したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

戦争 兵器3

25WS:2021/07/10(土) 07:43:37
カール自走臼砲 Morser Karl、Karl-Gerat
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E8%87%AA%E8%B5%B0%E8%87%BC%E7%A0%B2
第二次世界大戦時にドイツで開発・製造された、60cmもしくは54cmという超大口径の臼砲を搭載する自走砲
フランスのマジノ要塞線を始めとする要塞・城塞攻略を目的とし、1937年に開発を開始。そして1940年から翌41年までの間に6輛が製造された。
本車は自走は可能であるものの、自重が120トンを超えるため、時速10キロメートル程度でしか移動ができなかった。そのため、運搬用に専用の貨車が制作され、砲弾輸送用にはIV号戦車から改造された専用の車輌が用意された。独ソ戦のセヴァストポリ包囲戦においてその威力を発揮、1944年のワルシャワ蜂起の際にも実戦投入された。

1936年3月ラインメタル社はマジノ線を攻撃するための超重榴弾砲の計画を立案した。この兵器の初期の着想では分割して複数の車両で輸送し、陣地にて組み立てることが計画されていたが、これでは射撃準備に非常に時間がかかるため、ラインメタル社は1937年1月、この砲を自走化することとした。

試作車を含む7輛にはそれぞれ固有の名前が命けられており、当初は旧約聖書から、後には北欧神話から引用されて

I号車:(生産1号車、以下VI号車までは生産順)“アダム(Adam)” - 初期型走行装置(8転輪型)
後に“バルドル(Baldur)”と改名
II号車:“エーファ(Eva)” - 初期型走行装置(8転輪型)
後に“ヴォータン(Wotan)”と改名
III号車:“オーディン(Odin)” - 後期型走行装置(11転輪型)
IV号車:“トール(Thor)” - 後期型走行装置(11転輪型)
V号車:“ロキ(Loki)” - 後期型走行装置(11転輪型)
VI号車:“ツィウ(Ziu)” - 後期型走行装置(11転輪型)
VII号車(試作車):“フェンリル(Fenrir)” - 後期型走行装置(11転輪型)
当初は固有名なし、試作時の非公式名称は“レクス(Rex:ラテン語で「王」の意)”。
と命名された。

カール自走臼砲は1945年3月から4月にかけて戦闘の過程で放棄・処分され、3月21日から4月11日の間(正確な日時は不明)にはヒラースレーベンにてII号車“ヴォータン(エーファ)”と大破状態のV号車“ロキ”がアメリカ軍に、I号車“バルドル(アダム)”とIV号車“オーディン”は4月20日にユーターボーグ近郊でソビエト軍に捕獲されている。
この他、ユーターボーグで爆破処分された残りの3輌も、VII号車“フェンリル”がアメリカ軍に、III号車“トール”とVI号車“ツィウ”がそれぞれソビエト軍に捕獲・接収された。

ソビエト軍に鹵獲された車両群はモスクワ近郊のクビンカにある装甲車両中央研究所(НИИ БТ)に移送され、各種試験の後、研究所の附属展示施設で保管・展示されていた。グラスノスチにより同施設が公開された際、唯一完全な状態で展示されていた車輌はソビエト軍による記録からVI号車“ツィウ”と確認されたが、後にレストアが行われた際に、クビンカ移送後に塗装された塗料を剥がしたところ、“アダム”の車輌名が書かれたオリジナルの塗装が発見され、更に各部にI号車の名が刻まれた銘板が確認された。

これにより、「これまでVI号車“ツィウ”とされたものはI号車“アダム”の誤りであった」とされたが、、これについてはいくつかの論争があり、「記録上の誤り」説、「ドイツ軍により共食い整備が行われた」説、「損傷した車両群をソビエト軍が接収した後に組み合わせて完全な1輌として復元した」説など、諸説ある。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板