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戦場スレpart1

252 ◆zv577ZusFQ:2012/03/29(木) 09:35:59 ID:2hveWg0c
応急措置の血止めだけを伊豆の現場で施された半死半生のレイナは救急ヘリで病院へ直行。すぐに医師団の待つ手術室へと搬送され、そこでか弱き少女の生命を繋ぎ止める為のオペ(戦い)が始まった。

―――どのくらいの時間が経っただろうか?ようやく手術中の赤ランプが消え、医師が表へ姿を現した。
日本で一番との名高い腕利きの中年外科医の振るう神の手により、レイナの生命は何とか小康状態まで持ち直した。
術後、まだ眠りから覚めてはいないが、少女の心の臓が力強くトクントクンと動いているという事が、生命の躍動を確かに感じさせた。
しばらくは安静との事で、エミリーの連絡を受けてやって来ていたレイナお抱えの燕尾服を来た女性使用人が付き添いの下、レイナは病室へと運ばれた。

【レイナ・カーマイン病室】
VIP待遇の御令嬢にとっては、その宛がわれる病室すらもエコノミーなものとは別格のものであった。
ホテルのスウィートルーム程度の無駄な広さを持った室内。天井には金色に輝くシャンデリア。床には暖色系の絨毯が敷かれ、天蓋付きキングサイズの美しいベッドがドンと強い存在感を出して設置されてあった。もはや、これ病室じゃ無い。
そんな何の不満も無さそうな室内の中にて、たいへん不満そうな顔をしている者1人。この病室の主、地獄帰りの令嬢レイナ・カーマインである。
「……拷問だわ。実につまらないわ、この病室は。…あの神の力を操る忌まわしきヘヴン・キャンセラーめ。いつまでこの私を幽閉し、辱しめる気なのよ?」
彼女がせめてもの退屈しのぎにと屋敷から持って来させた妖しげな古ぼけた本を開きながら、歯噛みしている。
あれから4日程経過し、怪我の具合も良くなった今ではもうベッドから出て、いつもの様にソファの方で偉そうにふんぞり返っているのだが、医師からはまだ退院の許可は貰えていない。
『三機の宇宙海賊は??』
『あれからずっとエミリーに会っていない。会わせろ』
『悪魔と契約したあの坊やはどうなった?』等、彼女の興味は尽きないのだ。
しかし、こんな時に限って御自慢の予知の眼が必要なヴィジョンを見せず、せいぜい夕食のメニューを予知したぐらいで必要な事は何も知る事が出来ないでいた。
「地獄から甦った事で我が邪眼の力も進化しているはずなのに。不愉快だわ」
焦りとも不安とも取れるものが彼女をイライラさせていた。
そんな折、病室にドアをノックする音が響く。
「失礼いたします、お嬢様。本日はお嬢様があまりにもお寂しそうにしていらしたので、お客様をお連れしました」
レイナの最も信頼する使用人が入って来た様だ。完全に一言余計だが

様子を見兼ねてか、燕尾服の使用人は主の為を思い、行動に出ていた。
例の宇宙海賊との繋がりが見られ軍の監視下に置かれていたエミリーと、問題を抱えたままの新型機に無断で乗り込み戦闘を行った事にて現在処分が検討中である、あの少年(ヒツギ・ハヤセという学生だと言う事が判明)を見つけ出し、無理を通してレイナの元へと連れ出したのだった。



《勝手に日にち進めて、おまけに軍の監視とか軍法会議の事とか二人の処分を勝手に決めてしまってますが、不味かったらその辺はスルーしてください》




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