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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4

67『伝播のG』:2020/06/11(木) 22:12:40
>>65(空織)

    サッ
        サッ

簡単に身だしなみを整え、さりげない観察を行う。
周りを見てみると、
来客である空織達に視線を向けてくる人間は何人かいた。
その中には、事情を把握していそうな者も混じっているようだ。
しかし、全員ではない。
現時点で予想される浸透度は『半々』という感じだ。

「ええ、また後ほど」

「――それでは、失礼します」

            コッ コッ コッ…………

そう言い残し、儚は立ち去っていった。
次に顔を合わせるのは、『初仕事』を終えた後になるだろう。
林檎と共に、『依頼者』を待つ。

>>66(林檎)

「………………」

    コクッ

儚は黙ったまま、ただ頷いた。
林檎のような年頃の『少女』が、夜の街で働く。
それは、決して普通とは言えない世界だ。
しかし、儚が闘技場に参加しているのと同じように、
林檎にも確たる『理由』がある。
だからこそ儚も、
『林檎の生き方』を尊重しようとしているのだろう。

「いえ、これが私の仕事ですから」

            ニコ

「――では、またお会いしましょう」

            コッ コッ コッ…………

最後に気遣うような表情を残し、儚は立ち去った。
空織と共に、『依頼者』を待つ。
それは、どのような人間なのだろうか。

>>(両者)

    スタ スタ
            スタ スタ
                     スタ スタ

やがて、階段から一人の女が降りてくる。
紅儚とは対照的に、ラフな格好をしていた。
スタジャン、ジーンズ、キャップ、スニーカー。
いわゆる『アメリカンカジュアル』と呼ばれるスタイルだ。
空織は初対面だが、林檎は見覚えがあった。

「どうも、こんにちは。
 今日は来て下さって、ありがとうございます」

「私、『美作くるみ』って言います。どうぞ、よろしくお願いします」

まず、くるみは空織に向けて頭を下げた。
年齢は儚と同じくらいだろう。
派手にならない程度に化粧っ気があり、華やかな顔立ちだ。

「何ていうか……かなり『意外な所』で会ったって感じね。
 今、凄くビックリしてるわ」

「また会えたわね――――『林檎さん』」

続いて林檎の方を向き、くるみが言う。
空織には、二人が『顔見知り』らしい事が分かるだろう。
そこまで親しいという風でもないようだが、
少なくとも初対面ではないらしい。


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