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チラシの裏 3枚目

147俺的アレンジの入ったロックマンX5 10話後半:2009/04/15(水) 19:24:26
エイリアはエックスの掌を見つめ呟く。
「…アイリスのデスクよ。」
「!?」

「貴方達をオペレートした彼女はイレギュラー認定されたから、
 彼女の私物はダブルと同じように私が処分を任されたの。」


「……もっとも、その認定も今では解けているから、私は問題なくそれに触れられるのだけど」
「…アイリスが……」


「ゼロは彼女の死から自分を見失いかけ…新しい、危険な自分へ生まれ変わろうとしている。
 彼女が生きていたら…そんなことを望むと思う?」
「…それもそうだな」

「そのDNAは、一つだけ私が手を加えてあるの。特殊武器がより実用的なものになっているはずよ」
正直、それでもゼロに勝てる見込みは薄い。


「ゼロに戻ってきて欲しい、これはハンター皆の願い。
 ゼロに死なないで欲しい、これはアイリスも願うことだと思う
 貴方に死なないで欲しい、これは私が願っている
 貴方に勝って欲しい、これは貴方の製作者が望んでいるでしょう

 みんなの願いを背負って明日…貴方は行くのよ。
 だから」


最後の一押しを喉の底から声を張り上げる。
「勝つのよ、エックス!」


エックスは昔から任務成功のときにするように…力いっぱいに拳を振り上げる。
「……ああ!」
エイリアは安心した微笑みを向ける。


……そして振り返ることなく、エックスは階段を降りていった。
「…………。」

…エイリアの笑顔は一瞬で暗くなる。
エックスは強くなったはずなのに…自分はエックスがシグマとの初めての戦いに向かうときには、
あれほど安心して任せていたというのにだ。


「DNAデータの任務外所持、そして改造。…法規を忘れたか」
影で話を聞いていたシグナスが現れる。

「………。」
「いい、今回は事が事だ。…今回だけは見逃してやろう。
 ハンターの信頼など、今回の件で地に落ちただろうしな」



そして翌朝。
そのポイントへの転送がエイリアの手で行われる。

「………。」
エイリアの目が何を言わんとするか、エックスにだって流石に理解できる。
「………」
不自然なまでに笑ってエックスは消えていった。




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