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【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』 その2

1『星見町案内板』:2021/02/26(金) 23:22:22
『H城』の周囲に広がる『城址公園』の敷地を共有する『学び舎』の群れ。
『小中高大一貫』の『清月学園』には4000人を超える生徒が所属し、
『城郭』と共に青春を過ごす彼らにとって、『城址公園』は広大な『校庭』の一つ。

『出世城』とも名高い『H城』は『H湖』と共に『町』の象徴である。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
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        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
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          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
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                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
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★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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前スレ:
【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647476/

585『照光が灼き焦がす』:2023/06/15(木) 19:12:23
>>583(斑鳩)

『ケゲラパニ』はそもそもは『人探しの手伝い』での付き添いだ。
それは『彼固有の事情』より優先されないのかもしれない。
『斑鳩』は……その少女を『見た』覚えはあまりなかったが、
この広い学園の中、そのような生徒がいる事に不思議は無い。

「……」

少女が何かを言いかける前に――

「華のあル話なラ私もよかっタですガ、
 ハハ、たダの『イトコ』デすよ!
 一緒に留学しテきた、ワタシの『イトコ』」

       「彼女、『グア』と言いマす。
        少し『人見知リ』ですガ」

『ケゲラパニ』から説明があるが、
『斑鳩』はそこに『違和感』を感じ取れる。
余裕綽々の好青年の顔に、一瞬の焦りが生じていた。

「…………『グア』ダ。よろシク」

        ペコリ

『グア』の目は友好や歓迎の色を持たない。『人見知り』――

>>584(朝山・雨田)

「『グア』ダ。………………………よろシク」

『朝山』の握手の手は取られない。

「『ケゲラパニ』……コイツは」

「おお、『グア』!
 もっと愛想よクしないトいけまセんよ」
             「私のようニ!」

             ニッ!

『グア』が何かを言いかけたが、
『ケゲラパニ』は制するように言葉を重ね、
明るく、笑みを浮かべた。

異邦の二人の耳はただそこにある。『愛する』気持ちは届かない。
『雨田を警戒している』――――或いは、もっと『広い』のか?

586斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』【高2】:2023/06/16(金) 07:04:08
>>584-585

 「なァんだ、ハトコかぁ〜……期待通りじゃなくてちょっぴりガッカリって感じだが」
 「斑鳩だ。よろしくグアちゃん。」

先手を取ったかいは……あったかもな。
お前、まさか本当に『はとこ』だなんて思ってないだろうな?

声をかけられた際にくるりとケゲラパニに背を向けると
そのまま雨田に話しかける。

 「おっ、雨田ァ〜もちよ も・ち。ハイタッチするか?ヘイ」
 「トムクルーズもびっくりのM・I・P(ミッションインポッシブル)だったが完璧成功だぜ、我らがリーダーの手でな。」
 「後はしらみつぶしの時間さ。」

いま、そこの男……ケゲラパニが焦ったぞ。
ほんの一瞬だったが、確かに焦燥の色が見えた。
視線の揺れか、筋肉のこわばりか、理由は何でもいいが……俺たちにそう見えたのは重要だ。

 「ところで話変わるんだけどさぁ。雨田……あの二人どう見える?」

からかい交じりの声色で、僕はニタニタしながら口元を抑える。

 「はとこらしいけどさァ、あの様子じゃあやっぱりィ……妹の心配する過保護な兄貴ってトコか!?」
 「アタックすんなら強敵かもなァ〜雨田?熱視線か?」

さっきから随分と、そう。つつかれたくない傷を庇っているようにも見える。
遮ってばかりなのも……迂闊に口に出させたくない『何か』を感じる。

噂ばかりで確信はなかったが……尾角は『本物』かもしれない。
この状況、アリーナ内で見た派閥であれ、エクリプスの残党であれ……。

例え多少のリスクをおってでも、自分の『眼』を送り込んでおきたくなる『スタンド使い』!

 (どうにか……利用できないものかな、どうにか利用して……1回のチャンスを掴めないものか?)

(アリーナ内にも派閥がある事は、トライコーンの事で知ってる、エクリプスの残党だというラッパーもいた。)
(もし、この2人がアリーナの派閥内の人間だとして。もし、此処にいる事がある一つの派閥の暴走だったら、派閥間での裏切りだったら……)
(面白くはないだろうな、他の派閥は。同時に、暴走した派閥の力を背信の罪で解体・吸収する絶好の機会!)
(仕掛けたのが残党であれ、一派閥であれ……或いは名も無きニュービーであれ。小角という扇の要(或いは火薬庫)に手を出されて、扇そのものがぐらついてるんだからな。)
(席が限られてるなら……ぐらついてる誰かを蹴り飛ばして座るのが一番だ。)

 「ま、こんくらいで此処から離れよう、調べるにも……先生の目に留まりたくないだろ。」
 「休みも終わっちまうしな。」

俺の妄想ミルフィーユ妄想蜂蜜漬けって感じだな。インセプションでもされたか?

(君は全ての人間が善良だと?コマを回すか?『小角がいなくなった』という現実をまず確かめよう。)

                        オ マ エ
まさか、俺は人の醜悪さを憎悪し続けている。だから斑 鳩の中にいる。


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