したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

戦場スレpart2

102レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/09/01(土) 01:19:43 ID:9zn3U13.
>>101
「あっ!……危ない。未来が読めて無ければとっくに捕まっているところね」

極限まで集中し、予知の力を研ぎ澄まされた状態のレイナは、最小限の動きで避けられるものは避け、或いは槍で崩壊させと拘束されてしまう様な事は無かった。
だが人体標本の標的は現在、レイナとアカリとは違う別のものに変わっていた。
対象は甲斐。甲斐が赤い閃光の餌食になるヴィジョンを見たレイナは直ぐ様対応を試みる。

「やらせると思ったの!?」

人体標本のその側頭部目掛けて、アイゼルネの飛び蹴りが下される。
サイズ差も違う上、照射までに蹴りが間に合うのかどうかも解らないがとにかく全力で敵の向きを反らそうとする。

>>99
「ここで……止めるしかないわね。フォローミー、アカリ!」

蹴りを入れた動作に続き、頭上でハープーンをぶんぶんクルクルと無駄に回転させ、回って廻って最後に大袈裟で隙だらけな決めポーズのもとに武器を構えるアイゼルネ・ブルート。
今の一連の舞いは特に戦略的に何の意味も無いが、これでレイナの気分もノリに乗るのでまぁ良しとして欲しい。

「狩らせて貰おうか、あなたのその汚らわしい魂を」

自身の予知の力を信じレイナは仕掛ける。
小型ミサイルの様な物が“人体標本”(アカリ命名)に向けて飛び出して行く。
それは人体標本へ着弾するまでも無く、目の前にて一斉に起爆。与えられるダメージにこそ期待出来ないのだが、それはたちまち辺りを視界を血の様な赤一色に染め上げる。
ブラッド・ディスチャージャー。目眩ましと威嚇を兼ねた特殊兵装である。

「……あなたの動き、ちゃんと見えているわよ。逝けぇっ、カーマイン・マリシャス・ブラッディ超急超絶鮮血ブツブツ……」

視界を奪ったはずの人体標本へ止めの一撃を決めるべく、アイゼルネ・ブルートはそのおぞましい大きな悪魔の羽を目一杯広げて突撃していく。
なにやら意味不明な呪文?を詠唱している……ハープーンに無断で必殺技名を着けたのだろうが長い。攻撃動作に入り始めているのだが、まだ言い終わっていない。

勝利は目の前だ。レイナの予知の目には今、正に敵を撃ち抜くヴィジョンが……見えていたはず




【ユウセイ?「そうこなくちゃ、ね」】

「きゃ!?……しまった。機体を」

何も無い空間からヌッと現れた攻撃子機。左右のそれらはアンカーにより、容易くガブリエルを捕まえてしまう。もがくもビクともしない。
迂闊だった。と思っても後の祭り。バルクレイスを助けに出た自身が愚かにもこんな醜態を晒す事になるとは皮肉なものである。

もはや、傍に居るバルクレイスも満身創痍。この状況を脱するには……
“どこかのゲテモノから照射された赤い閃光がニヤニヤと調子こいて嘲笑うユウセイ曹長とシャドウ・ストライカーを誤射して蒸発させてくれる”様な奇跡的な現象でも起きないと無理では無いだろうか。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板