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リョナゲームブックを作ろう!
117
:
名無しさん
:2007/07/04(水) 05:56:01
しかし、その一撃は届かなかった。
「……あぶないですよ」
ロゼッタは面倒くさげに、迫りくるリーファンへ手を掲げた。
「……ンぐッ!?」
突進は唐突に止まった。リーファンの首に、背後から縄が巻きついている。縄は頭上の闇から伸びていた。
念じて操れるように魔力を通した縄が、光届かぬ天井の暗がりに潜ませてあったのだ。
「か……は……!」
リーファンは両手で縄を掴んで振りほどこうとするが、締め付ける力は衰えない。むしろ強まっていく。
「嫌あッ!」
続いて、ルネスが悲鳴を上げた。リーファン同様に、天井から伸びたものに襲われている。
次なる凶手は縄ではなく、先端に鉤針のついた二本の鎖だった。
恐怖と混乱がルネスを竦ませている。試合場の結界障壁に弾かれたダメージも、痺れとなってまだ手足に残っている。
他の二人に比べて身体の回復が遅く、回避も防御も満足にこなせない状態のルネスを、鎖は容易く捕らえた。
左右の手首に絡みつくと、蛇が牙を衝きたてるように手の平を貫き、その身体を吊り上げる。
「くッ……あぁ……!」
両足が地面から離れる。鉤針が引き上げる力と全体重が、両手を傷口から上下に引き裂く激痛となってルネスを責めた。
すぐに、ぼろぼろと涙が零れ始める。臆病な性格のルネスは、三人の中で最も痛みに弱いのだ。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん……たすけて……!」
「……ふ……ぎッ!」
泣き叫ぶルネスの声と、首の縄を外さんと足掻くリーファンの呻きが薄暗い室内を満たしていく。
魔力で操る縄と鉤針の仕掛けが上手く機能したのを見たロゼッタは、口元に手を当てながら満足げに眼を細めた。
その眼差しは、嗜虐の喜びに酔っている。
一方、対峙するエルキスは怒りの視線でロゼッタを射抜く。状況は絶望的だった。
武器はない。圧し掛かる疲労感が全身を支配し、気を抜けば膝をつきそうになる。
思考上には、不確実で危険な選択しか浮かばない。
それでも選ばねばならなかった。冒険者の運命とはそういうものだ。
<<掴みかかってロゼッタの剣を奪うことを試みる>>
<<屈服して二人の命乞いをする態度を装い、隙を窺う>>
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