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チラシの裏 3枚目
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ノアズパーク研究所…倉庫上。
海を臨むその建物の縁に一人腰かけるはエイリア。
崖を眺め、待ち人が来るのをずっと待ち続けていた。
「…………。」
エイリアは……すでに覚悟を決めている。
明日、エックスがもし危険な目に遭ったら…その時は。
「エイリア」
「きゃあああ!?」
後ろから声がかかるとは思っていなかった。
慌てて落ちそうになる体をエックスに引き上げてもらう。
「……いえ、ごめんなさい」
背中合わせで座る。エイリアが縁、エックスは入り口の側を向き。
…そしてエイリアは研究の結果、今まで聞いた話から一つの推論を立てていた。
敵の目的、その考え。
「……ねえエックス」
「うん?」
「始めのミッションから今まで数えて25年…ね」
「…。 最初の戦いからカウンターハンター、ドップラー博士の事件、レプリフォース大戦、コロニー落下、ゲイト事件までで…
そうだね。3年と1ヶ月だ」
「そこからレッドアラートまでが9年、今に至るまでが15年。…ね」
「こんなことになるなんて思っていなかったでしょう。」
「…そうだな」
風に吹かれ、ブロンドの髪が靡く。
「ここはいい場所よ。…空は高いし、吹く風は優しい。」
「…でも私はこうやって研究所を出て…戦いたいと思った」
「ゲイトの事件から逃げたいと思ったのか…或いは」
「貴方を発端とする、レプリロイドの進化の行く末を
私なりに見たかった部分もあるのかも解らない。」
今となってはそんなことは言い訳でしかないのかもしれないが。
「…君は…一体どこまで知っているんだい?」
いよいよエックスが不審がる。
彼方の軌道エレベーターを眺めつつ。
「………さぁ。ただ、全てを知るわけじゃないのは確か」
「新世代が出てきて…一体どこへ向かうのか?
果たして彼らが旧世代と呼ぶ私達がどうなっていくのか。」
「…何か思いつくものはある?」
「………喜べるものと喜べないものがある。
…喜べるものは…どうなのかしらね。…現実的じゃない」
「…そうか」
「あくまで想像。まだ未来はどこへ繋がっているか解らない…。
ただ、貴方の辛さを少しでも共有できたら、と思う」
「…俺の…辛さか」
「戦い続けることでエックスがどうなっていくのか。
こうなったら、一蓮托生…てね」
バスターに腕を変える。エイリアにつられエックスも。
「………明日が最初の私達のミッションね」
「…ああ。」
手を握るとか、何かをするとか。そういうよりも、こういう方が自分達の柄には合っている。
エックスバスターとエイリアバスター、二つのバスターをこつんと突き合わせた。
地球と月…二つの世界をかけての人間とレプリロイドのこれからが、明日きっと動くのだろう。
決意の言葉。
「…立ち向かおう」
「…少し昔話をしましょうか?」
「……いつまでそこにいるつもりだい。」
「ちょっと話してみたくなったのよ。貴方がナウマンダーのいた工場で黒こげになった時のこととか」
「…あれはちょっと笑い話にはならないと思うけどなぁー…」
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