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戦場スレpart2
339
:
リリー&アカリ
◆Tg./UqnJ52
:2012/10/16(火) 19:24:23 ID:XtQSFD1w
>>335-338
そこに居あわせた、病室の前のイクリプスを除いた三人がそれぞれに腰を上げたのを確認したリリーは小さく嘆息し、
隣にいたアカリの手を軽く引っ張った。
男三人の雰囲気に呑まれて気分の下がり気味だったアカリは、リリーに手を引っ張られた瞬間はややきょとんとしていたが、
すぐにその意味に気づいてしっかりと頷きを返し、踵を返してもと来た通路を戻っていく。
騎士のような姿をした敵との戦闘の後も未だアカリがパイロットスーツのままなのは、ラプターによる前方哨戒任務に就いているからである。
レイナの状況を鑑みてそう時間をおかずにプリニウス基地を離れたので護衛艦を帯同させることができず、
加えて月面での戦闘で消耗している部隊しか艦載していなかった甲斐にとって、こうした哨戒機の存在は必要不可欠であった。
少し時間を掛ければプリニウス基地に駐屯していたペレグリン級を護衛艦として連れて来られたのかも知れなかったが、
プトレマイオス基地の救援で忙しいプリニウス基地の輸送艦艇を護衛艦として使える可能性は非常に低く、
そもそも帰路を急ぐ甲斐の巡航速度がペレグリン級のそれを上回っているために、護衛艦の有無は始めから勘定に入っていなかった、というのが実情だ。
その前方哨戒任務に就いていたアカリがここに来れていたのは、ラプターの補給のために一時帰艦していたからである。
だがレイナの容態が特に好転していないことがわかり、ラプターの補給もそろそろ完了するとなれば、アカリがここに居る意味はない。
リリーがアカリの手を引っ張ったのは、それに気付かせるためであった。
床を蹴って、無重力特有の浮遊するような移動方法で戻っていくアカリを見届けていたリリーだったが、
そんな彼女に、ふとヒツギが艦の施設について質問してきた。何でも、大きな窓のあるテラスのような場所を求めているらしい。
「大きな窓、ですか。でしたら、艦橋二階、後部にある第一展望デッキなどはいかがですか? 大型のドーム窓を備えた本艦最大の展望デッキですよ。
それとは別に、船体の左舷と右舷に第二、第三展望デッキがそれぞれありますが、あちらはどちらかというと水中展望を目的としたデッキですから、
宇宙空間の遊覧には向きませんね。
あ、それと地球重力圏までもう少しなのでやや急ぎ足になりますが、機動兵器ハンガーから直接、宇宙空間に出てみるという手もあります。
迫力はこちらが一番でしょうね。何しろ、スーツの薄皮一枚隔てた先がもう宇宙空間ですから」
ヒツギが何を求めてそういった場所の位置を訊いたかは不明だが、とりあえず遊覧だろうと判断したリリーは、それに適した場所を提示する。
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