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チラシの裏 3枚目

411俺的アレンジの入ったロックマンゼロ3 第九話 前半:2009/05/24(日) 03:14:37
真っ暗な闇の中を…文字列が流れる。
床は光で構成されていて、新たなる光が現れては流れていく。

「…気がついたか」
「…お前は…」
黒きボディに白い仮面、赤いマフラー。
死を迎えたはずの存在が…目の前に現れた。
「…ファントム…!」


何故自分が彼と同じ場所に居るのか?
…何となく解る。
「………何をしにきた」
「知れたこと…」
ファントムが忍者刀を取り出す。
「貴様をこの世界へ連れ行く為だ」

サイバー空間とは…死したレプリロイドやメカニロイドのデータが
行き着く、あの世でもあったのだ。
何故そんな世界への入り口が開いたというのか?
オメガのあまりに強すぎるエネルギーの前に…
…この世界自体に死相が現れているとでもいうのだろうか。

ゼロは立ち上がる。
「今現世がどういった状況にあるか、お前は解っているか」

「皮肉なものだ
 現世ではいくら足掻いても手に入らなかった禁断の情報がこの世界では常識に等しい…」

「死によってこの世界に積み重ねられていく情報…拙者はあらゆることを知った
 レプリロイドが生まれる以前のこと…
 二人おられるエックス様のこと…歴史に刻まれた闇の歴史のこと…
 そしてゼロ。貴様のことなどもな」
「…なら早く通せ… オメガを倒せるのは今俺以外にいない」
ゼロから発せられたオメガの名にファントムは反応する。

「…断言出来る。ここまでなってしまっては、奴はお前でも倒すことは出来ぬ…」
「…何」

「かつて…不完全な力のオメガが不完全なダークエルフを取り込んだ…」
「妖精戦争とやらの時か」

「だが、それでさえオリジナルのエックス様でも勝てなかった…。
 貴様如きの力で倒せると思うな」
「それで、世界を諦めて仇討ちというわけか…?」

ファントムは何も言わず戦いを始める。
「闇駆け!!」
まずはいつぞやのように駆け抜け、忍者刀でゼロを斬ろうとする。
…同じような動作であるがその動きは以前とは比べ物にならないほど速い。

「…」
近づくと反撃されることは明白…飛び越してすぐにチャージショットを当てる。
「これしき…!」

一瞬怯みを見せた後ファントムは跳び、分身を行う。
「見切ってみせよ」
4つの影が伸びる…分身の術。
「ハァ!!」
チャージし、セイバーを地面へ力の限りに叩き付ける。

「うぐっ!!」
またも分身が現れるが…何度その手を使おうともゼロには見切ることは容易い。
ゼロは分身を斬り続けた。


「ならば!!」
ゼロの後方真上から姿を現し、手裏剣を投げる…それだけではない。
手裏剣から更に大量の刃が放たれるのだ。

「これぞ我が奥義、『鋼吹雪』」

だが、刃の間の隙をなくしたその技ゆえ…
間に入っての回避が不可能と判断した時のゼロの反応も速いものとなる。
「!」
ファントムから全力で遠ざかる。

「何…?」
刃の吹雪の及ばぬ場所までの一瞬での移動。

「うっ…!」
「食らえ!!」
跳びあがり三日月を描くようにチャージセイバー。
「うっ……」
端へと移動、手裏剣を投げ…乗る。
「以前その手は使ったな」

だが今回は違う。クナイを上から3方向に落下させるのだ。
「なるほどな…」
跳び越え、潜り、退き…紙一重の差での回避を続ける。




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