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学園くノ一リョナスレ

1名無しさん:2018/04/04(水) 13:44:43 ID:???
このスレは小中高一貫の学園を舞台に人々を襲う魔物や妖怪、それらと戦う為に生徒や教師として入り込んだくノ一達を皆様で作ったり、短編SSとしてリョナったりする企画です。

こちらの19からの設定を元にさせて頂きました。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1519152498/

21:2018/04/04(水) 13:49:20 ID:???
取り合えず建ててみました。ちょっと今は忙しいので後程

3G:2018/04/04(水) 16:39:30 ID:???
テンプレ案 G(護衛対象も群像劇)タイプ
時代
・現代(筆者によって±10年ほどブレがある?)

舞台
・小中高一貫の学校(学園?)を中心に栄えたそこそこ大きな街

設定
・この世界(日本?)には妖怪がいて人に危害を加えている

・妖怪を倒せるのが鬼の力を持った女性「くノ一」がいる

・学校の土地には特殊な力がある

・ある特定の条件を満たす人物は学校の敷地内にいる間「鬼王の力(仮)」が覚醒する可能性がある

・覚醒には人として成長する必要があるつまり学校で勉強するのが1番である

・「鬼王の力(仮)」を持つもの最終的には妖怪を全滅させる「鬼王」に覚醒する可能性ががある

・特定の条件を満たす人物は全国からこの学園に入学してくる(させられる)

・妖怪達は「鬼王」の覚醒を阻止すべく力が成長を嗅ぎつけ襲ってくる

・が、同時に全国からくノ一も入学してくる

・そして先生にもくノ一がいる

・街の至る所にくノ一がいる

くノ一達は鬼王(仮)候補を守り時に散っていく

・鬼の力に懐疑的な巫女の集団もいて学園にスパイをおくっている…?

4G:2018/04/04(水) 16:55:43 ID:???
>>3
スレッドにあった元の設定だと
護衛対象が高校一年生男子←小学生とか女の子にしたい人もいそう?
授業中に覚醒して妖怪とくノ一で決戦←時間と場所が限定的?

と思ってたのでとにかく自由度を高めに意識して作ったテンプレ案です。
逆につくりづらくなるかもしれないかなとも思います。

5名無しさん:2018/04/04(水) 17:01:31 ID:???
通称 九乃弌

6名無しさん:2018/04/04(水) 17:41:56 ID:???
書きたいけど敵が妖怪だけだと小豆洗いぐらいしか知らない俺にはきびちい
敵色々いてもおk?

7名無しさん:2018/04/04(水) 17:49:47 ID:???
生徒たちは何も知らない
事は平和な学園の裏で起きていて
生徒たちは基本何も知らないけど放課後忘れ物を取りに来た学生とかが巻き込まれる

8名無しさん:2018/04/04(水) 17:51:04 ID:???
キリスト教系の女子校が実は退魔シスター養成機関なのも良いかも

9名無しさん:2018/04/04(水) 17:55:37 ID:???
そこらへんはあんまり決めちゃうと書きづらいから自由にした方がいいかもね

10名無しさん:2018/04/04(水) 18:04:48 ID:???
主人公は何も知らない生徒たち一行で、生徒が先々で化け物と出合うみたいな

111:2018/04/04(水) 18:48:30 ID:???
>>4
テンプレありがとうございます。分かりやすいです。
メインストーリー的な物が特に無い短編オムニバス式のが参加しやすいかな。と思うので失礼ながら元に別の案を出させて貰います。

舞台
・小中高一貫の学校(学園?)を中心に栄えたそこそこ大きな街

設定
・この世界(日本?)には妖怪や魔物と呼ばれる怪物、通称鬼がいて人に危害を加えている
鬼と言う名前なだけで見た目は千差万別。ぶっちゃけ化け物を鬼と呼んでるだけ。

・妖怪を倒せるのが鬼の力を持った女性くノ一「鬼道衆(仮)」がいる

・学校の土地には特殊な力があり、鬼達が発生しやすい。

・鬼は若い女性を好んで襲って殺したり食べたり犯したりする。それ以外の目的は無い。災害に近い。

・学園の生徒を守る為、くノ一も表向き普通の生徒として入学している。

・教師や職員の一部もくノ一。

・くノ一達は鬼から一般人を守り、時に散っていく。

・くノ一達は鬼の血を引いて頑丈で死に辛い為、一般人よりも鬼に優先的に襲われる。

・倒すに越した事は無いがくノ一達は鬼を倒せなかった場合、最悪その身を犠牲とする事で鬼を満足させて元の世界に帰す。

・くノ一や鬼達は表社会には隠されており知る者は僅か。

12名無しさん:2018/04/04(水) 18:54:29 ID:???
日本じゃない方が設定の自由度上がるんじゃないかな

13名無しさん:2018/04/04(水) 19:15:05 ID:???
>>11
>>3みたいにその土地に学園がなければならない理由ってあった方が良くない?
そうでないと、そんな危険な土地にある学園は廃校にした方が良いと思うんだけど

14名無しさん:2018/04/04(水) 20:42:26 ID:???
日本じゃないとくノ一じゃなくてKUNOICHIになっちゃうだろ

15名無しさん:2018/04/04(水) 20:46:15 ID:???
こういうのはどうかな?
・舞台は普通の学園
・そこに通う生徒も普通の生徒
・この学校はすでに化け物にのっとられている
・理事長、校長、教員の一部は化け物
・化け物は通称魅鬼(仮)
・化け物と戦う事を代々生業にしている忍者集団がいる(男もいる)
・人知れず忍者集団は化け物と戦っている
・その集団の一部は学園を探るために潜入している

16名無しさん:2018/04/04(水) 20:58:18 ID:???
普通に
・魔物と戦う忍の集団がある
・魔物は何処にでも現れて学園もあくまで生息地の一つ
・学園にはその魔物を対処するために忍が先入している
みたいな具合でもいいんじゃないかね

17名無しさん:2018/04/04(水) 21:08:21 ID:???
まだ舞台設定を決めている段階なのにアレなのですがキャラを投稿しても大丈夫でしょうか?
それとももう少し設定が固まるまで待った方が良いですか?

18名無しさん:2018/04/04(水) 21:09:53 ID:???
設定かたまる前に投稿すると設定と矛盾するかもだから待った方がいいかも

19名無しさん:2018/04/04(水) 21:32:46 ID:???
話は生徒の目線で進んだ方が忍者が殺されやすい?

20名無しさん:2018/04/04(水) 21:38:16 ID:???
目線とかは考えず、誰目線でも関係ないリョナssになってりゃ問題ないって奴にしないか?

21名無しさん:2018/04/04(水) 22:02:26 ID:???
目線っていうか、ストーリー追跡の視点ね
忍者の活動の様子から描かれるより、個人的には生徒の活動の様子の中で忍者が絡んで来る方が好きだけど

22名無しさん:2018/04/04(水) 22:23:36 ID:???
制服の下はふんどしが良いなぁ

23名無しさん:2018/04/04(水) 22:29:02 ID:???
>>22
そこはキャラごとに違う方が面白いかもね
制式にはふんどしだけど頑として普通のパンツ穿く子とか別の意味で意識高くてノーパンの子とか

24名無しさん:2018/04/04(水) 22:32:54 ID:???
舞台設定とかはどうしても個々人の好みがあるし、いっそ>>1が全部独断で決めてもいいかもね

25名無しさん:2018/04/04(水) 22:34:49 ID:???
とりあえずは細かすぎる設定はいらんかね

26G:2018/04/04(水) 22:41:03 ID:???
最終的な決定権は >>1 にあると思ってる
そうじゃないといつまでも決まらなそうだし

276:2018/04/04(水) 22:54:34 ID:???
取りあえずこれまで出た案をもとにSS作ってみた。
サンプルというか、たたき台というか、悪い見本というかだけど
もっと上手い人出て来てクレリーヌ



 「ギイィィィィ!!」
 逢魔が時――かつてはそう伝えられていた時刻に、奇妙な咆哮が木霊する。
 金属をひっかくような、おぞましく聞き苦しいそれはしかし、それを発する者の奇怪さに比べれば微々たるものだ。

 咆哮の元――成人男性ぐらいの大きさの人影。
 灰色の肌と赤一色の目。そして肉食獣のような牙が覗く、大きく裂けた口。
 人の形をしているが、その大きさとシルエット以外のどこを見ても、それが人間であると思う者はどこにもいないだろう。

 そしてその異形と30mほどの距離で向かい合っているのは、それとは対照的な人物だった。
 この町――斎和(さいわ)市にある高校の制服姿の少女。

 下ろせば肩にかかる艶のある黒髪はうなじで一つに纏められ、160cmを優に超える長身ですらりと伸びた手足を持つ彼女は、
そのスレンダーな体つきと、涼しげな整った顔立ちと相俟ってファッションモデルや女優と言っても通るかもしれない。
 しかしその容姿に反して、彼女のその凛とした佇まいは武人の雰囲気を漂わせ、醜い異形を前にしても全く臆することなく、大きな和弓に矢をつがえて対峙している。

 「ギィィッ、キャシャァァッ!!」
 「……清めっ!」
 異形の咆哮に少女の声が重なり、同時に放たれた矢は光となってその異形に突き刺さる。

 「ギャ!?ギュギィィィッ!?」
 腹を貫いた眩い閃光に、一瞬遅れて断末魔を上げ、塵の様に消えていく異形。後には何も残ってはいなかった。

 「……ふぅ、今ので最後ね」
 弓をおろし、少女はため息交じりにそう呟く。

 彼女はくノ一。邪悪を祓う者。

281:2018/04/04(水) 22:57:24 ID:???
>>13
>>16の方の設定に付け加えて、
学園は特に多い。
対処する為のくノ一が最悪生徒の身代わりになる為表向きの被害は出ていない(倒すに越した事は無いが最後の手段)

>>17
大歓迎です。私も今夜か明日SSを投稿してみようと思ってます。

296:2018/04/04(水) 22:58:18 ID:???
 それから数日後、彼女――長倉楓(ながくらかえで)は斎和市のほぼ中心に位置する忍城学園にいた。
 小・中・高の一貫校であるこの忍城(おしき)学園は、彼女のようなくノ一達が大勢在籍している。
 そして、彼女達の目的である存在もまた――。

 「先輩!昨日はお疲れ様でした!」
 「ありがとう。どう?あれから大丈夫?」
 楓は、彼女を先輩と慕う中等部の少女、柳瀬奏(やなせかなで)と連れだって廊下を歩いていた。
 以前奏を先日の異形――邪鬼から助けた楓は、それ以降奏の憧れの的となっていた。

 「はい。あれっきり何も」
 「よかった。でも、あんまり油断しちゃ駄目よ?」
 そんなやり取りをしながら放課後の廊下を歩いていた二人。
 しかし、途中で楓が左に折れた。

 「あれ?先輩、今日は部活休みですよね?」
 「うん。でも、昨日みたいなこともあるからね。いつでも練習はしておかないと」
 「いやー、流石くノ一ですね!」
 奏は彼女が何者なのかを知っている。
 ただし、彼女は気付いていない。自分が何者なのかを、何故楓が自分と一緒に居るのかも。
 彼女にとっては楓はただ単に「悪い魔物を退治するくノ一」としてのみ記憶されているだろう。

 「それじゃ、私はこれで失礼します!」
 「じゃあ、気を付けてね」
 去っていく奏の背中を見送りながら、楓は弓道場へ向かった。
 誰もいない部室。道着に着替え、先日邪鬼たちを退治した愛用の弓を手に取ると、誰もいない弓道場へ向かう。
 今日は別のくノ一が奏の保護をしてくれる。自分がいなくても問題はないだろう。

 (奏……、いつか誰からの襲撃も気にしなくていいようになればいいのだけど……)
 楓は心の中でそう呟き、それから深呼吸して自主練を始めた。

 柳瀬奏、彼女は楓たちくノ一達の間では“候補生”と呼ばれている。
 ここ忍城学園は、教育機関という表の顔とは別の裏の顔があった。

 それは“候補生”の保護と育成。

 厳重に秘匿され、世間一般に知れ渡ることのない、人に危害を加える存在――この世のものではない存在。
妖怪とも魔物とも鬼とも呼ばれるそれらに対して絶対的な力を持つ、切り札となる可能性を秘めた者。それが奏のような候補生だ。
 邪悪を祓う力を生まれながらに持っている候補生たちを、その力に目覚め、それを行使できるようになるまで保護する。
それが忍城学園の真の存在目的であり、未だ目覚めていない候補生を守るためのくノ一の育成もまたそうだった。

 楓はくノ一としてこの学校に在籍し、他の多くのくノ一と同様、ごく普通の十八歳の少女としての生活と、候補生を守る戦士としての生活を送っていた。

306:2018/04/04(水) 23:01:09 ID:???
 どれぐらいの時間稽古を続けただろうか。
 既に空はオレンジから紫に変わりはじめ、まだ暑くないこの時期でも楓の道着がうっすらと汗ばんだ頃、唐突にそれは現れた。

 「……よし、今日はこの位に――ッ!」
 稽古を切り上げようとした楓は全身に走った寒気に思わずはっと息をのみ、改めて近的の方を見た――敵が現れると走る感覚。ただしいつものそれより格段に強い。

 「やあ、お初にお目にかかる」
 “それ”は的のすぐ前に立っていた。
 もう春だというのに黒いトレンチコートを着込み、しっかりと前を閉じた男。
 まだ年のころは若そうだが、真っ白いその髪の毛が一際目を引く。

 だが、それ以上に楓が釘付けになったのは、男の腕の中にいる少女だった。

 「奏!?」
 奏は男の腕の中でぐったりとしていた。
 楓と別れた時のままの姿で、力なくうなだれている。

 「安心しろ、まだ殺しちゃいない」
 白髪の男が笑う。

 (こいつ……っ、でもどういう事?学校の中までは入り込めない筈……。それに護衛は?)

 楓の頭が急速に回転する。
 日本有数の霊脈の上に立つ忍城学園は、その立地に加え、その存在理由故に校内には多数の結界が張られている上に、
教職員の中にもいるくノ一たちによって厳重に警戒されていて、少なくとも生徒のいる時間は校内に連中が侵入する事は出来ない筈だった。

 だが、目の前に確かに男が立っている。この世のものではない男が。

 「ふっふ……考えているな。何故俺がここにいるのか、このお嬢ちゃんのお守りはどうしたのか……と」
 楓の考えを読んだように、男は嘲りの笑いを浮かべながら口を開く。
 そして同時に、奏を自分の脇に放す。支えを失った彼女が崩れ落ちるが、それにはお構いなしで、楓の方に蔑んだ笑顔を向けている。

 「まあ、前者はともかく、後者については知る必要はない。安心しなよ。お友達にはすぐに会わせてやるぜ?」
 「貴様……っ!!」
 その言葉に弾かれるように楓は矢をつがえた。
 男はそれを恐れるでもなく、それどころか自分はここだとアピールするように両手を広げている。

 楓の矢が眩い光に包まれ、そして放たれた。
 真っ白な光線と化した矢は肉眼では捉えられないような速さで男に迫る。
 ただの邪鬼なら容易く二体纏めて打ち抜く楓の矢。その光が男の心臓を貫く――直前に止まった。

316:2018/04/04(水) 23:04:25 ID:???
 「なっ!?」
 「ふん……、これが噂に聞く長倉楓の浄化か?ぬるいなァ」

 矢は刺さっていた。男の目の前に現れた薄紫の障壁に。
 障壁に激突した光の矢は、深い湖に小石を投げ入れた様に小さな波紋を作り、そして光はその障壁に吸い取られて消えた。

 ただの矢が、男の足下に落ちる。
 「嘘……」
 今まで奏の元に差し向けられてきた怨霊や邪鬼を一撃で破り、浄化させてきた楓の矢。それが、目の前の男には全く通用しない。

 「どうした?終わりか?」
 「くっ!!」
 次の矢をつがえ、直ちに射掛ける。
 同じく閃光となった矢が男に襲い掛かり、そしてまた同じく光を奪われて落ちていく。

 「そ、そんな……」
 自分の力が全く及ばない相手に楓の研ぎ澄まされたくノ一の部分が冷酷な結論をくだす。
 目の前の男は、自分より遥かに強い。

 「……ひとつ、教えてやろう」
 男の右手に小さな黒い点が生じる。
 「貴様が今まで相手にしてきた怨霊や邪鬼は、俺からすれば数合わせの雑魚に過ぎん。成程貴様の実力ならば奴らでは相手にならなかっただろうが――」
 黒い点が膨らみ、鋭利な鏃へと姿を変える。
 その姿に、楓が反射的に三本目の矢をつがえた瞬間だった。

 「――それでも俺には程遠い」
 鏃が放たれ、楓に突進する。
 ほぼ同時に放たれた楓の光は、黒い鏃と交わる瞬間に消し飛ばされていた――鏃の力を少しも減じさせることもなく。

 そしてそのまま、黒い鏃は楓を貫いた。

 「かはっ!?」
 弓を砕き、胸当てを打ち抜き、楓の体を串刺しにした鏃。
 その一撃が通り抜けたのに一瞬遅れて、楓の全身に走る悲鳴も上げられない程の激痛。

 「ぐっ……あっ……、あっ、あぁ……っ!」
 両膝をついた彼女の、形の良い二つの膨らみの間に、植物の根のような何かが突き刺さっている。

326:2018/04/04(水) 23:07:56 ID:???
 「……小娘風情でも、駄賃ぐらいにはなるか」
  男の冷酷な声が楓の頭上から降ってきた。
 そしてそれと同時に、胸に刺さった根が怪しく光る。

 「うっ……、うああああああっ!!」
 楓の絶叫が弓道場内に響き渡る。
 植物が地中に根を張るように、楓の体中に胸に刺さった根が伸びていく。
 その根によって持ち上げられるように、彼女の上半身は起こされ、胸を張るような姿勢で固められる。

 「うああっ、くっ、うぅぅっ!うあああっ!!」
 苦痛に歪む端整な顔にまで伸びた根が、想像を絶する激痛に悶える彼女の悲鳴に合わせて脈動する。
 そしてその脈動の度に、彼女を覆った薄紫のもやがその色を濃くしていき、その色胃反比例して彼女の声は小さく、弱々しいものに変わっていく。

 「うああああっ……、ああっ、ぐぅぅっ……」
 「ふうん、生真面目に修行してやがったか。霊力だけはしっかり蓄えてやがるな。いや結構結構、お蔭で吸い取り甲斐がある」

 今や全身にまで回った根に苛まれ続ける楓には、男の呑気な声など聞こえてはいない。
 「ううぅぅ……、うあああああああ!!あぁ……、あああ!!」
 根が脈動する度に、体を内側から毟り取られるような激痛が走り、気を失おうにも次の激痛がそれを許さない。

 「ぁぁぁ……、ぐぁ……、ぅぁぁ……」

 やがて満足したのか、或いは完食したのか、体中に張り巡らされた根は、その大元が彼女から離れるのに合わせて消え、同時に楓の体は支えを失ったようにうつぶせに倒れた。
 「吸い尽くしたか……」
 男はごちると、手の中に収めた根をコートの中に収めた。

 「うぅ……、先輩……?」
 男の背後からの声に、力尽きていたと思われた楓が僅かに頭を向けた。
 「ああ?起きちまったか?」
 男は振り向き、また笑みを浮かべながら奏の方に近づいていく。

 「か……奏……、だめ……逃げて……」
 楓の絞り出した声も、奏には届かない。
 「お嬢ちゃん。良い物を見せてあげよう。俺としてはこれで君の心が折れてくれると非常に助かるのだがね」
 男はそう言うと、もう一度楓の方に向き直る。

 「駄目……奏に、手を出さないで……」
 楓が弱々しく手を伸ばす。
 そこに凛としたくノ一の姿はない。

 今はただの、無力な少女でしかない。

336:2018/04/04(水) 23:10:35 ID:???
 「ほら、行け」
 男がコートの前を開く。そこから覗いていたのは男の体――ではなく、泥のような大量のゲル状物質。
 一体どこに入っていたのかという程の大量のそれは、意思を持っているかのように楓に向かって突進していく。

 「なっ、あ……っ!ぐっ……」
 ゲル状物質の津波は瞬く間に楓を飲み込むと、彼女をその中で立たせ、巨大な球体となって静止する。

 「ぐぅぅっ!?ごぼっ!」
 当然、中に十分な酸素はない。
 パニックになった楓は必死にもがくが、ゲル状物質はそれをあざ笑うかのように形を変え、見た目以上の柔軟性と強靭さとで彼女を包み込んで逃さない。

 「さあ、見てごらんお嬢ちゃん。絞りカスになった憧れの先輩の最期だ」
 男の声に反応するかのように、ゲルはより大きな球体となり、楓の必死な抵抗を更に無意味なものに変えていく。

 「ごぼっ、ごぼっ!!」
 鼻や口から体内にゲルが入り込んでいるのだろう。目を見開き、必死にもがく楓。
 そんな彼女の身を包んでいた道着は、ゲルの効果かボロボロに溶かされ、露になった下着や柔肌もまた溶け、或いは爛れていく。

 「ぐぅっ!うっ、ごぼ……」
 やがて、楓の動きが止まる。
 ほとんど裸同然になった体が、急速に消化されていく。

 「ほう、思ったより耐えたな。流石は……と言うべきか」
 「先輩……?嘘……、先輩……嫌、嫌ぁぁぁっ!!」
 奏での絶叫が響き、男は満足げに頷くと、彼女の顔の首に何かを打ち込み、再び眠らせた。

 「よし、戻れ」
 ゲルは主人の言葉に従い、奏を担ぎ上げた男のコートの中に消えていく。

 男が消え、忍城学園高等部弓道場は無人となった。
 長倉楓という若きくノ一がそこにいた痕跡は何も残っていなかった。


終わり

346:2018/04/04(水) 23:14:18 ID:???
以上スレ汚し失礼しました。
テンプレ案以外の名詞や設定は適当に作った物なので無視してくださいませ。
勿論、この後の投下予定の方で使おうという物好きな方がいらっしゃったらどうぞご利用ください。


こういうのは方向性の定まっていないうちに出した方がダメージが少ないってばっちゃが言ってた。

351:2018/04/04(水) 23:21:06 ID:???
>>34
乙でした。そして先陣ありがとうございます。強敵に奮闘空しく無惨に溶かされる楓さん、素晴らしいですね。
忍城学園の名前は良いですね。
くノ一養成学校の設定も良い感じですが、一般生徒をくノ一が守るのにはちょっと向かなそうなので、SSによって完全に普通の学校にしてもいいですね。
勿論逆も然りで。

36名無しさん:2018/04/05(木) 00:00:19 ID:???
>>28
ありがとございます。それでは勇気を出して投稿してみます。
いきなり変則的で突っ込みどころ満載なのでNGだったらスルーで・・・

【名前】 水無月 空
【性別】 女性
【年齢】 16歳
【職業】 高校一年生 抜け忍
【身長】 158cm
【容姿】 実年齢よりやや幼く見える童顔。青みがかった黒髪のショートボブ。右側のモミアゲだけ長く伸ばしている。金目銀目。
【性格】 基本的には真面目な優等生タイプ。ただし状況によってはルールを破る柔軟性も持つ。
     努めて明るく振舞おうしているものの本質的には内向的な性格であり時々一人で黄昏れている。
     情に厚く人命第一の行動をとる。
【設定】 早くに両親を亡くし忍びの里では2つ年上の姉と二人支えあって暮らしてきた。
     その姉も1年前に行われたとある集団任務で行方不明に。
     姉の生還よりも任務の成功が優先されたことは忍びの常として理屈では理解出来ていたが心では納得出来ず、衝動的に里を抜け抜け忍となる。
     里抜け後は素性を隠し『佐藤 茜』という偽名で一般社会に紛れて暮らしている。普段は伊達眼鏡で変装している。
     舞台の学園には中等部から編入、そのまま高等部に内部進学した。学園の秘密については何も知っておらず、この学園に入学したのは全くの偶然。
     成り行き上、学園に出現する化物達と密かに交戦しているがそのことは周囲の人間には内緒にしている。
【戦法】 体術・忍術・房中術全てに非凡な才能を示すが精神面では非常になり切れずくノ一としては不適格。
     一撃の破壊力よりもスピードを活かした手数で攻めるタイプ。またその場に転がっている物や道具等なんでも武器として利用する。
【NG】 欠損・グロ。回復可能な負傷であれば顔ボコ・骨折等なんでもOKです。エロ責めも可。

捕まって拷問されるとか調教されるとか闇落ちするとかNG以外はどう扱ってもらっても大丈夫です。
まだ舞台設定も固まっていないので【設定】部分の変更も自由にお願いします。

37名無しさん:2018/04/05(木) 00:49:47 ID:???
【名前】 雑鬼
【容姿】 床や壁から生えた腕や脚
【設定】 現世に完全に入ってこれなかった弱い鬼たち
     どこにでも無数にいる
     突如出現して手足をつかまれ形勢逆転する事も

38名無しさん:2018/04/05(木) 01:00:46 ID:???
・鬼の存在は世間一般には知られていない
・鬼の存在を知ってしまったものは殺されるか仲間になるか
・生徒は鬼の食料

39名無しさん:2018/04/05(木) 01:49:25 ID:???
鬼化した生徒が一般生徒のフリして紛れ込んでるとかね

40名無しさん:2018/04/05(木) 02:06:32 ID:???
鬼たちは生徒を拉致し生徒と同じ容姿の泥人形を作って学校に送り込む
拉致された生徒は丸々と太るまで監禁されその後鬼の食卓へ

41名無しさん:2018/04/05(木) 07:00:00 ID:???
一般生徒は>>27-34みたいに学園に魔物が跋扈してることを把握してるのか、それとも何も知らないのか、或いは把握している生徒と何も知らない生徒両方存在しているのか

42名無しさん:2018/04/05(木) 07:55:56 ID:???
学園は女子高?それとも共学なのかな?

43名無しさん:2018/04/05(木) 08:05:51 ID:???
忍たちをモブキャラとして扱いたい

生徒たちが遭遇した先々で鬼と戦って殺される
みたいな

数いるけど弱い
みたいな
どうかな・・・

44G:2018/04/05(木) 08:15:01 ID:???
自分のイメージでは共学で
女子が多い(一般生徒+候補+くノ一)

何も知らない生徒が多い

候補のなかでも妖怪について知ってるものと知らないものその中でも自分が候補だと知ってるものと知らないものがいる

基本はくノ一から妖怪や候補のことを教えて貰う
ただしくノ一から教えることは基本無いし聞かれても無視してもいい

45名無しさん:2018/04/05(木) 08:39:40 ID:???
>>43
派生元の「モブオリキャラリョナ」スレだとそんな扱いなんだろうけど・・・
その辺はそれぞれの好みかなぁ
自分はくノ一にもメインキャラ級の活躍をさせたい

461:2018/04/05(木) 10:00:49 ID:???
このスレは短編SS集、と言う事で、
学園を舞台にくノ一が魔物と戦う、
と言う世界感設定以外はSS投稿時の自由、と言う事にしましょう。
SS投稿の原案になるので世界観の設定の投稿、提案は歓迎です。
>>42
と、言うわけなのでSS毎に異なります。
共学制なら男装くノ一も使えますし、定番の女子校も捨てがたいですしね。
>>43
勿論、そういうSSとしてありでしょう。
ただ、投稿したくノ一をモブ扱いされると嫌な人もいそうなので、
くノ一を投稿する時はモブ扱いして良いか、使ったSSも注意事項を入れるか工夫した方が良いかも?

47名無しさん:2018/04/06(金) 11:21:45 ID:???
一つの世界の出来事にしたいね
全ての小説はつながってる

話を進めるためには非忍者を主人公に据えた方がいいかな

481:2018/04/06(金) 11:49:50 ID:???
>>47
それだと、他の方の小説も繋げなければならなくなる為、自由度が下がってしまいます。

スレの共有ではなく、『他の小説の設定も繋がった、非忍者主人公の短編、または連作』を投稿するのは構いません。

49名無しさん:2018/04/06(金) 12:19:29 ID:???
でも一つの世界の出来事の方が進めやすいんじゃないかな
それぞれ一から書かなきゃいけないより
リレー小説的に進むのかなと

50名無しさん:2018/04/06(金) 13:00:37 ID:???
リレーより1の言う通り短編連作、オムニバスの方が楽じゃないか?
少し設定外したいことがあれば年代ずらしたりやりようはあるし
誰かのに乗っかりたいなら個別でご相談の方が良いと思う

51名無しさん:2018/04/06(金) 13:09:03 ID:???
クトゥルフとかSCPみたいなシェアワールドじゃないの?
共通する世界観を持った箱庭みたいな世界

521:2018/04/06(金) 13:44:24 ID:???
身も蓋も無い言い方をすると、このスレは
背景:学校のどこか→鬼(怪物)出現!→くノ一参上!→くノ一「ぎゃあああ!」リョナられる!完!
程度のを基本にしてもらえば何でもありかな、と。
>>49
ちょっと不快な書き方になりますが自由、つまり勝手に一つの出来事にして進めて下さい。
この作品はそう言う設定ですよ、続いてますよ、リレー形式で他の人も参加しても良いですよ。って感じですね。
ただし他の人の短編に同じ設定にしろ、とか言うのは厳禁です。
>>50
>>51
そんな感じですね。大体の断片的な設定から取り上げて短編を投稿して行く感じ、世界観もその短編ごとに微妙に違うのを楽しめる。
そういうスレにしていきたいと思ってます

53名無しさん:2018/04/06(金) 21:07:09 ID:GADXDZXs
SSは書かなくてもキャラ投下をしたいんだけどやっぱり書かなきゃだめなんかしら…?

541:2018/04/06(金) 22:43:36 ID:???
>>53
正直書いて貰えばそれだけ賑わうし、SSは書いていただければ嬉しいですが、
無理にせずともキャラ投下だけでも全然大丈夫ですよ。

55名無しさん:2018/04/07(土) 00:06:06 ID:???
同じ世界線の中で各地でいろんなくノ一が戦っているっていう捉え方でいいのかな?
それならそれで必要最低限の統一された設定が欲しい
具体的には
・敵勢力の呼称(鬼なのか妖怪なのか或いは他の呼称がなのか)
・くノ一が使う特殊能力の呼称(霊力でいいのかな?)
等々

561:2018/04/07(土) 00:50:51 ID:???
>>55
書く際に世界線も異なる感じで、このスレの設定案はシナリオフック程度でその投稿時にその都度採用って感じです。

必要最低限の設定としては、学園を舞台に、何か魔物っぽいのにくノ一がやられたりする。

以上です。
SS毎に学園の設定を変えたり敵勢力やくノ一の能力名称も変えて結構です。

57名無しさん:2018/04/07(土) 01:39:03 ID:???
敵勢力:怪䨩
忍者集団の総称:舞幻
特殊能力の呼称:鬼導

(仮)

58名無しさん:2018/04/07(土) 02:07:22 ID:???
>>56
個々の繋がりは無くても同じ世界での出来事みたいなイメージだったんだけど、そうではなくて特に書き手が望まなければSS毎に完全なパラレルって感じなのかな?
変な例えで申し訳ないけどガンダムの各作品群(宇宙世紀シリーズ、G、W、X、SEED、etc…)みたいな

59名無しさん:2018/04/07(土) 02:22:14 ID:???
個人的な考えただと「学園があって、くノ一が戦い、リョナられる」ってなってればいいんじゃないかなて
あとは書き手さん自信で他所の設定貰うなりなんなりしてけば

601:2018/04/07(土) 03:28:20 ID:???
>>58
>>59
そうです、その通りです。

61名無しさん:2018/04/07(土) 06:50:40 ID:???
正直個々人の関係性は無いにしても簡単でもいいからこのスレ共通の世界観があった方が色々と妄想し易いんだけど他の皆はどうなんだろうか?
やっぱりスレ共通の世界観とかは創作するにあたって枷でしかないのかな?

62名無しさん:2018/04/07(土) 17:21:05 ID:???
四十九院 禊1

「....雑魚ばかりか」
深夜の学園校舎
奇妙な格好の少女が何かに腰掛けている
腰まである長い金髪、美しく、何処か冷たさを感じさせる切れ長の青い瞳
引き締まった身体と豊満な胸を競泳水着を思わせるスーツに包み、上から軍服のような衣装を纏っている
名前を四十九院 禊
学園風紀委員にして巫女忍部隊のエリートだ

学園内にて多数の魔物が目撃されたとの司令を受け、いつも通り掃討任務に駆り出してた
現れた魔物は「鉄鼠」と呼ばれる中型犬ほどある鼠の魔物だ
数こそ多いが大した敵ではない
禊は既に数十体を葬り、こうして大量の死骸の上に腰掛けてた

63名無しさん:2018/04/07(土) 17:22:22 ID:???
四十九院 禊2

「こちら禊、大方の処理は済んだがまだ群れの頭は仕留めていない、それの処理が済み次第帰投する」
ヘッドセットで通信を送り、小休憩を終える
腰から下げられたホルダーより彼女の獲物、大振りのナイフを抜き歩き出す

腕に着けた小型のレーダーで妖力を追いながら歩みを進める
どうやら鉄鼠の群長はこの奥、旧校舎にいるらしい
「はぁ....早く帰ってシャワーを浴びたい....」
ため息をし、愚痴を溢した時だった
窓からの月明かりに照され、廊下に何かが佇んでいた
「ーー!!」
レーダーに反応は無かった
咄嗟にナイフを構え、ソレを睨み付ける

蛇や鰻のような細長い体、長さは1メートルほどだろうか
不気味な灰色の体には何本かのラインがあり、深海のクラゲの如く七色に点滅している
「こちら禊、レーダーに反応の無い妖魔を確認、至急解析を頼、む....?おい、聞こえないのか?」
ヘッドセットからはノイズ音が聞こえるのみで返答は聞こえない
故障か、それとも....
「クソッ、まさかな....」
ナイフをもう一本抜き、ソレの様子を伺う
ソレは蛇のように頭(?)のような器官をもたげ、此方に向けている
(レーダーにも写らず、通信機能に異常をもたらす....新種か?どちらにしろ捕獲の必要があるか....)
冷静に、脳内で分析を進める
まだ本命の鉄鼠すら仕留めてはいない、ここで余計な時間を取るわけにはいかない
そう思った矢先だった

64名無しさん:2018/04/07(土) 17:23:23 ID:???
四十九院 禊3

「キィィィィィィィィ!!!!」
不快感を催す奇声を発し、ソレは禊に飛びかかった
しかし、禊もただの少女ではなく立派な巫女忍、そしてエリートだ
「ナメるな、バケモノめ」
飛びかかった瞬間、一瞬にして手にしていたナイフを投げつけソレを床に縫い付ける
ソレは体を跳ねさせ、恐らく隠されていたのであろう蕾状に開いた口を開き奇声をあげる
「全く....本当に気色悪い....」
汚物を見るような目でソレを睨み付け、片方のナイフで頭を切り落とす
切断面からは蛍光緑の液体を飛び散らせるとソレは大人しくなった

「通信は....回復しないか....」
インカムを確認し、床に刺さったナイフを抜く
体走っていた光るラインは弱々しく点滅している
「新種....なのかコイツは....そもそも本当に妖魔なのかすら怪しいが....」
ナイフに刺さったソレを見つめ、腰につけられたポーチの口を開く
「何にせよ、調べない事には分からないか....」
その時だ

ナイフに刺さったソレが突然痙攣したかと思うとラインの光が輝き、禊の腕に絡み付いた
「っ!?」
突然の反撃
絡み付いたソレの切断から新たな頭が瞬時に現れると、禊の顔面に向かって蛍光緑の液体を吹き掛けた
「ッ!?、目眩ましかっ!!」
異臭が広がり、目に痛みが走る
毒か?
思わず尻餅をつく
なんとか冷静に分析をしようとするも、再びソレは奇声をあげる
先ほどより大きな奇声
「ひぎゃっ!?!?!」
そしてソレは蕾状の口を大きく開き、ヤツメウナギのような内部を露にすると禊の片眼にかぶり付いた

65名無しさん:2018/04/07(土) 17:24:26 ID:???
四十九院 禊 4

「やっ、やめっ!!クソッ!!やめろ!!!いだっ!!あっ!?」
片眼に瞼に吸い付き、まるで肉を削ぎ落とすように食い付くソレ
ソレを引き剥がそうと両手で引っ張りながら体を転がす禊
だが、ソレはあっという間に瞼を食いつくし、眼球に達する
「あっ!!ひっ、やめ!?やめろぉ!!!やめ、やあががががががが!?!?!」
眼球に鋭く、回る牙が食らいつきグチャグチャとすりおろしていく
今まで感じた事のない恐怖と痛みを感じながら禊は叫び声をあげる
尿を漏らし、スーツの股関部を濡らしながら転げ回る禊
「ひっ、ひっ、あがぁぁぁぁぁ!!!!」
やっとの思いでソレを引き剥がすが、既に片眼は食いつくされ、眼孔からは血が垂れている
取り落としたナイフを無我夢中で拾い、ソレに何度も何度も振り下ろした


「はぁ....はぁ....はぁ....」
どれだけの時間それをしていただろうか
手にしたナイフは蛍光緑に染まり、床には自分の血と肉片になったソレが散らばっている
片眼を失った喪失感を感じながらゆっくりと禊は立ち上がる、が

66名無しさん:2018/04/07(土) 17:25:42 ID:???
四十九院 禊5

「チィィィ...」
いつの間にか、禊の回りには取り囲むように大量の鉄鼠が待ち構えていた
醜悪な顔と赤く光る大きな目を持つ鼠の群れ
ひときわ大きな鉄鼠が此方を見据えている
群れのリーダーだろう
禊は戦意喪失しながらもナイフを取り出し、クルクルと回し構える
こんな所で死ぬわけにはいかない....
片眼は失ったが義眼で代用は効くだろう
ナイフを投擲しようとした時だった

67名無しさん:2018/04/07(土) 17:26:45 ID:???
四十九院 禊 6

「キィィィィィィィィ!!!キィィィィィィィィ!!!」
腹部に激痛が走る
ナイフを落とし、腹部を見る
「なん....で....」
それは先ほど切り落とした頭側だうか
腹部に噛みついたソレは体内に侵入しようと牙を回転させる
「ひぃぁぁぁぁ!?!!」
悲鳴をあげ、ソレを掴もうとする
しかひソレは小さな体で既に禊の体内に侵入している
「おげっ、うっ、ぐぷっ....」
子宮を食い、腸を食い尽くす
股関と腹部の穴から血をドボドボと垂らし、口からは血と吐瀉物を撒き散らす
「や、ゃだ!!じにだくな、じにだくなぃ!!!だずげ、だず!!!?」
意味のない悲鳴を挙げ、まるで駄々をこねる子供のように四肢を無茶苦茶に振り回す
やがて、下腹部の臓器を食い尽くしたソレは腹部を食い破り、禊に再び姿を見せる
「あ、あげっ....ひっ....」
巫女忍として丈夫に作られた体は皮肉にも絶命することができずにまだ意識を保っている
腹から出てきた血塗れのソレは此方を向き
「コレデ....ワタシタチハ....アハハハハ!!!!」
死に際に聞いた幻聴か、それとも狂ったか、禊には分からなかった
ソレは先ほどより大きな口を開き、禊の頭に飛び付いた



禊は鉄鼠の群れと戦闘中、謎の電波障害の後に行方不明となった
現場には大量の鉄鼠の死骸と血痕
鑑定の結果、禊は鉄鼠の餌食となったのだろうと推測された

しかし、学園内では禊の姿を見たという生徒が多数存在している
噂では幽霊や実は生きていたと噂されているが、現在調査中である

681:2018/04/07(土) 19:45:31 ID:???
>>67
二作目の投稿ありがとうございます。
クールなくノ一が「じにだぐなぃ!」とか悲鳴と血を上げながら食べられるのが興奮ものですね。

696:2018/04/07(土) 21:28:57 ID:???
>>67
乙です。
生きたまま体内を食い荒らされる様が素晴らしいです。
新種の気持ち悪さや恐らくもう本人ではなくなっているだろう目撃された禊ちゃんなど色々妄想を掻き立ててくれますね。

706:2018/04/07(土) 21:34:02 ID:???
そしてまさか食われる系のネタが被るとは思わなかった…
ま、まあ他の部分は違うしいい…よね?
と言う訳で投下します。



 既に陽が沈んでからそれなり以上の時間が経過している。
 月明かりと、遠くに見える街の灯り以外には何もない山道を二人の少女が歩いていく。
 全く場所に似つかわしくない光景ではあるが、彼女達はなにも迷い込んだのでも昆虫採集や天体観測が趣味でもないし、
ましてや夜遊びやよからぬことを企んでいる訳でもない。

 まだ年端もいかぬ二人は、その目で歩きながら周囲を油断なく警戒し、その耳であらゆる音に耳を澄ませていた。
 彼女達はどちらも学生服姿だが、その下には体に密着した忍び装束を纏っている。

 二人ともくノ一だ。

 現在、学園はその敷地内のみならず市内の各所に何重にも結界を張り巡らせ、その上くノ一による警戒活動をしている
――彼女らもその警戒任務に就いている最中だった。

 「――定時報告。こちら第7班、異常なし」
 「こちら本部。第7班異常なし了解。引き続き警戒を継続せよ」

 彼女らの耳に取り付けられた小型のインカムが他の班の報告を伝えている。
 その応答に一拍置いて、彼女達の片方、縁なしの眼鏡をかけた小柄な少女が自身のインカムを通話状態にする。
 「定時報告。こちら第8班、異常なし」
 「こちら本部。第8班異常なし了解。引き続き警戒を継続せよ」
 「了解」
 通信を終え、二人はお互いの顔を一瞬見合わせて小さく溜息をつく。

 学園の裏にある小さな山。普段は学園が所有する野外活動の場として利用されており、日中であれば授業で生徒たちが訪れる事もある。
 また彼女らのようなくノ一が夜間訓練を行う事もあり、この場所は彼女らにとってはホームにあたる。

 「……本当に来るのかな?その……ジャックザリッパー」
 眼鏡の少女が相方に尋ねる。緊張と不安が入り混じった声だった。
 「大丈夫だよ。ここは学園がすぐ近くだし、何かあってもすぐに先生が来てくれるだろうし」
 相方の少女はそう答え、癖なのか短いサイドテールの根元を撫でた。

 内容に反してその声は眼鏡の少女同様に硬いものだったが。

716:2018/04/07(土) 21:37:25 ID:???
 ジャックザリッパー。彼女達がそう呼ぶ存在が現れたのは一か月前からだった。

 学園からやや離れた郊外。候補生の少女が自宅から少し離れた場所で惨殺死体となって発見された。
 当初より学園側は事態の異常性から全ての生徒に夜間外出禁止を伝え、同時にくノ一たちを市内の警戒に当たらせていた。
 市街全域に何重にも結界が張り巡らされ、町は異界の者達が足を踏み入れるだけで浄化される要塞となった。

 二件目が起きたのはそれから二週間後、まさにその結界の中で警戒任務に就いていたくノ一二人だった。

 警察から提供された捜査資料や、学園側の調査により詳細が伝えられると、
そのあまりの惨たらしさに訓練を積んだ一人前のくノ一ですら報告の途中で泣きだしてしまったり、嘔吐してしまう者まで現れる始末。

 司法解剖というが、解剖できる場所はほとんどない。これ以上開ける所など人体には存在しない
――検死の担当者のその報告が全てを物語っていた。

 だが、それでも分かった事は多い。どれも鋭利な刃物による斬撃が致命傷となっている事。全ての死体の首には噛み千切られたような傷がある事。
そして、二人目の死体、つまり最初のくノ一の犠牲者は、何も警戒していない状態で真正面から一撃を受けているという事。

 即ち、くノ一に一切感付かれずに近づくことができる異界の者がいたという事。

 表向きは変質者による連続殺人とされ、マスメディアでも報道はなされたが、実態――鬼や魔物による攻撃――については、当然ながら伏せられていた。
 ジャックザリッパーという名は、口さがない週刊誌が付けたあだ名だった。
 学園関係者にはあまりにも不謹慎だと憤る者もあったが、一連の被害者の惨状を見るに、伝説的連続殺人鬼の名を冠するのに些かの違和感もないのもまた事実だった。

 「……もう少しで交代だし、大丈夫だよ」
 念を押すサイドテールの少女。
 「そう、だよね……結界もあるし――」
 無理矢理笑おうとした眼鏡の少女の言葉は、正面の茂みからの物音に遮られた。

726:2018/04/07(土) 21:42:11 ID:???
 「そろそろ交代か……」
 仮眠室から出た一人のくノ一が、鏡の前でパンパンと頬を叩きながらそう呟いた。
 連日の警戒任務でたまった疲労を追い払う様に気合を入れ直して学園の外に向かう。
 体に密着した忍び装束の、動きやすさの為に切り込まれた太もものスリットから夜風が入り込んでくる。

 愛用の特殊合金製トンファーを腰に提げ、任務に臨む際はいつもそうしているように、ロケットの中の写真に目を落とす。
 写っているのは二人のくノ一。彼女がまだ高校生の頃の写真。
 右側に立っている、明るい茶色のセミショートの少女――そのまま成長したのが持ち主。
 左側に写っているのは、ゆるくウェーブした黒いロングの少女。

 どちらも学園の忍び装束を身にまとい、そして屈託なく笑っている。
――二人で撮った最後の写真。

 右側の少女――藤堂美咲(とうどう みさき)は、卒業後に学園を離れて二年間いくつかの任務に就き、その後は学園に戻った――表向きは短大卒の国語教師として。
 それが今から一年前だ。

 左側の少女――白木美羽(しろき みう)はこの写真を撮った一か月後、任務中に死亡した。
 隙をついて突如現れた魔物。それまでのデータにないあまりにも強力なそれに、美咲はなす術なく敗れ重傷を負わされてしまう。
 朦朧とする意識の中で彼女が見たのは、自分と同様にまるで歯が立たずに嬲り者にされる無二の親友の姿だった。
 助けたい、助けなきゃ――美咲のその思いを裏切るように力を失った体は冷えていき、
魔物はぐったりと動かなくなった美羽をゲル状の体内に取り込むと、満足したようにどこかへ去って行った。

 その後、救援に駆け付けた先輩くノ一たちによる捜索が行われたが、結局死体も痕跡も発見されなかった。
 白木美羽は魔物に敗れて捕食されてしまった。それが結論だった。

 「……行ってくるね、美羽」
 そして今、その悲しみをばねに更に修業を積み、若手のホープとなった美咲はロケットに軽く口づけをして学園の敷地を出た。

 「……誰?」
 左耳につけたインカムから声がする。恐らく通話を切り忘れているのだろう。
 (この声は……第8班の原田かな)
 自身の教え子でもある少女の声に神経を集中する。
 すぐにインカムが別の声を拾う。

 「待って、味方よ。政府機関から派遣されたくノ一です。あなた達は学園の?」
 「あっ、はい。そうです。私は高等部二年の原田君香、こっちが――」

 安堵した声。味方を見つけ、安心しきっているそれに、美咲は弾かれたように走りだした。
 「駄目ッ!それは、そいつは――」
 インカムに叫ぶ。しかし通話は途切れていた。
 「くっ……!!こちら藤堂!本部、第8班が攻撃を受けている!すぐに救援を!!」
 「こちら本部。藤堂、落ち着いて報告しろ。結界には一切侵入した形跡がない。第8班応答せよ。第8班――」

 美咲は全速力で駆け出す。
 あの声は聞き間違える筈がない。

736:2018/04/07(土) 21:44:58 ID:???
 「はぁ……はぁ……。っ!!二人ともっ」
 美咲は叫んだ。
 快活で、ムードメーカーだったサイドテールの少女は、彼女の前に転がる肉塊に変わっていた。
 理知的でしっかり者だった眼鏡の少女は、直立したままビクビクと痙攣していた。

 「ぁ……ぁ……っ」
 その体は二本の腕でしっかりと抱かれ、大きく右に傾いたその細い首には女の顔が、肉食動物が獲物をそうするようにしっかりと食いついていた。
 「せん……せ、助……け……」
 弱々しいそれが、彼女の最期の言葉になった。

 女は満足したのか口を離し、哀れな少女の亡骸を放り捨てる。
 直後、女の身を覆っていた黒いローブに美咲の苦無が突き刺さる。
 「チッ!!」
 女は跳び下がるが、苦無に込められた美咲の霊力が青白い炎となってローブを包み込む。

 「ふうん……、随分腕を上げたわね、ミサっち」
 女はローブを脱ぎ捨て、美咲を――彼女の親友がそう呼んだ渾名で――呼んだ。
 焼け落ち、脱ぎ捨てられたローブの下には、一人のくノ一が立っていた。

 美咲より少しだけ背の高い女、緩くウェーブした黒いロングヘアー。
 そして、美咲のそれと同じ忍び装束。

 「どうして……?」
 白木美羽。最悪の再会。

 「……あーあ。これ、結構気に入っていたんだけどなぁ」
 女――美羽は美咲の問いには答えず、自身の装束をみて残念そうにつぶやく。
 苦無の突き刺さった装束は、炎の影響もあって所々破れていた。

 「……どうして、貴方が――ッ!?」
 美咲が更に口を開いた瞬間、美羽は彼女の目の前に現れていた。
 直後、反りの無い短刀が彼女の鳩尾に突きこまれる。

 「くぅっ!!」
 しかし美咲の立ち直りは早かった。
 くノ一として、美羽を失った時より更に力を増している彼女は、ほんの一瞬のうちにくノ一に戻り、間一髪で跳び下がって短刀を躱すと、同時に引き抜いたトンファーを構える。

 「シャッ!!」
 美羽の叫びと、同時に来る鋭い斬突。脳天、首、手首、腋、胸、腹、股間――正確に人体急所を狙うその攻撃に、一切躊躇はない。

 「この……っ!」
 連撃に生じた一瞬の隙、美咲は刺突を躱し、左のトンファーで短刀を弾き飛ばすと、同時に右を叩きつけ、更に左がそれに続く。
 邪鬼であれば一撃で弾き飛ばすその攻撃に、流石に効いたか膝をついた美羽を倒れた眼鏡の少女まで蹴り飛ばす。

746:2018/04/07(土) 21:47:59 ID:???
 「相変わらず、運動神経は流石ねぇ、ミサっち」
 だが吹き飛ばされながら綺麗に受け身を取り、体についた埃を払う美羽の姿に、大したダメージを受けた様子はない。
 全て確実に叩き込んだはず――美咲の中に生じた戸惑いは、二人の教え子の亡骸が押し流した。

 「その名で呼ぶなっ!美羽に化けた事を後悔させてやるッ!!」

 怒りのこもった美咲の叫び声に、美羽ははっと息をつき、それからその血にまみれた口を歪ませてさもおかしそうに笑った。
 その姿は、かつて二人で馬鹿話をしていた時のそれと何ら変わらない。
 「化けた?……ふふふっ、残念でした。私は白木美羽……正確には元、だけど」
 「……何ですって?」
 芝居がかった咳ばらいが一つ返ってくる。

 「コホン。今の私は、黒木海(くろき うみ)。……ああ、あなた達にはジャックザリッパーと名乗った方が分かりやすいかしら?」

 美咲の頭に、殴られたような衝撃が走った。
 「なっ……!?」
 ジャックザリッパーに襲われた最初のくノ一は、相手を警戒した様子がなかった。
 そしてつい今犠牲者となった彼女の大切な教え子二人もまた、政府機関のくノ一という言葉に一切疑いを持たなかった。

 美咲の直感が出した答え:くノ一であればくノ一に警戒されずに近づける。

 「あら、今まで私って気づかなかったの?なら失言だったかしら」
 白木美羽――現黒木海は冗談めかしてそう続け、人の物ではない牙が生えそろった口を歪ませて続ける。

 「……でも、もういいわよね?だって、あなたも殺すのだから!!」
 海の全身が薄紅のオーラを纏う。
 黒と白だった目が、赤と黒に変わる。
 「なっ!?」
 美咲の背筋にこれまで彼女が感じたことのない程の寒気が走った。
 ボロボロになった美羽の忍び装束が剥ぎ取られ、海のオーラがその上に纏わりつく。
 そしてその下に僅かに見えたのは、むき出しになった真っ白な皮膚と、そこに刻まれた無数の呪文。
そして、かつてと同様美咲より一回り小さい乳房はその片方が完全になくなり、代わりに隻眼の鬼の顔が、左半分ほどが露出した状態で埋め込まれている。

 その顔のどろりとした隻眼が、獲物の方に向く。
 誰が見ても、彼女は人間ではない。

756:2018/04/07(土) 21:50:40 ID:???
 「……それじゃ、いただきます」
 海が一瞬で間合いを詰め、美咲が反応するよりも遥かに速くその腹に拳をめり込ませる。

 「がはっ!?」
 拳を中心に折り曲げられた美咲の体が宙に浮く。
 凄まじい重さの衝撃。重く湿った音が体内から響き、それに合わせて美咲は胃液と血の内容物を吐き出す。

 「ぅぁ……っ、ぁぁ……」
 海は自身の血の中に倒れそうになる美咲の髪の毛を掴んで持ち上げると、頭と体の苦痛に悶える美咲の顔に容赦のないフックを叩き込む。
 「ぶぅっ!?」
 血しぶきが舞い、真っ白な歯が一本放物線を描く。

 ほんの僅かの内に立っていられない程のダメージを受けた美咲。
 幸か不幸か残っている意識は、目の前の相手は最早自分の知っている白木美羽ではないことを、自分では歯が立たない相手であることを理解した。

 「おっと、逃がさない」
 海の声、同時に美咲の左の乳房に激痛が走る。
 「うあああっ!!」
 「あははっ、大きいと持ちやすくていいわね」
 海は笑いながら、その超人的な力を手の中の乳房に込める。

 「うあっ、ぐぅっぎぃぃっ!?は、放し……うああああああっ!!!」
 彼女の装束とブラジャーが無残に千切れ、凄まじい激痛と共に握りつぶされる乳房。
 真っ赤な血が海の手を染めていく。
 絶叫と共に悶え苦しむ美咲を、海は大きくテイクバックする。

 「ぐうああああっ!!」
 「ほぉら、放すわよ!」
 掴んだ乳房を使い、美咲を太い立木に放り投げる。
 「がっ!!……あ、あぁぁ……」
 受け身も取れずに背中から叩きつけられ、ズルズルと滑り落ちていく美咲。
 霞みゆく視界の中で、まだ残っていたくノ一の意思が耳のインカムに手を伸ばす。

 今はもうあの時とは違う。一人で敵わないのなら仲間がいる。
 ――しかし、それに助けを求めるインカムは、無くなっていた。

766:2018/04/07(土) 21:52:56 ID:???
 「あら?探しているのはこれ?」
 「!?そ、そんな……」
 海の手の中で握りつぶされたそれに、絶望に染まる美咲の顔。
 海はその顔を満足そうに見下ろすと、彼女の首を掴んで持ち上げ、背後の木に押し付けてさらに腹を殴る。
 「ぐはっ……、うあっ!!……ああっ!!も、もう止め――あぐっ!!」

 胃、臍の周り、脇腹、鳩尾――体中を何度も殴られる美咲。
 耐えがたい痛みと苦しみ、それにかつての友の惨状に、鍛え上げられた美しいくノ一の目にも涙が浮かんでいる。

 最早抗う力など残っておらず、血と胃液を吐き、骨を砕かれ、意識を失い、また殴られて覚醒する。
 「ぐぁ……、も、もう……止めて……。美……に……戻って……」
 縋るように海の腕に伸びる美咲の手。
 「……」
 海はそれを握手するように片手でつかむ。
 「み……う……?」
 戻ってくれた――ほんの一瞬笑顔を浮かべようとした美咲。その彼女の首をもう片方の海の手が掴み上げた。
 「ぅ、ぅぁぁ……」
 力を失った美咲の四肢はもがくことも最早せず、ただ海の手に引っかかっているだけとなった体がつま先立ちとなっている。

 当然、首に全ての負担がかかる。

 「ぅく……ぁ……」
 血と涙と胃液とでぐしゃぐしゃになった美咲の顔。
 それに口づけするようにゆっくりと近づく海の顔。
 しかし、直前になってその顔は手でつかんでいない方の首に急行し、そしてその歯を、白い首の根元に食い込ませた。

 「っ!?あああああああああああああああああああっっっ!!」
 初めて味わう激痛に、美咲の絶叫が木霊する。
 訓練で痛い思いをしたことはある。
 戦いで傷を負った事もある。

 だが、肉を食い千切られ血を吸われるというのは初めてだ。

776:2018/04/07(土) 21:55:29 ID:???
 「うあああっ、やめっ、止めてっ!!やめてぇっ!!」
 見開いた目から涙を流し、パニックになって叫ぶ美咲。

 自分が食い千切られていく恐怖。生きたまま食われる絶望。血を吸い取られる苦しみ。そして傷口を炙られるような激痛。
 その全てが美咲の冷静さを完全に奪っている。

 「止めてっ、もう止めて!!止め――うあああっ!?」
 半狂乱になって叫ぶ美咲。体はビクビクと痙攣し、傷口からは滝の様にとめどなく血が流れていく。押しつけられている木の根に湯気が立つ水たまりが生まれる。

 「やめ……、食べな……誰……助け……」
 美咲の声は徐々に小さくなり、痙攣もそれに正比例していた。

 もし彼女の望んだ通り誰かが来たとしても、その者は彼女を助けないだろう。いや、もっと正確に言えば助けられないだろう。
 その者が誰で、どんな反応を示すかは分からないが、それでも確実に言える事は、その者が現代のジャックザリッパーの、
四人目と、五人目と、六人目の被害者の第一発見者になるだけだ。


終わり

786:2018/04/07(土) 22:02:08 ID:???
以上スレ汚し失礼しました。
久しぶりに某ロボットアニメを見直しながら(色々されて敵についたくノ一いてもいいじゃん)とか考えたのが始まり

以下に黒木海の設定等晒します。もしお気に召した方がいらっしゃいましたら使ってやってください。

【名前】黒木海(くろき うみ) ※人間時代の名前は白木美羽(しろき みう)
【性別】女性
【身体的特徴】
身長164cm。緩いウェーブのかかった黒いロングヘアー。瞳の色は黒(後述する魔物の力解放時は白目が黒、黒目が赤)。
乳房の片方を切除し魔物の一部を移植している。尚、人間として活動する際は欠損部にパッドを仕込むことで対応。
体には魔物と繋ぎ合わせるための無数の呪文が刻まれている。
口には牙が生えているが、これは本人の歯が変質したもの。歯には毒腺が複数存在し、そこから強力な出血毒を分泌する。

【性格】
人間時代は明るく温厚な性格だったが、現在は極めて残忍で冷酷な猟奇殺人鬼。

【概要】
元はくノ一だった。くノ一時代の名は白木美羽。17歳の時、任務中に魔物の急襲を受け応戦するも敗北。ゲル状物質にとりこまれてしまい行方不明となる。
死体は発見されず、捜索に当たった学園のくノ一たちの懸命の捜索にもかかわらず痕跡一つ発見されなかったことから捕食されてしまったものとして処理されたが、実際には生きており、魔物に捕えられていた。
凄惨な拷問を受けたために精神が完全に崩壊し、その後に施された洗脳と体内に埋め込まれた魔物の体の一部によって魔物の忠実な手先となる。
くノ一白木美羽の記憶は完全に残っているものの、既に魔物になっているためくノ一は「かつての仲間」ではなく「手の内を知り尽くした敵」という認識でしかなく、虐殺や拷問も嬉々として行う。
忍び装束を纏い捕えられる直前の姿を残しているのも、そうすることで相手を混乱させるのが目的。
また、人間であるため埋め込まれた魔物の力を封じていれば結界などの呪術的な防御を察知されずに掻い潜ることができる他、指紋、網膜認証、音声認証、筆跡鑑定、DNA鑑定等も白木美羽のものが使用できる。
加えてその容姿を利用し、一般の日本人女性として社会に溶け込むことで通常の魔物よりも遥かに長期間の潜伏も可能。
戦闘に際してはくノ一としての戦闘術の他、本人の歯が変質した牙には毒腺が存在し、そこから強力な出血毒を分泌する事で、噛みつけば致命傷を与えなくとも失血死させることもできる。
くノ一や候補生に噛みつき、その血をすすり肉を食らう事で霊力を補給する事も出来るが、それ以上に相手の心身を同時に破壊するのに効果的な攻撃手段として好んで使用する。
また、埋め込まれた魔物の力を引き出して身体能力を飛躍的に向上させる事が出来るが、魔物の力を全開にすると肉体が耐え切れず数分で自壊するため通常は最大でも50%までに出力を押さえており、それでも一般的なくノ一を圧倒する戦闘能力を有する。

【備考】
NG特にありません。お気に召しましたらどのようにでもお使いください。
また、くノ一側に復帰したり、白木美羽時代や、捕えられずにくノ一として成長した場合などの他、キス魔、レズ化、胸の顔とのかけあい等のコメディ(?)的な設定も可能です。

79名無しさん:2018/04/07(土) 22:16:51 ID:???
くノ一学園の制服に校章バッジが付いてて
今まで殺害してきたくノ一の無数の校章バッジを撃墜数をカウントするように
自らの服に付けてる敵キャラとかどう?

80名無しさん:2018/04/07(土) 22:30:11 ID:???
>>79
その設定よさそう
強者感あっていいね

811:2018/04/07(土) 22:30:29 ID:???
>>77
美羽ちゃんの圧倒的パワー、そしてムシャムシャ、乙でした。
美羽ちゃん自身も良いキャラです。責め役としてもやられ役としてもいけそうですね。
>>79
それいいですね。分かりやすいですし。

ただ、他の方のSSの投稿の後の投稿にはなるべく乙だけでも良いので感想をお願いします。
感想が無いとあるとではモチベーションが違いますからね。

82名無しさん:2018/04/08(日) 04:22:52 ID:???
文章書けるのすごーい!
俺はキャラクターだけ…。

百瀬 美智子
173cm 48kg B89 W68 H90

切れ長の目に黒髪を後ろで結わえた国語教師
抜刀術の達人で鬼道衆の養成機関では剣術の師範を務める
鬼道衆においては八方守護「西」の冠位を預かる実力者(適当な設定)

クールな印象を与える容姿だが、実際には面倒見がよく、鬼道衆の生徒だけでなく学園の一般生徒からも「美智子先生」、「みっちゃん先生」と呼ばれ慕われている
一部男子生徒からは
「あの黒ストの脚に顔を埋めたい。」
「ヒールで踏まれたい。」
などと別の意味で人気

備考
このキャラクターをメインというより、
ピンチに強キャラが助けに来る→更に強い敵が現れてあっさり殺されて絶望
みたいなシーンで使っていただけると嬉しいです
それ以外でも端役で出て来たり、調教系で先に調教されてたり、何でも大歓迎です
NGは無しです

83名無しさん:2018/04/08(日) 04:37:58 ID:???
一応捕捉

鉄鼠
危険度:小
中型犬サイズの溝鼠の姿をした妖魔
一体一体は弱く、簡単に倒すことができるが群れとなって襲ってくると厄介
食料として人間を好み、暗がりから現れ鋭い牙で容赦なく捕食する
群れ長はサイズが一回りほど大きい



新種(仮)
危険度:大
新種(?)の妖魔
鰻のような体に七色に光るラインある
口は捻れて隠してあるが開くとヤツメウナギを思わせる特殊な牙を持ち、これを回転させて食らいついてくる
また、周囲に電波障害を引き起こす他に妖力を放たないという謎だらけの生物
いあいあでふんぐるいふんぐるいな生物に近いらしい

841:2018/04/09(月) 22:19:30 ID:???
エロよりですけど私もようやくSSが書けたので投稿します。
例によって設定はSS毎に違うので無理に同じ設定にしなくて大丈夫ですからね。

学園の校舎裏。
日も傾いた放課後に花壇の花に水をやる一人の少女の姿。
制服から中等部と分かる少女は黒のショートボブの髪型とやや垂れ目がちの黒の瞳のやや幼いが整った顔つき、しかし全体的な雰囲気は地味でおとなしい、と言った少女。
彼女の名は園宮風花。
成績も人付き合いも良くも悪くも無い普通、と言ったクラスに良くいる特徴の無い生徒の一人と言った所だ。
ふと、上機嫌で如雨露を持っていた手が止まり、顔を上げた彼女の目付きは鋭くなっていた。

「...来るっ...!!」

直後、彼女のすぐ背後、突然虚空からしか現れたとしか言い様の無い太い何かが彼女のいた地面に突き立った。
その何かの持ち主は学園どころかこの世にはいてはいけな異形の存在であった。
一見は人の型はしてるものの、その胴にはガラスの様な無機的な目玉がびっしりと付いており、手足と頭の部分はうねうねとした無数の触手が蠢いていた。先程の何かも、この触手の一つで、風花を仕留め損ねたものだ。

そう、彼女は普通の学生では無かった。

ふわり、軽やかに宙を舞い、音もなく着地した少女の姿は扇情的で身軽なものへと変わっていた。
首から下の全身は特殊繊維製のかたびらに包まれ、その上には身体に密着した露出度の高い着物風の装束
胸元が大きく開いたそれは制服の下に隠されていた歳の割りにはかなり豊かな乳房を強調していた。
腰には下着のみで、白のふんどしが眩しい。
手足には密着素材のロンググローブとニーソックス、その上に小手と具足を装備。
ほっそりとしながらも女らしい丸みを帯び、そして引き締まった体躯。
そしてその腰元には可憐な少女には似つかわしくない二降りの巨大なクナイが吊るされていた。
怪物...表の社会からは隠されたそれらは妖怪や、魔物、通称鬼と呼ばれる者達。
日常に突如現れ気まぐれに人々を殺し、犯し、喰らう、邪悪な存在だ。

風花の正体は古来より日常に溶け込み人知れず鬼を討ち滅ぼすべく影から活動する退魔忍者集団、その中でも鬼の力の一部を宿す精鋭くノ一部隊、
鬼道衆の一員である。

851:2018/04/09(月) 22:22:06 ID:???

「破ぁっ!!」

素早く印を結び叫ぶ風花。
一般生徒が来ない様、そして鬼が他へと向かわないように結界を貼ったのだ。
これで目撃者の心配は無くなるが増援も期待出来ない。
強力な上、隠蔽率も通常の忍びより高い鬼道衆だが二人以上で鬼と戦うとむしろ他のを呼び出す可能性が高い為、彼女達は基本的に一対一を強いられる。
一瞬だけ最悪の予想をした風花の頬を汗が伝う。

「...鬼道衆、中忍、風花!御勤め果たします!!」

風花は腰の通常よりも大きい短剣の様なクナイを両手に構えると鬼へと一瞬で駆け出した。

結果から言えば奮闘虚しく風花は破れ最悪の予想は当たった。
鬼道衆が敗れた場合、鬼は通常の人間よりも美しく頑丈なその極上のくノ一を放ってはおかない。
結界が解ける頃にはくノ一をたっぷりなぶり、満足して鬼は去る。
倒すに越した事は無いが最悪、彼女等を犠牲に無辜の民は守られるのである。

「は、はなしてぇっ...!」

触手に四肢を大の字に拘束された風花。
辺り一面に鬼の触手が切り落とされ激戦を物語るが、無尽蔵に生える触手の前に風花は捕らえられてしまったのだ。



「くうっ...!私は負ける訳にはっ...!!」

触手が全身を締め付ける痛みと「最後のお役目」の恐怖に顔を歪ませ必死に抵抗する風花。

ぬるり、とくノ一の眼前に見せつける様に彼女の腕程の太さの数本の黒い触手が伸ばされる。

その触手の先端は太く硬いトゲがいくつも生えた凶悪なものになっており、それがくノ一の股間に三つも宛がわれた。

「ひっ!?なっ、まっ、まさかそれいれるのっ!?入らないよっ!?」

恐怖に裏返ったくノ一の叫びは無視され、ふんどしをずらすと露になった秘処に一気に触手が捩り混まれる。

「ぎっっっ!!?」

処女の、微塵も濡れて無い膣道をごりごりと鉄の棍棒の様な触手が容赦なく突き入れられる。
ぼこぼこぼこんっ、トゲの形までくっきり浮かせた触手がみっつ、網に包まれたスレンダーなお腹を盛り上がらせた。奥の奥、子宮まで当然の様に。

「あっぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!」

常人ならば一本を入れただけで即死し、股間から下腹部がズタズタにされ腸を露出した肉塊となる異常な責め。
忍びとして鍛えられ、鬼の力を引く半超人のくノ一の膣道は裂ける事も血を滲ませる事も無く、触手の挿入を受け入れるが、内側から内臓ごと腹を変形する激痛からは逃れられなかった。
むしろ傷つかない分、余計に苦しむ羽目となっている。

「あ、あがががっ、だ、だめ、死んじゃうっ...みんな、おやかたさま、ごめんなさい、ふうかは」

少女くノ一のうわ言を中断する様に鬼が触手を前後に動かし始めると華奢な身体がびぐんびぐんと跳ね回った。

「ぐぎゃあっ!!ごげえっ!!あぎいっ!!」

ぶしゃあああっと、音を立て激しく失禁してしまうくノ一。
既に死に体の彼女の尿道は壊れてしまったのか放尿の勢いは止まらず、どこに入っていたのか噴き出しぱなしとなり、少女くノ一の可愛がっていた花壇へと降り注がれた。

「あっ、あぎぃっ...!」

限界まで開いた可愛らしい口からはぶくぶくと泡が流れ涙が溢れる瞳は殆んど白目を向いた悲惨な風花。
攻めがこれだけなら途中で失神し、そのまま死ねただろう。
だが悪辣な鬼は愉しみの為によりくノ一を苦しませる。
触手が一斉に白く濁った液体を大量に風花の中へと注ぎ込んだのだ。

「!!あががががぁぁぁぁーっっっ!!!?」

大量の液体は一瞬でくノ一の子宮を満たし、そのほっそりしたお腹を臨月の妊婦よりも大きく丸く膨らませた。
本来なら腹が破けるのだが、強靭な彼女の身体は破裂を許さない。
それは一思いに死ねずかえって多大な激痛をもたらすだけだが。
入りきらずに隙間から溢れ落ちた白濁液は花壇の花にかかると一瞬でじゅ、と焼け溶かした。
精液に見えるだけで強酸性の液体なのだろう。くノ一の受けている苦痛は膨張だけではなかった。

「うごごがぁっ!げごっ!おながっ、やげっ、あづいぃぃっ!?」

もっとも敏感で、女として大事な部分を拡張され、抉られ、焼き爛される。
あまりにも無惨な風花。
だが、まだ鬼は足りないようだ。
更にくノ一の股間にまた三本、新たな触手が突き込まれた。

「っっっ!!!!こんな死に方いやあぁっ!!私っ、こんな最期の為に鬼道衆になったんじゃないのにっ!!」

普通の拷問でも、鬼に生きたまま食われても、恐らくはこうはならなかったろう。
強烈すぎる苦痛に風花の心は完全に折られ、鬼道衆となった事を後悔し勝手に口から出てしまう。

「おやかたさまぁぁぁぉっっっ!!たすけてぇぇぇぇぇ!!」

風花唯一の救いは貼られた結界により情けない悲鳴を誰にも聞かれずに立派に鬼道衆最後の役目を果たした事だった。

それから数時間後、結界が解け、人が立ち入れる様になったそこには花が残らず溶けた花壇と、その上に強酸で膨らんだ腹を上に向けた無惨なくノ一の姿だけが残された。

861:2018/04/09(月) 22:24:53 ID:???
以上、お目汚し失礼しました。
エロ系ですが、異物挿入と性器破壊だからリョナに入りますよね?

871:2018/04/10(火) 18:35:09 ID:???
風花の設定を投下します。
使いやすくするようSSとは設定を簡略化してあります。

【名前】園宮風花(そのみや ふうか)
【性別】女性
【年齢】14歳
【身長、体重】155㎝ 48㎏
【容姿】黒のショートボブ 瞳の色は黒。
くノ一としての格好は首から下の全身を特殊繊維のかたびら(全身網タイツ)で覆い、その上から胸元が大きく開いた身体に密着した裾の短い着物風装束を着ている。着物の色は薄ピンクで白の花びら模様。
下は白の紐フンドシが丸出し。
腰に刃渡り30㎝の巨大なクナイを二振り下げている。

【性格】花や小動物を愛でるのが好きな大人しい性格。
歳の割にはくノ一としての職務を果たす真面目で冷徹な一面も。
【設定】
主に中学二年生として各地の学園に潜入するくノ一。
表向きの生徒としてはわざと地味で話題に上がらずに目立たない様に振る舞っている。
直接戦闘よりも諜報や隠密と言った忍者らしい活動の方が得意。
戦闘の方は忍術や特殊な力等で肉体を強化し、常人よりも頑丈で傷付きにくい身体で戦う防御バフ型。
銃で撃たれたり、チェーンソーで斬られても赤くなるだけだが、痛みは普通に感じる。また、間接等は普通に外れるし、首を絞められれば窒息もする。

備考
NG自体はありませんが、傷ついたり、欠損しにくい設定ですので、グロ描写がある場合は、手こずる感じでお願いします。

886:2018/04/11(水) 22:26:59 ID:NXq9rOOw
乙です
風花ちゃんの尊い(意味深)犠牲を忘れない

891:2018/04/14(土) 15:29:30 ID:???
ちょっとイロモノよりのキャラを思い付いたので投稿します。
それと投稿してくれたくノ一でもそのうちリョナりたいですね。

【名前】鳳仙 歌留多(ほうせん かるた)
【性別】女性
【年齢】17歳
【身長、体重】144㎝ 45㎏
【容姿】薄茶髪のロングツインテール 瞳の色は黄色。丸眼鏡着用、部活動中は制服の上からだぼだぼ袖の白衣を着ている。
くノ一としての格好は背中がお尻の半ばまで開いた白レオタード状の衣装の上から白衣を着用。
【性格】快活でイタズラ好きなややマッドサイエンティストの気がある少女。
いつも不敵な笑みを浮かべている。
口癖はカルタさんに任せなさい。一人称はワタシだが追い詰められると出る素はボク。
【設定】科学部の部長をしている高校三年生のロリ体型のくノ一。
怪しげな薬を自作しては部員で実験しようとする名物生徒。
くノ一としても秘薬の調合に長けた化学者であり、科学部の部室に隠し部屋を作り(学園の設定がくノ一公認なら部室自体が彼女の私室)自宅及び研究所としている。
戦闘能力自体はスピードはあるがそれ以外はからきし。
しかし自身の調合した秘薬や毒薬を使い、更にその薬の効果を倍加させる能力を持つ。
薬物投与によりくノ一の中でも感覚が鋭敏であらゆる五感が非常に発達している。
その代償に、痛覚も倍に感じてしまう為非常に打たれ弱い。神経もいじってる為気絶もしにくい。

備考 これと言ったNGは無し。
最初は余裕綽々なキャラですが追い詰められると子供の様に泣きじゃくるキャラでお願いします。

90名無しさん:2018/04/16(月) 17:42:23 ID:???
やっぱり共通の世界観でリレー形式にした方がいいんじゃないかな?

911:2018/04/16(月) 18:27:11 ID:???
>>90
そちらの方がやりやすいのかなぁ、とは思いますが、私がその形式ダメなんですよね。
キャラのリョナだけが見たいのであってリョナのある長編は別に...と言うタイプですので。
ただ、上の方でも書き込みましたがそう言う企画をこのスレ内で行う分には大歓迎です。

92名無しさん:2018/04/16(月) 21:37:29 ID:???
>>86
風花ちゃん可哀想
風花ちゃんのような頑丈なくノ一だと、負けても救出が可能とかどうかなと思い
そういう任務用のキャラを一人作ってみました

名前:黒坂 綾凪(くろさか あやな)
職業:学園に昼休みに出張販売に来るパン屋、黒坂ベーカリーの看板娘
年齢:28歳
体格:171センチ 55キロ
容姿:髪は黒のショートカットで切り揃えられ、シャープな美貌の持ち主だが猫みたいにコロコロ表情豊か。優しげな光を放つ瞳にちょっと野暮ったい眼鏡をかけている
出張販売時は三角巾で頭を覆い、シンプルなチェック柄のエプロンを纏っている
性格:頼れるお姉さん。学園の生徒からも慕われており、先生や親に相談しづらい悩みを相談されるようなこともある

設定:裏の顔は衰亡した忍者集団、黒坂党の姫くノ一。黒坂党の歴史上最強クラスの実力の持ち主
くノ一としての装束は黒のボディースーツの上に、手足や腹や胸といった要所に黒坂党に代々伝わる神獣の革で出来た革鎧を纏っている
主要武装は扇子ほどの長さから身長ほどの長さに伸びる折りたたみ式の短槍、他にクナイや焙烙玉などくノ一っぽい暗器は大抵所持

黒坂党には妖怪相手の戦いに参戦出来るほどの戦力はなく、学園くノ一と妖怪との戦いはパン屋に偽装して近くから静観していた
パン屋の偽装はパン作りが趣味である綾凪の希望による
しかし幼い少女たちが次々と散っていくことに姫である綾凪は義憤を感じ、妖怪退治に参戦することを望んで黒坂党の長老や学園上層部に交渉を持ちかける
そして交渉の折り合いがついて綾凪には「敗北した学園くノ一の保護、救出の任務」だけ認められることとなった
既にくノ一を倒せる実力の妖怪相手に結界を潜り抜けて戦いを挑む危険な任務である
学園上層部にとっては成功すれば儲けものの捨て駒として、黒坂党の長老にとってはは跳ねっ返りの姫のわがままなので単独で行う任務として
保護、救出任務が選ばれた
学園はくノ一敗北の情報を部外者の綾凪には教えたがらないため、綾凪は敗北したくノ一の友人の生徒などから自分で情報を集める必要がある
昼に学園でパン出張販売→生徒から悩み相談(その中にくノ一敗北の情報も)→夕方から夜に保護、救出任務へ→仮眠をして翌朝未明からパン作りと
救出任務に臨む日はとてもハードなスケジュールだが、綾凪はやりがいを感じどれだけ疲れても生徒の笑顔を見るために出張販売を休むことはなかった

備考:NGは特にありません。
過去に友人救出を依頼した生徒や、救出されて学園に復帰できた生徒など学園の生徒のごく一部にだけくノ一であることを知られています
黒坂党の中で身分も能力も高く、今まで挫折を知らないエリート忍者です
是非ポッキリと心を折ってくださいw

931:2018/04/21(土) 16:53:29 ID:???
書き込みが少なくなってしまいましたね。
キャラ投稿してくれて人のも残らず見てます。今日か明日には投下できるかと思います。
キャラや設定やSSだけでなくこんな風にくノ一をリョナって欲しい、と言うプロットや提案、妄想も歓迎しております。

94名無しさん:2018/04/24(火) 11:10:11 ID:Kgxny1hc
妖怪垢舐めと戦うも実は仲間がいて手足をロープで拘束され
体を大の状に固定された後、
3匹の垢舐めに服の中に舌を入れられ体を舐め回される風花

95名無しさん:2018/04/28(土) 02:55:22 ID:???
突発的にリビドーが迸って書きなぐりました。
めっちゃソフトな上にエロ寄りなのはご勘弁を!投下!

96名無しさん:2018/04/28(土) 02:57:03 ID:???
とっぷりと日が暮れた学園の体育館裏。僅かに届く照明に映し出された二つの影が対峙していた。
一つはのっぺりとした影がそのまま立ち上がったかのようなシルエットに、顔と思しき部分に妖しく輝く目だけが浮かんでいる異形の者。
そしてその2メートルはあろうかという影に対峙するのは、身長150センチにも満たない小柄な少女だ。

静かながらも激しい闘志を燃え上がらせて立ち尽くす少女の名は、城戸 昴という。
体操服とブルマの上から空手道着の上衣だけを羽織り、黒帯を締めた立ち姿。
短く切り揃えられた髪と気の強そうなツリ目からも、ボーイッシュな道場帰りの空手少女、といった印象を受ける。
しかしこれでも彼女は一人前の「くの一」。小学部6年にして命を賭して鬼と戦う資格を得た、生粋の天才少女だ。

「…その姿、間違いない。今日こそお前を倒して、僕は過去の汚名を雪ぐ…!」

そう、昴はこの鬼と面識があった。
ブルマからすらりと伸びた瑞々しい太ももの内側の付け根に、何かの模様のような痣がある。

―――刻印。
それはまだ小学部に入りたての昴が、後方支援として討伐任務に少しづつ加わり始めていた頃。
前衛部隊が全滅し、昴達も鬼の毒牙にかかったのだ。
実体も定かでない影のような化け物に精気を吸い尽くされ、数日間意識不明の重体だったという。
その時に昴の体に刻まれたのがこの刻印であり、恐らく獣が行うマーキングのようなものだろうと考えられている。

こんな屈辱があるだろうか。
鬼を狩るべきくノ一でありながら、鬼から獲物として目印を付けられているというのだ。
黙々と修行に励み小学部にして一人前と認められても、その負い目は消えることは無かった。
それが何より悔しく、誰にも負けないよう修行に励み、いつか再び対峙する日に備えていたのだ。


「フン、そんな動きで僕は捕らえられない…!」

鬼が昴を拘束しようと伸ばしてくる影の腕を悉く躱し、一足で懐に飛び込む。
忍具を使わず体術のみで戦う昴の流派は、水月の如き形の無いものをも砕くことを旨とする。

「セイッ!!」

裂帛の気合と共に放たれた正拳突きを受け、影のような鬼の体は一瞬にして霧散した。
静まり返る周囲を油断なく見渡す昴。

「これで終わりとは思えないけど…んぁあ!?」

ビクンと痙攣し、小学生らしからぬ色を含んだ喘ぎ声を漏らしてしまう昴。
頬を火照らせ視線を下へ向けると、蛇のような影がブルマの股間に吸い付いていた。
同時に急激な脱力感が全身を襲い、思わず両膝を着いてしまう。
以前にも味わった精気を吸収される感覚に、やはり先程まで対峙していた鬼だと察するも時既に遅し。

「…やめ、ろぉ…。はなれ…ぁああっ!!」

吸い付いた蛇を弱々しく引きはがそうとするも全く叶わず、逆に一層強く吸い付かれ顎を反らして天を仰ぐ。
そのままゆっくりと前のめりに倒れ込むと、お尻を突き上げるような姿勢で屈辱的なダウンを喫してしまった。

97名無しさん:2018/04/28(土) 02:58:53 ID:???
(つづき)
内側から大事なものが奪い取られていく感覚と、何故かそれに反し火照ってしまう躰。
未知の感覚に戸惑いながら、それでも何とか窮地を脱しようと足掻く昴の視界に、四方八方からにじり寄ってくる同様の蛇達が映り込む。
敵は1体では無かった。或いは先程の鬼が多数の蛇に分裂したのか。
いずれにせよ無数の蛇達に群がられる己の姿を想像し、さしもの昴も顔が青ざめる。

「ひっ…!くるな、やめろ…やめ、てぇ…」

昴の哀願も空しく、一斉に鎌首をもたげる蛇達。
そして一気に少女の肢体に絡みつくと、手当たり次第に精気を吸い取り始めた。

「ぁあぁあぁああああああああああっっ!!!」

気の狂うような脱力感と快感の嵐に絶叫を上げのたうち回る昴。
蛇達は道着の中にするりと潜り込み、首、脇、臍、そして未だ発育途上の控えめな両胸の先端など次々に責めたてる。
またブルマにも殺到し、鍛えられ肉付きの良い尻へ次々にむしゃぶりついていく。
ビクビクと全身を痙攣させながら転がりまわっても蛇達は離れず、敗者は衣服をはだけさせながら嬲り者にされるのみ。

「…っ!!…ぁ"っ、かはっ…!」

次々と押し寄せる感覚の波に翻弄され意識を明滅させながら、昴は心のどこかで自分はここで死ぬのだろうと理解した。

(あぁ…何年も頑張って修行したのに、結局手も足もでなかったな…)

何度果てても責めが収まる事は無く、まだまだ搾り取れるだろうと言わんばかりに吸収は強まっていく。
胸と股間を抑えながら涎を垂らし、蕩けきった表情で為されるがままに最後の瞬間を待っていることしかできない昴。

が、生命の最後の一滴まで奪われるのが先か、それとも気が狂うのが先かと思われたその時、突如ピタリと蛇達の動きが止まった。

「…っハァ、ハァ、ハァ…っ、どう…し…て…?」

最早指一本動かせずぐったりと横たわったまま蛇達を伺うと、一匹、また一匹と夜の闇の中へ溶けるように消えていく。
助かったのかと自問するが理由がわからない。と、最後まで股間に吸い付いていた一匹が内ももの刻印をチロリと舐め離れる。
―――刻印が、一回り大きくなっていた。

(…あぁ、そうか)

虚ろな意識で昴は理解した。要は、自分はまだ餌として価値があるということなのだ。
放牧と同じ。恐らくまた数年後に奴はやってきて、自分はまた辱めを受けるのだろう。

次こそは勝つ、という思考に至らず既に敗北を受け入れてしまっている己に昴は気付いていない。
既に心の深い部分が折れてしまった彼女は、表向きくノ一として再起できたとしても、また宿敵と出会えば何もできない無力な牝に成り下がるだろう。
暗い絶望感に身を浸したまま、少女は意識を手放した。

986:2018/04/28(土) 22:52:20 ID:???
乙です
ちょっとこの小6エロ過ぎない?
小学生にして自分が餌であると知らされた昴ちゃんの今後のくノ一人生が楽しみですね

99名無しさん:2018/04/29(日) 00:08:32 ID:???
四十九院禊が行方不明となり数ヶ月
彼女の目撃情報は日に日に増えていた
あるものは校内で、またあるものは夜の街で
いずれもすぐに姿を消してしまったとの事だ

「先輩、何処に行っちゃったんすかねぇ」
「無駄口は控えなさい、任務中です」
夜の学校、廊下を二人の少女が歩みを進める
いずれもレオタード状のスーツの上に軍服型のジャケットを着用した巫女忍だ
「けどけどぉ金鷺ちゃん?気になりませんかぁ、禊の幽霊の話ぃ?」
赤毛の髪を肩で揃えた小柄な少女、日角が無邪気にもう1人の頬をつつく
「はぁ...全く、いいかげんになさい日角さん」
頬をつつかれたサイドテールの少女、金鷺は呆れた様子で返す
「第一、幽霊も何も禊さんが亡くなったとは決まった訳ではありませんでしょうに...」
「あはは....まぁ、そうだよねぇ....ま、ちゃちゃっとお仕事済ませて帰ろうよ」
日角は舌を出し、ウィンクをした

100名無しさん:2018/04/29(日) 00:09:46 ID:???
「五匹目っ!!」
日角が手にした槍で蝙蝠型の妖魔を串刺しにする
「気を抜いてはいけません!!」
背後に迫っていた鉄鼠の頭が吹き飛ぶ
金鷺が脇に迫る鉄鼠をショットガンで殴り飛ばし次弾を装填する
「....っ!多くないかな!!」
「全く、どうしてこんなにっ」
体育館、背中合わせで立つ二人の回りには種類も大きさも様々な妖魔が並ぶ
槍に刺さった妖魔を払い落とし、小鬼の胴を二つに切り裂く
ショットガンで犬型の頭を撃ち抜き、飛んできた小鬼の上半身を打ち飛ばし鳥型に貫通させる
「まだまだぁ!!!」


妖魔の群れを相手取り、どれ程の時間が経過したか
槍は折れ、弾数も残り少ない
折れた槍を両手に構え大鬼に飛び付き、頭に突き立てる
「金鷺ちゃん!!」
叫びをあげる鬼の口にショットガンを突き入れ引き金を引く
巨体が倒れ、二人はその場で膝をついた
「やっと....終わった....かな....?」
「はぁ....さすがに堪えましたね....」
周りには妖魔達の山
血と汚物の臭いが広がっている
「はぁ....通信は、回復した....?」
ポーチからスポーツドリンクを取り出し、喉を鳴らしながら飲み込む
「まだですね....けど、何故でしょうか....」
ヘッドセットに声をかけるが反応は帰ってこない
明らかに大量の妖魔、そして繋がらない通信、何かがおかしい
「とりあえずここから離れましょう、死臭に集まって来るかもしれませんしね」
「そうだね....早く帰って寝たいよ....」
立ち上がり、背伸びをした時だ
「お久しぶり」
背後より声が聞こえた
「「!!」」
二人は同時に振り返り得物を構える
そこにいたのは灰色のコートを纏った1人の少女....行方不明となったはずの四十九院禊であった

101名無しさん:2018/04/29(日) 00:11:22 ID:???
「禊...先輩?」
日角は目を丸くし、二本となった槍を落とす
「ええ、久しぶりね....日角、金鷺」
優しい笑みを浮かべる禊
「無事....でしたんですね...」
金鷺は安堵の息をつき、ショットガンの銃口を下げた
「ええ、そう、無事、無事よ、私は、そう、無事」
優しげながら何処か違和感のある表情
禊はゆっくりと歩みながら、コートのボタンを外していく
「禊さん....?」
金鷺はとっさに銃口を向ける
「無事、無事、無事、私は、私、無事」
不気味な笑顔でコートを開く
そこあったのは大量の触手のようなものが巻き付いた裸体
「っ!!」
反射的に引き金を引く
「ギシィィィィィ!!!」
触手の先が一斉に開き、傘状の盾となると弾丸を防ぐ
「日角さんっ!!」
気を取られたものの、日角が傘の中心に向かい槍を突き立てるが、瞬時に傘が閉じ、槍の先を飲み込む
「な、何なのさコイツ!!」
「ひとまず退きましょう!」
触手が咀嚼していた槍を吐き捨て、不快な雄叫びをあげる
二人は左右に飛び、そのまま体育館の出口に向かう

扉に辿り着く瞬間だった
「ギシィィィィィ!!!」
「うわっ!?」
日角が突然バランスを崩し、床に叩き付けられる
足には禊の体から伸びた触手が巻き付いている
「この、クソッ!気持ち悪いなっ!!」
反対の足で何度も蹴りをいれるが触手はびくともせず、そのまま後ろに引き摺られていく
「日角さんっ!!」
「先に逃げて!!僕は後で追い付くから!!皆に伝えるんだ!!」
引き摺られながら日角が叫ぶ
金鷺は唇を噛み、言葉を飲み込む
「っ....!!絶対に!絶対に助けにきますからね!!」
そして金鷺は扉を蹴り開け、そのまま駆け抜けていく

102名無しさん:2018/04/29(日) 00:12:23 ID:???
「クソッ....バケモノめ....」
抵抗しながらも引き摺られ、禊の目の前で止まる
改めて彼女の姿を確認する
ニヤニヤとした不気味な笑み、グラマスな裸体に絡み付く灰色の触手達
槍は手放してしまい、残るのは腰に着いた非常用のナイフのみ
触手達は開いた口から気味の悪い音を立て此方を向いている
(隙を見て切り落として逃げるしか....)
そう思った時だった
片足に絡み付いた触手に力が入り、締め付けを強くしていく
「ぎっ....!?」
ミシミシと音を立てて骨を軋ませ、触手が肉に食い込んでいく
歯を食い縛り、抜いたナイフを触手に突き立てるが、柔らかそうな外見に反し、ナイフは突き刺さらない
「ウソッ!?いやだいやだいやだいやだっあ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
メキメキと音を立て、触手が巻き付いていた足をへし折り、グチャグチャと潰していく
「あっ、いだっ!?ぐぅぅぅぅぅぅ?!!?!?!」
悲鳴をあげ、ナイフを落とす
骨が飛び出し、血塗れの肉塊となった足
修復も不可能だろう、様々な思いが頭を駆け巡る
「おぇ....うぅぅ....」
戦意を失い、胃の中身を吐き出す
床には血と吐瀉物、いつの間にか漏れだした尿が広がる

103名無しさん:2018/04/29(日) 00:13:25 ID:???
「ひぐっ、えぐっ...ぅぁぁぁ....」
子供のように嗚咽を漏らし、肉塊となった足を見つめる
触手はまるで嘲笑うかのように吐瀉物を混ぜ、禊はニタニタと笑っている
「逃げなきゃ....逃げなきゃ...」
焦点の会わない瞳を扉に向け、目の前の敵の事など忘れたかのように這い進む
遅れて激痛を感じ始めるがもはや気にしない
「逃げなきゃ....逃げなくちゃ....やだ、死にたくない、死にたくない死にたくない....」
うわ言のように呟き血まみれで這う
触手達は追ってはこず、先程の吐瀉をかき回している

「あは、ははは....やった、やった....」
まるで永遠に感じるような時間、日角は扉の前に辿り着く
触手が追ってこない事に疑問など微塵も感じず、ただただ生き延びる為だけに這い進んだ
もはや巫女忍としての誇りも何もない
半分に開いた扉の向こう、薄暗い廊下の先を見る
きっと金鷲が仲間を連れてきてくれている
皆がいれば、こんな奴ら
そう思った時、廊下に何かが居るのが見えた

104名無しさん:2018/04/29(日) 00:14:46 ID:???
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!ひぎっ、ふぅ、んんんん!!!!!何なのですの!?何でこんな、はひっ!?」
金鷲は叫び声をあげ、狂ったように廊下を転げている
頬は赤く染まり、両手はさらけ出された自身の秘所を無茶苦茶に掻き回している
「あっ、あっ、とまらな、とまらにゃい!?何で?!?!?何で?!?!?ひっぎぃ、ひっ、んんんん!?!?!?」
腰を浮かせ、大きな艶声を上げる口かはだらしなく涎を振り撒き、血が出るほど掻き回された秘所からはまるで壊れた蛇口のように愛液と尿を垂れ流している
「おほっ、いぐっ!?またイグッ!!??あぁぁぁぁぁぁぁ!?!????!!!」
歯を食い縛り、情けない表情を浮かべながら大量の愛液を吹き出す
それでも手は止まらず、クリと秘所を掻き回し続ける


数分前
体育館より飛び出した金鷺の目の前に人影が現れた
「っ!?」
弾切れのショットガンを接近用に構える
人影は被っていた灰色のローブを脱ぎ捨てた
「っ!?....何故....禊さん....」
ローブの下の顔は先程と同じ笑みを浮かべた禊
いつの間に回り込まれたのか、それとも偽物なのか
しかし考えている暇はなく、金鷺はショットガンを上段に構え殴り掛かろうとした、その時だった
「ィィィィィィ!!!!」
禊の口から突如二本の触手が現れたかと思うと、それは突然金鷺の顔面に何かを吹き掛けた
「!?」
霧状の毒、一瞬で視界を封じられ、尻餅をつく金鷺
「来るな!!この!!」
片手で眼を擦りながらもショットガンを振り回す
しかし、突如金鷺は体に異変を感じ取った
「な、何、これ....」
突如体を駆け巡る熱いモノ
無意識のうちに指は伸び、スーツの上から秘所を撫でる
「あひっ!?」
まるで電撃のように全身に快感が走る
「な、あ、なっ、ま、まさか....」
頭では拒否するが体は止まらず、秘所を掻く
こんなことをしている場合ではない....早く助けに行かないと
そう思うも指は止まらず口からは甘い声を漏らす
「あ、だめだめだめだめ....いや、いや、だめ、止まって、止まってぇぇぇぇぇ!!!」
叫びをあげ、必死に立ち上がろうとするも指が止まらない
爪を立て、スーツの上から擦るも快感が足らず、破ろうともがく
股関は愛液で染みを広げていく
やがて頭からは日向の事は消え失せ、ひたすらに秘所をかき回し続けた

105名無しさん:2018/04/29(日) 00:16:12 ID:???
「何で....何でさ....」
思わず声が漏れる
必死に這い進み、たどり着いた先
そこで見た予想すらできような状況
「くふ、ふふ....」
完全に何かが折れた
いつの間にか片足に触手が巻き付き、日角の体を再び体育館にと引きずり込んでいく
「ははっ....もう、ダメだ....」
虚ろな瞳でイキ狂う金鷺を見つめる
触手が足から離れ、日角は後ろの禊の方を向く
ニヤニヤとした嫌らしい笑みを浮かべる裸の禊
ふと彼女の腹部を見ると横に線が入る
そしてそこが開き、大きな口が現れた
口の内部では触手が無数に蠢き、伸びた数本が日向に絡み付いてくる
「ひひっ....」
絡み付いた触手が腕を締め上げ、メキメキと音を立てる
ふと、二本の触手が耳元に伸びると一瞬にして細長く変形し、耳孔にと侵入を行う
「へひっ!?」
鼓膜を突き破り、脳に触手の針が深く突き刺さる
「あべっ、おっ?、おっ!?」
瞳が上を向き、鼻からは血が垂れて行く
「はっ、あは、はは、」
目が回る、脳ミソがぐちぐちと触られている感触が全身に伝わる
「へべ、ほ、ぉうぐぅ?!??」
口からは意味不明な声が漏れる
徐々に意識が薄れていく
「やらぁ....ひにたく、な......」
そこで日角の意識は消えた

106名無しさん:2018/04/29(日) 00:17:14 ID:???
廊下は進むと目の前に裸体にコートを羽織った姿の少女が現れる
美しい金髪に青い瞳
一見すると美しいが、開いた口からは二本の触手が伸び、まるで獣のように四足で歩いている
『いたぞ』
「......見えてる」
ボロ布のようなマントを羽織り、顔をゴーグルとスカーフで隠したボサボサの黒髪の少女
目の前に立つ異様な少女をゴーグルの向こうから睨み付ける
「ヒヒィ!!」
四足の少女が奇声をあげ黒い少女に飛び掛かる、が
「はべっ!?」
一瞬にして金髪少女の頭が吹き飛んだ
黒い少女が手にしているのはソウドオフタイプの水平二連ショットガン
頭が吹き飛んだ少女は首から無数の触手を蠢かせながらジタバタともがいている
「....」
黒い少女は無言のまま、その胸にショットガンを撃つ

『活動停止を確認、気を抜くなまだいるぞ』
「知ってる」
何処からか響く男性のような低い声
少女は抑揚のない声で答え廊下を進む

体育館前の廊下には白眼を向き、口から泡を垂らした少女が倒れていた
黒い少女は歩みより、首に手を当てる
『まだ死んではいない、気を失っているだけだろう....連続絶頂による気絶の様子』
「....悪趣味な奴」
『悪趣味?いやキミも自慰行為による絶頂位経験はあるだろう、悪趣味なこたぁなぶげっ!?』
少女が自分の左のこめかみを勢いよく叩くと声が止まった
『失言失言、すまないな』
「黙ってろ変態、今度私のプライベートに触れたら追い出すからな」
少女は舌打ちをし、体育館の扉を開けた






とりあえずここまでで
続きは気分次第で後程

1071:2018/04/30(月) 01:38:17 ID:???
お二人とも乙です。私もこの連休中にSSを投下したいところです。
>>97
色んな意味で鬼に舐められてる小6僕っ子空手くの一昴ちゃんご馳走さまです!
>>106
触手脳姦、強制絶頂、素晴らしいエログロです。続きを是非ともお待ちしております!

108名無しさん:2018/05/13(日) 23:23:10 ID:???
〜完〜

1091:2018/05/13(日) 23:45:26 ID:???
申し訳ない、言い訳にしかなりませんがリアルと別件でこちらには書けずじまい。
まだ見てくださってる人がいらっしゃいましたら、簡単な短編での参加や、提案だけの参加でも歓迎します。

110名無しさん:2018/05/17(木) 02:29:18 ID:???
女忍者たちは最初に固定メンバーが決まってそこからどんどん数が減らされないと悲壮感出ないよね
エイトドッグスみたいに戦いで少しずつ殺される
やられる場面だけを描かれてもどうかなので
ずっと生きてきた人間がここで殺されたって部分を描けないとね

111名無しさん:2018/05/17(木) 02:53:02 ID:???
>>110
いや、そういうのが見たいなら自分で書けよ、と

112名無しさん:2018/05/17(木) 03:04:34 ID:???
>>110
このスレが過疎ってるのは事実だけどお前が短編嫌いなだけじゃねえか

113名無しさん:2018/05/18(金) 01:52:10 ID:???
1じゃないけどちゃんと見てる人はまだいるんだなーってちょっと嬉しい
文章書くのって大変だし「くの一」ってテーマもある程度絞ってる以上、供給がそこまで多くないのは仕方ないと思う
まったり待つし、キャラとかリョナネタでいいのが思いついたらそれだけ投稿するかもしれん

1146:2018/05/20(日) 00:55:57 ID:???
性懲りもなく投稿します。
最近くノ一責めるよりリョナモンスター作る方が楽しいみたいのある



 「はっ!!たぁぁっ!!」
 おぼろげな月明かりの下に裂帛の気勢が響く。
 人気の絶えて久しい古い校舎を背に薄紅の影が舞い、その周囲の白い影を蹴散らしていく。
 白い影は無数に現れては薄紅を捕えようと襲い掛かり、その度に薄紅の手の中で生き物のように暴れ回る棒によって叩き伏せられてはじけ飛ぶ。

 「ヒヒヒ……ヒヒヒ……ヒィィーッ!!」
 白い影から漏れるすすり泣くような声。だがそれは悲しんでいる訳ではない。
 それは声。それも、恨みや怒りや悪意のこもった。
 その証拠に、その白い影の手――正確にはそう見える部分――は長い刺身包丁のような刃物が逆手に握られたような形を取り、
振り上げたそれを薄紅の頭に振り下ろそうと突進していく。


 白い影=亡霊。


 人間の女のように見えなくもないシルエットをしたその魔物は、正真正銘人間の女に襲い掛かり、そして消し飛ばされている。
 「ヒヒッ、ヒヒィッー!!」
 「たああっ!!」
 薄紅の影=くノ一に。

 薄紅の影――すらりと伸びた手足をその色の忍び装束に包み、手にした自らの身長を優に超えるほどの棒を巧みに操り、群がる亡霊たちを次々に打ち倒していく若きくノ一。
 名を楠木涼(くすのき すず)と言う。

 「はっ!!」
 「ヒィッ!?」
 最後の亡霊を倒した彼女は、小さく息を突きながらその名の示す通りの涼やかな顔の汗をぬぐった。

 「さて、今ので最後ね」
 それまで複数の亡霊と戦っていた校庭から、背後の廃れた校舎に向かって踵を返す。
 学園の敷地ではあるものの、二十年以上前に放棄された旧校舎。
 今や生徒もいなくなったその廃墟の、かつてはごった返していた昇降口に足を踏み入れると、まだあどけない少女が二人身を寄せ合って震えていた。

1156:2018/05/20(日) 00:58:58 ID:???
 「もう大丈夫よ。二人とも怪我はない?」
 少女たちの方に歩み寄り問いかける涼。その声も表情も、それまでのものとは異なり優しく穏やかだった。

 「すずせんせぇ……」
 少女の一人が、彼女の方に顔を上げ、震える声でそう呼んだ。

 それが最後だった。
 異形の怪物に震えていた二人は、その安心に遂に決壊した。

 「よしよし、もう大丈夫。ねっ、大丈夫だから」
 泣きじゃくる二人をしっかりと抱きとめる涼。
 棒術の達人であるくノ一は、同時にこの少女たちの学校の教師でもあった。
 戦闘に際しては勇猛かつ冷静沈着なくノ一として、そして普段は快活で面倒見のいい教師として他のくノ一にも候補生の生徒にも信頼されている。

 その彼女が亡霊の群れに襲われている二人の少女を発見したのは、二人にとってはこの上ない幸運であった。
 逃げ込んだ旧校舎で、こうして生還の喜びにむせび泣いている事からも明らかなように。

 (おかしい……、電波が回復していない?)
 だがその中にあって、涼本人は違和感を覚えていた。
 亡霊の出現と同時に一切の通信機器がノイズを拾い役に立たなくなった。
 恐らくはジャミング――そう思っていたのだが、発生源の筈の亡霊たちを片づけても一向に回復する様子がない。

 (まだどこかに……?)
 神経を研ぎ澄ませ、辺りに集中するがその様子はどこにもない。
 簡易的にとは言え昇降口周辺には結界が張られている。何かが近づけばすぐに分かるはずだ。それに反応がないという事は、校舎内ではない。

 「先生……?」
 落ち着きを取り戻し、それから警戒を解いていない涼に不安げに呼びかける少女。
 「……ううん、何でもないわ」
 咄嗟にそう答えたが、何もない筈がない。
 涼は一度二人を放すと、脇に置いていた棒を拾い上げ、再度校庭の方に向き直る。
 中でないのなら、外しかいない。

 「もうちょっとだけ、ここで待っててね。出来るよね?」
 振り向いた先で、二人の少女は青ざめながら小さく首を縦に振った。
 その細い脚は震えていた。

 「すぐに終わるからね」
 涼は二人ににっこりと笑うと、もう一度校庭に出る。
 生温い風が、耳にかかっている黒いショートヘアを揺らした。

1166:2018/05/20(日) 01:02:54 ID:???
 (どこだ……?)
 棒を構え、神経を集中する。
 彼女の体には、亡霊の特徴はしっかりと刻まれている。

 亡霊は決して強い魔物ではない。
 邪鬼と並び、一般的なくノ一であれば特に戦闘を得意とする者でなくても苦も無く対処できる存在だ。

 潜伏時は姿を消すことができるが、行動に移るとその間は先程の様に白い姿を晒してしまう上に、行動半径は邪鬼よりも狭く、ごく短距離での移動しか出来ない。
 更に動きは邪鬼以上に緩慢であるため、くノ一との戦闘と言うよりも予め複数で潜伏し、その中に候補生をおびき寄せて襲撃するのが主な役割となる。

 じりじりと、十分に棒が使えるよう校舎から距離を取る涼。もし亡霊がまだいれば、単純な相手である。先程の様に単調に突進――それも緩慢な――を試みるだろう。

 「どこだ……?」
 来ない。
 涼が思わずつぶやき、更に一歩進んだ瞬間、彼女の背中に冷たいものが駆け抜けた。

 「くっ!?」
 直感的に右に跳んだ涼。
 直後、彼女のいた空間に白く長い腕が殺到する。
 空を切る四本の腕。全て涼の胸の位置――心臓を抉り出すような突き。

 (消えたまま攻撃!?そんな……っ)
 驚きを隠せない涼。従来の亡霊では考えられない能力だ。
 「ヒヒ、ヒヒヒ……」
 だが、驚くのはそれだけではないという事を彼女は思い知る。

 攻撃の後に姿を現した亡霊。その姿は、つい先ほどまで彼女が相手にしていたものより一回り以上大きかった。
 人間であれば、力士やレスラーと言っても通用するような巨体。
 だが、それも他の特徴に比べればあまりにも平凡だ。

 「ヒヒヒヒヒ……」
 不気味な声を上げながら亡霊は涼の方に向き直る。
 その腕は通常の三倍は長く、そして通常の倍の本数だった。
 「こいつ、一体……?」
 そしてその四本の腕に抱きかかえられるように、頭の後ろから垂れ下がるサソリのそれのような尻尾。
 そして一段と目を引く、その濃霧のような真っ白い体の中にかすかに見える、ミイラのような小さなもの。

 明らかにこれまでの亡霊とは異なる。

1176:2018/05/20(日) 01:07:24 ID:???
 「ヒヒィッ!!」
 「くっ!」
 正体を掴みかねた涼に、その巨大亡霊が襲い掛かる。

 (重い、今までの奴の比じゃないぐらい……っ!)
 殺到する二本の腕。先端が刃となっているそれを辛うじて棒で受け流すが、反撃に転じる事が出来ない。
 従来の亡霊とはけた違いの力。167cmと、女性としては大柄な涼の無駄なく引き締まったその体が押し戻されるほどの。

 「ヒィィッ!!」
 勢いづいた巨大亡霊は、両腕と尻尾とで一気に涼を追いつめていく。
 「く、くうっ……!!」
 類まれなる運動神経で絶え間なく襲い来る五本の凶器を紙一重に躱すが、波状攻撃の前に反撃に転ずることが出来ない涼。じりじりと昇降口の前から離れていく。

 「――ヒィッ、ヒヒヒ」
 唐突に攻撃が止む。それに涼が気付いた瞬間、巨大な亡霊は昇降口の方に向き直った。
 
 直感が告げる――候補生たちを狙う気だ。

 「させないっ!!」
 反射的に涼は飛び出した。
 四本の腕の一つが迎撃に振り下ろされるが、それを紙一重で躱して懐に飛び込む。

 「ヒィ!?」
 相手が飛び込んできたという事に気付いたのか、亡霊が上ずった声を上げるが、その時には既に迎撃は不可能となっていた。
 「たあああっ!!」
 鋭い気勢と共に、涼の棒が亡霊の体内に食い込む。
 普通の亡霊なら背後まで打ち抜かれるような強烈な突き。流石に動きが止まる巨大亡霊。

 「いやあっ!!」
 だが涼は止まらない。即座に得物を引き抜くと、風車のように回転したそれが人間で言えばこめかみに当たる部分を吹き飛ばす。
 「ヒギィッ!?」
 大きく左に傾く巨体。
 蠢くそれを蹴りはがして距離を取ると、涼は更に神速の棒術を叩き込む。

 「はぁっ!」
 目にもとまらぬ四連撃。一発ずつが亡霊に対しては一撃必殺の威力を持っている。
 

 だが、それでも巨体は倒れない。


 「くっ、まだなの……!?」
 校舎と巨体の間に割って入りながら更に攻撃を叩き込む涼。再び亡霊の体内深くに棒が突き立てられる。
 だがそれでも、亡霊は悲鳴を上げながらも立ちつづける――尋常ではない耐久性。

1186:2018/05/20(日) 01:12:11 ID:???
 「なら――っ!!」
 なら、倒れるまで叩くだけ――涼がその意思を行動に移そうとしたその瞬間だった。真っ白い塊が、彼女に叩きつけられたのは。


 「うあっ!?」
 思わず声を上げてしまう。
 体に纏わりつく白――尻尾から放たれたそれは、涼の体に纏わりついてほんの一瞬だが動きを止めた。

 そして、そのほんの一瞬が致命的な時間となった。

 「しまっ――」
 鞭のようにしなる四本の腕が、その鋭い先端を突き立てた。
 受け止められたのは振り下ろされた二本だけ。
 両足の太ももに激痛が走った。

 「うああっ!?」
 絶叫が響く。
 真っ白い刃が突き立てられた両足から噴き出た赤黒い血が、薄紅の装束を染め上げていく。

 そして足を傷つけられたという事は、つまり踏ん張りが利かなくなることも意味していた。

 振り下ろされた刃を辛うじて受け止めていた棒の、それを支える両手の間に尻尾が叩きつけられる。
 「ぐぅっ!」
 既に両膝を着いてしまっていた涼に耐えられるはずもない。
 カランと音を立てて、彼女の前にその得物が落ちる。

 最早万事休す――だがそれで終わるはずもない。

 遮るもののなくなった二本の腕は、いつの間にかその先端を刃から普通の手に形を変え、目の前で崩れ落ちている獲物の首を乱暴に掴み上げた。
 「うあ……っ!あっ、ぐ……っ!」
 超人的な力で締め上げられる涼。
 絞首刑の様に高々と持ち上げられ、抗おうにも先程の一撃で痺れてしまった両腕には全く力が入らない。

 「か、かは……」
 呼吸が完全に止まる苦しみに、彼女の本能は何とか状況を打開しようと手足をばたつかせるが、実際には全く動かない。
 腕も足も、最早そんな事を出来る力など残ってはいない。

 「く、あ……、あぁ……」
 苦しみは全く変わらないまま、体中の力が抜けていく。
 だらんと涼の腕が垂れさがる。

 そしてその力の抜けた彼女の腹を突き破るように拳が突き立てられた。

 「がはっ!?」
 絞め落とされて失った意識は子宮を叩き潰される激痛で無理矢理戻された。
 四本の腕がいつの間にか全て普通の手に戻っていることなど、今の涼に気にする余裕などない。
 身悶える時間すら与えず、もう一本の腕が鳩尾に、更に三発目がまた子宮に、四発目は胃を押し潰しに――と、次々と涼の体を破壊していく。

 「あぐっ!!うあっ!!!かはっ……、いぎっ!?」
 巨大亡霊は少しだけ首を緩め彼女に悲鳴を上げさせている――獲物のそれを楽しむように。或いはその後ろで震えている二人の少女に聞かせるように。

1196:2018/05/20(日) 01:17:04 ID:???
 「ヒヒヒヒヒ……」
 せせら笑うような声が、湿った音に混ざって響く。
 ボロボロになった薄紅の装束の下から露出した腹部は既に全体が紫色に変色していた。
 そしてそれでも尚も手は止まらず、拳は徹底的に涼を破壊していく。

 「ごぶっ……、うぁ……、ごぼっ」
 胃を潰され、涼の口から胃液と血の塊が吐き出される。
 びちゃびちゃと音を立てたそれが背後で少女たちを更に怯えさせている事を知っても、今の彼女にはもうどうする事も出来ない。

 「あぁ……、だ、駄目……逃げ――かはっ!!」
 くノ一としての責務か、或いは教師としてのか、或いは他の感情からか、朦朧とする中で何とか発した言葉はしかし、
少女たちに届くことなく、もう何度目か分からない鳩尾の激痛で掻き消されてしまう。

 「ぐ……、あ……、あぁ……」
 そしてその一撃が、彼女の限界を超えた。
 ぐったりと頭を垂れ、動かなくなった涼。時折ピクピクと痙攣するだけになった彼女の顎を、一本の腕が掴んで上げさせる。
 「ヒヒヒヒ――」
 「な、何を……、何をする、つもり――」
 第六感で相手の害意を読み取った涼だったが、それが具体的に何なのか察する事も、またそれから逃れる術も最早なかった。

 「ヒヒヒ……、ヒャァアアアッ!!」
 「!?」
 変化は一瞬だった。
 濃霧が人の形を取ったような巨大な亡霊は、人間で言えば喉から臍に掛けて大きく腹を開いた――より正確に言えば開いたように左右に大きく広がった。

 そして、二本の腕に吊るされた哀れなくノ一を一口で自らの体内に取り込んだ。

 「んむっ!?」
 全身を包み込む泥に似た感覚に戸惑う涼。
 しかしそれが何を意味するのかはすぐに教えられることとなった――目の前に浮かんでいる小さなミイラによって。

 そのミイラは異様に小さかった。
 手足は不自然な程にやせ細り、体もまた――ミイラなので当然なのだが――骨と皮だけになっていた。

 しかし一番の異常さは、その状態で涼に話しかけた事だ。

 「コロシテ……モウコロシテ……」
 「なっ、何を――」
 言いかけたところで彼女は理解した。彼女の股間には周囲の濃霧が固体のようにさし込まれている事を。
 無数の濃霧の触手が彼女の体を縛り、体内に潜り込んでいる事を。
――そして、自分の股の下でも何かが蠢いている事を。

 「ひっ」
 思わずうわずった声を上げる。
 自分が何をされるのか、女の部分が直感で理解する。

 そしてその直感通り、泥は岩となって彼女の秘部を最奥まで一気に貫いた。

 「いぎいいいっがっがあがあああああっ!!!」
 絶叫。
 噴水のように噴き出した血が濃霧の中に流れるが、外からはその様子は全く分からない。

1206:2018/05/20(日) 01:20:23 ID:???
 「ぎひっ、ぎひいいいああっ、ああがいいああああああっ!!」
 激痛と恐怖にパニックを起こすが、包み込んだ濃霧は彼女をしっかりと抑え込み、突き立てられたそれは杭の様に深く彼女の中に沈み込むと、
気が狂わん程の激痛に意識を失った彼女の体中に細い根を通し始める。

 「――……っ!?がうっ!うぐううっっ!?」
 内臓を引きずり出される錯覚に覚醒させられる涼。そして戻った意識を再び飛ばそうとする激痛と、その中でもわかる、全身から力が抜けていく感覚。

 (れ、霊力が……抜かれて……)

 候補生や彼女達くノ一が修行の末に手に入れる霊力。魔物を打ち倒す力となり、そしてまた彼女達の活力にもなるそれは同時に、
魔物にとっても同じ効果をもたらす。

 「ぎひいっ!いっ!!いぎいいいっっ!!」
 激痛と恐怖。その中で彼女はある事実を理解した。
 自分は食べられたのだ。この亡霊の糧として。尽き果てるまで霊力を貪られ続けるのだ――目の前のミイラの様に干からびるまで。
 そして、霊力は死体からは奪えない。ならば――?

 「ぐあああああああああっっ!!うっ、うぐぎいいいああああっ!!」
 彼女は理解した。体中を貪られる激痛。このままこの責め苦が永遠に続く事を。
 確実に最後の一滴まで搾り取るために、自害も、気絶も、発狂すらこの魔物は許してくれないという事を。



 既に廃墟となった旧校舎。平素は誰もよりつかないそこにはある噂がある。
 深夜。誰もいない筈の昇降口前で、声が聞こえてくるのだ。「モウコロシテ」と。

 その声は、かつてそこで得物を残して行方不明になったくノ一の物によく似ているらしいのだが、真相は未だ不明のままだ。


終わり

1216:2018/05/20(日) 01:26:13 ID:???
以上スレ汚し失礼しました。
設定だけでもSSでもなんでも皆さんどんどん投下してってくださいおながいします!

また、以下に今回の三人(一人と二匹?)の設定置いておきます。スレ内でお使いになられる方いましたらご自由に。



【名前】楠木涼(くすのき すず)
【性別】女性
【年齢】25歳
【身長と体重】167cm54kg

【特徴】身体能力に優れたくノ一。棒術の達人でもあり、戦闘においてもそれを用いる。
表向きは中等部の教師として勤務している。快活で面倒見のいい性格であり、同僚のくノ一だけでなく生徒や保護者からの人気も高い。
耳にかかる黒いショートヘアーと薄紅色の装束がトレードマーク、この装束は闇夜での視認性を上げるというくノ一の装束としては欠点を抱えているが、
味方、特に襲われている候補生への安心感と候補生に向けられる敵の注目を自分を囮にして軽減するという狙いがあり、
付近に候補生が存在しない状況ではリバーシブルによって夜間迷彩にも対応できる。

1226:2018/05/20(日) 01:30:02 ID:???
続いて二匹の方も



【名前】亡霊
【種族】魔物

【特徴】人間の女性のようなシルエットをした魔物。潜伏中は姿を消して待機し、獲物が近づいたところで襲撃する戦法を得意とする。
手首から先を刃物状に変質させることが可能で、戦闘時には主にこれを使用する。

単体の戦闘能力は低く、姿を消すという能力も待機中のみであり行動を起こすと解除される。
行動半径が狭く動きも遅いため、包囲していない、もしくは高速で移動する相手には対処できないなど欠点も多い。
このため、くノ一の相手をするには力不足であり、専らおびき出した候補生を集団で襲撃するのが主な任務となる。

「ヒヒヒヒ……」と泣いているような声を出すが、多くは威嚇のため。




【名前】巨大亡霊(仮称)
【種族】魔物

【特徴】通常の亡霊を古来からの呪術や西洋の屍霊術などで強化したもの。強化に伴い大型化し、腕が一対増えて四本。背面にサソリのような尻尾が生えている。
従来の亡霊の弱点であった行動半径の狭さ、行動の遅さを候補生やくノ一を体内に取り込み、霊力を吸い上げて自らの動力にすることで解決を図った。
尚、吸い尽くしたものに関しては体内での溶解も排出も可能。

戦法は通常の亡霊同様に待ち伏せが主となるが、四本の腕は全てが通常の亡霊と同様の機能を有しており、刃物形態と通常形態を個別に切り替え可能。
またその力は体格に相応しく強化されている。

耐久力も著しく向上し、通常の亡霊では致命傷になり得る攻撃を受けても体内から供給される霊力が尽きない限り戦闘を続行できる。
尻尾は突き刺す以外にも針を粘着弾として変質させ発射する事が可能であり、有効射程は短いものの、相手の動きを封じるのには有効。

その性質上、候補生やくノ一に対しては殺害より捕獲を優先する傾向がある。

1231:2018/05/21(月) 00:01:13 ID:???
乙でしたー。
永遠に亡霊さんの燃料になった凉さん悲惨で素敵!

124名無しさん:2018/05/23(水) 18:57:37 ID:QlhzP9p2
くノ一を捕まえたい。
徐々に体を乗っ取っていく系の寄生虫とか埋め込みたい。
自分が自分でなくなっていくことで発狂していくくノ一を見ていたい。
それで完全に虫の操り人形になった所で仲間の所に返してあげたい。



書けないけど

125名無しさん:2018/05/30(水) 02:09:03 ID:???
何だかんだで100レスを超え
せっかくのキャラ設定が埋もれてしまいそうなので
今までのキャラ設定のレスを簡単にまとめました


・くノ一キャラ

「水無月 空」
>>36

「百瀬 美智子」
>>82

「園宮 風花」
>>87

「鳳仙 歌留多」
>>89

「黒坂 綾凪」
>>92

「楠木 涼」
>>121



・敵キャラ

「雑鬼」
>>37

「黒木 海」(白木 美羽)
>>78

「鉄鼠」
>>83

「新種(仮)」
>>83

「亡霊」
>>122

「巨大亡霊(仮称)」
>>122

126名無しさん:2018/05/31(木) 00:27:48 ID:???
>>125
まとめ乙です。
くノ一も敵も増えてきたしクロスオーバーとか見たいなー(チラッチラッ

1271:2018/05/31(木) 01:44:05 ID:???
>>125
ありがとうございます、まとめ助かります。
ほったらかしのスレ主ですみませんが、一応SSもちまちま進めてますので気長にお待ちください

128名無しさん:2018/06/20(水) 02:14:46 ID:???
【名前】浦田朱鳥 
【性別】女性
【年齢】16歳
【身長と体重】167cm55kg

【特徴】
・女子高生でチャラチャラした性格
・多重人格で誘霧というシノビの人格を宿している
・当人は別の人格の存在に気付いていない

朱鳥を守るためたびたび人格交代をする
誘霧が表に出ている時はすぐれた身体能力
言葉巧みに敵を誘惑するのが得意

1291:2018/06/20(水) 03:10:42 ID:???
>>128
おお、こんな放置スレに新しいキャラをありがとうございます。
二重人格キャラは面白そうですね。

130名無しさん:2018/06/21(木) 00:45:21 ID:QlhzP9p2
まだ人いたのかこのスレ(>>1含めて)

1311:2018/06/21(木) 01:36:16 ID:???
>>130
少なくとも私はいますので気が向いたら簡単な妄想でもなんでも書いて下さると嬉しいです。
信用無いでしょうがSSもできれば書き終えたい所です

132名無しさん:2018/06/21(木) 08:15:41 ID:???
今、何割ぐらい書き終わってる?

1331:2018/06/22(金) 22:23:52 ID:???
>>132
大体四割ではありますが、鈍筆なのと他のもやってるので、気長にお待ちいただければ、と。

134名無しさん:2018/06/28(木) 21:16:34 ID:???
分身術ってくノ一っぽいなと思ってキャラを作ってみましたが色々盛り込みすぎましたw
NGはありません
BBA瀬那さんもロリ瀬那ちゃんも可愛がってください


名前:朝藤 瀬那(あさふじ せな)
職業:学校の教師
年齢:36歳
体格:164センチ 56キロ
容姿:緩くカールした髪を肩先まで伸ばした美人教師。普段は優しいがもし怒らせたりすると怖いタイプ
年齢よりは若々しい顔立ちで、生徒の年齢で中高生からは綺麗なお姉さん、小学生からは綺麗なお母さんみたいに親しまれている先生
教師としての服装はシックなスカートスーツであることが多い
設定:小学校から高校までの教員免許を持つ才媛
その正体は潜入タイプのくノ一。魔物の出現の恐れがある学校に派遣されたり、調査のために送り込まれる役目を負う
単独で危険な魔物も倒すことが出来、鬼道衆の中でも熟練の強さを持つくノ一
潜入タイプなのでくノ一らしい黒装束の他に、常に戦闘に突入しても対処できるよう普段来ている服にも短刀や苦無、爆裂弾といった
暗器が仕込まれ、服自体も強化繊維で編まれてある程度の防御力を持っている

瀬那は潜入に特化した忍術を2つ身につけている
・1つ目は「紗幕刷染(しゃまくさっせん)の術」
自分の身体に透明な忍術の幕をかけ、その姿を見せるだけで偽の記憶を相手の脳に刷り込ませることが出来る忍術
これを用いて潜入先の学校の教師や生徒に自分を前からいた学校の教師と思い込ませる事が出来る
10日間自分の姿を見せないと自動的に偽の記憶は消されるので任務終了後の解除も簡単

・2つ目は「分身割生(ぶんしんかっせい)の術」
いわゆる「分身の術」だが、幻影ではなく実体を持った分身の術
さらに今と同じ姿の分身ではなく、36歳の瀬那の人生の長さを割ることで分身が生み出される
例えば24歳の瀬那と12歳の瀬那への分身、18歳の瀬那2人への分身、12歳の瀬那3人への分身、9歳の瀬那4人への分身というようにである

分身できる人数の上限は4人、分身で生み出せる最年少は9歳
この術により27歳の瀬那は教師として忍び込み、9歳の瀬那は生徒として忍び込むなど単身で多角的な潜入が可能となる
便宜上、分身体は「伊茅那(イチナ)」、「仁那(ニナ)」、「咲那(サナ)」、「夜那(ヨナ)」と名乗っている
名字は場合によっては分身体同士で姉妹という設定で同じ名字にすることもあるし、他人として別々の偽名を名乗ることもある
姿形は「紗幕刷染の術」で同年齢でも全く似ていない別人と周囲に思い込ませることも可能

分身体は記憶は本来の瀬那のものを引き継いでいるが、精神力や体力、忍術の力はその年齢の時の瀬那の力しか持っていない
なので若い分身体ほど弱く、36歳の瀬那自身の強さと比較し、20代後半は8割、20代前半は7割、高校生は6割、
中学生は5割、小学生は4割、9歳だと3割程度の戦闘力しか持っていない
だが例えば9歳の瀬那4人だと1.2と本来の瀬那より合計すると戦闘力が高くなるので、チーム戦の場合は有利になる
分身体は互いの現在位置を知ることが出来、1キロ以内だと異空間の中にいてもテレパシーで交信できるので協同作戦にも向いている

「分身割生の術」は発動に3時間程度の時間を要するので咄嗟の分身は不可能
また、もし分身体の一体が敵に殺害されたりすると術が強制解除され、生きている分身体に合流する形で36歳の瀬那に戻る
通常解除ではなく強制解除だと本来の瀬那の身体にもダメージが大きく、数ヶ月程度は多少体を鍛えている普通の
女性程度の戦闘力しか発揮出来ずくノ一としては戦えなくなる
また「自分が殺された感覚」も生で味わうので精神的にも衝撃が大きい

1356:2018/06/30(土) 00:43:22 ID:???
乙です。
一粒で何度でも美味しい設定ですね

死の恐怖に怯えながら体も自由に動かない+10日以内に戻らないと記憶から消えてしまう
で逃げたくても逃げられないとか妄想が膨らみます

136名無しさん:2018/07/01(日) 09:50:20 ID:QlhzP9p2
>>134

景気づけにage

137名無しさん:2018/07/02(月) 04:17:53 ID:???
名前:内藤 由綺
職業:学園理事長の秘書
年齢:23歳
体格:166cm 57kg
容姿:本田 翼に似てる

忍び込んでの情報収集が役目
普段から理事長の命令で黒装束に身を包んでは人知れず様々な場所に忍び込み情報収集している
様々な場所に身を隠して気配を殺して、人の話を盗み聞いたり、物品を盗み出す訓練を幼少期から受けて育てられた
戦闘行為はこなさない
戦闘能力は無いか低いので見つかって仲間を呼ばれたら敵に囲まれて一巻の終り
多少は持っている短刀で抵抗する事ぐらいはできる

普段は明るい性格で学園では生徒たちと話したりもする

138名無しさん:2018/07/03(火) 20:41:49 ID:???
>>137
乙!
偉い人に仕える情報収集型のくノ一だと
逆に色々情報を知っているから敵に狙われたら大変なことになりそう

139名無しさん:2018/07/03(火) 22:49:51 ID:???
上でちょっとクロスオーバーなんて話もあったけど、
模擬戦的なり敵対なりでくノ一同士を戦わせるのもありかな?

1401:2018/07/04(水) 09:12:58 ID:???
>>139
全然有りでしょう。
理由が思い浮かばないなら戦闘シーンだけでも大丈夫だと思いますよ。

141名無しさん:2018/07/05(木) 03:55:06 ID:???
【名前】 エリザベス・ホワイト
【性別】 女性
【年齢】 18歳
【身長】 165cm
【体重】 57kg
【体型】 B93W58H85
【容姿】 ウェーブのかかったブロンドのロングポニテ。青目。
【衣装】 星条旗ビキニに黒長手袋・黒ニーソックス・黒マフラー・編み上げブーツを着用。頭にサングラスを掛けている。
【口調】 日本語の際は語尾に「〜デース!」・「〜ネ!」と付ける陽気なしゃべり方。仲間内での母国語の際は真面目な軍人口調。
【設定】 
妖魔を捕獲して軍事転用を目論んでいる某国特殊部隊のクノイチ。
幼い頃にコミックで読んだ少し間違ったニンジャ像に憧れている為、クノイチ装束も少し勘違いした物になっている。
戦闘では片手銃とロングナイフを同時に駆使した「ハンドガン&ナイフ」スタイルを用いる。また身体能力も高く素手での格闘術にも優れている。
忍術等は使えないがロングマフラー内に手榴弾やスタングレネードを隠し持っており攻撃・撹乱に用いる。
普段頭に掛けているサングラスは暗視機能や敵データ解析機能を備えた最先端のハイテク装備。
自信家で日本のくノ一のことは少々見下し気味。日本語時の口調も相まって一見ふざけたキャラクターに見えるが部隊内では規律を重んじ任務には忠実である。
妖魔の捕獲を優先している為、他のくノ一達とは目的が食い違い衝突することも少なくない。
運よく中級以下の妖魔としか当たったことが無く、“今のところは”任務成功率100%を誇る。

142名無しさん:2018/07/05(木) 23:22:00 ID:???
>>36のキャラ使わせていただきます
分岐形式となっております

[1]

(まずい……まさか、こんな時に魔物に襲われるなんて。あの二人、無事に逃げてればいいけど……)
抜け忍の少女、水無月空。
彼女が『佐藤茜』の仮名を使って忍城学園に編入してきて間もないある日。
「歓迎会」と称してクラスメートに半ば無理やり連れてこられた繁華街の裏通りで、運悪く『魔物』と遭遇してしまった。

「……ははははっ!!美味しそうな子猫ちゃん、みーっけ!」
空を廃ビルの中へと追い込んだその魔物は、人語を操り、見た目は人間の女性に近い姿をしていた。
だがその両脚は異様なまでに長く、甲殻類の鋏を思わせる巨大な刃の付いた赤褐色の装甲で覆われている。

(ザシュッ!! ザクッ!! )
「ほらほらぁ!早く逃げないと捕まえちゃうよおー!?」
その切れ味は鋭く、コンクリートの壁すら易々と両断する!

(とにかく、コイツをなんとかしないと……!)
「……はあああっ!!」
逃げる道すがら見つけた鉄パイプを拾い上げ、反撃の糸口を探す空。
ブレイクダンスじみた動きで次々繰り出される斬撃の嵐を掻い潜りながら、ビルの壁を蹴って跳び上がる。

(ガキィィン!!)
……だが、脳天を狙った一撃は、魔物が手に持った異形の槍によって防がれてしまった。
「あはははっ……ハイ、ざーんねん。じゃあ今度は……こっちからいくよー!」
魔物は槍を片手でぶんぶんと振り回すと、凄まじい速度の突きを繰り出す。

◆その一撃を、空は……

 鉄パイプを横に構え、受け止める。 ……[2]へ

 咄嗟に身を捩って回避する。 ……[3]へ

143名無しさん:2018/07/05(木) 23:23:33 ID:???
[2]

(……ズドッ!!)
「あっ……ぐ……!?」

槍を受け止めた鉄パイプは一瞬にして『溶かされ』、半ばから折れた。
鋭い槍の穂先は、そのまま空の下腹を直撃。一瞬にして串刺しにしてしまう。

「ふふふふ……バカだねー。そんなちゃっちい棒で、あたしの『毒針』を防げるわけないじゃん」
「っご……は……ぁ……!!」
空は血の塊を吐き出し、その場に崩れ落ちる。
(ごぽっ ……ぐちゅん……どぷっ)
巨大な槍から注ぎ込まれる猛毒液で、全身の感覚が急速に失われていく。
身体を串刺しにされた、その痛みさえも。

(ゴポッ……!!)
「ふふふ……一丁上がり。思ったよりあっけなかったねぇ?」
「う……ぁ……!!」
……魔物は空の体から槍を引き抜き、再び両脚の鋏で襲い掛かった。

(ブシュッ!! ドシュッ!! ズチュッ!!)
「……あ、う…!!…、ひ……、ぐ!!………く、あぁあああッッ!!!」
異形の鋏は、空の全身を少しずつ、少しずつ斬り刻んでいく。
それをかわす余力が、今の空に残っている筈もない。だが魔物は決して一息で止めを刺さそうとはしない……

(ザシュッ!! ……ズブッ……ぐちゅ………)
「っ……おご、お…!!……い、あっ……も、……やめ、……て……っいぎ、ああぁぁあああ!!!」
「ほらほらぁ。……もっと、いい声で鳴いてくれなきゃ、つまんないよー?」
毒液混じりの血だまりの中、空は息絶えるまで「蠍」の魔物に嬲られ続けた………

── END ──

144名無しさん:2018/07/05(木) 23:25:04 ID:???
[3]

(カニみたいな鋏に、槍……?……まさか…!)
鉄パイプを構え、敵の攻撃を受けようとした空だが、寸前で嫌な予感がして咄嗟に身を捩った。

「くっ……!!」
(ドチュッ……!!)
巨大な槍が空の身体のすぐ脇を通り過ぎ、槍の穂先から飛び散る紫色の液体の飛沫が飛ぶ。

(ジュウゥゥ……!!)
「つ、うぅ…!………このっ!」
酸性の毒液に焼かれてセーラー服の裾とスカートに焦げ穴が開き、太ももには差すような激痛が走った。
空は蠍の魔物にカウンターで蹴りを叩き込みつつ、連続バックフリップで間合いを離す。

「ん、ん〜……イキのいい子猫ちゃんだこと…」
(ぐっ……少しかかっただけなのに、脚が……!!……こんなの、モロに喰らったら……)
魔物は顔面を蹴られてもまるで答えた様子がない。
この分だと鉄パイプで殴っても有効打が与えられるかどうか怪しい所だ。

◆ならば、どうするか……

 これでは打つ手がない。ひとまず逃げ回って、勝機を探る。 ……[4]へ

 このままではジリ貧だ。弱点を見極め、一気に決める! ……[5]へ

145名無しさん:2018/07/05(木) 23:26:26 ID:???
[4]

(ドカッ!!……ゴスッ!!)
「ふふふ………逃げ回ってるだけじゃ、アタシは倒せないよぉ?」
「はぁっ……!…はぁっ……っうう……!!」
巨大鋏は壁や柱を易々と両断し、槍の毒液はコンクリートをバターの様に溶かしてしまう。
反撃の糸口すら見えない絶望的な戦況の中、空は驚異的な体術で魔物の乱撃をかわし続けた。

だがいかに優れた忍びと言えども、敵の攻撃を永遠に避け続ける事は出来ない。
猛毒液の滴る巨大槍はかすっただけでも致命傷になる。槍に気を取られれば巨大鋏への対応はどうしても遅れる。
魔物の斬撃は徐々に標的を捉え始め、空の背中や二の腕などには、決して浅くない切り傷が刻みつけられていた。

「さーて……そろそろ、オニごっこはおしまいかなー?」
……そして、今。空は魔物によって追い詰められていた。
切り倒された柱や壁に退路を断たれ、唯一の脱出経路は敵の後ろのガラス窓。
今いる場所はビルの三階。普段なら飛び降りられる高さだが、重傷を負った今はどうだろうか……

「……そう、ね………そろそろ、限界みたい……」
空は抵抗をやめるそぶりを見せたが……魔物が油断した一瞬をつき、履いていたローファーを脱いで投げつける。
と同時に、魔物に向かって駆け出した!

(ザシュ!!)
「っはははは!!だったらさっさと、アタシに食べられちゃいなさ……」
魔物はそのローファーを、脚の鋏であっさりと両断する。
(……ザクッ!!)
「………っぎゃぅ!?」
……だが、その直後。ローファーと同時に投げていた、即席手裏剣……砕けたガラス片が、狙い過たず魔物の右目を射貫いた。

抜け忍である空は、鬼道衆の忍びなどとは違い対魔物用に誂えられた武器の類は持っていない。
代わりにその場に転がっている物や道具等、あらゆる物を武器として利用するのだ!

「勘違いしないで……限界なのは、私じゃない」
「なっ………」
(ゴゴゴゴゴゴ…………)
……そう、あらゆる物を。怯んだ魔物の脇を駆け抜け、窓ガラスを割って外に飛び出した空の背後で……

「………この、ビルよ」
(……ドガガガガガガガッ!!!)
「…………ッゴオアアアアアッッ!!」
壁や柱のほとんどを斬り折られ、構造を維持できなくなったビルが、凄まじい轟音を立てて崩れ落ちた。

◆[6]へ

146名無しさん:2018/07/05(木) 23:29:31 ID:???
[5]

「たぁああああっ!!」
空は打ち捨てられていたバールを拾い上げると、毒針と鋏の連撃をかいくぐりながら前に出る!

(ザクッ!!ザシュッ!!)
(5メートル……4……)
連続して襲い掛かる二枚の鋏を、前方への回転跳躍で回避。死の刃が頭の数ミリ上と脚のすぐ下を通り過ぎた。

(……ガゴンッ!!)
(3……っ!!……2……!)
続いて上空から降ってきた巨大毒槍をスライディングで潜り抜ける。飛び散った毒飛沫が背中を焼き、金属製のバールの先端がぐにゃりと変形した。そして……

(1……ゼロっ!!)
「……はあっ!!」
(ドスッ!!)
「……っグ…!!」
溶けて捩じれて先端が螺旋状になったバールのようなものを、魔物の胸に思い切り突き刺す!
更にそれを足掛かりにして、空は魔物の体を素早くよじ登った。両膝で魔物の頭部を挟みこみ……

「奥義……羅刹堕とし!」
……身体ごと回転させて、捩じる!!
(ベキベキベキッ!!)
「………ゴア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァァァ!!」
(……ドゴッ!!)
心臓をバールで貫き、更に首を2回転。そして、後頭部をコンクリートの床に勢いよく叩き付けた。
間違いなく即死だろう。……ただし。

「んっふふふふふ……楽しませてくれるじゃなぁい。もう少しで……キモチよすぎて、イっちゃうトコだったわぁ…!!」
「!!……くっ………う、っあああああっ!!」
……それは相手が普通の人間なら、の話である。

仰向けに倒された魔物は、鋏状の足先を地面に突き立てて、ゆっくりと体を起こしていく。
空は飛び退こうとしたが、出来なかった。魔物は大きく口を開け、空の太ももにかぶりついている!!

「ぐっ……このっ……!!……放せっ!!」
魔物の頭に必死に肘や拳を打ち付ける空。だが、それが無駄な抵抗に過ぎない事を、他ならぬ空自身もよくわかっていた。
相手は魔物。生身の人間の打撃が通用するような相手ではないのだ。

「ん、んんん……もうちょっとだけ……ふふっ」
(じゅるるるるるっ……!!)
「ひあ!?……うっ……ん、くぁっ!!」
魔物は空の太股から、大量の血液を音を立てて吸い上げ……

「せーのっ。ぐるぐるぐる……どっかーん!!」
(………ドガッ!!)
「っぐあ………!!」
更に、先程捩じられたのとは逆方向に、首を勢いよく3回転半させながら、逆に空を床に叩きつける。

「っふっふふふ………オンナノコの血って、どうしてこんなに甘くてオイシイのか、な……ッ!!!」
(……ブチブチブチィィッ!!)
「んっ、…ああああああッッ!!」
そして離れ際に、太ももの肉を喰いちぎった。

「あっ………ぅ、う………」
ごっそりと削がれた傷は動脈にまで達しており、鮮血が止めどなく噴き出す。戦闘はおろか、立ち上がる事も不可能だった。

「クスクスクス……泣き声も、とってもカワイイ………お礼に、今度はワタシが、足で、アタマ、ハサんであげる……!」
「い……嫌……だ………は、な…し……」
巨大な鋏状の脚が空の細い首を捉える。振りほどく事など、出来るはずもなかった。
美しい女の上半身を持つ異形の魔物は、恍惚の笑みを浮かべながら、その巨大な刃を少しずつ、少しずつ、ゆっくりと閉じていった──

── END ──

147名無しさん:2018/07/05(木) 23:35:35 ID:???
[6]

「はぁっ………はぁっ………た、倒した……?」
瓦礫と化したビルの前で、空は荒い息を吐いた。あれほどの大質量に圧し潰されれば、いかに魔物と言えど無事では済まないはずだ。
緊張の糸が切れたと同時に、全身の傷や毒液を浴びた箇所の火傷が激しく痛みだし、空はガクリとその場に崩れ落ちてしまった。
だが………

「ふ、ふふふふ……」
「……!!……う、そでしょ……!?」
片目が潰れ、脚がねじ曲がり、全身からどす黒い血を流しながら………
「すご、かった……アナタ、イイわ……最、高……!」
異形の怪物が、再び瓦礫の中から這い出してきた。

…………。

(ぐちゅっ……ぎちっ!!……)
「………早く早くハヤクハヤク!!アナタの中にブチ込ませて!!もう漲っちゃって、滾っちゃって、オカシクなりそう!!」
「い、嫌っ……ぅぐ、ああっ!!」
瀕死の魔物は、槍の柄にしがみいてポールダンスを踊るように艶めかしい動きで、毒液の滴る槍を空の股間に突き入れようとする。
むろん空は必死に押し留めるが、ただの人間が膂力で魔物に勝てる筈もない。

(どびゅっ!!……ぶぴゅ!!……どばっ!!)
「……い…やぁあああぁあ"あ"あ"あ"あ"ぁっ!!!」
槍の先端が空のスカートの中に潜り込み、魔物が辛抱しきれず毒液を大量にまき散らす度、
空は悲鳴とも絶叫ともつかぬ獣じみた咆哮と共に、全身を狂ったように暴れさせた。
このまま少女の最も大切な場所を貫かれ、『中』に猛毒液を大量にぶちまけられれば、その苦痛はこんな物では済まないだろう。

だから、両手が大量の毒液に穢されようと、背中の傷が毒で焼け爛れようと、歪んだ巨大鋏で全身を抑えつけられ、それが新たな傷を刻もうとも……空は死に物狂いで抵抗し続けた。
しかし、それももう『限界』だ。飾り気のないショーツが毒液に溶かされ、使い込まれていない秘所が露わになる。

体力も気力も、武器も残っていない。かつては天才と謳われた抜け忍・水無月空に、この状況を覆せる術は何もなかった。
できるのは、普通のか弱き少女が魔物に襲われた時にするのと同じように、許しを乞いながら泣き叫ぶのみ。
──破滅の刻が、迫ろうとしていた。

── END? ──

148名無しさん:2018/07/05(木) 23:38:25 ID:fWUEk4FI
以上になります バッドエンドいっぱい書きたかったから分岐形式にしてみました
分岐物なら最後は生存エンドになるだろうってふつう思うじゃん?

書いてる途中で欠損グロNGの注意書きに気付いて「ヤッベ敵がモロ斬撃系だった」
ってなったけど表現的にギリギリセーフだと信じたい

149名無しさん:2018/07/06(金) 07:07:02 ID:???
>>142-148
大作乙です!
一作でいろんなヤラレっぷりが堪能出来てお得感満載ですね。
特に最後、天才くノ一が許しを乞いながら泣き叫ぶってシチュにグッときました。

150名無しさん:2018/07/06(金) 07:12:30 ID:???
くの一同士の戦闘許可を頂いた直後に丁度トラブルメーカーっぽい娘が投稿されたのでちょっと拝借
以前>>96で書かせてもらった城戸昴vsエリザベス・ホワイト>>141です
相変わらずソフトめですがよければどうぞー



縄張り争いというのは何処にでも存在する。
子供の遊び場から仕事の管轄、果ては国家間の領土問題まで、争いは絶えない。
そしてここにも、そんなトラブル真っ最中の少女が二人。

「Hey,ガール!ここはワタシ達のシマデース!勝手に妖魔を狩るのはゴハットネ!」

人通りの無い深夜の公園に一際目立つブロンドヘアをなびかせ、エリザベスは目前の幼い少女を糾弾する。

「ゴハット…御法度?なにそれ、くノ一の縄張り争いなんて聞いたことないよ。というかここ僕たちの学区だし」

澄まし顔でつい今しがた妖魔を屠った右手を払う昴。大分年上に見える相手だが、全く物怖じしていない。

「Shut up!これは決定事項なのデス!ワタシの部隊がサンプルを入手するまで、大人しくしてもらいマース!」

どうやら随分と面倒な相手に捕まったようだ。
同業者なのは最早明確だが、その出で立ちはビキニにブーツ、マフラー姿。率直に言って怪しすぎる。
ブルマに道着姿の昴も大概なのだが、既に脳内でエリザベスは小学校で教わった「典型的ついて行ってはいけない人」にカテゴライズされていた。
無理に張り合うこともない。戦意は無いことを伝え早々に立ち去ろうとした矢先、

「ま、でも妖魔は年頃のナイスバディな女性が好きデスから、オマエみたいなヒンソーな子供は見逃してもいいヨ」
「―――いいね。その喧嘩、買うよ」

沸点の低さはまだまだ年相応であった。



明滅を繰り返す老朽化した街灯の下、互いに構え睨み合う。

「手加減はしてあげるから安心するネ!」
「いらない。こっちも全力で行くから」

ホルスターにハンドガンが見えるが抜かせる気など毛頭無い。一足で間合いを詰め、最速の中段突きを繰り出す。
が、エリザベスはそれを軽々と受けきると、勢いそのまま投げ飛ばした。

「っ!?」

想像より遥かに素早い身のこなし。おちゃらけたように見えるが、間違いなく格闘技を学んだ動きだ。

「本場仕込みのmartial arts!見せてあげマース!」

鮮やかな打撃のコンビネーション。所謂総合格闘技だろう。
しかしただ熟練者程度の動きでは、昴を捉えることなどできはしない。
先程のお返しとばかりに受けることすらなく全て躱しきる。

「Wow!なかなかやるネ!オマエ、名前は?」
「…昴。城戸 昴だよ。」

安易に名乗ってしまったのは少し迂闊だっただろうか。
くノ一であると同時に武闘家でもある昴は、名乗り合いに対する抵抗があまり無い。
一方昴の懸念とは裏腹に、名前を聞いたエリザベスは妙な顔をしている。

151名無しさん:2018/07/06(金) 07:14:06 ID:???
つづき


「スバル?キドスバル―――あぁ、データにあった妖魔にマーキングされた奴ネ!」

一瞬、昴の表情が凍り付く。
そんな彼女の変化に気付くことなく、エリザベスは面白そうにまくし立てる。

「Oh,よく見たら太ももにマークがあるネ!これはツイてマース!
 レアな術を使える奴やオマエみたいな珍しい奴も研究対象なのデース!」
「―――うるさい」

底冷えのする声、震える拳にエリザベスは気付かない。

「それではちょっと気絶してもらって、ワタシ達のところにご招た―――ぐぉえっ!!?」

露出した腹部に深々と突き刺さる昴の拳。
エリザベスとてプロ。そこまで気を抜いていた訳ではない。
ただ先刻の初撃に比べ、その一撃は比較にならない速さだった。

「少しだまってて」

言うと涎を垂らし悶絶する彼女の眉間・鳩尾・下腹部へと目にも止まらぬ3連撃を叩き込む。

「が…は…っ!!」

吹き飛ばされ転がるエリザベス。
ヨロヨロと立ち上がるものの明らかに足に力が入っていない。

「ハァっ…ハァっ…は、はや、い…っ!」

手加減をしている場合では無いと悟ったのだろう。
脂汗を流しながらハンドガンとナイフが刺さったホルスターへ手を伸ばすが、時既に遅し。
踏み込んでの前蹴りが股間に決まると、武器を取り落としてしまった。

「んはぁああああああああっ!!」
「遅すぎだよ。こんな大きいの二つもつけてるからじゃないの?」

ふるふると揺れる両の乳房へ、腰の入った諸手突きがめり込む。

「ぁ……あっ……ぉ……」

まるで金魚のように口をパクパクさせ、焦点の定まらない瞳で自らの胸に突き刺さった拳を見下ろす。
昴は両腕を交差させてビキニの襟元を掴むと、十字締めの要領で頸動脈を一気に圧迫した。

「んぉ˝っ……」

白目を剥き失神するエリザベス。
昴は膝から崩れ落ちようとする彼女に向かい最後の構えを取ると、必殺の一撃を繰り出す。

「これで終わり。瞬速―――双掌打!!」

全身のバネを使い繰り出す正中線を狙った上下の諸手突きだ。
脱力しきった体は容易く吹き飛ばされると、樹木に叩きつけられそのままズルズルとへたり込む。
顔は汗と涙、涎でベトベト。衝撃で千切れたビキニがはらりと地に落ちた。

「ん―――っ、と。少しやりすぎたかな…」

ブルマの食い込みを直すとグッと伸びをする昴。

「でもこの刻印をつけた奴を倒すまで、こんなやつに負けてなんかいられないんだ」

あの口ぶりからするに比較的近くに仲間がいるのだろう。放っておいても救出されるはずだ。
昴は踵を返すと、見つかる前に夜の闇へ溶けていった。
―――彼女が宿敵の妖魔と出会うのは、それから暫く後のことだった。

152名無しさん:2018/07/06(金) 07:15:26 ID:???
以上です。自キャラの強い所も書いてあげたくてつい…
前回文章だけだったので、設定も投下

名前:城戸 昴
年齢:12歳(小学6年生)
身長:142cm
容姿:黒髪ショートカット、ツリ目のボーイッシュな印象
服装:上衣は空手道着に黒帯、下は紺のブルマ
戦闘スタイル:古武術・空手。「気」を練ることで打撃でも形の無い妖魔に有効な一撃を与えられる。
設定:幼少時に妖魔に襲われ、右太ももの付け根に「刻印」を植え付けられている。
   現状これ自体に特殊な効果は見られず、妖魔から見た目印、人が実験動物につけるタグのようなものと考えられている。
   元の妖魔を倒すことで消滅する可能性が高い為、くノ一としての活動の中で探し回っている。
   なお性徴期で下半身の肉付きが良くなってきた半面、胸の成長が中々見られないのが目下の悩み。

>>142
まさかの分岐シナリオで凄まじいボリューム…
一粒で何度も美味しい、楽しませてもらいましたー

153名無しさん:2018/07/06(金) 08:18:08 ID:???
>>150-152
乙です!
昴ちゃん実はメチャ強キャラだった!
そして見下していた自分よりだいぶ年下の小学生相手に手も足も出ず完敗する自信家キャラ、設定上おそらくそれが初めての挫折…
すっごくイイ!

1541:2018/07/07(土) 02:45:44 ID:???
お二人共乙です。
立て続けの新作、とても嬉しいです。
感想は大体同じ事を先に言ってくれたので省きますがどちらも楽しく読ませて頂きました!

155名無しさん:2018/07/07(土) 04:08:55 ID:???
名前:紅傘のお近
年齢:18歳
身長:163cm
設定:
寺子屋で子供たちの面倒を見ている女中
子捨て里出身の忍



名前:駒滝のお光
年齢:22歳
身長:166cm



名前:白手のお千
年齢:25歳
身長:158cm



名前:加藤壮兵衛
別名:八代目 浦尾謙造
別名:鬼道斎
年齢:36歳
身長:172cm
設定:
寺子屋で子供たちに学問を教えている感じの良い医者
子捨て里出身の忍一族の頭領
人外の存在に気付き多数の人外を一刀のもとに切り捨てた
その余りの強さに鬼道斎と呼ばれている
鬼道衆のもととなる忍者集団を作り上げた



名前:鹿藤罵前守忠盛
年齢:46歳
身長:180cm
設定:
菖蒲という美女にたぶらかされ圧政を強いている

156名無しさん:2018/07/08(日) 23:27:59 ID:GCKhIpNg
おお、こんな面白そうなスレがあったんですね。
なにかキャラ投稿してみようかな……

157名無しさん:2018/07/09(月) 08:18:00 ID:???
>>150
・年の差対決で上から目線の年上が敗北
・股間蹴りに巨乳責め
・すでに失神してる相手に最強の一撃で容赦ない死体蹴り
・人には見せられない最高に惨めな敗北姿
・「少しやりすぎたかな」と言いつつあまり気にして無さそう&雑魚扱い
と個人的なツボを完璧なまでに刺激しまくりでした!
「また会いましたネ!この前のリベンジデース!今回は初めから本気でイクヨ!」と昴ちゃんに再戦を挑むも返り討ちにあうエリザベスさんとか
昴ちゃんのピンチに「ワタシに拉致されるまで勝手にヤラレてはこまりマース!」とツンデレライバルのごとく颯爽と登場して一緒にピンチに陥る展開とか続きをいろいろと妄想しちゃいます。

158名無しさん:2018/07/22(日) 06:39:40 ID:???
>>36>>141です。
立て続けにキャラ設定を拾っていただいて本当にありがとうございます!
遅レスどころの話ではないですがお礼と感想を…


>>148さんありがとうございます。
分岐物で色々なシチュエーションが味わえてまさに眼福ものでした!
建造物自体を武器にするアイデア、素晴らしいです。
それでも及ばない絶望感…本当に最高でした!
NGはスレの趣旨を掴んでいないときに設定しちゃった物なので気にされなくて大丈夫です。

>>152さんありがとうございます。
年下相手、それも小学生にボッコボコ…凄く興奮しました!
なにか新しい性癖に目覚めそうです(笑)
腹パン、股間責め、胸責めと好物のオンパレードでした。

159名無しさん:2018/07/23(月) 00:05:55 ID:???
昴vsエリザベス戦の感想ありがとうございます。
語彙も展開も引き出しが乏しいものでそんな頻繁には投稿できないのですが、またネタが浮かんだら書き込ませていただきます
未使用投稿キャラもいいですが、>>157さんの一緒にピンチシチュも面白そうですね…

160名無しさん:2021/08/16(月) 09:27:34 ID:???
こんなスレあったんだーと思ってとりあえずキャラ一覧見てみたけど
みんな黒ショート好きすぎだろ!w

161名無しさん:2021/10/12(火) 00:03:22 ID:JFJI/alc
くの一といえば黒髪。ショートだったりボブだったりはたまたシャギーかもしれない
久々覗いたので気まぐれage

162名無しさん:2021/10/12(火) 03:58:10 ID:???
加えて学生なのもあるから自然と短髪になる所もあるのだろう。
探せば金髪やらツインテールやらもいたからそうでもないようだし

163名無しさん:2021/10/12(火) 22:26:11 ID:???
黒髪ポニテはどう?

164名無しさん:2021/10/13(水) 00:56:37 ID:???
一本結びとか銀髪セミロングとかも

165名無しさん:2021/10/13(水) 01:51:04 ID:???
>>163
>>164
お前いつものたて逃げ荒らしだろ
ageたから無条件に反応したな?

166名無しさん:2021/10/13(水) 18:14:35 ID:???
SSだと初期の四十九院禊篇が好き
だけど巫女忍と名乗る割に巫女とも忍とも関係ないコスなのがちょっと笑える

167名無しさん:2021/10/14(木) 00:18:47 ID:c6A2Ye/c
上がってはじめてこのスレの存在を知ったけど好きな設定。世界観の基本は
>>46のようにくノ一、魔物、学園、を満たしてればあとは全部自由で、
大まかなものは>>3>>11とかをはじめとして好きなのを採用すればいいという感じなのかな

候補生(?)のような存在を自分を犠牲にして守ろうとする(守れない)という設定がリョナ的においしくてかなり好き

168名無しさん:2021/10/15(金) 01:09:04 ID:???
先輩と後輩で?

169名無しさん:2021/10/15(金) 01:40:21 ID:???
教師と生徒でもいいぞ
そういう話いくつかあった気がするいいよね

170名無しさん:2021/10/15(金) 22:42:52 ID:???
小中高一貫だと小等の頃からずっと護衛についてくれてて親友の関係だったくノ一が、

1.中等部に入って淡い感情を持ちはじめた頃に任務で死ぬ
2.高校課程に入ってはっきり恋愛感情を認識した頃に任務で死ぬ(場合によっては気持ちを伝えた矢先)

みたいな時系列での関係の変化が妄想できてよい

171名無しさん:2021/10/17(日) 00:49:54 ID:???
2018年メンバーって誰か残ってる?

172名無しさん:2021/10/17(日) 00:59:12 ID:???
残ってます!!

173名無しさん:2021/10/18(月) 00:13:10 ID:???
>>170
守られる側の方が地位が高いっていうのが好き
守られてる側は頭上がらないけど、守ってる側も目上扱い

174名無しさん:2021/10/19(火) 00:40:27 ID:???
小さい頃からの護衛だと守られる側が地位高くて守る側は家ぐるみで代々仕えてるとか
逆に力を見いだされて高校編入みたいな設定だと守る側の方が由緒ある出身だったりするイメージ

175名無しさん:2021/10/19(火) 19:49:49 ID:???
守る側の方も姫様かなんかだけど、守られる側の方がもっと地位高いっていうのはどうかな?
地位の高いキャラが下手に出てたり頭を下げるみたいなのっていいよね

176名無しさん:2021/10/19(火) 23:13:17 ID:???
大抵の教師くノ一よりも位が高くて、生まれてから両親と護衛対象の御子以外に頭を下げたことのなかった姫忍が
地面にこすり付けるようにして下賤な下等妖怪にひれ伏すみたいなシチュ

177名無しさん:2021/10/22(金) 01:29:01 ID:c6A2Ye/c
くノ一同士の抗争リョナもっとみたいな。派閥争いみたいなの

178名無しさん:2021/10/22(金) 02:55:36 ID:???
なんとか学園となんとか学園の争いみたいな?
どちらもくノ一だけの学校みたいな

179名無しさん:2021/10/22(金) 08:05:15 ID:???
それなんて閃乱カグラSV。

180名無しさん:2021/10/22(金) 14:39:06 ID:???
先生と生徒の抗争は?

181名無しさん:2021/10/22(金) 16:06:14 ID:???
くノ一の場合だと抗争になったら直接戦闘より汚い手が使われまくりそうなのがいいね

182名無しさん:2021/10/22(金) 19:34:16 ID:???
汚い手ってなんだろう?

密会とかを盗み聞きするとか?

裏切り者とかもいそうだね
スパイ

183名無しさん:2021/10/23(土) 22:38:38 ID:???
魔物との戦いネタで、小さい虫に寄生された事に気づかずに戦いを終えて
日常の学園生活のなかで突然成長した蟲を排泄しながら絶頂したりハードリョナだったら臓物ごと這い出されたり
しながらガクビク痙攣して教室とか中庭を騒然とさせてほしい
できれば護衛対象とかお仕えしている相手が隣にいるような時に蟲が発動して
出てきた蟲が危害を加えないようにしないとという意識はあるけど快楽や苦痛で何もできずに
大切な人を守れない上に異形出産を見せつけながら死ぬという最期の姿として記憶に刻みつけてしまう

みたいな妄想してたけど、これが普通に魔物との戦いじゃなくて別のくノ一や忍者の細工で仕込まれたものだったり

184名無しさん:2021/10/24(日) 16:30:36 ID:???
食べ物飲み物に毒やなんかを仕込んで戦闘力を奪うのはむしろ忍者の本道ともいえるな
普通に戦えば強い戦闘系くノ一が搦め手系のくノ一に翻弄される展開もありそうだ

185名無しさん:2021/10/24(日) 18:42:59 ID:???
今まで普通にしてたのにナンバー2ぐらいの美少女(モブではないキャラ)の首を、仲間のくノ一が突然はねて
その後、首を落とされた美少女の体を破って蟲が出て来るっていうのは?

186名無しさん:2021/10/24(日) 19:06:25 ID:???
蜂みたいなモンスターに卵を産み付けられる忍者衣装の少女

187名無しさん:2021/10/24(日) 19:09:25 ID:???
蜂は人の身の丈程の巨大なの
お尻の針の部分が産卵管

188名無しさん:2021/10/24(日) 19:40:22 ID:???
捕らえられて空中で足掻いてるのも、麻痺させられて地べたで這いつくばってるのも両方趣があって好き

189名無しさん:2021/10/24(日) 20:39:42 ID:???
忍者学園VS蟲

190名無しさん:2021/10/24(日) 20:53:16 ID:???
>>185
蟲に操られてる子が正常な子を斬るんじゃなくて、蟲を孕んでる子を察知して斬るんだからまだ救いがあるな

寄生されてる子と仲がいい子がそれに絶望してるとなおよい

191名無しさん:2021/10/24(日) 21:15:33 ID:???
最近の寄生虫学の研究では生物種の4割は寄生性質の生き物であり、自然界の野生動物のほぼ全てが寄生虫を宿し
その行動様式は従来の想像以上に寄生虫の操作に規定されている
らしい

小規模な学校なら学校ごと蟲の巣にされてくノ一全員が虫の支配下なんてのもわりとあるかもしれないね

192名無しさん:2021/10/24(日) 21:24:04 ID:???
任務かなんかで外から帰って来たら学校全体が寄生されてたとか
その逆の、帰って来た子たちの方が寄生されてて学校に寄生虫を持ち込んで来るとか

193名無しさん:2021/10/24(日) 21:28:40 ID:???
先生が生徒で実験してるって説はどうだろう

194名無しさん:2021/10/24(日) 21:29:57 ID:???
寄生して繁殖するうちにくノ一の特殊能力取り込んでどんどん手の付けられない敵に進化していくとかね

195名無しさん:2021/10/24(日) 22:03:21 ID:???
くノ一って忍装束、スーツ、制服、とか色々だけど
こういう場合どんなのがいいんだろう?

196名無しさん:2021/10/24(日) 22:05:12 ID:???
色々妄想が膨らんで良いなあ。今まで命を懸けてお仕えすると誓ってくれてたくノ一がある日
自分よりも蟲の親玉を優先するようになって急に疎遠になるけど原因がわからなくて途方に暮れるんだ

197名無しさん:2021/10/25(月) 00:02:53 ID:cBEPGDoo
対魔忍みたいな格好じゃね?

198名無しさん:2021/10/25(月) 04:33:28 ID:???
産卵管刺された場所が膨れ上がって来るのにいいのかな?
水着みたいな生地

199名無しさん:2021/10/25(月) 14:43:14 ID:???
日常ピッチリスーツだと忍ぶもなにもないから普通の制服の下にピッチリスーツみたいな感じかもしれない
忍び装束も好きなんだけどね

200名無しさん:2021/10/25(月) 21:17:40 ID:???
流派とか派閥とか地域によってレオタードだったり和装だったりするんじゃない?

201名無しさん:2021/10/25(月) 21:31:02 ID:???
それぞれがレオタードと和装どっちも持ってるっていうのは?
体操着と水着みたいな使い分け

202名無しさん:2021/10/25(月) 22:13:51 ID:???
普通の制服の下にピッチリスーツみたいなのを分からなように来てて、制服を脱げばすぐ変身できて
和装は正装みたいなのはどうだろうか?

203名無しさん:2021/10/25(月) 22:34:57 ID:???
みなさんは、刺されたり切られたり外的要因で殺されたりするのと、内部に卵植え付けられたり体そのものが変化するのとどっちが好きですか?

204名無しさん:2021/10/25(月) 22:36:15 ID:???
スーツ系 身体能力アップ
和装 霊力アップ
みたいな

205名無しさん:2021/10/25(月) 23:15:42 ID:???
タイプが違うんですね

206名無しさん:2021/10/26(火) 13:29:02 ID:???
何か若干ただのくノ一雑談スレになっちゃってると思ったので、ここに投稿されたくノ一で誰が好き? 
俺は>>87の風花ちゃん。

207名無しさん:2021/10/26(火) 13:54:36 ID:???
誰だろう
悩みますね

208名無しさん:2021/10/26(火) 22:21:50 ID:???
風花ちゃんの普通の子っぽさいいよね
わい>>96>>150好きすぎて昴&エリザベスのピンチ回ずっと待ってる

209名無しさん:2021/10/26(火) 22:44:05 ID:???
蟲学園に合った新くノ一を投稿したいところ

210名無しさん:2021/10/28(木) 02:59:44 ID:???
【設定】

「翅寮」(仮)

・翅寮は神職諸家による結社。僅かだが尸寮の表記揺れ文献が確認される。名称の由来不明。実態ほぼ不明。鬼道衆とは別派の忍者集団がこれに仕えており、一応は退魔組織と思われる。「巫女忍」は正式名称ではないが、この派閥の下にいる学園くノ一を指す名称として半ば定着している。

・翅寮は「鬼王」を単に妖怪を浄化全滅させる者ではなく、本質的には妖怪の頂点に立ち、滅ぼすことも創り出し操ることもできる存在であるとして、徒に覚醒を急ぐ鬼道衆を危険視している。対して鬼道衆は、翅寮は「鬼王」を制御下に置いて妖怪の力を利用する魂胆ではないかと危惧している。

・翅寮に仕える忍者が蟲妖怪の死骸を回収しているという報告が残っているが、報告者のくノ一が間もなく失踪し、その後の調査は行われていない。

・多くの場合、退魔組織のなかでも家格の高い家は大切な子女を忍者やくノ一として危険な学園へ送るのを渋る傾向にあるが、巫女忍の場合は後述の通り事情が異なる。

211名無しさん:2021/10/28(木) 03:05:40 ID:???
「巫女忍」

・翅寮によれば、配下の忍家たちは鬼の血が比較的濃いものが多い。血が発現すれば頑丈で身体能力が高く死に辛い身体に成長する他、成長とともに髪や眼の色が血筋と関係なく変化するのだという(しない者もいる。事情を知らずに巫女忍を外国出身のくノ一集団だと思っている者も)。こうした変異を来した者のうち男子は翅寮直属になり、、女子は積極的に学園へ送り込まれ巫女忍となる。

・傍目からは、血の作用で外見の異質化した子供を厄介払いし、血が発現しなかった子を嫡嗣に据えているように見える。こうした事情で神職者候補からくノ一に転身した娘が多いのも「巫女忍」の通称ができた一因である。本来なら正階以上の階位を約束されていた者もおり、家族に対して複雑な感情を抱いている巫女忍は少なくない。

・和装でも伝統的な忍装束でもない競泳水着のようなスーツと近代装備に身を固める巫女忍が多いのは、そうした事情への無意識な反発からであるという説もある。一方で忍の家系出身の巫女忍にそうした屈託はない。

・上層部はともかく学園の鬼道衆と巫女忍とは現在のところ表立っての対立はなく、妖怪討伐と鬼王候補保護という大きな目的に関しては協力関係にある。ただ、妖怪や忍者の存在を知らない一般生徒からすると「学園になんとなく仲のぎくしゃくした二つの女子グループがある」と思われる程度には双方のくノ一たちの感情や態度に作用しているようだ(勿論気にしていないくノ一も多い)。

・特に、保護すべき候補生を取り合ってくノ一同士が鞘当てするケースはしばしばあり、何も知らない生徒からはラブコメ的な修羅場の一幕に映ることも?



投稿されたくノ一だと、プロフないけど>>62の四十九院禊ちゃんが好き
古風な純和風の名前なのに西洋っぽい容姿の理由とか、巫女忍なのに巫女でも忍でもねえコスチュームの理由とか、
最近の蟲の話題とか、初期に出てた学園設定との関連とか考えてたらこんな妄想がはえてきてしまった
蟲で真っ黒な実験をしてる上部組織と事情をしらないナニカサレてるかもしれない配下くノ一、みたいなのが好きなんだ…

212名無しさん:2021/10/28(木) 08:39:26 ID:???
新しい設定素晴らしい!
寄生生物とは違う世界かな?

213名無しさん:2021/10/28(木) 10:16:46 ID:???
不死能力を得るためにあえて蟲を取り込んで蟲を利用してるつもりが蟲に利用されてる巫女忍とかいそうだな(SEKIRO脳)

214名無しさん:2021/10/31(日) 02:01:13 ID:???
設定というかこういう世界だとまんべんなくリョナれそうだなーという妄想なので
繋がってるといえば言えるし別の世界線といえばそうとも言えるみたいなのを考えてた
鬼道衆も巫女忍も互いを意識してる子がいるし、いない子がいるし、両方とも興味なくてただ妖怪から一般人を守りたいだけのくノ一もいるみたいな
新種(仮)は上位者の端くれで、レーダーや通信に映らないのは認識した時点で啓蒙が上昇して異空間にズレているからだと考えてもいいし
全然違う設定の話だと考えてもいいみたいな

SEKIROの虫いいよねわかる。あれぐらいデカいのがゴボッと出てくるのもいいし、目に見えない微生物レベルのものが血中に潜んでるのでもいい
自分の頭のなかだとSEKIRO虫ほどの不死性はなくて、生命力は強化されるけど怪我すると痛がってのたうち回るぐらいが興奮する
あと基本的に巫女忍は蟲自体知らなくて自分は鬼の血で異質化してると思いこんでるぐらいで考えてました
何も知らずに健気に戦うくノ一はかわいいとおもう。でも>>213みたいに賢く立ち回ってるつもりでいいように使われてるのも可愛い…
(というか>>213さんが一発で私の妄想の種本SEKIROだと見抜いたのにビビってる)

215名無しさん:2021/10/31(日) 08:30:11 ID:???
世界観設定も面白いけど皆がつくった創作くノ一が見たいぜ

216名無しさん:2021/10/31(日) 14:34:38 ID:QlhzP9p2
虫は人間に寄生するが寄生された者の八割ぐらいは受け入れた際に耐え切れず異形化する
残り二割は人の体と知能を維持したまま圧倒的な力を得ることが出来、そうした人間を選ばれし者などと特別視したりそれを目指す者もいる
が、寄生に耐えたという事は虫にとって都合のいい体というだけなので実際は虫に支配されており、虫にとっては便利な移動手段&鎧&苗床に他ならない
適合した者達の体内は幼虫の養殖場となり、産まれたての幼虫を別の人間に植え付けようとする

以上バイオ5と隻狼のちゃんぽんって寸法よ

217名無しさん:2021/10/31(日) 16:06:56 ID:???
不死身に近いほどの超回復力を持っていた巫女忍が蟲殺しの薬湯を飲まされて
穴という穴から瀕死の蟲と粘液を吹き出してのたうち回って死に至るみたいな

218名無しさん:2021/10/31(日) 18:44:25 ID:???
本質的に俺らは名無し掲示板に寄り集まった烏合の衆だからな。
単一の世界設定に矛盾なく全てを組み込むのは無理でしょ。
各々が好きな路線でやって、都合が合えば緩く絡むぐらいでいい。

219名無しさん:2021/10/31(日) 21:14:05 ID:???
まあ考察勢は関係なさそうな世界に共通の背景が見えると興奮を感じる種族だから仕方ないね
俺はくノ一が必死に戦って、そして敗北すればそれだけで満足だけど

220名無しさん:2021/11/01(月) 02:30:48 ID:???
くノ一がどんどん死んでいくとなると初等部でたくさんいた子が学年あがるにつれてどんどん淘汰されていくけど
全部転校とかでごまかせないし減った分全部編入で補える気もしないから
一般生徒からしたら真実をしらないにしても(あの子どこいったんだろう…)と不思議がる例が多いんだろうな

221名無しさん:2021/11/01(月) 02:50:04 ID:???
ある日、大量の転校生が編入して来る
全員エリートでその自覚も持っててプライドも高い
そんな転校生たちが何も出来ずただやられて泣き出したり命乞いまでする

222名無しさん:2021/11/01(月) 03:05:37 ID:???
憧れの先輩とかどんどんやられる

尊敬してた先輩とか無様な姿になったり

223名無しさん:2021/11/01(月) 03:41:07 ID:???
雑談スレと分けた方がいいかもね

224名無しさん:2021/11/01(月) 20:34:51 ID:???
そこまで多人数じゃないし、一応くノ一リョナ話なので特段分けなくても

225名無しさん:2021/11/01(月) 21:33:04 ID:???
スレ分けなんてしたら立て逃げ乱立野郎認定されるだけやぞ。

226名無しさん:2021/11/01(月) 21:44:01 ID:???
昔、妄想垂れ流しスレで長文を投下するのはどうするかで揉めた事あるからその辺りから危惧してるのかもしれん。
とはいえ1の文面でSS可とされてるからスレ違いだと言われる筋合いはないな。

227名無しさん:2021/11/01(月) 22:17:21 ID:???
個人的には長文SSものすごく見たい(いつか自分も書きたい)

228名無しさん:2021/11/02(火) 00:20:28 ID:???
>>1さんがいない間に別の話で埋めてしまったら悪いと思って

229名無しさん:2021/11/02(火) 01:34:41 ID:???
>>1さんは学園でくノ一が魔物にリョナられる!くノ一同士の抗争も可!って書いておられるし
長編も自分はかけないけど他の人が企画する分には歓迎ってあるから
過疎るよりは何らかの話題が続くほうがいいとおもう

230名無しさん:2021/11/02(火) 08:47:18 ID:EP7ibfk6
言うても3年以上前のスレだし1もおらんだろうな

231名無しさん:2021/11/02(火) 08:52:21 ID:???
いつか戻って来るとは思うんだけどね

232名無しさん:2021/11/03(水) 04:14:25 ID:???
みなさんは戦う場面の衣装は制服と装束とスーツどれがいいと思いますか?

233名無しさん:2021/11/03(水) 07:32:42 ID:???
どれも良いと思いますが敢えてひとつを選ぶなら、私は装束派です
どの衣装でも違和感なく共存できるよう世界観に落とし込んだ>>211の設定そういうとこ好きよ

234名無しさん:2021/11/03(水) 15:44:34 ID:???
>>202 >>211 >>213に乗っかる感じで考えてみた
【名前】 宙舟 繭優(そらふね まゆ)
     女性 18歳(高校三年生)     

【容姿】 170cm/65㎏(体内の蟲妖含む) 
     細身で長身。光沢のある乳白色の長髪。瞳はやや赤みがかかったグレー。

【性格】 穏やかで礼儀正しく温和な性格。箱入りで育てられ、やや世間知らずの面がある。
     戦闘時には無慈悲な戦闘機械に変貌する。
     
【設定】 翅寮に属する一家に生まれる。宙舟家は古代より蟲妖と通じており、女子が一定の年齢に達すると、その身体に蟲妖を宿す『蟲依(むしより)』を行う。
     蟲依により、宙舟の娘は尋常ならざる身体能力と治癒力を手に入れ、各地へ散って優秀な巫女忍として活動する。
     強化された肉体は素手で岩をも砕き、負傷により内臓や四肢が欠損しても、短時間で自然治癒する。
     蟲依に用いられる蟲妖は、古代の盟約により宙舟の一族に害をなすことはなく、彼らの繁殖を手助けすることを条件に使役を受け入れている。
     蟲妖をその身に宿すことによって人格が変化することはないとされるが、蟲妖を受け入れた娘たちは
     繁殖への欲求と、蟲妖たちの故郷と思われる、何処とも知れぬ遠い地への強い望郷の念を感じるようになるという。
     繭優は幼少期より抜きんでて優秀な蟲依への適合性を示し、いずれ蟲妖たちの女王の宿主となりうるかもしれないと期待されている。
     学園において巫女忍としての任務を果たすと同時に、自らと同じく蟲妖の繁殖に適した母体を探すという一族の使命を負っている。
     繭優は胃と腸と子宮の中に三匹の蟲妖を宿しており、繭優自身と三匹の蟲妖すべてを殺し尽さなければ完全に絶命させることはできない。
     蟲妖の栄養を賄うためカロリーの消費が多く、その姿に似合わず健啖家であり、時折学園関係者を驚かせている。

【武器】 二本の黒い刀身の忍者刀。斬れ味は悪いが非常に堅固で、通常の使用では刃が欠けることすらない。
     その製法は一族の秘伝とされている。
     繭優はこれを、斬撃用の武器というよりも一撃必潰の鈍器として用いている。
  
【戦法】 異常な身体能力を生かし、剛力と速度で相手を圧倒する。『蟲依』により痛覚も鈍らされているため、負傷を恐れることもない。
     幼少期からの鍛錬により、剣術や忍術も人並み以上に修めてはいるが、最終的にもっとも効率的な戦闘術は力押しであるという結論に至った。
     常に柔和な笑顔を絶やさぬまま、圧倒的な暴力をもって目標を破壊する。
     
【NG】 特になし

「ご心配には及びません。繭優が潰してまいります。」
https://imgur.com/s5C7kUE

清楚系バーバリアンみたいな感じお願いします。
死ににくい物理全振りビルドなので敵の搦め手や特殊攻撃に苦しんでみたり
他のくノ一の子に寄生させて回って討伐対象になったり>>217みたいな目にあったりするといいかもしれない。

235名無しさん:2021/11/03(水) 18:59:45 ID:???
最高やん?

236名無しさん:2021/11/04(木) 00:42:20 ID:???
絵が上手いの本当憧れます

こういう肉弾戦に強くて罠とか作戦で倒してねって子ほど得意分野の肉弾戦で負かしたくなる

237名無しさん:2021/11/04(木) 19:43:49 ID:???
風花ちゃんと繭優さん並べてどっちが頑丈か耐久試験したい

238名無しさん:2021/11/04(木) 23:19:36 ID:???
繭優ちゃんは一般人はちゃんと守ってるの?

239名無しさん:2021/11/06(土) 23:23:51 ID:???
別スレで話題になってるAIのべりすとを使ってみたけど設定が特殊だと結構難しいな
でもあれは前の文だけ入れて勝手に出力されたものを何度も手直しするより、
キャラ設定とかストーリーで世界観を細かく伝えることでどんどんそれらしくなるみたいなんで
キャラや鬼や蟲とかの設定だけ投下するだけでも使えそうな感じがしてこのスレとも相性がいいかもしれない

240名無しさん:2021/11/07(日) 23:51:49 ID:???
既存のくノ一で勝手にSS書いてもOKなんだよね?

241名無しさん:2021/11/08(月) 00:32:17 ID:???
OKのはずだね
一本ストーリーじゃなくてパラレルものだし、明確にNG設定されてる展開以外は自由かと

242名無しさん:2021/11/18(木) 10:07:37 ID:???
>>36の抜け忍ちゃんに追手のくノ一を差し向けて戦わせたい。
里にいた頃は慕われていた後輩くノ一に軽蔑の眼差しを向けられて欲しい。
ぬるい抜け忍生活で腕が鈍ったところを、自分がいない間に急激に成長した後輩ちゃんになじられ、ボコボコにされて欲しい。
大した理由も目的もないのにその場の感情で里抜けしたことを、後輩ちゃんに正論で指摘され罵詈雑言を浴びせられて精神的にも追い詰められて欲しい。
後輩ちゃんに止めを刺される寸前に魔物が乱入してきて、魔物に襲われている後輩ちゃんを見捨てて逃げ出して自己嫌悪に陥って欲しい。

243名無しさん:2021/11/28(日) 22:33:51 ID:c6A2Ye/c
>>234の繭優さんとかち合わせるの、抜け忍ちゃんと風花ちゃんならどっちがすき?

244名無しさん:2021/11/29(月) 14:12:06 ID:???
丁度>>242でも希望してる人がいるし抜け忍ちゃんに一票!


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