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ドラゴンクエスト・バトルロワイアルⅢ Lv6

51孤高の剣技、未だ道険し  ◆CASELIATiA:2016/08/28(日) 18:37:47 ID:OBqYEFU20
「よう」

すでに目前の迫っていたヒューザの拳が、ククールの頬に突き刺さる。
もんどりうって倒れるククールに、ヒューザが拳を鳴らしながら近づいてくる。
ククールを見下ろすヒューザの目には危険なほどの怒気が宿っている。

「もう逃がさねえ。 さっきの草食ってる暇なんかやらねえからな」

もはやククールの手元に消え去り草はないのだが、そんなことヒューザは知らないし関係もない。
燃える闘魂をその拳に宿し、もう一度ククールを殴る。
ククールの鼻から血が出た。

「今のはじーさんの分だ」

ヒューザのテンションが減らない。 それどころかテンションが上がり続けいる。
通常、テンションは貯めるか消費するかの二択しかないはずだ。
故にテンション攻撃は扱いが難しく、隙も大きいとされる。
にも関わらず、このヒューザはテンションを溜めつつ攻撃もしている。

「ふっ」

だからどうしたというのだ。 ククールが軽く鼻を鳴らした。
ククールも凍てつく波動ほどではないにせよ、テンションを下げる方法くらい持っている。
冷たい笑みで上がっていたヒューザのテンションを消す。

「チッ……」

しかしヒューザもさほどショックは受けてはいないようだった。

「抜けよ。 それくらいは待ってやる」

直前まで弓矢を構えていたククールは、手に剣を持っていない。

(舐めやがって……)

ベホマの呪文を唱えながら、堕天使のレイピアを構えたククールが半身になる。
一瞬で勝負を仕留めるべく、ジゴスパークを使おうとする。
しかし――

「させねえよ」

ヒューザのキャンセルショットがククールの体に触れた。
呼びだされかけていた地獄の雷は召喚されることなく、地獄へと還っていく。
ハンマーは非常に嫌らしい攻撃が多いのだ。

「この距離、とったぜ――」
(マズい!)

この超至近距離、この距離はヒューザが最も得意とする範囲のはず。
ヒューザが腰だめになって両手の武器を構える。
高まる闘気。 放たれるのはバトルマスターの奥義、天下無双。

秒間、七連撃!!


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