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【ミ】『ワックワーク・フィールドワーク』【場】

599円谷 世良楽『リトル・スウィング』@商店街:2021/10/21(木) 23:33:23
>>593(高見盛)

「そうそう、ツイてるツイてるー!
 ここで偶然会わなかったら、パーティー誘うの後になっちゃって、
 その時にはミモリー、お昼寝しちゃっててー、気付かなかったかもだよ?」

               クル

       「あたしに会えてよかったよかった。ネ。あははーっ」

     クル

身を翻し、踊るように喜ぶセララそのままに、何の重みもない言葉だった。
いま思いついた都合のいい事を並べているだけなのかもしれない。

「あたしも最初のところはよく分かんないんだけどー、
 なんかね、クリスマスの服着たラッコがいたりして、
 それがすっごい可愛いから、一気に流行っちゃったのかもねーっ。
 まーいいや、最初がなんでも今ですよ今ーっ!」

「夏にクリスマスして、シャンメリーポン!!って開けるのとか、絶対楽しーですよー」

それがいま思いつくくらい、楽しくて、幸いな気分という意味だ。
深く考えれば『何か』に行きつけたのかもしれないが――――
セララにはそんなものは必要なかった。すでにほしい答えは手の中にあるからだ。

「あはーっやったやった! ミモリーもパーティメンバーだー! よかったー。
 だってだって、冬眠するから、普段の冬はクリスマスパーティー来れないもんねー!?
 ほんとツイてるなー。それじゃー、今日のえーっと、17時くらいにあたしの家集合でーす。
 もっと早くに来てもなんにも、なーんにも用意してないから、待っててくださいネ」

『高見盛』の『宗旨』も、元々深くは捉えていなかったのだろう。
ただ単に、『本来来る予定の無かった友達』が一人増えて、嬉しい。

「って、ミモリーはあたしんち知らないかーっ。あははは、知ってたらこわーい。
 えっとねえっとねー、湖畔公園の方にあるんだけどー、
 めんどくさいでしょーし、他の子と一緒にパパの車で迎えに行ったげまーす」

                「ミモリーはー、車酔いとかだいじょーぶな方ですかーっ?」

それくらいのことで――――それだけでセララの器を満たすには十分で、喜びは、溢れ続けるくらいだ。


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