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【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』 その2
579
:
『照光が灼き焦がす』[
:2023/06/12(月) 18:45:12
>>577
(斑鳩)
『行方不明者』を見つけるためには、『傷つく人間』くらい。出していい。
『他に手段はあるかもしれないが』――――『仕方ない事だ』
『できる手段を、つかわない』のは、きっと、怠慢に他ならないのだから。
カチャ ・・・
鍵箱から取り出した鍵にはプラ製のキーホルダーがついており、
それは『中等部等準備室②』の鍵との事だ。
「……」
「全く―――――」
『佐川』の声が聞こえる。
まだ職員室の外だ。振り返ってはいない。だが『ノック犯に見切りをつけた』
ヴン!
その間に『朝山』が己のスタンドを発現して、
机からペンを拝借して、紙に何かを書きこんでいる――――『間に合った』か。
「ん〜〜〜どこにもないわねえ、棚の下とかに入っちゃったかしら」
女教師がゆっくりと体を起こすが、既に鍵箱での『事』は成している。問題はあるまい。
>>578
(朝山)
『朝山』自身も手帳を持ち歩いていても不思議は無いし、
その読み通り、『佐川』は机の上のメモを切らすようなタイプでは無かった。
ペンも、即座に使える鉛筆が見つかったし、ボールペンもインクは潤沢だ。
サラサラサラサラサラ
さささっと電話番号を書き写した。
『小角宝梦の現状を把握する』事は、これで『きっと出来るだろう』――――――
>>578
(雨田)
謎の存在を排除する選択肢は頭の中から排除した『雨田』
恐らく――――それは正解だっただろう。
この存在は恐らく『反応してもされなくてもいい』と考えていた。
つまり、『目の前の人間が気分を害そうがどうとでもなる』という意味だ。
≪……≫
シュルルン
『職員室内』の様子を見ていた『蛇竜』はやがて床に潜って消えた。
「湿気もすごくてェ、どこからかずっとハエが入ってきたりするわよねえ」
何だったのかは分からないが、今はまだ『雨田』は微笑んでいられる。きっと、これからも。
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