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戦場スレpart1

898レイナ&ライト ◆zv577ZusFQ:2012/06/14(木) 07:58:07 ID:2IS8ZE4M
>>896
二人の共同作業は予想に反して何故か上手く行った。

「…ミスした!?……っ、敵パイロットはエース級」

しかし敵も相当のレベルの手練れパイロットなのだろう。
どうやらガブリエルのレーザーソードの一撃では決まりが浅く、敵機体の左手を潰しただけ。完全に討ち取り損ねた様だ。
そして、肉薄する敵機からの今度は手痛い反撃の手が機械天使に迫る。

「あ!?きゃ!?!?」

コクピットでは決して指揮官なしく無い少女らしい悲鳴を上げてしまうライト。
誰かに聞かれていたら威厳も何も有ったものじゃ無い。
敵機に背負い投げのモーションで投げ飛ばされたガブリエルは、海中という事で上手く制御が効かないのか体勢を崩されたままなかなか復帰して来ない。
そんな危なげな状態の所に例のハープーンが射出されて来る。
冷静に考えると回避は難しい。ならばシールドを使うしか無い。多少の攻撃ではびくともしない筈。
しかし……先程の投げ飛ばされ時に。

(シールド……投げ離しちゃった)

どうやらこの天才指揮官殿。ドジを踏んだ様である。
本来なら隊の優秀な駒達とフォーメーションを組んで指揮を取るのが彼女の果たすべき役目であり、才覚。
今までは常にライトをガードする為の優秀な味方機が追従していた。
それ故にエース級の相手と単機で対峙する事など一度も無かったのだ。

とにかく、これでは被弾は避けられない。後は比較的、身の安全を優先させた受け方をしなければならない。
と、ダメージ覚悟だったが……

「え!?」

間抜けな声を出してしまうライト。
無理も無い。……急に何かが、ガブリエルの右腕に巻き付き、元居た場所から上へ上へと引っ張り上げたのだ。

そしてガブリエルに巻き付いたのと同じ様なものが、背負い投げからハープーンの一連の流れを終えた敵指揮官機をきつく拘束しようと襲い掛かっているのだ。

「くっくっく。良い格好ね天使♪」

聞き慣れてしまった不敵に笑う少女の声が聞こえる。
なんと、ガブリエルと敵機体に伸びている物体の正体はは海上のアイゼルネ・ブルートの伸びた両腕であった。

「さぁ天使。例のきゃ〜!の件を喋られたく無かったらお礼を言いなさい♪」

「(聞かれてた!?)ああもう!……面目無いです」

レイナのアイゼルネ・ブルートの介入により、結果的にガブリエルはハープーンを回避した事になり、今頃は敵機体を頭上から襲った悪魔の固め技デーモンズ・バインドにより、敵を捉えたはず。

「で……そろそろちゃんと姿を見せなさいよクズ犬君。この私に対してあまりにも無礼だと思わない?」

敵を固め捉えている筈のアイゼルネの腕を一本釣りの様に手元に引っ張り上げる。
はたして、獲物は。




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