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チラシの裏 3枚目

977im@sfantasy 9 第二章 第三十四話 1/3:2009/12/18(金) 02:11:22 ID:6u32GRZg0
「さぁ、来なさい!私達が相手になるわ…!」
「さて。どれくらいの敵を倒すことになるんでしょうね…」
「長期戦は覚悟した方がいいかと」


現れた巨大な魔のプードル『バンダースナッチ』。
蛇につけられた一時的な病の回復した千早は大技でバンダースナッチをまず処理に回る。
「『ショック』!!」

衝撃を与える位置を変化…敵の体内へ送り込む。
バンダースナッチを内部から爆発させ、一撃の内に撃破。


「次は黒魔道士ね…」
「これも任せてください」

踏み込み衝撃を発する『ストックブレイク』で一瞬で撃破。
これでも城を破壊せぬように手加減している。

…二人の、マラソンマッチは始まったばかり。






「ドリル!行こ!」
「え…う、うん…!」

手を引っ張り、暖炉から続く地下への螺旋階段を下りていく4人。

「降りるのはいいんだけど、ここから城外に出られるの?」
「うん!その下は旧時代の遺跡、ガルガン・ルーに繋がっているの」
「それじゃ急がないとね!」


ぐるりぐるりと冷たい石の階段を降り続け…
ドリルの寝ていた部屋の扉…最下層はすぐそこまで来ていた。

その時。
「…」
真が立ち止まった。


「真…ちゃん?」
「まこっさん!何してるの!?早くしないと…!」
「果たして、ボクはここにいていいんだろうか…」
いや、答えはもう出ていた。


「自らの故郷を滅ぼされても尚、姫様を助けるべく力を貸してくれたあずささん」


「自らが忠誠を誓った陛下に剣を向け、ボク達を逃がしてくれた千早…」



「…そうだ。ボクがいるべきは、ここじゃないんだ!」
「…まこっさん?」
「ボクがここで一緒に逃げては、騎士の名が廃る」


今、雪歩王女の手をとっているのは誰か。
今、雪歩王女のためにもっとも真剣になっているのは誰か。

…雪歩王女の言葉すらも信じられず、自分で考えずに結果姫を危険に遭わせたのは誰か。

真は、長い金髪の少女の瞳を見つめる。
「美希!君に頼みがある!」




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