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戦場スレpart1
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>>888>>886
本来ならば金属と金属が接触することで火花を上げるのだがここは海中だ
音も光も暗い海が飲み込んで、白い泡と切り落とされた月光の姿があるだけだった。
>γ3「やってくれたな!」
若干勢いが付き過ぎたバルクレイスは月光の内一機を倒しても方向転換が出来ずただ海中を直進していた。
先ほどの攻撃で落としたのは1機、後ろにはまだ残り敵が残っていることとなる
ヒツギはコックピット内で後ろへと振り向く、全天周囲モニターには残った月光がこちらへと銃か何かを構えている姿が映っていた。
「クソ!機体を制しきれない!!」
そちらへと切り替えして向かおうと試みるも旋回が殆どできていない。
このままでは後方から狙い撃ちにされてしまう、特に背部はこの機動力を生み出す為の心臓部が固まっている
ガチャガチャとレバーを動かしてみるも上昇する気配は無い
やられるか!?
ヒツギがそう思った瞬間だった、背中越しに見えていた敵のマシンが光となり泡だけを残して消えていったのだ。
レーダーを確認すると敵機体の向こう側に味方のポインターが映っている
この識別パターンは・・・
「助かったぜあかりん!」
援護してくれるというあかり自身の言葉通り、見事な射撃だった
レーダー上でもそれなりの距離がある、射程がある武装とはいえ水中でよく動きを捉えたものだ。
超反応なんちゃら・・・という複雑に発達した事で異常に早くなった神経伝達速度と瞬発的な判断力からなるとか何とか言っていた様な気がする
それのお陰もきっとあるだろうが、これは彼女が日々の鍛錬や実戦で得た『理』の力であるような気がした
ともあれ彼女は約束どおり道を作ってくれた、したらば後は目的の『聖女』を助けるだけだ。
「こちらはヒツギ・ハヤセ、救助に来た!」
パンドラの下へと接近し終えたヒツギは、全チャンネルを開き彼女へと交信を始める
赤黒い悪魔じみたデザインの機体が語りかけ、さらに状況が状況だけにとても信じて貰えるとは思えなかった。
だからといって無理やり引っ張って行く訳にもいかない。
バルクレイスのパワーでもこの苦手な海中を2機引っ張って進むのは少々無茶が過ぎる
それに敵の追っ手を撒く必要もあり出来ることならば『聖女様』自身にも動いて欲しいのだ
「聞こえてるか?くっ・・・」
今は信じて貰う以外ない、通信をとにかく繰り返すものの・・・
突如としてヒツギのコックピット内に警告音が鳴り響く、ソナーが何かを感知したのだ
「しまった伏兵がいたのか!!」
回避行動を取ろうとしたところで『聖女』様はまだ身動きが取れる状態ではないことに気づいた。
時間が無い、彼女を引っ張ってそのまま抜けるか?いやそれでかわし切れる保証がない
少なくとも敵は複数いる、言ってしまえば足手まといを抱えて切り抜けるのは・・・!!
「ぐああぁぁぁ!!」
短く舌打ちをすると同時に機体を翻しパンドラとハープーンの斜線上へ盾になるために割り込んだ。
肩や四肢にザクリと銛が突き刺さり隙間からゴポリと大きな気泡が抜けていった
残りHP64%
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