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戦場スレpart2

666 ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/22(金) 16:12:21 ID:C4o9g0Oc
>>660
「チッ・・・」

ああいうが、ハーゲンの行動も強ち無意味だった訳ではない
あれが無ければ単機で突撃をすることは無かっただろう

アカリやリリーが相手の動きを止め、ハーゲンの行動が激情を煽り、ライトは目標を沈黙させるまで至った
途中までの経過を見ればレリエルもどきの登場というアクシデントを含めてもまさに狙い通り、追い風だったはずだ。
ところがヒツギ・ハヤセが裏切った事で完全に崩壊した、ライトが動揺しそれが相手に付け入る隙となった

ハーゲンはライトを無能とまでは言わない、だが見通しやツメの甘さで評価が割れる
彼女がどうなるかは分からないが、個別機関に近いエンジェルフェザーの問題は彼ら自身の裁量で決まることだ

そんなことよりもハーゲンが興味をそそられたのはレイナ・カーマイン。
派手な吸血攻撃・・・ではなく、その前に行っていた瞬間的な超回復能力
説明を受けていた限りではマシンセルによるものであることは間違いない、だがそれを抑制するはずの銀の銃弾を受けて尚回復した

そもそもこの戦闘の動機も怪しいものだ、嫌うのは良いがわざわざ敵対し戦闘までする理由は薄い
つまり連邦の配下に入りたくない説明出来ない理由があるのだ

この事がハーゲンにある事実を予感させた。
あれ程の回復速度、前例もある『特殊な管理システム』の直接影響下でも無ければ不可能。
つまりは・・・
しかしハーゲンはそれに興味をそそられなかった、むしろ『逆』だ

「ふぅん・・・」

>>663
(状況から言えばもっとも階級が高い武田中佐が取るべきなのだろうが・・・)

機体は一切動かず、頭部の目の一部が甲斐に視線を移す。
置物としての扱いが強い彼女が指揮権を持ったとしても、最終的な配置を決めるのはリリー・スノウフェイルかこの女かだろう
ハーゲン自身も指揮を取れない訳ではないが、甲斐に元々所属していたメンバーが言うことを聞いてくれる等と考えていない

>「ハーゲン!聞いた通りだ、敵艦に向かえ!
> ラウディ、そっちの援護に回れ。
> 後は……ふむぅ、目の前の敵に向かえばいい」

「了解した」

ここで従わなかったら瓦解した前線がさらに崩れる、大局を判断できない程無能ではない
レイナ・カーマインを直接捕獲するのが不可能ならば、在り来たりだが身動きを取れなくするべきだ。
こんな状況では特殊な作戦や奇策よりもシンプルな方が統率しやすく、また落ち着けやすい

「残ったシルバーバレット隊は再編成、ツーマンセル
 この数でレイナ・カーマインに構うな、敵戦艦を狙え、負傷者および機体の回収も許可しない
 足さえ無ければ持久力で押しつぶせるだろうしねェ・・・」




「おや・・・?」

破損したシルバーバレット隊のレリエルが先行して敵戦艦に向かっている
指示を送ったタイミングを考えても早すぎる、何よりも欧州連邦の兵にしては無謀すぎる。

「ククッ・・・なるほどねェ!!」

インセイオンがその巨大すぎる両手を高く掲げ、大地へと振り下ろす
地に隆起を起こしながら亀裂が走り、インセイオンはと言えば高く飛ぶのではなく跳び上がっていた。
アームのパワーを利用してその反動で跳躍したのだ、その速度を維持し両腕を後方へと垂れ下げ全身のブースターを唸らせながら飛ぶ

あのレリエルのパイロットは連邦の兵士ではない、おそらくはこの状況の引き金を引いてくれたヒツギ・ハヤセだ
敵戦艦と合流するつもりらしいが・・・

「遅すぎるよねぇ!流石にさァ!!」

『!! しまった!』

一見すればフレンドリーファイアにすら見えるこの行動
レリエルをまるで羽虫か何かとして、叩き潰すかのように後方から振るわれた巨腕は・・・


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