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初めて投下したSSを晒そうぜwwww

1名無しさん:2005/08/27(土) 15:37:55 ID:ggKXaOy6
参加する香具師いないと分かってても立てちゃう俺バロ(ry

2先陣切って投下www:2005/08/27(土) 15:48:01 ID:ggKXaOy6
――ドン。
ひときわ大きな光の華が夜空に咲き、同時に喧騒に包まれる。
「でかいなぁ」
「………」
相変わらずの無反応。
ただ夜空を見上げている瞳には、光が宿っていない気さえした。
もうちょっと感動しろよ…
――ドン、ドン、ドン…
色とりどりの華が競うように咲き誇っては消えていく。
星の地雷。
いや、スターマインを直訳しただけだが。
「綺麗だな」
ちらりと横のちなみを見やる。
「………」
相変わらずの無表情で白い顔が、光を受けて次々と色を変えていた。
「花火って、結構色のバリエーションあるよな」
「………」
いつも通りにシカトを決め込まれるが、気にせず続ける。
「あれってどうやって出してんのかな?」
「……炎色反応」
「え?」
―パラパラパラ。
小さな花が左から順に弾け、花火の虹ができる。
「『星』に金属を混ぜてるんです。左から炭酸ストロンチウム、炭酸カルシウム、硝酸バリウム、酸化銅、アルミニウムですね」
「たんさん、アストロ…ン?」
聞きなれない単語に、思わず鋼鉄化魔法を唱えかける俺。
「ちなみ、物知りなんだ」
人が花火見て感動してるとこにそんな注釈つけんでええ、というツッコミもあったが、とりあえず噛み殺す。
「……別府さん、学生でしょう?」

3先陣切って投下www:2005/08/27(土) 15:48:28 ID:ggKXaOy6
「いや、生憎俺は理系じゃないんで」
というか無理だ。
「あ、そういえば」
「……何ですか?」
「その、似合ってるじゃん…浴衣」
「あ……」
顔を伏せ、うちわで隠そうとするちなみ。
…可愛い。
「……べ、べつに、別府さんに…見せたくて着てきた訳じゃ…ないんです、から…」
「ん? じゃあ、誰か他の人と来る予定だったわけ?」
「別に…そういう…わけじゃ…ないですけど」
「ふーん…まあ、いっか」
祭りの会場でちなみの姿(しかも浴衣姿の)を見かけた時は、一瞬我が目を疑った。
もちろん彼女らしく一人きりだったけど。
そのすぐ後だったんだよなぁ…
二人組のナンパ野郎がちなみに近づいていったのは。
ちなみの事だし冷徹に追い払うだろうと思ったが、彼女は意外と人見知りが激しいようだ。
一応、俺の彼女だという建前で火の粉を振り払って一件落着。
すぐに帰ろうとする彼女をなんとか慰留し、今一緒に花火を見ているという訳だ。

「……別府さんが、今年は一人だって言ったから…」
「え?」
「……なんでも…ないです」

4先陣切って投下www:2005/08/27(土) 15:49:07 ID:ggKXaOy6
―ひゅるる〜。
ひときわ派手な弾が、これまた派手な音を立てながら飛んでいく。
花火大会という、一つの夢の閉幕を告げる、満開の花の種。
高く、高く…
「別府さん」
「え?」
―ドン。
「今日は、ありがとうございました」
強い光に照らされ、彼女の顔が一瞬だけ照らされて見える。
それは、今まで見たことも無いような可愛い笑顔で。
「……その……助けて頂いたのも、嬉しかったですけど……」
口ごもり、照れながらも、しっかりと目を見つめて。
「…一緒に…花火…見れて……」
ちなみは続けようとする。
「………」
でも、口下手な少女に言える感謝の台詞は、ここまで。
「俺も、楽しかったよ」
「ぁ……」
だから、背中を押してやる。
分かってるんだよ。
この少女にとって、人に話しかけるのがどれだけのプレッシャーになるのかは。
だから冷静を装って、つれないヤツだとか思われて、人に離れられていく。
コイツはそんな、どうしようもないバカなんだから。
それを理解してる俺だけでも、せめてその冷えた心を暖めてあげられたら。
(って…今は夏か)

5先陣切って投下www:2005/08/27(土) 15:49:58 ID:ggKXaOy6
(祭り終了後)
「……ごめんなさい、送ってもらっちゃって」
「ああ、気にすんなって」
収穫もあったし。
「……はい、お気をつけて」
あの後、ちなみはやけに丸かった。
無愛想といえば無愛想ではあったけど…
俺の話に相槌を打ってくれたり、ちょっとだけ笑ってくれたり。
それだけでも大いなる進歩だった。
「んー、なんか晴れ晴れしいな」
半分だけになったフランクフルトを見やる。
荷物のジャマになるし、さっさと食ってしまおう。

「うーん、やっぱ祭りのフランクフルトは苦いねぇ」
あれ?
これ、ちなみが食いきれないって言ってたやつだよな?
つまり…

「これって、間接キスだよな?」

Fin.

6先陣切って投下www:2005/08/27(土) 15:50:52 ID:ggKXaOy6
要するに、自分が初めて書いたSSを貼ってニヤニヤするスレ。
皆の参加を待つwww

うはwwwwテラハズカシスwwwwwでもニヤニヤwwwwうぇwww

7名無しさん:2005/08/27(土) 15:55:51 ID:FI03iMks
ちょwwwwwwwwwwおまwwwwwwwww

てか、俺は投下はじめた頃、書き込み欄に直書きだったから
過去ログから探してこないとないやwwwwwwwwww

8名無しさん:2005/08/27(土) 15:57:14 ID:ggKXaOy6
>>7
持って来いwwww今すぐだwwwwうぇwwwっうぇうぇうぇwww

9名無しさん:2005/08/27(土) 16:11:18 ID:0Kkx74/.
一応保存してあるけど、せっかくだから生ログからコピペするわwwwww

10名無しさん:2005/08/27(土) 16:11:52 ID:0Kkx74/.
294 名前:初投稿[sage] 投稿日:2005/05/03(火) 14:05:27 ID:QrTlR2mD0
>>263
>ツンデレがもしこのスレに来たら っぽいネタで。

俺が、このスレを見ていると、後ろからツンデレが声を掛けてきた。
ツ「ねえ。何さっきから熱心にネットばっか見てるの? 何か面白いサイト?」
俺「あー。別に、面白いってほどじゃないけど……」
ツ「ちょっと私にも見せなさいよ。自分ばかり楽しんでズルイじゃない」
俺「いや、だから大したもんじゃないって……ちょ、おま、見るなよ!!」
ツ「いいじゃないのよ。別に見たって減るもんじゃなし。どれどれ」
俺「……」
ツ「なーに、2ちゃんなんて見てんの? ……しかも何、このスレ。気持ち悪っ!!」
俺「いいだろが。俺の勝手なんだから。もう気が済んだろ? どけよ」
ツ「ちょっと待ってよ。もう少し……うわー、こんな事妄想してんのー?」
………………
俺「なあ」
ツ「何よ、うるさいわね」
俺「ひょっとして、結構夢中になってないか?」
ツンデレ、顔を真っ赤にして
ツ「バッ……バカな事言わないでよ。私がこんなのに興味持つわけ無いじゃない!!」
俺「だってよ。もう10分も画面に向かいっぱなしだぜ」
ツ「ちょっとボーッとしてただけよ。別にこのスレ見てた訳じゃないわ」
俺「ニヤニヤ(・∀・)」
ツ「何よ、その顔。ムカツクわね。あなたもこんなの見てないで買い物行って来てくれる?
  お願いしてたでしょ」
俺「へいへい。行って来ますよ」
で、俺が出かけた後再びパソの前に座るツンデレ
ツ「さて、と……」

つまらんな(´・ω・`)

11名無しさん:2005/08/27(土) 16:15:58 ID:ggKXaOy6
>>10
(・∀・)ニヤニヤ

12名無しさん:2005/08/27(土) 16:16:19 ID:ggKXaOy6
合言葉は「(・∀・)ニヤニヤ」。
何か投下されたらとりあえず(・∀・)ニヤニヤしましょう。

13名無しさん:2005/08/27(土) 16:38:54 ID:MfmGA9Ok
クオリティを上げるスレで初投下はいつか書いたけど、投下出来るのなら投下しようwwwww



405 名前:1/2: sage 2005/08/20(土) 17:18:21 ID:J9hHKcYA0
空気を読まずに投下('A`)


今、目指していたものがもう手に入れれなくなってしまった。
甲子園で優勝。それだけを考えて学校生活を送ってきたと言っても過言ではない。
そして最後の甲子園。快勝に続く快勝、部員ほとんどが優勝を疑わなかっただろう。

そうして望んだ決勝戦で、負けた。
悔いは無い……と言えればカッコでもつくのだろうが。悔いしかない。
他の部員が放心し終わってもまだ俺は放心状態だった。俺は、二つのものを背負ってこの
最後の試合に挑んだのだから。

帰り道、俺はまだ放心している。家までの道はこんなに長かっただろうか?
住宅街に入り、人通りは少ない。家はもう目前、一人の少女が涙を流していた。
「かなみ………」
彼女はこちらをむかない。その代わりに、口が動く。
「…………ばか………!」
「…ごめん」
かなみは動かない。しばらくの沈黙。
「馬鹿………どうして!優勝するって言ったのに!!」
顔をコチラに向け、彼女は叫ぶ。俺は彼女との約束を守れなかった。
「もう知らない!顔なんて見たくも無い!!」
胸がジクジクする。彼女は俺を嫌いになったんだろう、当然だ。

14名無しさん:2005/08/27(土) 16:42:00 ID:MfmGA9Ok
406 名前:2/2: sage 2005/08/20(土) 17:18:52 ID:J9hHKcYA0
「ごめんな。やっぱり俺じゃダメだったんだ………」
そう言って俺は歩きだした。とっくに乾いたと思った涙がまた出てこようとする。
夢を二つ同時になくしてしまった。明日から、まともに生きていけるんだろうか?
頬に涙を感じながら、ぼんやりそんな事を考えていた。
その瞬間、後ろから誰かに抱きつかれた。

「嫌…………嫌なの!」
「ちょ、落ち着いt」
「ほんとは顔をずっと見てたって良いの!ずっと一緒に居たいの!
 優勝なんてホントは関係なかった!なのに……優勝してやるなんて
 言うから!私は素直じゃないから、そんな事言うからそれに甘えて…っ!」

お腹の辺りにあるかなみの腕をどけて、正面から抱き返しす。
「わかったから………今は泣き止もう、な?」
再び大声で泣き出すかなみを胸にしっかりと感じながら、
現実になった「夢」を抱きしめた……。


俺達は、もう少し素直になるべきだったんだろう。
隣で不機嫌そうに歩くかなみを、さっき平手打ちされた頬を摩りながらそう思った。
「おい、甲子園の日の可愛いかなみはどこに行ったんだよ?」
「うるさい馬鹿っ!」
彼女が素直になるのは、まだまだ時間がかかりそうだけど。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
この初投下数十分後、「デレデレしかいねぇな」発言があったwwwwwwうはwwwwwwww絶対俺wwwwww

15名無しさん:2005/08/27(土) 16:46:54 ID:FI03iMks
お前ら、恥ずかしいからsageないか?wwwwwwwwwwwwww
>>8 探してきたぞwwwwwwwwwwww

485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: sage 2005/05/03(火) 19:30:06 ID:F/wavvZE0
ツン「も〜、なんで私がこんな事しなきゃいけないのよ・・・ブツブツ・・・」
お「なんだよ、中間試験で負けたら何でも言うこと聞くって言ったのはお前だろ?」
ツン「そ、そうだけど・・・やっぱ、恥ずかしいし・・・」
お「ん〜、なんなら、もっとスゴイことにお願い変更しても良いんだけど?」
ツン「なっ・・・!あ〜〜〜もう!分かったわよ!やればいいんでしょ?やれば!」
お「そゆこと〜♪では、よろしく」
ツン「じっとしててよね・・・んっと・・・ん、ん・・・ん〜・・・うんっ・・・クリックリッ・・・
  どう?気持ち良い?」
お「ああ、すげ〜気持ちいいよ。上手いじゃん。初めてとは思えないなw
  おっ、そこそこ!」
ツン「ばっ・・・!馬鹿な事言わないでじっとしてる!・・・(小声で)初めてに
  決まってるでしょ!こんな事、あんた以外に・・・」
お「痛っ!」
ツン「ひゃっ!ご、ごめん!だ、大丈夫だった?」
お「ああ、平気平気。でも、デリケートな所だから優しく頼むよ」
ツン「うん、分かった。じゃ、じゃあ、もう一回いくわよ?(髪をかきあげて)
  ん・・・んんっ・・・わ、おっきい・・・んっく・・・すご・・・溜まってる・・・んあっ
  ・・・よい、しょっと!ふ〜、ほら!とれたわよ、耳垢。まったく、どんだけ
  溜めてるのよ、これ。すごい量よ!病気になってもしらないからね!?」
お「んじゃ、定期的にツンが耳掃除してくれよw」
ツン「な!なに馬鹿な事・・・(顔真っ赤)」
お「もちろん、今日みたいに膝枕で!」
ツン「ま、まぁ、あんたがどうしてもって言うなら、や、やってあげなくもないけど?
  私がやらないせいで通院なんてことになったら夢見が悪いしね。し、仕方なくよ
  仕方なく!(まぁ、こいつんちに行くいい口実ができた・・・かな)」

初ネタ投下。うはw俺キモスギwwwww

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初じめてがこんなのってwwwwwwwwwwwww
てか>>10氏と同じ日に初投下wwwwwwwwww

16名無しさん:2005/08/27(土) 16:48:27 ID:ggKXaOy6
>>14
「抱き返しす」(・∀・)ニヤニヤ

>>8
オメガ(・∀・)ニヤニヤ

17名無しさん:2005/08/27(土) 17:21:28 ID:MfmGA9Ok
>>16
ちょwwwwwwwニヤニヤするのは誤字に対してなのかwwwwww
そのくらい大目に見てくれwwwwwwwってかもっと派手なミスをやらかしてるんだがwwwwww

18名無しさん:2005/08/27(土) 17:32:23 ID:FI03iMks
>>16
え・・・>>8て・・・俺、スルー?

19名無しさん:2005/08/27(土) 17:37:03 ID:8dR622LE
ちょwwwwwwwwwww何だ、この嬉し恥かしいスレはwwwwwwwwwwww
俺初めて書いたのはちなみんだしwwwwwwwww

20名無しさん:2005/08/27(土) 17:38:47 ID:ggKXaOy6
>>18
アンカーミスwww
>>15 オメガ(・∀・)ニヤニヤ

21名無しさん:2005/08/27(土) 18:08:21 ID:FI03iMks
>>20
やっぱりwwwwwwwまぁ、>>18の目欄を見てくれw
>>14
ニヤ(・∀・)ニヤ

22名無しさん:2005/08/27(土) 18:26:37 ID:Qo9mPf12
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: sage 2005/05/07(土) 22:33:13 ID:E6/+E2P60
つ(男の部屋でエロ本をみつけ、赤面しつつ食い入って見てるところを見られたツンデレ)

ナガスwwwwwwwwwwwwww

830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/05/07(土) 22:44:01 ID:h4FUbK/n0
>>811

ツ「うっわぁ〜、こんなこと・・・うっわぁああ〜・・・」
お「ん?ちょ、おま、なに見てんだよ!!!」
ツ「え?!あっそのっ!あんたこそいつの間に帰ってきてんのよ!!」
お「何時帰ってこようと俺の勝手だろ!それよりそれ・・・!」
ツ「いやっその・・・あんたがこんなもんベッドにおきっぱなしにしてるから・・・!」
お「おまえ・・・耳まで真っ赤だぞw」
ツ「う、うるさいわね!こんなハードなの見たら誰だって・・・」
お「試してみるか?」
ツ「えっ?!」
お「だから俺と、そのとおりの事してみるか?って」
ツ「な、なんであんたとっ!・・・で、でもあんたがどうしてもっていうなら・・・
  や、やってあげないことも、な、ないけど・・・?(//)」

省略されました と言うより省略しました


ちゃんとSSになってるのはこれが最初かもwwwwwヒドスwwwww

23名無しさん:2005/08/27(土) 18:45:09 ID:FI03iMks
>>22
ニヤ(・∀・)ニヤ
人の事いえないけどエロスwwwwwww

24名無しさん:2005/08/27(土) 18:47:26 ID:ggKXaOy6
>>22
省略しすぎwwww
(・∀・)ニヤニヤ

2510:2005/08/27(土) 19:00:25 ID:0Kkx74/.
>>15
うはwwwwwwwww同期生いたwwwwwww

( ・∀・)人(・∀・ )ナカーマ

26名無しさん:2005/08/27(土) 20:45:47 ID:ta7UtgeM
OCN規制かよwwwwwwwwwwworz

27名無しさん:2005/08/27(土) 21:45:25 ID:5H/Mr8dA
俺が初めて書いたSSはツンデレでも何でもなかったなwwwww
3〜4つ目くらいから、ツンデレっぽいのができたような気がする。

28名無しさん:2005/08/28(日) 00:07:24 ID:yRwbKb2M
なんだこの新スレはwww
そんなの投下できる勇気あるわけねぇwww

29名無しさん:2005/08/28(日) 00:19:04 ID:CmYekHsU
男とツンデレが満員電車の中でぎゅうぎゅう詰めで身を寄せ合う形になってしまったら?

いつもの満員電車、いつもは退屈な時間。
ふと反対側のドアに目をやると、人波に埋もれるように見慣れた姿があった。
退屈そうな眼差しは、手元の小説へ向かっている。
「お・・・かなみじゃん。おーい、かなみー!?」
つり革を持っていた手を外して振りながら、タカシはかなみに呼びかけた。
『・・・・・・』
車内の目が大声を出した男に集まるが、一人かなみだけは手にもった本で顔を隠すようにしている。
「聞こえねーのかな・・・。おーい!」
かなみは顔を隠したまま、ドアの外を向いてしまった。
「しょーがねーな。待ってろよ、そっち行くからー」
タカシはそう言って強引に車内の混雑へと身を投じた。
通り道、『痛っ』『バカヤロー』『なにしてんだ!』という罵声を浴びせられたタカシだったが、
平身低頭なんとかかなみの元へたどり着いた。
「かなみ、おはよー」
タカシは目の前にいる、自分の肩程度の身長しかない女の子に声をかける。
しかし、それでもかなみはドア側に向いたままであった。
「かーなーみー?」


続きが気になる方は、鏡に向かって「ば、馬鹿っ・・・」と言ってください。

30名無しさん:2005/08/28(日) 00:19:56 ID:CmYekHsU
男とツンデレが満員電車の中でぎゅうぎゅう詰めで身を寄せ合う形になってしまったら?2

「かーなーみーちゃーん?」
ぐいっ。
「きゃっ」
急に両側に結んだ髪の先を引っ張られ、かなみは悲鳴をあげた。
「なにすんのよ!この変態!」
またしても車内の視線がタカシに集まる。今度はジト目で。
「すみません、知り合いなんですよー。同じクラスでー。」
またしても平身低頭のタカシであった。今度はすぐに乗車客の興味は失われた。
(お、おまっ!急に声出すなよ!目立つじゃないか!)
かなみに文句を言うが、小声のため迫力はまるでない。
ハァ、とため息をつきながら、ようやくかなみは振り返る。
そして手元の本をそのままに、上目遣いにタカシをにらみつけた。
「で、何の用?」
「ちょ!おま!何の用、ってクラスメイトがいたら挨拶」
ムギュ!
「静かにしなさいよ、馬鹿」
「いてー!おまえ、今わざと足踏みやがったなぁ!」
ムギュギュ!
「!!!!!!!!」
声にならない悲鳴。
かなみは再びため息をつきながら、パタンと本を閉じた。
「ほんと、馬鹿」

ガタン。プシュー。やがて駅に着いた電車は、反対側のドアをあけた。

なかなか終わりませんが、続きがどうしても気になる人は、「馬鹿っ!あんたなんか好きになるんじゃなかった!」と雨の中で叫んでください。

31名無しさん:2005/08/28(日) 00:20:58 ID:CmYekHsU
男とツンデレが満員電車の中でぎゅうぎゅう詰めで身を寄せ合う形になってしまったら?3

『すみませーん!降ります!』『通してくださーい』
朝のこの時間、通勤・通学電車は戦争である。
特に今停車しているこの駅は、毎朝血みどろの戦いが繰り広げられる場であった。
降りる客を待つことなく、乗車客が乗り込んでくる。
あまりの喧騒に首だけ後ろを振り返ったタカシが目を丸くする。
「うぁ、降りた分より乗ってくるぞ」
入り口付近はすでにとてつもない乗車率。皆、背中から体当たりするように車内へと突入してくる。
体制を戻し、タカシは聞いた。
「いつもこんなか?」
かなみは首だけ振って肯定した。
もちろん、一言付け加えるのを忘れない。
「いつも遅刻ぎりぎりだからわかんないんだろうけど」
ため息混じりにタカシは言った。
「ほんと、かわいくねーなー」
まったく表情を変えずにかなみは返す。
「別にあんたにかわいいなんて思われたくないもの」
ツン、と横を向き、手に持った本を再び開こうとしたその時。
「うぉっ!」「きゃっ!」
タカシの体は乗車率130%パワーによって、ドア側に押しやられた。
もちろん目の前に立つかなみの身体ごと。


えらい長文になってしまいましたが、それでも続き読みたい人は
おかんに「余ってただけだからね!あんたのために買ったんじゃないから」といって母の日プレゼントをあげてください。

32名無しさん:2005/08/28(日) 00:21:40 ID:CmYekHsU
気を取り直してその4

「ちょ、ちょっとなにすんのよ!」
抗議の声とともに顔をあげる。
すぐ上方には脂汗が出そうなほど歯を食いしばったタカシの顔。
「うぬぬぬぬううううっ」
「・・・あんた、なにやってんの?」
「質問は、後に、してくれよ」
再び走り出した電車の音にかき消されそうなほど、か細い声をタカシは搾り出した。
ドアについた腕もぶるぶると震えている。
「どうしたの?病気?移さないでよね。馬鹿しかかからない病気なら大丈夫だけど。」
かなみは手にもっていた本をバッグの中にしまった。
『あれ?』
なんとなく違和感。
ふと周りの光景を見る。
満員電車。ぎゅうぎゅう詰めの車内。
そう、みんな身動きすら取れない。
(どうして、私だけ動けるの?)
かなみは再び上を見た。
相変わらず歯を食いしばった顔があった。
目が合う。
「どーした?」
思わずかなみは目を伏せたが、そのまま勢い良く(しかし小声で)まくし立てた。
「あ、あんた馬鹿じゃないの!なにやってんのよ、そんなに汗までかいて!」
「んー」タカシはしょうがねーといった感じで呟いた。「だってお前も女の子だしさ」


あー、ラストまで需要ある?あと1〜2話くらいだけど。

33名無しさん:2005/08/28(日) 00:22:09 ID:CmYekHsU
その5

カァァァァッ!
瞬間、かなみの顔は赤くなった。
「誰もあんたにそんなことやってくれって言ってないわよ!馬鹿!」
タカシは苦笑しながら言った。
「ほんと、可愛くないな・・・」
ガタンッ!
その時電車にブレーキがかかり、車内が揺れた。
「あわわっ!」
タカシに限界以上の重量負荷がかかり、ドアについていた腕はあえなく外れた。
かなみの後ろ、ドアとの間を通るように下へ。そして、かなみとドアに挟まれるような形になった。
「うぉっ!かなみ、すまん!」
腕を再び上げようとしたタカシだが、すし詰めの車内では無理な話だった。
それでももぞもぞ動かすうちに、今度は完全に抱きすくめる形になってしまった。
「あっちゃー、まいったな・・・」
その言葉を聞いてかなみはタカシをにらみつけた。
「悪かったわね、こんな可愛くない女と」
「何も言って無いじゃん・・・」
「言ってるわよ!どうせいつもそう思ってるんでしょ!」
「言ってないって!本当、かわいくな・・・いや、すまん」
再び腕を上げようと悪戦苦闘するタカシだったが、突然かなみが言った。
「いいわよ。」

次で終わる予定。オチ無かったらすまん。
続きが読みたい人は布団を身体に巻いてごろごろしてください。

34名無しさん:2005/08/28(日) 00:22:44 ID:CmYekHsU
その6

「へ?」
タカシの動きが止まる。
「いいって言ってるの!このままで。何度も言わせないで」
タカシを睨み付けるかなみ。
視線が合う。
かなみの顔は真っ赤になっていた。その顔を隠すようにタカシの胸に顔をうずめる。
「へ?へ?」
突然のかなみの変化についていけないタカシであった。
そんなタカシを気にする事無くかなみは呟く。
「私、本当にかわいくないよね・・・」
「あー、そんなこと無いぞ。」
「態度悪いし、喧嘩っぱやいし、嫌なことばっか言うし、これじゃ、嫌われるよね・・・」
「ほら、俺も態度悪いし、喧嘩っぱやいし。ほらほら、いっしょ一緒」
「だってタカシ、さっき私に触らないように」
ガタン、プシュー。乗客が吐き出される。
「いや、かなみが嫌がるかと思ったから」
「・・・また嫌なこと言っちゃった。ごめん、わかってるのに・・・」
しばしの沈黙の後、タカシが口を開いた。
「かなみさぁ・・・」
「ん?」
顔をあげたかなみの目は少し赤かった。
「なんで俺にだけこんな態度とるんだ?」


すみませんごめんなさい終わりませんでした。
次で終わるので投げるもの用意して置いてください。主に俺に。


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