[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
リョナゲームブックを作ろう!
318
:
名無しさん
:2010/04/28(水) 20:00:03 ID:???
>>251
<開けずに部屋から立ち去る>より。
既にかなりの時間を使ってしまっている。
未練がないというわけではなかったが、ルネスは細長い箱への興味を抑え込んでリーファンの背を追った。
今は急いで姉の元へと戻らなければならないのだ。
だが、その再開が叶うことはない。
開けっ放しにされた木の扉をリーファンがくぐろうとした瞬間、扉は生きているかのようにひとりでに動いた。
荒々しい音を立てて出口が閉ざされる。
「え?」
呆気にとられて固まるリーファン。
一方、魔法の使い手であるルネスはすぐに事態を理解した。恐らくは対盗人用の罠だろう、と。
誰かが部屋の中にあるものを持ち出そうとした途端、それに反応して自動で扉が閉まる魔法の仕掛けだ。
扉をくぐろうとしたリーファン。彼女がその手に持った長剣に反応して「それ」が発動したに違いない。
そして、次なる罠が目を覚ます。
「あぐぅッ!?」
突如、リーファンが痛みの声を漏らした。
「どうしたの?」
「て、手が! この剣……うわッ!」
リーファンの手が剣を抜き放ち、その全身が洗練された動作で死の刃を構える。
剣術を学んだ経験のない者の動きではなかった。別人が乗り移っているか、操られでもしているかのように。
「ルネス避けてッ!!」
そう叫ぶと同時にリーファンがルネス目掛けて斬りかかる。既にリーファンの身体に自由という言葉はなかった。
そして、一薙ぎ。
速度・軌跡ともに最高と呼んでよい一撃は。
「……ッ」
断末魔の悲鳴すら上げさせず、あっけなくルネスの首を刎ねた。
「……くっそおぉッ!!」
これまで生きてきた中で最も激しい怒りの雄叫びを発し、手足の主導権を取り戻そうとあがくリーファン。
だが、剣の呪縛は強い。怒号はただ空しく響くのみ。
リーファンの手の中で、曲芸剣舞のようにくるりと剣が回った。逆手に持ち替えた形だ。
次に何が起こるのか、剣が誰を殺めるつもりなのか。他ならぬリーファン自身が即座に理解した。
「や、やめ……!」
過不足なく鍛え上げられた美しい腹筋を、冷たい刃が貫き裂く。
「……! ぐ、ぶ……あ」
血を吐くリーファン。
リーファンのものではなくなった腕は、消え行く命の儚さに反して力強く剣を引き抜いた。
傷口から勢いよく血が吹き出る。少女の肉体は力なく倒れ、もう動こうとはしなかった。
剣を握っていた拳が、ゆっくりと開く。役目を終えた剣からリーファンは解放されたのだ。
だが、リーファンには指一本を動かす力さえ残されていなかった。そう、もはや助かる見込みはない。
否、愚かにもこの部屋に踏み入った時点で運命は決していたのだ。
こうして、エルキスの安否を知ることもなく二人は死を迎えた。
―― BAD END ――
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板