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戦場スレpart2

340ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/10/17(水) 23:03:38 ID:IZsRMVJY
>>339
「艦橋2階か・・・宇宙遊泳はさすがにいいかな、十分コックピット内で体感したしさ」
確かにぶっ続けで2回も出撃したのだから無重力状態は良い意味でも悪い意味でも十分堪能できただろう。
気合を入れたからか冗談が言えるまでに切り替えられているようだ

「ありがと少尉、、じゃあ早速見に行ってくるよ。アカリンもお疲れさん」
小さくステップを踏むように前へと踏み切った、軽く手を振りながらそれぞれとは別の方向へと水平に流れてゆく
特にその姿や振る舞いはいつもと何も変わらない、だからこそ逆にその背中には違和感が溢れていた


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・

いざ第一展望デッキについたヒツギは、椅子に腰掛け黒の世界に浮かぶ数多の点を見上げていた
そのまま視線を降ろしてゆくと見えてくるのは視界いっぱいを包み込む青い星。
降下が近いということもあり地球の姿を眺めるにはタイミング共にぴったりであった

「・・・・・・」
肩から力を抜き、膝に自らの肘を乗せその腕を支えとして頭を乗せた。
無気力と言えるような体勢のまま感傷に浸っていたヒツギであったが、その顔が更に下に向けられる。
今度は自らの影と足元に広がる床だけの視界。

自分の馬鹿さ加減が、弱さが悔しい。

こういう姿を誰にも見せたくないといういかにも男の子らしい考え方だ。
グッと奥歯を噛み締める彼の背中に声をかけられる人間が居ようか?

大気圏突入によって星のドームは壁に包まれてゆく
それに伴い室内が暗闇に飲まれてゆく中でもヒツギはその姿勢を維持したままだった。


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