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【個】『烏兎ヶ池神社』【場】

199鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2020/01/04(土) 01:46:17
>>198

参拝客はみな、『願い』を抱えてここに来る。
それが叶うと信じてではなく……大多数は、
それを言葉にする、あるいは吐き出すために。
神には届かずとも、巫女はそれを受け止められる。

……重い。両薬指の『証』と、喪服。
巫女がまず覚えた感情は、それだ。
どこまで踏み込むべきか……
それとも踏み出すのをやめるべきか。

「うちはですね、『鳥兎ヶ池』の信仰が元で、
 そこに神社を建てることになったそうです。
 神秘の池、なんて呼ばれたりもしてますけどね」

選んだのは、踏み出さない方だ。
初詣に、巫女にそれは望まれていない。
口に出さない思いを解釈することは。

「『烏兎ヶ池』は『鵺伝説』にまつわる地でしてね。
 お姉さんは『鵺』はご存知ですか――妖怪ってやつの名前です」

手を前に出し、『狐』の影絵のような指文字を作る。
鵺は狐とは関係ないが……『妖獣』を表しているつもりだ。

「お猿さんの顔に、タヌキの身体。トラの手足で……尻尾は蛇だったとか。
 トラツグミみたいな声で鳴いてですね、昔のえらい人を気味悪がらせたそうです」


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