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投下用SS一時置き場

1名無しさん:2006/05/10(水) 23:41:46 ID:OKj1YCQ2
規制にあって代理投下を依頼したい場合や
問題ありそうな作品を試験的に投下する場所です。

1951 ◆CruTUZYrlM:2012/04/27(金) 01:55:53 ID:???0
早速ミスってるう……
>>1950
【F-5/森林/朝】
ではなく
【F-5/森林/午前】
です、申し訳ない……

これにて投下終了です。
何かありましたらどうぞ。

1952ただ一匹の名無しだ:2012/04/27(金) 08:41:41 ID:???0
ルイーダの髪の色は青では?

1953ただ一匹の名無しだ:2012/04/27(金) 08:56:30 ID:???0
乙です。
マーニャの支給品がドレスとブーケで残り0〜1ですね。
ブーケはフローラとかぶってるけどいいのかな?

1954 ◆CruTUZYrlM:2012/04/27(金) 09:07:26 ID:???0
ご指摘ありがとうございます。

>>1952
完全に勘違いしていました。
>>1947
>そこにはマスクで顔を包んだ男と、すらっとした黒髪を束ねた女性が立っていた。
の黒髪の部分を青髪に変更します。

>>1953
ブーケを現実出典に、支給品数を修正いたします。
正しくは以下のようになりますね。

【マーニャ@DQ4】
[状態]:健康
[装備]:ソードブレイカー@DQ9
[道具]:不明(0〜1)、基本支給品一式
[思考]:ゲームには乗らないが、向かってくる相手には容赦しない。
     一刻も早くミネアと合流する。

※あきなの遺体に以下のアイテムが装備されています。
 ウェディングドレス@DQ9、ブーケ@現実、水のリング@DQ5、シルクのヴェール@DQ5

1955 ◆CruTUZYrlM:2012/04/27(金) 13:16:05 ID:???0
影の騎士、ゲリラ投下します。

1956人の闇、闇の人 ◆CruTUZYrlM:2012/04/27(金) 13:19:15 ID:???0
「アーッヒャッヒャッヒャ!! こりゃ傑作だぜ!!」
欲望の町で起きた惨劇を、一匹の骸骨が炭鉱の入り口から見つめていた。
彼が炭鉱の入り口と言う遠目から惨劇を見届けられたのは理由がある。
彼に支給されていたのが、千里をも見渡す力を授ける巻物だったからだ。
「お……一人分の気配が無くなったな、こりゃ誰か一人は死んだって事か!」
それだけではなく、彼にはもう一巻の巻物も授けられていた。
いかなる音をも聞き逃さない、地獄の耳の力を授ける巻物も彼の手にはあった。
惨劇の中で繰り広げられていた会話のほかに、彼の耳には人間の心音まで届いていた。
今、その中の一つの心音の音が途絶えた。
直前の複数の会話から察するに、息絶えたのは青髪の子供だろう。
彼が生き残るまでの道に、一歩近づいたことを確信して笑う。

ひとしきり笑った後に、落ち着いて今後の動きを考える。
この世界は太陽がなく、昼夜と言う概念がないようだ。
謎の明りはあるものの、建物や人間を認識するのがようやくできる程度の者である。
自分の姿を用いれば、この世界でずっと潜み続けることも可能かもしれない。
しかし、先ほどのもょもとのように簡単に騙せる者ばかりではない。
あのロトの勇者の用に自分の存在を見破る者たちも現れるだろう。
今はこの場に留まって置くのもいいかもしれないが、隠れ続けることが出来るのも時間の問題だ。
次の一手を打たない事には、生き残ることも難しくなってしまう。
「ククク……それもいいな」
一つの邪悪な考えが浮かぶ。
千里眼の力で見渡した光景から、見当たった五人の人影を思い出す。
まずは、惨劇を招いた金髪の女性ミレーユ。
デスタムーアに従い、人を殺して弟を生かすという私利私欲に満ち溢れた道を選んだ。
巻物を読んだ時に耳には行ってきた会話からも、彼女が既に一人の人間を不意打ちで殺していることは知っている。
まるで飲み込まれそうなほど覚悟の決まった瞳と、なんとも思わない落ち着いた声。
その彼女は町を早々に立ち去り、どこかへと立ち去ってしまった。
彼女は放っておいても人を次々に殺してくれるだろう。
そして、先ほど騙したもょもと。
彼も襲撃にあっていたのだが、物好きな青年のおかげで一命を取り留めていた。
受けた恩義には忠実な性格なのか、男を殺さずにそのまま町を後にしてしまった。
自分が唆した「戦え」という一言では、全てを破壊しつくす悪鬼に仕立て上げることは出来なかったのだろうか。
内心舌打ちするも、戦うと言う意志が消えていないことを会話から確認し、早々に人を殺してくれることを願った。
この二人に関しては、自分がどれだけ干渉しようしまいが人と戦う道を選ぶだろうから問題はないだろう。

1957人の闇、闇の人 ◆CruTUZYrlM:2012/04/27(金) 13:19:45 ID:???0

問題は残りの三人だが、物言わぬゴミになった子供をさっさと放っておくとすると残りは二人である。
片方は子供に助けられたピンク色の短髪の女シンシアである。
もょもとに襲撃されたときに槍を構えて応戦はしていた者の、ろくに力は入っていなかった。
おそらく、戦闘に関しては素人同然だろう。
子供ともょもとの闘いを黙ってみていることしか出来なかったことがそれを証明している。
灼熱が襲ってきたとき、指を咥えてみているだけだったことから特殊な技能も持たないのだろう。
ともかく、この殺し合いでは到底生き残れそうにもない弱者であること判断した。
そしてもう一人、ヘラヘラ笑いながらもょもとと子供の戦いに横槍を入れてきた青髪の男ロッシュである。
魔王を倒せるなんて夢物語を語っていたが、それを裏付ける実力は今しがたこの目で確認したところだ。
あのもょもとの攻撃を喋りながらも冷静に回避することが出来る能力、灼熱に対して咄嗟に状況を判断してもょもとを守る力。
戦いの力に関してはいまだ未知数、だが火炎を和らげる呪文を操ることと状況判断能力から、あのロトの勇者に匹敵すると行っても過言ではない。
全ての人々に死に絶えてもらわなければ自分が生き残ることは出来ないこの場で、彼のような強力な意志を持った人間と言うのは一番厄介な存在である。
彼のような存在に、付け入る隙を与えるには内部から突き動かすしかない。

襲撃を受けて子供を失い、説得は失敗すると言う彼らからすれば最悪の結末を迎えている。
人の傷ついた心と言う物に付け入るのは簡単だ、適当に同情しながら相槌を打っていれば向こうは信用してくれる。
しかし、自分のこの骸骨の外見では怪しまれるどころか出会い頭に叩っ斬られる可能性もある。
「早速使うことになるたぁ……ねぇ」
ふくろから取り出した一本の杖を見て彼は笑う。
その杖は振りかざした者の姿を変えるという杖だった。
外見が怪しいなら、怪しくない外見を作ればいい。
あたかも害のない一般人を装い、彼らの心の隙間に付け入る。
仲間として受け入れられれば万々歳だ、そこから心の隙間を大きくし、不安材料などをぶち込んでいけばいい。
この殺し合いの場で不安な心を煽り、仲間内で勝手に殺しあってくれればいい。
屈強な戦士も、自分の心の綻びには抗えないのだから。

「上出来」
骸骨の男が杖を振り終わった後、そこには先ほどの惨劇の立役者ミレーユと同じ姿が立っていた。
あれほど狡猾な女なら、当分は生き残ってくれるだろう。
自分の化けた人間が死に、放送で名前を呼ばれて不信感を抱かれる可能性も低い。
そしてミレーユが去り際に残した一言から、ロッシュとミレーユが知り合い、もしくは仲間である可能性がある。
そのうえロッシュは襲撃者がミレーユであるということに気がついていない。
何食わぬ顔で現れ、心配するような声をかければいい。
「炭鉱を探索していたら、大きな音が聞こえたから町に出てみた」
何をしていたかと聞かれればこういう事を言えばいいだろう。
当分は疑われないように振る舞い、疑心感を抱かれ始めれば「殺し合いの場に来て気分が悪く、自分のことすら余り考えたくない」と言えばいい。
子供すら死に絶えるこの場で、気分を害している武器もないか弱い女性を演じ続ければ、おそらくロッシュは信じ込むだろう。
「ヒヒ……せいぜい守ってくれよ、勇者様」
影の騎士は場としての闇を脱し、人の心と言う闇に潜むために姿を変えて男に近づく。
彼もまた、この世界を狡猾に生き抜くためにありとあらゆるものを利用する。
手に入れた力、手にある力、人の力、心と言う弱み、すべて利用して最後に立つことを目指して。

邪悪な笑いが、小さく炭鉱に響いた。

1958人の闇、闇の人 ◆CruTUZYrlM:2012/04/27(金) 13:20:19 ID:???0
【E-8/欲望の町 炭鉱入口/午前】
【影の騎士@DQ1】
[状態]:変化、千里眼、地獄耳
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(ランタンなし)、変化の杖@DQ3
[思考]:闇と人の中に潜み続けて、戦わずして勝ち残る。
     争いを加速させるためあらゆる手段で扇動する。
     ロッシュに接触を計り、当分守ってもらう。
[備考]:変化の杖でミレーユの姿に変化しています。持続時間は不明です。
     千里眼の巻物により遠くの物が見え、地獄耳の巻物により人の存在を感知できるようになりました。
     範囲としては1エリアほどで、効果の持続時間は不明です。

1959 ◆CruTUZYrlM:2012/04/27(金) 13:20:51 ID:???0
投下終了です。

1960 ◆CruTUZYrlM:2012/04/28(土) 00:19:59 ID:???0
投下します

1961負数の二乗が負数とは限らない ◆CruTUZYrlM:2012/04/28(土) 00:24:08 ID:???0



神様、もし貴方が本当にいるのならば。



汚い言い方になってしまいますが……バカを治す薬を下さい。



ミネアは頭を抱えていた。
魔王が与える絶望とはまた違う絶望を胸に抱きながら、その場に蹲っていた。
何もないよりはマシ、という理由で危ない水着を着せられた。
その上から服を着ようとしたのだが、アンジェに「オシャレじゃないからやめといた方がいい」といわれて服を着る事を拒まれてしまった。
ということで、この布面積が危ない水着一枚でほっつき歩くことになったのだ。
が、それは単なる序章に過ぎなかった。
すっかり喋る意欲もなくし、黙ってアリーナとアンジェについて行くことにした。
自分の気などお構いナシに、早々と足を進めていくアリーナたちに着いて行くのが精一杯だった。
ついていく途中で何かがおかしいことにふと気がつく、記憶が正しければアリーナたちは「牢獄の町」に向かっているはずだ。
ピタリと足を止め、急いで袋からコンパスと地図を取り出し、辺りの景色と照らし合わせる。
次に把握した自分の位置から、牢獄の町に向かう為にはどちらに行けばいいのかというのを確認する。
自分の推察が正しければ、この場所から牢獄の町に向かうには北に向かう必要がある。
既に遠くなり始めているアリーナ達が意気揚々と足を進めているのは……南だ。
全力で走って追いつき、息を荒げながらアリーナたちに進行方向が違うことを告げる。
「えっ、ホント? ありがとうミネア、頼りになるわね!」
「ありがとうございます。さぁアリーナさん、早く向かいましょう!」
妙に意気投合している二人で盛り上がりながら方向転換して歩き始める。
ミネアは肩を落としてから一つ大きく溜息をついた。
いつか姉と二人で冒険していたときは、姉がまだ理解してくれる人間だったから上手く行っていたのかもしれない。
ソフィア達と冒険しているときも、ソフィアの冷静な判断と決断力によって迷うことなど殆ど無かった。
その有り難味とソフィアの偉大さを今、彼女は改めて噛み締めている。
彼女が仲間になってからブライを通じて話には聞いていた。
が、アリーナのおてんばっぷりは予想を一回りどころか大きく上回っていたのだ。
そしてアリーナと共に行動しているアンジェからも同じ気配がする。
気の合う者の方向性が見事に合致し、ある意味での暴走を繰り広げているのだろうか?
そんなことを考えているうちに、またもやアリーナたちに置いて行かれてしまった。
彼女達が進んでいる方向は、当然のように北ではなかった。
すうと息を吸い込み、瞳に涙を浮かべながら怒号にも似た叫びを放った。

1962負数の二乗が負数とは限らない ◆CruTUZYrlM:2012/04/28(土) 00:25:41 ID:???0

「サンディ、本当に良かったの? これから危ない目に会うかもしれないのに」
アルスは自分の帽子の中にもぐりこんでいる妖精に問いかけた。
「そりゃ危ないってるのは分かってるけどぉ〜。 
 アタシ一人であんな所にいてもさっきのピエロみたいなのに襲われたらヤダしぃ」
話の途中でなるほどな、とアルスは一人で納得する。
そもそも彼女に戦闘能力があるのならば最初から助けを求めることもしなかっただろう。
そしてこの場にはさっきのピエロのような人間がウジャウジャしている可能性だってある。
なんの力も無い彼女がそんな奴等と渡り合っていけるはずもないのだ。
先ほどは別れる事も提案したが、彼女にどの道選択肢はなかったということだ。
その後しばらく歩き続けている間も、サンディはその口を閉じることはなかった。
デスタムーアに対する恨みやら仲間の話やら、マシンガントークの話題は頻繁に変わっていく。
その話の中から、アルスは「寂しさ」という一つの感情を感じ取った。
恐らく、この妖精は喋ることで気を紛らわせているのだろう。
いきなりどこだか分からない場所に連れて来られて殺し合いを強要され、その後すぐに襲われたのだからそれも当然だろうか。
自分が話を聞くことで、彼女の寂しさが紛れるのならば。
このまま話を聞きながら走るのも悪くはないな、と思っていた。
「あーっ!!」
そんな矢先に、頭の上のサンディが緊張感もなく大声をあげる。
あまりの大声に思わず耳を塞ぐ。それに両手を使ってしまって自分の頭が大きく揺らぐ。
サンディがずり落ちそうになる前に頭を垂直に戻し、バランスを取り戻す。
「い、いきなりどうしたんだよ」
「あそこ! 急いで! 早く!」
サンディが自分の顔の前に現れ、一つの方向を指差している。
立ち止まってその指差す方向を見つめなおすと、そこには三人の女性が居た。

1963負数の二乗が負数とは限らない ◆CruTUZYrlM:2012/04/28(土) 00:26:38 ID:???0



「お二人ともい・い・で・す・か!?」
危ない水着を着たミネアの前には、正座をしているアリーナとアンジェ。
いつしか姉に説教をしているときでも、ここまで怒った事はなかったかもしれない。
それほどまでに、ミネアの心の中には怒りが溜まっていた。
魔王に連れ去られ、どこか分からない場所で見るのも恥ずかしい水着一枚で殺し合いをしろと言われ。
幸運にもめぐり合えた仲間からは「ないよりはマシ」ということでその水着を着ろと言われ。
そんな中羞恥心を抱えながらも、魔王を倒すために仲間と行動しようとした。、
しかし、今度はその仲間が方角すら分かっていないと来た。
当の本人達は「こっちにいけば何とかなるだろう」と笑いながら自信満々で突き進んでいく。
殺し合いが行われている場所だというのに、全く持って緊迫感のない二人の表情に積もりに積もったありとあらゆる感情が爆発した。
頭から湯気が出んばかりの勢いで怒り続けるミネアの前で、二人は申し訳なさそうに蹲ることしか出来なかった。
「大体殺し合いが行われているというのに、方角の確認もせずに歩き始めるなんて無謀すぎます!
 計画に対する下調べとか! それが正しいのかどうかの確認とかをどうしてしないんですか?!」
「ご、ごめん。でもジッとしてられなくって」
「話はまだ終わってません!」
弁解をしようとしたアリーナを一喝して黙らせる。
その声にアリーナは再び小さくなってしまう。
「お二人だけで行動するのならば別に構いません! 北へ行こうが南へ行こうが空を飛ぼうが全く構いません!
 で・す・け・ど! 町へ行くと言いながらも、その町の方角へ誘導している仲間の言うことを聞かずにあちこち行ってしまうのはどういうことですか?!」
「すいません……」
声を荒げながら叫び続けるミネアに対し、アンジェはただ謝ることしか出来なかった。
だが、ミネアの怒りはまだ収まらない。
「少し話は変わりますがせっかくなので言ってしまいます! 私はたった水着一着でほぼ防具も何もないんですよ!?
 そんな私を置いてまわりの確認もせずに先に歩いていくなんて、貴方達に協調性って言葉はないんですか!?」
二人はまわりの確認はしていたが、ミネアの歩く足が遅いという理由だけで片付けてしまっていた。
ここまで来ると流石に二人も何も言い返せなくなってくる。正座している二人の目にはゆっくりと涙が溜まっていた。
「ちょっと! 聞いてるんです――――」
「とりゃァアアアア!!」
「――かびらっ」
突如として説教が止まり、ミネアが後ろに倒れこんでしまった。
敵襲かと思った二人が顔を上げ、素早く身構える。
「アンジェー! マジ会いたかったー!! チョーうれしーい!!」
そこには、アンジェのよく知る妖精の姿があった。

1964負数の二乗が負数とは限らない ◆CruTUZYrlM:2012/04/28(土) 00:27:46 ID:???0

ミネアを起こした後のひと悶着を終え、アルスは四者の中央に立って手短に自己紹介を終えた。
そのついでにミネアのあまりにも過激な格好に目のやり場を失っていたアルスは、自分が持っていたマントを手渡すことにした。
なぜかアンジェがマントを羽織ることを反対していたが、受け取るや否やミネアはそそくさと大きなマントで体を隠してしまった。
声を上げて指摘しようとしたアンジェだったが、ワンテンポ置いてから「これはこれはオシャレですね……」と言い、なんだかよく分からないが納得してしまった。
改めてアルスはそれぞれの話を聞いてそれぞれに弁解と状況の説明を行うことにした。
ミネアがこの場に来てからあまりにも様々なことが起こり過ぎて、我を失って説教をしていたこと。
サンディが二人のうちの片方のアンジェと仲間で、正座させて説教しているミネアを敵だと勘違いして体当たりをかましてしまったこと。
そもそも、ミネアが何故説教をしていたのかという理由を含めてそれぞれに分かりやすく説明する。
どうして無関係の自分がこの立場に立たねばならないのだろうとも思ったが、それは以前の冒険の時からさして変わらないことである。
マリベルのわがままを聞き、ガボの野生の勘を翻訳し、今一伝わりにくいメルビンに伝える。
今の状況もそれと変わらないのかもしれない、と考えると思わず笑いが零れてしまう。
「すいません……つい熱くなってしまって」
「ふふ、いいのよ。私、ミネアのそんなところ見るの初めてだったし」
落ち着きを取り戻し、ミネアはすっかり小さくなってしまっている。
そんな彼女にアリーナは優しく微笑みかけていた。
「でも〜、アタシからみたらチョー怖いオネーサンだったわよ〜?」
アンジェの頭の上で茶化すサンディに、アンジェはコラと怒りながら小突く。
「で、元々アルスたちはどこかに向かってたんじゃないの?」
アリーナのその言葉で、アルスはようやく本来の目的を思い出す。
「そうだ、僕達は南に飛び去っていった魔物を追っかけて山を西側から回って南下する途中だったんだよ。
 こうしてる場合じゃない、早く行かなきゃ!!」
そう言いながら素早く立ち上がり、駆け出そうとした足が止まる。
自分についていくと言っていたサンディがこれからどうするのか? それだけが気になっていた。
幸い、彼女が探していたアンジェという人物にめぐり合うことには成功した。
知らない自分と共に行動するより、彼女と行動するのが一番いいだろう。

1965負数の二乗が負数とは限らない ◆CruTUZYrlM:2012/04/28(土) 00:28:19 ID:???0

そうして別れの言葉を告げようとしたアルスを遮り、ミネアが先に口を開く。
「魔物討伐……ですか?」
静かに問いかけたミネアに、アルスはゆっくりと肯定の意を示す。
少し考え込む様子を見せた後、頭に電球でも浮かんだかのような表情で彼女は喋り始めた。
「提案があります、アンジェさん。貴方はアルスさんについて行ってください」
突然の提案に、アンジェが思わず立ち上がってしまう。
しかし、アンジェが何かを言う前にミネアは一人で喋り始める。
「私たちの最終目的はあの大魔王を倒すことです。
 その為には一人でもより多くの仲間を集める必要があります。
 私たちが固まって行動しても一つの場所にしか辿り着けません。
 かといってバラバラで動いてしまっても、敵に襲われたときに生き残れるとも限れません。
 ここにいる中でいざというときに闘えるのは四人だけ、ならば二人ずつに分けるのが最適です」
他者に喋る隙間を与えないよう、まくし立てるようにミネアは喋り続ける。
「強力な魔物はおそらく人を襲うでしょう、逆を返せばそれに抗う人も居るということです。
 アルスさんが急ぐほど強力な魔物なのでしょう、それを考えてもアルスさんお一人で向かわせるより誰か付いた方がより安全に魔物を倒せます。
 魔物を倒した暁には、アルスさんをはじめとしたその場に居る人間が仲間となっているはずです」
聞いた話
「そこで、私たち三人の中から誰かを選ぶというのならばアンジェさん。あなたが適任なんです。
 アリーナさんではパーティーのバランスが悪くなってしまいます。私もアンジェさんもどちらかというと守りの人間ですからね。
 アルスさんが連れていた妖精さん……サンディさんでしたっけ? 彼女と知り合いである点もあります。
 私たちも私たちで仲間を集めておきます、いずれ再会するときには両方が集めた大人数の抗うものたちが集まるに違い有りません」
ほぼ一息で途切れることなくミネアは言い切った。
一息ついているときに、アリーナが素朴な疑問を投げかける。

「ねえ、ミネアじゃダメなの?」

空気が凍りつき、ヒビが入る音が聞こえる。
アルスは早々と嫌な空気を察して一歩退き、サンディも直感でやばさを察してアルスの帽子の中にもぐりこむ。。
ミネアが大きな溜息をこぼしても、アンジェとアリーナは頭にクエスチョンマークを浮かべたままである。
少し前と同じようにすうと息を吸い込み、今度はハッキリとした怒号を放った。
「貴方達を二人で野放しに出来るわけが無いでしょう!」

1966負数の二乗が負数とは限らない ◆CruTUZYrlM:2012/04/28(土) 00:29:19 ID:???0



ミネアたちと別れ、アンジェとサンディと共に南を目指して早足で歩いていたアルスは申し訳なさそうに口を開く。
「な、なんか悪いね」
「いえ、しょうがないです。元はといえば私達が悪いわけですし……」
アルスは早足で駆け抜けながらバツが悪そうに頭をかく。
しかし、完全に先ほどの重い空気を打ち砕けたわけではなく、少しだけ引きずってしまっている。
流石のサンディもこの空気を打破することは難しかったのか、アンジェの頭の上で黙ったままである。
「そういえば、武器は持ってる? 僕はコレぐらいしか持ってないけど……」
差し出されたのは一本の棒だった。
オリハルコンそのものとはまた違う、オリハルコン製の棒だった。
オリハルこんほど精錬されているものではない、本当にただの棒なので攻撃能力はお察しかもしれない。
しかし、杖と同じ要領で扱えばないよりマシだろうと考えた彼女は差し出された棒を受け取った。
「急ごう、アンジェ。いろいろと取り返しが着かなくなる前に」
グラコスは既に暴れ始めているのだろうか?
もしグラコスが既に誰かの命を奪っていたのなら、自分の知っている人間があの魔物に襲われてしまっていたら。
一度考え始めてしまうと、嫌なことばかり考えてしまう。
首を振るって嫌な考えを振り落とし、アルスは少しだけ足を進める速度を早めた。



「ごめんってミネア! 待ってよ〜!」
完全に機嫌を損ねてしまい、そそくさと歩くミネアの後ろをひょこひょことアリーナがついていく。
「そんなに先いくと危ないよ〜!」
その言葉に、ミネアはくるりと振向いてアリーナに向けて指を指して言い放つ。
「私が先に行かないと、また違う方角に歩かれてしまいますからね!」
流石のアリーナも、この指摘には黙ることしか出来なかった。

1967負数の二乗が負数とは限らない ◆CruTUZYrlM:2012/04/28(土) 00:30:07 ID:???0

【D-3/北部草原/午前】
【アルス(主人公)@DQ7】
[状態]:健康
[装備]:はがねの剣@歴代
[道具]:支給品一式
[思考]:顔見知りを探す(ホンダラ優先) ゲームには乗らない
     南(ヘルハーブ・絶望の町方面)に向かったグラコスを追跡して止める。

【アンジェ(女主人公)@DQ9】
[状態]:膝に擦り傷(行動には支障なし)
[装備]:メタルキングの盾@DQ6、オリハルコンの棒@DQS
[道具]:ハッピークラッカーセット@DQ9(残り4個) 使用済みのハッピークラッカー 支給品一式
[思考]:困っている人々を助ける、デスタムーアを倒す、アルスと共にグラコス討伐。
[備考]:職業はパラディン。職歴、スキルに関しては後続の書き手にお任せします。

【サンディ@DQ9】
[状態]:健康
[装備]:疾風のバンダナ@DQ8
[道具]:不明支給品(0〜2、武器防具の類ではない)、支給品一式
[思考]:ゲームには乗らない、とりあえずアンジェ達についていく。
[備考]:羽が不調のためあまり高くは飛べません。飛べて人間の身長程度。

【C-3/南部草原/午前】
【ミネア@DQ4】
[状態]:もうおこったぞう
[装備]:あぶない水着、風のマント@DQ2
[道具]:支給品一式
[思考]:仲間や情報を集める。 アリーナと共に牢獄の町に向かう。

【アリーナ@DQ4】
[状態]:健康
[装備]:竜王のツメ@DQ9
[道具]:フックつきロープ@DQ5、支給品一式
[思考]:デスタムーアを倒してゲームを終わらせる、ミネアと共に牢獄の町に向かう

1968 ◆CruTUZYrlM:2012/04/28(土) 00:32:32 ID:???0
投下終了です。

1969ただ一匹の名無しだ:2012/04/29(日) 22:54:05 ID:???0
おつかれさまです。
すみません、時間があったらでいいんですが、
「人の闇、闇の人」でもょもととミレーユの状態表がほしいのです。
前話で町の中にいて、今作で町の外に出たという描写があったので。
お手数ですが、お願いできないでしょうか。

1970 ◆1WfF0JiNew:2012/04/30(月) 01:57:04 ID:???0
投下します

1971燃やし尽くす魔王の証明 ◆1WfF0JiNew:2012/04/30(月) 01:58:36 ID:???0
「――ワシが女の子いっぱいの世界を望んだ理由?」
「そう。どうしてそんな世界を欲しがったのか気になって」

とりあえず現在位置から一番の近場である絶望の町へと向かっている最中、ゼシカは竜王に問いかけた。

「なんだ、そのようなことか。期待して損したわ。てっきりゼシのんがその世界に入りた〜い(テヘペロ)ぐらいのことを言ってくれるかと思ったのにのぅ」
「安心しなさい、それだけは世界がどれだけ絶望に満ち溢れてもないから。というかゼシのんって呼ぶんじゃないわよ。
 あなたにそう言われる筋合いはないわ」
「可愛いのに……。それよりもなんでじゃ! ワシのハーレムいいじゃろ!」
「よくないわよ! 何が好きであなたのハーレムに入らなきゃいけないのよ」
「そうは言ってものう……お前自身ワシのハーレムに入る喜びはあるじゃろ」

先頭を歩いていた竜王は、くるりと振り返ってキリッとした顔を作る。
その見事と言っていいくらいのドヤ顔にゼシカは顔を歪ませた。
うぜえ、こいつ。それはゼシカでなくともこの世界にいる参加者なら誰もが思うことであろう。

「あなたのハーレムにいたら自分がダメになると思うわ……。他の人にも言えることよ、あなたのハーレムだけはやめとけって」
「そこまで言うことないじゃろ!?」
「出会い頭にいきなりセクハラした変態に言われたくない」
「だって目の前におっぱいがあったら揉むしかないじゃろう……! 誰だってそーする、ワシだってそーする」

改めて、ゼシカはこんなのが魔族の王とは信じられないと重いため息を吐いた。
これがトップだと部下は大変だろうなと思いつつも、脱線している話題を戻そうとギロリと竜王を見る。
デレデレとした顔に拳をぶち込みたい衝動もあるが、話が進まないので我慢。
気を落ち着けることこそがこの変態とうまくやっていくコツだとゼシカは早くも悟っていた。

「……わかったわかった。まあ結論から言おう。愛が知りたいからじゃ」

今までおちゃらけていた竜王からは思いもよらない言葉にゼシカは絶句した。
女だらけの世界と愛を知る、それはイコールで結びつくものなのか。
イメージするだけで頭が痛くなる。

「ワシはな、親を知らん。誰がワシを生んだのか、どう育てたのか。全部記憶にないのじゃ。
 育て親みたいなものにはドラゴンがいてな。物心がついた時に親というものについて聞いたが知らぬ存ぜぬを貫かれての」

思いもよらぬ竜王の境遇にゼシカは黙って耳を傾けた。
自分も、兄をドルマゲスに殺されるといった不幸に見舞われてそれなりのキツイことは経験している。
だが、竜王は違う。母親――詰まるところの家族といった存在を知らないのだ。
大切な人が殺された自分、大切な人がそもそもの話存在しない竜王。
どちらの方が不幸なのだろう。そんな比較に意味は無いのについ考えてしまった。

「気がついたら魔族の王として君臨していてな。親の愛など言葉上でしか知らんかったわ」
「それがどう女だらけの世界とつながるのよ」
「簡単なことよ。女だらけの世界にすればワシの母親に会えるかもしれない。
 愛という概念をこの身で味わえるかもしれない」

愛は竜王の未知なる領域である。経験したことのないものなのだから当然だ。
だからこそ彼は未知に恋焦がれた。
それを知れば何かが掴めるのではないだろうか。
魔族の王として更なる高みへと登れるのではないだろうか。

1972燃やし尽くす魔王の証明 ◆1WfF0JiNew:2012/04/30(月) 01:59:11 ID:???0

「思い立ったら行動じゃ。即座にワシはラダトームへと行ってローラ姫を誘拐してきた」
「なんでそうなるのよ……いきなり誘拐で愛もへったくれもないじゃない」
「うーむ……美少女を攫ってワシの妃にする。ゆくゆくはキャッハウフフなことをすることで愛を知る。
 良い手段だと思ったんじゃがなぁ。そもそも全部アレフが悪いのじゃ!
 あの外道が邪魔さえしなければワシは愛とは何か知っていたかもしれんのに!」

さっきまでのシリアス顔はどこへやら。
竜王は初めて会った時と同じ、デュフフと気持ち悪い声を吐き出しながら一人身体をくねくねとしている。
こいつは一分もシリアスでいられないのか。
ゼシカが再び重い溜息を吐いて前を向いたその時。

「ふむ、湖か……」

前を歩いていた竜王が、足を止めた。
ふとゼシカもそれにつられて足を止めると、前を見る視界には少し大きめな湖が存在していた。
だが、見たところは何の変哲もない湖だ。ここで立ち止まる理由なんて無いはずだ。

「どうしたのよ、いきなり止まっちゃったりなんかして」

近くの町に行くのではなかったのかとゼシカが声をかけようとしたその時。

「げははっ! まさか獲物自らのこのことやってくるとはなぁっ! 楽勝過ぎるぞぉ!」

突如湖から現れた異形の化け物。それは奇襲には十分すぎるくらいのものだった。
そして、化物の口から吐き出される凍りつく息がゼシカを襲う。
数秒も経たぬ内にゼシカの身体は硬直してバラバラに弾けることだろう。
そう。

1973燃やし尽くす魔王の証明 ◆1WfF0JiNew:2012/04/30(月) 01:59:43 ID:???0

「滅尽滅相――燃えろ」

ここに竜の盟主たる竜王がいない限りはそのような結果になっただろう。
彼の手から放たれた閃光が横に広がり焔の波を作る。

「呑み込め、焔」
「げはっ!? わしの凍りつく息を消しただとっ!!」

焔の波が、化物――グラコスの口から放たれた氷の息を呑み込んで勢いを相殺する。
そして、竜王が面を上げる。その顔つきは先程、ゼシカに対して向けられていた変態エロ野郎の顔ではなく。
 
「 王 を 舐 め る な よ 三 下 」

見る者全てを恐怖で凍らせる魔族の顔だった。氷雪呪文も比ではない、殺意の波動が湖全体に波紋する。
横にいたゼシカは、思わず竜王を二度見してしまったくらいだ。
これは、誰だ? 今まで自分の胸を見て鼻の下を伸ばしていた変態とはワケが違う。
今ここにいるのは紛れもなく全てを飲み込む王の中の王である。

「教えてやろう塵屑。これが本当の攻撃というやつだ」

そう言って彼は右手を軽く伸ばし。

「竜の吐息よ、ワシの掌に宿れ――ベギラマ」

竜王の掌から発射された閃光は、一変の歪みもなく真っ直ぐに突き進んだ。
加えて、呪の言葉を詠唱したことにより一度目のベギラマとは速さや熱さ、何もかもが以前とは違う。
閃光がグラコスの腹部を抉り、抉られた痛みに身を捩らせながらグラコスは汚い咆哮を上げた。

「醜いのう。聞くに耐えんよ。その不愉快な踊りはワシを誘っておるのか? 貴様のような屑がワシを誘おうなどとは無礼の極み、故に死ね。
 ああ、それにしてものぅ……お主の姿形は視覚的暴力じゃ、見ていて吐き気がしてくる。ほら、さっさとかかってこい。その似合わないトサカを溶かし尽くしてくれる」
「ぐ、がぁ!!!! 貴様ぁぁぁあああああああああ!」

グラコスは、態勢を立て直しヤリを持ち、竜王に勢い良く突撃した。
そして、疾風突きをを軽く凌駕すると言っていいくらいの突きを放つが。

「ワシはアレフガルドの頂点に立つものであり女の世界を統べるものであり世界を闇へと還すものであり――――誇り高き竜の王であるぞ」

竜王は落ち着いていた。突き出されたヤリを左の掌で捌き、勢いを殺す。
そして、右の掌はがら空きだったグラコスの頭を掴み。

「頭が高いわ、平伏せよ」

グラコスの頭を地面へと叩き潰し、ベギラマを唱えた。
眩いばかりの閃光が、グラコスの頭を巻き込んで暴発する。瞬間、周りの酸素を全て吸い込んだかのような強烈な炎と爆発爆発が巻き起こった。

「ぎぃいいいいいいいいいいやあああああああああああああああああああああああああああっっ!!?」
「ふう……怪物故にまともな言葉も喋ることも出来ぬのか? ああすまぬ、畜生が言語を理解できるはずもないからなぁ!
 だからそんなに汚い断末魔も平然と挙げれるのよのう。クハ、ハハハハハハハハハハハッッッ!」

ゼシカはこの一方的なワンサイドゲームを遠目で見ていることしかできない。
だが、それ以上に彼女は戦慄していた。
彼がここまでの強者であり、残酷な悪であるということに恐怖を抱いてしまった。
ああ、彼は違う。決して万人を救う英雄でもなく護られるだけの一般人でもなく。

1974燃やし尽くす魔王の証明 ◆1WfF0JiNew:2012/04/30(月) 02:00:21 ID:???0

「で、いつまで喚いておるのだ。五月蝿いぞ、黙れ」
「ぐ、ぎやああああああっっ!」

閃光が再び破裂する。二度の閃熱がグラコスの頭部のトサカを溶かし尽くした。
それを見て竜王は再び心底おかしそうに口を三日月に釣り上げて笑う。

「ハハハハハハハハッッッ! そのトサカも面影がなくなったのう! 不細工が更に不細工になっておる! 
 ようし、次はそのぶ厚い唇か、それとも無駄に長い尻尾か? 好きな部位を言うが良い。サービスじゃ、そこから溶かしてやろう」

確信した。彼は、魔王だ。
ただの女好きのおちゃらけたバカな男だとついさっきまで思っていた自分が恥ずかしい。
これはそんな生易しい存在ではなかった。
魔の化物を統べる悪――悪魔の化身である。

「おお、そうだった。名乗れよ、怪物。一応殺したものの名前ぐらいは覚えておきたいからのう。ほら、早く答えよ。
 それとも何だ? お主はただ力で粗方潰すことしか能がない塵屑か? もしや戦の作法も知らぬのか?」
「貴ぃぃ様ァァァッ! この海の魔王、グラコス様を愚弄するか!」

依然と頭部で燃え滾っていた焔を水に浸かることで冷まし、グラコスは、再びヤリを構えて殺気を全開にしていきり立つ。
気の弱いものがそれを浴びれば一瞬で気を失ってしまうことが明らかだろう。
それに対して、竜王は表情一つ変えずに殺気の風を涼やかに受け流す。

「ほう、さっきよりはましになったではないか、それでこそやり甲斐があるというものだ。
 ではやろうか。ワシの炎がデスタムーアにどれだけ通用するかお主で確かめさせてもらうとしよう」
「わしの氷が貴様の炎で溶けるものか! 逆に貴様ら二人を凍りづけにして剥製にしてくれるわ!!!」

「ああ、本気で来いよ? 一瞬で終わってしまうのはつまらん。全存在を賭けてワシを殺しに来い。
 それと、ゼシのんに手を出すのは無理よのう。その前にワシがお主を殺してしまうからなぁ!」

海の魔王と竜の魔王、早すぎる激突が今まさに始まろうとしていた。



【E-3/湖/午前】
【ゼシカ@DQ8】
[状態]:健康 羞恥
[装備]:さざなみの杖@DQ7 
[道具]:草・粉セット(※上薬草・毒蛾の粉・火炎草・惑わし草は確定しています。残りの内容と容量は後続の書き手にお任せします。
      基本支給品
[思考]:仲間を探す過程でドルマゲスを倒す。最終的には首輪を外し世界を脱出する


【竜王@DQ1】
[状態]:HP14/15 
[装備]:なし
[道具]:天空の剣@DQ4、キメラの翼@DQ3×5、基本支給品
[思考]:①ゼシカと同行する。最終的にはデスタムーアを倒し、世界を脱する。

【グラコス@J】
[状態]:頭部トサカ消失、重度の火傷
[装備]:グラコスのヤリ@DQ6
[道具]:ヤリの秘伝書@DQ9 支給品一式
[思考]:ヘルハーブ温泉・湖周辺にて魔王としての本領を発揮していいところを見せる。
    デスタムーアの命令には従いつつも、蘇ったのでなるべく好き勝手に暴れたい。
[備考]:支給品没収を受けていません。水中以外でも移動・活動はできます。

1975燃やし尽くす魔王の証明 ◆1WfF0JiNew:2012/04/30(月) 02:00:59 ID:???0
投下終了です。お手すきの方がいらっしゃれば代理投下してくれたら嬉しいなって

1976ただ一匹の名無しだ:2012/05/01(火) 18:34:41 ID:???0
DQBR一時投下スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/30317/1335864807/

一時投下スレの次スレを立てました。
2000まで使い切ったら移動してください。

1977 ◆CruTUZYrlM:2012/05/01(火) 19:19:46 ID:???0
投下します

1978弾丸論破 ◆CruTUZYrlM:2012/05/01(火) 19:21:34 ID:???0
目に映る物が全て正しいとは限りません。
それは、この狂気の宴に巻き込まれた者だけではありません。
そう貴方、今この文章を読んでいるそこの貴方。
貴方に伝えたいことでも有ります。
例えば、【】で括られた文章。
必要な情報をまとめ、次へと繋ぐための手段として用いられています。
ですが、果たしてそれは本当のことなのでしょうか?
この宴に巻き込まれた者たちの行動と、指針としてただ【】で括られているだけの文章。
これらがそう単純にイコールで結ばれるとお考えですか?

目に映る物が全て正しいとは限りません。
絶対の情報という物が貴方達にあっても、彼らには有りはしないのです。
もちろん突然物品が消えたり傷が治るのは以前の情報、ないし彼らが経験したことと結びつかない話になります。
しかし思考の面に関して言えば……こうであろうと提示されているだけに限らないのです。
宴の参加者が「こう考えている」としっかり提示されていない限り、所詮【】で括られた文章など、ただの文字に過ぎないのです。
思考の変貌、それを決定付ける事実、彼らの行動があれば指針なんて物はひっくり返るのです。
まあそれでも彼らが意志を変えることなど、滅多にないのですけれどもね。
一つ一つの物語で描かれた彼らの思考、行動、それらはこの宴で起きた「事実」です。
そこから生まれた新たな「事実」が、また事実を生み出すでしょう。

その連鎖は無限の可能性を持っています。
しかし、それが全て良い者とは限らないでしょう。
時に思いも寄らぬ方向へ進み、時にあなたたちの理解に苦しむ事態になる場合もあるでしょう。
安全だと思い込んだ物ほど、時に牙を向いて襲ってくるものです。
絶望はいつでも、この宴を見つめている貴方達を見つめていますからね……。

1979弾丸論破 ◆CruTUZYrlM:2012/05/01(火) 19:25:15 ID:???0
NGワードが含まれていると言われたのでここの部分だけ違うしたらばに投下しました。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5008/1167866515/1036

1980弾丸論破 ◆CruTUZYrlM:2012/05/01(火) 19:26:16 ID:???0



地上から離れた上空で、広い籠の上に魔王と天使と少女が居た。
折角空を飛べるのだから、人が進みにくいと考える場所へ行こうというエルギオスの提案で一行は欲望の町を目指していた。
南の毒沼と大きな山脈に囲まれている町は、捕らえ方によっては袋小路や陸の孤島とも考えられる。
人々は集まりにくいかもしれないが、ひょっとするとタバサの追い求める人間がここで助けを求めているかもしれない。
凶悪な人間に追い詰められる前に、この町で自分達の力が助けとなることを願い、一行は気球に揺られていた。
「しかしだ、先ほどのおまえの話にどうにも引っかかっる所がある」
唐突にエルギオスはムドーに問う。
先ほど気球を組み立てる作業中、二人は情報交換も平行していた。
と言ってもエルギオスは必要最低限の事しか喋らなかったため、話していたのはほとんどムドーだった。
覚えている全てのこと、記憶を失うに至った理由、なぜタバサに着いていくと決めたのか。
糸目すら残さないほど細かい部分まで問い詰めていたのだ。
「お前が記憶を失ったのは、この場に来てから巨岩に頭をぶつけ、そのショックが原因ということなのだな?」
「ああ、そうだ」
壷を調整しながらムドーが間を置かずに答える。
「では聞こう、なぜお前はそれを立った状態で理解できたのだ?」
次の質問がすかさず飛んでくるが、ムドーは答えられなかった。
エルギオスは仏頂面で腕と足を組み、座り込んだまま動かない。
まるで水門が開いたかのように、エルギオスの口からとめどなく言葉があふれ出してくる。

1981弾丸論破 ◆CruTUZYrlM:2012/05/01(火) 19:26:36 ID:???0
「どういった形でもいい。お前が頭を記憶を失うほどの勢いで頭をぶつけたのだとしたら、気を失っているのが道理の筈だ。
 お前の言うとおり、この場に来た時に巨岩に頭をぶつけたとしよう。
 お前ほどの力を持つ物が、後頭部をたった一発打っただけで記憶を失う為には相当な高さから落ちねばならぬ。
 もし、記憶を失う前のお前が最初に配置された場所が遥か上空だったとしても、落下中に姿勢を正すことなど容易いはずだ。
 そこから気を失わなかったとしても、地に倒れ伏していなければおかしいだろう?
 まさか、記憶を失うほどの打撃を受けたにも関わらず姿勢を崩さず受け身を取り、更に気を失うこともなく記憶喪失を認識しました、とでも言うつもりか?
 違う視点に立ってみるか、貴様がマヌケにも足を滑らせて頭を打った可能性だ。
 ただ転んだ程度の勢いで後頭部を打ち、記憶を失う魔王など私は聞いたことが無い。
 人間ならばその可能性はあったかも知れぬが、貴様は勇者の斬撃にも耐えうる魔王だ。
 そんな衝撃で記憶を失うことなど考えられない上、そもそも転んだのならば「地に伏した状態で記憶喪失を認識し無ければ」おかしいのだ。
 最低限でも「起き上がる」という動作が必要になるはずだろう?
 他の説なら、貴様が巨岩に頭をぶつけたのではなく、他の参加者と交戦して頭に重い一撃を食らった可能性だ。
 しかし、私は貴様以外に見た人間はタバサだけだ。逃げていく人間も、血に塗れた人間も見ていない。
 貴様と交戦した後、逃げるなりなんなりしたとしても私の視界を逃れるのは難しいのだ。
 私のいる方向に向かわなければ、待っているのは行き止まりだからな。
 殺し合いの場で袋小路に自ら逃げ込むバカは居ないだろう。
 仮に袋小路に逃げ込んだとしても、木の一本も生えていないこの平原では、袋小路の先まで見通すことも出来る。
 実際、あのあたりに人間の気配も姿も見当たらなかった。となると貴様を襲撃できるのはタバサだけになる。
 あの戦闘で気を失ってしまう程度のタバサが貴様の後頭部を抉るほどの力を振るえるとは到底思えん。
 呪文の力を借りたにしては傷の付き方がおかしい。
 貴様の後頭部をピンポイントに、一点の曇りも無く抉り取ることがタバサに可能なのか?
 記憶を失う前の貴様がそんな遅れを取るとも思えん。
 「この場に来てから頭を打った」という可能性はコレで全て潰えるわけだ。
 まだおかしいところはあるぞ、何故傷が塞がっているのかということだ。
 この場に辿り着いた時間が全員同じだと仮定すると、私が貴様に出会うまでの時間は一時間も無かった。
 記憶を失うほどの激しい裂傷が、そんなわずかな時間で塞がるとも考えられん。
 そこから考えても、貴様の後頭部の怪我がこの場所に来てから負った物だとは考えられん。
 誰か親切な人間が、貴様が目覚めるまでに呪文や道具でケガを治したなど考えられんだろう。
 貴様自身が特別な優遇措置を受けていても、気を失うまでに呪文を唱えられる余裕があったかどうか怪しいくらいだ」

1982弾丸論破 ◆CruTUZYrlM:2012/05/01(火) 19:26:50 ID:???0
まるで白の毛玉から一本の黒の毛糸を探すかのように、エルギオスの言葉が毛玉を紐解いていく。
ムドーはずっと黙ったまま動かない。そんなムドーの様子を気に留めることも無くエルギオスは喋り続ける。
「そもそも、デスタムーアが貴様の記憶を奪うことに利点があるのかどうかすら分からん。
 ヤツの目的は、こんな首輪をつけてまで殺し合いをさせることで得られる何かなのだろう、つまり我々が殺し合いをしなければ意味が無い。
 もし、命を奪うだけならばあの大広間であんな演説を聞く前に我々全員の命はとっくのとうに無くなっている筈だ。
 だから私はこの場に飛ばされたとき、両の足をつけて一切の怪我も無く立っていた。
 万全の状態で殺し合いをしろ、ということなのだろう。
 その殺し合いを円滑に進めるため、部下である貴様に有用な武器や防具を支給させているではないか。
 気を失うほどの遥か上空にデスタムーアが貴様を配備したとは考えられん。
 何故死ぬかもしれないほどの打撃を貴様に与える必要がある? 貴様が殺されては進む殺し合いも進みが鈍るだろう?
 貴様が人の一人や二人殺せることは、あのデスタムーアがよーくよく理解しているはずだ」
口から放たれる一言一言が言霊となり、真実へと突き進もうとしている。
「話をまとめようか。
 貴様がこの場に辿り着いてから頭を打ち、記憶を失ったという点に関しては私が考えられる限りではありえない話だ。
 魔王が事前に貴様の記憶を奪い、怪我を負わせたかのような工作をした上でこの会場に送り込んだなどぶっ飛んだ話でもない限り、あり得んのだ。
 そして私には魔王がそれを行う理由が全く理解できない」
話し終わったのか、エルギオスは一度大きな溜息をつく。
そしてムドーをもう一度睨みなおし、重く響かせながら問い詰めた。
「もう一度問う、本当に貴様は記憶を失っているのだな?」
俯いてしばらく黙った後、ゆっくりとムドーは呟く。
「……信じてくれ、としか言えんな」
その一言を聞き、エルギオスは顔を逸らす。
信用したというには程遠いリアクションだったが、今のムドーにはそれ以上のことは出来なかった。
「フン、貴様の記憶喪失が演技だったとすると、今度はタバサを庇う理由がなくなるからな。
 それを実行する理由が思いつくとすれば、さしずめ私の信用を勝ち得てから裏切る、なんて所だろう。
 そのために殺されるかもしれないリスクを犯してまで、私の信用を得るとは考えにくい。
 ……まあいい、さっきも言ったが私は「今」のお前を信じる。
 私やタバサを裏切ることがあれば、その時に首を切り落としてやるだけだ」
もう一度、強い決意を込めた眼差しでエルギオスはムドーへと言い放つ。
ゆっくりとムドーは頭を垂れ、感謝の意を示した。

1983弾丸論破 ◆CruTUZYrlM:2012/05/01(火) 19:29:13 ID:???0

ゆらゆらと気球が揺れる。
様々な疑いを乗せて。
その疑いは晴れるのか? それは分からない。
ただ、気球は欲望の町へ向かって進んでいく。
其々の思いと共に、ゆらゆらと揺れながら。



おやおや、今回は特に何も起こらなかったようですねえ。
しかしどうでしょう、この天使は貴方達の知らない「矛盾点」に気がつきました。
参加者がどう考え、どう動いていくか、そして「本当はどう考えているのか」は彼らにしかわかりません。
それを知りえる人間など、この世には誰もいないのです。
最後にもう一度言っておきましょうか……。

目に映る物が全て正しいとは限りません。

努々、お忘れなきよう――――

【H-4/平原/午前】
【ゲロゲロ(ムドー)@DQ6】
[状態]:後頭部に傷跡、記憶喪失(自称)
[装備]:デーモンスピア@DQ6
[道具]:支給品一式 超万能薬@DQ8 トルナードの盾@DQ7 賢者の秘伝書@DQ9
[思考]:タバサと共に行く、気球に乗って欲望の町へ。
[備考]:主催者がムドーをどう扱うかは未知数です。主催からアイテムに優遇措置を受けています。

【エルギオス@DQ9】
[状態]:健康
[装備]:光の剣@DQ2
[道具]:支給品一式、気球(ガスのツボ残量不明)@DQ4、不明支給品(0〜1)
[思考]:タバサ・ムドーと共に行く、贖罪として人間を守る、気球に乗って欲望の町へ。
[備考]:シナリオED後の天使状態で参加しているので、堕天使形態にはなれません
     ムドーが記憶喪失に至ったプロセスに疑問を抱いています。
     少なくとも「頭を打った」という点に関しては納得していません。

【タバサ@DQ5王女】
[状態]:気絶
[装備]:山彦の帽子@DQ5 復活の玉@DQ5PS2
[道具]:支給品一式 不明支給品0〜1個
[思考]:リュカを探す、ゲロゲロと共に行く

※ガスのツボの残量設定などは後続の書き手にお任せいたします。

1984 ◆CruTUZYrlM:2012/05/01(火) 19:30:00 ID:???0
投下終了です、何かありましたらどうぞ。

1985ただ一匹の名無しだ:2012/05/01(火) 19:52:12 ID:???O
気球ときましたか…
面白いですけど、さすがにちょっと高度が高すぎないですか
極端な話、気球だけで脱出できちゃいそうです

1986ただ一匹の名無しだ:2012/05/01(火) 20:00:07 ID:???0
> お前の言うとおり、この場に来た時に巨岩に頭をぶつけたとしよう。
>  お前ほどの力を持つ物が、後頭部をたった一発打っただけで記憶を失う為には相当な高さから落ちねばならぬ。
んー、頭部に衝撃受けるのに強さとか関係なくないかな?
現実に岩が壊れててムドーは後頭部から血を流してたわけで

>「では聞こう、なぜお前はそれを立った状態で理解できたのだ?」
確かに前のSSでは描写されてなかったけれど、さすがに立ったまま気付いたってのは不自然すぎるのでは

>記憶を失うほどの激しい裂傷が、そんなわずかな時間で塞がるとも考えられん。
ムドーは自動回復もってた筈

人探してるのに一番近い絶望の町をスルーしていきなり欲望の町に行く理由も薄いし
なんだかちょっと全体的に強引すぎる印象を受けました

1987 ◆CruTUZYrlM:2012/05/02(水) 14:35:50 ID:???0
ご指摘ありがとうございます。
返答が遅れました、申し訳ない。
結論から言うと大幅に加筆修正が必要なので、他にもこのパートを書きたい方がいらっしゃると思いますので破棄にしたいと思います。
加筆修正は行っていきますが、書きたい方がいらっしゃいましたら予約していただいても大丈夫です。
以下、かなりの長文になりますのでご注意下さい。

>気球の件
特に高度制限等をかけずに曖昧にしたのは、空を飛ぶジャミラスの存在もあるのでそこまで脅威ではないと判断したからです。
確かに脱出の鍵にはなりそうですが、それは今後の展開次第でどうなるかといったところだと思いますので。
ということで高度制限はあえてかけなかったのですが、必要そうなら高度制限の記述を追加いたします。

>エルギオスのセリフの件
このパートに関してはエルギオスが得た情報から組み立てた論理を喋っているパートになります。
本当はこういう解説を必要としないように本文中で表現するべきだったのですが、全体的に描写不足でした。申し訳ない。
もう少しムドーが何を喋ったのか、というパートを表現するべきだったかもしれません。

>頭部衝撃
ちょっと私が見当違いのことを言っているかもしれませんが……
一般人が頭をぶつけるのと魔王が頭をぶつけるのに差異は無いとは考えにくいと思います。
岩の件は、前話にて岩が壊れているという表現だけだったので、ムドー自身岩で頭を打ったと決めたと判断しました。
傷が塞がっているのに血が乾かずに残っている、という点から血がフェイクである可能性を指摘しようとしていました。

>立ったままの認識
確かに起き上がるという描写が無かった上、ムドーの記憶はフィールドに来てからの支給品確認からの記憶しかありません。
その時に既にケガはあったわけですから、寝そべりながら支給品確認とかでもしない限り寝ていると考える方が不自然であると考えました。
その後、タバサが覗き込むように話しかけている点からも起きている、ないし座っている状態ではあったと思います。
エルギオス側が受け取れる情報としては「この場についた時点で頭を既に打っていて、意識があったときにはその場に立っていた」
という情報を手にしたということにしていました。この点に関してはムドーが何を伝えたのかを描写しなかったこちら側のミスです。

続きます。

1988 ◆CruTUZYrlM:2012/05/02(水) 14:36:01 ID:???0
>裂傷
エルギオス側はムドーのことについて詳しく知っているわけではありません。
ケガの治りが早いとか、ましてや自動回復について知っているわけではないので「あまりにも治るのが早すぎる」と自分の得た情報で指摘しているだけです。
我々はムドーに自動回復があるということは知っていますが、ムドーが記憶喪失で自分の力も把握し切れていない以上、自動回復ないし傷の治りが早いのですと言うとも考えにくいと思います。
何らかの要因で怪我をする→記憶喪失認識という短い時間の間で、記憶を失うほどの大きなダメージを回復してしまうのは流石に傷の治りが早すぎるのではないか? ということです。
「自動回復があるから治ってて当然」というのはこちら側の情報であり、彼らにはありません。
この点に関しては、私が「ゲーム中システムでそうだから」というメタ視点に立つのは個人的にはあまり良くないと思っているので、少々キツい言い方になっているかもしれません。

>絶望の町スルー
気球での移動は、気を失っているタバサを安全に守りながら移動できるという点での行動です。
タバサがいつ目覚めるか分からないので、できるだけ長い時間移動しようという提案を省いたのがいけませんでした。
目の前にある絶望の町を目指す場合、辿り着いてもタバサが目覚めていない場合に目覚めるまで上空でぷかぷか浮き続けるか、結局どちらかがタバサを抱きかかえて移動しなければいけませんからね。
その場に留まる、という選択肢が無い理由は本文中に明記したとおりです。
タバサが目覚めるまでの時間稼ぎ+見つかっても普通手出しが出来ない空中に構える+陸の孤島と化す可能性。
などから欲望の町を目指すという事にしました、理由が今一伝わりにくく強引な印象になってしまったのはこちらの描写が不足している証拠です。申し訳ない。

長文失礼いたしました。
かなり大枠から加筆修正すると思うので、時間がかかると思います。
最初にも明記しましたが、このパートを書きたい方がいらっしゃいましたら遠慮なく予約してください。

1989ただ一匹の名無しだ:2012/05/02(水) 16:30:38 ID:???0
>>1987-1988
返答ありがとうございます。
いつも、ロワのために奔走してくださり、おつかれさまです。

結局書き直されるそうなので、これは余計なことというか、少しそれるかもしれませんが、
自分が思ったのは、もう少し肩の力を抜いてもいいのでは、と。
いま、なんとなく全体に言えることですが、
設定を凝らそうとするあまり、キャラが少々窮屈というか、息苦しさを感じます。
もちろん自分も書き手として、まだまだ未熟ではありますが。
せっかく面白いキャラが、すでに出揃っていますので、もう少しキャラのなりゆきに任せてもよいのでは。
ゲロゲロとエルギオスはとても面白い組み合わせだと思うのに、この話では、なんとなく勿体無いと感じてしまいます。

自分が感じた強引さというのは、矛盾の有無ではなく、そういった点です。
えらそうにすみません。

1990 ◆CruTUZYrlM:2012/05/02(水) 18:24:10 ID:???0
>>1989
なるほど、ちょっと勘違いをしていたかもしれません。
いつもとは違う視点で話を書いてみようとやってみたんですが、論理で固めるのが窮屈っぽく写ってたかもしれません。
個人的には強張らずに気楽にスルスルっと書いているのですが、もうちょい頭冷やして冷静になってみます。

ありがとうございました。

1991ただ一匹の名無しだ:2012/05/02(水) 19:04:41 ID:???0
> 我々はムドーに自動回復があるということは知っていますが、ムドーが記憶喪失で自分の力も把握し切れていない以上、
> 自動回復ないし傷の治りが早いのですと言うとも考えにくいと思います。
> 「自動回復があるから治ってて当然」というのはこちら側の情報であり、彼らにはありません。
いや、これはどうだろうか
自分の身体のことだからこそ、記憶がなくても実感できることではないかな?
なればエルギが勘違いしてることに気付いてそのことを伝えることもできる筈
腕にかすり傷でもつければ即証明出来る事柄であるし

他にもいろいろあるんだけど、理屈が強引な印象なのが一番違和感
答えが先にあるのが透けて見えるような
ちょっと嫌な言い方だけれど

1992 ◆CruTUZYrlM:2012/05/03(木) 22:44:02 ID:???0
>>1991
記憶喪失の度合いの認識の差かもしれませんね……こういった話を初めて書いてみたのですが、ちょっとゴリ押しっぽくなってしまっていたようです。
自分の考えをハッキリ出してみたのですが、それで不快にさせてしまったのならば申し訳ございません。

1993ただ一匹の名無しだ:2012/05/04(金) 02:21:03 ID:???0
自動回復って「大人が小さい子供に殴られても痛くないように、魔王も生半可な攻撃ではダメージを受けない。」
っていうのをゲーム上で表現したくて、「じゃあ自動回復なんてどうだ。」って感じでつけたんじゃなかったっけ?

まぁ魔王だから自動回復くらい持っていてもおかしくはないか。

1994ただ一匹の名無しだ:2012/05/04(金) 20:33:51 ID:???0
その辺の解釈は自由でいいと思うけどね
ただ今回はちょっと強引さが目立ったカナーって印象

1995ただ一匹の名無しだ:2012/05/05(土) 13:45:58 ID:???0
それくらい別にいいじゃん・・・

1996ただ一匹の名無しだ:2012/05/05(土) 18:11:26 ID:???0
ごめんなさい、別にいちゃもんをつけた訳じゃないです……。

1997 ◆CruTUZYrlM:2012/05/09(水) 22:08:27 ID:???0
エルギオス、タバサ、ムドーを次スレにてゲリラ投下します。

1998 ◆CruTUZYrlM:2012/05/15(火) 01:00:08 ID:???0
フローラ、ソフィア、ハーゴンを次スレにて投下します。

1999 光の中に消え去った : 光の中に消え去った 
 光の中に消え去った 

2000ただ一匹の名無しだ:2014/02/15(土) 09:20:29 ID:???0
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