したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

FFDQかっこいい男コンテスト 〜ファイナルファンタジー6部門〜

5Semisweet【4】:2003/02/11(火) 22:09
「…私は機械バカだし筋肉ないし女好きだし…」
「はいはい」
「何もかもがマッシュとは正反対だ!!」
「うんうん…て、マッシュ?!」
エドガーは遂に言ってやったという顔でオレを睨む。オレはといえば―ただ驚いただけ。
コイツが妬いていたってことは分かった。でも何でマッシュと、になるんだ?
「…オレとマッシュって、どこから出てくるわけ」
やれやれ、という風に肩を竦めると、オレが呆れているのが分かったのかエドガーは慌てて言い募る。
「昨日、マッシュが修行している岩山に二人で行く話をしていたじゃないか。珍しい鉱石も埋まっているらしいから、力持ちのマッシュがいると心強いって」
「あぁアレ、な」
確かに昨日、マッシュと彼の修行場に連れて行ってもらう約束をした。が、それはけしてマッシュと浮気したい、というわけではなくて。
「あんた、今開発中の機械に足りない材料があるって言ってなかった?」
「バイオブラストか」
「そ。その足りないって言ってた材料が、そこの山で採れるらしいんだよ。そうマッシュが言ってて。だから…ってこれ以上オレから言わす気か!!」
ようやく奴は自分がつまらない嫉妬をしていたことに気が付いたらしい。まだシーツにくるまっているオレの側に来ると、跪いて顔を上げた。ちょうどオレがベッド上からエドガーを見下ろす格好になる。
「…すまない、私としたことが。お前と弟のことを疑って、昨日は、その―激しく、してしまって」
「ホントにな。どうやったらオレとマッシュが、なんて思えるんだよ―オレが好きなのは誰か、知ってるクセに」
エドガーは顔を伏せて、本当にすまない、と呟くばかり。先ほどの剣幕はどこへやら。これ以上怒り続けるのは難しいかもしれない。しょうがねえ、許してやるか。
まだ顔を伏せたままのエドガーに、マントを引っ張ってオレの方を向かせた。
「なぁ、まだ時間ある?」
「今朝は謁見の予定は入っていないが…」
「じゃ、もう少しオレに付き合え」
そう言って、被っていたシーツを脱いだ。昨日強引に拓かれた身体は、また彼に触れて欲しくて疼いている―左胸が特に。
躊躇している彼の腕を取り、オレの胸に触れさせた。
「今度はいつものように優しくやってくれよ。そしたら許す」
そうしてやっとエドガーが微笑んだ。いつもの彼の顔で。
「了解」

<終わり>


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板