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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4

1名無しは星を見ていたい:2020/05/23(土) 19:46:51
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

86『伝播のG』:2020/06/13(土) 22:35:51
>>84(空織)

「ええ、そうです。
 ただ、『プライバシー』を侵害するような事は、
 なるべく避けたいですね。
 もちろん『そんな場合じゃない』っていうのは、
 分かってるつもりなんですけど」

「それに、人の秘密を知って胸にしまっておくっていうのも、
 結構しんどいですから……」

美作くるみは『放送関係者』だ。
だからこそ、
人一倍『情報のモラル』には気を遣っているのだろう。
空織の言葉通り、
くるみのスタンドは大きな『武器』に成り得る。
しかし、
『全ての情報機器を隈なく調べる』というような方法では、
それだけで相当な時間を取られてしまう。
彼女の能力を有効に使うためには、
ある程度の『的』を絞る必要があるように思えた。

「アハハ、いいですねえ。
 『美少女探偵林檎』――
 なかなかイケてるキャッチコピーだと思います」

    スタ スタ スタ

「空織さんも大人の風格があってカッコいいですよ。
 『小粋なベテラン私立探偵』って感じで」

                   スタ スタ スタ

空織の冗談に対し、くるみは更に冗談で返してくる。
その合間に自身の能力をくるみに伝え、
彼女の能力も把握しておく。
二階に着くと、前方から一人の男が近付いてくるのが見えた。

>>85(林檎)

「いえ、鍵は掛けてないわ。
 何かトラブルが起きた時に、すぐ対応出来るようにね」

「例えば、本番の五分前に、
 『スタジオの電源がクラッシュした』話も聞いた事あるし……。
 その時は、出演者とスタッフが全員、
 無事なスタジオに全力疾走して間に合わせたそうよ。
 そんな大事故は、さすがに『かなりレア』なケースなんだけど」

「そうでなくても、リクエストされた曲を、
 『CDライブラリー』に取りに行ったりする事は、よくあるから」

林檎の予想に反して、鍵は掛かっていないようだ。
無用心にも思えるが、不測の事態に備えて、
『即応性』を重視しているという事だろう。
しかし、『マイク』に対する林檎の推測は間違っていない。
触れる事も認識する事もなく、何かが出来るとは考えにくい。
『それらを満たしていたから出来た』と考えるのは、
自然な発想だ。

「あははは……。
 でも、私は『探偵』じゃなくて『パーソナリティー』だから。
 私も仕事があるから、ずっと一緒にはいられないんだけど、
 何かあったら遠慮なく言ってね」

    スタ スタ スタ

「『人の秘密を覗き見る』っていうのは、
 正直ちょっと気が重いんだけど……」

                   スタ スタ スタ

「状況が状況だから、ね」

『モラル』に反する行為に対して、
くるみは少々躊躇いがあるようだ。
職業上、『情報の取り扱い』には慎重なのだろう。
彼女の能力は、『証拠の確保』には大きな力を発揮する。
とはいえ、片っ端から調べて回るのは『非効率的』だ。
解決に至るためには『犯人の特定』が必要になってくる。
それを可能にするのは、林檎と空織の『探偵』としての腕前だ。
二階に着くと、前方から一人の男が近付いてくるのが見えた。

87『伝播のG』:2020/06/13(土) 22:36:21
>>(両者)

「くるみ、今いいか?ちょっと打ち合わせしたいんだが……」

「あ、『露木さん』」

くるみが立ち止まり、前方の男に声を掛けた。
年は空織と同じくらいだろうか。
ストライプシャツの上にスポーツジャケットを羽織り、
ネクタイを緩く締めている。

「こちら『Electric Canary Garden』ディレクターの『露木さん』」

「――どうも、『露木』です。そちらの方々は?」

ディレクターの露木が、空織と林檎に尋ねてくる。
くるみは、二人の方に視線を向けてきた。
『入館証』があるので、不審に思われる事はまずないだろう。


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