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【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』 その2

1『星見町案内板』:2021/02/26(金) 23:22:22
『H城』の周囲に広がる『城址公園』の敷地を共有する『学び舎』の群れ。
『小中高大一貫』の『清月学園』には4000人を超える生徒が所属し、
『城郭』と共に青春を過ごす彼らにとって、『城址公園』は広大な『校庭』の一つ。

『出世城』とも名高い『H城』は『H湖』と共に『町』の象徴である。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
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★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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前スレ:
【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647476/

781とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/08/22(金) 21:38:33
>>780
「えぇ…腐るのはちょっと」

すっと少しメリーから距離を取るとかち
腐るのは流石に駄目らしい

>とかちちゃんも何か嫌なことってあるの?

「あーしはまんじゅうを持って来られるのが嫌かな」

と言ったらキレたメリーに呪いをかけられて腐食させられて殺されるだろうか?

「嫌な事っていったらたくさん思い浮かぶけど、
 今嫌なのは消費税が増税する事かな?
 財源を確保するためとはいっても、これ以上あがったらあーしらの生活が困窮しちゃうよ」

メリーの聞きたい答えとは違いそうだが

782リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/08/22(金) 22:39:21
>>781

メリーの逆鱗に触れて腐食した人間がいることは事実だ。

「ウフフフフ、メリーに意地悪した人じゃないと呪われないから平気よ」

      コトッ

                コトッ

「だって、とかちちゃんはメリーに意地悪なんてしないでしょ?」

とかちが離れた分だけ近付いていく。

「あっ、思い付いたわ。まず、ここを動かして……」

          ススッ

振り子の錘を下に動かし、テンポの周期を遅くする。

「あのね、最初に目を閉じてみてくれる?
 振り子の音を聞きながら、6拍子のべルが鳴った時に目を開けて、
 もし目の前に『おまんじゅう』があったら、『消費税』が増えちゃうの」

とかちの意見を取り入れた結果、こんな訳の分からない怪談ができてしまった。

783とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/08/23(土) 21:02:14
>>782
「はい、じゃあ閉じるけど」

「それくっつける必要はなかったと思うんだけど」
「というか影響力凄過ぎるね、その怪異」

たった一人、
まんじゅうの存在を確認しただけで日本中に影響を及ぼす怪異
ある意味最強じゃないか?

784リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/08/24(日) 06:05:11
>>783

メリーの案が却下されたのは当然だが、
元になったとかちの答えも七不思議に相応しいとは言えず、
さらにはとかちの考え方を理解せずに意見を求めたメリーも悪かったとも言える。

「――――――ダメなの?」

ガッカリした声色で肩を落とし、再びガラスの眼を細めてメトロノームを眺める。

「じゃあ、えっとね、こんなのはどう?」

「4が付く日の4時4分に、この音楽室でメトロノームを4拍子に設定して動かすの。
 それで、『青い眼の人形』を最後まで歌ったら、
 人間みたいに動いてお喋りする青い眼の人形に会えるっていう噂よ。
 でも、必ず1人じゃないと会えないわ」

「メリー、七不思議を作ってる子達に会ってみたい。
 この噂がウソじゃないって分かったら、メリーに会いに来てくれるかも」

毎月4が付く日は、4日・14日・24日の3日に限定される。
それくらいなら、メリーが音楽室に忍び込むことも不可能じゃない。
そして、リトル・メリーは実在している。
もし噂を試した生徒が出れば、確かな信憑性と共に広まるはずだ。
この噂が七不思議製作委員会の耳に入ったなら、いつか彼らと接触できる可能性もある。

785とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/08/25(月) 21:27:10
>>784
「いや、ダメっていうわけじゃないけど」

数多くある七不思議の中には、
そういうわけのわからない荒唐無稽な色物があってもおかしくはない
実際に発生する現象かどうかはおいておき、話としては存在しうるという事だ

「やるんだったらどういう演出をする気だったか気になるよ」

ただ目を開けた時、まんじゅうが目の前に置かれている
という演出かもしれないが、今メリーはまんじゅうを持っているのか?


>じゃあ、えっとね、こんなのはどう?

「それって、メリーさん自身が七不思議になるってことだよね?
 決まった日と時間にここに居ればいいんならメリーさんもやりやすいし
 方法も具体的だから試してみる人もいそうだね」

>メリー、七不思議を作ってる子達に会ってみたい。

「七不思議になったら会えるかもしれないね」
「でも何で会ってみたいの?」

会って何するのか、どうするのか
ただの興味本位かもしれないが

「ところで、あーしいつまで目を閉じてればいいの?」

ここまでずっとこのギャルは目を閉じて喋っていた

786リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/08/27(水) 11:46:05
>>785

「ウフフフフフ、目を開けてみて」

とかちの前にはメトロノームとメリーがいるだけで、まんじゅうはなかった。

「あのね、『四口の神釜』っていうのがあるでしょ。
 良くないことが起きる前に、水の色が変わるの。
 それと反対に、色が変わらなかったら何も起きないってことよ。
 おまんじゅうが出てこないから、まだ消費税は増えないみたいね。
 とかちちゃん、ちょっとだけ安心できた?」

実際に消費税が増税する可能性については責任を持てないが、
何も起きないことを確かめることによって、
束の間ではあるものの安らぎを得ようという趣向らしい。
水の色が変わるより、突然まんじゅうが出てくる確率の方が低いだろう。
しかし、誰かがこっそり置く場合もあるから、その場合は何とも言えないが。
だが、七不思議というのは何かが起こることが望まれる。
そういう意味では、最初のインパクトだけですぐ消えてしまいそうな噂ではあった。

「メリーはね――たくさんの『姉妹』と一緒に、お船に乗って来たの。
 もしかしたら、メリーみたいに『魂』の宿った人形が他にもいるかも。
 七不思議を作ってる子達だったら、そういう話を知ってそうな気がするから」

787とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/08/28(木) 19:57:45
>>786
「何も起きない事に価値がある、っていうことだね」
「うん、安心した
 もしまんじゅうがあったら、あーしのせいで日本の経済が傾くところだったもん」
「でも、もし誰かがまんじゅうをこっそり置いたら
 消費税があがらなくてもまんじゅうがあるだけで十分七不思議としてはなりたちそうだよね」

>七不思議を作ってる子達だったら、そういう話を知ってそうな気がするから

「そっか、メリーさん姉妹を探してるんだね」
「じゃあ、あーしもその人達に会えるように七不思議を作ってみようかな」

788リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/08/29(金) 10:41:13
>>787

かつてメリーと同じ船で来日した人形は、
およそ12700体いて、今は340体ほど残存しているらしい。
大半は破壊されてしまったが、メリーのように忘れ去られ、
未だに発見されていない人形もいるだろう。
軍部の命令に背いた教師や子供達に助けられ、
破壊を免れたメリー自身も、何十年も存在を忘却されていた。

「ウフフフフ、とかちちゃんが安心できて良かったわ。
 とかちちゃんはお友達だから、メリーの大事な物を見せてあげる」

頭を覆っているボンネットを脱いで、その中から色褪せた紙片を取り出し、
とかちの目の前で広げてみせる。

「ウフフフフフフ、メリーは親善大使なのよ」

これはメリーが持っている唯一の身分証であり、
有効期限が無期限のビザとパスポートを兼ねている。
発行年は1920年代で、友好の使者である旨が英字で記された紙面に、
日の丸と星条旗が印刷されていた。
正式な書類の証として、日本領事館のスタンプも押してあるようだ。

「とかちちゃんも七不思議を作るの?
 どんなのにするか教えてほしいわ」

とかちの考える七不思議には、メリーも興味が湧いた。

789とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/08/30(土) 19:55:45
>>788
「100年くらい前の物だね
 じゃあ、メリーさんは100歳くらいになるわけか」
「あーしのおばあちゃんより年上だよ」

女性に年齢の事を言うなぶっ殺すぞとはよく言うが
人形も歳の事気にしたりするのだろうか?

>とかちちゃんも七不思議を作るの?
>どんなのにするか教えてほしいわ

「それはまだ考えてないけど、
 ちょっと学校を散策しながら考えてみようかと思うよ」

790リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/08/31(日) 02:17:16
>>789

メリーの瞼が緩やかに下がり、遠くを見るような表情を作る。

「もしかしたら、とかちちゃんのおばあちゃんが子供の頃に会ったことがあるかも。
 ウフフフフフフフフフフフ、そうだったら楽しいのに。
 昔メリーと一緒に遊んでくれた子達に、また会ってみたいわ」

当時メリーと一緒に遊んだ生徒が生きていたとしたら、相当な高齢者になっている。
少なくとも、とかちの祖母と面識はないだろう。
自分の年齢は気にしないメリーだが、人間の年齢は気にしていた。

「みんな、いつかどこかに行っちゃうもの」

人間の友達は年を取り、いずれは生涯を終えるので、ずっと一緒にいることはできない。

「じゃあメリーも付いていくわ。
 とかちちゃん、また抱っこしてくれる?」

大事そうに身分証をしまうと、
ボンネットを被り直して両手を広げ、青い眼でとかちを見上げた。

791とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/01(月) 21:43:46
>>790
「うん、じゃあ行こう」

メリーを抱き上げて音楽室から出る

「でも何であんな所にメトロノームが置かれてたんだろう?」

何かすごい古い物だったが、あれも音楽室の備品だろうか?
単に誰かが置きっぱなしにして戻すのを忘れてた線は濃いが、変といえば変な所だ

どこを目指して歩いているのか分からないが
歩いている途中、何か雑談をしだすギャル

「そういえばさ、あーしの金貨って命を吸い取るでしょ?
 メリーさんが触ったらどうなるんだろう?」

792リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/02(火) 02:59:12
>>791

何故メトロノームが置かれていたかは謎だが、
こうして想像の余地が残るのも、それはそれで趣があると言えるかもしれない。

「あのね、お友達に聞いたことがあるの。
 『生き物に効く力』はメリーにも効くんですって。
 なんだか変な感じだけど、メリーには『魂』があるから、
 もしかしたらそのせいなのかしら?」

『金貨の呪い』はメリーにも通じるらしい。
だが、その理由はメリー自身にも分からなかった。
『命』と『魂』が同じものかどうかも定かではないだろう。

「でも――ウフフフフフ、今とあんまり変わらないかも」

呼吸を必要とせず、出血することもなく、全損しない限り活動できるので、
『死体』に変わったとしても、明確な違いは少なそうだ。

793とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/03(水) 22:41:43
>>792
「やっぱり人形ってすごいね」

呪われた上で呪いをものともしない人形の体
世に蔓延る呪物どもも、人形に拾われていれば良かったのかもしれない(適当)

「あ、あそこ誰かいるみたいだよ」

廊下からちらっと見えてすぐに姿を消した人影
一体どこの教室だろう?

794リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/04(木) 04:54:19
>>793

とかちに指摘されて、メリーも同じ方向を確認する。
その場所は『理科室』。
音楽室に匹敵する定番の七不思議スポットだ。

「ウフフフフフフ、行ってみましょう」

理科室には独特の雰囲気が漂う。
ガス栓や蛇口が設置された机に、背もたれのない椅子、
棚には顕微鏡や試験管など数多くの実験器具が並ぶ。
厚手の遮光カーテンが閉じられ、静まり返った室内は薄暗い。

「もしかしたら、この子達が動いたのかも。
 ウフフフ、そうだったらメリーのお友達ね」

部屋の隅に置かれた『人体模型』を指差す。
ひっそりと佇んでいる模型は、
筋肉が剥き出しになったタイプと骨格タイプの両方が揃っていた。
『動く人体模型』といえば、学校の怪談における古典に分類されるだろう。

795とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/05(金) 21:21:29
>>794
「お邪魔します」

ガララ

理科室の戸を開け図々しく中に入る

「理科室っていつも変な匂いするよね」

理科室特有の薬品の匂いは掃除しても除去しきれないようだ
この匂いが好きだという生徒もいれば吐き気を催す生徒もいる
とかちは、まぁまぁ好きだった

「じゃあこの人体模型が生きてたら金貨の呪いが効くかもしれないね」

ギャルの背後に黒いモーングベールを着た人型の何かが現れた
黒いのの掌から血で汚れた『金貨』が1枚
その『金貨』を人体模型にぴたりとあててみた

796リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/06(土) 03:49:52
>>795

亡霊のように現れた『オブスキュラ・フューネラル』を見つめる。
本体のイメージと対照的なヴィジョンだ。
同じく『呪い』を秘めたとかちのスタンドは、メリーの興味を引いた。

「ここの雰囲気、ちょっとだけ保健室と似てるかしら?」

理科室と保健室。
どちらも薬品という部分は共通している。
しかし、保健室は吐き気を催す場所ではなく、吐き気を催したら行く場所だ。

「ウフフフフフフフフ、じゃあメリーもやってみるわね」

            ピトッ

小さな手で人体模型に触れ、『魂』を『10%』移す。

                ────グルッ

次の瞬間、人体模型の首が回り、とかちの方を向く。
やはり生きていたのだろうか?
しかし、『金貨』に『命』が引っ張られている感じはしなかった。
おそらく『魂の一部』しか移していないせいだろう。
この状態ではドローンのようなものであり、メリー自身と繋がりは薄い。

797とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/06(土) 21:12:48
>>796
「保健室なら寝れるからいいけどね」

理科室と保健室は決定的に違う点がある
それは、保健室の匂いは消毒液の匂いだという事だ
だからそんな嫌な匂いじゃないし、安心してベッドに眠る事が出来る

そんな保健室も病や死に関わる部屋であるので、七不思議が出来やすい場所だ

「う、動いた…」

メリーの『魂』の一部を移され動いた模型に驚くが、
胸元に抱いている人形が動き回って喋ってるのに何をいまさらだ

「でも生きてないみたいだね」

『金は命より重い』
『金貨』の引力はそいつが生きているかどうかを判別するのにも使える
命が引っ張られないという事はそいつは生きていないという事だ

「これってメリーさんが動かしてるの?」

メリーが触ったら動いたんだからそう判断するのは当然の事だ

798リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/07(日) 06:53:07
>>797

動く人形が存在する事実は今更だが、
それが2体に増えることを想定していなかったのなら、
とかちが驚いたとしても不思議ではないだろう。

「あのね、ちょっとだけメリーの『魂』を移したのよ」

            ス ッ

   「メリーの『メリー・バッドエンド』は、
    こういう『人の形をしたもの』を動かせるの」

今度は骨格模型に触れ、さっきの要領で『魂』を『10%』移す。

     カチャ……

                 カチャ……

やがて骨格模型が動き出し、薄暗い室内を闊歩する。
さらに人体模型も加わり、同じように歩き始めた。
まさしく理科室の怪談そのものといった光景だ。

799とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/07(日) 21:34:01
>>798
「うわ、骨が歩いてるの初めて見たけど不気味だね」

いきなり人形差別かよ、ヒトッパリらしいな

「人の形をしたものでいいんなら、死体でもよかったり?」

カチャカチャ音を立てながら動き回る骨を見ながら。軽い気持ちで言う

「…これはメリーさんが触ったから動いてるんだよね
 じゃあさっき動いてた影はなんだろう?」

今動いてる人形がメリーが動かしてるものだとしたら、
さっき動いてた人影は別に存在する事になるのだが…

800リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/08(月) 05:39:12
>>799

しばらく歩き回った後、2体の模型は元の位置に戻っていく。

「ウフフフフフフ、死体があったらね」

厳密には生きている人間であっても、眠ったり気絶していれば『魂』を移せるのだが。

「ホントね。どこ行っちゃったのかしら」

室内を見渡していると、部屋の一角に扉を見つけた。

「あっちから出ていったのかもしれないわ」

こちら側は『理科教室』に当たり、あちら側は『理科準備室』だ。
そして、2つの部屋は繋がっている。
教室から準備室を通って、廊下に出た可能性はあるだろう。

「もしかしたらメトロノームを置いていった人と同じなのかも」

実際どうなのかは分からないが、そんなことも起こり得るのかもしれない。

801とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/09(火) 21:05:16
>>800
「あーしのは命を吸って、メリーさんは魂を分ける事が出来て
 何か逆だね」

呪いを扱う能力でも命の扱いがまるで違う事に
…まあ特に感慨もなさそうな感想を漏らす

「へー、でも理科準備室って鍵かかってるよね」

試しに準備室の戸を開けようと手をかけるが、どうよ?

802リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/10(水) 04:39:23
>>801

「――そうね。とかちちゃんとメリー、なんだか反対みたいで面白いわ」

         「ウフフフフフフフフフフフ」

とかちの予想通り、準備室には鍵が掛かっていた。
では、あの人影は一体なんだったのか。
さっきの音楽室といい、妙な出来事が続いている。

「あのね、せっかくだから理科室の七不思議も考えてみない?」

「ウフフフフ、理科室には壊れた道具がしまってあったりするでしょ。
 修理も処分もされず、ずっと壊れたまま放置された道具達が、
 どうにかしてほしくて人影を作って人間を招いてるの」

理科室の器具は特殊な代物が多く、廃棄に手間が掛かり、
残されたままになっていることは珍しくない。

803とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/10(水) 21:05:25
>>802
ガチャガチャ
何度やっても準備室の扉は開かない
鍵がかかっているのは確かなようだ

きょろ きょろ

気になって理科室一帯を見渡すが、もぬけの殻か

「付喪神系の妖怪だね」
「でも勝手に処分する事は出来ないから
 人を誘き寄せてもどうにもならないよね」

804リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/11(木) 07:41:42
>>803

「ウフフフフ、付喪神っていうのも図書館の本で読んだわ」

今とかちに抱っこされているメリーも、その一種なのかもしれない。

「その子達には人を呼ぶことしかできないから、それでも続けるしかないの。
 精一杯の叫びなのよ。
 そうしたら、いつか理科室を担当してる先生の耳に入るかもしれないから」

教室と準備室を繋ぐドアは、一部がガラスになっていて、内部の様子が見える。
壁に沿って配置された戸棚には薬品や器具が並べられているようだ。
作業用らしき机もあり、そこにメトロノームが置かれていた。

「音楽だけじゃなくて理科のお勉強でも使ってるのね」

805とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/11(木) 20:56:06
>>804
「同期現象の実験とかに使ったりするんだよ」

ここから見えるメトロノームは
音楽室の物と同型、同年代だったりするんだろうか?

「ここにあるのも、
 音楽室のメトロノームの七不思議と繋がってると、
 話が広がって面白いんじゃないかな?」

そう簡単に言うが、
どう繋げるのか具体的な事は言わない
社会人だったら失格、上司にメトロノームで頭をカチ割られそうだ

806リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/12(金) 11:27:25
>>805

少なくとも教室から見た限りでは、
ドアを隔てた準備室に置かれたメトロノームも、
音楽室のメトロノームと同じぐらい古そうに見えた。
なかなか珍しいことだが、有り得ない話ではない。
なんにせよ物持ちの良い学校だ。

「ウフフフフフフフフフフ、ちょっと考えてみるわね」

しばしの沈黙を挟み、『新たな七不思議』を語り始める。

「『音楽室のメトロノーム』と『理科室のメトロノーム』は、
 実は『双子のメトロノーム』なの。
 4が付く日の4時4分に、その2つを4拍子に合わせて『同期実験』をしたら、
 ここにある『人体模型』と『骨格模型』が動き出すんですって。
 2つの振り子は『鼓動』を表していて、両方が揃った時、
 2つの模型に『仮の命』が与えられるのよ」

どうやって模型を動かすかは、先程とかちが体験した通りだ。
事前に触っておけばいいのだから、下準備は簡単に済む。
そして、『メリー・バッドエンド』の射程距離は『1km』。
本体が目撃される可能性は限りなく低い。
音楽室ではメリー自身が姿を現し、
理科室では『メリー・バッドエンド』の能力を活用することで、
単独で2種類の七不思議を実現できる。

「――とかちちゃん、メリーの七不思議どうかしら?」

とかちに客観的な意見を求め、最終的な評価を仰ぐ。

807とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/13(土) 20:44:35
>>806
「それは面白いと思うよ」
「試すのに手間がかかるけど
 ちょっと手間がかかる方が挑戦意欲も湧きそうだし、本当に動いたらびっくりだよね」
「実際に体験したら噂も広がりそうだよ」

とかちからの評価は中々好評、悪くなさそうだ

「でも、音楽室の方のメトロノームは単独で成立してる七不思議があるけど
 理科室の方は単独で動かしても何も起こらないの?」

808リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/14(日) 07:40:37
>>807

とかちのように鋭い者なら、バランスが合わないことに違和感を覚えるだろう。

「あのね――とかちちゃんは賢い子だから、きっと聞いてくれると思ってたわ」

そして、そう突っ込まれるであろうことはメリーも予想していた。

「最初、音楽室のメトロノームは理科室にあったの。
 元々は『理科室の七不思議』しかなかったのよ。
 でも、双子の片方は場所を移されて、
 そこで『新しい七不思議』が生まれたみたい」

「ウフフフフフフフフフフフフフフフフ」

「だから、理科室のメトロノームだけを動かした時は、何も起こらないのね。
 『4が付く日の4時4分に4拍子』っていう部分は同じなのが、
 一緒に使われていた頃の名残よ」

音楽室のメトロノームと理科室のメトロノームの違いは、
元の場所から移動されたか否かにあり、
それが『七不思議の差』となって表れているというのがメリーの説明だ。

809とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/15(月) 21:07:47
>>808
「なるほど」
「音楽室のメトロノームは理科室の外の世界を知って一つ成長したんだね」

そういうわけじゃないだろうが
何か独自解釈をして納得している

「じゃあさ、
 もし二つのメトロノームが再び同じ場所に揃ったら
 どうなるの?」

810リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/16(火) 11:30:43
>>809

「ウフフフフフフフフフフフフ、そうね。
 もしかしたら七不思議だって成長するのかも」

とかちの独自解釈はメリーも気に入った。

「『同期実験』はね、この理科室でしなきゃいけないのよ。
 だから、『音楽室のメトロノーム』を、必ず理科室に持ってこなきゃならないわ。
 『理科室の七不思議』か『音楽室の七不思議』――試す人に好きな方を選んでもらうの」

『理科室の七不思議』を試す場合、
必然的に2つのメトロノームが同じ場所に揃うということらしい。
そして、指定されている日時が同じなので、
『音楽室の七不思議』と同時実行はできず、どちらかを選ぶ必要がある。
もちろん別の日に残った方を行ってもいいだろう。

「とかちちゃんの七不思議も聞いてみたいし、そろそろ次の場所に行ってみる?」

811とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/16(火) 21:02:35
>>810
「おつきみやまの化石を選ぶみたいで迷っちゃうね
 でもまた別の日にもう一つの方もやればいいから
 コンプリートは簡単だね」

七不思議はコレクション要素じゃねえんだよと思われるかもしれないが、
いっぱいあるんだからコレクターがいてもおかしくはないじゃないだろうか

「そうだね、まだ考え中だけど次はどこに行こっか?」

ガラララ

理科室の戸を開けて廊下に出る

                                タン タン

廊下に何か歩き去る音が響き渡る
あの曲がり角からか?

812リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/17(水) 12:34:24
>>811

とかちに抱かれて一緒に移動していく。
角を曲がると、辿り着いた先は『被服室』。
主に家庭科の授業で使われる部屋だ。
七不思議的には若干マイナーなスポットではあるものの、
どんな場所でも七不思議は生まれ得る。
ここにあったとしてもおかしくない。

「今度はこっちに来たのかしら?
 ウフフフフ、お洋服を作る練習をする所よね。
 いつかメリーも新しいドレスが欲しいわ」

人形の服は置いてないとしても、ハギレ程度なら見つかるだろうか。

         「それじゃあ、入ってみましょう」

                  ガララ…………

両手でドアを開けると、1人1台ずつミシンが配置された机が視界に入る。
他にも裁縫に使われる道具は色々あるだろう。
また、完成した衣服を着せて確認するためのマネキンも見えた。

813とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/17(水) 20:03:49
>>812
「あーし、そういうの得意だよ
 今度作ってあげようか?」

料理も裁縫も一通りできる家庭的なギャルだ
人形の服を繕うくらいはわけのないことだ
呪いの金貨に付き纏われているので服にも呪いが映っていそうだが

「あっ、マネキンだ」

頭部も下半身も無い、簡素で真っ白
この場合、頭部が存在した方が不気味かもしれない

「こういうのでもメリーさんの魂を分けられるの?」

一応、人の形をしているといえばしているのだが

814リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/18(木) 11:31:51
>>813

『呪い』というのは、とかちとメリーの共通点だ。
もし呪いの宿った服だとしても、それはそれで悪くないだろう。
友達から貰ったものであれば、メリーにとって大切な宝物になる。

「ウフフフフフフ、とっても嬉しいわ。
 どんなのがいいか、メリー決めておくから」

このマネキンは『腕付きトルソー』で、
首から上がない上半身に、両腕だけが取り付けられたタイプだった。

「『人の形』をしてるんだったら、できるんじゃないかしら?」

『人形(ひとがた)に魂を移す』――
それが『メリー・バッドエンド』の能力であり、対象の部位が欠けていても問題ない。

        ピト

トルソーに触れて、『魂』を『10%』移す。

             ギシッ

まもなくトルソーの片腕が持ち上がり、とかちに握手を求める。

815とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/18(木) 21:10:36
>>814
「わー、頭や足が無くてもいけるんだね」

胴と腕しかないマネキンが動く姿はかなり不気味だ
心臓の弱い人間が見たらショックで心停止してしまいそうだ
今回は腕のある物だったが、腕もないトルソーだったらどうなっていたのだろう?
やはり芋虫のようにもぞもぞ藻掻き蠢くのだろうか?

ガシッ

マネキンの握手に応えて手を握る
マネキンにはメリーの魂が宿っているが、死人のような冷たさが手に伝わって来る

「あれ?」
「ここの被覆室ってマネキンなんてあったっけ?」

816リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/19(金) 11:57:52
>>815

人の形を模していれば、胴体だけのマネキンにも『魂』を移すことは可能だが、
ほとんど何もできないだろう。
精々もがく程度が関の山だ。
見た目の不気味さだけなら、かなりのものだろうが。

        「――――――?」

「メリー、初めて来たからよく分からないわ」

今まで、この被服室に入ったことはない。
元々マネキンがあったかどうかは把握していなかった。
しかし、とかちが違和感を覚えたなら、もしかするとなかった可能性はある。

         ────キラッ

その時、とかちの足元で何かが光った。
円形で金色のそれは、一見したところ『金貨』に見える。
しかし、よく観察すると、大きめの『金釦』だ。
ヴィンテージ品らしく、かなり古そうだった。
これも最初からあったかどうかは定かではない。

817とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/19(金) 20:59:55
>>816
「やっぱりなかったはずだよ、ここにマネキンは」

とかちの知らないうちに新しく導入した可能性はあるが
とかちの知る限りでは被服室にマネキンはなかったはずだ

「?金貨かな」

足元にキラリと光るそれを一瞬金貨かと思ってしまった
普通、こ ん な と こ ろ に金貨なんてあるわけないだろと思われるが
普段から金貨を見ているから金貨を身近な物に感じているせいかもしれない

そして不用意に、躊躇い無く金色の物体を拾い上げた!
何か呪いがあるかもしれないのに!

818リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/20(土) 11:36:42
>>817

恐れることなく『金貨らしきもの』に触れた瞬間――――――

              バチッ!

とかちの不意を突き、指先に謎の衝撃が走る!
これは『呪いの金釦』であり、それが今まさに発動してしまったのだ!
金釦に触れた指から侵食が進行し、じわじわとマネキンに変えられていく!

      ――――――というようなことは起こらない。

実際は単なる『静電気』で、金属に接触して放電しただけだった。

「ウフフフフフフフフフ、なんだか不思議なお話ね」

マネキンから目線を外し、とかちの手元を見下ろす。
普段から金貨を見慣れたとかちは、一瞬見間違えるかもしれない。
だが、自ら手に取った後なら、金貨ではなく金釦だと分かるだろう。

「マネキンに着せてあったお洋服から取れちゃったのかしら?
 この子に頭があって、メリーみたいにお喋りできたらいいのに」

そうなると、その服だけが消えたということになるのだろうか。

819とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/20(土) 18:57:35
>>818
「うわ痛っ!!」

小癪な釦が生意気にも電気を放ってきた!
釦ごときが!

「えぇ、静電気って冬に起こるものだよね?」

夏だから絶対に起きないというわけじゃないが
夏はあんまり起こりにくいのが静電気だ

「でもここには洋服はないみたいだね」

しっかり探したわけではないが、目に見える範囲で教室を探した所それらしい洋服は見当たらない

820リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/21(日) 11:05:28
>>819

静電気そのものは季節を問わず起こる現象だ。
とかちとメリーは音楽室と理科室を経て被服室にやって来た。
校内を歩き回っている間に、身体に静電気が溜まっていたのかもしれない。

「とかちちゃん、それって珍しいことなの?
 そういうの、メリーは感じないから分からないわ」

メリーは『ビスクドール』であり、そのボディは『絶縁性』だった。

「みんなが大好きな『スマホ』も、メリーが触ると動かなくなるのよ。
 きっと意地悪してるのね」

だから、静電気を利用するタッチパネルも反応しない。

「それじゃあ、ここでも七不思議を考えてみない?
 『この金釦は呪いの金貨から作られた』とか――――ウフフフフフフ」

釦の正確な材質は不明だが、その色や形は金貨と雰囲気が似ている。

821とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/23(火) 19:10:29
>>820
「本当は冬みたいな空気が乾燥してる時期に起きやすいんだけどね」
「メリーさんは静電気に悩まされなくてちょっと羨ましいね
 スマホが動かないのは嫌だから人形にはなりたくないけど」

>それじゃあ、ここでも七不思議を考えてみない?
>『この金釦は呪いの金貨から作られた』とか――――ウフフフフフフ

「呪いの金貨から作られた釦か
 じゃあ、血を付けた方がそれっぽく見えるかな?」

今、手首を切って釦に血を付ける事は容易い事ではあるが
もしもこの釦を取りに来た持ち主がやってきたら血の付いた釦を見てどう思うだろうか?
血の付いた釦なんて持ってたら、殺人の疑いをかけられて警察に射殺されるのではないだろうか!?

822リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/24(水) 15:05:56
>>821

すぐに射殺すれば税金の節約になるかもしれないが、
出血量によっては撃ち殺される前に死ぬ可能性もありそうだ。

「でも、お友達が痛い目に遭うのはイヤだから、もうちょっと考えてみるわ。
 せっかくだから、とかちちゃんと一緒に作ってみたいもの」

『オブスキュラ・フューネラル』の『金貨』を思い出し、
それを活かした七不思議について思いを巡らせる。

           ギシッ

やがてマネキンの手を開き、胸の高さに持ち上げた。

「あのね、とかちちゃんの『金貨』――ここに載せてみてくれる?」

今は『魂』を『10%』しか移していないので、現状のスペックは『破ス精ECE』。
しかし、これは命を持っておらず、『命よりも重い』という『呪い』を受けない。
最低レベルのパワーでも、貨幣を保持する程度は可能だろう。

823とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/25(木) 19:34:24
>>822
「良いけど、どうするの?」

『オブスキュラ・フューネラル』がマネキンの手に金貨を乗せる
買い物してるみたいだが、マネキンが何かくれるわけじゃない
くれるわけじゃないよね、何かもらえたりしないよね?

824リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/26(金) 14:22:09
>>823

マネキンの手の平に『金貨』が載せられると、その上から空いている手を被せた。
一瞬の後、両方の拳が握られる。
どちらか片方に『血塗られた金貨』が隠されている状態だ。

「決められた日の決められた時間に来て、
 『どっちに金貨があるか当てる』っていうのはどうかしら?
 当たった人は自分が呪われちゃって、当たらなかったら別の誰かを呪えるの。
 自分の時に『金貨』が出なかったら、『次に来る人』が当てるかもしれないでしょ」

学園生活のガス抜きも兼ねて、ちょっとしたスリルを楽しんでもらおうという趣向らしい。

「ウフフフフフフフフフ、きっとドキドキして楽しいと思うわ。
 もし呪われちゃった人は、
 『もう1回やって金貨が出なかったら解呪される』ことにしたら、
 また来てくれるはずよ」

とかちに『マネキンと金貨を活かした七不思議』を提案する。

825とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/27(土) 17:41:43
>>824
「回数制限も無いし解呪条件がお手軽だね」

呪われても解呪されるまで挑戦すればよく
そこに何のリスクも無いのだから呪いに対する怖さなんてものは感じられない
メダルゲームやるみたいに誰でも気軽にやれるゲーセンみたいな感じだが
その気軽さが狙いなんだろう

「でもこの釦はどうしよう?
 もう片方の手に握らせる?」

826リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/28(日) 12:18:18
>>825

「とかちちゃんが『金貨』を消しちゃえば、『次の日』まで挑戦できなくなるでしょ。
 だから、それまでは呪われたまま。
 目の前で『呪いの金貨』がなくなったら、きっと信じてくれるわ」

メリーが言いたかったのは、あくまでも『別の日に行う』という意味で、
同日に連続でやるのは認めないらしい。

「それとも、『金貨が出た人は次の人が金貨を出すまで解呪されない』っていうのはどう?
 自分の呪いを他の人に押し付けちゃうの。
 『次の人』が現れないと呪いが解けないから、早くやってもらおうと思って、
 がんばって噂を広めてくれるんじゃないかしら」

金釦を眺めながら、さらに考える。

「あのね、とかちちゃんは金釦の付いたお洋服も似合うと思うわ」

ただし、全然別のことを考えていた。

827とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/29(月) 19:19:39
>>826
「なるほどね」
「どんな呪いがかかるか具体的な話はないけど、
 目の前で呪いの金貨が消えたら、
 むしろ分からない方が焦燥感と何が起きるか分からない得体の知れない気味の悪さが
 恐怖感を煽って良いかもしれないね」
「他の誰かに呪いを押し付けなきゃいけないのも積極的に話を広めるのに効果的かもしれないね」
「けど、誰かに呪いを押し付けるのは嫌っていう人もいそうだよね
 あーしだって他の人を身代わりにはしたくないもん」

>あのね、とかちちゃんは金釦の付いたお洋服も似合うと思うわ

「えへへ、そうかな?
 今度秋用の金釦付きカーディガンでも買ってみようかな」

828リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/29(月) 20:52:27
>>827

とかちの言葉を聞いて、パチパチと瞬きするように、硝子の眼を瞬かせた。

「ウフフフフフフフフフフフ、とかちちゃんは優しい子なのね。
 メリー、そういう子が好きだから嬉しいわ。
 えっとね、じゃあ『呪いが解ける条件』は元に戻して、
 『金貨』が出た人は呪われちゃうけど、『次の機会』に自分で再挑戦して、
 『そこで金貨が出なかったら呪いが解ける』っていう方がいいのかしら?」

改めて七不思議を作り直し、とかちに再提案する。

「それからね、マネキンが動くのは『金貨の呪いの力』のせいなの」

とりあえず、これにて一応は形になっただろうか。

「『金釦』って『金貨』と似ているし、清楚で華やかなとかちちゃんにピッタリよ。
 その金釦は、あとで『落とし物ボックス(>>708)』に届けてあげましょう」

最初は『呪いの金釦』も考えていたのだが、
せっかく纏まった所に混ぜると、なんだか蛇足になってしまいそうだ。

829とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/09/30(火) 19:27:55
>>828
「恐怖感はちょっと減っちゃうけど、
 誰でも気軽に挑戦出来てちょうどいいかもしれないね」
「呪われても自己責任だから罪悪感もないし」

「落とし物ボックスっていったら、
 そこにも七不思議があったんだよ、内容は忘れちゃったけどね」

落とし物ボックスにお届け予定の金釦をポケットに入れようとすると
ちょっとだけ危ない事に気付いた

「うわっ、これ針付いてるよ
 あぶなっ」

金釦の裏側に小さい針が付いている

830リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/09/30(火) 20:59:05
>>829

この瞬間、音楽室と理科室に続いて、被服室にも新たな七不思議が誕生した。

「ウフフフフフフフ、七不思議って楽しいのね。
 メリー、とっても気に入っちゃった」

新しい遊びを知り、それを友達と共有できて、メリーは上機嫌だ。
現時点で半分近く作ることができた。
2人がかりとはいえ、なかなかの成果と言えるのではないだろうか。

「落とし物ボックスだから、落とし物にまつわる七不思議なのかしら?」

どこかで聞いたことがあっただろうかと考えていた時、
とかちにつられて金釦の針を見る。

「本当に尖ってるわ。
 とかちちゃん、気を付けて。
 でも、メリーは尖ってるものって好きよ」

       ゴソ

「ナイちゃんっていう女の子が『交換』してくれたの」

               キラッ

ドレスの内側から『黒曜石の小刀』を引っ張り出す。
紐を取り付けて、ペンダントのように首から下げていたらしい。
黒い光沢を放つ刃は、メリーの眼球と同じく硝子の質感を持つ。

831とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/02(木) 18:33:58
>>830
「それって黒曜石だよね
 黒い刃物ってシックで渋くてかっこいい」
「けど銃刀法には、う〜ん、ギリギリ引っかからないか」

銃刀法違反の対象は6㎝を超える刃物だ
人形の懐に収まるサイズならギリギリセーフか?

「この釦どうしよう?
 そのまま落とし物ボックスに入れたら危ないよね」

こうして見ると釦というかもはや画鋲だ
うっかり掴んで手に刺さったりしたら大変だ
傷口から細菌が入り込んで手が壊死して切断しなきゃいけなくなるかもしれない

それになんとなくだが、この針には絶対に触っちゃいけない気がする

832リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/02(木) 20:25:21
>>831

黒曜石の小刀は子供の手の平サイズで、
見た目もアクセサリーとして通用するという触れ込みだ。
おそらく規制を潜り抜けられるだろう。
仮に刃渡り6cmを超えていたとして、
人形の首に下がっている刃物も規制対象に含まれるのかどうか、
メリーは知る由もなかった。

「あのね、どこかで透明な袋に入れたらどうかしら?
 そうすれば誰かが触ってもケガしないもの」

           ソッ

「入れ物が見つかるまで、メリーが持っててあげる」

とかちから金釦を受け取ろうとして、小さな手を伸ばす。
メリーの手は磁器製なので、針の付いた釦を握っても刺さることはないし、
危険な雑菌に感染する恐れもない。
人間が持っているよりは安全に運べる。

833とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/03(金) 19:56:07
>>832
「そうだね、じゃあお願いするよ」

メリーの手に金釦を置く
もし針に触れても痛くもかゆくもない絶対無敵かもしれないが
一応針に触れないように気を付けている

「でも誰が何でこんなの作ったんだろう?」

一般的に考えて、釦にこんな針を付けるのはどういう意図があるのだろうか?
やはり暗殺用か?

「まぁ、とりあえず入れ物を探しに行こうか」

834リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/03(金) 20:52:23
>>833

とかちから受け取った金釦を眺めていると、やがて一つの考えが思い浮かぶ。

「ねえ、とかちちゃん。
 もしかして、この金釦は部品が足りないのかもしれないわ。
 この針を刺してから、そこに留め具をくっつけて、
 釦が動かないようにするんじゃない?」

ブローチなどに使われる蝶タックと呼ばれる留め金は、
主に針を固定するために用いられるが、それと似たような構造なのかもしれない。

「ウフフフフフフフフフフフ、どこかで見つけられたらいいわね」

もし被服室になければ、他の場所に転がっている可能性もあるだろうか。
普通なら考えにくいことだが、先程から奇妙な雰囲気が漂っている。
万一の場合がないとも限らないだろう。

835とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/04(土) 15:16:15
>>834
「そうかもしれないね
 釦を模した何かっていう可能性も考えられるし」

メリーの提唱する説もありえる話だ
けど全く違う可能性もある
真実は…今の所確認のしようがない
その足りない部品というのが見つかればメリーの説も裏付けがされるが

「さっきから見てるけど、多分ここにはないよね
 とりあえず違う所に行こう」

被服室を出て廊下へと出る

「落とし物ボックスはあっちだったよね」

落とし物を届けに行く道すがらに探し物だ

836リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/04(土) 16:00:54
>>835

窓からの光が差し込む廊下には、いくつか教室の扉が並んでおり、
とかちの足音だけが響いている。
壁の一面には掲示板が設けられ、各部活動の活動予定が張り出されていた。
運動部や文化部や生徒会など色々ある。
また、定期的に発行される校内新聞も掲示されているようだ。
普段は通り過ぎてしまうことも多い場所だが、
今のようなシチュエーションだと、いつもより視界に入りやすいだろう。

「――――七不思議を作ってる子達の紹介はないのね」

当たり前のことだが、『七不思議制作委員会』に関する手掛かりは見当たらない。

「ねえ、とかちちゃんは何かクラブに入ってるの?」

手の中で金釦を弄りながら、とかちを見上げて尋ねる。

837とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/06(月) 20:37:43
>>836
「うん、入ってるよ」
「どこに入ってると思う?」

質問に質問で返すなと殺人鬼に怒られそうだが
入っているのかという質問にはちゃんと答えているので殺人鬼に殺される謂われはない

突然問題をふっかけてきて何だこいつ?っていうのはあるが

838リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/07(火) 01:05:10
>>837

手掛かりは少なそうなので、なかなかの難問だろう。
とかちの言動を振り返りながら、メリーは少し考えてみる。
やがて、一つの答えを出した。

  「えっとね――――」

            スッ

              「『手芸部』かしら?」

おもむろに『手芸部の活動予定』を指差す。
さっき被服室を訪れた時、
『ドレスを作ってあげる』と言われたことを思い出したのだ。
裁縫が得意だからといって、そこに所属しているとは限らないが、
可能性としては有り得るかもしれない。

839とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/07(火) 18:44:57
>>838
「うーん、正解かな
 正確には家庭科部に入ってるんだよ」

家庭科部は手芸部や調理部等を総合した部活だ
それとは別に手芸部とかがあるからややこしい!
家庭科部があるのに分ける必要無いだろ!

「でもあーし、いくつか部活かけもちしてるんだよね」
「グラスアート部とか綺麗で楽しいし」

「メリーさんは何か入ってみたい部活ある?」

840リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/07(火) 19:59:11
>>839

手芸部と家庭科部が分けられている理由は定かではなかった。
しかし、細分化されているからには、おそらく相応の背景があるのだろう。
無論、どちらも把握していないメリーには知る由もない。

    「ウフフフッ、やったぁ」

                   パ ッ

無邪気に両手を上げて喜びの感情を表現する。
特に何かあるわけでもないが、友達について知れたこと自体が嬉しかった。
そして、それは今後も忘れないはずだ。

「あのね、メリーは『歴史研究部』っていうのが気になるわ」

ほんの少し腕を動かして、掲示板の一隅を指し示す。
その名が示す通り、歴史上の事柄を調べる部活動だ。
地域住民からの聞き取りや各種の史料を紐解いて、独自にレポートを作成している。
また、休日には実地調査を行うこともあるらしい。
メリー自身も古い人形であるためか、そうした分野には興味を引かれた。

「でも、『グラスアート』も楽しそう。メリーの眼もガラスでできてるのよ」

リトル・メリーの青い眼も、硝子製の『グラスアイ』である。

841とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/08(水) 18:12:24
>>840
「あーしも歴史は興味あるな」
「この学校も結構歴史あるし、ここの事も調査してるかもしれないね」
「ひょっとして七不思議の事も纏めてたりして」

>でも、『グラスアート』も楽しそう。メリーの眼もガラスでできてるのよ

「眼を洗いたくなった時の付け替え用に予備の眼を作っておくと便利そうだね」

出来るのか?付け替えなんて

「あっ、この部活とか面白そう」

とかちが張り紙を指差す
けどこんな部活あったかなぁ…

842リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/09(木) 14:58:53
>>841

確かに清月学園も歴史が長く、そこの部活動であるなら、
この学校についても調べている可能性はありそうだ。

「その時はマダムに作ってもらうわ。
 マダムは腕の良い人形屋さんで、メリーを直してくれる人なの。
 マダムのお店にはね、お人形が沢山あるのよ」

もしかすると、とかちも『老舗人形屋』の噂を聞いているかもしれない。
風の便りによれば、店主はフランス出身の老婦人で、
高名な蝋人形作家だった『マダム・タッソー』になぞらえて、
通称『マダム』と呼ばれている。
人形に関する豊富な知識と卓越した技術を有しており、
どこか謎めいた印象の人物だ。
自らが制作した人形の販売や、壊れた人形の修理、
またアンティークドールの鑑定も行う。
大正時代を思わせる『和洋折衷』の店内には、
洋の東西を問わず数多くの人形達が展示されているらしい。

「ウフフフフフフフフフフフ、どんな『生き物』がいるのかしら?」

とかちが指差した先を見る。
そこには『飼育部』と書かれていた。
おそらく生物を飼育しているのだろうが、
具体的に何を飼っているかは明言されていない。

843とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/10(金) 19:47:08
>>842
「へぇ、自分の体を作ってくれる職人さんがいるっていうのは良いね」
「花粉で眼が痒くなったら付け替えられるし、気分転換に違う色の眼に変えてイメチェンも出来るし」

メリーのアイデンティティの一つである青い眼を変えていいのか?
それもう青い目の人形じゃないし

「飼育部…無かったような気もするけど」(あったかもしれないが)
「部室、ここから落とし物ボックスの途中にあるね
 ちょっと見に行ってみる?」

844リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/11(土) 14:40:07
>>843

イメチェンはともかくとして、
メリーは花粉に苦しめられる心配はないので、その点に不安はなかった。

「面白そうだから、メリーも行ってみたいわ。
 もし動物園みたいな所だったら楽しそうね」

もっとも、メリーは動物園に行ったことがないので、正確な比較はできないだろう。

           ────ガララッ

飼育部に入ると、空のケージが幾つか見つかる。
今は長期休暇中なので、そこにいた生物達は部員の家で世話しているのだろう。
しかし、水槽の中には魚が泳いでいた。
大小の水槽に色々な種類がおり、メダカから熱帯魚まで様々だ。
その内の一つに目を留め、じっと観察する。

「このお魚、お腹が『赤い色』をしてる。
 ウフフフフ、メリーのドレスとお揃いよ」

それは『レッドピラニア』の群れだった。
凶暴なイメージが誇張されて独り歩きしている肉食魚だが、
基本的には臆病な性格であることが知られている。
腹部の赤色がドレスと同じような色なので、興味を引かれたのだ。

845とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/11(土) 20:11:46
>>844
キョロ キョロ
「魚ばっかりだね、鮮魚店みたい」

どこを見ても魚ばっかり、陸の生き物はいないようだ
ウニとかヒトデとかもいない、魚類オンリーなのか?

>このお魚、お腹が『赤い色』をしてる。
>ウフフフフ、メリーのドレスとお揃いよ

「赤いピラニアか、何か返り血みたいでかっこいい」

その言い方だとメリーのドレスの赤も返り血みたいだと捉えられかねない
ピラニアは確かに臆病だが、鋭い牙を持ち人体を容易く切り裂く危険な魚である事実は変わらない
臆病というイメージが広まった結果何故か大人しくて飼いやすいと勘違いしたアホな飼い主が
安易に水槽に手を突っ込んでピラニアが驚き暴れて飼い主の手を切り裂き血が流れ
その血に反応してピラニア共が食いついてくる事もあるのだ
多分このピラニアみたいに真っ赤な返り血に染まっていたんだろう(謎理論)

「ピラニアってかっこよくてかわいいし美味しいから良いよね」

物を食わない(味は感じても)メリーに良いよねとか同意を求めても知らねーよだろうが、
ピラニアは淡泊な味わいで焼き魚にしても美味いし、言い出汁が出るのでスープにしても美味いという良い食材だ
骨が凄くて可食部が少ないというのが難点

コポコポコポ

ところで、水槽の水音と機械音だが…
どうも床下からも聞こえて来るみたいだ

846リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/11(土) 23:43:02
>>845

常に牙を剥いてくるから危険だという決めつけも、
臆病だから安全だろうという安易な考えも、結局は形を変えた思い込みだ。
生き物と接するためには、正しい知識を身に着けなければならない。
この飼育部でも徹底されているのだろうか。

  「そうね、返り血みたいな色だわ」

       「ウフフフフフフフフ、きっと『新鮮な血』よ」

メリーが身に纏うドレスも『鮮血』を思わせるような赤色だった。

「人間って、本当に色んなものを食べてるのね」

食事をしないメリーにとって、食文化は知らない部分の多い領域である。
味は分かるものの、それは必須の行為ではないため、
あまり積極的に触れる機会はない。
だが、人間と友達になることが『親善大使』としての使命なので、
人の営み自体には関心を寄せていた。

「――――下の方にも何かあるのかしら?
 とかちちゃん、ちょっと覗いてみたいわ」

一旦とかちに降ろしてもらい、床下に空間が隠れていないか確かめてみよう。

847とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/12(日) 18:13:52
>>846
「じゃあ降ろすよ」

メリーを床に降ろし音の出所を探す
背が低いメリーの方が発見しやすそうだ
だからその床は案外早く見つかった

「音はここから出てるみたいだね」

外せそうなタイルがある
メリーでは外せないかもしれないがとかちなら余裕で外せる
勝手に他所の部室の床を覗くのはアウトだし
こんな事知られたら罰金5000万円くらい取られそうだが、とかちは迷いなく実行した

「えぇ?」
「チョウザメじゃんこれ」

848リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/12(日) 20:50:47
>>847

理論上は『リトル・メリー』も人間と同等の力を出せるのだが、
やはり体が小柄なせいで、どうしても難儀してしまう。
とかちに任せることにして状況を見守る。
まもなくタイルが外れると、そこから内部の様子を覗き込む。

「チョウザメって、とっても長生きのお魚なのよね。
 150年も生きてる子がいるって聞いたことあるわ」

チョウザメは生命力が非常に強く、
成長速度は遅い代わりに長寿であるという話を、どこかで小耳に挟んだ。
最高齢クラスになるとメリーよりも遥かに年上だ。
生き物と人形では根本的な基準が違うかもしれないが、
いずれにしても珍しいことには変わりない。

「もしかしたら、メリーがお船に乗って来る前から泳いでるのかも。
 ウフフフフフフフフフフフフフフ、一緒にお話できたら楽しそう」

『メリー・バッドエンド』に魚と意思疎通が行える能力はないものの、
もし会話が成立したら面白いだろうと思った。

849とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/13(月) 19:42:09
>>848
「ほんとにチョウザメに話を聞けたらいいんだけどね」
「ひょっとして、飼育部はこのチョウザメのキャビアを収穫して売ってるんじゃ?」

言われてみればレベルだが腹が膨らんでいるように見える
頭のおかしい陰謀論みたいだが、だったら何か悪いのか?

850リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/14(火) 16:53:20
>>849

本来なら健全な部活動であるはずの飼育部が、
闇キャビアの密売に手を染めている可能性は否定できない。
その場合、間違いなく顧問の教師も関与しているだろう。
これが発覚すれば、新聞部でスクープとして取り上げられそうだ。

「ウフフフフフフフ、じゃあ悪い子達なのね」

そうだとしたら――――『消えてしまった方が良い』かもしれない。

「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」

うっかり飼育部を呪いかけていたが、ある『メモ書き』が視界に入った。

        コト コト コト

そこまで歩いていって、記述された内容を読み上げる。

「『エサをあげすぎてしまったので、明日の分は少し減らしてください』」

チョウザメの摂食方法は丸飲みである。
腹が膨らんでいるのは、食べすぎて消化に時間が掛かっているためかもしれない。
また、卵巣であるキャビアの収穫には大きな手間が必要なので、
おそらく採算が合わないのではないだろうか。

「お魚だから『尾ひれ』があったみたい、ウフフフフフフフフフフフフフ」

人が作り出す噂には、話の尾ひれが付き物だ。

「床下に置いてあるのは、良さそうな場所がないせいかも。
 とかちちゃん、メリーは『落とし物ボックス』が気になるわ。
 ねえ、そっちに行ってみましょうよ」

手の中で金釦を弄りつつ、とかちの裾を掴む。

851とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/14(火) 19:58:10
>>850
「…」
「そ、そうだね」

果たしてそれが真実なのか
キャビアを売っているにしろ、メリーの言う通りだったにしろ
それを裏付ける決定的証拠が存在しない限りどちらとも言い切れず
また、別の事実が隠されている可能性もある

そもそも、学校の飼育部がチョウザメを飼っている事自体が謎なので
これって七不思議に入りませんか?

「やっぱり、こんな所に部屋なんてなかった気がするな…」

飼育部を出て振り返り呟く

「あ、落とし物ボックスあったね」

廊下の窓の無く光の届かない暗がりにポツンと置かれている落とし物ボックス

852リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/15(水) 14:22:57
>>851

さっき降ろしてもらったので、今度は自分の足でとかちに付いていく。
落とし物ボックスの中には、細々とした小物が色々と入っている。
そこに一枚の『メモ』が混じっており、以下のように書かれていた――――。

────────────────────────────────────────

      あの飼育部は『生き物を世話する人間』を呼び込んでいる。
     水槽では魚が泳いでいたけど、ケージの中身は空っぽだった。
         つまり、本来そこに入るべき『陸の生物』が、
   『飼育部に呼ばれた人間』であることを暗示しているんじゃないだろうか。
     そして、『特別な場所』にいたチョウザメが『飼育部の主』らしい。
       また、飼育部内では時間の流れ方が遅くなっていて、
        『明日』というのは『もっと先』を指すようだ。
     おそらくチョウザメが長生きすることが関係しているだろう。
   掲示板に『飼育部の張り紙』が見えた時が、次に現れるタイミングだ。

────────────────────────────────────────

誰が書いたか分からないが、飼育部について調べた者がいるようだ。
例の張り紙では、具体的に『何を飼っているか』は明言されていなかった(>>842)。
もしかすると、本当に飼育されているのは『世話する側』だったのかもしれない。

      「とかちちゃん、何か入ってるの?」

とかちの足元から覗こうとするが、背丈が低くてメリーには見えなかった。

853とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/15(水) 18:55:00
>>852
メリーを担ぎ上げてボックスの置かれた机の上に降ろした

「わぁ、何かホラーゲームに出て来る何故か落ちてるメモみたい」

何故飼育部を調査したメモがここにあるのか、
メモの内容は真実なのか全て謎で確かめようがない

「つまりチョウザメは長鮫だった…ってコト!?」

色々と超越した鮫なので超鮫でもある
しかし鮫とは言うがチョウザメは硬骨魚類だ

イシダイとかキンメダイもタイじゃないし、親戚ですみたいな顔して全く関係無い奴らが多過ぎる
改名した方が良いんじゃないか?

854リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/16(木) 17:43:45
>>853

少なくとも、確かめる方法が全くないわけではない。

「また明日、飼育部に行ってみたら?
 ウフフ、本当かどうか分かるでしょ。
 メリーもついていってあげるから」

同行を申し出るが、実際に行くかどうかはとかちに任せよう。

      ゴソ ゴソ ゴソ

落とし物ボックスの中を漁ってみると、羊毛フェルト製のマスコットを見つけた。
少女を象った小さな人形だ。
一部は破損しており、片手が欠落している。

「――――――この子、可哀想だわ」

机の上にマスコットを移動させ、慰めるように頭を撫でる。

855とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/17(金) 19:33:16
>>854
「そうだね、明日も行ってみようか」
「部室が無くなってたらガチのオカルトだよ」

今、目の前にまさにオカルトの権化がいるのを無視して言った

>――――――この子、可哀想だわ

「隻腕の人形か
 あーし、持って帰って直してもいいけど」
「でも、勝手に直して良いのか悩むね」
「元から片腕の無いデザインだったのかもしれないし」

856リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/18(土) 15:08:02
>>855

ここに独りでに動いて喋る人形が存在するのなら、
現れたり消えたりする部室があったとしても、多分おかしくはないだろう。

「それじゃあ本当に壊れてるかどうか調べてみるわね」

      ピトッ

フェルト人形に触れて、『魂』を『100%』移す。

              ────カクン

その途端メリーが座り込み、まるで意識を失ったかのように、両方の瞼が閉じられた。

        ズズゥ…………

フェルト人形の片腕から『黒い影』が現れ、それが腕の形を形成していく。
影が揺らめいている様子は禍々しく、とかちの『オブスキュラ・フューネラル』と同じく、
『呪いの力』が秘められていることを感じさせる。
そして、西洋人形が動かなくなった代わりに、フェルト製マスコットが動き出す。

「今、『メリーの魂』は全部この子に移したわ。
 メリーの呪いは『24時間』以内に壊れたお人形からしか出ないの。
 だから、この子が壊れちゃったのは間違いないはずよ」

            ピョコ ピョコ

机の上を小人のように歩きながら、相対的に大きくなったとかちを見上げる。

857とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/18(土) 17:41:52
>>856
「うわ、これ結構怖いね
 触ったら腐りそう」

人形から出た黒い腕に対する率直な感想
何でも正直に言えばいいというもんじゃなく、
言い方を考えないと機嫌を損ねて逆上した相手にぶっ殺されかねない

「じゃあ、さっき壊れたばっかりって事かな?
 探せば腕も見つかるかも」

壊れたのではなく壊したという可能性もあるが、
何でゴミ箱じゃなくて落とし物ボックスに?という疑問も出て来る

858リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/18(土) 18:38:13
>>857

『黒い影』は不吉であり、まともな神経の持ち主であれば、
一見して触れてはならないことが理解できた。

「ウフフフフフフフフフフフ、『犯人』しか腐らないから大丈夫よ」

実際に触れてみれば判別できるのだが、とかちのことを信じているので試さない。

          ゾゾッ……

                ゾゾゾ……

よく見ると、影の揺らめきはランダムでなく、『ある一定の方向』を指している。

「こっちに『壊した誰か』がいるわ。
 でも、どれくらい離れてるかは分からないから、ものすごく遠い場所にいるのかも」

人形から生えた影が示す先には、まだ行っていない部屋がありそうだ。

859とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/20(月) 17:55:28
>>858
「別に犯人捜ししてるわけじゃないけど、行ってみる?」

死んだように動かないメリー本体と
呪い出しまくりのやべーのを担ぎ上げる

「でも壊した人が持ち主とは限らないよね」

「そう言えばさ、
 その呪いって人形本人が壊される事を納得してたり、
 壊される事を望んでても無条件で出ちゃうの?」

人形本人に聞かなきゃ分かんなさそうな疑問だ

860リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/21(火) 18:46:54
>>859

黒い影は蝋燭の炎のように揺らめき、禍々しい気配を発散し続けている。
本体である『リトル・メリー』と、『メリーの魂』が憑依したフェルト人形。
それらが織り成す呪物の二重奏は、どこか異質な雰囲気を醸し出す。

「メリーの呪いはね、メリーの『魂』から生まれるの。
 メリーが誰かに壊されたり、壊されたお人形に入った時に、
 こうやって自然に出てくるのよ」

『メリー・バッドエンド』の呪いは、メリー自身が抱く怨念に由来する。
もっとも、『魂』を移さなければいいだけなので、
本人の意思を尊重することは十分に可能だ。
今回は壊れているのかいないのか確かめるために憑依したという理由があった。

「でも、直してもらったら消えちゃうわ」

やがて呪いに導かれて辿り着いたのは『生徒会室』だった。
生徒会に属していない生徒は、普段あまり来ることがない場所かもしれない。
長机・ホワイトボード・ロッカー・パソコン・コピー機などが見える。

861とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/22(水) 18:13:13
>>860
「っていう事は、
 本人は恨んでなくてもメリーさんが入ると呪いになっちゃうんだね」

ドンドン

「失礼します」

生徒会室に人がいるかいないかは知らないが、挨拶は大事だ
じゃあ何で今まで挨拶しなかったのか?
知らない…

862リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/23(木) 17:22:30
>>861

生徒会室には誰もいないらしく、黒い影は依然として揺らめいている。

「方向は合ってるんだけど、ここじゃないのかしら?」

『メリー・バッドエンド』が特定できるのは向きだけで、
目標までの距離は含まれていないので、今のようにハズレを引かされる場合もある。

「でも、『どっちにいるか』は地球の裏側にいても分かるのよ。
 ウフフフフフフ、凄いでしょう」

よく見ると、長机の脚が何かを踏みつけている。
あれはフェルト人形の腕だろうか。
メリーは気付いていない。

「とかちちゃん、生徒会室にも七不思議はあるの?」

とかちに抱えられながら、見慣れない室内を興味ありげに観察しつつ、
改めて七不思議関連の話題を振る。

863とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/24(金) 20:55:27
>>862
「おお、方位磁石みたいだね」
「でも指してる方に馬鹿正直に向かってたら死にそうだよね」

方向しか分からないんじゃナビとしては不親切にも程がある
家とか崖とかがあっても目標に向かって真っ直ぐにしか向かないんだろう?
壁をぶっ壊して行ったり崖から落ちたり、海渡ったりしなきゃいけないのか?
死ねと言ってるようなもんではないか?

「あ、腕だ
 何で机に踏まれてるんだろう?」

単に落っことしたにしては不自然
誰かの手によってやられたのは明らかだ

>とかちちゃん、生徒会室にも七不思議はあるの?

「うん、あるよ」
「ここの生徒会の人なんだけどね
 その人、生徒会の資料(紙)を食べるんだよ
 何で食べるのかっていうと、食べれば腹の中にあるから置き忘れないかららしいよ
 あーしも見た事あるから食べるのは本当だよ」

864リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/25(土) 15:17:40
>>863

「ウフフフフ、死なないわ」

「とかちちゃんには教えてあげる。
 『犯人』に近付くと、だんだん揺らめきが激しくなるのよ。
 この感じだと――――」

揺らめきの勢いを確かめ、室内を見渡す。

「もしかして逃げられちゃったのかも」

特定できるのは方向だけだが、参考にする程度なら距離も分かる。

「昔は皆お腹を空かせていたけれど、今は食べ物が沢山あるんでしょう。
 でも、紙を食べる人もいるのね。
 美味しいのかしら?」

昔というのは戦時中の話で、食糧難だった当時は分かるが、
飽食の時代と言われる世の中でも紙を口にする人間もいる。
まだまだメリーも人間について知らないことがあるようだ。
もっとも、とかちが話した生徒会室の七不思議の場合、
食べたくて食べているわけではなさそうだが。

「とかちちゃん、その腕を拾ってあげて。
 この子に返してあげなきゃ」

865とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/25(土) 18:49:16
>>864
「逃げたというか、ただどっか行っただけじゃない?」

追っかけられているとかそういう意識はないだろう
だから逃げているつもりもないはずだ、多分

>でも、紙を食べる人もいるのね。
>美味しいのかしら?

「ティッシュとかは甘みがついてるからね
 鼻セレブは甘味が強くて美味しいらしいよ」

流石高級ティッシュ、味も高級という事か

>とかちちゃん、その腕を拾ってあげて。
>この子に返してあげなきゃ

「ん」「う、うおぉぉ…」
「ちょっとこの机重すぎるよ、1㎝も動かないし」

866リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/26(日) 06:29:19
>>865

メリーにとっては『逃げられた』という感覚だが、
相手側から認識されていないのは間違いない。

「まあ、とっても重い机なのね。とかちちゃん、メリーも力を貸すわ」

そう言い残し、『魂』を元の器に戻す。

    ──────パチリ

               「ウフフフフフフフフフフフ」

すなわち、フェルト人形が動かなくなり、本体であるリトル・メリーの瞼が開く。

            ピトッ

                    ズズズ…………

さらに『魂』を『30%』移し、再びフェルト人形に憑依した。
まず『10%』で最低限(ス精ECE)のスペックを獲得し、
そこから『20%』追加することで、腕力を二段階(破C)高める。
これでパワーとスピードは常人並み(破ス精CCE)だ。

「この子とメリーととかちちゃんで持ち上げてる間に、
 とかちちゃんの『ヒトガタ』で腕を拾えないかしら?」

               グッ

メリー自身の両手とフェルト人形の片腕で、机の脚を浮かせようと試みる。
これだけでは足りないかもしれないが、とかちが加わってくれたなら三人力だ。
脚が浮いた隙に、下敷きになった腕を拾うことは不可能ではないだろう。

867とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/27(月) 21:35:28
>>866
「おっ、それなら持ち上がるかもね」

ぐぐっ

「う、ぐぐぐ、ぐぉぉぉぉぉぉぉ」

人形二人と人間一人の力が合わさっても尚重い
3人がかりでようやっと1㎝程浮いた程度だ
この重量、尋常じゃない!

しかし確かに隙間は出来た
すかさず『オブスキュラ・フューネラル』が人形の腕を掻っ攫う

「あーもうむり!」

ドンッ!!!

868リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/28(火) 16:59:35
>>867

見た目からは予想できなかったが、これは相当な重労働だ。
机を支えている最中、まるで鉛の塊を持ち上げているかのような錯覚を覚える。
しかし、『オブスキュラ・フューネラル』のスピードと精密性があったからこそ上手くいった。

「メリー、ビックリしちゃった。こんなに重いだなんて思わなかったわ」

         カタッ

「もしかして七不思議が関係してるのかしら?」

机の下に座り込んで一息つく。
もし呼吸していたら、息が荒れるぐらい疲れていただろう。
フェルト人形はとかちに近付き、『オブスキュラ・フューネラル』が確保した腕を眺める。

869とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/28(火) 19:38:30
>>868
>もしかして七不思議が関係してるのかしら?

「分かんないけどそうかもね
 普通の重さじゃないよ」

>フェルト人形はとかちに近付き、『オブスキュラ・フューネラル』が確保した腕を眺める。

「ぺちゃんこ潰れちゃってるよ」

そりゃこんなアホみたいな重量の机にずっと踏まれっぱなしじゃそうもなる
フェルトなので修繕は可能かもしれないが

「でもこれ動かしたのって単独じゃないよね?
 一人でやったんならゴリラ並みの馬鹿力だよ」

870リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/28(火) 20:42:45
>>869

当然ながら、フェルト生地の中に詰まっていた綿までペチャンコだ。
これがメリー自身の腕だとすれば、木っ端微塵に粉砕されていただろう。
柔らかい素材なので、直そうと思えば直せるかもしれない。

「ウフフフフフフ、もしかしたら1人でもできたかも。
 ゴリラみたいに力の強い『スタンド』だったら――」

常人が単独で動かすのは不可能な重さだが、スタンド使いなら可能になる。

「そういうのを見たことがあるの。
 真っ黒に煤けた機械のヒトガタだったわ。
 すごく力が強くて、動くのも速かった」

以前、夜の街で交戦した『ドッグ・イート・ドッグ』を思い出す。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049803/472-490)

「それに触られたら『飛ばなくなる』のよ。
 メリーがマネキンに入ってた時、
 ものすごい力で殴られたけど、すぐに落ちちゃったもの」

おそらく、あのパワーもゴリラ並みの腕力に近いだろう。

871とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/10/29(水) 19:37:17
>>870
「じゃあ、これをやったのは馬鹿力のスタンド使いかもしれないってこと?」

可能性としては十分あり得る

「けど何のためにこんな事をしたんだろう」

ただの憂さ晴らしとかかもしれないが

「何かの儀式だったりしそうだよね」

人形を用いた呪いという線もありそうだ

872リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/10/30(木) 18:42:52
>>871

何らかの呪術の一環という仮説は、確かに有り得る可能性だ。

「さっき落とし物ボックスにお人形がいたのも、ここで起きた儀式の一部なのかしら?」

             コト コト コト

休憩を終えて机の下から姿を現し、とかちに近寄っていく。

「そういえば、落とし物ボックスにも七不思議があるんでしょう。
 それと関係しているのかもしれないわ。
 とかちちゃん、思い出せそう?」

先程とかちが言っていたこと(>>829)を振り返り、改めて話を振る。

873とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/11/01(土) 18:35:49
>>872
「あー、うん、思い出したよ」
「前に落とし物ボックスに尻尾の無いアジが入ってたんだけど
 後日、落とし物ボックスに尻尾の付いた生きてるアジが入ってたんだよ
 その日は落とし物ボックスが生臭くて洗わなきゃいけなくなったんだけどね」
「あんまり関係ないと思うけど」

874リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/11/03(月) 19:08:24
>>873

「お魚が入っていたの?ウフフフフフ、なんだかヘンテコね」

やはり七不思議が無数に存在する中には、
こういった珍妙なものも含まれているのだろうか。

「落とし物ボックスにアジを入れたら尻尾が生えてきたのかしら?
 もしかしたら、落し物ボックスの七不思議って、
 『そこに入れておいたら元に戻る』っていうお話じゃない?」

ただ単にアジを2匹用意しただけかもしれないが、
見方を変えれば『元通りになった』という解釈も成り立つ。

「だから、この子も落とし物ボックスに入っていたのかも。
 そうしたら千切れた腕が直せるもの」

本当に直ったかどうかは別にしても、
フェルト人形を落とし物ボックスに入れた何者かが、
そのように考えていた可能性はある。

「ねえ、とかちちゃんも何か直したいものはある?」

875とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/11/04(火) 20:08:00
>>874
「腕を机で圧し潰してたのも意味あったのかな?
 だったら勝手に持ってきちゃったりしたのは駄目だったかな?」

>ねえ、とかちちゃんも何か直したいものはある?

「あーし?」

キョロ

「ないしょ」ニッコリ

876リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/11/05(水) 19:29:49
>>875

とかちにも言いたくないことがあるのだろう。
友達に嫌な思いはさせたくない。
そのように考え、それ以上の追求はしなかった。

「あのね、とかちちゃんにお願いがあるの。
 どうしてこの子の腕が机の下にあったのか、ちょっとだけ調べてみたいわ」

『歴史研究部』にも興味があるメリーは、調査というものをしてみたくなった。

「ウフフフフフフフフフフ、『図書室』に行ってみない?
 もしかしたら何か手掛かりになるような本が見つかるかも」

何らかの呪いめいたものがあって、実際に誰かが試したのなら、
どこかで知る機会があったと考えられる。
単にネットで拾ってきた情報かもしれない。
しかし、そういった現代の口伝にも大本はあるはずだ。

877とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/11/07(金) 17:40:03
>>876
「いいよー、図書室にあるかな?」
「あるとしたら歴史なのかオカルトなのかどっちになるんだろう」

ガララララ

「あ、電気付いてる
 消し忘れたのかな?」

878リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/11/08(土) 20:24:00
>>877

とかちに続いて図書室に入り、明るいままの室内を見渡す。

「あら、ホントね。どうしてかしら?ウフフフフフフ」

       コト コト コト

「これ、『人形』って書いてあるわ」

整然と並んだ書架を眺めながら歩き、
『歴史』のコーナーの前で立ち止まると、一冊の本を引っ張り出す。
それを床の上で広げて、声に出して読み始めた。
以下のような内容だ。

────────────────────────────────────────

           昔、人形は天児(あまがつ)と呼ばれ、
      子供の代わりに災いを引き受ける役割を与えられていた。
   それが後に這子(ほうこ)になり、遊び相手として扱われるようになった。
     また、それらとは別に人形(ひとかた)というものも存在する。
  これは病気や呪いを人から人形(にんぎょう)に移し替えるための道具であり、
           やがて相手を呪う手段に変化していった。
      このように、人形は人の想いを映すものだと言えるだろう。

────────────────────────────────────────

主に、日本における人形の成り立ちといったところか。

「ウフフフフフフ、知らなかったわあ。とっても面白いわね。
 でも、もうちょっと調べた方が良いみたい。
 とかちちゃん、何か見つかった?」

本から顔を上げ、とかちの方に向き直る。

879とかち『オブスキュラ・フューネラル』:2025/11/09(日) 20:17:50
>>878
「これタイトル書いてないな」

真っ赤なノートと思わしき本を手に取る
図書館に置く物か、こんな物?

本当にどこを見ても赤い、赤以外の部分が無い
ページを開いてみても、全部赤くて何も書かれて…

「ッ!」

咄嗟に本を投げ捨てた
何も書かれていないんじゃない、逆だ
ページの端から端までびっしりと書かれていた
小さい赤文字で本が塗り潰される程に

その文字を理解するより先に、投げ捨てた
本能的にこいつは理解しちゃまずいと思った

880リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】:2025/11/10(月) 16:13:41
>>879

赤い本を投げ捨てるとかちを見た直後、
ただならぬ雰囲気を感じ取り、そちらの方に駆け寄っていく。

「――――あれって良くないものなのかしら」

         ズズゥ…………

「メリーが調べてくるから、とかちちゃんは待ってて」

リトル・メリーからフェルト人形に『魂』を『100%』移すと、
再び眠ったように瞼を閉じた本体を残して、赤い本に接近を試みる。
それと同時に『腐食の呪い』が再発動し、欠損した腕の代わりに黒い影が形成された。
何か起きた場合に備えるための用意だ。

      ユラッ……

              ユラァ……

また、影の揺らめきは『仇敵』の方向と大まかな距離を示す。
もしかすると、この本が関わっている可能性も有り得るかもしれない。
まさかとは思うが、仮に何らかの怪異だとしたら、万一の場合もあるだろう。


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