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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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雑談、キャラクターの情報交換、
今後の展開などについての総合検討を主目的とします。
今後、物語の筋に関係のない質問等はこちらでお願いします。
規約はこちら
>>2
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「!?」「(……この音量は)」
ザドゥが隙を見せてないのを確認し、素敵医師は恐る恐るそのまま立ち去ろうとした。
「………。どうやら互いに、都合よく物事は運ばんようだな」
「!」
その言葉を聞き、素敵医師は慌てて戦闘態勢を取る。
ザドゥも遅れて戦闘態勢を取った。
「…………」 実はザドゥは素敵医師と交戦する前、智機と連絡を取り合う直前に、直に透子から連絡を受けていた。
智機が撃退された事。首輪を外した参加者に対して注意して欲しいとの警告。
そして、自分の能力の及ぶ範囲内に参加者がいるなら、こうして支援するとの助言を。
「…………」
素敵医師は狙っていた。もし襲撃者が自分を狙うなら、そいつを。
ザドゥを狙うのなら、ザドゥを。自分の奥の手の餌食にする為に。
奥の手は素敵医師自身の身体に溜め込んだエネルギーを大きく消耗するので、普段は使わない。
だが、自らの目的に大きく近づけるなら使用することに躊躇いはなかった。
気力奪いの発展技―――『気力破壊』を使用するのに。
不意打ちの機会を逃した襲撃者―――アインは木々に隠れ、周囲を警戒し続けていた。
↓
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智機は予想通りの反応をとった透子に呆れながら、次に薬品の入ったビンをじっと見つめる。
警告内容自体に不満はない。薬の用途は何も参加者を誘導するだけではないからだ。
「(ま、呼び出しに間に合っただけでも、今回は良しとするか)」
智機は透子に計画に必要な道具を持って来させようとしたが、それに応じたのは呼び出しから五分以上経ってからのことだった。
透子への苛立ちを覚えながら、智機は道具の確認作業を終え、巨木がある方角を見た。
「(下手すれば……共倒れになりかねんな。どうしたものか…)」
創造神がこの戦いに注目していることが確実である以上、不用意に手を出すわけにはいかない。
かと言って、参加者にバレないように素敵医師等だけに介入する器用な真似は
ここにいる戦力だけではできそうもなかった。
「(透子なら出来るだろうが……あの二人の能力を考えると、過信はできない)」
智機は双葉としおりの発言も注意深くチェックしていた。
「(ザドゥは性格上、『黒い剣』を放置しかねない。
後から回収してもいいが、仁村知佳や魔窟堂がここに来ないとも限らないしな)」
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「……」思案する智機を他所に、強化体は前方の木の陰に隠れて待機している。
「(仁村知佳相手ならこいつで対処できるが、紗霧が他の参加者を率いてここに来れば、透子の力を借りない限りアウトだ)」
自らの分身でもある赤い機体を見ながら、智機は対策を考え続ける。
「(…紗霧の発信機はまもなく停止する筈。とりあえず奇襲狙いのセンが無くなった以上、来たとして次の放送から一時間後くらいか。
戦闘後、生き残った参加者がうまいこと分散してくれればいいのだが……)」
人質を取ろうかとも考えたが、それは無駄な思考だ。
唯一例外が認められていたアズライトを除いて、参加者に対して直に人質を取ったり、監禁したりすることは最初から禁止されている。
何故なら、それが許されると最初から二人以上拘束すればゲーム運営を簡単に進められるからだ。
「(早目にデータの継承と解放を行った方が良さそうだな)」
と、智機はまたも赤い機体を見る。
分身に向けたその眼差しは冷ややかだ。
「(流石に神鬼軍師も余裕がなくなったのか……)」
智機は口を歪ませ、空を見上げ苦笑しながら思った。
「(……はたまた、一方を切り捨てるのが得策と判断したかのどちらかだな)」
↓
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【主催者:ザドゥ】
【現在位置:楡の木広場付近】
【スタンス:素敵医師への懲罰、参加者への不干渉、カモミール救出】
【所持品:ボロボロのマント、通信機】
【能力:我流の格闘術と気を操る、右手に中度の火傷あり、疲労(大)、ダメージ(小)】
【備考:疲労により若干身体能力低下】
【素敵医師(長谷川均)】
【現在位置:楡の木広場付近】
【スタンス:アイン・ザドゥ・仁村知佳への薬物投与、朽木双葉と一応共闘】
【所持品:メス2本・専用メス2本、注射器数十本・薬品多数
小型自動小銃(予備弾丸なし)、謎の黒い小型機械
カード型爆弾二枚、閃光弾一つ、防弾チョッキ】
【能力:異常再生(限度あり)、擬似死】
【備考:独立勢力、主催者サイドから離脱、疲労(小)
肉体ダメージ(小)】
【カモミール・芹沢】
【現在位置:素敵医師に同じ】
【スタンス;???】
【所持品:虎徹刀身(魔力発動で威力増大、ただし発動中は重量増大、使用者の体力を大きく消耗させる)
鉄扇、トカレフ】
【能力:左腕異形化(武器にもなる)、徐々に異形化進行中(能力上昇はない)、死光掌4HIT】
【備考:気絶。禁断症状沈静化。中度の脱水症状だが、一応戦闘可能。疲労(大)、薬物の影響により腹部損傷】
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【主催者:椎名智機】
【所持品:レプリカ智機(学校付近に10体待機、本拠地に40体待機 、6体は島中を徘徊)
(本体と同じく内蔵型スタン・ナックルと軽・重火器多数所持)】
【スタンス:素敵医師の薬品の回収、アイン・双葉・しおりを利用・捕獲、ケイブリスと同盟・鎧修繕・腕の補強機具作成】
【能力:内蔵型スタンナックル、軽重火器装備、他】
【備考:楡の木広場付近にレプリカ一体と強化型一体を派遣】
【レプリカ智機】
【所持品:突撃銃二丁、ガス弾一個、ヒートブレイド、アタッシュケース
筋弛緩剤などの毒薬、注射3本、素敵医師の薬品の一部
変装用の服、アイン用の首輪爆弾、解除キー】
【レプリカ智機強化型(白兵タイプ)】
【武装:高周波ブレード二刀、車輪付、特殊装甲(冷火耐性、高防御)
内臓型ビーム砲】
【備考:レプリカは智機本体と同調、強化型は自動操縦 強化型は本拠地に後3体い
る】
【主催者:ケイブリス(刺客4)】
【スタンス:反逆者の始末・ランス優先、智機と同盟】
【所持品:なし】
【能力:魔法(威力弱)、触手など】
【備考:左右真中の腕骨折】
【現在位置:本拠地・管制室】
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【監察官:御陵透子】
【現在位置:東の森:戦場付近→???】
【スタンス:ルール違反者に対する警告・束縛、偵察。ザドゥへの支援。戦闘はまだするつもりはない】
【所持品:契約のロケット、通信機】
【能力:中距離での意志感知と読心
瞬間移動、幽体化(連続使用は不可、ロケットの効果)
原因は不明だが能力制限あり、
瞬間移動はある程度の連続使用が可能。他にも特殊能力あり】
【備考:疲労(小)、ザドゥへの支援後、何処かへ移動】
【追記:しおりVS双葉。 離れたところでザドゥと素敵医師が。少し離れてカモミール芹沢が気絶。
その近くにアインが潜伏。式神星川移動中。更に離れた位置に智機待機 現在PM5:30】
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連続投稿規制に引っかかって、これ以上投下できそうもありません(汗
代わりに>>211-220までを本スレに投下していただける方がいれば助かるんですが…
ここを見てる人はほとんど居無さそうだし、また夕方にでもトライしてみます。
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一読者ですが代理で投下させてもらいした。
今後とも期待しています。
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>>222
代理投下ありがとうございました!
おかげで助かりました。
こうして作品を読んでいただける方がいるからこそ、創作のし甲斐があります。
期待に添えるよう頑張ります。
アインと素敵医師の因縁は次かその次の作品で決着が付く予定です。
作品の総文章量は過去最大になるかも知れません。
ただ完全に書き終えるまで投下しないでおくと、また間隔が空いてしまったり、
変に停滞する恐れがありそうなので、工夫して徐々に投下していきます。
状態表は話が完結した場合と、投下待ちである『あの五人』の話等が間に入りそうな
場合に挟みます。
それまでは、本日のレス投下終了の印に ↓ を入れます。
気が向けば投下待ちのとは別に、ユリーシャか恭也の短い話を投下するかも知れません。
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アイデアが浮かんだので、今から仁村知佳の小ネタを試験投下します。
ほとんど進展もさせてませんが、差し支えが無ければ、今日の朝以降にも本スレに
投下します。
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(二日目 PM5:13)
空は赤み始めていた。
とぼとぼと歩き続けている、灰色のオーラを纏う小柄な少女の上を数羽の鳥が通り過ぎる。
鳥の鳴き声を聞き、少女はふと顔を上げた。
「……」少女――仁村知佳は途方に暮れていた。
折角見つけた利用施設は自分では扱えそうもない。
それに加え、場所を伝えるべき仲間もいなかった。
「…わたしに…できること…ないのかな…」
そう言い、知佳は右手に持った手帳をきゅっと握った。手が震えた。
「(違う…できることが…ないんじゃない…)」
手帳の中身はまだ見ていない。何処と無く不吉な予感がしたからだ。
「(怖いから…何も)」
向こうには病院が見えた。
「(…あそこにいるのかな?)」
逢いたい。けど、それ以上に逢う勇気が今の知佳にはなかった。
知佳は不吉な考えをしないよう、恭也との明るい記憶を呼び起こそうとした。
今日の日中のことはあえて記憶から遠ざけ、病院に来る前のやり取りを無理に思い出した。
あの時、夜中の放送を聞いた時、自分は対してその事に気を止めていなかったんだなと知佳は思う。
いざとなれば自分の力があると思ったから。今にして思えば、それは傲慢に違いなかった。
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そもそも、自分はこの島から脱出さえできなかったではないか。
『願い』がある以上、脱出という選択肢は知佳の中に存在していない。
知佳は視線をやや上に移した。
「(綺麗な…夕日…)」
赤とオレンジが絶妙にブレンドされたような色彩を持つそれは、微妙に円形を崩していた。
それを不恰好とは思わない。
夕日はこれから一時間以上も、昨日よりも島を美しく彩るに違いないからと知佳は思った。
何も夕日だけではない。この島は月も綺麗に見せてくれる。
「…………?」知佳の心にふと疑問が浮かんだ。
「(昨日の夜…)」放送直前だっただろうか?
綺麗な月が欠けていく光景を恭也と一緒に見たのは。
日本ではまだ月蝕が観測される時期ではないはずだ。
「(…………ーん?)」
知佳はこの島が何処であるかなんてまともに考えたことはなかった。
「(月蝕……)」
古来から月蝕は何かの怪異と関連つけられてきたという伝承があったのを知佳はぼんやりと思い出す。
だが、その詳細まではうまく思考が纏まらず、答えが出なかった。
「………」
改めて、知佳は手帳と病院を意識した。このまま惑っていても、何も進展しない。
今できる、何かをしないとますます鬱屈してしまうだろうと自らを叱咤した。
知佳は服の裾で顔をごしごし拭うと、足取りも確かに目的地へと向かった。
「(他の人なら……もっと詳しいこと知ってるかも)」と僅かに期待して。
その頃、恭也とユリーシャも丁度、月蝕の事を思い出していた事を知る由も無く。
↓
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【仁村知佳(№40)】
【現在位置:学校・公園間道路→???】
【スタンス:恭也が生きている間は、単独で彼らの後方支援へ
主にアイテム探しや、できうる限りの情報収集、主催者への妨害行為】
【所持品:???、まりなの手帳】
【能力:超能力(破壊力さらに上昇中・ただし制御は多少困難に)飛行、光合成】
【備考:疲労(小)】
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すみません、もうちょっとで完成できるのでご容赦を……。
本当にすみません。
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了解です。
今、アインと素敵医師との決着話と、それから数分後(放送後)の話を書いてます。
完成次第、一部分を本スレに投下し、残りはここに試験投下しますので。
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まだ執筆中。
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また間が開いてしまい申し訳ありません。
新作の一部を投下します。
まだ戦いは終わってませんけど。
残りは明日の晩で。
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もうすぐ範囲外ね……
双葉は徐々ではあるが、確実に『さおり』を楡の木から遠ざけると同時に追い詰めていた。
『さおり』が気力を振り絞って立ち上がり、走る。
それは彼女が出せる最高の速さだったが、双葉は少しも動揺しなかった。
『さおり』は式神達の背後に回りこみ、破壊しようと拳を振り上げた。
突然、何体かの式神が地面に落下した。
『さおり』は一瞬動きが止めたものの、攻撃を続行しようとする。
落下してない式神が彼女の死角から現れ、肩にぶつかる。
炎はかき消え、攻撃はまたも失敗に終わった。
もし双葉の視点が人型の式神からなら、動きについて来れなかっただろう。
視点は敵の攻撃が届かない上空に飛んでいる式神からだ。
背後に回り込もうが関係ない。
それに敵をはっきり見ないですむのでいろんな意味で攻撃しやすいのだ。
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この子供がアイツだったら良かったのに
双葉は追い詰められた少女を見て心底そう思った。
技量はアインとは比べるまでもなく低く、双葉にも遠く及ばない。
その証拠にちょっとしたフェイントにも何度も引っかかるし、手数も極端に少ない。
ようするにスピードも火力も知能も冷静さも、しおりの時よりも格段に落ちている。
その上、疲弊している。
アインと比べればはるかに弱かった。
もっとも直に対面すれば、殺される可能性は高いだろうが、この条件下なら話は別だった。
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●
無理しすぎた所為か星川は意識を失っていた。
星川は慌てて起き上がり、音もなく駆けた。
『仲間』達の屍を乗り越えながら。
あの少女を探すために。
彼が今取っている行動は本来、与えられた役目を放棄しただけでなく
彼らの主を更なる危険に曝すという愚行と言える。
彼はその事にまだ気付いていなかった。
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●
つう……と双葉の肩の傷から血が流れた。
双葉は座り込みながら、それを感じた。
あの子に掛けた二度目の幻術のときだ…
あの時、身体中にまた痛みが走った
……原因は薬なんかじゃなかった……
双葉は少し焦ったが、今の戦闘に影響を及ぼすほど慌てなかった。
しおりに裏切られたショックからの虚脱感もほぼ消えている。
『さおり』が引きつった顔で後退して行くのが双葉には見えた。
式神達は動き、容易く敵を包囲した。
このまま総攻撃を仕掛ければ、ミンチ状にまで破壊して敵を葬ることができる。
もしくはこのまま彼女を十数メートル後退させれば、結界の範囲外。
双葉が降伏を勧告し、それに従う気があるのなら簡単に校舎跡まで逃がせるだろう。
双葉はどちらを選択しようかと迷っていた。
同時に迷ってる時間もないと自覚している。
ここまで追い詰めることができたのは
幻術で動きを止めた上で、回復させる間もなく攻撃を続けたからだ。
回復させてしまえば逆転されかねないのは解っている。
彼女は冷静さを維持した。
双葉は木を燃やした時の『さおり』の形相を思い出して、改めてこう思った。
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野放しにできない
式神が動き、『さおり』の横面を張り倒す。
それを実行している術者の額から苦悩からくる汗が滴り落ちた。
標的は自らが護り、共に助け合おうと情を注ごうとした相手だった。
今度は大きく息を吐こうとした標的の背中を式神が殴打した。
苦悶する少女の様子を双葉は見ていた。
もう、どうでもいい……
あたしも、あの子も……
双葉はため息をついた。
最初は『さおり』を幻術で足止めして、その隙にアインと決着つけようと双葉は考えてた。
勝ち目がないのを承知の上で、だ。
だが、その前に星川の所在を確かめたかった。
楡の木の近くにはいなかった。
その事に彼女は慌てた、次にアインや素敵医師の所在を確かめようとした。
偶然、見つけたのだ透子と智機を。
双葉は主催側にここを包囲されてる事実に恐怖した。
気持ちを切り替え、やけくそ気味に攻撃してやろうかと思った。
だが星川の所在確認が先だと自分に言い聞かせ、行動を控えた。
首輪を爆破されるかも、という恐怖心があったのも要因だ。
透子が別の位置に転移するのを確認し、すぐに彼女の周囲を確かめた。
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その先にアイン達はいた。
ザドゥと芹沢が明らかに疲弊している中、アインと素敵医師はまだ大丈夫そうに見えた。
素敵医師が生きていることに希望を見出した双葉は、すぐさま式神の集合地帯に意識を移した。
透子達がここに来ている事実を伝える余裕はなかったし、透子がここを離れたのを確認はできなかった。
そして、その時見てしまったのだ。
歪んだ笑みで嬉しそうに森を燃やそうとするしおりの姿を。
双葉は確信した。
もう駄目だ……あの子は…………
そして、あたしも……
むさい男相手だったら、こんな思いはしなかったと思う
双葉はそう自嘲しながら、『さおり』を攻撃する。
まともな奴から見れば、あたしが悪人以外の何者でもないんだろうな
もっとも自分が善人だとは思ったことなんかないけど
むしろ、今ではロクデナシ以外の何者でもないと確信していた。
それはそうだ……
恩人を……
好きな相手を……いや、好きだと思っていた相手を二度も裏切ったんだから
あの時、あいつはここから逃げようって言ってた
逃げ場所なんかないし、アイツに負けたくないからという理由で、あっさりあたしはあいつを拒絶した
だから、傍にいなくなったのかな
……もう少し言葉を選べばよかった
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人型の式神がゆっくりと『さおり』を轢いていく。
骨が肉が次々と砕ける音が聞こえた気がした。
あの包帯男、やられたのかな……
間抜けな思いつきだと自分でも思った。
別にそれが滑稽とも何とも思わなかったが。
淡々と攻撃を続ける。
高い声が双葉の耳に入ったのは間もなくだった。
声の主は血まみれで所々に骨を露出させた、もはや原型を止めていなかった。
何を言ってるのか、双葉は聞き取ることができなかった。
顎の骨が砕けているのだろう、もしかしたら気管も潰れてるかも知れない。
ただ、何を伝えようとしてるのかは何となくわかった。
――――ごめんなさい
命乞いしているのは明らかだった。
懸命に同じ発音を少女は繰り返した。
常人なら目を背けるその光景を前に双葉は目を背けなかった。
自分が陰鬱になっていくのを感じながらも、どっちなんだかと心でぼやく。
構えは解かず、用心深く準備する。
目の前の少女を観察する。
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時間が経ち、少女の顎の形が元通りになっていく。
一体の式神がそっと近づき、手を差し伸べたように少女には見えた。
初めて式神が柔かい声をだしたような気がした。
少女は式神に抱きつき、おとなしくした。
身体中は痛かったが、命拾いできたと安堵した。
身体全体が徐々に回復していく。
部位の中でも回復が早かったのは左手だった。
少女は突如痙攣にも似た身震いをした。
何かを押さえ込んでいるようだった。
式神はそれに無反応だった。
少女は口元を歪める。
『さおり』だった。
こいつがおやだまだ
今なら鉄をも溶かす業火を生み出せる。
少女は左手を動かそうとする。
背中に激痛が走ったのは、その時だった。
『さおり』の背に、いつのまにか三体の小型の式神が張り付いていた。
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幻術を掛けられていたのだ。
少女が言葉を紡ぐ前に、双葉は告げた。
『本当に残念よ』
無感情だが、心に残る声だった。
式神達はそのまま躊躇いもなく、『さおり』の背骨を砕いた。
想像を絶する苦痛の中、自らが急速に無にかえるのを感じながら、『さおり』は自分達の敗北を悟った。
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もうすぐ放送かな……
双葉はぼんやりとそう考えながら、耳を済ませた。
二人以上の人間が近づいてくるのが解った。
素敵医師の甲高い声と、何やら叫んでいるアインの声だ。
もうすぐか……と双葉は思った。
双葉はそれぞれの手を首輪と肩の傷に当てた。
じんわりと後悔と未練が彼女の心を満たした。
心の中でさえ、その全てを単語で表し切れそうもなかった。
彼女は厳めしい顔をした男の姿をあえてを思い出す。
それは彼女の父親だ。
「こんな人間のまま終わるんだったら、もう少し言う事、訊けばよかったかな……」
式神の方に意識を移した。
そこには背骨を砕かれた、しおりが横たわっていた。
瞳孔は開き、弱弱しく痙攣しながらも、まだ生きていた。
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間もなくあたしはあの包帯男と組んでアイツと戦うことになる
だけど……
それを自覚したのはしおりに裏切られた時か、本物の星川が殺された時だったのか。
その時期は今となってはどうでもいいと考えたかったし、はっきりと認める決心がついた。
アイツには勝てない
別にアインほどの修羅場を潜っている訳ではない。
未来をはっきり予知できる異能力者でもない。
ただ……理屈抜きで双葉の心が自らの敗北を既に告げていたのだ。
彼女は泣き喚きたかった。
だが、それを我慢し勤めて平静を装った。
双葉はしおりを見て、二人の人間を思い出しつつ、自問した。
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なんであたしはこの子を一思いに殺さなかったんだろう
双子を守ろうとしているように見えた、既に死んだ名も知らない少女のためか。
本物の星川の志を継ぎたかったからか。
ギリギリまであの子の良心に期待してたのか。
双葉にはもう解らなかった。
なら何でこの子を守ろうとしたんだろ
それに続く言葉はすんなりと浮かんだ。
そうだ、あたしは誰かを守ろうとして死にたかったんだ
その上でアインの苦しむ様を見たかったんだ
双葉は深いため息とともに立ち上がる。
彼女の眼はまだしおりを見据えている。
あれほど壊れていたとは思っても見なかった。
手を組めるなら生き残らせてやりたかった。
あの様子だと、周りに死を振りまき、自滅するのが落ちだ。
あんな状態でも時間が経てば動き出すに違いない。
彼女の心に沸き起こるは、更なる自己憎悪だった。
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それも言い訳よね
反主催のために殺すなんて動機は要らない
……理由なんて、こんなのでいい
『アンタはあたしの復讐の邪魔になるのよ』
式神を通じて、しおりに言い放つ。
しおりからは何の反応もない。
双葉はうなだれ、自らの言葉を心に刻む。
……アイツ等と戦って、死のう
もう、この戦いに生き残った後の事など考えたくはなかった。
本物の星川を生き返らせたかったが、あんな神が相手では望み薄だと言い聞かせた。
反主催に助けて貰うというムシのいい未来を思い浮かべたくなかった。
勝利によってまた図に乗るのはもっと嫌だった。
それは心の片隅で今も願っている願望だから、なお更だ。
自らの憎悪と命をもって、アインに復讐するのみだ。
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人型式神が発光し、しおりを踏み砕かんと動き出す。
そして、告げた。
『だから死んで』
誰かが叫んだ。
双葉はハッとし、声の主を探す。
『星川』
そこには式神の星川が居た。
そして、瀕死のしおりを悲しげに見つめていた。
それは定時放送まであと10分の出来事だった。
↓
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【朽木双葉(№16)】
【現在位置:楡の木の洞】
【スタンス:アイン打倒、素敵医師と一応共闘、可能なら主催者に特攻
自己憎悪、まずは星川と会話からしおりを殺すつもり】
【所持品:呪符10枚程度、薬草多数、自家製解毒剤1人分
ベレッタM92F(装填数15+1×3)、メス1本】
【能力:植物の交信と陰陽術と幻術、植物の兵器化
兵器化の乱用は肉体にダメージ、
自家製解毒剤服用により一時的に毒物に耐性】
【備考:双葉は能力制限の原因は首輪だと考えている、首輪装着
楡の木を中心に結界を発動、強化された式神三体に加え、
偵察型の式神10体も攻撃可能
疲労(中)、ダメージ(小)、
(内一体ダメージ(大)、内二体ダメージ(中))】
【式神星川(双葉の式神)】
【現在位置:楡の木付近→しおりのいる場所】
【スタンス:???、双葉と会話】
【所持品:植物兵器化用の呪符10枚】
【能力制限:幻術と植物との交信】
【備考:疲労(小)、幻術をメインに使う】
【しおり(№28)】
【現在位置:楡の木広場付近】
【スタンス:????、マスターに会いたい】
【所持品:なし】
【能力:凶化、発火能力使用 、大幅に低下したが回復能力あり】
【備考:首輪を装着中、全身骨折・各内臓にダメージを受け瀕死の重傷
意識不明、行動可能になるのには数時間単位の休憩が必要
戦闘可能までには更に倍以上の時間が必要】
【現在、PM5:50】
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仮投下終了。
相変わらず連投規制に引っかかりまくります。
どなたか本スレにコピペしていただければ非常に助かります。
伸びに伸びて決着まで後2話。
こんどこそ停滞させたくないので、完成の是非にも関わらず
今週中にメール欄にてネタバレします。
また今晩。
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ぶっちゃけると一つの運営クラスの重要なお仕事をうけたので、夜な夜な執筆の時間が取れないほど忙しい日々が続いていましたorz
一度完成してあらかたできてるのに完成させる時間が全然取れないのが二週間前のソレが終わるまでの半年ほど続き……。
明日、一度書き終えたとはいえ自分的にはまだ未完成である魔窟堂チームのを投下させて頂きます。
スルーしても構いません。
中々出てこれなかったのは申し訳ない気持ちでサイ悩まされていたのもあるとはいえ、結局は自分の都合で長い時間迷惑をかけてすみませんでした。
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昨日、全投下するつもりが時間がありませんでした……
残りは用事が済み次第、投下します。
>>248
了解しました
とりあえずネタバレのひとつはメール欄で
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全投下終了。
今夜12時前後に一本ここに作品を投下するかも知れません。
本筋に絡むかも知れない、ネタバレ話を。
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(二日目 PM5:58 本拠地・管制室)
管制室の中は熱気で蒸しかえりつつあった。
そんな中、白衣の女八人が赤いロボット2機を運ぶ作業が続けられていた。
その先にはかなりの小規模のカタパルトがあった。
暑さを気にもせず、モニターを見ていたケイブリスは言った。
「茶はねえのか?」
間髪要れず、智機が返事を返す。
「あるが……少し待ってくれ」
「あぁ……別にいいぜ」
智機はケイブリスの横に置かれているゴミ箱の中身を見て思った。
「………………(摂取物は人間とそう変わらないのだな……あとで茶を振舞ってやるか)」
加熱しているコンピュータの状態を気にしながら、そろそろオーバーホールが必要かと
考える智機にケイブリスは更なる質問をする。
「生き残ってる参加者の奴らで一番強えのは……ランスか?」
「……基本的にはそうだな。ま、詳しい事は後で話そう……」
「? ……まだ強い奴らがいるのか?」
「……ああ」
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ケイブリスは少し頭をひねり、ちょっとした疑問を口にした。
「おめぇ……さっき病院で戦り合ってたよな?だったらよぉ……あの時、何で首輪を爆破しなかったんだ?」
「…………。 神の許可が必要なんだ」
まひる達との戦闘の事を言われた智機は、やや苦々しげに返答した。
「なんだ…そりゃ?」
「我々、運営者にも苦労して欲しいからだろうな。 透子は首輪の操作権を持ってるだろうがな」
「……あいつが? それ意味あんのか?」ケイブリスはせせら笑いながら言った。
「やはり君も彼女のやる気のなさは気になってたか」
彼は言葉で返すのも面倒だというそぶりで、鼻から息を吐いて返答した。
●
白衣の女達―――智機のレプリカ4機が作業を終えて、充電室に入っていく。
強化型二機を発射する準備は整った。
もし、反主催グループにランスが加入しているのなら、足止めがせいぜいかも知れない。
本当はケイブリスを派遣したかったが、カタパルトで飛ばせるのはロボットだけだ。
「そろそろ定時放送だ。 ケイブリス、悪いが引き続き放送をやってほしい」
「死んだ奴、ゼロかよ。 ま、いいや……」
「カンペはいるかな?」
「いらねぇよ。適当にやっていいか?」
「ああ」
↓
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いじょ。
本スレで採用するかは未定ですが。
出来れば明日は続きの作品の一部でここに投下を。
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「狭霧さんはどんな願い事をするの?」
ふいにまひるがそんな事を言い出した。
彼女には似つかわしくない内容、と思った狭霧は返答に詰まった。
他の誰よりもまひるは欲望からかけ離れた存在に思っていたから。
「……そうですね」
そんな小屋の中、対極に位置する場所では時たま「ぐが」とイビキを出しながらランスが寝ている。
気絶した後とはいえ、あれだけ睡眠をとったのに彼はまた寝ている。
その横には今にも壊れそうといった感じのユリーシャがランスの胸元に頭を寄せて寝ている。
彼女もまた心労と疲労が溜まっていたのだろう。
「俺様はしばらく休む、任せた」
西の小屋につくなり、そういうと彼は寝入ってしまった。
余程、ケイブリスとの戦いで疲れていたのか、それとも生来からそんな感じなのか。
主に狭霧が突っ込もうとする暇すらなく、ランスは横にぐてんとなってしまった。
「仕方ありませんね」
その様子を見た恭也はやれやれと行った感じで扉の前に立つ。
(彼が駄目な以上、順当に行って見張りは俺かな)
「いいの? 恭也さんも……」
申し訳なさそうにまひるが恭也へ尋ねる。
「俺も大分休ませて貰ったから大丈夫」
「でも……」
ランスに比べて薬を使い休んだとはいえ、元あった怪我の度合いは恭也の方が上である。
「大丈夫、見張りって言っても扉の前に突っ立ってる訳じゃない。
ちゃんと死角になってる所で気配を消しつつ周りに注意を払うから」
それに彼を除けば俺が一番見張りに適してる。そう一言付け加えて恭也は外へと出て行った。
「大丈夫ですよ。もう少しすればボケジジ……いえ魔窟堂さんも帰ってきますから」
それでも心配そうにしているまひるを狭霧が諭した。
彼女の言葉でようやくまひるも下がり、ゆっくりとだが腰を卸した。
-
それから間を置いた後での出来事である。
(私の願い……)
狭霧は考える。
第一目標はこんな場所から生きて生還する事。
だが、それは運営陣達を倒せれば狭霧以外の誰かが勝手に願ってくれるだろう。
魔窟堂やまひるなら、間違いなくそうするはずである。
では、純粋に願いとなるとどうか?
『彼』への未練があるわけではない。
だが、横にいる『彼女』を不幸にしてまで得たいものか?
それはすなわち心弄くられた『彼』もまた不幸にすることだ。
彼女にとってはその事の方が心を痛く締め付ける。
(しいて叶うなら、平行世界の一つ、『私』が選ばれた世界への転移……でしょうか)
創設とも一瞬思ったが、結局それは心を弄くった『彼』と何ら変わりない予定調和、ただの自己満足の玩具である。
彼女自身が勝ち得たと結果なくしては、彼女は満足しない。
だが……。
(いくら同じ自分とはいえ功労を横取りするのはどうなのでしょうかね)
普段やこの状況下では彼女はそれを厭わないとしても。
それだけは何か侵してはいけないモノとして彼女の心につっかえた。
願いが叶うなら叶うに越した事は無い。
生き延び、そして願いも叶えて貰う。
そう考えてあれから行動してきた。
しかし。今この場においてまひるに問い掛けられると、自分でも意志が曖昧なのに気づく。
それなら、それでこの場ははぐらかして適当に返そう。
そう思って狭霧は言葉を続けた。
「私の願いは……」
「……あたしはね。もし本当に願いが叶うなら、みんなの願いを叶えてあげて欲しい」
狭霧が答えようとした瞬間、まひるが先に口開いた。
-
「運営の人達も、願いが叶うって言うので集められたんだと思う。
どんなに悪い人たちでも叶えたい願いが、譲れない思いがあっていいなりになったんじゃないかと思う。
でなきゃ、悪人だってこんなのの運営になろうなんて思うはずないしね……」
(それは、本当に気が狂ってる人の場合は話が別ですけどね……)
その考えは口に出さず、狭霧はまひるの言葉を黙って聞く。
「あたし達と同じように参加させられた人たちも、運営の人たちも、みんな帰れて、みんな願いが叶えれたらきっと素敵だと思う」
「それは……理想論だと思いますね」
まひるの想いに対し、それだけは間違ってる、と狭霧は応える。
「うん、解ってる。でもね、もしそうなれたら……こんな今だけど、みんなそんな事忘れて幸せになれると思うんだ。
あたしもアインさんをまだ許せない……。けどそれだって参加してなかったら、そんな事もなかった。
知り合う事もなかったと思うけどね」
(何処までも甘いのか……それとも……)
狭霧は考える。
目の前の少女?は、言っている事だけを見れば甘い世間知らずのお嬢ちゃん?である。
だが、その実は異形の化け物。
今までのまひるの様子と話を聞く限りでは、彼女は極普通の世界で極普通の学園生活を送ってきた身に違いない。
そんな彼女が異能力と異形の姿を持っていると言う事は、どういう事だろうか?
狭霧にはソレが解らなかった。
気づかず過ごしてきた?
いや、まひるの様子から、少なくとも彼女?がこのような身であるという事は気づいていたようだ。
それでも普通の生活を送ってきたのだろうという異常。
きっと狭霧では経験した事も内容な、想像もできないような事を経験してきたのかもしれない。
平穏の大切さを知り、望む人間と言うのは須くして頭に御花が咲いている人か……決して人には言えぬ物を見た、抱えた、知った者のみかだ。
だとしたら、彼女は自分などより非常に心の強い存在だ。
まるで目の前の自分がチンケな存在にされてしまう程に。
-
狭霧は悩む。
今までは気にも止めなかった事がまひるの質問をきっかけに、持ち前の思考能力の高さを活かして考えもしなかった……いや考えようとしなかった事が次々と浮かんでくる。
直接聞くべきか?
だが、さしもの狭霧もその一歩を踏み出せずいた。
聞いた瞬間、今までの自分の行動が、考えが全て否定されてしまいそうな気がして。
(私は何を考えて……しているんでしょうか?
……いいえ、運営者を倒せるメドはあっても確実ではないんです。
何を甘い考えを……願いはあくまでも倒せた時の事……今はそんな事よりも当初の生き残る目的を……)
自分の考えを言い終えたまひるは狭霧の願いを聞くまでもなく満足そうにしている。
「俺様の願いはこんな下らない事考えたヤツラの首だな」
まひるが自分の思いを言って満足していると思った矢先、寝ていたはずのランスが答えた。
「あら、起きたんですか?」
助けの船。とばかりに狭霧は遮られていた口を解放してランスへと向けた。
「深寝入りする前に、そんな会話されちゃな。ユリーシャはまだ寝てるが……」
そういうとランスは未だ自分の胸に寄りかかって寝ているユリーシャ優しくそっとずらすと体をおき上げて喋りつづけた。
「決まってんだろ。こんな糞くだらない事考えて実行したやつらをギャフンと言わせてやらなきゃ後味が悪いだろ?」
「まさか、素直に『お前の首をよこせ』とでも言うつもりでも?」
まるで夢物語のようなランスの願いに狭霧が呆れたように言う。
「そこはほれ。おとぎ話にあるように上手く逆手に取ったり、裏技を使ったりしてだな……」
「で、その考えはあるんですか?」
「むむ……? それはこのハイパー美形な俺様の手にかかればそのうちだな……」
「はいはい、解りました。ですがあなたの事ならハーレムでも注文するかと思いましたけどね」
-
「そんなものこの俺様の手にかかれば簡単に築けるものだからな。願う必要なんかない」
本当はそれも欲しい。と言うのは止めてランスは強気を張る。
それに、そこまで言ってイメージを落とし、その願いのせいで信用をされなくなっては……とも思ったのかもしれない。
今更、ランスのイメージが向上するわけではないが、それでも最低限の信頼の部分は回避しようとしたのだろう。
「で、元気になったのなら恭也さんの代わりに……」
狭霧がその言葉を言い終える前に
「ぐがー」
加速装置を使ったのかのごとく、ランスは再び寝入ってしまった。
「現金な人だよねぇ……」
その様子を見たまひるが苦笑いをする。
やがて各々が移動の休息を取るかの如く静かになる。
その間も狭霧は、一人考えつづけた。
(そう、今は生き延びる事を……)
頭の中に浮かぶ己の小ささを必死に振り払うと狭霧は自分を落ち着かせるように言い聞かせる。
それでも、狭霧の心の中に浮かんだモノは片隅に残りつづけた。
-
遅れましたが、以上です。
この狭霧とまひるのやり取りと彼女らの位置付け、心情に悩み悩み悩みずっとスランプ状態でした。
もし、これでもいいと言って貰えるのなら、後日本スレに投下させて頂きたいと思います。
同じく以前の書き残し、あの接見話も近日中にここに上げます。
重ね重ねすみませんでした。
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拝見させていただきました。
本スレに投下しても全く問題ないと思います。
私的には紗霧の願いはそっちの方がいいと思いました。
私が考えてたのはメール欄でしたし。
昨日は作品投下できませんでしたが、土曜日あたりには全投下出来そうです。
一作品にまとめます。
金曜日、メール欄にて戦闘結果をネタバレします。
-
>>260
ありがとうございます。
それを受けて多少加筆修正しました。
が、私も連投規制を見事に喰らったので続きは明日に張ります(苦笑
-
執筆中ですが仮投下は土曜日になりそうです。
ネタバレはメール欄。
時間軸等の問題があるだけにメール欄②は先延ばし、内容変更も視野に入れてます。
長く時間をかけただけにある地点まで結果を引っ張ってます。
地点以降の様々な結果は、ほぼ全て書けそうなのでこれもここに投下します。
-
追記、メール欄でした。
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今日は投下できそうにありません……
-
投下完了です。
一日空けてしまってすみませんでした。
現在、接見話の作成を続けてます。
こっちは前回のようなスランプになるような大きく悩む部分が今の所ないので早ければ明日の夜に試作をここに投下します。
-
本日もちょっと投下できそうにありません。
-
今晩と明晩で、一本ずつ投下しようと思います。
数年ぶりのSSなので、文章的にちとアレですが。
今日投下予定の作品については
内容的にルールのちゃぶ台返しに見えるかもしれませんが、
(メール欄①)の視点で透子が
(メール欄②)について疑問を抱いていくという方向性で
(メール欄①)は(メール欄③)ので、
どうにか見逃して頂きたい次第。
ところで今でも連続投稿規制ってありますかね?
もし規制にひっかかったらこちらに残投稿分を上げますので
支援のほうよろしくお願いします。
-
新作乙です!
規制にひっかかって支援できませんが応援してます。
感想は後ほど。
-
投下、お疲れ様でした。
引き込まれる内容で、透子達の感情の機微や、先の読めない展開で楽しめました。
>智機の目に映るもの/透子の目に見えるもの
そりゃあ、パートナーの事が一番大事だよな……。
唯一つの願望ゆえに何百年何千年もの時を過ごしてきただけに、主催陣で一番情をはさまずに
任務を遂行できそうな冷徹さと空虚さを感じられて良かったです。
異能力者が力を制限された事の焦りも出てて良かった。
>>267のメール欄は、魔窟堂と秋穂の話などで伏線は張られていたので、問題ないと思います。
真人や貴神にはない執念だw
> もう、泣くことしかできない。
さおり人格が消えたために、発火能力が変化する展開は予想できませんでした。
式神星川……。
暴走した双葉は、ただ、ただ、無残で何とも言えない気持ちになりました。
原作からして劣等感にさい悩まされてるもんなあ。
ようやく現実に気づくきっかけができたしおり。
このロワにおけるある種の到達点に辿り着けた気がしました。
双方暴走(かつバリア付き)したために周囲にいる連中の生死の行方もわからないカオスな状況にGJ!
魔窟堂め命拾いしたなw
これからも無理せず頑張ってくださいませ。
-
途切れて2年。
それでも諦めずに待ち続けていた甲斐がありましたーっ!!
あまりの歓びに初カキコです。
-
待っていてくれた方には済まない思いでいっぱいです。
楽しんでくれる方がいるとわかると俄然やる気が出てきます。
>>268-269さん、
>>270さん、
ありがとうございます。
今晩と明晩で一本ずつ投下予定。
描き始めのハイテンションはここらで沈静化させるので、
以降の投下ペースは落ちると思いますが、
粘り強くゆきたいと思います。無理しないよう気をつけて。
暫くの間、お付き合い頂けたらこれ幸い。
-
連日、乙です。
それでは感想を
>我も彼も
なんと!ロワ開始前ではアズと同格だと言われてた、知佳を圧倒した存在を瞬殺とは……!
透子の能力の恐ろしさを改めて認識させる描写見事です。
透子と神々容赦ないなあ……。
そして、さらば……D−01……N−13……世の中甘くなかったね。
台詞と名前を得られただけ幸運かも……てか喋れたのか!
それと管理役は辛いな智機よ……今の君は酒飲んで無理にテンション上げてるように見えるぞw
透子のお茶目さも見れて盛りだくさんな内容で楽しめました。
-
やはり貴方は投稿しすぎです。バイバイさるさん。
合言葉=好きな車は?
と、言われてしまいました……
どなたか支援転載願います。
-
転倒したアインはすぐさま立ち上がり、
まるで立ちくらみでも起こしたように再び崩れた。
うう、と嗚咽を漏らしながら。
なぜか顔色をバラのように赤くして。
「かーっはっはっ、けひゃひゃひゃひゃ!!」
素敵医師は狂喜した。哄笑した。
倒れ方を見ても顔色を見ても、アインの体調は崩れている。
いかような神の悪戯か。
めぐりめぐって結果としては、素敵医師の計画にどおりに
軌道が修正されていた。
「ごおおおおお!!」
腕に腕に気を込めながら駆け寄るザドゥが、
伏したアインの位置を、遂に越えた。
その顔が瞳が真っ赤に染まっているのは怒りゆえか。
迎え撃つは冷静さを取り戻した素敵医師。
まっすぐにザドゥを見つめ、迎撃の準備を完了。
(気力破壊の射程2mまで、あと……
100cm…… 50cm…… 0cm!!)
素敵医師は勝利の雄たけびの如く、技の名を叫んだ。
「気… 力… 破… 」「おっはよー♪」「壊っっっ!?」
-
D−01の号砲で動いたのは3人ではなかった。
4人目がいた。
素敵医師の眼前に突如現れた金髪碧眼の女。
カモミール・芹沢。
30分という時間は気絶からの目覚めには十分だった。
芹沢の腹部には鈍痛。喉には乾き。
肉体的にはかなり弱っているにもかかわらず、
しかし、目覚めはさわやかだった。
なぜだか楽しいから。
なぜだか気持ちいいから。
ザドゥが体を張って治療に当たったものの、
残念ながらまだ、薬の影響が抜けきってはいない。
自由意志で思考はできる。
自由意志で行動もできる。
しかし、過剰な多幸感とまばゆい色彩感覚だけは、
未だ深く彼女を蝕んでいた。
アッパー系と呼ばれるクスリの効果に類似する。
もともとハイテンションな女にそれがキマる。
じっとしていられるはずがない。
だから、彼女は元気に目覚めの挨拶をした。
一番初めに目に入った、お薬をくれたいい人に。
「おっはよー♪」
-
にぱっとひまわりのような笑みが突如現れ、
気力破壊の射出に失敗した素敵医師は……
「なんちゃー!? ……ひべっ!!」
当然の如く暴発した。
渦に飲み込まれるかの如く消失する素敵医師の気力。
素敵医師はへにゃりと座り込む。
「せんせ、元気ないなぁ? あははははー。
もっかいいくよー? おっはよー♪」
芹沢が素敵医師を覗き込んでにぱにぱ笑う。
肩をつかんでがくがく揺する。
素敵医師は無抵抗で無反応。
これが気力破壊の効果。
彼は暫くの間、立つことも物を持つこともできないだろう。
しかし、拳に気を込めたはずのザドゥは、
素敵医師のもとに現れなかった。
今が憎き素敵医師を屠る絶好の機であるにも関わらず。
「あれー? ザッちゃんだー。 あははははー。
おっはよー♪
……どーしたのかなー? 元気ないぞー?」
ザドゥは素敵医師の2m手前で膝をついていた。
激しいめまいと頭痛に襲われ、動けないでいた。
それはアインと同じ症状に見えた。
-
現場よりやや南に離れた木陰。
式神たちが身を寄せるシェルターの奥で、
一部始終を観察していた朽木双葉が、
歌うような口ぶりでひとりごちた。
「アイン、苦しい? 気持ち悪い?
あんたらは気づいていないけどね、
それ、一酸化炭素中毒ね」
中毒にかかっているのはアインとザドゥだけではない。
素敵医師も、芹沢も。それと気づかず等しく煙を吸っている。
アインとザドゥの症状が重いのは、全力疾走したが故。
「このままでも確実にみんな死ぬ。
……でも、アイン。あんただけは。
そんなに簡単な死は与えない」
暗い笑みを浮かべる双葉のその貌、鬼女か、悪魔か。
↓
-
【現在位置:東の森・楡の木広場東部】
【備考:火災に気づかない幻覚作用中】
【主催者:ザドゥ】
【スタンス:素敵医師への懲罰、参加者への不干渉、カモミール救出】
【所持品:ボロボロのマント、通信機】
【能力:我流の格闘術と気を操る、右手に中度の火傷あり、疲労(大)、ダメージ(小)】
【備考:軽度の一酸化炭素中毒】
【素敵医師(長谷川均)】
【スタンス:アイン・ザドゥ・仁村知佳への薬物投与、朽木双葉と一応共闘】
【所持品:メス2本・専用メス2本、注射器数十本・薬品多数
小型自動小銃(予備弾丸なし)、謎の黒い小型機械
カード型爆弾二枚、閃光弾一つ、防弾チョッキ】
【能力:異常再生(限度あり)、擬似死】
【備考:独立勢力、主催者サイドから離脱、疲労(小)、肉体ダメージ(小)
行動不能(気力ゼロ)】
【カモミール・芹沢】
【スタンス;???】
【所持品:虎徹刀身(魔力発動で威力増大、ただし発動中は重量増大、使用者の体力を大きく消耗させる)
鉄扇、トカレフ】
【能力:左腕異形化(武器にもなる)、徐々に異形化進行中(能力上昇はない)、死光掌4HIT】
【備考:アッパートリップ。禁断症状沈静化。中度の脱水症状だが、一応戦闘可能。
疲労(大)、薬物の影響により腹部損傷】
【アイン(元№23)】
【スタンス:素敵医師殺害】
【所持品:スパス12 、魔剣カオス、小型包丁4本、針数本
鉛筆、マッチ、包帯、手袋、ピアノ線】
【能力:カオス抜刀時、身体能力上昇(振るうたびに精神に負担)】
【備考:軽度の一酸化炭素中毒、左眼失明、首輪解除済み、軽い幻覚、
肉体にダメージ(中)、肉体・精神疲労(中)】
-
【朽木双葉(№16)】
【現在位置:東の森・楡の木広場東部】
【スタンス:火災による無理心中遂行】
【所持品:呪符7枚程度、薬草多数、自家製解毒剤1人分
ベレッタM92F(装填数15+1×3)、メス1本】
【能力:植物の交信と陰陽術と幻術、植物の兵器化
兵器化の乱用は肉体にダメージ、
自家製解毒剤服用により一時的に毒物に耐性】
【備考:元・星川 幻術に集中。持続時間(耐火)=01分程度
式神たち 双葉を保護。持続時間(耐火)=45分程度】
-
以上です。
よろしくお願いします。
-
支援投下します
-
9−11の3つで連投規制に引っかかりました
どなたか続きをお願いします
-
(情報1/2) で改行多すぎになったので素敵医師の所持品を2段にしました
-
厳しい投稿規制の中、新作乙です。
>>281さんと>>283さんも乙でした。
> おっはよー♪
この展開は予想ができませんでした。
三者を膠着させて時間を進め、D−01の爆発で長い均衡を崩し、上がったテンションをカモミールで落す。
見事な構成でした。 こんな形で素敵医師が戦線離脱するとは……その手があったかw
N−13の持ってた予備首輪と薬品もこれでロストかな?
ザドゥはキレてたけど、カモミールにとっちゃ素敵医師はまだ仲間か……そりゃそうか。
最後の双葉も薄気味悪くて良かったです。GJでした。
この度、バトル・ロワイアルの過去ログとこれまでのSSを可能な限り集め
独自に編集してHTMLで纏めました。纏めサイト風に作りました。
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2373.zip.html
PASSはrowaです。
お楽しみいただければ幸いです。
それと……こちらも何か書いてもいいですか?規制厳しいけど。
-
もし要望があれば、その都度UPします。
それと本スレにアドレス張っていただいてもOKです。
現状、規制で投下できないのでそうしていただけると助かります。
-
みなさん乙です。
最新作を読んで疑問なんですが、アインは素敵医師の本名をザドゥの口からじゃなく、まりなの口から知ったはずですよ。
-
明晩、恭也を中心とした「いずれ迎える日の為に」を、
金曜晩に魔窟堂視点の「亡きエーリヒ殿に問う」を、
それぞれ投下しようと思います。
定時放送前については以上2作で打ち止めとし、
その次の投下(来週半ば予定)で放送をかける予定です。
>284さんに放送前の出来事を書かれる予定がありましたら
その旨のレスを下さい。
投下されるまで放送分の投下を待ちます。
-
>>284さん
まとめ、ありがとうございました。
前回/次回登場話に飛べたりアナザーが収録されていたりで
至れり尽くせりですね。
>>286さん
ご指摘感謝です。
本スレに修正稿を上げさせていただきます。
-
修正乙です。
まとめお役に立てたようで何よりです。
現在考えてる話は放送後でも問題のない内容と思うのでかまわず先に進んでもOKです。
現在投稿できませんし、完成したらここに投下します。
今のアクセス規制の長さを考えると、代理投下スレのお世話になりそう。
新作楽しみにしてます。
>偽エンディング
力の入った良作ありがとうございます。
おかげでより創作意欲が湧いてきました。
まだ終局は先なので細かい感想は控えさせていただきますが、非常に後味のいい話でした。
>何度も上げるより、まとめサイトを作った方が良いと思う
私生活が不安定なので作れても放置になるかもしれませんが……
とりあえず十月いっぱい様子を見て判断してみます。
サイトの形式はWikiの方がいいかな?
まとめは今度の土曜か日曜にまたアップさせていただきます。
-
放置されてるのを拾う感じで日曜に放送前の話を一話投下します。
被ることは絶対にないと思います。
>まとめサイト
>284氏のをうpだけで良ければ暫定的でしましょうか?
と言っても私がまだ拾えてないので土日以降になりますが。
pukiwikiで良ければ設置はできますが、今はアットwikiがあるのでそっちがいいですかね。
-
>284氏のをうpだけで良ければ暫定的でしましょうか?
どうぞ、何らかの役に立てるなら作業の甲斐があったものです。
ご自由にご利用下さい。
ついでに最新版をUPさせていただきます。
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org0782.zip.html
PASSは negi です。
2、3日で消えるのでロードはお早めに。
物語の進行と共に、素材をこれからも上げていくつもりです。
-
>>291
ありがとうございます。
ttp://d1s.skr.jp/ergr/
早速上げさせていただきました。
一部web対応にするためにファイル名とリンク等弄ってある場所があります。
オリジナルのままでなく申し訳ない。
ミスがあれば報告お願いします。
web対応の方の圧縮は、著作元は私ではないので284氏のご要望がありましたら上げておきます。
ここから先、次のレスは日曜投下予定の話の流れです。
かなり本筋を佳境に向かわせる為に動向に変化を加える予定なので、
話の枠組だけ先に上げておこうと思います。
ネタバレを好みたくない方はこの名前をNG指定にして下さい。
そのための被らないような適当な名前ですw
-
登場キャラ:智機、プランナー、ケイブリス。番外で透子
プランナー接見
智機、プランナーに要求を蹴られ、己が駒であることを自覚し、機械であるはずなのに少々情緒不安定になりだす。
代わりに透子の能力の使用禁止(プランナーが協力している部分で)
ゲームの成功のために協力しないのだから、透子にも協力するな。と無謀にも突きつける。
プランナー、受け入れる理由も利益も自分にはないが、智機のもがく姿に何かを見て気まぐれに受け入れる。
以後、透子の『読み替え』の能力でプランナーに許可を求める程大きく変化させるものは行使不可に。
ここまでが前編。
後編ではケイブリスとの会話とスタンスの変化していく有様と説明。
「運営としてゲームを終わらせる」から「運営の立場を利用して願いを叶える」という形にスタンスへと変える予定です。
今までは『駒』として「運営を行なう」だったものからの変化で、今後は運営に課せられた最低限のルールさえ守れば願いかなえるためには何でも有り
(といっても既に何でも有り的なスタンスでしたが、最後の壁を取っ払った感じでしょうか?)
内容は。
「というわけでもう遠慮せずザドゥ殺っちまえ」「殺るにしてもどう殺すか」「内輪で処理では戦力の減少になるし、隙をつかれる可能性が」
「あの手この手で対主催チームを・にぶつければあっちの戦力もダウン、ザドゥが勝ってもそのバンバンザイ」
「透子? 邪魔するならザドゥと同じようにする」「残ったヤツラで無理矢理にでも殺し合いさせればいい」
という会話と彼女の考えで閉める予定です。
前編は日曜予定。
後編は完成しなければ放送後でも可なので来週末、
時間が取れないと再来週とかに伸びるかもしれませんが……頑張りますorz
-
>>292
まとめサイト設立ありがとうございます。
オリジナルのままでもOKです。
形になっただけでも嬉しい限りです。
最新話分も含めて、今度の日曜日の昼頃に新素材をアップさせていただきます。
それと>>293の展開は私は構わないと思います。
>いずれ迎える日の為に
細かい仮想戦闘描写見事でした。恭也の実力を再確認。
神速抜きでも尋常ではない強さが伝わってきました。
恭也と紗霧のやりとりも緊張感があって面白かったです。
紗霧の黒さも再確認でしたw
-
本スレでの支援感謝です。
>>a154siyedさん
内容の件了解です。
これを受けて、次回投下予定の定時(から5分遅れ)放送話は
>>293前編の裏イベントとして(メール欄①)をやろうと思っております。
それと、後編は放送後でお願いしたいのですがよろしいでしょうか?
よろしければ放送話を来週半ばに投下したいと思います。
-
新作乙です。感想はまた後日。
今度の月曜日までを期限に一本SSをここに仮投下したいと思います。
問題が無ければ本スレに投下します。
登場キャラはユリーシャ、まひる、ランス、ほか1名。
今回の話の前の時間の出来事ですが、放送直前に黒幕サイドの誰かのモノローグを入れる予定です。
間に合わなかった場合は没SSとして投下します。
放送話の件、了解しました。
-
大変遅れてすいません。ようやく完成しました。
予定の内容より大幅に削る羽目になり、まひるとユリーシャの会話の繋ぎのみになってしまいました。
このレスの後に仮投下し、明日の夜に少しばかりの加筆をした後に本投下します。
先に感想と更新分の素材をアップします。
> 亡きエーリヒ殿に問う
魔窟堂って、ランス達の会話聞いてたのね。
タイトルからしてしんみりとした回想話を期待してたのに、見事に予想を裏切られました。
そして期待以上に面白く笑える内容でした。 じじい……余計な事に気づきやがってw
用心?のためにユリーシャの所持品を隠匿した紗霧の方にもとばっちりが行きそうで、先が楽しみな展開でした。
智機といい、キャラ独自の描写上手いです。
今回は主に本編SSの目次と最新話関連を更新しました。
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4660.zip.html
パスは rowa です
以前上げた、同名のファイルに上書きしていただければ更新できます。
-
本スレ >>280
(二日目 PM5:45 西の小屋内)
仮眠を取っているランスとユリーシャを尻目にまひるは窓に手をかける。
窓を開けると涼やかな風が屋内に流れ込んで来た。
木々の隙間からは夕日の暁光が流れ込む。
紗霧は恭也に呼ばれ小屋の外に出たままだ。
まひるは側に置いている地図を手に取ると、それを再び覗き込みこう小さく呟いた。
「ここって地図に載っている小屋じゃないよね」
今、一行が滞在している小屋は参加者に支給された地図に描かれていない。
現状、地図に描かれている小屋は、生存している参加者中しおりを除いて確認していない。
まひるは地図の載っていない建造物の存在を疑問に思った。
だが主催者の基地の位置が記載されてない事を思い出し、ひとまずその疑問を心の隅に追いやる。
-
「行って見ようかな?」
魔窟堂が戻って来たら、地図に載ってある小屋の探索を提案しようかなと思った。
不意の襲撃等に備え森内の様子を少し把握したかったし、自身の好奇心もあった。
もっとも多かれ少なかれ危険な場所なのはわかっているので、反対されればおとなくしく引き下がるつもりだ。
まひるは思考を一旦打ち切ると、何気に天井を見上げた。
新しくもないがそれほど古くも見えない白い壁。それを照らす夕日。
日照りの色彩を見てまひるの気持ちは少し沈んだ。
もうすぐ放送だろうか?
「…………」
昼の放送時における参加者の生死も心配だが
死んだ参加者の遺族のその後も、まひるにとっては心配だった。
この島が作られた島でなければ、遺族の何人かには行方を伝える事ができたかも知れないのにと思う。
タカさんには姉がいたけど……と思った時、気配を感じ、まひるはゆっくりと振り向いた。
-
「て……まひるさん?」
寝起きのユリーシャだった。
「どうしたの?」
「いえ……何をなさってるのかと」
ユリーシャは遠慮がちに尋ねた。
「んー……この地図の事」
地図を片手でばたつかせながら、間延びして応える。
「気になる事があったのですか?」
「そうそう。 この小屋って地図に載ってないよね」
ユリーシャはその返答に眉を潜めたが、彼女にも思い当たる節があったようでこくりと頷いた。
「
主催もこの小屋の事を知らないのでしょうか?」
「それだったら、ちょっとラッキーかもね」
その言葉を皮切りに2人は地図にある施設についての議論を始めた。
記載されてる小屋の探索も彼女に提案したが、6人が出揃ってからって事で結論が出た。
「姫さんはどこの国に住んでるの? あたしはねー……」
議論がが他愛のない世間話に移行した。
まひるは学校での出来事を主に、ユリーシャは祖国にいる侍女や収穫祭の事を話題に出した。
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「あの、まひるさん……話題を変えて悪いのですが、お聞きになっても構いませんか?」
「? どうしたの」
互いに少し緊張しつつ彼女は尋ねた。
「ランスさまと恭也さんは何をお話になっていたのでしょうか?」
「……」
返答に困った。
先に思い浮かんだのはあの時、彼女がランスに尋ねた時に「お前には関係のない事だ」とにべも無く返したところ。
ランスと恭也の会話の一部始終は、魔窟堂らと同じくまひるもすべて聞き取れていた。
秋穂と言う人物名を交えたランスと恭也の会話は短くも重く、悲しい空気が流れていたのも感じ取れていた。
「……どう答えていいのかわからない」
「え?」
「あの時、ランスは姫さんと……多分、恭也さんも気遣ってたみたいだから言いにくいや」
「私と……あの人をですか?」
思わぬ返答にユリーシャは戸惑い、それを遮るようにまひるは言葉を続けた。
「それに、これまで2人の間に何があったかわからないから」
「……それは」
ユリーシャは何とか問いただそうとするが、何かに気づいたのか顔少し俯かせた。
「……私は恭也さんの事、訊かされてませんでした」
「何で教えてくれなかったんだろね」
まひるは両目を閉じ、困ったように呟き、ユリーシャも曖昧に笑いながら返す。
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「知らない方が良いのでしょうか……」
「ランスから先に話してくれるのが良いと思うんだけどね」
「……………………」
ユリーシャはしばし考え込んだ。 そして、まひるに目を向け言った。
「……それでも、少しだけでもお教えいただけませんか?」
「いいの? ランスは……」
「…………」
不安げにユリーシャの手が硬く握られる。
手に汗がにじみ出るのを自覚しながら、ユリーシャは言った。
「ランス様からの口から……いつかお聴きします」
「そっか」
まひるはそう言い微笑んだ。
ユリーシャはそれに会釈で返すと、脱力したように息を吐いた。
そして開いた窓を見る。陽の赤みが濃くなったように思えた。
まひるは歩み寄り、ユリーシャの背をぽんと叩いた。
「?」
「彼氏を起こしに行きなよ」
ユリーシャは戸惑ったが、その言葉の意味に気づき「ええ」と微笑みながら
仮眠を取ってるランスの方に行った。
ほぼ同時に紗霧が戻って来るのを気配で感じた。
まひるは窓から身を乗り出し、風景を眺めながら考える。
ランスとも話をしてみようかな、と。
↓
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【グループ:紗霧・ランス・まひる・恭也・ユリーシャ・野武彦】
【現在位置:西の小屋】
【スタンス:主催者打倒、アイテム・仲間集め、包囲作戦】
【備考:全員、首輪解除済み】
【ユリ―シャ(元№01)】
【スタンス:ランスを中心にグループに協力】
【所持品:ボウガン、スコップ(小)、メス1本、指輪型爆弾×2、小麦粉、
解除装置、白チョーク1箱…は紗霧に隠されてます】
【能力:勘が鋭い】
【備考:疲労(小)、紗霧に対して苦手意識】
【広場まひる(元№38)】
【スタンス:智機以外の相手との戦闘はなるべく避ける。
グループが危険に晒されるなら、応戦する
島からの脱出方法を探る、機会があれば西の森を更に探索してみる】
【所持品:せんべい袋、服3着、干し肉、斧、救急セット、竹篭、スコップ(大)
携帯用バズーカ(残1)、タイガージョーの支給バッグ(中身は不明)】
【能力:身体能力↑、????、怪力、爪、超嗅覚・感覚、片翼、衝撃波(練習中)使用】
【備考:疲労(小)】
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仮投下終了です。
時系列的には前話より前なので、次の更新では話数を入れ変えた方が良いかもと考えてます。
問題なければですが。
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何かNGワードでここに上手く書き込めない……。
>>304
乙です。
小屋は既存のmapにある小屋跡とは別に西の森にあるもので地図に載ってないということでおkでしょうか?
読み返してると小屋いっぱいあってワケワカランになってしまってw
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はい、OKです。
東の森と西の森にはそれぞれ一件ずつ、地図には載ってない小屋がありました。
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『頭が痛い』
もし生身の肉体を持つものならば発せられたであろう言葉の示すものに智機は襲われていた。
(違う。所詮、これは行き場のない答えの出ない複雑な演算処理によるもの!!)
椅子を掴む手に力が込められ、ギリギリと機械が軋むような音が聞こえる。
(No.16朽木双葉、No27しおりの確保はこれで不可能!! ザドゥに至ってももはや今からでは此方からは間に合わん!!
素敵医師もカモミール芹沢もどうすればいいというのだ!!)
己の目論見が完全に潰され、智機はやり場のない怒りに襲われていた。
(おのれ、おのれ、おのれ、おのれ、おのれ、おのれ、おのれ!!)
口惜しい。
今、彼女を支配している『感情』は紛れもなく『怒り』であった。
(透子のやつめ!!)
忌々しく、思考の中で智機は先の会話をリピートした。
『主催者の命は、ゲームの進行を妨げてまでして
守るものではないのですね?』
『最初からそういってる』
―――ゲームの進行を妨げてまでして主催者の命を助ける理由がない。
確かに、彼女の言わんとする理は適っていた。
ゲームの進行とは別のところで運営陣同士の派閥争いが起きようが、
その結果殺害が起きようが、ゲームの進行さえ遂行されれば良いというのだ。
ザドゥが素敵医師を制裁しようとしても透子が止めようとしないのはそういうことだ。
参加者が参加者を殺すために広範囲にわたる攻撃を行なった際、近くにいた運営者が死ぬことになっても助けてはいけない。
それは近寄った運営者が悪いのであり、運営者を助けようとし、そのためにゲームの妨害をしてはならない。
つまり、その場にいる運営者の自業自得なのである。
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(そんなことは解りきってる!! だが!)
尤も、それは先刻までの話だ。
既に運営者も舞台に引き上げられてる以上、降りかかる火の粉を払わねばどうすると言うのだ。
この後に及んで、素敵意思、ザドゥ、カモミール芹沢ら運営陣の巻き込みも狙いに含まれていたとしても。
双葉がアインを殺そうとしている意思がある以上、そちらが優先されるべき。
と言うのである。
双葉の行為は、確実に巻き込みを狙っている。
森の中にいる彼女が彼ら運営陣を気づかぬはずはないのだ。
しかし、その意図が明らかに見えていたとしても、それは智機のサイドからすれば確定の弁が取れているわけではないのだ。
即ち、透子はそれをもってして過剰な介入と警告を発した。
あくまで彼女は、
「仲たがいを起こし、このような結末を引き起こした運営が無能であったのであり、それは『上』の命令規定から外れたものではない。
よって、『上』の意思の元である」
と宣言しているのだ。
チェスの駒は決まった動きしかしてはいけないというのである。
それ以外が許されるはずがない。
しかし、智機はプランナーへの連絡権を与えられている。
プランナーとしても出来る限りゲームは成功させたいという意思があると彼女は思っている。
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では、
―――主催者がゲームの進行を手助けするのは是非か。
先の智機の真の意図は此方だ。
素敵医師の介入が実力行使で止められなかったのは『ゲーム内を引っ掻き回すこと』ではあっても『ゲームの進行を妨げる』に抵触しなかったからだろう。
彼は、徹底的に参加者同士が争う為の混沌とした場を提供する道化師を演じつづけた。
参加者同士の殺し合いを煽るという結果の方が副産物と言えど、素敵医師の行動はその結果を生み出している。
つまり、ゲームの遂行を妨害しない行為は、先の運営陣同士の仲違いも、進行を加速させる行為も、許されるのだ。
度重なる警告に従わない首輪を外した反乱者を殺すのも、参加者の確保も、許されるのである。
―――はずなのである。
透子が智機の真の意図に気づいていないとは考えにくい。
仮に気づいてないのだとしても、それは言葉の警告で事足りた筈だ。
分機の破壊まで行なうのは、過剰な行為ではないだろうか。
つまり、気づいてないのだとしたら、運営者同士の仲違いだ。
己の力を誇示し、智機の力を削ごうとしているのであり、お互いに牽制しあっていた状態を崩すと明言しているに他ならない。
ならば、智機サイドによるルールに乗っ取っての透子への攻撃も許すと彼女は誘っているのかもしれない。
気づいているのだとしたら……。
反乱者への処遇を行なう間、参加者達を保護するのは一時的とはいえ、参加者同士のゲーム進行を妨げることであり、妨害に抵触するというのか。
だが、それが阻害になるのなら、かつて素敵医師も散々似たようなことをしている。
しかし、今は違う。
反乱者達が運営者を倒してしまい、反乱者達と参加者達が残りどちらが勝とうと『上』が新たに提示した達成条件はクリアされる。
参加者が自滅し、反乱者が残り運営者達と戦おうとも許可されるのだ。
-
つまりそれは……
―――ゲームの終了が運営者による反乱者の始末の場合は、運営陣に課せられた条約は達成されていない。
ギリッ!!
智機の椅子を掴む力が一段と強くなった。
これでは、ザドゥが何と言おうと最初から素敵医師のように積極的に介入すれば良かったのだろうか。
いや、過ぎたことを思考しても仕方がなかった。
では、もはや運営者達は運に身を任せるしかないということを透子は言っているのか。
だとしたら、これでは何のための契約だったか解らない。
透子の願いとは運次第で「適えばいいや」という気軽なものなのか。
彼女は諦めた気持ちでいるというのか。
(もはや猶予はない……)
透子の意図は測れない。
彼女に問い掛けたとしても返ってくることはないだろう。
(やるしかないか……)
ケイブリスとの会話で浮かんだ案、それがあってもギリギリまで粘ってきた。
無能者という烙印を押されたくないが故に。
しかし、問い掛けることが無謀だとしても己の願いに関わる譲れない一線である。
答えが解っていようとも賭けるしかない。
『上』が契約をどう捉えているのかを確かめるためにも。
『上』のゲームを成功させたいという意思は何であるのかを。
このゲームの真の形を確信させるためにも。
―――プランナーへの接見を。
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【主催者:椎名智機】
【現在位置:本拠地・管制室】
【所持品:レプリカ智機(学校付近に10体待機、本拠地に40体待機 、6体は島中を徘徊)
(本体と同じく内蔵型スタン・ナックルと軽・重火器多数所持)】
【スタンス:ゲームに関わる認識の再構築】
【能力:内蔵型スタンナックル、軽重火器装備、他】
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久しぶりに本腰入れて筆取るとこれだけの量に一日費やしても足りないとかどんだけ腕落ちてるとorz
前編後編の予定でしたが、予想以上に智機の思考フェイズが長くなったので
これを前編として、接見が中編、ケイブリスとの会話と智機がどう変わりどう動くかを書く話は後編の三部作になってしまいました。
申し訳ない。
問題なければ明日にはスレに正式投下します。
>>295
後編の件、了承しました。
三部作になってしまいましたが、特に支障はないですので、気にせずそのまま予定通り放送行なってくださいな。
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あ、やば。
ネタバレが含まれてるからNGID対策の名前と余白をつければよかったorz
何やってるんだ自分は……
ネタバレを見てしまった方には重ね重ね申し訳ないorz
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これから、昨日仮投下したSSをタイトル「あの頃の感覚」に変えて本投下します。
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