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チラシの裏 3枚目
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遡ること10年前、アレクサンドリア城内の図書館で調べ物をしていた時のことだった。
「…古文書に度々現れる、宝珠と呼ばれるものは アレクサンドリアの国宝、銀のペンダントとするものが有力…
しかし、あの形状を果たして珠と呼んでいいものかしらね…」
「ことりせんせーーー!」
「…! …あら、雪歩ちゃん」
ぴとぴとと、小さな子供が降りてくる。
「またむずかしいご本をよんでいたんですか?」
「ふふ…そうねぇ、ここにある本はもう全部読み尽くしちゃったわ」
「ただ、こうやって古い本に囲まれていると考えもまとまるのよね…」
「へぇ…わたし、むずかしいご本はにがてですぅ…」
腕を後ろに組み揺れる雪歩の頭にぽんぽんと手を置く。
「…雪歩ちゃん、…じゃなくて、雪歩様。
自分のことは「わたくし」ですよ、お姫様なんですから♪」
「はーい… でもね、わたくし、あの本はきょうみぶかくよませていただきました。
なんともうしましたかしら、えっと…」
「『君の小鳥になりたい』エイヴォン卿の作品ですね?」
「はい!それございますことよ!
…あの、こんな感じでいいんですか?こうきなみぶんのしゃべりかたって…」
「…お姉様を見習われた方がいいかもしれませんねー」
そして、幼い雪歩は図書館のテーブルに置かれた、目を引く大きな玉を指す。
「ねーことりせんせい!これはなんですか?」
「これは、ガイア儀…私達の住む星の模型ですね」
「がいあ…ぎ… わたし…じゃなくて、わたくしたち、
このまんまるいなかにすんでいるんですか?」
「いえ…その中じゃなく…外に住んでいるんですよ
…星には力があり、星は生命である…という学説が『石』と『召喚』を結びつけるイメージの起源となり…
…ピヨ?…あ、申し訳有りません。また悪い癖が出てしまって…」
「???」
妄想、もとい考えを巡らせながらぴよぴよと歩く小鳥。
「…ああ。申し訳ありません…どうも悪い癖が…」
「ねーねー!このまんまるいガイアぎのなかで、わたしのいえってどこにあるんですか?」
「それは…」
「じゃあこのおしろは?」
「えっと…」
「たかぎおじさんのおしろは?」
「あの、次々に言わなくても説明するから…」
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