レス数が1スレッドの最大レス数(2000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
投下用SS一時置き場
-
規制にあって代理投下を依頼したい場合や
問題ありそうな作品を試験的に投下する場所です。
-
つ「ドラゴラム」
これで怪獣大決戦
-
ポロンがやってたねww
-
1回目の放送1/2
地図上に灯る無数の星。時折、星の一つが激しく明滅し、消えていく。星たちは何も知らずに瞬き続ける。
強く、弱く、時に互いを傷付けあう星たちの世界。その世界が夕闇に包まれはじめるころ、空に鐘の音が響き渡った。
鐘の澄んだ音が鳴り止んだ後、独特の癇に障る低い声が世界を覆う。
「くくく。選ばれし生贄諸君、無事で何よりだ。これより、1回目の放送を行う。心して聞け。」
次いで流れてきたのは、はじめて聞く声。
「みなさま、こんばんわ。」まるで金属同士が擦れ合っている音を、無理やり声にしたような。
耳障りな甲高い声が空に流れる。
「僭越ながら、みなさまがたに、ハーゴン様のご意志を、お伝えさせていただく役目をおおせつかりました。何卒よろしくお願いいたします。
偉大なるハーゴン様が、皆様への格別の思し召しとしまして、禁止エリアを多めに設定いたしておられます。
【B−01】【D−01】【F−06】【C−04】 以上の地域は、3時間後の今夜21時から禁止となります。
また、24時から【E−01】、朝3時から【A−01】、朝6時から【C−01】が禁止エリアになります。
お手数ですが各自、地図と照らし合わせてくださいませ。
行動範囲が狭まり、さぞかし素晴らしいことがあることでしょう! 期待しておりますよ。」
「さて、お亡くなりになられた、お可哀想な犠牲者の方々の名を読み上げます。」
「リュカ」
「アルス」
「バーバラ」
「マリベル」
「メルビン」
「アレン」
「ゲマ」
「フィオ」
「死神の騎士」
「ランド」
「ミレーユ」
「ベリアル」
「ゼシカ」
「ドランゴ」
「アリーナ」
「ビアンカ」
「バズズ」 クスクス。
1回目の放送2/2
「以上、スタートから1回目の放送までの死亡者 名、残り 名です。 」
悲鳴や感情を懸命に押し殺そうとする声が、生贄の首輪を通して主催者にも伝わっていく。
ククク。
「すばらしい。
皆様、ご活躍ですね。フフフ。
次の放送は、12時間後の朝6時に放送させていただくことになっております。
おききのがしのないよう。
皆様の更なる御健闘をお祈り申し上げております。」
くっくっくっ。
甲高い声が流れている間、癪に障る低い音がBGMのように絶え間なく笑っていた。
慇懃無礼な挨拶が終り、再び、鐘の澄んだ音色が響き渡る。
「ハーゴン様、放送終了いたしました。」「ご苦労。」
「是非ともこの調子で活躍していただきたいものです。」
「無論、そのための禁止エリアだ。
今は良いが、人数が減れば、あやつらの事だ。結託するに決まっておる。
結託して良からぬことを考える者には分断を。
さらなる殺害を求めるものには獲物を。
万が一にも全ての生贄が結託したとしても、あやつらは『全員が死ぬ』事に耐えられぬわ。
みずから殺さずとも、24時間以内に誰かが馬鹿馬鹿しい自己犠牲とやらで死んでいく。
果して、その自ら生み出す闇に耐えられるかな?」
ハーゴンは哄笑した。
背後の薄暗い邪神像の目が、一瞬、怪しく赤く光る。
消え行く星達の、声無き声、聞き届けたるものは、魔物か人か、それとも。
【残り人数 名】
口調は気に入っていただいたようなので、広間にいるのとは別人(別モンスター)もしくは次の書き手さん次第で。
一文が長すぎるところは後でカットするかも。
-
放送下書きキターーー!
しょうもない事かも知れんが、「くくく」が「<<<」に見えてしまった。
「くっくっく」のほうがいいかも。
無視してもらってもかいませんが・・・
-
下書き乙。投下する時はageた方がすぐ皆気付いていいと思うよ なのでage
死人も結構増えたから、縦書きじゃなく適当に改行入れて横に並べた方が読み易いかも
本スレの1にも 進行役:悪魔神官 って書いてあるし
別モンスターはまずいと思うんだが、他の方はどうだろう?
-
笑い声はいらないと思います。パッと読んだ感じ読み難いと思ったので。
甲高い声が流れている間、癪に障る低い音がBGMのように絶え間なく笑っていた。
慇懃無礼な挨拶が終り、再び、鐘の澄んだ音色が響き渡る。
この文書だけでもハーゴンの嘲笑は充分伝わると思いますよ。
-
>進行役:悪魔神官 って書いてあるし 別モンスターはまずいと思う
確かに。二人って言うのもなんだしな。
-
アリアハンの城から、北西の茂みに彼は潜んでいた。
日は、沈みかけている。
(ふう、休んだおかげである程度回復しましたね。)
クリフトはアリアハンでの戦いの後、休める場所を探して、傷を癒していた。
精神的にも、大分立ち直れたようだ。
彼は、一人思案する。
これから暗くなる。
暗くなれば冷え込むだろう。それに、今は晴れているが、何時天候が変わるとも知れない。
とりあえず、夜になる前に雨風凌げる場所へ行かなくては、とザックから地図を取り出す。
彼は、地図を見ながらため息をついた。
自分の近くで、人家のある場所はアリアハンしかなかったからだ。
「ハァ、あそこには、戻りたくないですねぇ」
昼間の戦闘を思い出す。
女の子のことはどうでもいいが(殺せなかったことは後悔している)大きな筒を持った男が気になる。
あの男は、まだいるのではないか。
それに、城といえば人が集まるかもしれない……。
…人が集まる?
「ハッ!おお神よ。そういうことですか。何故今まで気付けなかったんでしょう。」
天啓が降りたように、クリフトは閃いた。
まぁ、神を裏切っている人間が、「おお神よ」とか「天啓」とか可笑しいが、閃いた内容はこうだ。
これから、夜になる。そうすれば、暖をとるために人は人里に集まるだろう。
そしたら、アリーナ姫も来るかもしれない。会えたら、打ち明けよう。自分の計画のことを。
会えなくとも、集まってきた奴らにザラキでだまし討ちすればいいのだ。
神官ということで、そいつらの輪にはいれば簡単にうまく行くだろう。
これは、いい考えだ、と意気込んだが、一つの懸念が頭をよぎった。
森に居た、鶏冠と青い男。あいつらが居たらどうしよう…。
仕留め損ねた上に、顔も見られているし…う〜ん。
良く考えれば、あそこでは女の子を殺そうとして失敗した上に、それを筒男に見られている。
そいつらが、他の参加者に自分は危険だと言い触らすのではないか?
クリフトは、頭を抱えた。
自分の計画が早速破綻しかけているのだから、無理もない。
その時だった。遠くから、蹄の音がした。
-
「ん!?あれは……。よしっ!」
クリフトが見たのは、馬に乗って駆けてくる、二人の男女。
片方は、遠巻きにみても分かる覆面を被った荒くれ者だ。見るからに怪しい…。
それなのに、何を思ったかクリフトは彼らから見えやすい位置へ出て倒れこんだ。
古典的な、行き倒れ作戦だ。彼の姿は、二度の交戦で所々破けたり焦げていた。
これならまぁ、お人よしには通用するだろうが、相手がマーダーとは考えないのだろうか?
はっきり言って、所詮クリフトだ。
「あれ?ねぇ、聖なる守りはどこ」
カンダタの体を一通り見て、それがないことに気付く。
まさか…。
「姐さんに、もう頭を潰されるのが嫌なのでザックにしまっときやした」
「…そう、ならいいわ」
ほっとした。
ちょっと引っかかったが、まぁいいだろう。
そんな時アリス達は、進行方向に倒れこんだ男を視認した。
「あ、姐さん!あれ!!」
ガスッ!!
勢いあまってアリスに、肘打ちを食らわせてしまった。不味い…。
「カ・ン・ダ・タ!?」
予想通りアリスの握力が、カンダタを襲う。
「ぎゃあぁぁぁっ!ちょっと、落馬してしまいますよ!!あ゛っ!!!!!」
カンダタが、バランスを崩し手綱を放してしまった。
「あらっ!よいしょっと」
自重しながらも、もうほとんど落ちている彼を左手で持ち上げ、右手で手綱を握る。
体勢を立て直したカンダタが、何か言ってきたが倒れている男の所まで来たので、無視しよう。
「どう」
馬から降り、二人で倒れている神官風の男へ駆け寄る。
「大丈夫ですかい?」
「倒れてるんだから、大丈夫なわけないでしょ!」
「ど、どんな様子ですかい?見たところ、服はボロボロですが」
「何もできないなら、黙って見てなさい」
質問の多いカンダタに注意する。
アリスは、男の容態を調べ外傷を確かめ始めた。
その時だった。男が、何か紡ぎだした。
呪文か何か、この文句は…。
『ん、気になるかい?今の呪文。』
『ええ、あなたがそんな呪文を使えたなんてね』
『これは、神に許されざる禁忌の呪文さね。相手の魂を抜き去り、即死させるものさ』
『え?なんで、そんなものを…』
『ん、治すだけじゃ、守りたい人は守れない。それが理由じゃ駄目かね?』
-
今聞いたのは、僧侶であるフィオが禁忌の呪文として扱っていたソレの詠唱。
「危ないっ!カンダタ、離れなさい!!」
アリスは、後ろに跳びながら、カンダタに注意を促がす。
しかし、この判断は、間違っていた。
カンダタに注意をしたのはいい。
しかし、自分の実力なら詠唱を終える前に、この男を気絶させられただろう。
それをせずに、反射的に逃げてしまった。
後悔を自分を襲う。
(しまった!)
そして、死の呪文が放たれた。
「…ザラキ」
アリスの身に、寒気が走る。
だが、それだけ。自分はなんともなかった。そう、自分は…。
カンダタを見ると今まさに、崩れ行く瞬間っだった。
「カン…ダタ…?」
すぐさま駆け寄り、手を掴むアリス。
しかし、手袋越しに伝わる温もりは既になく、その目は何処も見てはいない。
そんな彼が、すこし口を開いた。
「あね…さん。……さ…むい………」
「馬鹿!パンツ一丁で温かい分けないでしょ!!」
返事は、返って来ない…。
(うっ、聖なる守りを持たせておけば……。
ゴメンね。カンダタ)
白馬ファルシオンは、カンダタに鼻を摺り寄せている。
アリスの目から、涙が零れた。
それを特に意味もなく、指でなぞり手の中で揉み消す。
アリスは怒りを込め、立ち上がった。悪魔の神官に背を向けて。
-
それに対するクリフトの反応は、許せないものだった。
「何も悲しむ必要はありません。彼は神の御許へ召されたのです。
あなたもじきに、送って差し上げましょう。
(やった。遂に、殺りましたよ。姫っ、貴女の為に!)」
アリスは黙って聞いていた。背を向けて。
そして、クリフトは再び死の言霊を紡ぎだした。
アリスは、ゆっくりと振り返る。殺気を込めて。
「ひっ!?」
「何が神の御許よ!あんた、絶対許さない!!」
アリスの目と合ったクリフトは、呪文の詠唱もやめ、凍りついた。
辺りからは、生き物の気配はしない。
みんな、逃げたか気配を殺して潜んでいる。
クリフトには、この殺気に覚えがあった。
かつての戦いで、自分を死んだとと思い込み、エスタークに向けた姫の殺気。
それは、死にかけの自分でも、恐ろしいというのが分かるものだった。
それと酷似しているものが今、自分に向けられている。
恐ろしくなった。目の前の姫が。
「怖くない怖くない怖くない怖くないぞ……。
姫を生き残らせるんだ!」
更に小声で何度も、怖くない、と呟く。その様子を見ていたアリスが口を開く。
「後悔しているなら、殺しはしません!
ただし、私の怒りをあなたには受け止めてもらいます!!
カンダタの分もね」
アリスが戦闘態勢に入る。
口では、殺さないと言っているが、殺気は弱くなっていない。
むしろ強くなっている。
そんなアリスに気圧され、クリフトの顔は蒼白になっていた。更に、冷や汗は止まらない。
それでも、後悔などしていない。
彼は、愛すべき主君の為に、人殺しをしたのだから……。
しかし、彼はその愛すべき主君が、直に始まる放送で名前が呼ばれるということは、考えなかったのだろうか。
そして、彼の物語は佳境へ……。
-
【E-04/アリアハン北西/夕方(放送直前)】
【クリフト@DQ4】
[状態]:傷はある程度回復 怯え MP2/3程度
[装備]:祝福サギの杖[7]
[道具]:支給品一式
[思考]:目の前の敵を倒す アリーナを優勝させ、復活させてもらって元の世界へ帰る
【アリス@DQ3女勇者】
[状態]:HP3/5 MP2/3 悲しみと怒り
[装備]:炎のブーメラン
[道具]:支給品一式
[思考]:目の前の悪魔神官を倒す アリアハンへ向かう 悪を倒す
【カンダタ@DQ3】
死亡
【残り25人】
※カンダタの所持品(聖なる守り)は、全てザックの中
ファルシオンはカンダタの傍にいます
-
訂正乙です。大分違和感無く読めました。
カンダタがアリスに聖なる守りを渡した事で彼の死にも矛盾が無くなりましたね。
カンダタが死ぬのはちょっと惜しかったけどGJでした!
-
あ、アリスに渡したんじゃなくてザックに入ってたのか…。
どっちにしろカンダタの死に矛盾は無いですね。
-
乙!
話の筋は、本スレ投下から気に入っていたので修正されて嬉しいっす。
>はっきり言って、所詮クリフトだ。
えっと、どんな風に所詮なんでしょうか?
ぼけっとしているから? 元々お人よしだから?
>温かい分けないでしょ
チットだけ気になりました。
-
「あね…さん。……さ…むい………」
「馬鹿!パンツ一丁で温かい分けないでしょ!!」
この流れは、よくドラマであるこういう展開だと解釈しました。
瀕死の弟「お兄ちゃん…僕死んじゃうの?」
兄「馬鹿いうな!お前は若いんだからまだ死ぬわけ無いだろう!」
相手の死を悟りつつも、いつもの調子で死にゆく相手に不安を与えないようにする
そういう振る舞いじゃあないでしょうか?
-
>>148
つっこみどころはそこではなく、
「温かい分けない」→「暖かい訳ない」の誤字だと思われ。寒いの対義語は暖かいだし
あと書き手&読み手視点のつっこみがちょっと気になったかなと。あとはGJ!
-
>>はっきり言って、所詮クリフトだ。
>>これならまぁ、お人よしには通用するだろうが、相手がマーダーとは考えないのだろうか?
見るからに怪しいw二人組みを前に、彼らが殺人者の可能性も考えずに
行き倒れ作戦を実行した、クリフトの注意力の無さを皮肉ったのでしょうね。
-
>>149
そっか、すみません。
-
カンダタ、2ndでは必ず活躍させてやるからな。
合掌。
-
>所詮、クリフトだ。
こういうのは文字にしちゃうとつまらなくならない?
読み手が感じるものだよ。
-
とりあえず、皆さんが気になっているところを修正
>はっきり言って、所詮クリフトだ。
↓修正
はっきり言って、無謀な行動だ。
>「馬鹿!パンツ一丁で温かい分けないでしょ!!」
↓修正
「馬鹿!パンツ一丁で暖かい訳ないでしょ!!」
-
でもさっきより随分良くなったね。
アリスの乱暴過ぎるところも改善されてるし。
あとはさっき言われてた誤字修正で問題ないんじゃない?
-
>>154
うん、それでOKかと思われ。
指摘するところがある人は今の内に。
-
あら・・、作者さん自ら訂正してたのね…。
出来れば、修正版書かせて欲しかった……。
-
>>154
訂正乙です。
個人的にはそこを訂正すればもう本スレに投下しても良いと思うんですけど。
かなり読みやすくなったし、矛盾も無くなったし。
-
>>157
良かったら没ネタ投下スレに投下してみてくれ。
-
クリフトの思考順序がおかしい。
たった今しがたあった出来事を忘れて、矛盾のある計画を考えるなんて変。
これはクリフトの思考というより作者の思考の仕方。
これからどんな物語にするか→前の話を確認する→矛盾に気付く。
>雨風凌げる場所
指摘されたのに直してないのかよ。
てかね、せっかくある装備品を使わずにわざわざザックにしまってるだけって変でしょ。
話の都合のために不自然な行動をとらせないでよ。
-
>>160
>クリフトの思考順序がおかしい。
「クリフトが混乱してる」状態の思考を書いてるのかと思った。
>雨風凌げる場所
指摘通り、「を」OR「、」を入れたほうが、無難かなぁ。
-
>>160
クリフトの行動はともかく、
>>せっかくある装備品を使わずにわざわざザックにしまってるだけ
最初はパンツの中に入れてた→アリスに怒られた→自分が身につけるの恐れ多いのでザックに
って考えれば自然な気もしたけどなぁ。
アリアハンに着いたら洗って返す予定だったみたいだし。
-
あらためて考えたら、「、」は止めたほうがいいな・・・。
-
>>162
同意。
もしくは、「アリスに返す」。
まあ、結末は変わらないが。
-
とりあえず、言わせてください。
この作者さんはまだ、とてもお若いように見受けられます。
この歳では、これだけ文章が書ければすごいと言われるだろうと思います。
きっと目の前にこの作者さんがいて、この文章を見せられたら、
『すごい!感動した!』―て、私は言うと思います。
でも、ここでは言えません。
明らかに他の作者さん、これまで投下されてきた文章に比べると劣って見えて仕方がないからです。
別にこれ単体なら、そこまで悪辣に言いませんが、これはリレーです。
それ以前の物から繋がる物です。
これまでの物を壊されたようで、どうにも許しがたく感じてしまうのです。
これまでも色々突っつかれた作品はありましたが、これ程ひどいと思う物はありませんでした。
ザキ関係でかなり突っつかれていましたが、今までだって多少突っつかれる作品や、
ものすごい作品がありました。
それでも、話が続いている、受け入れられているのは、その物語を納得させるだけの描写、文章力があるからです。
あなたが、あれだけ突っつかれるのは、根本的に文章力が足りていない、ということを理解してください。
色々つらいことを書いて、すみません。
最初にも書いたようにあなたは随分お若いと思います。
ネットよりも生身のコミュニケーションの方がずっと有意義で、
あなたにとっても楽しいと思います。
目の前にあなたがいたら、きっと私も褒めちぎるでしょうから。
ここで書くよりは、文章を書くのが好きな友達や(文芸部の子とか)、
ゲームの好きな友達とやる方がずっと楽しいと思います!
…もしくは、友達でないのなら、これを機会に友達になるとか!
-
>165さん、とりあえす、本スレの1を読んでください。
-
うはwまた誤字w
>165さん、とりあえず、本スレの1を読んでください。
クオリティは特に求めません。話に矛盾、間違いがなければOK。短期完結を目指します。
-
確かにここは退いてもらった方がいいかもしれない
しがらみを残すようではクオリティ云々の問題では無い
文句一つ無い作品はいっぱいあるわけだし
-
>>165
クオリティーは求めない、矛盾が無ければそれで(・∀・)イイ!!
それがDQロワクオリティー。
だってプロの作家さんって訳でもないし、そんなふうに技術技術と言っちゃうと
今まで書いていた書き手さんや新規で書こうとしている未来の書き手さんが
息詰まっちゃいますよ。
でも、矛盾があったりする作品はそれを指摘したり、アドバイスするのは良いことだと思いますし
書き手の皆さんもそれを受け入れてくれる心の広い方ばかりですから。
-
>>166
クオリティは問わない、の一文だろ?
それはわかる。文章が拙くても、話になってりゃいい、そう思う。
この一文があるから、ここまで続いたってのもわかる。
だが、言わせてくれ。
クオリティ低くても許されるのは、作品に愛があるからじゃないか?
拙くても、好意的な文章は読んでいて気持ちいい。
クオリティよりも、そういう気持ちを大事にしよう、みんなで楽しもうってことじゃないか?
俺がこの作者の文章が許せない理由、それはさっきは書かなかったけど、
本当は、キャラクターに対する愛情が全然感じられないからなんだ。
アリスはまともにキャラクターを理解していない。
クリフトは、自分で幼児以下の思考力に落とした描写をしておきながら『所詮』呼ばわり。
カンダタは必要も無いのにただの無駄死に。
これのどこに愛情がある?人に見せようって作品のエンターテイメントがある?
拙さよりも、根本的に作者の良心を感じない。
正直、クオリティ以前の問題だと思うんだ。
-
しがらみを残しそうなら、残さないよう修正おねがいすれば良い。
矛盾や誤字なら、これまで通り指摘してきたわけだし。
これまで通りって事でw
-
今まで突っつかれたことがあったのも、愛情が余ってこうなってしまった、
矛盾が生じてしまった―てのだけど、この場合、今までと真逆でしょ?
何か、本当に許せないよ。
-
しかしアリスの性格は掴みにくいな。
個人的には敬語天然猪突猛進タイプ(長い)だと思ってたが…。
-
雨風凌げるって使わないのか。
地方の言葉なのかな?
-
「戦う理由」の作者さんは皆の意見取り入れて訂正してくれたんだし
そこまで叩く必要ないと思われ。
新スレのテンプレに
『もし投下作品に不安があるのなら綜合掲示板の「投下SS一時置き場」でアドバイスを
受けるのも手です』って書いておくと良いかも。
-
>>173
両方とも激しく同意。
-
…こんな逸話がある。
記者が、夏目漱石にこんな質問をしたそうだ。
「あなたは、何故こんなにいい作品を作れるのですか?」
それに対し、彼の答えは…
「金の為です」
漱石曰く、発表しない作品には、自分の好きなことが描かれているそうだ。
でも、そんな作品売れはしない。
では、どうするか?彼は、天才だった。
売れる作品を作るらしい。自分がつまらなくてもだ。
これだけ聞くと、愛情もへったくれもない。
ま、実際は愛情を注いでいたかもしれないが。
俺が、何を思ってこの作品を書いたか。
それは、自分が面白いものを見る為。
こういう風に書けば、次の書き手がすばらしい作品を描くと思ったから。
そう、俺には、愛情を注ぐ気はない。
修正版書きたいならどうぞ。
俺は、この作品を放棄する。
-
ここですと、本人かどうかわからないので。お手数ですがよろしくお願いします。
-
>>177
もし「戦う理由」の作者さんなら落ち着いて。
貴方はちゃんと自分への批判を受け入れたし、ちゃんと訂正もしてくれた。
それだけでも誠意ある行動だと思うし、作品自体は面白かったよ。
最初に投下した作品に比べればかなりの良作になってて感心した。
それにパロロワってのはプロの作家さんが書いているわけじゃないし、
あなたも夏目漱石ではないし、そんなに思いつめちゃダメだと思う。
それと、作者が修正版を書く意欲を現しているのに
作者でもないのにその作品の修正版を書こうとするのもどうかと思うよ。
自分の気に入らない作品を投下されたからといって、ちゃんと批判を受け入れたのに
必要以上に叩いてヤル気をなくさせるのはどうかと思う。
-
>>177
お、自分で愛情ないって認めた。
うん、漱石はいいよ。
愛情無くても、ちゃんと人を楽しませてるし、文章のクオリティも高い。
でも、あなたの場合どうなの?
散々、叩かれた感動もさせられなきゃ楽しめもしない作品じゃん。
そんなものを漱石と並べるなんて、傲慢にも程があるよ。
出来がよけりゃ、愛情が無くてもいい。
出来が悪くても、愛情があれば(ファンの娯楽だから)いい。
あなたにはそのどちらも無いのに、許される筈ないじゃん。
>放棄します。
本当にありがとうございますm(_ _)m
お疲れ様でした。
引き下がってくれて、本当に感謝します。
ありがとうございました、ありがとうございました。
-
今日は寝たほうがいいだろうな。
-
地図上に灯る無数の星。時折、星の一つが激しく明滅し、消えていく。星たちは何も知らずに瞬き続ける。
強く、弱く、時に互いを傷付けあう星たちの世界。その世界が夕闇に包まれはじめるころ、空に鐘の音が響き渡った。
鐘の澄んだ音が鳴り止んだ後、独特の癇に障る低い声が世界を覆う。
「選ばれし生贄諸君、無事で何よりだ。これより、1回目の放送を行う。心して聞け。」
まるで金属同士が擦れ合っている音を、無理やり声にしたような、耳障りな甲高い声が空に流れる。
-
「 僭越ながら、私がハーゴン様の代理として放送を行う。
ハーゴン様より格別の思し召しがあり、禁止エリアを多めに設定した。
【B−01】【D−01】【F−06】【C−04】 以上の地域は、これより3時間後の今夜21時から禁止となり、
また、24時から【E−01】
朝3時から【A−01】
朝6時から【C−01】が禁止エリアとなる。 各自、地図と照らし合わせ確認するように。
行動範囲の狭まった分、さぞかし、素晴らしいことが起きると期待している。」
「さて、死んだ『可哀想な』もの達の名を読み上げる。」
-
「リュカ」 「アルス」 「バーバラ」 「マリベル」 「メルビン」
「アレン」 「ゲマ」 「フィオ」 「死神の騎士」 「ランド」
「ミレーユ」 「ベリアル」 「ゼシカ」 「ドランゴ」 「アリーナ」
「ビアンカ」
「バズズ」
-
>>180
>放棄します。
本当にありがとうございますm(_ _)m
お疲れ様でした。
引き下がってくれて、本当に感謝します。
ありがとうございました、ありがとうございました。
余計な一言だと思う。必要以上に叩き過ぎだって。
茶でも飲んでモチツケ(´・ω・`)つ旦~
-
「以上、スタートから1回目の放送までの死亡者 名、残り 名。 」
首輪を通して、悲鳴や感情を懸命に押し殺そうとする声が主催者に伝わっていく。
「すばらしい。
次の放送は、12時間後の朝6時に放送する。
聞き逃しのないようにな。
諸君らの更なる御健闘を祈っている。」
甲高い声が流れている間、癪に障る低い音がBGMのように絶え間なく笑っていた。
慇懃無礼な挨拶が終り、再び、鐘の澄んだ音色が響き渡る。
-
「ハーゴン様、放送終了いたしました。」
「ご苦労。」
「是非ともこの調子で活躍して欲しいものです。」
「無論、そのための禁止エリアだ。
今は良いが、人数が減れば、あやつらの事だ。結託するに決まっておる。
結託して良からぬことを考える者には分断を。
さらなる殺害を求めるものには獲物を。
万が一にも全ての生贄が結託したとしても、あやつらは『全員が死ぬ』事に耐えられぬわ。
みずから殺さずとも、24時間以内に誰かが、馬鹿馬鹿しい自己犠牲とやらで死んでいく。
果して、その自ら生み出す闇に耐えられるかな?」
ハーゴンは哄笑した。
-
背後の薄暗い邪神像の目が、一瞬、怪しく赤く光る。
消え行く星達の、声無き声、聞き届けたるものは、魔物か人か、それとも。
【残り人数 名】
-
>>182-184
>>186-188
放送乙です。そして割り込みスマソ。
何故こんなに細かく区切ってあるのかが気になりました。
-
>>185
ごめん、皮肉じゃなくて本当に感謝の気持ちなんだ。
叩きはしたけど、せめて快く退場して欲しくて。
-
ああ、すいません。コピーが上手くいかないので^^;>細切れ
まだ、予約があるけれど、死者の順番はこれで良いのかな?
-
>>190
雑談スレに行ってまで叩くなよ、もうちょっと頭冷やそうぜ。
>>191
死者の順番は今のところコレでOKだと思います。
-
>192
了解しました。
色々名残惜しいですが(笑)、放送の口調はコレで行きたいと思います。
-
悲しくなった。
>>140-144の放棄取り下げ
愛情のことはよく分からないが、自分の作品捨てちゃいけないな。
そんなことしたら、本当に愛情がなくなる気がする。
さぁ、叩くなら叩け!
あー虚しい。
-
>>194
別に作品を捨てなくても投下の撤回はできますよ。
…と、叩くのはさておき、あんたの気持ちはわかったよ。
放棄撤回いいじゃない。
けど、撤回するならそれと一緒に書いた漱石云々も撤回しなさい。
漱石と並べて自分は面白い物を書いたなど、あまりに傲慢すぎ。
それも撤回してくれ。
>自分が面白いものを見る為〜
他人も面白い物を見たいんだってことを忘れなさんな。
他人に見せる物なんだから、他人のことを考えなさいな。
『人に面白いものを見せたい』と。
あなたも物語を書いて投稿するんだから。
自分が楽しみたいだけじゃ無責任でしょ?
この2つ、傲慢なことを書いたのを反省するのと、
『自分が見たい』じゃない、『人に見せる』ってことを理解してくれるなら、
引き続き『戦う理由』の修正がんばんなさいな。
>さぁ、叩くなら叩け
>あー、虚しい
そうやって作品と関係ない自分の感情、弱音を吐くのウザい。
漱石のように自分の嗜好より、他人を楽しませるエンターテイメントを取りたいなら、
もっとドライになれよ。
ドラクエスレの住人がみんな無茶苦茶暖かくてよかったな。
ついでに、俺がヌルい人間で。
-
また一言多いよ。
書き込む前に見直してくれ。
-
>漱石と並べて自分は面白い物を書いた
ただ、物語を作る理由には、こうゆうものもあると伝えたかっただけ。
ま、漱石と同じ視点に立とうとするだけでも傲慢かな…。
-
もうレスしないほうがいい。
泥沼に嵌るだけだ。
-
>>197
そんなことは聞いてない。
おまえは呆れた奴だ。
傲慢を指摘されて、反省より先に言い訳をするとは!
もういい、帰れ。投下は無効にしろ。
少しでもお前を信頼できる奴だと思った俺が馬鹿だった。
愛情について説いたのは、クオリティを問わないことについてだ。
それを『こんな理由もある』と漱石を出す?
漱石の場合にしろ、愛情が無い場合にしろ、作品の質が高いのがまず前提だろうが!
それを、まず真っ先にクオリティの方を指摘されておきながら、
漱石の例を出すなど馬鹿にも程がある!!
-
>>198
そうですね…。
少しでも彼が信頼できると思った私が馬鹿でした。
197で彼という人間に対してあきらめがつきました。
もう彼に対してレスはしません。
皆さん、お騒がせして申し訳ありませんでした。
-
>>197は「戦う理由」の作者さんじゃないように感じるのは
私だけでしょうか。
性格変わりすぎだろう。
-
ここでは、本人かどうかの確認は無理だからねぇ。
あとは関わらず、経過を見守っていこう。
-
アリス、カンダタ、クリフトで話を書いたけど、
投下はまだ見合わせるべきだよね。(´・ω・`)スレじゃなくてこっちでも。
見せたいのに、見せられない。ちょっと歯痒い(´・ω・`)
-
書いて、それがすごければあの書き手さんも心動くんジャマイカ
-
どう見ても1yH.rVyc=tiVzGmp6が過剰に粘着していただけな件について
修正版は本スレの疑問を全て解決していた立派なものであったわけだし
これなら俺は投下して構わないと思った。作者氏はあんま気に病まないでいいよ。
-
>>205
禿同。
せっかく修正したのにしつこい。
どうせアリスの性格が気に入らなかっただけだろ。
そして>>177は作者さんじゃなくこいつじゃないかと思ってしまった。
-
>>203
見せてみよう
話はまずそれからだ
-
ようやく収拾ついたんだね。
>>203
此処は『投下用SS一時置き場』なので、どんどん投下してください。
-
>>207
いや、見せちゃったら最後、
「戦う理由」を破棄させるための格好の餌にされるだろ…
-
戦う理由の作者です。
>>203
皆さんの反応がよければ、本スレに投下しても構わないですよ。
-
>>210
あまりにも突然な人格崩壊ぶりに ID:uZPNZR16が本当に「戦う理由」の作者さんか
疑ってる一人ですけど、本物なら予約時のトリップを出してください。
-
>>211
>>177=撒餌 >>194=餌 >>197=針
>>199がHIT
-
個人的には>>140-144は本スレに投下しても問題はなくなったと思います。
他にもアリスの話を書きたがっている人もいるので、早めに投下したほうが
良いと思います。
本スレでは悪質な釣りは止めてくださいね。
-
>>203がめちゃめちゃいい作品を引っさげてたら…とも思うんだ
-
>>210の意味を履き違えてしまった…作者さんがまた投下するのではなくて
>>203が投下するのか。
>>210さんが本当に投下無効にするのなら
本スレの方に改めて無効宣言した方が良いと思いますよ。
こっちと同時進行で作品の行方を見送ってた人と、そうでない人とがいますから。
-
急がないと迷惑かかるしな
-
無効宣言が出たようだ。
>>203のが冒険作品でないんなら、向こうに投下してもいいんじゃない?
-
でも>>203さんに不安があるならこちらの方にドゾー
-
動きがないな
今日中に返事が来ると良いが
-
203です。まさか、あの後こんなに早くGOサインが出るとは思っていなくて、
バイトに行っていました。今、時間が出来たので投下します。
-
…あ、その前に。
大筋は「戦う理由」をベースに書かせて頂きました。
と、いうわけで
↓
-
(前話:『主は子羊を見捨て給ふ』より)
果たして、クリフトが駆け出した先は北門であった。
一番手近な門を目指したのだが、どうやらマルチェロから逃げ出した方向は北であったらしい。
そして、一番手近な身を潜めそうな場所へ潜りこんだ。―アリアハン北の森の中だった。
遠目に見えるアリアハン城の方角と、コンパスを確認すると、
どうやらそうらしいことが、クリフトにも確認できた。
(チ……、どうせなら南へ逃げていればよかったが……。)
もし南であれば、そのまま南側の森へ潜り込んでいる。
南の森であれば、東と北を山岳に囲まれ、西にもそう土地はない。
誰かと遭遇する確率は少なかった。
今、クリフトは背中と左足とを焼かれ、その状態は散々である。
(今は誰にも会いたくない。)
のである。
が、今更、後悔しても始まらない。逃げた時は方角や、後のことなど考える余裕は無かった。
あきらめて治癒に専念する。場所に不満はあったが、もう、この場所から移動する気力はなかった。
(半日位かかるかな…?)
傷の深さもさることながら、回復呪文の効きが悪い。
先の―ハッサンとテリーと名乗る男達につけられた―傷の回復も、
本来ならホイミで十分であったが、ベホマまで行使した。
加えて、大分クリフトは魔力を消耗している。
焦って呪文を唱えては、余計に疲労が重なるだろう。
時間をかけて治癒せなばなるまい。
そう考え、クリフトはゆっくりと楽な姿勢をとると、目を閉じ回復に意識を集中させた。
-
半日ほどが過ぎただろうか。高かった日が傾き始めている。
幸運なことに治癒を開始してから今まで、誰とも遭遇することが無かった。
その幸運に彼の女神―アリーナ―に感謝しつつ、状態を確認する。
背中に違和感は無い。足も、多少引きつるが痛みは無かった。
傍目にも、衣服が焼けて素足があらわになっていることを覗けば、ほとんど違和感は無い。
(フフッ…)
その状態に自信を得たのか、笑みがこぼれる。
浅いものだが仮眠もとったため、精神もすこぶる爽快だ。むしろ、高揚しているかもしれない。
まだまだ死と回復、その生命を操る二つの呪文を唱えることが出来るだろう。
自信を取り戻したクリフトは、
(さて、どうするべきか)―と、辺りを確認する。
辺りに変化は無かったが、よく耳をすませば音が聞こえた。
バカラッバカラッ バカラッバカラッ…
(蹄の音…、馬?)
加えて、もう一つの音がついて来ている。
ガラガラガラガラ ガラガラガラガラ…
(車輪……だな。……馬車か!)
音が近付いてくるのを確認すると、クリフトはおもむろに目に付きそうなところに倒れこんだ。
(フフッ…、馬車ということは何者かが乗る物でしょう。誰かは知りませんが、殺させて頂きます。
幸い、今の私の姿は襲われてボロボロになった体でしょう。
倒れておけば、『なんとか逃げ出したが、力尽き行き倒れた』そういったように見えるはず。
馬上の人物は油断して様子を見に来るでしょう。
ならばその時!私の様子を見ようと歩み寄った瞬間!即座にザキを叩き込む!
いや!ザラキだな…。馬車ならば複数人いるだろう。ザラキを唱えれば……。 クック…、皆殺しだな!)
その邪悪な算段に、堪えきれず笑みが零れる。果たして何人が死ぬことやら…。
クリフトは、まさに狙うその瞬間に呪文が発動するよう今の内に呪句を唱え始めた。
(アグロム・バウエイータ メギタ・ロゲログルス ウゲボザムス……)
出来ればスカラを唱えてから、詠唱に移りたかったが、馬の脚は速い。
スカラを唱えてからでは間に合わないだろう。
(アギダ・アンブリダ アギタ・アガ・メガ ヴェロム・ラマスキタ メル・カヴォルム……)
クリフトは倒れ伏したまま死の呪句を紡いだ。
-
ちょっと待て。なんで馬車だ。
ファルシオンは単体だぞ。
-
少しばかり、時間を遡る。
クリフトが潜む森より西の地点、アリアハンへと続く橋の前にアリス達がいた。
じゃぶ じゃぶ じゃぶ
カンダタが川の流れで聖なる守りを洗う。
アリスは思う―(いくら私でも、年頃の乙女です。男性の股間に直に入れられた物は触れません!)
「姐さーん、もういいですかい?」
カンダタが問う。この質問をするのはもう何度目かになる。
ふう、とため息をアリスはついた。
「まぁ、もういいでしょう。」
そう言ってつかつかと歩み寄る。カンダタの手の内の聖なる守りを、無造作にもぎ取るように奪った。
少し乱暴な仕草だが、本当は少し照れもあるのだ。
―中年の男性であるカンダタが、こんなにも自分の言うことを聞いて情けない様である―それが、
恥ずかしいやらむず痒くて。
パチン、と胸に聖なる守りをアリスはつけた。
「ヘヘ…」
やっぱり、馴染む。後年、ロトの印と呼ばれるこの守り、やはりロトたるアリスの胸に輝くのがとても似合っていた。
「ぐぇへへへへ。」
それを見てカンダタも笑う。少し、いやらしい。
ドスッ!
それを見て、容赦ないアリスの肘内がカンダタを襲う。
「姐……さん、強…すぎ……。」
アリスの腕力は桁外れである。カンダタは悶絶した。
「当然です!今、あなたはいやらしいことを考えたでしょう!これは当然の罰です!」
アリスは悪びれず答えた。
「うぐぅ…」
カンダタは言葉で答えられず、呻きで答えた。
-
>>224
え…!ずっと馬車だと勘違いしていました(゚д゚)
とりあえず続けます。
-
それから四半刻程、馬を走らせたであろうか。前方を指差しカンダタが叫ぶ。
「姐さん、あれ!」
カンダタの指差す先、進行方向よりやや左手、森寄りの正面に男が倒れている。
「わかってる!」
わき目も振らずアリスは答えた。
男の様子は、遠目にも衣服は焼け爛れぼろぼろの姿であった。
誰よりも正義感に厚いアリスがそれを放っておけるはずが無い。
まして、アリスは何かに夢中になると他のことが目に入らなくなるタイプなのだ、
カンダタには一切目もくれない。少し、カンダタは寂しかった。
どぉぉぉぉぉと土煙をあげて馬車が止まる。軽くドリフトをするような形だ。
アリスが馬車から飛び降りる。
「君、大丈夫かい!?」
―あれ、おかしくねぇ?―
その時だろうか、カンダタが違和感を感じたのは。
アリスに冷たくされたからではない、言いようの無い不安を感じた。
何か薄暗い情念、邪悪な物が潜んでいるような感覚。
(そういや、この男、いつの間にここにいた?
何か…、何かおかしい。急に降って湧いたように現れなかったか?
そうだ、こんな目立つところに傷を負ったまま倒れるなんておかしいじゃないか。
襲われて、こんな所で倒れてたら止めを刺されてるはずだぜ?
もし、倒れているならもっと目立たないところ…。
それに、なんだ?衣服は焼け爛れてるけど、体は無傷じゃないか。
おかしいぞ?おかしい!?おかしい………!!!)
「姐さん!!!」
「ザラキ!!!」
クリフトがザラキを唱え終えるのと、カンダタがアリスを突き飛ばしたのが同時だった。
-
オリジナル呪文ももう勘弁してくれよ……orz
-
カンダタは悪人である。―いや、だったと言うべきか。
純朴そうな人間は騙して金品を巻き上げたし、貯えている所からは強奪した。
また、人さらい、その売り渡しにも手を出した。およそ真っ当とは言えない生き方で暮らしていた。
そのため、逆に自らを陥れようとする輩、欺こうとする輩に出会うことも多かった。
化かしあい、騙しあい、欺きあう。悪の道、修羅の道だった。
―それゆえかもしれない。クリフトの不自然に気がついたのは。
どこか、そういう暗い情念に対して敏感な部分がカンダタにはあった。
そして、そんな生き方を改めようとしたのはアリスに出会ったためであった。
アリスはカンダタの行おうとする悪事の、そのことごとくを粉砕した。どんな悪事も見逃さなかった。
だが、とうとう彼の命を奪うことはなかった。
(どんな悪人でも、改心することはできる。)
どこまでも優しく強かった。そんなアリスに心打たれ彼は改心しようと決意したのだ。
(姐さんは光だ、俺の光だ。
いや、世界を照らす光、勇者なんだ、守らなければならない!!!)
そう思うと、自らの身も省みず飛び出した。
アリスは突き飛ばしたが、頭を振っている所を見ると、どうやら無事らしい。
だが、自分は猛烈な寒気を覚えると共に、意識が昏倒する感覚を覚えた。
(あ……、こりゃ俺、死んだわ。)
カンダタは、いともたやすく自らの死を受け入れた。
-
>>228
あぁ、そうです。
これまでの話を見てると何か詠唱してるけど全文が出たわけじゃないし、
結局、詠唱までの呪句って捏造するしかないじゃないですか。
私は、そこらへんセンスないんでマイナーな漫画から適当にパクったんですが。
詠唱文がまずければさしかえたいな、と思っていました。
話の流れ上、間に詠唱(クリフトの実際の行動)を挟まないとテンポが悪くなりますし…。
-
クリフトは困惑していた。目の前の女を殺したはずだった。完璧なタイミングだった。
(何が起こった?)
突然の出来事に頭がついていかない。
(男?男か……?男が飛び出してきた?どうなったんだ?
何が起こった?俺は女を殺そうとしたんじゃないのか?)
元々、小心なクリフトである。正気を取り戻すにはいささか時間を要した。
「カンダター!」
アリスが駆け寄る。突き飛ばされた瞬間、一瞬何が起こったかアリスはわからなかったが、
すぐに状況を理解した。―倒れていた男が自分を殺そうとして、咄嗟にカンダタがかばってくれた―
アリスは自分の迂闊さに歯噛みする。
(そうだ、こういうこともあり得るのだ。
弱者のふりをして、人の寝首をかこうとする奴、人を欺こうとする奴。
倒れている男がその可能性だってあったってのに……!)
それを考えるにはアリスはいささか直情的で正直でありすぎた。
いつもなら、冷静なサマンサや、マイペースなフィオが諌める場面であった。
「カンダタ!カンダタ!」
倒れているカンダタを抱き起こす。その肌は異様に赤黒く、そして冷たい。
(この症状は見たことがある。)
生物を即死させる呪文―ザキ、ザラキ―。その対象は生命たる血液、体液を全て凝固させられ即死させられる。
血流の流れを止められた体は異様に冷たくなり、
また、血管の内壁は本来ありえない圧力を受け体内で裂ける。
毛細血管が粉々になるため、体表は内から血に染まり赤黒くなるのだ。
先程まで倒れていた男が叫んだ言葉も、『ザラキ』であった。
-
「姐さん……、良かった、無事だったんですね……。」
カンダタが震える手でアリスを掴む。
本来、即死させる呪文だが、
アリスをかばう形で魔力を完全に浴びなかったため、その効力はやや緩やかであった。
(あぁ……。あぁ………)
アリスは聖なる守りを持っている。邪悪な呪文を受け付けることは無い。
(それなのに!)
自分はかばってもらわずとも無事だった。それなのに、それなのに自分をかばうなんて!!
余りにやるせない事実だった。しかし、
「あぁ……、助かりました。あなたのおかげで………!」
それはアリスは言わない。自分をかばってくれたカンダタを傷つけたくなかった。
「へへ……、良かった……。へへへ………。」
カンダタは笑った。
そう答える間にも、見る見るカンダタの体色は変化していき、血管が破裂する赤から、固まる黒へと変わっていった。
「あぁ………、姐さん……、さ…む……い………」
―カンダタが死んでしまう!
アリスはなんとかそれを食い止めたい。
しかし、いかな勇者と言えど、死の呪文に捕らわれた人間を救い出す術は無かった。
両眸から涙があふれ出す。雫は頬を流れ落ち、カンダタの厚い胸板をぽたぽたと濡らした。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板