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戦場スレpart2

308ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/09/26(水) 08:58:29 ID:D1sNuZ9k
>>303の続き

轟く閃光がヒツギの視界全てを包み込む、それは彼が見た何よりも眩しく何よりも激しかった


「ク・・・、ソ・・・ッ」

彼が伸ばした腕は届かない
仲間への被害を抑えることはできなかったのだ




雪か羽根か見まごう塵が舞い散る月面に何かが叩き付けられる。
白い地平に沈んだゲシュペンストは前面の装甲が焼け熔け、頭部も辛うじて片方のカメラが生きているだけで原型を留めていない
何よりもその一撃を最も近くで受けた左腕は、手首から先はもちろん装甲よりも強度がある高周波ブレードすら半分が吹き飛び溶解していた

「まだ、だ・・・」

戦闘を行うには致命的なダメージを受けて尚、ヒツギは倒れてはいなかった
機体のダメージは全てがレッド、これがレイナが自分を下げようとしていた理由だろうか

「艦長・・・退・・・するべ・・・だ」

何とか甲斐へと通信をつなぐがそれは途切れ途切れなもの
しかし辛うじて何を伝えたいかは解読できる




(何か武器は・・・)

左腕の高周波ブレードはもう厳しくミサイルは先ほどの攻撃で誘爆
ブラスターキャノンは胸部に受けていた切断痕から入り込んだエネルギーの濁流で半壊
右足のブレードはまだ何とか使えるがそもそもジャンプ中しか使えない。

(ガンレイピアは・・・・・・まだ使える!)

右手にガンレイピアを握りながら、何とか立ち上がろうと試みている。
だが手首から先が無くなった左腕では体を持ち上げられない、腕も姿勢維持ができず照準を合わせることすら難しい
一応を引き金を引くがまず当たる事は無い


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