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【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』 その2

43高見盛 炸盤『デイヴ・エドモンズ』【高2】:2021/04/26(月) 01:36:32
>>42
 
「たまの我儘を許してくれるくらいには、寛大な両親だよ。
 それでも俺はやっぱり、今の苗字のままで『そう』呼ばれる方が嬉しいな」
 
心底『あだ名』を気に入ったのだろう、
その表情からは満足と喜びの色が傍目にも明らかに浮かんでいる。
 
「『眉唾』なんて言ったのは──フフッ!『照れ隠し』だよ。
 『セララちゃん』は実際に目が大きくて、『可愛らしい』と、俺はそう思っているんだ」
 ただ、はっきり言うのが、憚られてね」
 
二本指を目元にあてがうジェスチャーも、決してあざとく映らない。
普段から身についている天然の『可愛らしさ』なのだなと、『高見盛』はそう理解する。
 
「その上『成績も良い』と来たものか……流石だね。
 俺なんかは特に『数学』と早いうちから疎遠になってしまってね。
 『算数』の頃は可愛い奴だと思っていたんだが、『本性』を見せた途端に『アレ』だ。
 ──裏切られた気分だったね」
 
『高見盛』は『赤点を取る』側の人間だ。
だから、ただ『そうではない』というだけで、それは優れた成績に見える。
眩しさこそ、羨ましさこそあれ、妬み嫉みを感じる程では無いが。
 
「俺も今日はこの辺りで『家』に帰らないと、『母さん』がうるさいしな。
 『友達』同士なら、連絡先を交換しないというのもおかしな話だね。
 
 これが俺の──『連絡先』だ」
 
スマートフォンを取り出すと、『トークアプリ』を起動し円谷と連絡先を交換する。
簡素な『おにぎり』のアイコンと、フルネームだけが登録された簡素なアカウントだ。
 
「それじゃあ、『セララちゃん』、時間を取って済まなかったね。
 春のときめきのせいッてコトに、しておいてくれると嬉しいな。
 また、縁が合う頃に会おうじゃないか」
 
言って、ひらりと手を振って歩き出す。
この後に授業があるのか無いのか、そんな事も関係ない。
『家』で『母親』が待っているから、今日は帰る──それだけのことだった。


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