i|| |l
|| トλ _,...,_ ィ | |i|l
トi l|l||ト,`:、 ー .イ| | jリ
| |トi|i:ト、`i:、 / |リイ
ヽi | il| .`| `::::::´ イ彡,
`i l| ノ ___,,... -‐''´_ヽ,',_
| , ヘ ̄ _,,..-‐''´ノ~j |゛ヽ
〆〃_.) /〃 ノ リ ,'i|;
,ヘ, 〉'´ ̄7 〃 _..' ‥:;,_ λ
「:: ̄ ̄| ./7´λ 〃〈|∠-‐' ,,. -‐'‐--、{ |
ト;::::i^i:^ト, /.'"/| il |l '、〉'′_.,‐'´"" ̄`'、〈 |
| l::::| | l. l./,'"/| | ; | 、|i ∠..,__ィ-==ー、Y |
ハインリヒはプロセテオトル大森林の入口にある小領を預かる青年(?)君主だ。
父の時代から、エルフとの仲介役を果たしてくれている信頼できるロードで、ベアトリスの幼いころからの顔なじみである。
外見は10年前から変わっていない。
206
:
『王都炎上』
:2019/12/17(火) 00:21:30
, 、 -- 、, -- 、,
/: : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
, ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ' ,
,': : : :; :; ; : : ; ; : : : : i ; : : 、: ヽ ',
,:.,': : :i :i i: : : :ハ: : : : :ヾ: : : : i : i :',
':.l: : : レリ: : : ∧jハ: : : :ノi |: : リ : | :.!
l:.i: : : | `゙¨´ ` ̄´ `¨¨゙|: : :|: |
|:.| : :丁 ゙̄¨>、 ,<¨゙ ̄Τ: :.|: |
|:.|: : :|、,, 冫 '、 、,| : :.|: |
l:.l: : :|,'ヾ==〃ヽ--' ヾ==ゞ:| : : l: l
|:.|: : :|'、 ノ , ヽ ノi :. :.|: | いつも通り―――いや、そうだな。
|:.|: : :|ヘ` ー ´ ゙ ー イ':| :.:.:|: | ・ .・
!:.l: : :|:: i\ ´ ̄` /i:.:.:| :.:.:|:.:| 陛下が存外上手くやれているようで、気分は良い方か。
;::i : : i ::|:::::i> , イ :::::!::::| :.:.:|:.:|
,':.!;: : :|:::|:::/'ー-、 ´,-一ヘ;,i:::::| :.:.:|:.:| 正直、変な所で躓かないか気が気でない時期もあったからな。
,';:.i: : : |一'゙ 〃∨ヾ. ゞ-┤:.:.:|:.:|
,'´ ̄`¨∨: : : ∧ // ハ :|: : :.i/´  ̄`',
! /; : : :.iヾヽ__,ノ^{⌒}へ_ /;|: : :.| ',
! 丶 j: : : / /; ; ;;彡ゞソミ; ; \//゙|:.:.:. | i
| ', |/: : i; ; ; ; /;;;く 〉;;;;\; ; \i: : : | !
i ', .〉: : :|彡/;/;/::::::Y:::::ハヾ;;\.ノ|:.:.:ノ , ' |
l ソへ:._i`´ /;;/ (:;;)〉:::i;;;;.!::::::::::::::::::::',〃 /
l. {::::::::::::::::::::/;;/:::::::::: /:::::i;;;;;.!::::::::::::::::::::}: : :__ 〈
!. ',:::::::::::::::::/+〈:::::::::::i:::::::|;+i::::::::::::::::::// へ`ヽ
| ',:::::::::::::::\/::::::::::::!::::::ヘ;/::,,、∠ヾ´ ヽ、ヽ 〉
手元の資料やら手配書やらと言った、如何にも娯楽とは程遠そうな文書に視線をやったまま、淡々と応じる。
一見すると無作法なようではあるが、これは全くいつもどおりの対応だ。昔からずっとこの調子である。
軟禁中とは言え、国際情勢を全く知らぬというわけにもいかない。
特に近隣で起きた事件の情報や、犯罪者の情報は重要だ。
地理と領地自体の性質上、ここには犯罪者が流入しやすい地盤がある。
軟禁中とは言え、曲がりなりにも聖印を保持したままの者としては、知らなかったでは済まされないのだ。
「相変わらず、四方のパワーバランスは西側に大きく傾いたままのようだな。」
「“赤い竜”の爪痕は、随分と深刻だったらしい。」
“赤い竜”。王都を焼いた大火の直前に東の神聖王国を揺るがした、極めて危険なアーティストである。
単に竜の姿を取った際の姿が赤い竜であったため、便宜的に“赤い竜”とだけ呼ばれているが―――
偶々説法のために訪れていた聖印教会の教皇を襲撃し、神聖王国に甚大な被害をもたらしたという。
あまりの強さに神聖王国をして撃退が精一杯で、当人は未だどこかに潜伏中なのだとか。
本名、素顔、一切不明。手配書に記されているのも竜の姿のみ。最初に見た時は『これで何をどう探せと?』なんて思ったものだ。
207
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2019/12/17(火) 00:22:06
ところで今回は王都は炎上しないので安心して欲しい。ちょっとしたうっかりだ。
208
:
『森の盟約』
:2019/12/17(火) 00:49:29
ハインリヒ:
「竜の国の後継として、お父上の隣で周辺国との均衡を保っていたキミだ」
「本国とのやり取りも満足に行えず、この数か月の生活はさぞや暇を持て余していたことだろう」
「……と、思っていたが勤勉なことだね。昔から変わらない」
たまにハインリヒと顔を合わせての夕食の席の会話で、王都の情報などは聞かされている。
王位を継いだスィルはカウント――王の聖印と従属聖印の引継ぎを終え、周辺国との顔継ぎなどに奔走しているという。
「……かの邪紋使いは、その身に刻んでいた混沌の血肉をまき散らしながら逃げ去ったとか」
「このプロセテオトル大森林の周辺でも影響を受けてか、急激な混沌濃度の上昇が起きていてね。
エルフたちから領を与えられている私も、庭師のように忙しく働かされている。猫の手も借りたい状態さ」
「これと関係ある話なのだが……さて」、とハインリヒは話を区切る。
「ヴィーディンとの約束より少し早いが、キミの拘束は今日までということになっていてね」
「キミを王国を返さねばならなくなった」
「というのもだ、今回の譲位を期にプロセテオトル大森林は『ヴィーディン王国との関係を見直しを図る』ことになった」
……言うまでもなく、この前の大火で反・異界船派のエルフたちの意見が強まったせいだろう。
209
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2019/12/17(火) 22:08:06
「何、気心の知れた者と共に、職務を意識せず暮らす機会もそうそうない。私なりに羽を伸ばしてきたつもりだ。」
「とはいえ、怠けるばかりというのも健全ではあるまいし―――このくらいは習慣づけておかねば、後々困りそうだからな。」
こうして命が―――そして従属聖印が未だ手元にあるという事は、つまりそういうことだ。
なんだかんだあったが、引き続き騎士として働け、ということだろう。
であれば、復帰した後の事も考えてクセをつけておくべきだ、と。そういうことである。
まあ、情報伝達の手段や頻度の関係上、得られる情報が若干古いものになってしまう事ばかりは避けられないが―――
「今なお残滓が周辺を騒がせている辺りから察するに、相当な怪物だったようだな。」
「取り逃がした神聖王国も、さぞ頭が痛かろうて。」
「―――すまないな。ただでさえ忙しい時期だというのに、こちらの事情に付き合わせてしまって。」
体ごとハインリヒの方へ向き直してから、謝罪の言葉を述べる―――初日にも、同じようなことを言いはしたが。
あちらからしてみれば、忙しい時期に他国の騎士の世話まで押し付けられた格好だ。
気心の知れた相手でも―――否、気心の知れた相手だからこそ、こういった事はきちんとしなければならない。
もちろん、世話になる側の礼儀として、それなりに助力はしてきたつもりではあるが―――
それでも、私個人にできる事には限度があるし、立場上の制限もある。
負担を強いてしまった点については、何らかの形で補填したいところだ。
「何?」
「―――なるほど。そういう事情であれば、是非もあるまい。」
「色々と、世話になったな。」
もともと大森林のエルフ達は、あの“竜の骸”―――異界の船の残骸について、あまり良く思っていなかった。
・ ・ ・ ・ ・ ・..・ .・ ・
そこに、あの大火である。ちょっとした手違い一つで都市一つを焼き払うような危険物が、自分たちに向けられたら?
―――当然の心理、当たり前の危惧だ。
流石に一足飛びに攻め滅ぼそうと考えるほど、彼らが短慮だと思いたくはないが―――
少なくとも、今回の失態を契機として、国交を打ち切られる可能性は大いに考えられる。
何せ関係を打ち切られて立ち行かないのはこちらの都合であって、向こうはさほど困らないからだ。
210
:
『森の盟約』
:2019/12/17(火) 23:16:55
ハインリヒ:
「君と私との仲だ。窮地にあらばいつでも助けよう――と、言いたいところだが……」
・ ・ ・ ・
「古いエルフたちの反発もあるが、今回の決断は私の意志で決定したものだよ」
「元々、我々の領とヴィーディンとの交流は先代の王、君のお父上と結んだ誓約あってのものだった」
「『ヴィーディン王家が異界船の守り人である限り、ハインリヒ・ブラウンがエルフとの仲を取り持つ』……」
「……しかし、竜骸の封印は破られ、聖印は新たな王に引き継がれた。契約に『一区切り』付いたのさ」
「君たちがヴィーディンの血筋だからといって、私も無条件で味方であり続けられるわけではないよ」
――異界船を守るヴィーディン王家がそうであるように、
半魔境であるプロセテオトル大森林のもたらす危険と利益は、大きなものだ。
人の身でこれを制し、エルフを相手に交渉を執り行うというのは並大抵の難しさではない。
……ハインリヒの切れ長の目が、品定めをするように細められる。
「なにより、ベアトリス。我々の友情が馴れ合いに堕すのは耐えられないからね」
その目は、「我々が背負うリスクに対してお前は何を差し出せる?どう力を示す?」とでも言いたげだ。
211
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2019/12/19(木) 22:34:21
.・ ・ ・ ・ ・ .・ .・ ・ .・ .・ .・ .・ .・ ・ ・..・ ・
「先に述べた通りだ。そういう事情であれば、是非もあるまい。」
システム
「私はただ、己の属する領地のために、最善を尽くすだけだ。」
返答は常と何ら変わらず、当たり前のように淡々としたものであった。
元より、誰が決断した事であるかは問題ではない。
今重要なのは、その決断がこちらの領地にどう影響するか。
あくまで優先されるのは、領地の都合だ。個人の感情は二の次でしかない。
つまり―――何も変わらない。私はどうしようもなく、こういう人間なのだ。
少なくとも、私は彼を友人だと思っているし、彼も私のことをそう思っていれば嬉しいとは思う。
しかし、同時に―――仮に領地同士が敵対することがあれば、互いの首を撥ねるに躊躇はないだろう。
(まあ、私が手ずから剣を取って首を撥ねる事はないだろうが)
私達の関係は、そういうものだ。そのくらい割り切った関係が、私には丁度良い。
「ともかく、この案件は領地間の問題だ。」
「こちらも一度国許へ持ち帰り、対応を検討せねばなるまい。」
212
:
『森の盟約』
:2019/12/19(木) 23:38:14
ハインリヒ:
「……もう少し悩んでくれるくらいのかわいげが君にあれば、
『婚姻を結び両国との結束を強めてはどうか』なんて切り出すこともできたろうが、
これだけ指し手が早いと、雰囲気を作る時間もないね」
ハインリヒは肩をすくめる。
「国も森も変わりつつあるが、我々は今まで通り対等な関係でありたい。
それが私の望みさ……。では、こちらから札を切らせてもらおう」
「現在、我が領は先の話でも出た邪紋使いの残したと思しき混沌。
……その影響の悩まされていてね。ヴィーディンには、これを解決するため力を貸してほしい」
213
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2019/12/20(金) 23:16:05
「私がこういう生き物であることくらい、知らぬ汝でもあるまい。」
「―――すまんな。状況が許せば、そういう選択肢もあったかもしれないが。」
「こんな立場でも未だ聖印が残されているということは、まだまだ王国に残って働けということらしい。」
これが私であれば、殺さないまでも他国との婚姻などに使うところではあるのだが。
そうする場合、あえて聖印を保持したまま送り出す必要は特にない。
夫、或いは妻として送り出す分には、あえて従属聖印を残しておく必要もなく。
仮に武力としても考えるのであれば、それこそ、その地の領主が従属聖印を与えるのが筋というものだ。
―――私が王国を離れなければならないという点を除けば、相手としては都合が良すぎるくらいなのだが。
うむ、婿探しは難儀しそうだな。
「あくまで個人の見解を述べるならば、だが。」
「こちらが受諾する分には、問題は無いだろう。森林行軍の練度等、いくらかの細かい懸念事項はあるが―――」
「対処で忙しい時期に、こちらの都合を聞いてもらった分の借りもある。そちらを清算するという意味でも、程好い提案だ。」
とは言え、この案件で最大の問題はこちら側ではなく。
大森林の支配者である、エルフ達の意向の方なのだが。
214
:
『森の盟約』
:2019/12/22(日) 23:00:30
ハインリヒ:
「分かっているともさ。必要とあらば――というより、常に自分を盤上の駒として数えれてしまう、
危ういキミを戦いの場から遠ざけたいと思ってしまう私の勝手な庇護欲だ。聞き流してくれ」
「約定が果たされた証には、古いエルフたちもヴィーディンの存在を認めざるを得なくなる。
この領地を収めるものとしてハインリヒ・ブラウンが君たちの力となろう」
「……エルフ達は理解していないのだ。火の手はとうにプロセテオトルまで広がっているということをな」
――次の日の朝、帰りの馬車はプロセテオトルの小城を出発した。
ベアトリスは数か月ぶりにヴィーディン王国への帰還を果たす事になる。
【シーン終了】
215
:
『森の盟約』
:2019/12/23(月) 22:27:22
●OP3 シーンプレイヤー:赤竜童子 混沌レベル:?
薄雲の流れる群青色の空に、赤い月が怪しく輝く夜のこと。
・ ・ ・ ・
ヴィーディン王国の北部、プロセテオトル大森林に近い草原を彷徨う、一頭の竜がいた。
その竜は、全身に深い傷を負っていた。
竜の身体から零れる血肉は地面に落ちるたびにジュウと蒸発し、混沌の靄を立ち込めさせた。
……これは、赤竜童子がヴィーディン王国に訪れるより、しばらく前の頃の記憶だ。
キミはペルセナ神聖王国で……“なんやかや”あって、騎士たちと戦い大敗を喫した。
多くのロードを屠り、何とか聖王国から逃げおおせる事はできたがその代償として、
これまでキミが喰らい肉体に刻んできた、邪紋の大部分を失っていた。
無名の追剥ぎたち:
「匂う、匂うぜぇ〜!この辺りにウワサのクサレ邪紋使いが潜んでいるって話だったなあ!」
「ヒヒ、『一竜一国』……ヤツをブッ殺せば、オレたちの親分も領地持ちロードの仲間入りだァ〜!」
――聖王国を離れ、一か月。
キミに懸かった賞金と強大な混沌核を狙う有象無象どもの、執拗な追跡が続いている。
216
:
赤竜童子
:2019/12/23(月) 22:48:10
獣の軋りのような音が奏でられる。
『ここではない場所、今ではない場所、どこでもないどこか
誰にも聞こえないそこで、確かに奏でられる、混沌(せいめい)のうただ』
――――森を、赤が進軍していた。赤としかいいようのないナニカ。
激しい攻撃で竜と呼ばれていたカタチは崩れ、中身だけが今この森を走っている。
『始めは一人の少女だったと言われている。
飢餓か魔物か戦争か。ナニカによって滅ぼされた村のなんでもない少女だったと。』
『だからそれはきっと、ごくごくありふれた混沌(シロモノ)。
死にたくないという思いを吸って成長したごく普通の混沌(バケモノ)。
死なずの意志より生まれたそれは同じ死なずの欲望を餌として糧とする。
――――誤算(バグ)は一つ。少女には途方もない才能(バグ)があった。
ただ、本当にただそれだけのこと。』
『欲望を薪にして糧にして、竜すら喰らいとめどなく流れ続けるあかいアカイ死者の河。
溺れれば抜け出る事かなわぬそここそが地獄。いつしか地獄は更なる糧を求めるように動くようになった。
それは内に囚われた者達が解放を求めるように、強き猛々しい意志を持つ英雄や、神に近い聖者へと引き寄せられる。』
ぼたりぼたりと、今までに喰らった欲望を撒き散らしながら赤は進軍する。
それはアレに喰らわれた英雄の剣であったり、アレに潰された獣の牙だったり、アレに引き裂かれた混沌の種だったりする。
例外はなく赤く濡れそぼったそれらをばら撒きながら、赤はひたすらに進軍し続けている――――
217
:
『森の盟約』
:2019/12/23(月) 23:18:22
十数人ばかりの、粗末な装備に身を包んだ傭兵崩れ風の男たち。
彼らは事前に情報を集めていたのか、竜の進路先の背の高い草の陰に潜んでいた。
そして、藪をかき分けながら現れた、その巨影を目撃する――。
追剥ぎたち:
「こりゃあ……なんなんだ……」
「とんでもなくデカい長虫……いや、軍勢?」
竜の流す血は地面に落ちるたびにジュウと蒸発し、黒い靄に変わる。
靄に触れた草木は異形に捻じくれ、鳥獣は膿疱にまみれて腐れ落ち、水溜りの水は悉く沸騰する毒へと変じた。
零れた臓物は、血濡れた“混沌”の群れとなり、かつての主に追従する。
追剥ぎたち:
「聞いてねぇぞ!死にかけって話じゃなかったのかよ!」
「ゲェッ、こ、混沌共がこっちに……ええい、やれ!仕掛けろ!」
草原に潜んでいた男たちが赤竜めがけて一斉に矢を、投げ槍を放つ――
218
:
『森の盟約』
:2019/12/23(月) 23:27:10
>>217
訂正
十数人ばかりの、粗末な装備に身を包んだ傭兵崩れ風の男たち。
彼らは事前に情報を集めていたのか、竜の進路先の背の高い草の陰に潜んでいた。
そして、藪をかき分けながら現れた、その巨影を目撃する――。
追剥ぎたち:
「こりゃあ……なんなんだ……」
「とんでもなくデカい長虫……いや、血の河?」
竜の流す血は地面に落ちるたびにジュウと蒸発し、黒い靄に変わる。
靄に触れた草木は異形に捻じくれ、鳥獣は膿疱にまみれて腐れ落ち、水溜りの水は悉く沸騰する毒へと変じた。
追剥ぎたち:
「こ……こんなバケモノだなんて、聞いてねぇぞ」
「け、気圧されるんじゃねぇ!死にかけのこけおどしだ!」
「取り囲んで射殺すんだよォ。相手は1人だ……やれえっ!」
草原に潜んでいた男たちが赤竜めがけて一斉に矢を、投げ槍を放つ――
219
:
赤竜童子
:2019/12/23(月) 23:29:36
投げ槍が突き刺さるも先頭を行く赤いモノはその進軍を止めることなく。
ただしどこに向かっているのかも分からず、ただ愚直に進軍を続けている。
そして
グチャリ!!
所詮は死にかけの“混沌”。
刺さった箇所は意外と脆く崩れ去り・・・
チャリン、チャリーン♪
零れた欠片は如何にも金目のものと、何かに使えるいいものと分かるような『お宝』をその場に残していく。
・・・まるで強い欲望を持つ者に所有されたいと混沌そのものが望むかのように、欲を煽る形で、実に都合よく。
220
:
『森の盟約』
:2019/12/23(月) 23:53:25
追剥ぎたち:
「見ろ!身体に混沌を刻んでようが元は人間なんだよ!」
「おいっ、『砂金』だ!奴の流した血に大粒の砂金が混ざっているぞォ!」
……混沌(カオス)とは“確率のゆらぎ”の力だ。
不安定に揺らぎ続けるエネルギーは、人の意志や環境に触れることで、
アトラタン大陸にあり得るかもしれない可能性を収束させることがある。
湿った薪が、突如燃え上がることがあるかもしれない
木に実ったリンゴが天に向かって落ちてゆくかもしれない。
森の闇の中には小鬼が潜んでいるかもしれない。
この場合は「竜が莫大な財宝を守っている可能性」や欲望が収束した結果だろう。
まき散らされた金銀に狂喜乱舞する追剥ぎたちだったが、
後方で指揮をとっていた気だるげな無精ひげの男が、部下たちをしかりつける。
無精ひげの気だるげな男:
「惑わされてんじゃねぇ。オレたちの目的は、大本の混沌核だろーが」
「まるで小さな魔境だな……これだけ矢を受けてまだ動き続けてやがる。しぶといな」
「なら、ブッ殺すには――――ロード様がやらねぇとなぁ」
後無精ひげの気だるげな男が、『聖印』の輝きを灯した大斧を担ぎながら前に歩み出てくる。
221
:
赤竜童子
:2019/12/23(月) 23:56:47
最早何も見えていないのかなんなのか。
大斧にも気付くことなく進軍を続ける赤が向かう先は――――滝壺だ。
進路を変える様子もなく、このままでは落ちて自滅してしまうだろう・・・
222
:
『森の盟約』
:2019/12/24(火) 00:16:07
追剥ぎたち:
「ブ、、ブライスト……手負いの獣が思わぬ反撃をしてくるってこともあるかもしれねぇ」
「そうだぜ、こいつはちと不気味だ!零れてる砂金だけでも十分な金に――かぺっ!?」
無精ひげ男は扇でも払うかのように軽々と大斧を振り払い、部下の首を刎ねる。
無精ひげの男・ブライスト:
「頭の俺が“とる”と決めた。お前らもそれに従った。今更やめようは無しだぜ」
「オレとあの竜、どっちがコワい?」
「……よーし、やる気が出てきたな!槍隊かかれェ!」
追剥ぎたち:
「ひっ、ひいいいいい!」
赤竜童子の元に、槍を手にした追剥ぎたちが殺到する。
……全身を槍に縫い留められたところで、赤竜を止めることはかなわないだろう。
『――――――ゴウンッ!!』
だが、動きの鈍ったその瞬間を狙って、ブライストの大斧の一撃が見舞われる!
223
:
赤竜童子
:2019/12/24(火) 05:00:55
ドバッ!!
その大斧の一撃は見事に赤竜の首を刎ね――――
ばしゃーん!!
首はそのまま地面に叩きつけられ、見事な赤い花を咲かせた。
ただ、肉体の方は進軍を停止せず。その質量のまま滝壺へと向かい落下していってしまう・・・
後で滝壺を探れば何か得るものもあるだろうが、今は首だ。
首が落ちたところでどくどくと脈打つ、腐臭を放つ赤ん坊の頭位の大きさの塊。
一等に濃い妖気を放つそれこそが、おそらくは――――!!
224
:
『森の盟約』
:2019/12/24(火) 22:51:18
赤竜に槍を突き立てていた兵たちが数人、そのまま胴体に引きずられ一緒に滝壺に落下した。
ブライストは意に介した様子もなく、手のひらに聖印を現出させると、残された混沌核に吸収させてゆく。
ブライスト:
「バッサリだ。しかし、妙な斬りごたえだ」
「ぬっ……くっ!これで俺の聖印も子爵級に――」
赤竜の混沌核を吸収した聖印はより大きく、複雑な文様を描き、力強い光を放ち始める。
「……まだ、至らずといったところか?」
「もったいねぇ。この激流に落ちちまったんじゃあ拾いに行くこともできねぇな。
……もちろん、槍持ちの連中の話だぜ?……引き上げるぞ」
この一連の出来事は、赤竜童子の記憶からは、すっぽりと抜け落ちている。
だが、聖印の力を宿した刃が首を断つ感触や喪失は、肉と心に刻まれている。
それらは、ふとした拍子に赤竜の記憶の水面に、顔をのぞかせたり……するかもしれない。
【シーンエンド】
225
:
『森の盟約』
:2019/12/24(火) 23:49:39
●OP4 シーンプレイヤー:クォーツ・ユニオンジェム 混沌レベル:3
魔法師であるクォーツは王都の復興状況の調査のために、城下の市場にやってきていた。
市場には行商や農家の屋台がひしめき、色とりどりの果菜、よく肥えたヒツジ、布織物が狭しと並ぶ。
譲位から数か月――ヴィーディンの市政は、以前と変わらぬ活気を取り戻している様子だった。
まるであの大火が、全てウソだったかのようだ。
異界船の接収を望む魔法師協会との関係も、以前とほぼ変わらない状態が続いている。
クォーツ自身もこれまで通りの定期報告を求められる程度で、情報収集や国政への特別な指示もない。
(そういうのはもっと、向いた人がやっているという話もあるが)
甲高い女性の声:
「――ちょっと、離しなさいよ!?そんなモノを近づけないでちょうだい!」
野太い男の声:
「グヘヘ、そうつれない態度を取るなよ。さっきから物欲しそうな目で、コイツを見てただろう?」
……クォーツが市場を歩いていると、屋台が密集し薄暗い迷路のようになった一角から、
キンキンと甲高い若い女性の叫び声が聞こえてくる。
なにやら揉め事の気配だぞ?
226
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/12/25(水) 00:23:28
「うんうん、依然と変わらぬ……どころか、ますますの発展の兆しが見える」
「これもひとえに陛下の御威光あってのこと。千年栄えろ」
満足げにコクコクと頷きつつ、記録を取る。
内乱の反動か――――あるいは疲弊を狙って押しかけて来た貪欲な商人の活躍か。
いずれにせよ、市政に活気があるのはよいことだ。千年栄えろ。
復興度合いを示すために、青果のひとつでも買って帰るか。
そう考えていると――――――――聞こえる叫び声。
「むっ!」
なにやら揉め事の気配!
契約魔法師として、私には市政の治安を保つ義務がある!
そう判断すると同時に私は駆け出していた。思い立ったら即行動!
「そこの貴様らァ!!!!!」
「なにか問題があるのならこのヴィーデン王国契約魔法師クォーツ・ユニオンジェムが預かるぞ!」
「そしてもしこの国の治安維持能力を甘く見ているのなら名誉をかける覚悟をするがいい!」
ぷんすこ!
227
:
『森の盟約』
:2019/12/25(水) 00:42:55
-‐==ー-ミ
_/ ___} , ヽ_
/「 , : /^~~ヘ ∨ Vヘ
f「__/. : / v∨ .Vハ
f^ー=L j 斗rf≠ `>=刈i :V{____ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
\ 〕 } 《 rッ ゛ rッ 从: 「 ̄ア
. \刈 //冖^ ^u^`{ i :!./ ……おぉ、クォーツが駆けつけてみれば料理屋台の前で、
. 〕/〈 人 从
八小\ え~~ ぅ /V{イ )) 線の細いエルフの女性が屈強な農夫たちに囲まれている所だ!
{{ 〈{〉ー}≧ー≦{.f.〈}〉ーイ
ィ~〈{〉:{ノ V}:〈}〉: }ト.  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄
/. :{. 〈{〉: \ー -‐/. 〈}〉/.:∧
.′人_〈{〉:_:_:.\ ./._:_:_:ノjィ-‐':.∧
i: : : : : :「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i : : : : ハ
エルフの女性:
「や、やめなさい!プロセテオトル大森林のエルフはそんなモノには触れたりしないわ!」
屋台の店主:
「ククク……口では拒んでいても、さっきから腹の虫は正直みたいだぜェ?」
「そぉら、そぉら!こいつが欲しいんだろう――――――!」
228
:
『森の盟約』
:2019/12/25(水) 00:50:20
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/
_____, -:-:v'777iY_, -:-:-v'777iY_, -:-:-、____
―-- ′ ___,/,;;,;;,,/ /// //,,,,;;,;;,,/ /// //,:,,;:,,:,:.:,}____|___ ---―
′ └―/,;;,;;,,/ /// //,,,,;;,;;,,/ /// //,:,,;:,,:,:.:,,:{――――‐―┘
′ 〈, ,.:'´⌒/ ̄ ̄Y,.:'´⌒/ ̄ ̄Y,/ ̄ヾ:,.;/ |
′ __/:.,;,::,;,/ /// //,,,;;,,,;;/ /// //,,:,:''::.,:.}´_____|__
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―― ′ 乂_〈<三>ノ 乂_人<三>人__シ ] ――
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「今日は店の再開祝いにヒツジを1頭潰したんだ!」
「金はとらねぇ、遠慮せずに持っていきな!ほぅら、ほぅら」
エルフの女性
「ちょっ、けむっ!?脂っぽい煙がっ、あっ、団扇で煙を送るのをやめなさい!」
屋台の店主:
「それにお嬢さん、何年か前にも俺の店に来てくれたろう?
食べっぷりが見事だったから覚えてるぜ。前は10串も食べてくれたじゃないか……いったいどうしちまったんだい?」
「おや。魔法師(メイジ)様、ご視察ですかい?よければ1本どうです」
エルフの女性
「私は“まっとうなエルフ”になるって決めたのよー!あっ、タレの匂いが!?香ばっ!」
……トラブルだろうか。
(※本セッションはフィションだけど、食の無理強いは健康面や宗教面でのアレやこれやがあるから、やめようね!)
229
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/12/27(金) 23:14:13
「おっ、なんだただの異文化交流か!」
「やってるな店主! 一本貰おう! 実のところ私は羊が大の好物でな!」
一瞬で破顔!
そして次の瞬間にはまたキッと店主を睨む!
「しかし無理強いはいかんぞ!」
「私は専門ではないがな。医術と食事は密接な関係にあり、食生活によって健康は大きく左右されたりするのだ」
「たまにミルクを飲んで倒れて死ぬ者もいるだろう。食の無理強いは命に係わる!」
「それに彼女はエルフ……我々人間とは異なる種族なのだからな」
「食生活どころか肉体構造からして……別!」
「文化的、宗教的な問題もあるし、嫌がるそぶりを見せたら素直に引かないと大変なことになるぞ!」
この辺、私は異界を研究する学派にいたわけだからな。
流石に色々と配慮するべきことだとはわかっているぞ。うむ。
というわけで申し訳なさそうに眉尻を下げ、エルフの女に向きなおろう。
「いや、すまんなプロセテオトルからの客人よ」
「もとより貴君らのような異界の住民への理解がとぼしい上、復興の混乱もあってな」
「無礼があったのであれば、この国の魔法師として私から謝罪しよう」
「心配せずとも、今後エルフの客人に羊肉を振る舞うことは断固として禁止するよう触れを出しておく!」
安心!
230
:
『森の盟約』
:2019/12/27(金) 23:55:17
エルフの女:
「断固禁止!?そこまではしなくても――」
店主:
「そ、そうなんでやすかね?以降、気をつけやす……」
「よし、市場中の肉屋に触れを出せ!今後はエルフに請われようとも絶対に肉を出すなよ!絶対だ!」
混沌の時代のアレクラストにおいて、エーラムの知識に触れることのない一般の民の間では、
アレルギーやアルコール中毒などに関する知識だとか、注意意識は浸透していない。
クォーツの注意を店主がどれだけ理解できたかは、学院出の魔法師様の言うことならと納得した様子だ。
話しかけられたエルフの女の方はというと「ああぁぁぁ」と情けない声を上げながら、
肉串の皿を名残惜しそうに眼で追っていたところだ。
エルフの女:
「……ふ、ふん。人間にしては私たちエルフのことをよく理解しているじゃない」
「脂したたる肉なんてとんでもないわね。私たち由緒正しいエルフは月夜に芽吹いた若芽と、
花に溜まる朝露しか飲まないモノ……うう……お腹すいた」
※俗説である。
「あなた、メイジね。よくも……ではなく、助けてくれて感謝するわ」
「私はルリハリ。プロセテオトルの使いよ」
231
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/12/28(土) 00:22:29
「あっでもエルフに請われたらちゃんと『エルフは肉を食べないと聞いたので』と説明するんだぞ!」
「差別的だと言われたら大変だからな!」
「でも食べさせて問題が起こるとさらに大変なのでできるだけ提供するんじゃないぞ!」
「困ったら『申し訳ありませんが規則ですので』と答えろ!」
この辺りの文化交流的な話はややこしいからな!
すごく細かくて……難しいのだ!
「フッ、礼には及ばん」
「不見識を正すのは知恵者の役割だからな」
「私はクォーツ・ユニオンジェム。ヴィーディン王国の契約魔法師だ」
「遠路はるばるよくぞ参られた」
「しかし、使い……宮廷に用向きであれば、私が取り次ぐが?」
宮廷に行けば、野菜のスープとかなら出せるだろうか。
空腹そうだからな。エルフは燃費のいい種族だが、人里では食料の確保もままなるまい。
大方、摂取可能な食料が見つからず、禁忌とされる肉食に手を出すかどうかの究極の選択に悩まされていたのだろう……危ないところだった。
232
:
『森の盟約』
:2019/12/28(土) 00:59:00
店主たち:
「なるほど、勉強になりますな。『規則で禁止されてますので』!」
「分かりました。座長にも話して市全体で徹底させましょう、『規則で禁止されてますので』」
ルリハリ:
「なんでこんなことに……私が誘惑に負けて寄り道したから……?罰なの…?」
「渡りに船ね。なら宮廷まで、道案内お願いするわ」
「宮廷に向かおうとしてたのだけれど、この辺り道がすっごく入り組んでて」
「迷っているうちに、懐かしい匂いにつられてフラフラと……それはもういいけど」
「……ヴィーディン王に助けを求めてきたのよ」
「『プロセテオトル大森林の民の危機に駆け付けてくれる』って、約定があるのだから……」
233
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2019/12/28(土) 01:13:49
まぁ規則は後に緩和される可能性もあるが、とりあえずこの場では規制しておかねばな……
一旦フラットな状態にしておいて、そこから妥協点を探して行かねば。うん。
究極的には教育水準を引き上げて識字率を……いやこの話は遠大になるので置いておこう。
「なるほど……あいわかった、案内しよう」
「…………ただ、我が国は先日新たな王陛下が即位されたばかりでな」
「無論、陛下は古き約定を無碍にするお方ではない!」
「が、如何せん忙しい時期だ。少し時間をいただくことになるだろう」
「さしあたって――――あと数件視察に回らねばならないのだが、少し付き合ってもらってもいいだろうか?」
「問題ない、すぐに済む! 振舞いに羊を潰している店が多いのでそこは気を付けてくれ!」
そう、ヴィーディンでも皆に愛される食事処や、老舗のパン工房などを見て回らねばならんのだ!
食料生産施設は国家において最も重要なもののひとつだからな!
234
:
『森の盟約』
:2019/12/30(月) 22:07:36
ルリハリ:
「他国のロードの力を借りに来たのだもの。すぐにとは言わないわ」
・ ・ ・
「流石にエルフ並みに気長には待っていられないけど……」
「ゴホン……なんでもないわ。さ、案内してちょうだい」
┌────────────┐
│それからしばらくして… ......│
└────────────┘
市政の酒場や食事処、工房は前王の統治の時と変わらぬ盛況ぶりを見せている。
ヴィーディンの食糧事情は今のところ安定状態にあるようだ。
「……そう、ロードの力を借りるためなら、多少の寄り道も我慢するわ」
キミの視察の間もルリハリは、腹の虫を鳴かせながら半泣きで後をついてきている。
一人にされるとまた迷うから。
「でも、なんでこんなところばっかり巡るの!?」
「そうね!大切よね、食べ物!ま、まぁ朝露しか飲まないエルフには無縁だけど!」
「いい香り……。ぐすぐす……ひ、ひどい拷問だわ…」
しかし、クォーツが話に聞くプロセテオトル大森林のエルフというのは、
もう幾らか繊細で神秘的な生き物だと聞いているが、このエルフ娘からは違った印象を受ける。
どうにも垢ぬけないというかドン臭いというか……。
235
:
『森の盟約』
:2020/01/04(土) 22:31:55
【シーンエンド】
236
:
『森の盟約』
:2020/01/07(火) 23:20:47
●ミドル1 シーンプレイヤー:ベアトリス、クォーツ 混沌レベル:3
ところ変わって、ここはヴィーディン王城内の応接間。
ベアトリスがハインリヒの手配した馬車で、数か月振りの帰還を果たしてから半日と経っていない頃だ。
対面の席には、キミの帰還の馬車に同行してやってきた、
『プロセテオトル大森林の“正式な使者”』であるエルフの男・シーシャが掛けている。
シーシャ:
「んん〜〜〜、ベアトリス殿……我われエルフは今回の混沌災害に対し、
定命の者ほどせっかちではありませんが、宴席の前に無粋な話は終わらせてしまいましょう」
「既に聞き及んでいるでしょうがァ……プロセテオトル大森林の南西部の、急激な混沌喉の増加で
ティル・ナ・ノーグ界の下賤な妖精共が森に流入をはじめ、頭を悩ませていた所なのです」
「ええと……討伐してくれるのだとか?」
「あまり森を踏み荒らされたくはないので、人数と場所の取り決めをしましょうか」
シーシャは斜めったポーズでフワフワの金髪を手櫛で掬いながら、
庭木に付いた毛虫でもするようなのんびりとした様子で、混沌災害の状況を語っている。
悪気は全くないようだが、かなり他人事っぽいぞ。
237
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/08(水) 00:04:40
「はい。最終的には、陛下の裁可を受ける必要がありますが……」
「討伐そのものは、既定路線であると考えて問題ないでしょう。」
本来、私の権限で裁決できる問題ではないが、今回に関しては事情が事情だ。
受けないデメリットは重く、受けないメリットは……あるのだろうか? 少なくともデメリットを甘受できるだけのものは見当たらない。
つまるところ、受ける事自体は既定路線で、後はどのような条件で受けるか、と言ったところが焦点となるだろう。
そういうわけで、私と彼の話し合いは本決定の前の擦り合せという趣が強い。
「率直に申しまして、私共は所詮余所者です故、貴方がたほど大森林には詳しくありません。」
「場所に関しては、大森林について何より詳しい貴方がたに、此方の戦力を見た上でどう割り当てるか策定して頂くのが一番無理がないかと。」
「問題となるのは派遣する戦力に関してですが……数ばかり多くても、森林での行軍に不慣れなら足手まといになることが懸念されます。」
「人員の数よりも質を重んじ、少数精鋭で臨むべきである……というのが、私の見解です。」
「そちらとしても、あまり多くの余所者を招き入れるのは本意ではありますまいし……」
基本的に、エルフ達は余所者が森に立ち入るのを好まない。そして、我々は余所者だ。
実務との兼ね合いもあるし、そもそも大森林は過酷な領域である。不慣れな人員を率いての森林行軍は厳しいものとなろう。
そういうわけで、必然的に少数精鋭とせざるを得ない、というのが私の見解であった。
238
:
『森の盟約』
:2020/01/08(水) 00:48:08
シーシャ:
「たしかに、永遠の領域に定命の者を招き入れる本意ではありません……。
此度の混沌災害は外界で湧いた混沌が我々の森に流れ込んだものですが、
ヴィーディンの王が自ら訪れて聖印を振るいケガレを持ち帰るというのであれば、我々も折れましょう」
「では、兵の選定はハインリヒ・ブラウンに任せるということで……」
『 ダダダダダダダダ……! 』
ベアトリスとシーシャの交渉は滞りなく進んでいた。
しかし、それを乱すかのような慌ただしい足音が廊下をやってきて、
応接室のドアが勢いよく跳ね開けられる――――
『 バ――――ンッ! 』
ルリハリ:
「直訴!ヴィーディン王、直訴に来ました!さんざん遠回りさせられたけど!」ゼェゼェ
「……プロセテオトルの民が盗賊君主の脅威にさらされています!どうか力をお貸しください!」
衛視たち:
「誰かーっ、そのエルフの女を捕まえろー!」
「恐ろしく速い移動!俺ですら見逃してしまった!どこだ!?」
239
:
『森の盟約』
:2020/01/08(水) 00:57:05
息を切らせて応接室に飛び込んできたのは、エルフの女・ルリハリだ。
……その後ろには、クォーツもついてきているだろう。
彼女は王城にやってくるやいなや「ロードはどこにいるの?」と近くの衛視に聞くやいなや、
弓から放たれた矢のように飛び出して、応接室に直行したのだ……なんたる礼儀知らずか。
シーシャ:
「なんと……お前はたしか外縁の村のルリハリ!」
「無作法もさることながら、お前たちがプロセテオトルの民の名を騙るか!」
「ベアトリス殿、その者の言葉に耳を貸す必要はありません。
このルリハリという女は大森林の外からやってきて勝手に住み着いた余所者。
決してプロセテオトル大森林の民などでは………いや、『エルフとすら呼べぬ者』か」
ルリハリ:
「なによ!アタシたちは混沌と戦い森と共に生きているわ!
投影体の余所者は『古きエルフ』も同じなのに、外からの問題を他人任せでよく森の民を名乗れたものね!」
シーシャ:
「なにぃっ!ほざくかっ、ルリハリーッ!」
ルリハリのエントリーから十数秒――2人の使者のつかみ合いの喧嘩が始まってしまった!
240
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/01/08(水) 22:55:21
「くぉら貴様ァァーーーーッ!!」
「使者ならば順を追って手続きを……むっ!」
なんか!
揉めてる!
ルリハリが恐らく純正のエルフではない(出身世界が微妙に異なるか、あるいは“混血”なのだろう)のは予想ができていたが!
なんか!
揉めてるじゃないか!
あっ王姉殿下!
…………王姉殿下の前で揉めてる!
「王姉殿下!お騒がせしております!」
「……貴様らァ!そちらの事情はわからんが王姉殿下の御前であるぞ!」
「揉め事なら外でやっていただきたいものだな!貴殿らの家でもあるまいに!」
「あるいは双方決闘をお望みならば私が立ち会い、尋常に取り仕切るがいかがか!」
「さもなくば順の応対だ!ルリハリ殿はしばし待っていただく!」
ぷんすこ!
決闘……外交問題……しかしこれ以上は……侮辱……ぷんすこ!!!
241
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/08(水) 23:46:32
なんとも不毛な取っ組み合いである。時間が無限にあるとでも思っているのだろうか。思っているんだろうな。
さて、この無作法な御仁は何者であろうか……などと考える間もなく、王国で最も頭に血が上りやすい女がやってきた。
そして案の定と言えば案の定、これである。
「………………先ずは落ち着いて頂けるだろうか、ご両人。」
「無論、斯様な振る舞いが森の代表として相応しいものだと思われるのであれば、心ゆくまで続けていただいて構わないが。」
「それにクォーツ。彼女は君の連れかな? 彼女が斯様な暴挙に出る前に止めることはできなかったのか?」
その後、二人……いや、三人の加熱した頭に冷水でもかけるかのごとく、淡々と正論を以て頭を冷やす。
表情は変わらず、声に抑揚もなく。ただただ淡々と。それで聞かないようなら、それこそ聖印で壁でも張って無理やり止める事となろうか。
何分暴力は苦手なもので、力ずくで止めるというのは不得手なのだ。
とは言え、この割とひどい有様で全く表情を変えずに淡々と処理する姿は、割と怖い物があるかもしれない。
「……ちなみにそちらは、私の帰還に合わせて使節として同行いただいたシーシャ殿だ。」
「丁度、大森林の混沌災害討伐に協力するよう要請を受けていてな。条件について話し合っていたところなのだが……」
そうだね、最悪のタイミングだね。
242
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/08(水) 23:48:55
なんとも不毛な取っ組み合いである。時間が無限にあるとでも思っているのだろうか。思っているんだろうな。
さて、この無作法な御仁は何者であろうか……などと考える間もなく、王国で最も頭に血が上りやすい女がやってきた。
そして案の定と言えば案の定、これである。とりあえずパァンと手でも叩いて注目を此方にでも集めようか。
「………………先ずは落ち着いて頂けるだろうか、ご両人。」
「無論、斯様な振る舞いが森の代表として相応しいものだと思われるのであれば、心ゆくまで続けていただいて構わないが。」
「それにクォーツ。彼女は君の連れかな? 彼女が斯様な暴挙に出る前に止めることはできなかったのか?」
その後、二人……いや、三人の加熱した頭に冷水でもかけるかのごとく、淡々と正論を以て頭を冷やす。
表情は変わらず、声に抑揚もなく。ただただ淡々と。それで聞かないようなら、それこそ聖印で壁でも張って無理やり止める事となろうか。
何分暴力は苦手なもので、力ずくで止めるというのは不得手なのだ。
とは言え、この割とひどい有様で全く表情を変えずに淡々と処理する姿は、割と怖い物があるかもしれない。
「……ちなみにそちらは、私の帰還に合わせて使節として同行いただいたシーシャ殿だ。」
「丁度、大森林の混沌災害討伐に協力するよう要請を受けていてな。条件について話し合っていたところなのだが……」
そうだね、最悪のタイミングだね。
243
:
『森の盟約』
:2020/01/09(木) 00:21:21
エルフたち:
「勇気の精霊の槍に誓って!やってやるわ!」
「おおっ、その不届き者の血で丘を赤く染めてやる!」
衛視たち:
「いたぞーっ!取り押さえろ!」
「王姉殿下、クォーツ様、申し訳ございません!」
……すぐに、かけつけた衛視たちの手でエルフたちは引き離された。
闖入者のルリハリは3人がかりで後ろ手に捕まえられているが、
衛視たちも「エルフ?客?国際問題?」と正体を測りかねているので、拘束は緩めだ。
ルリハリ:
「うむぎゅう……無作法はお詫びします……。
そちらの使節がすでに話を進めていると聞いて、いてもたってもいられず…」
「私たちの里を脅かす状況は――そっちのエルフとは違って――ひっ迫したもので、
今、ヴィーディンの助けが得られなければ、多くの民が命を落とします!どうか」
シーシャ:
「まだ言うか!プロセテオトルの森に勝手に住み着いておき、
危険に晒されれば、庇護の権利まで主張しだすとは何たる厚顔無恥。
森が危険だというのならばどこへなりとも出て行けばよいではないか」
「当然、我ら古きエルフの領域の混沌征伐が先だ!」
244
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/01/09(木) 00:42:26
迅速に王姉殿下に跪くぞ。
「はっ!」
「こちらのエルフは城下にて遭遇し、プロセテオトルの使者と名乗ったために連れて参りました!」
「ところが城に着いた途端、彼女は殿下の居場所を確認すると急に駆け出し、対処できずに今に至ります」
「警備上、重大な過失と存じます。全ての責任は私にあり、この件における咎はいかなるものでもなんなりと!」
もしもルリハリが暗殺者であれば――――責任問題では済むまい。
首を刎ねろと申し渡されれば喜んで首を差し出そう。
それだけの罪であり、その意志のために跪いている。
そしてエルフたちの嘆願については――――――――これは、王姉殿下が判断すべきことである。
が。
「恐れながら殿下に申し上げれば」
「城下の復興は順調に進み、さしたる混乱はございません」
「動かせる駒の数には、余裕があるかと」
判断材料を(例え相手が察していても)しっかりと告げるのは魔法師の役目だな!
245
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/09(木) 01:59:54
「魔法師である君の処遇については、一介の従騎士である私個人の裁量で決定できるものではない。」
「よって君の処遇については、喫緊の問題が片付いた後で陛下に裁可を仰ぐ。以上だ。」
後は陛下が決めることです。以上。この話おしまい。
どのみちこっちで勝手に決められる問題でもないので、引っ張るだけ時間の無駄だ。
逼迫した問題が目の前にある以上、無駄は省こう。どうしても気になるなら、ここからの働きで取り戻すといい。
ま、幸いにして彼女は頭に血が上りやすいが有能だ。私に今必要な言葉をきちんと理解している。
「捨て置いた盗賊騎士が外縁部の混沌を食い荒らして力をつければ、次に狙われるのは古きエルフの領域だと考えられます。」
「つまり、盗賊騎士が力を増す前に処理するのは、長い目で見れば古きエルフ達のためにもなる事ではないでしょうか。」
「……そもそも、明確な外敵を捨て置いて好き勝手増長させる理由もありますまい。」
「無論、古きエルフの領域の混沌災害もまた、捨て置くことはできません。」
「しかし、そもそもの話……古きエルフの領域に踏み込めるだけの格と実力を併せ持った人材はそうそういません。」
「それこそ陛下が自ら訪れるくらいでなければ、古きエルフ達は納得しない……そう、シーシャ殿も仰せでしたね。」
「であれば、話は簡単です。」
「まず、古きエルフの領域に向かう人材を選別し、選別から洩れた人材を盗賊騎士への対処に当てれば良い。」
「どちらが先だどちらが上だなど、この場でいくら論じたところで平行線でしょう。喫緊の問題への対処が先です。」
「どちらにも騎士が最低一人は必要ですので……前者の指揮は陛下が、後者の指揮は私が取る、といった辺りが落とし所でしょうか。」
他領の民族問題にまで首を突っ込むのは、さすがにちょっと筋が違う。
しかし、片方を後回しにするという形になれば、此方にそういう意図が無くとも、そういう話と捉えられてしまう。ならば話は簡単だ。
どうせ片方に割ける人材が限られる都合上、どうしても浮く人材は出てくる。浮いた駒をもう片方に当てて、同時に問題解決を図ればいい。
この方針を通すにあたって説き伏せるべき相手は、主にシーシャの方だが……
まず、古きエルフの領域に踏み込める人材が限られるというのは共通認識だ。そこを強調することで、必然的に浮いた駒が出る事は示せる。
その上で盗賊騎士を早期に退治して得られるメリットや、退治しないデメリットを提示することで、同時進行で対処に当たる事は納得させられるだろう。
そして古きエルフの側に人材選別の優先権を与えることで、古きエルフの体面にも配慮できる。先に作法を守って話を持って来たという点で、理由付けも簡単だ。
ルリハリの方は……ゴリ押しで横紙破りを図ったのが全面的に悪いという事で、この場は我慢してもらうとしようか。
246
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/09(木) 02:07:50
(何やら雑に陛下陛下言っておりますが、これらは全て『国王陛下』のミスタイプです。担当者は間もなくシベリアに送られますのでごあんしんください)
247
:
『森の盟約』
:2020/01/09(木) 22:43:34
シーシャは「エルフにとっては盗賊や混沌など脅威でも何でもない」と、憮然とした表情だ。
シーシャ:
「そのとおり。人間の世界から持ち込まれた不始末を人間自身の手で片付けるためならば、
我々の森に立ち入る事を、そして森の恵みの一部を享受することも容認する」
「それが、先代のヴィーディン王と交わした取り決めです」
「その女の問題と同列に扱われるのは甚だ遺憾ですな……」
プロセテオトルのエルフ全体の考え方かどうなのかはわからないが、
シーシャの見ている世界は、「森」と「それ以外(アトラタン)」ということらしい。
森のエルフ……アトラタン人とは、認識にかなり隔たりがありそうだ。
「『盟約』とは別の場所で、あなた方が何をしようと知ったことではありません」
ルリハリはというと、時折シーシャに敵意の視線を向けながらも大人しく話を聞いている。
クォーツの言う通り、復興も進み部隊整備にも余裕ができて来ている。
ひとまずは……ベアトリスの提案した流れで話もまとまりそうだ。
248
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/01/09(木) 23:04:18
「はっ!」
「かしこまりましてございます!」
うむ!
王姉殿下は『一介の従騎士』とは呼べまいが……そう自称せざるを得ない立場、というところか。
あるいはそのデモンストレーションとして、日ごろこのような態度を取っておく必要もあろう。
王姉殿下は陛下に次ぐ権限の持ち主であるが、建前上はそうではないのだ、と。
醜悪な内乱を避けるためにも、必要なことなのだろう。
……まぁ寛大な陛下のこと、さほど重い処罰は受けまい。
これは……後で減給辺りを申請しておくかな!うむ!
249
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/09(木) 23:29:56
「それは失礼。盗賊騎士もまた、ヒトの世界の不始末の一つですので……」
「既に外から持ち込まれた不始末と、今にも持ち込まれんとする不始末を、ついつい同列に見てしまいました。」
「所詮私も未だ若輩、見識の浅さを恥じるばかりです。」
何れにせよ、概ね此方の目的は果たせた。
実際の所、今回の捩じ込みには一つ、此方にとっても見過ごせない問題がある。
盗賊騎士の矛先が、どちらに向くかわからないという一点である。つまり……まあ、なんだ。
適宜森の混沌を食っていい感じに力をつけて、『よっしゃ国盗りじゃ』とばかりに此方に襲いかかって来られては迷惑なのである。
そうなる前に潰しておかねばならないが、そんなん流石に言えたものかと、そういう話である。
「では、そのように。」
ともあれ、言質は取れた。
少なくとも、盗賊騎士の相手に関しては、大分人材選択の自由が利く。
あとは、此方の仕事に全力を尽くした上で、国王陛下が上手くやる事を祈るとしよう。
250
:
『森の盟約』
:2020/01/09(木) 23:47:40
ロードの聖印の力は欠片程のものであろうとも吸収・統合されることで、
一夜にして一地方の勢力図を塗り替えることもある。それがアトラタンの戦争だ。
異界の軍略に絶対的な自信を持っている、エルフ達には理解しがたい感覚なのかもしれないが……。
シーシャ:
「とにかく、我々の森に立ち入ることを許すのはヴィーディン王の率いる部隊だけです」
それだけ告げるとエルフの施設は肩をいからせながら部屋を出ていった。
ルリハリは案内を買って出てくれたクォーツに迷惑をかけてしまった事を恥じてか、
申し訳なさそうな表情で俯いたままだ。
入れ違いでやってきたスィル:
「っと、失礼――――今のはプロセテオトル大森林の客だろうか……」
「おおっ姉上、ついにお戻りになられたか!いや久しいな!
この数か月は目の回るような忙しさで手紙を書くために筆を取ることもできなかったぞ
話したいことは山ほどあるのだが何から語ったものかそうだ聞いてくれ姉上
訓練の時にキリ殿の『ばいく』なる乗騎に乗せてもらってきたのだが――」
部屋を一望して、
「なにか、あったか?」
【シーンエンド】
251
:
『森の盟約』
:2020/01/15(水) 00:08:44
●ミドル2 シーンプレイヤー:全員 混沌レベル:3
時間は少し経過して、場所は王城内の会議部屋。
顔ぶれは先ほどと同じスィルとベアトリスとクォーツ。
そしてベアトリス顔合わせも兼ねて、客将のキリと赤竜童子も呼ばれている。
スィル:
「なるほど。俺の不在の間にそんな話になっていたか」
「女エルフの件は……城の警備がぞんざいなのはオレの責でもあるしなぁ」
一番の警護対象の国王(スィル)の周りには部隊仲間がいるしということで、
まだまだ情勢の不安な城下や村落に兵たちを回していたのもあり、警備レベルが低かったのかも。
「(姉上の側にはメイド長のアマンダも付いていたろうし万一ということも無かったろうが……)」
「では、クォーツと警備に当たっていた者には今回の件が済み次第、3日間の登城禁止処分を言い渡す」
「この数か月働き通しであったろう。羽を伸ばしてくるといい」
「そして……紹介が遅れたが姉上、この御二方が大火の日に協力してくれた俺の仲間」
「異界の騎士のキリ殿と、アーティストの赤竜童子だ」
252
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/01/15(水) 00:40:08
「ははっ!」
「寛大な沙汰、深く感謝し謹んで拝命致します!」
いささか甘い気もするがな!
陛下の言うことなので文句はつけまい!
でも羽を伸ばしてくるといいとか言わない方がいいぞ陛下!
「国を空けるのはいささか不安も残りますが、ウィーディンの特性上外交を怠るわけには参りません」
「此度の出陣、新生したヴィーディン王国が健在であると諸侯に知らしめる好機かと」
253
:
赤竜童子
:2020/01/15(水) 22:57:47
「赤竜童子や、よろしゅうに・・・あー、旦那さんのお姉さん?」
始めて見る人だ、どんな人なのだろうか・・・
骨付き肉でも齧りながら様子を見ていよう。
254
:
キリ/牧田切緒
:2020/01/15(水) 23:10:06
「ご紹介にあずかりましたキリ、です」
本当はもっと長い名前だがキリと呼んで欲しいと言ったのは自分だ。
過去に使っていた名前もここでは必要が無いものである。
「ベアトリクスさん……我が王の姉上殿……あぁ、ええっと……」
「なんとお呼びすれば?」
手を差し出し、握手の構え。
銃は左の手だ。
255
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/01/16(木) 22:49:36
「……勝手に話をまとめてしまったのは、すまないとは思っているよ。」
私と弟の関係は……まあ、悪くはないが、若干複雑なものだ。
血縁上は姉と弟、法的には従騎士とその主。
公的な場では後者を優先することになっているが、今はそんな肩肘張った場でもない。
さしあたっては国王陛下の意向ということで、姉としての対応に落ち着いている。
「簡単な情報は書面で確認している。蒼き星の民と、ドラゴンのレイヤーだったな。」
・ .・ .・
「しかし赤龍……赤い竜か。面白い偶然もあったものだ。」
「まあ良い。ベアトリス・ヴィーディンだ。好きに呼ぶといい。」
「……とは言え、親しき仲にも礼儀ありと言う。あまり変な仇名を付けるのは控えてくれ。」
「私が怒る以前に、そこの魔法師殿の雷が落ちて後処理が大変なのでな。」
握手に応じつつ、冗談の一つも交えて挨拶を返す。 (なお、実際冗談に聞こえるかは個人差がある模様)
単に私を見る分には、全く強そうには見えないだろう。むしろ弱そうにすら映るはずだ。
256
:
『森の盟約』
:2020/01/17(金) 23:08:53
スィル:
「(今回の騒動を解決できれば、あとで功罪相殺という形で処分の釣り合いは取れるだろう。うむ!)」
「(処分の公開や文面は、普段ならクォーツに任せるんだが……誰に相談したものかな)」
「いや、姉上!謝らねばならぬのは俺の方で――っとと」
謝罪の口に仕掛けるスィルだが、すぐに自分の立場を思い出したらしく続きの言葉を飲み込む。
非公式の場ではかしこまる必要ないとは言っているが、
それでもスィルなりに王としての線引きはしようと考えてはいるようだ。
「すぐに対応に移れるのも、先を見据えて動いていた姉上のお陰だ」
「一騎当千の勇士たちが付いているのだ。回せる兵にも余裕はあるだろう」
微妙に不穏な空気が漂っている?んなもん気づくか!
「それで、話の続きなのだが……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プロセテオトル大森林に派遣する部隊を編成するなら、まずは調査が必要だ。
別室に移動してもらっているルリハリの正体も気になるところだが……。
【調査可能な情報項目】
・プロセテオトル大森林の混沌濃度 〈情報収集〉〈聖印〉8
・ルリハリの正体 〈混沌知識〉〈話術〉10
・はぐれ者の里 〈情報収集〉12
・盗賊騎士 〈情報収集〉〈聖印〉8〜12
257
:
赤竜童子
:2020/01/20(月) 23:56:59
じゃあまずこれを調べるわ。
・プロセテオトル大森林の混沌濃度 〈情報収集〉〈聖印〉8
〈聖印〉は2d+4なので・・・
(2D6+4) → 10[6,4]+4 → 14
達成値14、普通に成功やね。
258
:
『森の盟約』
:2020/01/21(火) 00:21:15
★判定成功→情報開示
・プロセテオトル大森林は豊かな資源を有しているが、混沌濃度の高い危険な魔境だ。
古きエルフ達が暮らす森の奥地は魔境としてバランスが安定していたが、
ここ数か月ほどは混沌濃度の上下幅が大きく、森の中に大量の投影体が発生(ポップ)を繰り返している。
今回の混沌災害(不安定化)の原因を解決しない限り、
スィルの部隊は延々と戦い続けることになるだろう。
スィル:
「これがエルフの住処でなくただの魔境なら、破壊するだけで済むのだがなぁ…」
★決戦フェイズにて、戦場内に「変異率【恐怖の島】(Ⅱ236頁)」が発生。
0レベルからスタートし、3ラウンド目・5ラウンド目の開始を迎えるたびにレベル+1される。
259
:
牧田切緒
:2020/01/24(金) 01:25:03
・ルリハリの正体 〈混沌知識〉〈話術〉10
蒼き星の住人を使用(MP52→48)
〈混沌知識〉で判定。
diceBot : (3D6+5) → 9[3,1,5]+5 → 14
達成値14で成功
260
:
『森の盟約』
:2020/01/25(土) 21:41:14
★判定成功→情報開示
_,,.. -=ミ
//^^Y `ヽ
⌒Y⌒ .///-' ヽ{{_ \)ォ_
/二二\ . ト┘イ=' 、__v ー=〈〈^))
{//f⌒7/7 . \Vxx  ̄∨ jL..,」{)≠
{//{ }/〈 八 ー=' xxx∨{う_ア
{//{ }/〔 〕Tr==rf「.〉7__))
{//{ ノ/7 . {〈{.{」 ノ「{ 〉. : : )
. V/厶ィ/} 人}.}〉イ. 「{ 〉.--ヘ
. ∨// /. : }.}〉「ヘj{ 〉. : : :ハ
. .}/| /. : イ从:}マヘ八: : : : : :.\
. .}/| __,, ノ. : :/イ.{.:.:.}.マヘ )). : : : / <
. f⌒ih 「 : : \\.:.:. {:.:.:}.. :.://\//.:.:.ヽ
.廴ノソ\┐.:.:.:\\ }.:.:.}-.// >'.:.:.:.:.:.:.:{
. .}/`ヽ ./.:.::.:.:.::.:.:〕-[[_] // _/.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
. .}/| V:.:..:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:..::\「.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ィ゙
. .}/| \.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ.:.:.:.:.:.:.:.:/i八
. .}/| V.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{{.:.:.:.:.:.:.:./ :|i ヽ
・彼女の正体はプロセテオトルの古きエルフとアトラタンの人間の混血だ。
その肉体は投影された物ではなく、アトラタン人のそれに近いが、
森の投影体たちと意思を通わせることでまじないを行使する自然魔法師である。
母親がエルフの中では高貴の血筋にあたることから、
同族からは疎まれながらもエルフ達の領域で育てられた彼女だが、
森に逃げ込んできた人間たちの庇護者となり「森に住み着いた人間たちもプロセテオトルの民である」と
権利を主張し続けたことで、同族との関係性は悪化している。
人間に対して不遜で傲慢とも見えるその言動は、
「自治権を持つプロセテオトルの高貴なエルフ」たらんと振舞おうとしているためらしい。
261
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/02/01(土) 23:24:40
あ、じゃあ【はぐれ者の里】について調べておこう。
ふふふ、情報収集は今回の成長でレベル3にしておいたのだ。
diceBot : (3D6+5) → 9[1,3,5]+5 → 14
なので無事に成功だ!
262
:
『森の盟約』
:2020/02/04(火) 22:23:42
★判定成功→情報開示
・プロセテオトル大森林の外縁に存在する里。
戦乱を逃れてきた難民たちが自然と集まって形成された小集落。
森の実質的な支配者である古きエルフ達は外様である彼らの存在を認めていないため、
ハインリヒ・ブラウンも、表立って支援をしたり混沌の浄化を行えていない。
アカデミーの爵位制度上は、「存在しない人々」という扱いになっている。
住民の多くはその身に邪紋を刻んだり、弱い投影体たちと共存することで、
なんとか混沌災害に適応し小さな農地を切り拓いて生活を営んでいる。
★シーン「ミドル3」を解禁 → いつでもシーンを終了可能
263
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/02/05(水) 23:13:40
・盗賊騎士 〈情報収集〉〈聖印〉8〜12
について調査しよう。技能は……《聖印》でいいか。
diceBot : (3D6+7) → 9[2,1,6]+7 → 16
まぁこんなものだろう。
264
:
『森の盟約』
:2020/02/05(水) 23:26:19
★判定成功→情報開示
私利私欲を満たすために聖印の力を使う、流浪のロードを頭目とする盗賊団が存在する。
頭目のブライスト(男/41歳)は、戦時にはバルドレイヤ帝国側の傭兵として戦い、
それ以外の時はペルセナ神聖王国周辺の街道を縄張りとして、盗賊を行って生計を立てている。
その総兵力は『8部隊』にも及び、部下にはアーティストも有している。
ここ最近になって盗賊団はプロセテオトル大森林に活動拠点を移し、街道にあまり姿を見せなくなっているという。
★新たな調査項目を解禁 → 「盗賊団の目的/〈情報収集〉14」
265
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/02/14(金) 01:00:16
では私がやろう。
マイナーアクションで【ウェポンプロジェクション】!
MPを8点消費して《異界魔本》を召喚して装備するぞ。これで達成値は+2だ(残MP45)。
diceBot : (3D6+7) → 9[6,2,1]+7 → 16
……まぁ無くてもよかったがよし!
266
:
『森の盟約』
:2020/02/14(金) 22:28:04
★判定成功→情報開示
混沌と共生することで、盗賊団に抵抗しているはぐれ里の住民だが、
ブライスト盗賊団は、武力で威圧するのと同時に「聖印の力で混沌を祓ってやる」ことで、
古きエルフやブラウン領に不信感を抱いている、はぐれ里住民の懐柔を試みている。
達成値:11〜
ブライストたちは、はぐれ里の住民を兵力に取り込み――あるいは聖印に吸収して、
ゆくゆくは古きエルフの領域を制圧し、バルドレイヤ帝国側の勢力として、
この地方の戦場に名乗りを上げる腹積もりらしい。
達成値:14〜
はぐれ里の近くには「放棄された砦跡」があり、盗賊団はそこを拠点としている。
砦までの道のりは、混沌災害の影響で複雑化しており、
【森に詳しい案内人の手引きが無ければ、行軍は困難を極める】だろう。
(※全ての情報項目を解禁!)
(2回目の調査を行っていないPCは、メジャーアクションで薬品類を1回使用してもよい)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
君たちは密偵を送り出したり、ルリハリから話を聞き出すことで、大森林に関する情報を得た。
スィル:
「――ふぅむ、大森林に現れたロードを頭目とする盗賊団か」
「ヤツらが、エルフやブラウン領に見放された〈はぐれ里〉の住人を懐柔すれば、
この地方の勢力図に影響を与える新勢力が発生しかねない。
これは我々、ヴィーディン王国にとっても脅威だな……」
「今回、古きエルフの元に出向くことになっている俺の部隊は動けない。
どうか皆の部隊で、〈はぐれ里〉の対処に当たってもらいたい」
267
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/02/15(土) 00:09:23
「ははっ、お任せを!」
「大任、仰せつかりましたッ!」
盗賊団か……不埒!許せんな!
かくなる上は覚悟しろ盗賊団全滅だ!
268
:
牧田切緒
:2020/02/15(土) 00:13:56
メジャーアクションで【気付け薬】を使用(残り2)
diceBot : (2D6) → 7[3,4] → 7
MP48→52(最大値)
「王、貴方の仰せの通りに」
穴を開けるのは得意だ。
269
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/02/15(土) 02:02:34
「なるほど。盗賊団はそのような事を考えていたか。」
「ならば―――うむ、取るべき方策は単純だな。易しくはないが。」
「―――承りました。つきましては陛下、件の〈はぐれ里〉の住人について一つ提案がございます。」
事が領地の問題である以上、決定には領主たる王の裁可が必要となる。
故に、ここからは姉ではなく、臣下としての態度で臨まねばならない。
静かに居住まいを正し、言葉を重ねる。
「単に盗賊団に対処するだけでは、また別の誰かが彼らに目をつけ、同じことを繰り返す可能性が残ります。」
「厄介事の種を残しておくくらいならば、いっそ領民として引き入れてしまうのは如何でしょうか。」
もちろん、規模として不可能ならば無理にとは言わない。
だが、可能ならばそうしてしまった方が、色々と後腐れなく済む。
何より―――実現できれば、その段階で盗賊団の計画の前提が破綻する。やる価値はあるだろう。
270
:
赤竜童子
:2020/02/16(日) 22:45:39
じゃあ今一番MP減ってるクォーツに気付け薬飲ませとくよ。
ダイス合計:7 (2D6 = [4 3])
7回復させてほぼ全快だな。
「盗賊団、とーぞくだん、ねえ・・・」
「なーんやろ。なんかどうでもええこと忘れとるような・・・」
「どうでもええことやからどうでもええような・・・」
271
:
『森の盟約』
:2020/02/18(火) 22:19:02
スィル:
「ム?う、うむ。となると領内の廃村のどこか……受け入れ先の準備が必要だな」
ベアトリスの提言にスィルも――いそいそと姿勢を正してから――王としての態度で鷹揚に頷き、賛成の意を示す。
ヴィーディンは元々、異界船を囲う小国群が難民を受け入れながら成長してきた国だ。
ノウハウはあるし、采配に優れたロードやメイジもいる。
こちら側の受け入れの余裕は十分にあるだろう。これで方針は決まった。
「これは“民”を守るための戦いだ。皆――どうか、頼んだぞ」
【シーン終了】
272
:
『森の盟約』
:2020/02/18(火) 22:44:30
【プレッジシーン1】
部隊の編成を終えたキミたちは、プロセテオトル大森林へと出発する。
決意を新たに、【誓い】を立てる時だ。
……ついでに、拘束していたルリハリの処遇も決めておいた方がよいだろう。
(あのそそっかしいハーフエルフを案内人として連れて来てきてもいいし、そのままにしてもよい)
273
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/02/28(金) 22:25:19
『民を救う』『盗賊を打倒する』『弟の助けとなる』の3つを誓いとして立てておこう。
ルリハリは……まあ、連れて行くか。元々彼女が持ち込んだ問題だしな。
274
:
牧田切緒
:2020/02/28(金) 23:43:01
『敵を倒す』『陛下の役に立つ』『ベアトリスさんの剣として戦う』を誓いとして立てておきましょう
275
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/02/28(金) 23:59:49
『陛下のために戦う』……これは王姉殿下の『弟の助けになる』及びキリの『陛下の役に立つ』と共有できるな。
『盗賊を打倒する』……これも同名誓い及びキリの『敵を倒す』と共有できるだろう。
それと、個人的に『プロセテオトルを見極める』を取得しておくかな。
エルフたちとの外交についてもそうだし、はぐれ里の者たちの受け入れについても、慎重に見極めねば。
あとルリハリに『メイン:警戒/サブ:尽力』で因縁を取っておこう。
危なっかしいので警戒は必要だが、頼って来た者を無碍にはできんからな!
276
:
赤竜童子
:2020/03/11(水) 22:41:42
『雇い主(スィル)の要求に応える』:ベアトリスやキリの『弟の助けになる』『陛下の役に立つ』と共有可能だと思う。
あと『敵を倒す』も入れとくよ。
最後に『後味の悪いことを行わない』・・・微妙に『民を救う』とかと被るけどルルハリとかをこっちの都合で一方的に切るみたいなことになった場合達成できないみたいな誓いだ。
ヤるんなら気持ちよくだ!
277
:
『森の盟約』
:2020/03/11(水) 23:19:27
ルリハリ:
「うう、すいませんでした。森の案内役としてお役に立たちますので!」
軟禁から解放されてやってきたルリハリはシュンとしているが、
ヴィーディンに来たばかりの時より血色のいい顔をしている。
聞くところによると、はぐれ村をエルフの領域の一部と認めてもらうために、
村の代表である自分は「まともなエルフ」らしく振舞おうと、
好物の肉や乳製品断ちをして無理な菜食粗食をしていた反動らしい。
「あぁ、乳粥が胃に沁みる……」
「」
《誓いの内容(★、◎=誓いの共有)》
ベアトリス → 【民を救う】【★盗賊を打倒する】【◎弟の助けとなる】
クォーツ → 【★盗賊を打倒する】【◎陛下のために戦う】
キリ → 【★敵を倒す】【◎陛下の役に立つ】【ベアトリスさんの剣として戦う】
赤竜童子 → 【◎雇い主(スィル)の要求に応える】【後味の悪いことを行わない】
278
:
『森の盟約』
:2020/03/12(木) 00:55:07
――ベアトリス率いるヴィーディン軍は数日間の行軍の後、
ブラウン領を経由し手続きを経てから、プロセテオトルの大森林内部へと進むことになる。
スィル率いる隊は「古きエルフ達のため混沌討伐に協力する」という名目で誓約書を交わし、
古きエルフたちの同意を得た後に、ハインリヒの兵も加え、古きエルフの領域へと向かった。
ハインリヒ:
「僕の負債を完全に押し付けてしまう形になって済まない、ベアトリス」
「可能なものなら、キミこそ目いっぱいの兵を付けてから送り出したかったのだがね…」
……残るベアトリスたちの部隊は、契約書の上では「スィルの後方支援の部隊」として扱われる。
はぐれ村を『盟約の範囲』――森の正統な住民と認める訳にはいかないためだ。
これからベアトリスたちの行う戦いは、アカデミーの認めるところの“ロードの戦争”としては扱われない。
爵位(カウント)の査定とは無縁の名誉なき戦いだ。
戦いで生じた消耗や被害を、エーラムが補ってくれることもない。
なにより、ベアトリスたちが差し伸べようとしている手を、はぐれ村の住人が取るかもわからない。
しかし、若き君主たちは征く――己の誓いを果たさんがために。
279
:
『森の盟約』
:2020/03/13(金) 22:39:37
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
……ところ変わって、魔境の森の城砦内。
略奪品が狭しと並ぶ薄暗い部屋に、十数人の盗賊が集まっている。
広間に集う盗賊たちの視線は、部屋の最奥部で宝箱(チェスト)に腰掛けている、
リーダーの盗賊騎士ブライストに注がれていた。
眼光鋭い邪紋使いの部下:
「偵察に出ていた連中からの報告だ。ヴィーディン王国が兵を起こしたらしい」
「おそらく、こちらに本隊を向かわせてくることはないだろうが……」
ブライスト:
「村ごと団に取り込みたかったが、予定は切り上げだな」
「――火を放って焼け跡から混沌核を頂くとしよう。
あの程度の村、攻め落とすだけなら訳はねえからな……」
ブライストの手の甲に赤黒い聖印の輝きが灯り、部屋を照らす。
「さぁ、野郎ども。手柄を上げてこい!
一番の働き者には騎士位と領地を与えてやるぞ。クハハ、ハ!」
【シーン終了】
280
:
『森の盟約』
:2020/03/17(火) 23:04:49
●ミドル3 シーンプレイヤー:全員 混沌レベル:5
※ここから先は、混沌の森を進み合計4種類の判定が行われる。
シーン中、判定を行えるのは1人1回だけで成否に応じて、ボーナス・ペナルティが発生する。
【判定項目】
・混沌に怯える兵士たちを鼓舞する 〈感性〉〈聖印〉10
・村を襲っている盗賊の排除 〈重武器〉〈射撃〉他、〈攻撃可能な技能〉14
・村を封鎖している住民たちの説得 〈話術〉〈聖印〉16→12
・砦までの進軍ルートを探す 〈隠密〉〈軍略知識〉10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
――ルリハリの案内の元、一行は森の道を進んでゆく。
盗賊団の物見から姿を隠しつつも魔境に踏み込見過ぎない、ギリギリの外縁を道に選んでいるが、
天蓋のように密集した枝葉が日差しを遮っているため、辺りは昼間でも薄暗い。
混沌の影響からか、木々が奇妙にねじくれた成長を見せており、
歩くものに道を誤らせたり、同じ場所を巡っているような錯覚を与える迷宮と化している。
兵士たちの中には、幻聴や幻覚を訴え出すものもあらわれる始末だ。
兵士たち:
「うおっ!?す、すまん……なんでもない。あそこの木の影か怪物みたいに見えて――」
「ヒッ!いま、木陰で誰かが笑っていたぞ!」
◆第一の判定 → 混沌に怯える兵士たちを鼓舞する 〈感性〉〈聖印〉10
281
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/03/31(火) 23:56:24
では私が<聖印>で判定しよう。
diceBot : (2D6+7) → 7[4,3]+7 → 14
うむ、成功だ。
「うろたえるな小僧ども!!」
「なるほどここはある種の魔境には違いない――――が!」
「ここにおわすをどなたと心得るか!」
「ヴィーディン王国が王姉殿下、ベアトリス・ヴィーディン様であらせられるぞ!」
「見よ王姉殿下が宿す聖印の輝きを! 形すら得ない混沌など恐るるに足らずッ!!」
「諸君はヴィーディンの輝きに守られていると知れッ!!」
私自身は聖印を使えないが、まぁ聖印の威光を借りる形だな。
我らが君主様はすごいのだぞ、と保障して兵の不安を取り除くわけだ。
282
:
『森の盟約』
:2020/04/01(水) 00:20:25
兵士たち:
「なんと眩く暖かい光……そうだ!俺たちはヴィーディンの印の元にいる」
「たかだか森の混沌程度、何するものぞ!」
「よく考えてみりゃ、おれた茶魔法師殿の召喚する投影体を見慣れているんだ!」
ベアトリスの聖印の輝きとクォーツの言葉に奮い立った兵たちは、恐れを振り払い勇ましく行進を続ける。
★判定成功 → 士気の減少を回避!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルリハリ:
「もう間もなく村です。でも、あの明かりは……炎!?」
……木立の向こう側に、チラチラと松明の明かりが漏れているのが見えてきた。
斥候が先行して見に行ったところ、集落が山賊の襲撃を受けているらしい!
襲撃にやってきている山賊の数は10数名……およそ1部隊程か。
集落は捻じれた木と太い蔦で組まれた強固な塀に覆われているが、
山賊たちはそこに次々に火を放ってゆく――集落内は大混乱だ!
山賊たち:
「どうだ、火矢だ!油だ!植物を操る混沌憑き共もこいつは防げまいっ」
「あぶり出しだァ〜〜!逃げ出してきたところを草刈りだぜェ〜〜!」
これ以上山賊たちを野放しにできない。ここで速やかに排除しなければ!
◆第二の判定 → 村を襲っている盗賊の排除 〈重武器〉〈射撃〉他、〈攻撃可能な技能〉14
283
:
赤竜童子
:2020/04/01(水) 00:33:10
ほなMP35→29に減らして《我が身は竜なり》
〈格闘〉使って当身するわ。
(3D6+12) → 9[5,1,3]+12 → 21
『グキッ』『ベキベキ!』『ボギッ』『ブチィ!』『グシャッ!!』
「・・・当身!」
284
:
『森の盟約』
:2020/04/01(水) 00:52:11
赤竜童子率いる部隊……というか部隊を振り切って赤竜1人が山賊たちに躍りかかる!
山賊たち:
「ゲェッ、ヴィーディンの分隊!?引きあげろっ」
「あ、慌てるな!この森の中なら大部隊は展開できな……グエッ!?」
「邪紋使い……!?あいつ、このまえ首を刎ねたはず―――ブギャッ!」
時間にして二呼吸の内に、山賊たちの首が跳ね飛ばされた。
★判定成功 → マスコンから敵部隊を1部隊取り除いた!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
敵が速やかに排除されたことで火は燃え広がる前に消し止められ、森が丸焼けになるのは防げた。
しかし……肝心のはぐれ村の村民たちは、赤竜の凄まじい戦いぶりに震え上がり、集落の入り口を固く閉ざしてしまった。
これでは彼らをヴィーディン領に招くこともできない。
ルリハリ:
「みんな、私よ!ヴィーディンのロード様が助けに来てくれたのよ!」
村民:
「う、うそじゃ。領主様はワシらを見捨てた……今更ロードなど信じられるか!」
「邪魔になった俺たちをいよいよ始末しようってんだ!ルリハリも無理やり従わされているに違いねぇ!」
「あんな凶悪な邪紋使いを引き連れてくる大将なんて、信じていいものか…」
・村を封鎖している住民たちの説得 〈話術〉〈聖印〉12
285
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/04/01(水) 22:13:15
「汝らとしても言いたいことが山とあろう。我々を信じられぬのも道理だ。」
「だが汝らを滅ぼすつもりなら、ただ燃え上がるままにしておけば良いだけのこと。」
「態々無駄な手間を掛けてまで汝らを甚振りに訪れるほど、私も暇ではない。」
「私はベアトリス・ヴィーディン。盗賊騎士を討伐するべく、ヴィーディン王国より遣わされた騎士である。」
排除するだけなら、そこらの盗賊の仕業としておいたほうがよほど楽だ。
少しでも冷静になって考えることさえできれば、そのくらいは思い至れるだろう。
だが彼らは、疑心暗鬼になって裏を読もうとするあまり、そんな事さえできなくなっているのだ。
故に、甘言を弄する事なく、ただ事実のみを淡々と伝える。
「汝らが現状維持を望むならば、我々は汝らに何もしない。」
「協力を強制もしないし、殊更に痛めつけもしない。我々のみで討伐を続行し、討伐が成ればこの地を去ろう。」
「だが、もし汝らの中にこの地を離れ、これまでの生活を捨てる覚悟ある者がいたならば。」
「我々はその者らを、王国の民として迎える用意がある。即ち―――」
淡々と連なる言葉は、さほど大きな声でもないが、スルスルと耳から潜り込み、心を揺さぶる。
頭から疑っているはずなのに、無意識にその言葉を信じようとさせてしまうのだ。
・ .・ ・ .・ .・ ・ .・ ・ .・ .・ ・ .・ .・ .・ .・ .・ .・ ・ .・ .・ ・ ・ ・
「―――土地を分配し、税を徴収し、混沌の驚異から庇護しよう。」
〈聖印〉で判定。軍楽隊Lv2の能力修正で【精神】に+1されるため、判定は3d+8。
diceBot : (3D6+8) → 9[2,6,1]+8 → 17
判定は成功。
286
:
『森の盟約』
:2020/04/01(水) 23:07:43
ベアトリスの聖印(クレスト)は采配(ルーラー)の力。
剣の一振りで城壁を断ったり騎馬を風のような速さで駆る事は出来ないが、
自分の指揮する軍団を1つの生き物のように操る事ができる型(スタイル)だ。
聖印はその君主の信念・才能・生き様を反映した形で顕れる。
超自然の力に頼らずとも、ルーラーのロードは人を動かす王才(カリスマ)を発揮する!
村民:
「もう……ワシたちは野党や混沌から逃げ回る生き方をしなくていいのか」
「邪紋使いになった俺たちを、傭兵としてではなく民として受け入れてくれるだって…?」
「いいや、あれほどのお方の元でなら……俺も兵として戦ってみてぇ!」
――――村を囲っていた蔓草の塀がスルスルと解かれてゆく。
半植物化した身体を持つ異形の住人たちは、ヴィーディンを受け入れたのだ。
……邪紋使いの村民たちの中には戦いへの協力を申し出てくる者たちもいる。
ヴィーディンの部隊は寡兵だが彼ら邪紋使いの力を借りれれば、
敵の一部を抑えて対等の戦いに持ち込めるだろう。
★判定成功 → マスコンから敵部隊を1部隊取り除いた!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はぐれ村内に陣を張っていよいよ反抗の準備に移る。
先ほど倒した山賊どもはおそらく先遣隊。
彼らが戻らないと分かれば、ブライスト率いる敵本隊が村に火矢で攻撃を仕掛けてくることだろう。
ヴィーディンの部隊は今、勢いに乗っている。
このまま時間を与えず敵の砦に攻め入って、先制攻撃を仕掛けるのが得策だろう。
問題は、この入り組んだ森をどう進めばよいかだが……。
◆第四の判定 → 砦までの進軍ルートを探す 〈隠密〉〈軍略知識〉10
287
:
牧田切緒
:2020/04/05(日) 23:53:05
【蒼き星の住人】を使用(MP52→48)
〈隠密〉で判定(2d6+5→3d6+5)
diceBot : (3D6+5) → 6[1,3,2]+5 → 11
「……山狩りの経験があります」
「迅速に殺しにいく技術というのも知っています」
「行きましょう。全ては我が王と姉君、それから人々のために」
288
:
『森の盟約』
:2020/04/06(月) 00:29:48
猟師、レンジャー、ニンジャ――かの『青き星の民』たちは幼子でさえも生活の中で、
ギルドや学院が秘匿しているような、高等技術の知識に触れることができるという。
混沌による断絶を経験することがない、数百年分の経験値パワー。
キリの発揮する隠密や山歩きの知識もその一部なのだ!
★判定成功 → マスコンでPC部隊の開始初期位置が調整可能
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
敵の先遣隊が残してきた痕跡を追跡し、森に侵食されかけた古の砦を発見した。
敵に発見されることなく接近できるルートや襲撃を仕掛けるポイントも確保した。
いよいよ決戦の時だ……!
【シーン終了】
289
:
『森の盟約』
:2020/04/06(月) 00:36:05
【プレッジシーン2】
薄靄が漂う森の中をベアトリスの一行は無言で行進する。
ヴィーディンの兵たちの後ろには、森の混沌を取り込んだ半植物の邪紋使いの村人たちの姿もある。
……森の木立の向こう側に、盗賊騎士の砦の影が見えてきた。
キミたちは決戦を前に、新たな【誓い】を胸に抱いたかもしれない。
290
:
『森の盟約』
:2020/04/07(火) 22:52:29
・誓いの内容(★、◎=誓いの共有)
ベアトリス → 【民を救う】【★盗賊を打倒する】【◎弟の助けとなる】
クォーツ → 【★盗賊を打倒する】【◎陛下のために戦う】【プロセテオトルを見極める】
キリ → 【★敵を倒す】【◎陛下の役に立つ】【ベアトリスさんの剣として戦う】
赤竜童子 → 【★敵を倒す】【◎雇い主(スィル)の要求に応える】【後味の悪いことを行わない】
【シーン終了】
291
:
『森の盟約』
:2020/04/07(火) 22:53:38
●決戦 シーンプレイヤー:全員 混沌レベル:5
その石造りの砦は、森の中に溶け込むようにして佇んでいた。
数百年間、あるいは極大混沌期以前から風雨に晒されてきたことで、
森に飲まれ原形をとどめていないが、その造形は城塞都市の外壁の一部のようにも見える。
壁内には見張りたちが焚く、かがり火が灯っている。
敵兵の配置、人数、砦周辺の壁や罠の位置は既に調査済みだ。
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i:i:i:i//: /i:i/: :/ /i:i:i///ニニ爻淡淡ヘ::\\i:i:}i:i:i:i|-洲i:i:¨¨| |"~|¨| |i:i:i:i:i:i:i:i:|-r  ̄ | __」 -‐爻爻
:i:i://::/:i:////i:i:i/:://ニiニニiニ|: : ::i:Vi:|`}i:i:i}i:i:i:i| 洲i洲-| |"~|¨| |i:i:i:i:i:i:i:i:|-|‐¬「 ̄| _,,爻;';'
i:i:{:{::/i:/i:i//:/i:i:i/:://ニiニニiニニ| .:i:i|i:i|;;}i:i洲洲|´洲洲州川_」__|_|i:i:i:i:i:i:i:i:|_」-‐¬「 ̄ | 爻;'
i:i:}:{/i:// :/:/i:i:i/:://ニiニニiニニ|_ _ i:i:|i:i|;:|i:i洲洲|´洲 ̄洲i:iL| |_|:i:i:i:i:i:{ ̄ |-ーr┴¬ 丁爻爻
i:/:{i:i/_-==/:i:i:/:/淡淡淡ニiニi二| . . .~" '' ≠-.:.:.|-洲二洲i:i二匚]--| ̄|─| ̄ ̄|--一=ニ二三
〈i:i{/_-ニ三/i:i:i/:/二=----------爻 . . . . . . 爻爻-┴━爻爻二-─「 ̄「 ̄| ̄ ̄|二二二三三
∧{-二‐,イi:i:i:i{:i:辷 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ -二__ ……=ニ二二二─ ‐  ̄ 二ニ=-三三三三
\〉三三-弌i:乂i:i:≧ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ _ _ ¨¨ -=二__ -‐  ̄ - -二三三三
邪紋使いの村人たち:
「ここは俺たちに任せて、未来の領主さまはどうぞ先に!」
ルリハリ:
「……あの、ベアトリス様。彼らを『民』と呼んでくれてありがとうございます」
「この、村人の代表としてだけでなく……。
今まで影ながらはぐれ村に助けてくれていたハインリヒ様も、そう呼びたかったでしょうから」
「クォーツ――さん、もありがとう。道案内してもらった時から、迷惑の掛け通しになっちゃったわね」
「ここでの働きでせめて恩を返すわ。私も原始魔法師の端くれ。
見張りや背後を狙ってくる斥候共の相手は私たちがするわ!」
292
:
クォーツ・ユニオンジェム
:2020/04/12(日) 22:50:43
「(むむむ……邪紋使いの村人か……)」
「(戦力・労働力としては確かに有用だが……)」
「(諸々の危険性や既存領民の感情を考えると、ううむ)」
「(神聖王国やらに睨まれることも考えねば……)」
ペリュトンの背で、うむむと思案する。
元より投影体を扱う学派の人間、混沌については人一倍の知識があり――――だからこそ、悩ましい。
果たして王姉殿下の選択は正しかったのか。
魔法師たる私は常に、それを思考し続ける責務がある。
「……………む」
まぁ。
「ああ、いや……フッ、確かにそうだな」
「静止も聞かずに王姉殿下へと突撃した時はその場で首を刎ねようかと思ったが」
「頼りにしているぞ、ルリハリ殿」
――――やはり『切り捨てる』、という選択だけは間違いなのだろう。
君主として、人として。
そればかりは、考えるまでもないことだ。
293
:
キリ/牧田切緒
:2020/04/15(水) 22:58:45
「……」
「仕事の時間ですね?」
銃の準備は既に出来ている。
牧田切緒の戦闘態勢、即ち蜂の巣の構え。
ここにいる人々と接するのは自分の仕事ではないだろう。
この身は剣であり、敵を穿つ銃弾そのものだ。
「……必ず、お役に立ちますよ。ベアトリクスさん」
294
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/04/15(水) 23:11:43
「礼ならば私ではなく、陛下に言うといい。」
「結局の所、陛下の裁可なくしては成立しなかった話だ。」
「なので、その、何だ―――」
「“未来の領主様”というのは、ちょっとよろしくないな。後で訂正しておかねば。」
現状で私が領主となるケースは、現領主が死ぬか、領地を裏切るか、或いは穏便に独立するかの三通りしかない。
そして現状、私はそのどれも選ぶ予定はない。周りがどう思っているかは知らんが。
なのでまあ、その、なんだ。“未来の領主”というのは、こと私に限って言えば少々不吉なわけだ。
勿論、周囲が受けるイメージもよろしくないだろう。やはり後で訂正しておかねばなるまい。
「―――ともあれ、こちらの盤面は整った。」
「それでは諸君、征くとしよう。」
砦の情報、兵の情報。両方あれば、地の利はある程度まで抑えられる。
あちらが盤面を整え切る前に駒を進め、敵陣に攻め入るとしよう。
295
:
赤竜童子
:2020/04/17(金) 21:59:33
「砦も人数も調査済みのはだかんぼうやねえ。」
「勝ち戦みたいなもんやね、ひっくり返したいなら・・・化けの皮剥がんとなあ?」
「ロードもなしにこんなところに根城を張る・・・ただの山賊風情なら命知らずのアホや、け、ど。」
「はてさて鬼が出るか蛇が出るか・・・」
296
:
『森の盟約』
:2020/04/17(金) 22:48:09
邪紋使いの村人たち:
「あぁ、スィル様には感謝してもしたりねぇさ」
「いずれ領地が大きくなっていけば、ベアトリス様も村を治めらるのでは?」ヒソヒソ
ルリハリ:
「……えぇ、任されたわ!」
「みんなも気が早いわ。まずはこの戦いで少しでも御恩をお返ししましょう」
「“――暗がりの小人よ、土の香(か)よ……”」
ルリハリが呪文を唱え始めると、辺りに茸の胞子が立ち込めて、
見張りに立っていた盗賊たちが、うつらうつらと舟をこぎ始める。
エルフ流の【スリープ】の魔法のようなものだろう。
「むにゃ………、ンムッ!?て、敵襲――――――」
樹木じみた外見で風景に溶け込んでいた邪紋使いの村人たちが、
見張り共の元へと忍び寄り、組みついて首を絞め落とす。
盗賊たちと村人たちの間で、戦いが始まった。
ルリハリ:
「さぁ、今のうちに!」
297
:
『森の盟約』
:2020/04/17(金) 22:57:06
ベアトリスたちが砦の敷地内に踏み込んでゆくと、
そこには数十名もの盗賊たちが、隊を組んで待ち構えていた。
一段高い城壁の上には盗賊騎士・ブライストの姿がある。
ブライスト:
「よーこそ、ようこそ。随分とお早いお付きですな、皆様方」
「なるほど、これほど少人数の部隊であれば、
オレたちが動き出すよりも早く、森の中を移動してこれるのも道理だ」
「しかしヴィーディン王もバカなことを……その程度の人数で、オレ達に敵うとでも思ったか」
さっと片手を上げ仲間に合図を送るブライストだったが、
数秒ほど間をおいて――その表情に困惑が浮かぶ。
ブライスト:
「外の隊の動きがねぇ。こりゃあ一体全体どういうことだ」
側に控える獣人の部下:
「グルルル……ブライスト、砦の外から〈はぐれ村〉の腐れどもの臭いがする」
「それに、ヴィーディン兵どもの中に妙な『臭い』が混じっている」
「竜だ!一匹は『鉄の竜』、そしてもう一匹は『この前のヤツ』だ!」
ブライスト:
「なんだと?」
ブライストの視線が、バイクに乗ったキリ。そして赤竜童子へと向けられる。
A B C D E F G
┌──┬──┬──┬──┬──■──┬──┐
│__│__│__│__│__■__│__│1
├──┼──┼──┼──┼──■──┼──┤
│__│__│盗長│人虎│__│__│__│2
├──┼──┼──┼──┼──■──┼──┤
│__│▽▽│__│後衛│__■__│宮廷│3
■■■■──■■■■││■■■■──┼──┤
│__│__│後衛│前衛│__│__│__│4
├──┼──┼││┼──┼──┼──┼──┤
│__│▽▽│前衛│__│__│__│__│5
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│宮廷│__│__│__│6
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│7
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
盗長=ブライスト隊
人虎=ワータイガー隊
前衛&後衛=盗賊兵団(前:槍持ち、後:弓兵)
■=崩れた壁(通過必要移動力+2、視界を遮らない)
▽=トラップ(飛来する矢:Lv3)
298
:
ベアトリス・ヴィーディン
:2020/04/28(火) 22:40:55
G-3から、状況の推移を睥睨する。
『この前のヤツ』『首を刎ねた』―――連中は確かにそう言っていた。
どうやら連中、何か知っているようだが―――まあ良い。今は問題ではない。
仮に最悪の想定が的中していれば、なるほどアレは紛うことなき重罪人やもしれぬ。
場合によっては、途方も無い爆弾になりかねない―――が、そもそもここで負けてしまえば、何を論じようが無意味だ。
故に、その辺りは勝利した後でゆっくり追求するとしよう。目の前の明確な敵を捨て置いて論ずるような事ではない。
「うむ。歓待痛み入る。流石に後手も後手とあって、取り得る手一つ吟味するにも難儀したものだが。」
「その甲斐あってか、どうにか盤面を整えるくらいはできたと自負している。後は駒の質比べといったところだ。」
敵方を過剰に高く見積もるつもりはないが、これでもなお数的有利はあちらのものだ。
故にこちらは、質であちらを上回らなければならない。
ブライストは聖印を持つ騎士である。更に副官のワータイガーも手練と見るべきか。
そして雑兵の兵団が2塊ほど。多少渋く見積もって―――概ね互角。可能な限り渋く見積もって、やや不利と言ったところか。
「さて、軍団諸君。ここから勝利を掴めるかは、軍団の質で敵方の数的有利を覆せるかに賭かっている。」
「各々職分を果たし、可能な限り生還せよ。以上だ。」
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