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チラシの裏 3枚目
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高台から降りたやよいは、みんなの所へ。
池は干からび、溶岩の池と化し…地面は乾き、ボロボロ。
そんな中でも…その世界に住む皆は、楽しく生きていました。
「おねえちゃーん、私たちとバトルしよーよ!」
「うっうー!後でね!」
「毎日元気だねー、ちょっとはじっとしていればいいのに。」
「体が勝手に動いちゃって!」
「おーいやよい、お爺さんが呼んでたぞー!」
「え、ほんと!?行かなくっちゃ!」
…そんな風に言葉をかわしながら、やよいは長老と呼ばれるお爺さんの部屋の前へ。
「長老ー!やよいですっ!」
「おお…入りたまえ」
「失礼しまーっす!」
とことこと入っていくと…
そこには真っ黒な体のラモックスが一匹。彼が、長老です。
(うわぁ…いつもどおり長老真っ黒だなー…いくつになったらあんなに真っ黒になるのかな…)
そんなことを思いながらも…
(あ!挨拶しなきゃ!)
やよいは挨拶を欠かしません。
「おはよございまーっす、長老!」
「あいさつはいいよ、やよい君」
ガルウィング式挨拶のまま、長老はそそくさと本題に入ります。
「時は尽きようとしているのだよ」
「君も知っての通り…マーグメルはもう長くは持たない。
いや…本来ならすでに崩壊している所だろうね。
この指輪を見てごらん」
長老の指には…白く眩い光が。…それに照らされても尚、長老は真っ黒なままです。
「強い魔力のこもった指輪でね…今はなき種族の遺産と言われているね。
この指輪に念を込め、マーグメルを支えてきたんだが…もう限界なんだ。
さぁ、こっちへ来なさい」
「は、はいっ!!」
ぽてぽてと長老の傍へ。
すると、長老は指輪を外し…やよいに手渡しました。
「……あれ?内側に何か彫ってあります!
あつめれぅ…わたしのおとうと…つくる、あなたのねがい?」
たどたどしく、首を捻りながら指輪の文字を読むやよい。
「我が兄弟を集め願いを叶えよ」
見かねた長老は正しい訳を一言。
「この指輪に、兄弟があるならば…その力を集めてマーグメルを支えられるかと思ってね。
この指輪を君に託すよ 兄弟を集めるのだ!」
そう言った瞬間……長老の足元にまん丸な穴が。リージョンとリージョンを繋ぐ穴のようです。
「幸い、リージョンの近くに来ている。ここから旅を始めなさい」
たった一人の子ラモックスから始まる、指輪を集めてマーグメルを救う旅が…今ここに、始まろうとしていました。
けれど…やよいにはよく解らないことが一つだけ。
「どうして私を選んだんですか?」
それに対し長老は一言で返します。
「ティンと来た! なぁに、それだけだよ。 …さぁ、行きたまえ!」
「はーーーい!」
白い光を放つ『護りの指輪』を指にはめたとたん…なんと。
やよいの姿は、見る見るうちに人間の女の子のような姿へと変わっていったではありませんか。
耳と尻尾はそのままだけど。
「いってきまーーす!」
「がんばってきたまえ!」
ぴょんと穴の中へ飛び込む、元気一杯のやよい。
マーグメルを救う、一筋の希望が今…旅立ちました。
「…しかし本当にやよい君で大丈夫かね…」
…不安は隠し切れません。
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