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FFDQかっこいい男コンテスト 〜ファイナルファンタジー6部門〜

1名無しの勇者:2002/10/18(金) 20:13
FF6の小説専用スレです。
書き手も読み手もマターリと楽しくいきましょう。

*煽り荒らしは完全放置。レスするあなたも厨房です*

2Semisweet【1】:2003/02/11(火) 22:06
指先が頬を辿る感触で、オレは目を覚ました。
「起きたか?ロック」
そう尋ねるのはエドガー・フィガロ――フィガロの国王だ。おかげさまで、と不機嫌に呟くオレに、エドガーはふふ、と笑ってベッドから起き上がった。
「…久しぶりなんだから、ちょっとは加減しろって」
おかげで腰が立たない。そんなオレの呟きを聞こえないふりで、エドガーは身支度を整える。
「やっぱり何か怒ってる?」
「いや―」

3Semisweet【2】:2003/02/11(火) 22:07
 昨夜は普段の『フェミニストでジェントルマン』(だとエドガーが自称している)な彼ではなく、ただオレを貪るだけの獣、だった。
ローションも何もないまま、背後から彼のモノを突っ込まれた。
「痛いって、やだ…エドガ…っ」
「すぐ悦くなるさ。息を吐け」
背後からムリヤリに貫かれたせいで萎えてしまったオレのモノを、エドガーはてのひらで包み込むようにすると、ゆっくりと上下に揺さぶり始めた―貫いた時とは違って、こちらは優しく。
そうしているうちに後ろから伝わってくるのが、痛みよりも快感の方が大きくなってきた。
「は、あっ…あ…んっ、あ、や…」
「前が濡れてきた。イイのか?」
オレが答えられないくらい悦んでいるのを知っているくせに、コイツはそんなことを聞いてくる。悪魔め。
じゃ、お前の胸に聞いてみるか―そう言ってエドガーの指先がオレの乳首を摘んだ。それも弱い方の左側。
「答える気になったか?」
「あっ…あ、ん…や、め…エド…ッ」
左を弄られるといつも達しそうになってしまう。だからやめて欲しいのにエドガーは意地悪で、優しく優しく乳首を摘んで捏ねる。そして悦すぎて意識モーローになっているオレの耳元に、息を吹きかけるように囁くのだ―もう前には触れてないのに、イキそうになっているぞ。後ろは私をぎゅうぎゅうに締め付けているし―。
「あ、あぁっ…ん」
その一言で限界に達していたオレは、あっさり達してしまった。その瞬間、中に入っていたエドガーのモノを更に締め付ける。エドガーが低く呻いた後、後ろが濡れる感触がして、オレは彼も達したことを知る。
その後もずっと朝方まで、エドガーはオレを離そうとはしなかった。

4Semisweet【3】:2003/02/11(火) 22:08
 おかげで寝不足。おまけに今、昨夜のセックスのことを思い返したりしたもんだから、エドガーにたっぷり弄られたトコロ―つまり後ろから、奴が放ったものが漏れ出してきた。それでオレが顔を紅くしたのに気付いて、エドガーは意地悪く訊いてくる。
「もしかして、昨日のことを思い出した?」
「…別にっ」
「左の乳首が勃ち上がってきているが」
奴に言われて気付く。そこは確かに膨らんできていた。オレが言葉で責められるのに弱いことを知ってて、この男はそんなことを言うのだ。
「それより!!」
慌ててシーツを手繰り寄せて胸元まで引き上げると、オレは言った。
「昨日から、何怒ってるんだよ。あんた、普段はあんな抱き方しないだろ」
そう、自称『フェミニスト』なので(オレは男だけど)普段は前戯から丁寧に、挿入時はローションをたっぷり使う奴だ。昨日はその手順を無視したセックスだったからかなり驚いた。
「……そんな顔を見せてるのか」
静かに呟くエドガーの言葉はオレの考えていたものとは違った。何となくヤりたい気持ちになって、そそられたから、とかなんとか。そういうもんだと思ってたのに。
「誰に見せるんだよ?あーっ、セリスか?!アイツにはそんなやましい気持ちはないぞ。ティナにもな」
以前、自分の行く先に不安を抱いていたティナやセリスに、『オレが守ってやる』なんて言ったことをこの男は覚えていて、ことあるごとにネチネチいじめるのだ―オレの気持ちが誰の上にあるのか知っているクセして。
「昨日からあんたの行動、言動全てがよく分からない。何かオレに言いたいことがあるんじゃねえの?」
正面から軽く睨んでやると、とうとう奴は白状した。

5Semisweet【4】:2003/02/11(火) 22:09
「…私は機械バカだし筋肉ないし女好きだし…」
「はいはい」
「何もかもがマッシュとは正反対だ!!」
「うんうん…て、マッシュ?!」
エドガーは遂に言ってやったという顔でオレを睨む。オレはといえば―ただ驚いただけ。
コイツが妬いていたってことは分かった。でも何でマッシュと、になるんだ?
「…オレとマッシュって、どこから出てくるわけ」
やれやれ、という風に肩を竦めると、オレが呆れているのが分かったのかエドガーは慌てて言い募る。
「昨日、マッシュが修行している岩山に二人で行く話をしていたじゃないか。珍しい鉱石も埋まっているらしいから、力持ちのマッシュがいると心強いって」
「あぁアレ、な」
確かに昨日、マッシュと彼の修行場に連れて行ってもらう約束をした。が、それはけしてマッシュと浮気したい、というわけではなくて。
「あんた、今開発中の機械に足りない材料があるって言ってなかった?」
「バイオブラストか」
「そ。その足りないって言ってた材料が、そこの山で採れるらしいんだよ。そうマッシュが言ってて。だから…ってこれ以上オレから言わす気か!!」
ようやく奴は自分がつまらない嫉妬をしていたことに気が付いたらしい。まだシーツにくるまっているオレの側に来ると、跪いて顔を上げた。ちょうどオレがベッド上からエドガーを見下ろす格好になる。
「…すまない、私としたことが。お前と弟のことを疑って、昨日は、その―激しく、してしまって」
「ホントにな。どうやったらオレとマッシュが、なんて思えるんだよ―オレが好きなのは誰か、知ってるクセに」
エドガーは顔を伏せて、本当にすまない、と呟くばかり。先ほどの剣幕はどこへやら。これ以上怒り続けるのは難しいかもしれない。しょうがねえ、許してやるか。
まだ顔を伏せたままのエドガーに、マントを引っ張ってオレの方を向かせた。
「なぁ、まだ時間ある?」
「今朝は謁見の予定は入っていないが…」
「じゃ、もう少しオレに付き合え」
そう言って、被っていたシーツを脱いだ。昨日強引に拓かれた身体は、また彼に触れて欲しくて疼いている―左胸が特に。
躊躇している彼の腕を取り、オレの胸に触れさせた。
「今度はいつものように優しくやってくれよ。そしたら許す」
そうしてやっとエドガーが微笑んだ。いつもの彼の顔で。
「了解」

<終わり>

6雫夜:2003/02/11(火) 22:31
何となくエチを書いてみたくなりまして。
で、以前から考えていたこのカプにしてみました。

7Story Book 1:2003/03/25(火) 17:20
昼下がりのシドール。ケフカによってメチャクチャにされる前とはそれほど活気は変わってない。
あえて挙げるなら、世紀末思想により街の色に哀愁が追加された程度である。
それでも華やかさは以前とは変わっていない。
そんな街にあまりそぐわない二人の男がいた。
タンクトップを着た筋肉質の男。
よく見ると甘いマスクをしているが、無精ヒゲが色男を少し台無しにしている。
もう一人は年端もいかない男の子で、その背格好は獣を連想させる。
「ガウ、何か美味しいもの、食べたい。」
「わーったからあまり騒ぐなっての。」
男の子―ガウは久々に見る大都会に胸を躍らせている。オシャレが出来るからなんて理由ではない。
単に美味しいものがいっぱい食べられるからという理由だ。
以前もここで食事をしていた。思いっきり手づかみで食べていたが。

8Story Book 2:2003/03/25(火) 17:22
もう一人の男―マッシュには多少だが疲れが滲み出ていた。
世間知らずの野生児をこんなところに連れて行く自体間違っているのではないかと
思っているが二人っきりになるにはこのシドールしかなかった。
獣ヶ原という選択肢も遭ったがあそこは魔物が多すぎる。
もっとゆっくり出来て、二人っきりになれる場所をということで、ここを選んだのだ。
「じゃあ…あの店なんかどうだ。」
視線の先には(私達の世界でいうところの)バイキング形式の店が。
「そこ、ナイフとフォーク、使う?」
「さぁ……手づかみでもいいんじゃねぇの。」
「じゃあ、そこにスルー!」
その喜びようはまるで子犬だ。いや、普段からもどこか子犬を連想させる仕種を見せるのだ、この野生児は。

9Story Book 3:2003/03/25(火) 17:23
ガウにとって、その店はあまり気の進まないところであった。
「どうした?やっぱり止めるか?」
「ウーッ、ガウッ!」
警戒はしているがやはり興味がある。だが、あの感覚はいまだに慣れない。
そう。服飾店に入るか迷っているのである。
たまには違う服のガウを見てみたいと言われたのを思い出し、この店に寄ろうと考えていたのだ。
考えてはいたのだが……やはり抵抗があるようだ。
「大丈夫だって。とっとと選べばすぐに済むからさ。」
「本当か?」
「本当だって。ほうら、行くぞ!」
そういってマッシュはいきなりガウをお姫様ダッコして店内に突入したのだった。
「ガウ、早い!」
「いらっしゃいま…せ。」
流石の店員も野生児を抱えた大男という組み合わせに面食らったようである。


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