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リョナゲームブックを作ろう!

178名無しさん:2007/09/23(日) 17:27:20
 警戒を忘れ、ルネスのもとへ駆け寄ろうとしたエルキス。自らの油断それ自体に気付いていないリーファン。
それぞれに生じていた隙は、二人の足元で起こる異変への反応を遅らせるに充分なものだった。
「────ッ!?」
「…………!?」
 唐突に、地面から大きな熱が生まれたかと思うと、風の逆巻く音が耳を突いた。
次いで、その熱さに全身を焼かれながら二人の身体が勢いよく宙に舞い上がる。
 熱風に吹き飛ばされたエルキスは、周りの景色が急激に回転するのを見つつ背中から落ち、硬い地面に叩きつけられた。
「…………ッ!!」
 背中で弾けた痛みと衝撃は、内臓にも及んだ。息が止まりそうになり、呻き声すら出せない。
それでも、エルキスは身を転がすとどうにか立ち上がった。
迂闊に警戒を解いた己の不覚を呪うよりも先に、妹と親友の安否を確かめるべく慌てながら辺りを見回す。
 エルキスが見たものは四つ。
 まず、頭から血を流し、倒れて動かないリーファンの姿を見た。
 次に、熱風に吹き飛ばされた際に手放してしまった己の愛剣が、少し離れた場所に落ちているのを見た。
 そして、今にも泣き出しそうな顔で、目を見開き震え続けるルネスの姿を見た。
 最後に、ルネスの視線の先にあるものを見た。
 そこには、三つの頭を持つ白い獣が居た。あの死霊が姿を変え、再び現れたものに違いなかった。
やはり、まだ終わっていなかったのだ。
 人型から獣へと変じた死霊は、狼に似た姿だが体躯はそれより数段大きい。
閉じた牙の隙間からは、舌を覗かせるように黒い炎が小さく噴き出している。
顎(あぎと)が開けば先程の熱風のように灼熱の脅威が放たれ、地面に爪を食い込ませる四足も並々ならぬ膂力を発揮するだろう。
 死と恐怖を具現する三つ首の魔獣と化した死霊は、三対の眼光をルネスに浴びせつつ姿勢を低めた。
跳躍して襲い掛かる予備動作だ。
 恐怖の鎖に心身を縛られた今のルネスに、為す術はない。
このままでは、なんの反撃もできぬままにただ肉体と魂を貪られるだけだろう。
 しかし、絶望の断崖にかろうじて踏み止まっているエルキスには、ほんの僅かだが猶予と可能性が残されていた。


   <一手遅れることになるが、剣を拾いに走る>
   <ルネスと死霊の間に割り込み、ルネスを庇う>
   <ルネスの勇気を揺り起こせることを信じ、ルネスに呼びかける>


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