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戦場スレpart2

695 ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/25(月) 16:00:20 ID:KsvyH9Dk
>>687>>693
>「なぁ、甲斐のみんなをどう思っている。そしてヒツギお前は、かつての仲間を傷つける覚悟はあるのか。」

「はぁ・・・」

ヒツギは鬱陶しそうにため息を吐いた、それも当然のことだったのだ。
『仲間と戦いたくはない』というヒツギの既望、しかし『仲間を守る為なら、それば別の仲間であったとしても戦える』という覚悟
ユウセイが聞いてきたことについて、ヒツギは当に・・・というよりは最初に答えていたのだから

バルクレイスの巨大なバックパックが開く、それは恰も獣が顎門を開けるような動きで
中から顔を出したのは山ほどの推進機関とPTに搭載するにはオーバースペック過ぎるであろう大きさのテスラ・ドライブ
それらが火を噴けば、夜空に一直線の赤い線を描き赤いデーモンは加速した。

アルブレードの・・・横を華麗に通り過ぎてドロワナの元に向かってくる紅の閃光

一般的な高機動機体がレーシングカーの類だとするならば、これは直線のみを競うゼロヨンマシン
曲がるという言葉を知らないかのように安定性などというものを度外視し、加速力と最高速のみを追求したもの
その直線の速さは、地鳴りの如きブースターの咆哮に混ざって聞こえる爆発するような音からも確認できた
これは所謂ソニックブーム・・・その速さが生み出した破裂音だ

「ゼップ・・・悪いが!!」

ゼバスチャンが覚悟を決めているように、ヒツギもその覚悟を決めている
その流星の如き勢いのままに、悪魔は足を蹴り出してきた。
ステークを用いらない純粋な飛び蹴り、だがその速度を計算に入れれば威力と衝撃は馬鹿にならない
そしてヒツギにはステークを使わない明確な理由があった

バルクレイスの胸部左右に取り付けられたほぼ半円に近い円錐状のユニット
そこに走るラインへと真っ赤な光が迸り、周囲の星々の輝きを食ってしまったのではないかと勘違いするほどに発光していた。
圧縮されたエネルギーはその開放の瞬間を待ち、稲光を周囲に従えている

ドロワナを蹴り付けると同時に機体を急停止させて、その衝撃と威力だけをドロワナに送り付けんとする。
且つその反動を利用して悪魔は、上体から反り返りながらも圧縮された赤い濁流『オーバースマッシャー』を放った

それは例えるならば突如として闇夜に現れた真っ赤な光の柱
根元であるバルクレイスの動作に追随して動き、その柱は入り込む全てをなぎ払いながら上から振り下ろされる。
その直線状には先ほど通り過ぎたはずのアルブレード

なんとドロワナに対しては自身の速さと重さを最大限に活かした飛び蹴りを
アルブレードに対しては後から放ち上から落ちてくるオーバースマッシャーという非常にトリッキーな同時攻撃を仕掛けたのだ


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