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戦場スレpart2
321
:
アカリ
◆Tg./UqnJ52
:2012/09/27(木) 21:51:54 ID:SNDs4..s
>>310
五つの円陣から飛び出して、エクセリオンとエフゼロ、そして自分のラプターに向かってくるホーミング・レーザーのような動きの光線。
高速で走りながら牙を剥くそれらの光線を見て取ったアカリは、静かにパイロットスーツのヘルメットを脱ぎ、脇に置いた。
来ている。あの感覚。世界が速度を失い、自分だけが加速している、あの速度領域。
「……毎回、このヘルメット、邪魔になるわね。もうちょっと使いやすいのを陳情しようかな?」
自分を狙っているレーザーは五条。それぞれがバラバラの位置からぐにゃりとその軌道を曲げて、ラプターを貫かんとした。
もう少しで当たる。その瞬間、ラプターのバーニアが凄まじい勢いでフレアを吹き出し、ラプターは急加速。
レーザーはラプターの位置に飛び込んだが、急加速により機体の姿を見失い、あえなく空を切った。
すぐさま軌道を変えて飛んでくるレーザーを横目で確認したアカリは、ロールを打ちながら急旋回する。
「……!」
近くに居た光線のうちのひとつが、ラプターに追いすがるが、ラプターはくるりと機体を回転させながら人型へと変形、脚部バーニアで急制動をかける。
結果、レーザーはラプターの目の前を通り過ぎるだけに終わった。
それに続いて、また別のレーザーが天頂から逆落としにラプターを狙っていたが、
アカリはそれを脚部バーニアの噴射を停止させないことによるバク転によって回避。
「うっとうしいハエは落とさないとね!」
ラプターのツインアイが本格稼働に伴って一瞬だけ青く大きく輝き、ラプターは左腕の盾にマウントしていたランチャー銃を右手に備えた。
その間に、三条目のレーザーがラプターの左後ろから迫り来ていたが、もちろんそれを見逃すアカリではない。
ラプターはそのレーザーに対して盾を突き出し、レーザーを受ける。
足止めのレーザーとはいえ、特機のパワーから繰り出されたその光を受けるには、ラプターの盾は軽い。それを解っていてなお、アカリは盾を使った。
盾はレーザーを真正面から受けるようには構えられておらず、やや斜めに、受け流すように構えられていた。
受け流すとは言っても盾にショック力が掛かるのは同じ。盾を弾かれる程ではないが、強い力が盾を押し戻す。
それこそ、アカリが狙っていたものだった。盾に掛かるショック力を防御するのではなく、あえてそれに流されるように機体を動かす。
レーザーが通過し、盾がそれに引きずられるように弾かれて、機体が急速回転を始める。
その回転がちょうど一回を数えたときに、アカリは機体に制動をかけて回転を止めた。
伸ばされるラプターの右腕。右手に構えられたランチャー銃の銃口は、今し方通り過ぎたばかりのレーザーに向いている。
間髪入れずランチャー銃のトリガーが引かれ、銃口から青白いビームが射出される。
ビームはレーザーに追いすがってその激しいエネルギーフローでレーザーを引き裂き、霧散させた。
「まずひとつ!」
次いで右方向、上下から来る二条を左足のバーニアだけに急速ブーストを吹かせた、早めの斜めバク転で躱す。
レーザーはラプターの方向に少し軌道を変更しつつ、上下からラプターの空けた空間に飛び込み、その軌道を交差させようとした。
その瞬間を狙ってランチャー銃から射出されたビームがレーザーの交差点を薙ぎ払い、一気に二条のレーザーを消滅させた。
「ふたつとみっつ!」
残るは下方向からくる二条。やや左方向から来るひとつにはランチャービームの正面衝突をお見舞いし、
その間に近くまで来ていた、ほぼ真正面からの最後の一つを、右腰から抜きはなった左手のビームソードでぶった斬った。
四散したレーザーの粒子がキラキラと光りながらラプターの装甲にぶつかって、小さく火花を散らしていく。
「……よっつといつつ!」
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