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【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』 その2

33円谷 世良楽『リトル・スウィング』【高1】:2021/04/22(木) 23:43:17
>>32

「フルネームって、なんかよそよそしーですね!
 あたし、セララちゃんでいいですよ!
 先輩がそう呼びたいなら別にいーけどー
 みんなそー呼んでますよ? 友達も、パパママも」

「うーん、考えてみたんですけど、あたしのことー、
 フルネームで呼ぶのって、先生くらいかも! あはーっ」

セララは無意味には動かないが、
身振り手振りは大きい。
そういう意味でも視覚的に『飽きない』だろう。

「家族のこと褒められるのってうれしーですよネ。
 他の子の前だとあたしも、あんまり言わないけどさー。
 サクバン先輩のおうちも、良いおうちみたいでよかったでーす」

真実はともかく、『セララ視点』ではそういうことになる。
だからこそ堂々と話せる。
『家族自慢』に限らないが、あんまり自慢を押し付けはしない。

「だってだって、『冬眠』してたら、あたしの家なら、
 もしあたしがサクバン先輩くらい我慢強くっても
 早く起きなさーい!って、言われちゃいそうですしー」

「先生達もちゃんとわかってくれてて、えらーい!
 冬眠しなきゃなのに、それで進級できないってかわいそーですもん。
 友達もだしー、サクバン先輩のまわりも、みんな良い人ですねー。
 それってあたしと一緒だ! あはーっ、よかったよかったー。
 でも、一番よかったのは、春になったことですかね―――――」

と、『冬眠の必要性』にはもはや疑問をいだかず、大いに笑うセララだが。

      「――――わっ」

                    ――ふと視線を戻すと、『近い』!

      「わ」

「わーーーっ、ナニナニー!?
 ときめいてるって、えーうそ! それってそれって!?」

            ピョンッ

「サクバン先輩……」

後ろに跳ねて、氷上の『演技』で体に染み付いたおおげさなポーズ。

「もしかしてあたしのこと……好きに、なっちゃいましたー?」

だが、ポーズが大袈裟でも表情も、声も伴っているので、これは『マジ驚き』だ。


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