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【個】『烏兎ヶ池神社』【場】
136
:
嬉野好恵『一般人』&ディーン『ワン・フォー・ホープ』
:2019/07/10(水) 01:24:28
>>135
「ね、ディーン――――」
「ディーンは何をお願いしたのー?」
話し掛けるヨシエの隣で、俺は学文の瞳の奥に、『さっきと同じ何か』を感じ取っていた。
つまり、『疑問』だ。
もし俺が人間だったとしたら、似たような感想を持ったかもしれない。
「じゃあー、帰ってから『お話』しようよー」
「――――ねっ?」
ヨシエは、先程と同じ内容を口に出した。
普通の人間なら、『子供の言う事』だと軽く流してしまうだろう。
初対面の時の学文が、そうであったように。
「あっ――」
(だが、今の『学文』は……)
彼女の瞳に映る『疑念』――それは俺の『謎』を解き明かしかねない。
直感というか本能というか、そういう原始的な部分が、俺自身に知らせてくるのだ。
逆に言えば、彼女は『何故そう思うのか』?
「そろそろ帰らなきゃー」
(まさか――――な…………)
『俺と同じ』、なのか?
学文を見上げながら、そんな考えが頭をよぎった。
『ルナ』の件もある。
可能性はゼロじゃあないが――。
「今日はお参りできてよかった!」
「ありがとうございましたー、『学文のお姉さん』!」
ヨシエがリュックを下ろし、俺も帰り支度を始める。
リュックの中に入る前に、チラリと学文に視線を送る。
その黒い瞳には、学文のそれと似た『疑問』の色が微かに見えた。
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