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【ミ】『想貌』
1
:
『敗残者』
:2019/01/18(金) 00:26:01
彼らは何処へ消えたのか――――
【過】『武闘列伝』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453728318/
157
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/06(土) 01:12:17
>>155
「『被害届』すら…」
「流石にそれは、異常と言っていいですね」
あまりに売れっ子な漫画家なら、100万円も端金と言えるかもしれないが、
『切絵』さんとやらは不定期の連載を続けているようで、そこまでとは思えない。
長年漫画家を続けられているのだからカツカツとは違うだろうが、それにしても大金を奪われたのを、なかったことにしてしまうとは。
「あくまで予想ですが、この『複合機』が敵の能力に関わっているかもしれません」
「立石さん。『警察』の方は、『非通知』の人の電話番号を電話会社から調べたりすることはできますか?」
訊ねる。
事件当日、出払っていたにも関わらず、『送信履歴』があるのは奇妙だ。
調べてもらう価値はあるように思える。─────いや?
「ッ?!」
塞川さんの方を、金庫を見て驚愕する。
彼女のスタンド能力を初めて見たこともだが、何よりそれで確認できた、金庫の中身に、だ。
「これは、どういうことですか…?『書類』まで中に?」
この場を外している木山さんの方を見る。これでは、金庫を開ける許可などもらえそうにないが…?
158
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/06(土) 22:43:13
>>156
(塞川) . . .
「『100万円』ッ いや、それ以上あるぞ……!」
ゴ
「これは、『社判』だ。
ゴ
――――在り得ない、なぜだ?」
ゴ
. . . .
ゴ 「何故、『箱根地所』の書類が、
ここにあるっていうンだァァ〜〜〜ッッ!!」
『塞川』の指示に、『立石』は従う。
『木山』の後を追って、アトリエを後にする。
『文書』には『土地取引』についての契約条項を記載されている。
『立石』のいう通り、間違いなく『箱根』の『重要書類』だ。
パシャッ
金庫の『天面』、『正面扉』、『側面』をそれぞれ『硝子化』する。
いずれも範囲は『ソフトボール』大だ。
>>157
(夕立)
「『掛け合えれば』可能だが、
――――『根拠』がなければ、その『要請』は難しいぞ」
『電話会社』に働きかけるとなれば、『一個人』の判断だけでは難しい。
『立石』も『上司』に許可を得なければならない。それなりの『根拠』がいる。
「とにかく、私は『木山』を追う……」
声を潜めながら、『立石』はアトリエを出ていく。
金庫に向き直る『夕立』。金庫の『硝子化』が進行していく。
>ALL
傍目に見ても、金庫にぶち込まれた現金は、『一千万円』ほどあるだろう。
『重要書類』と合わせて、『箱根』の被害と一致するとみて間違いない。
重要な『証拠』だが、『金庫』からは取り出せない。
『スタンド能力』を介して『発見』した以上、
そのままでは用を成さないのだ。
159
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/06(土) 23:20:51
>>158
「流石にすぐに教えてはくれませんか…」
立石さんの言葉に頷きながら、透明なガラスのようになった『金庫』を見る。
中身はやはりというか、『箱根』さんの盗まれた現金と書類のようだ。
『空き巣』の犯人は、果たしてこの漫画スタジオの人間なのか。
それとも罪を被せるために、誰かがこの金庫の中に移したのか。
「割りますか?オレの『シヴァルリー』で」「もし『強度』も落ちているのであれば、ですが」
立石さんのいう『根拠』は、もし『紙』の送受信にスタンド能力を使っているのであれば、
それを用意することは無理だろう。ひとまず、鍵を握っているのは『絵山』さんだろうか。
もし『絵山』さん含め当時誰もここにいなかったのであれば、侵入した者が
勝手に『複合機』を起動させたことになる。その手がかりを求めるために、なら電話会社も説得できるかもしれない。
塞川さんの意見を伺いつつ、立石さんを待つ時間で『複合機』の近くに怪しいものや、
あるいは鈍器に使えそうなものがないか、チェックしておこう。
160
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/06(土) 23:44:50
「想像以上の成果だな....。
こりゃ、『先生』にもっと話を聞かなきゃなぁ〜〜」
『木山』の様子を伺う。
>>159
「いや、今はやめときな。
まずは、奴をとことんまで追い詰めるッ!」
161
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/06(土) 23:53:25
>>159
(夕立)
『夕立』は『鈍器』を探すが、手ごろな『重量物』は見当たらない。
少なくとも、『工具』や『スポーツ器具』の類は、室内には置いていない。
――――仮に、『硝子』を割って『中身』を取り出したら、
現場にいる『二人』の仕業であると、すぐに解るだろう。
そうなれば、『不法捜査』によって得た『証拠』に他ならない。
『紙幣』の『証拠能力』は失われ、犯人を追い詰められなくなる。
>>160
(塞川)
『木山』も『立石』も扉の向こうにいる。
その様子を探るには、『行動』をしなければならない。
162
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/07(日) 00:01:38
>>161
「なんだ......?
ヤケに時間が掛かっているな......」
直ぐに木山を連れて来るものと思っていたが.....?
金庫の側を離れて、『立石』の後を追う。
163
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/07(日) 00:13:17
>>161-162
「了解しました」
塞川さんの指示に頷き、壊すのは止めておく。
目の前に確たる証拠がありながら、手が出せないのはもどかしいものだ。
立石さん始め、警察の人々も苦労しているんだろうな、と思いつつ彼を待つ。
「・・・・・?」
が、来ない。
「…妙ですね」
辺りから『カッター』『Gペン』を探しつつ、金庫と複合機の方を見ておく。
塞川さんは、立石さんを探しに行ってくれている。何かあれば呼びかけてくれるだろう。
自分は見える範囲での証拠確保に待機していよう。
164
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/07(日) 00:34:18
>>162-163
(塞川&夕立)
『立石』が離れてから、さほど時間は経っていない。
『塞川』はアトリエの扉を開けて、雑居ビルの内廊下に出る。
「ああ、どうだった?
――――今、『切江』先生と掛け合ったところだ。
彼は間もなく、この『アトリエ』にやってくる」
開いた扉から、『立石』が顔をのぞかせた。
『立石』の横では、『木山』が電話で何やら話している。
会話の内容を聞くに、『切江』と話をしているようだ。
「彼が何も知らなければ、
『金庫』を開けてくれるはずだが……」
「わざわざ『木山』さんの『指紋認証』を削除した以上、
その可能性は低いだろうな。
……間違いなく、『事情』を知っている」
この会話は『夕立』にも聞こえている。
『カッターナイフ』は大机の『ペン立て』に収まっている。
『Gペン』も『L字デスク』の上にあるのを確認できた。
「まずは、その『スタンド能力』を、元に戻してくれないか?
金庫に『異常』があれば、『切江』先生も近づけないからな」
『硝子窓』の出来た『金庫』を横目に、『立石』が要請する。
165
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/07(日) 22:19:07
>>164
「仮に『切江』さんが『スタンド使い』で、そして『金庫』から中身を抜き取る能力だった場合」
「この『金庫』の中身を、別の場所へと移そうとするかもしれませんね」
もし木山さんから新しい刑事が来たと聞いていても、こちらが『スタンド使い』だとは思うまい。
そのシーンを目撃すれば、能力の推理には非常に役に立つ、が。
あるいは『金庫』を開けずに徹底抗戦の構えかもしれない。
「立石さん。やはり『切絵』さんが拒んだ場合、金庫の中身を強制的に開けてもらうことはできないのですか?」
「…しかし木山さんの『指紋認証』が解除されたということは、切絵さんの指紋なら開くのでしょうか」
それとも別のシステムで開くのだろうか。後で木山さんに訊いてみようか。
166
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/07(日) 22:38:09
>>164
(どうする………?
『切江』がどんなヤツかはわからんが、
一筋縄ではいかんヤツであろう事は、想像に難くない……。
『夕立』の『スタンド』と私の『能力』で、
金庫の見えない部分に『穴』をあけ、
『交渉材料』として『書類』を取り出すか……?
そんなのを見せたくらいで動揺するようなチョロい精神なら、だが……)
『鉄』と合流する。
(穴をあける事で『難癖』をつける口実を与えることにはなる、
だが、どっち道『スタンド能力』は『立証不可能』…………)
「………ま、ここは『様子見』にしておくか。
『立石』の顔を立ててやる。
なあ、この『金庫』。少し動かせるか?」
『鉄』へ尋ねる。
『金庫』の裏面は『壁』へ密接しているだろうか?
そうでないなら話は早いのだが。
「もしも『切江』が犯人なら………
どこかのタイミングで中身を動かすかもしれん。
私のスタンド、『クリスタライズド・ディスペア』……。
その視界にて、それを見張る事はできるッ。
奴のウラを掻いてやるぜ〜〜〜、『犯人』なら、だけどな」
『金庫』の裏側へ『クリスタライズド・ディスペア』を回り込ませ、
裏面を『ガラス化』。その視界にて、交渉中の『金庫の様子』を
リアルタイムで確認するつもりだ。
話をしながら、少しずつ『金庫』の『ガラス化』は一旦解いていく。
上記発言のような懸念はある為、
天井のガラス化、ソフトボール大の覗き窓1つ分は、ギリギリまで解除はしない予定。
167
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/07(日) 23:07:49
>>165
(夕立)
>「立石さん。やはり『切絵』さんが拒んだ場合、
>金庫の中身を強制的に開けてもらうことはできないのですか?」
「私も、この『金庫』を破りたいのは、同じ気持ちだ。
『大金』と『書類』が戻れば、『捜査』は進展する。
何より、憔悴しきった『箱根』さんを、
少しでも『安心』させてやりたい……」
「だが、『被害届』が取り下げられている以上、
『無関係』の彼に、何かを『無理強い』はさせられん。
『木山』さんの『指紋』の登録が消された以上、
『切江』先生でなければ、『金庫』は開錠できないが……」
顰め面を作ったまま、『立石』は首を振る。
『物証』を前にして『切歯扼腕』しているのは、彼も同じだ。
>>166
(塞川)
>「………ま、ここは『様子見』にしておくか。
>『立石』の顔を立ててやる。
「ああ、助かるよ」
『金庫』は『壁』に密接している。
ボルトで固定された『金庫』を違和感なく動かすのは、
どんなスタンドであっても難しいだろう。
……が、『本棚』と『壁』の間に、
『握りこぶし』ほどのスキマが見える。
ここになら『ヴィジョン』を隠せるだろう。
>ALL
コン コン
「入りますよー、刑事さぁーん!」
自身の『職場』のはずなのだが、
『木山』は丁寧に『ノック』をしてきた。
間もなく、『木山』と『切江』が到着する。
168
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/07(日) 23:22:38
>>167
「……そういえば、一つだけ確認するのを忘れてたな。
『被害届』は『切江』から出されて、その後取り下げられたのか?
話の流れ的には、そうとしか思えない、が。妙な話だな」
ヴィジョンを、金庫の隣の本棚と壁の隙間へ向かわせ、
そこから見える位置のみを『ガラス化』。
ヴィジョンを監視カメラのように配置する。
自身は複合機の前方辺りへと移動。
部屋の主を待ち構える。
169
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/07(日) 23:33:56
>>167
「…なるほど」「『被害届』を取り下げたのは、そういう意図もあるのでしょうか」
つまり、こちらがどう頼もうとも『切江』さんに開けてもらうことは不可能だということか。
ならば、彼自らの意思で開けてもらう必要があるわけだが。
再び金庫を見る。
「このタイプは」「本人の指紋で触れれば、他に捜査せずとも開いてくれるのでしょうか?」
例えば、切江さんが近くを通りがかった際に『シヴァルリー』を発現。即座に彼の手を掴み、
その精密性で指を開かせ、金庫に触れさせる。難点はこちらが『スタンド使い』だとバレてしまうということだ。
それで開けさえすれば、仮にバレても問題ないが。万が一抵抗されて不発に終わってしまうと、警戒心をより高めてしまう。
恐らく、切江さんのスタンドは『近距離パワー型』ではないはずだ。成功率は低くないとは予想しているが。
「後は、金庫の中から煙でも出てくればいいのですが…」
例えば、何らかの火種を金庫の近くに仕込む。あるいは煙だけでもいい。
それで中の紙幣が燃えていると錯覚すれば、能力を使うか、金庫を開けざるを得ないだろう。
しかし、危険性を考えるとこの案は捨てざるを得ないか。一応、周囲に『ライター』がないかはチェックしておこう。
スタッフの誰かがタバコを吸っているかもしれない。
そして、部屋の主を待ち構える。気をつけの姿勢で、立石さんの隣に立つ。
170
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/08(月) 23:03:49
>>168
(塞川)
「『盗難』を発見した『木山』さんが通報をした。
その場で簡単な『聴取』を終えた後、
今後の話と、『被害届』の話題に入った時、
『事件』にはしたくない、と話を終えた形だ……」
『金庫』の影にヴィジョンを隠し、『硝子化』を行う。
>>169
(夕立)
「そこの『ブラックガラス』に『指』を押し付け、
『指紋認証』に成功してから、『OPEN/CLOSE』の
ボタンを押せばいい。……そのはずだ」
『切江』への『力づく』での『開錠』、『放火』による『開錠』の誘導。
まるで『北風と太陽』だが、『行動』に移さなければ、
その『成否』はハッキリとはしないだろう。
『ライター』は見当たらないが、
『水場』に行けば『ガスコンロ』があるだろう。
>ALL
「『切江』先生、お邪魔しております。
この度は、『捜査』へのご協力、ありがとうございます」
『二人』の準備を終えた時、
『立石』が扉を引き開けて、『切江』を招き入れる。
「――――『進展』は、ありましたか?」
真新しい『作業着』を纏った、長身痩躯の老人。
『画材店』のロゴが入った、小さな『紙袋』を提げている。
血の色を感じない、無機質な表情のまま、『切江』を凝視する。
「お恥ずかしながら、未だに『尻尾』も掴めず。
この通り、『増員』を掛けて犯人確保に邁進しております」
「―――――早速ではありますが、
『金庫』の中身を、もう一度『確認』させて頂けますか?」
何食わぬ顔をして、『立石』が捜査の要請をする。
『切江』はたじろきもせず、沈黙を返す。
「それは、出来ませんな。
……話は以上ですかな?」
しばらくの後、低くもハッキリした声色で、『切江』は拒絶を示した。
171
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/08(月) 23:24:21
>>170
「それは何故?」
もうひとつの視界を確認しながら、
二人の会話にあえて割って入る。
「あ、失礼………。私は、『塞川』といいます。
この事件の『捜査』をしている………」
「話を戻しますが……何故、開けられないのか?
以前は、そこの『木山』さんも金庫を開けられたとか。
その『認証』も消してしまった……それも何故?」
172
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/08(月) 23:27:53
>>170
「この度の捜査から手伝わせてもらっている、『鉄』と申します」
「よろしくお願いします」
まずは『切江』さんへと一礼。
「まだオレたちは現場を確認できていないので、できればもう一度『金庫』を拝見させて頂ければ、と」
塞川さんの言葉に重ねて、まずは依頼する。
理詰めで開けてもらえるなら、それに越したことはない。
どういった理由で彼は開けるのを拒むのか?金庫の近くに移動しながら、訊ねてみよう。
173
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/08(月) 23:39:37
>>171
(塞川)
「今までは『空っぽ』だったから、
何の気兼ねもなく、開けて見せてたが」
「その『金庫』には『中身』が入った。
わざわざ、人に見せるモノでもない。
――――『木山』も含めて、という意味でだ。
そういう話だと、思って頂きたい」
ゾッとするような冷たい目が、『塞川』に向けられる。
断言的な口調で、『切江』は会話を終わらせようとする。
>>172
(夕立)
一礼をするが、『切江』は一瞥を向けただけで返答も見せない。
『塞川』の質問に対する様子を見るに、『箱根』とは対照的だ。
「『金庫』には何もなかった。
それだけで十分でしょう。……他に、何か?」
突き放すような言葉が『夕立』に返ってくる。
単純な『質問』や『要望』では一切通じない、肌でひしひしと感じる。
174
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/09(火) 21:01:36
>>173
(………まあ、そうなるよな。
『立石』ひとりの捜査と何も変わっていない以上は……)
真っすぐに視線を返し、ゆっくりと口を開く。
「なるほど………尤もな話ですね。わかりました。
なら、中身を見る事は諦めます」
「しかし、その代わりに……といっても、
そちらに主導権がある以上、交換条件にはなりません。
これは『お願い』ですが………
私達は退室しますので、あなた一人で『金庫』を検めてはいただけませんか? 『今』」
「それが『捜査』に必要な事だと、私達は考えています」
(かなり不自然ではあるが、『落としどころ』としては、この辺りか………。
『証拠』がここに存在する以上、『切江』は限りなく『黒』………。
だが、この質問でハッキリと線を引いてやるッ)
175
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/09(火) 21:38:08
>>173-174
「…承知しました」
ここは承諾しておくしかない。無理に事を荒立てて、以降この部屋を訪れなくなる方が問題だ。
今のところ、『金庫』に近付いた瞬間に『シヴァルリー』を発現して力ずくで触れさせる作戦で行くか。
この場には他に一般人の『木山』さんと『立石』さんがいる。
多少不自然であろうが、見えない以上自分で『金庫』の指紋認証に触れた形になるだろう。
後はどうやって『金庫』に近づかせるか、だが。
まずは、塞川さんの言葉に従う素振りを見せてくれたなら、こちらもそれに従って退出する。
恐らく、彼女のスタンドは『遠隔操作』が可能なのだろう。
そしてもし、それにも反対をするようだったら。『金庫』を指差して、こう訊ねる。
「分かりました。最後にオレから一つだけ、質問をさせて下さい」
「この『金庫』に小さく書かれた文字、『箱根』と書いてあるように見えますが…
これは事件の前から書いてあったものですか?」
金庫を指差し、そう訊ねる。
『切江』さんは高齢だ。デスクワークを続けていることもあり、視力はさほど高くないと思われる。
もし文字を見ようとすれば、必然的に近付く必要があるだろう。
そして冷静さを失わせるために、被害者である『箱根』さんの名前を出す。
『金庫』に接近してきたなら、射程距離『2m』ギリギリまで離れつつ。
『切江』さんの背後に『シヴァルリー』を発現し、そのパワーと精密性を生かして、『人差し指』を指紋認証へと付けさせる。
まずは『右手側』、それでもなければ『左手側』だ。
違う指の可能性もあるが、これは賭けだ。
高齢の男性は、利便性を重視することが多いらしい。一番扱いやすい『人差し指』を使うのではないか。
ロックが外れたなら即座に『シヴァルリー』にオープンボタンを押させ、開かせる。
もし塞川さんの言葉に従ってくれたなら、この行動は必要なくなるだろうが。
開いた時のリアクションで、本当に『切江』さんが犯人なのかも分かるかもしれない。
176
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/09(火) 22:23:01
>>174
(塞川)
「断る。
『捜査』には必要だとしても、私には『不要』なことだ。
……では、お引き取り願いましょう。よろしいですかな?
此方もわざわざ『110番』のような、『不名誉』なマネをしたくない」
『不信』を露わにした、抑揚に欠けた返答が、アトリエに響いた。
そして、『110番』と聞き、『立石』の顔が引きつる。
『偽警官』とバレれば、『捜査』は続行できない。
『塞川』の提案は、『切江』の興味を引いていない。
完全に『心』を閉ざし、相手にしていないのだ。
――――『切江』の興味を引くには、
『会話』をさせるには、『工夫』が必要だろう。
まだ、解明されていない、彼の抱えた『謎』がある。
>>175
(夕立)
『塞川』の提案を、『切江』は拒絶する。
彼にとっては、『道理』も『利益』もない要請に過ぎなかった。
感情の欠けた『不信』の色が、皺に囲われた相貌に宿る。
スゥゥ...
喉から出掛かった『質問』、発現される『ヴィジョン』。
『不可視』の腕を伸ばそうとした時、
バンッ
『立石』の大きな『掌』が、『夕立』の肩を叩いた。
「あ、いや」
「失礼、なんでもない」
只ならぬ『気配』を感じ、半ば『無意識』だったのだろう。
『立石』は訳のわからぬ驚き声を上げながら、掌を引っ込める。
「……『短気』は起こさないでくれ」
それだけ言い残し、『立石』は『切江』に向き直る。
ヴィジョンを使って『不意』を突けば、『金庫』は開くだろう。
だが、その行為は、今はまだ『確証』のない老人に対し、
一方的な『力』を行使するのと、なんら変わりのない行為だ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ズパァッ!
『――――――ッッ』 ボ
タ
.
・
,
┌───────────────────────┐
│『妹』を傷付けた『通り魔』と、何が違うというのか。 .....│
└───────────────────────┘
i。
・
『〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!』
。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
177
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/09(火) 22:56:14
>>176
(そりゃあ、そうか………私だって断る。
く、何かないか、なにか…………)
「……さっ、『札束』。
あれは、なんに使う予定だったんですか?」
(くそ………馬鹿か私は……。
『資料のために用意した』……建前の回答があるだけだ。
こんな質問じゃあない………!)
助けを求めるように、『鉄』の方を見る。
『立石』は、私達を退室させようとするだろうか。
最後の引き際は、本職の彼に任せる。
そうすることで、マッチポンプではあるが彼の評価はそこまで落ちはしないだろう。
バカな新米警官の暴走と取られる……筈だ、
「それに『金庫』だって………まだ新しい!
これじゃあ、『盗ませる』為に『用意した』ようじゃないッ!
何故、こんな『頑丈』な『金庫』を用意する必要があったの……漫画家のあなたが?」
焦燥感に駆られて、早口に声を掛けようとする。
178
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/09(火) 23:18:44
>>176
『目には目を、歯には歯を』。それの何がいけないのか。
『スタンド』を使って犯罪をするようなら、こちらも『スタンド』を使って取り締まる。
私利私欲の為にスタンドを使うような人間なら、盗むのが『金銭』だけでなく、『人の命』になる日がいつか来るかもしれない。
『空き巣』から『強盗』へと変わってしまうくらいなら、ここで無理にでも『証拠』を突き詰めるべきだ。
そうするのが、これ以上被害者を増やさない最も確実な道だ。
そうでないと、また妹のように、傷付けられる人が出てしまう─────。
> バンッ
> 「あ、いや」
> 「失礼、なんでもない」
> 「……『短気』は起こさないでくれ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「了解しました」「…すみません。ありがとうございます」
立石さんの呼び掛けに、行動を止める。
自分が正しいとは思っていないし、自分が必要だと思えば汚い事でもするつもりだ。例えそれが『通り魔』と同じ行為でも。
胸を張って生きていけなくなってしまっても、自分の大切な人間の夢や命が守れるなら、それでいい。
…しかし、この時はその時ではないようだ。
限りなく『クロ』に近い切江さんだが、まだ犯人とは決め付けられない。
本当の犯人が罪をなすりつける為に、『金庫』の中に札束やファイルを保管した可能性もある。
それを確かめる為にも、できれば彼には金庫を開けて欲しかったが。
道を踏み外す時は、ギリギリまで見極めてからだ。熱くなっていた頭を冷やしてくれた立石さんに、謝罪と感謝をする。
「…事件当日、皆さんが出払っていた時間に、この『複合機』が使われていたようですが」
「『切江』さんは、何かお心あたりはありますか?」
質問をする。動揺するか、それとも意外な反応を見せるか。
179
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/09(火) 23:37:21
>>177
(塞川)
「……あれは、『漫画』を描く為だと」
「差し出がましいようですが、
『江戸時代』の何処のシーンに、
『札束』の『絵』が必要になりますか?」
『札束』が『時代劇』に登場することなど、まず在り得ないと、
詰問するように『立石』が切り込み、『切江』がたじろく。
「……『絵』の資料に、するわけではない。
唯、あの『札束』は、私の『原稿』に必要だった。
――――それだけだ。……『金庫』もその為だ」
『塞川』はハッキリと解ったことがある。
この『老人』は興味のないものを、全く相手にしない。
だが、少なくとも、――――自分の『仕事』に『嘘』は付けない。
>>178
(夕立)
気を取り直し、『複合機』について問い掛ける。
「……いいや、何も」
『切江』は『複合機』に視線を送る。
誤魔化すというよりは、本当に知らないようだ。
180
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/09(火) 23:57:19
>>179
「待って……話がわからない。辻褄があわない……。
それは、喋っている『切江』さん、あなたも感じている筈……。
それなら、いったい何のために『必要』だったの?
『絵』の資料にしないなら、それ以外に必要な事があるの?」
駆け引きも、『警官』(偽だが)の立場をも忘れて、そのまま問いかける。
その問いを、そのまま『木山』にも振る。
181
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/10(水) 00:05:07
>>179
「そうですか」
「ちなみに、こちらで『金銭』ではなく『原稿』などの盗難は起きていませんか?」
質問を重ねる。
切江さんが『被害届』を出してくれていれば、『非通知』の電話番号も知る事ができたかもしれないが。
非協力的な以上、それも難しいだろう。
182
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/10(水) 00:38:59
>>180
(塞川)
>>181
(夕立)
二人の『質問』を訊き終えると、
『切江』は沈黙し、ややあってから重々しく口を開いた。
「……これは、私の『恥』になる。
『金庫』や『現金』を用意したのも、
『被害届』を取り下げたのも、
全ては、私の『恥』が原因だ……」
「『時雨蛙』は、夏を迎える前に『打ち切り』となる。
――――長く連載を続け、何時かはその日が来ると思っていた。
本当を言えば、私は『時雨蛙』を終わらせたくはなかった。
『木山』から聞いたと思うが、あれは私の『ライフワーク』。
連載が終わってしまえば、衰えた『腕』も動かなくなり、
私の『作家生命』が消えてしまうと、言い知れぬ予感があった……」
全てを『観念』したかのように、『切江』はポツリポツリと語り始める。
振っては止み、それを繰り返す『時雨』のように。
「その一方で、『打ち切り』だと解った瞬間に、
怒涛のように『構想』が、脳髄を走り広がっていく……。
理想的な『最終回』は、既に出来上がっていた。
それを『脳奥』に封じるのは、私自身の『腕』を裏切る行為だ。
今すぐにでも『ペン』を振るって、『終幕』を描きたかった。
だが、それを『掲載』し、『終止符』を打つことを、
私はどうしてもしたくなかった。私の、ワガママだ。
――――だから、『木山』を『銀行』へ走らせた」
「『現金』を、……『千円札』を『千枚』、用意した。
そして、『それ』を仕舞う『金庫』を設置して、
――――それから、『木山』を呼んだ。
私ももう『老齢』だ。……彼の『指紋』を登録し、不測の事態に備えた。
……極端を言えば、私が死んでから『最終回』を公開してくれるのなら、
それで構わなかったが、――――恥ずかしながら、私は『生き汚い』男だった」
肝心の『恥』の内容について触れないまま、『切江』は語り続ける。
シビレを切らした『立石』が、おもむろに切り出した。
「『切江』先生、貴方は一体……?
貴方は『最終回』を描いたんですよね?
だが、それが『掲載』されないようにした、……そういう、ことですか?」
「――――、 そう、なる」
このまま黙っていても、『切江』はいずれ、話すかも知れない。
しかし、『恥』とまで言い切った己の『所業』を、黙して『告白』させるのは、
今の様子を見るに、『酷』なことだろう。
183
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/10(水) 01:11:56
>>182
話を聞いている内に、一つの答えに辿り着く。
『ありえない』と思った。
だが、この話が導く結論は、そうとしか思えない。
『確かな事を拾っていく』……自分で言ったことだ。
「つまり……あなたは、『描いた』の?
その…………『千円札』に。そして封じ込めた。
自らが死んだあと、『最終回』が世に出るように」
そんなことが可能なのだろうか?
そして、『可能』だとして、どれだけの技が必要なのか。
真っ白な『原稿』でなく、模様の入った『千円札』に。
『塞川唯』は、自他ともに認める適当な女だ。
この『捜査』だって、いつ飽きて辞めるかもわからない。
そんな自分に、『切江』の気持ちは理解できないと思った。
(だが、それなら………)
184
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/10(水) 22:06:52
>>182
自分には夢がない。将来こうしたいという具体的な目標がない。
現在は『剣道』に対して真剣に打ち込んでいるものの、それを職にして食べていけるとも、食べていこうとも思っていない。
だから、切江さんがここまで情熱を傾ける理由を完全には理解できていないし、
『終幕』を描きたいが、それを『掲載』したくないという複雑な心境も察しかねていた。
しかし彼がこの仕事に対して『偽り』がないことだけは理解できた。
「事情は多少ですが、理解しました」
「───しかしそれなら何故、同じ『金庫』に大量の『万札』と『書類』を置いておくのですか?」
『金庫』を指差しながら、切江さんへと訊ねる。
185
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/11(木) 23:37:11
>>183
(塞川)
『塞川』の切り出した『真実』に、
『切江』は、小さな首肯を返した。
「私が死に、『描けなく』なると周知されれば、
私のアシスタントである『木山』に、
紙幣の『ネーム』を基にした『清書』の依頼が、
滞りなく出来ると、――――『逃げ』の期待が、あったのだ」
『切江』の独白は、自嘲的なものだった。
聞き手に回っていた『立石』が、おもむろに口を開く。
「経緯はともかく、
『紙幣』に『原稿』を描くというのは、
なんとまあ、……『傍迷惑』なことを……」
「――――『紙幣』への落書きは、罪には問われない。
だが、『紙幣』を勝手に『印刷』する行為は、
『通貨及証券模造取締法』で禁じられている」
「千円札の『顔』が『野口英世』になった時に、
郵便局が『新紙幣』のデザインを流用した『中吊り広告』を作り、
問題視された『回収騒ぎ』になったが、――――おっと、君らは知らないか」
少なくとも、『切江』の行為は『罪』には問われないが、
『立石』が呆れがちに呟いた、『傍迷惑』という言葉が、事態を形容していた。
>>184
(夕立)
>「───しかしそれなら何故、同じ『金庫』に大量の『万札』と『書類』を置いておくのですか?」
「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!
何故、それを知っている?」
『切江』は眉を吊り上げ、焦燥を浮かべる。
やがて、観念したかのように『金庫』へと歩き出せば、
ブラックガラスに指先を押し当て、
<PI!>
ブワサァァァァァ〜〜〜〜ッッ!!
『金庫』から吐き出され、床に広がった『福沢諭吉』達が、
恨みがましそうな目で、『切江』を睨み上げる。
「事件のあった『翌日』に、
金庫をもう一度開けた時、『入っていた』」
「―――――身に覚えはないが、
共に入っていた『書類』を見れば、
綺麗な『カネ』ではないことは明らかだった」
「……全て、私のみが『知り』、私だけが『隠した』ことだ。
――――『木山』は、あの男は何も知らん。
『金庫』に触れたのは、私と、万札を入れた『何者』かだけだ……」
『アシスタント』を庇い立てる、これが『沈黙』の動機だった。
186
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/12(金) 00:13:09
>>185
「なるほど」「あなたも『木山』さんも、『犯人』ではないようですね」
得心がいった。
現場の証拠からすると、確かに間違いなく切江さんか、木山さんが犯人だと思われるだろう。
事実、自分も先程までは彼らを疑っていた。
彼を庇いだてる為に、静かに沈黙を貫いていたということか。
しかし、件の『千円札原稿』はどこへ消えたのか。
仮に『一千万円』と入れ替わって更にどこかへ消えたのだとしたら、何故『千円札原稿』を戻さないのか?
即座に考えられることは二つ。
元より『千円札原稿』が目的だったか、あるいは切江さんと木山さん、彼らを陥れたかったか。
犯人に仕立て上げた場合、『一千万円』は押収されて犯人の手の届かない所へと行ってしまうかもしれない。
それでもこの金庫に万札を入れたい理由が、犯人にはあったのだろうか。
「切江さん、どなたかと最近トラブルになったりとか、恨まれる心当たりはありませんか?」
「それと立石さん。切江さん本人が再度『被害届』を出した場合、
あの『非通知』の電話番号を知ることはできますか?」
二人へと質問する。
187
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/12(金) 00:25:39
>>185
「……なるほど、ね。
確かに『はた迷惑』な話ではあるけど……一歩前進ってトコだな。
そして、そんな顔する必要はないぜ」
軽く頭を振って、金庫の『ガラス化』は解除しておく。
切江へと喋りかけながら、吐き出された『書類』を、手袋をした手で摘まむ。
「つまり、私たちはその『何者か』を探してるって事だからな。
しかし、確かにあんたたち二人のどちらかが犯人……『ではない』場合、
何故、ここが中継地点となったのか………?
そのナゾは残るがな」
188
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/12(金) 20:44:50
>>186
(夕立)
>「切江さん、どなたかと最近トラブルになったりとか、
>恨まれる心当たりはありませんか?」
「……いいや、皆目見当が付かん。
確かに、『連載終了』の旨を聞いた時は、
『編集者』とは『口論』になったが……」
「――――だが、『最終回』に着手すると、
とどのつまりは納得を見せた、そのつもりだ」
そのつもり、が『掲載』できない『原稿』なのはさておき、
周囲との『トラブル』に対し、『切江』は不服そうに反論する。
>「それと立石さん。切江さん本人が再度『被害届』を出した場合、
> あの『非通知』の電話番号を知ることはできますか?」
事態の解決を計るには、『当然』の質問だった。
だが、それに対し、『立石』は複雑そうな表情を浮かべる。
>>187
(塞川)
『金庫』の『ガラス化』を解除し、書類を一枚摘まみ上げる。
『朱印』がモノクロであることから、『複写』であるのは明白だった。
「『中継地点』、――――か。
……ああいや、『被害』があったのは、
『切江』先生が先で、『箱根』さんが後だ」
「そして、もう一人の『吉本』さんが『最後』になる。
私は、彼女に『連絡』を取ってみよう。
まさかとは思うが、その『原稿紙幣』が、
その『金庫』に移転してないか、念のためだ」
『立石』はポケットからスマートフォンを取り出した。
>ALL
「『切江』先生が『被害届』を『再提出』したのなら、
当然、“我々”警察は一から『現場』を確認する必要がある。
私一人で『再検』するわけじゃあない。ある程度の『動員』は必然だ。
そうなれば、この『物証』はイヤでも『目』に付くだろうな……」
『床』に広がった大量の『紙幣』と『書類』。
『処分』は愚か、『隠蔽』さえ憚られる、大事な『物証』だ。
「だが、現場に残された『非通知』の『ファクシミリ番号』。
――――………それ自体に『違和感』がある。
ハッキリ言って、これを『精査』出来ないのは、
クランケに革ジャンを着せて『手術』をするようなものだ」
「明らかな『核心』が、この『複合機』には眠っている……」
『迷宮入り』も目前だった『連続金庫破り』、
その最中に発見された『盗品』は、『警察』にとっても『突破口』となる。
――――『真実』はどうであれ、『切江』に容疑が傾くのは『必然』だ。
それは到底、『立石』という一個人では抑えきれない。
そして、一個人の『思惑』で協力していた『二人』は、捜査から『離脱』せざるを得ない。
ギリリッ
『立石』は歯噛みし、『切江』は思い詰めたように『金庫』を見据えている。
189
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/12(金) 22:08:29
>>188
「犯人の目的が『カネ』だった場合……だがな。
ただ移動させて満足……そんなハナシはないだろうよ」
『鉄』へ、複写と思われる『書面』を渡す。
「そして……『夕立』。
あんたのカンは、かなりいい所まで行ってそうだぜ。
ただ………もう一度確認したいが。
非通知なのは『送信履歴』なのか?『受信履歴』でなく?」
言いながら、『紙幣』を一枚拾い上げる。
「これも、『コピー』じゃないだろうな」
190
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/12(金) 23:30:58
>>188-189
「オレたちだけに留めておくことはできなくなるわけですか…」
この『大量』の『万札と書類』、どうにか隠しておくのも難しいだろう。
そして万が一見つかってしまえば、『切江』さんと『木山』さんは限りなく有罪に近くなる。
犯行に第三者の『スタンド』が使われていると思われる以上、その冤罪を取り消させるのも難儀するだろう。
「少なくとも切江さん側にはないようですね」
「後は、ファンや同業者からの逆恨みの線もありそうですが…そうなると、一切予想はできません」
切江さんの言葉に頷き、怨恨の方向から犯人を絞っていくのは難しそうだと知る。
やはり唯一と思われる物証は、この『複合機』となるか。
「立石さん。その連絡の後で構わないのですが、箱根さんにも連絡して頂いてもよろしいですか?」
「『卓上プリンター』の『外部通信履歴』、それも犯行当日に何か使われていないか、訊ねたいのですが」
「…もし箱根さんの気力がないようでしたら、犯人へ繋がる手がかりになると、お伝えして頂ければ」
立石さんに依頼したい。もちろん自分が電話番号を知っていれば、自分で連絡する。
去り際の意気消沈した様子を思い返しながら、あまり無気力に苛まれているようであれば、少しでも希望を抱いてもらえるように。
「はい、『送信履歴』のようです」
塞川さんの言葉に答える。
先程(
>>155
)チェックした様子だと、『送信履歴』とはいえ相手から送られてきたものを指し示すもののようだが。
念のため、『メール』なども含めて事件当日の通信履歴を再度洗ってみよう。
何か不審な点はないか?
191
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/15(月) 21:52:24
>>189
(塞川)
『書面』を『夕立』に渡し、『紙幣』を拾う。
『透かし』の入ったそれは、間違いなく『ホンモノ』だ。
じっ . . .
『切江』の視線を感じる。
落ち窪んだ両目が、『塞川』の腰部を注視している。
>>190
(夕立)
「ああ、連絡をしてみよう。
――――仮に繋がったとしても、
今日、すぐに『確認』出来るかどうか……」
学生である『夕立』が朝から動ける以上、今日この日は『休日』だ。
『箱根地所』に人がいるかどうか、半々といったところだ。
ピッ
ピッ
『受送信履歴』を確認する。
この『複合機』から他の『FAX番号』へ書面を『送信』する、
その番号履歴が『送信履歴』に当たる。
他に不審な点は見当たらないが、それは一見して、という意味だ。
『根拠』があれば、より精査できるだろう。
――――が、それはあくまでも『素人』の捜査に過ぎない。
これ以上の『手がかり』が出てくるかは、解らない。
>ALL
「――――『夕立』、『塞川』と言ったか」
『切江』が口を開いた。
まるで『値踏み』をするかのように、代わる代わるに視線を向ける。
「お前たち、何故この事件に首を突っ込んでいるんだ?
……『警官』じゃあないだろう。
良く似た格好をしているが、全くの『別物』だ」
「!?
何の『冗談』ですかな、『切江』先生……?」
確信的な『切江』の言動に、あくまでも『立石』は白を切る。
192
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/15(月) 22:19:27
>>191
「あんたの『漫画』には、『拳銃』も出てくるのか?」
『切江』の言葉に、ため息をついて『立石』を見る。
「まっ、こんなスタイル抜群な女警官はいないってんなら、
そりゃそうだろうけど、なあ?」
軽口を叩きながら、複合機に近寄っていく。
>>190
「非通知の『送信履歴』………。
その時間の周囲に、受信履歴はあるか?」
193
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/15(月) 22:43:47
>>191
「五日前の事件当日は、やはりこの『送信履歴』だけ・・・」
「なら、『切江』さんが現金に気付き、『箱根』さんが盗難に気付いた四日前の『送受信履歴』はどうだろうか」
「それに、最後の『吉本』さんの事件が起きた日はも調べてみるか」
四日前の『送受信履歴』、それに最後に起きたという『吉本』さんの事件の時間も調べてみよう。
立石さんから聞いていればその時間を、聞いていなければ今訊ねてみよう。
> 「――――『夕立』、『塞川』と言ったか」
> 「お前たち、何故この事件に首を突っ込んでいるんだ?
>
> ……『警官』じゃあないだろう。
> 良く似た格好をしているが、全くの『別物』だ」
「・・・・・・・・・・」
「格好が違うとしても、やることは同じです。『犯人』を捕まえる、その為にオレたちは動いています」
『複合機』を操作しながら、答える。
>>192
「もう一度、念のために調べてみますか」
塞川さんの言葉に頷き、『送信履歴』の時間の前後に、
同じく見慣れない番号がないか調べてみる。
194
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/17(水) 23:53:35
>>192
(塞川)
「そもそもが『警官』らしからぬ『振る舞い』だったか……」
ややあってから、『立石』は諦めたように呟いた。
>>193
(夕立)
四日前の『受送信履歴』には、
『非通知』の『受信』、『送信』が残っている。
時間は真夜中の『25時』ごろだ。
この不可解な『受送信履歴』が関与しているのは、
『確定』といっていいだろう。
>ALL
「ならば、――――私も賭けてみるとするか。
『立石』さん。すぐに『被害届』を出しましょう。
そうしたら、後は煮るなり焼くなり、好きにすればいい。
……その間、アンタ達が手に入れる『非通知』の『番号』から、
『真犯人』を割り出し、『原稿』を取り返してくれ――――」
己が『身柄』を差し出すと、意を決して『切江』は告げる。
『立石』はギョッとした表情で『切江』を見返す。
「私も『最善』を尽くしますが、
『物証』が出てからの『取り調べ』、
ましてや『著名人』の『重要参考人』となれば、
『報道機関』が黙ってはいないでしょう――――」
「『マスコミ』に嗅ぎ付かれる前に『事件』を解決しなければ、
『切江』先生の名誉にキズが付く、……『無実』であるなら、
それはなんとしても、避けねばならない」
195
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/18(木) 21:06:05
>>194
「…やはり『非通知』か」
迂闊に痕跡を残すようなことはしないか。
むしろ、この『非通知』を調べさせない為に『現金』を『切江』さんの金庫に入れた可能性も出てくる。
そして協力しない『切江』さんに警察が諦めた頃に、『現金』を回収する。
非通知とはいえ履歴が残ってしまうが故の対策だとしたら、犯人はかなり頭が切れるようだ。
何か他に手がかりはないだろうか───。
> 「ならば、――――私も賭けてみるとするか。
>
> 『立石』さん。すぐに『被害届』を出しましょう。
> そうしたら、後は煮るなり焼くなり、好きにすればいい。
>
> ……その間、アンタ達が手に入れる『非通知』の『番号』から、
> 『真犯人』を割り出し、『原稿』を取り返してくれ――――」
「・・・・・それは」
もし、自分たちが犯人を捕まえられなかった場合、どうするのか。
そう訊ねたかったが、意味のない質問だと思って止めた。そのリスクを背負うと、彼は言っているのだ。
ならば、自分たちが何をすべきかは決まっている。一刻も早く、犯人を見つけ出すことだ。
「ご協力に感謝します」
切江さんへと一礼をし、立石さんへと向き直る。
「今からでも動けますか?」
196
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/18(木) 21:16:20
>>194-195
「…………盛り上がってるトコ悪いけどさァ〜〜」
珍しく、少しバツが悪そうに手を挙げて発言をする。
「手口が同じなら、他にも『非通知』の『受送信履歴』……
それがあるトコはあるよな?
そっから取ったらイんじゃないの?」
「ダメ?」
197
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/18(木) 23:47:03
>>195
(夕立)
『夕立』の一礼に対し、『切江』は首肯で返す。
「あの『原稿』を取り戻すのに、
他に手段はなかろう……」
「『迷い』は残ったが、
それでも私の『終止符』は、
結局のところ、あれだったのだろうな」
『原稿』に対し、『切江』は未練があるようだ。
それこそが『協力』を惜しまない『動機』なのだろう。
>>196
(塞川)
『塞川』の提案は非常に的を射ていた。
だが、それを聞いた『立石』は難渋そうに顔をしかめる。
「それが出来れば、
『人質』を取るようなマネをしなくて済むが、
『箱根地所』にあった『卓上プリンタ』は、
『ディスプレイ』の付いていない『旧式』だった。
『ファクシミリ』の履歴を見られない、ということだ。
その中で『非通知』の受送信履歴の照会をするのは、
あまりにも『不自然』になる。――――残念だが……」
「『受送信履歴』を『手掛かり』にするには、
『切江』先生に『関与』してもらう他にない」
>ALL
「これからの流れは、こうだ。
『切江』先生は『被害届』を提出し、
私と別の警官で『現場検証』をする。
――――『現金』は発見され、『切江』先生は『重要参考人』扱いとなる。
だが、その間に『照会』される『非通知』の『発信先』が解れば、
それが『物証』に繋がるかも知れない。――――か細い『賭け』だが」
『立石』は順序立てて話しながらも、不穏さを隠しきれない。
『非通知』の『照会』が出来なければ、『番号』が無関係であれば、
その時点で『手詰まり』となる。
「君たちは『別行動』によって、『発信先』へと急行してほしい。
――――『時間』を費やせば、『切江』先生を庇いきれなくなる。
私も尽力するが、『警察組織』から『容疑者』として扱われれば、
……あまり言いたくないが、『白』も『黒』になる、それだけの『力』がある」
重々しくも『立石』は断言する。
198
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/19(金) 00:02:41
>>197
「ま、確かにそうか………。
色々、『しがらみ』があって面倒なトコだな、『警察』ってとこは」
窮屈な『制服』の上着を脱いで、肩に引っ掛ける。
「フン、あんたたちを庇うわけじゃあないが、
『スピード解決』してやるよ。 なぁ?」
同意を求めるように、『鉄』の方を見る。
「その『マンガ』………そこまでのモノなのか、
ちょっと気になって来たしな。私も」
199
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/19(金) 00:21:29
>>197-198
「了解しました」「全力を尽くします」
立石さんと塞川さんの言葉に頷く。
「しかし現場へ急行するとのことですが、『移動手段』はどうしましょうか」
「オレは自転車しか運転できませんが…」
一応訊ねる。前もって場所の予測ができるなら、それに越したことはないが。
もし番号が『無関係』なら、三人目の被害者へ聞き込みをしなければならないが、
果たしてそれで『切江』さんを無罪に戻せる猶予があるだろうか…。
200
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/20(土) 23:22:05
>>198
(塞川)
役目の終わった『制服』を脱ぎ、肩に掛ける。
『夕立』の方を見るが、彼もまた『意気込み』を見せている。
>>199
(夕立)
「そうだな、『タクシーチケット』を渡しておこう」
慣れた様子で『立石』が提案をする。
『警察手帳』を提示すれば、『公共交通機関』は無償で利用できるが、
民間の『タクシー』ともなれば、そうもいかないのだろう。
>ALL
「『切江』先生。また後程に会いましょう。
――――今度は、『現職』を連れて参りますので」
『立石』と共に、二人は『アトリエ』を後にする。
そして、『制服』から『私服』に着替え、
『駅前』のカフェにて待機する運びとなった。
「では、私は『応援』を要請する。
――――犯人との『遭遇』になれば、
君達の言う、『スタンド』の出番となるのだろう」
「そうなれば、私はどの道『足手まとい』だ。
……『健闘』を祈っている」
ブ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ・ ・ ・
二人をミニバンから下ろすと、
『立石』は敬礼を返し、その場を後にする。
201
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/20(土) 23:31:43
>ALL
そして、『二時間』が経過した頃、
『夕立』のスマートフォンに着信が入った。
<Pi!>
「私だ。
たった今、『電話局』からの『照会』が終わった。
何故、『送信履歴』が『非通知』になったかは不明だが……」
「発信先は判明した。
『第七ボックスビルヂング』の『3階』にある、『編集プロダクション』だ。
地方紙の他、フリーペーパーや連載漫画の『編集業務』を代行している。
『西東出版社』からの業務委託を受け、『時雨蛙』の『編集業務』をしていた。
とはいえ、『零細』の会社だから、業務はほぼ『加佐見』という編集者が行っていた」
「ビルの名前を言えば、『タクシー』で移動できるはずだ。
此方は『事件』の発表を遅らせようと、腐心している。
――――『物証』が得られるよう、祈っている」
『立石』は電話を切ろうとしている。
202
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/20(土) 23:46:50
>>200-201
素早く電話を取り、立石さんの声に耳を傾ける。
「承知しました」「出版業の関係者ですか…それも、『時雨蛙』の」
怨恨の線が強くなったか?あるいはファンの暴走の可能性もあるが。
とにかく『発信源』は割れた、後は物証さえ見つけられればいい。
この世に二つとない、『原稿』が描かれた千円札の束だ。それがあれば言い逃れはできまい。
「塞川さん、場所が割れました」「容疑者は『加佐見』さんと仰るようです」
「向かう前に、何か立石さんに訊ねておくことはありますか?」
やはり目を合わせないようにしつつ、訊ねる。
203
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/21(日) 22:15:41
>>200-202
「基本的な『プラン』としては………確かに『原稿』。
それを探すって事でいいだろうな。
『ファックス送信先』に金庫でもあるなら、私のスタンドで確認をする」
『立石』から電話がかかって来るまでに、
カフェでコーヒーを飲みながら、『鉄』と作戦会議をする。
「………最終的には『力技』にもなりそうだが、
踏み込む『理由づけ』が何かいるか?
『正面突破』でもいいけどな………お前がやったんだろ! ってな」
喋っている最中に、『立石』からの通話が掛かる。
『夕立』の言葉に、テーブルの上の伝票を取って立ち上がる。
「『警察』の方で、そいつの情報は何かあるのか? って聞きな。
短時間じゃあ、そこまで調べるのは無理か?
『前科持ち』って事はないだろーが………」
喫茶店を出て、『タクシー』を捕まえる。
打ち合わせは道中でもできるだろう。
204
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/21(日) 23:23:13
>>202
(夕立)
『立石』から聞き取った内容を、『塞川』に告げる。
『塞川』から『加佐見』の情報を聞かれると、
電話越しに聞き取れたのか、『立石』が付け加える。
「それ以上の『情報』はないが、
――――露骨に『怪しい』経歴があるわけじゃあない」
「真っ当な職を得て、働いている以上、
後ろ暗いところがあるようには、感じられんが……」
何処にでもいる『一般人』なのだろう。
>>203
(塞川)
喫茶店を出て、『タクシー』を捕まえる。
無言で後部ドアが開き、運転手が下りてきた。
「お客さん、どちらまで行きます?
デカい荷物はなさそうですね、乗ってください」
運転手は平常通りの対応をする。
205
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/21(日) 23:41:55
>>203-204
「はい。塞川さんの『透明にするスタンド』…アレは証拠を探す上でとても心強い能力です」
「いざとなれば、家中をひっくり返してでも探さなければなりません」
「『箱根』さんと『切江』さん、二人の冤罪を証明するためにも」
切江さんは実際に警察に捕まってしまったし、箱根さんは家族から脱税を疑われてしまっている。
例え犯人にどんな理由があろうと、身勝手に罪をなすりつけるのは許される事ではない。
もっとも一番の理由は、そんな危険な人間が野放しにされていることへの警戒心からだが。
>「………最終的には『力技』にもなりそうだが、
>踏み込む『理由づけ』が何かいるか?
>『正面突破』でもいいけどな………お前がやったんだろ! ってな」
「『切江』さんが、『加佐見』さんに『現金』を盗まれたと言っている」
「そしてオレたちはそれを信じて中に踏み込んだ、とかはどうでしょうか?」
「それとなく、『原稿が描かれた千円札』のことが彼の口から出てくれば、重畳なのですが」
仮に現金でなくとも、関係者しか分からないことを喋ってくれれば十分だ。
『被害届』を出していなかった以上、現金を盗まれたことを知る人間はほとんどいないだろう。
ひとまず、タクシーの中に入る。
「『第七ボックスビルヂング』へお願いします」
どうでもいいが、少し発音し辛い建物の名前だ。
206
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/22(月) 00:03:06
>>204-205
「正確には『透明』じゃあない。
『ガラス化』が、私の『能力』……」
能力を『隠す』必要もないだろう。
触れた部分を『ガラス化』する能力、と『鉄』に説明する。
「成程、それでいこうか。
ま、言いがかりでもなんだっていいんだ、そーいうのは」
タクシーに乗る。
207
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/22(月) 00:28:26
>>205
(夕立)
>>206
(塞川)
「はーい、乗ってくださーい」
行き先を告げると、運転手は簡単に応じた。
二人は『後部座席』に乗り込み、タクシーは発進する。
・
・
・
程なくして、『第七ボックスビルヂング』に到着した。
『大通り』沿いであり、駅からさほど離れてはいない。
『休日』ということもあり、周囲は閑散としている。
外から見る分にも、『3階』のフロアには灯りが付いていない。
208
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/22(月) 01:13:38
>>207
「ヤツは不在か………?
ま、行くだけ行ってみるか。時間も無いしなァ」
『鉄』から提案がなければ、
素直に『西東プロダクション』へ向かう。
「『スタンド』で様子を伺う事もできるが……。
どこで誰が見てるかも知れないからな」
209
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/22(月) 20:54:02
>>207-208
「不在なら、それはそれで好都合ですが」
「オレの『シヴァルリー』なら、普通の鍵程度は破壊できます」
当然そうしたからには、確実に『証拠』を見つけなければならないが。
万が一見つからず、そして加佐見さんに見つかってしまったから。不法侵入、並びに器物損壊は確定だろう。
だが、切江さんとて名誉をかけてまで自分たちに賭けてくれた。
ならば、自分も法に触れる覚悟を決めておく。
「『ガラス化』…やはり強度も落ちるんでしょうか」「なら、大体のものはこれで壊せますね」
「ちなみに『シヴァルリー』は、視認した『刃物』の切れ味を奪い、操作する能力です」
「ガラスの破片でも、『刃物』の対象に入ります」
相談をしながら、『3階』へ。『西東プロダクション』のインターホンを押してみる。
210
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/22(月) 23:00:00
>>208
(塞川)
>>209
(夕立)
二人は『3階』へと向かう。
小ぢんまりとしたエントランスの『共用ポスト』を見る限り、
『空き室』があるわけではないが、人の気配はない。
『エレベーター』で『3F』へと移動する。
『鉄扉』の前には、『読人プロダクション』と表札が掲げられている。
ピーンポーン
『インターホン』を押してみるが、反応はない。
211
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/22(月) 23:05:19
>>210
「『ぶっ壊して入る』はアリなのか?
手っ取り早く、それで行きたいが、『立石』はなんて言ってる?
証拠能力がなくなってアウト……とか言うかもな」
言いながら、扉が開くかどうか試す。
鍵が掛かっているようなら、『ガラス化』で部屋内部を覗くつもり。
212
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/22(月) 23:28:28
>>210-211
「それでは」「・・・・・」
「ドアの破壊…こうでいいのでしょうか」
『シヴァルリー』でドアノブを掴む。
後は力任せにひねれば破壊できるのだろうが、ドアノブを壊せばドアのロックも壊せるか?
なにせドアを破壊したことがないので分からない。
ひとまず手を離し、塞川さんが開けられるかどうか見てみよう。
「ここにはオレたちは一般人として来ていますから、証拠を残して去っていくことになるかもしれません」
「スタンドを使っての犯罪を立証することは難しいでしょうしね…」
しかし、確かにどこまでやっていいのかは気になるところだ。
立石さんは何と言っていただろうか。
213
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/22(月) 23:42:42
>>211
(塞川)
>>212
(夕立)
『ドアノブ』を捩じるが、当然ながら『鍵』が掛かっている。
『塞川』は『クリスタライズド・ディスペア』を発現し、
『ドア』の『硝子化』を試み、円状の『硝子窓』を作る。
ィ ィ ィ . . ンン
『書類』が積まれたスチールデスクや、
新聞記事の貼られた『ホワイトボード』が見える。
雑然とした『編集室』そのままの様相だが、
『コピー機』の傍に置かれた『金庫』が、
否が応にも『塞川』の視界に入る。
『立石』は『違法捜査』について、特段は何も言っていない。
だが、一般人に『制服』を貸与しての『捜査』は明らかに『違法』だろう。
その一方で、『力』を使おうとした『夕立』を無意識に制するなど、
一見すると、その『姿勢』は一貫しないように見える。
――――『ドア』のロックを『破壊』する方法を、『夕立』は知らない。
だが、それを知る術を『塞川』は持っている。
214
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/23(火) 00:17:42
>>213
「『金庫』、そして『コピー機』か………
あいつ、私たちもついでに逮捕しないだろうな」
ドアノブ周辺からドア全体をガラス化していく。
『エレベーター』の動きも、一応は気にしておく。
「ええっと、どうやったら開くんだ? こいつは。
ロックの部分だけ、『ガラス』にしてぶっ壊したらいいのか?」
215
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/23(火) 00:24:52
>>213-214
「恐らく、大丈夫だとは思います」
「もしオレたちまで捕まってしまったなら、『曳舟』さんの仕事の信頼性が疑われますから」
彼は『スタンド使い』を相手に、それなりに幅広く仕事を斡旋しているのだろう。
そして斡旋した仕事をしっかりこなしたにも関わらず、依頼人から逮捕されたとあっては
仲介者からすれば面目丸つぶれといったところだろう。あの人が仕事人であるなら、その心配は要らないはずだ。
「成る程、これでドアの構造も見られるわけですね…」
『ガラス化』したドアノブ付近を見て、ロックの構造を知る。
具体的に何を壊して回せばロックが引っ込むのか、注視すれば分かるだろう。
216
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/23(火) 00:47:11
>>214
(塞川)
ィ ィ ィ . ・ . ン
『鉄扉』全体を『ガラス』に変え、
ドアの機構そのものを『可視化』する。
『エレベーター』に動きはない。
>>215
(夕立)
『ガラス化』した扉を注視する。
『施錠』によって扉の内側から飛び出し、
さながら『閂』のように『扉』を固定する、
『デッドボルト』と呼ばれる金具がある。
扉と内壁の間に、ガラス化した『デッドボルト』が見える。
僅かな『隙間』から見える『金具』を破壊すれば、ドアは開くだろう。
217
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/23(火) 20:11:35
>>215-216
「『曳舟』ってあいつかァ〜〜。
あんまり、良く知らないしな、私は」
「そして、『防犯システム』とか、
色々気になるトコもあるが、ま、手っ取り早く行くか」
コツコツ、とガラス化した『施錠』の辺りを叩く。
「なんかツッコむもの、持ってるか?
なけりゃ、鍵の回りだけぶっ壊すって方法もあるがな」
『鉄』のアイデア次第だが、
ガラス化をいったん解除して、施錠近辺だけを『ガラス化』、
そこを『シヴァルリー』で叩くことで、一部分の破壊も用意だろう。
218
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/23(火) 20:50:29
>>216-217
「成る程、パーツに分かれている部分まで『ガラス化』はできるのですね」
「そしてこの隙間…『シヴァルリー』の指で壊すには、少々細いかもしれません」
ドアを透かしてみるだけでなく、内部のロック構造までもガラス化できるとは。
塞川さんにかかれば、文字通り壊せないものはない、といったところか。
やはり、それは『人体』でも同じなのだろうか。個人的には、そこまで剣呑な事態にするつもりはないが。
腰に付けているポーチを開き、中に入れてある『鉄釘』を取り出す。
それを『シヴァルリー』に持たせ、ドアの隙間に突っ込んで『デッドボルト』を破壊する。パス精BCB
もしそれも通らないようなら、塞川さんの策に従い殴打でドアノブ付近を破壊する。
219
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/23(火) 23:09:54
>>217
(塞川)
>>218
(夕立)
『防犯システム』を警戒しながら、
『塞川』は『ガラス化』を利用した『破錠』を想定する。
――――が、頭の中で考えている間に、
『夕立』は『鉄釘』を取り出し、『シヴァルリー』で叩き込む。
ガギッ
バキィッ!!
釘頭に何発か殴打を加え、『デッドボルト』を破壊した。
ドアノブを捩じれば、『扉』が開いて室内に入れるだろう。
220
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/23(火) 23:16:59
>>219
「良し」
自らの手でドアノブを回し、中に入り込む。もし暗いのなら、電気を点けよう。
ついでにスイッチの近くに、『シヴァルリー』の手に持った釘を突き刺しておく。
その人並外れた膂力なら、容易く壁に刺しておけるだろう。
そして周囲を見渡し、人の気配を探す。
罪を犯した人間は、些細なことにも敏感になる。
例えば、本来誰も来ないはずの時間にインターホンが鳴っただけでも警戒して隠れている可能性もある。
油断はできない。それなら侵入は悟られている、即座に攻撃してくることもあり得る。
221
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/23(火) 23:30:42
>>218-219
「『夕立』……あんた、大工の息子?
なんでそんなモン持ってんの?」
夕立に続いて部屋へと入る。
ただ、明かりをつけるのは静止する。
「ま、『明かり』は要らないんじゃないの?
ほれ、そんなに暗いワケでもないしな」
222
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/23(火) 23:40:09
>>220
(夕立)
>>221
(塞川)
スイッチに手を伸ばす『夕立』だが、『塞川』に制される。
ブスッ
スイッチ傍の壁に『鉄釘』を突き刺した。
窓から差し込む『陽光』が室内を照らしており、
『照明』に頼らなくても、室内を見回すことは可能だ。
シーーン・・・
室内には誰もいない。
223
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/23(火) 23:51:13
>>221-222
「思ったより、日当たりがいいですね…確かにこれなら『明かり』は不要なようです」
塞川さんの言葉に頷き、提案に従う。
調査を始めてからそれなりに時間は経ったが、そこまで日も沈んではいないようだ。
「『釘』は、オレの『スタンド』に使うんです」「場所と状況によっては、オレは能力を使えないので」
『金庫』は塞川さんが調べてくれるだろう。
自分はこの部屋の中にあるであろう『LAN回線』を調べておく。
大元から抜いておくことで、ここを回線的に孤立させる狙いだ。
せっかく『金庫』の中身を確かめたところで、またもや別の場所に移動されては困る。
犯人の自室にも、通信機の近くに『金庫』が置いてある可能性はあるだろう。
224
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/24(水) 00:03:23
>>222
「なら、堂々と調べさせてもらうとするかな。
………『クリスタライズド・ディスペア』」
『スタンド』を先行させ、接触によって金庫を『ガラス化』する。
そして、覗き込んで内部を見たい。
225
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/25(木) 22:56:53
>>223
(夕立)
『複合機』に近づくと、傍の棚に『無線ルーター』が設置されている。
その『回線』を引き抜こうと、手を伸ばした。
ブツッ
『LANケーブル』が容易く引き抜かれ、
『複合機』は『スタンドアローン』の状態となる。
>>224
(塞川)
ィ . ィ ン ン . . .
『ガラス化』した『金庫』の中を覗き込む。
大量の『千円札』が束となって並べられている。
ゴ
ゴ
ゴ
『千円札』の面には、『文字』や『絵』が掛かれている。
これが漫画の『ネーム』であると、連想するのは容易だった。
>ALL
ウィィ ―z____ ン ン
『電話回線』も『ネット回線』も断たれたはずの『複合機』、
その『電源ランプ』が点滅し、『ローラー音』が響き渡る。
ディスプレイには『Wi-Fi通信』を示す『電波アイコン』と、
『非通知』の送信先が表示される。
シャァァァ ――――z_____
『FAX受け』から、真っ白な『紙』が現れる。
1枚、2枚、『通信』は継続していく……。
226
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/25(木) 23:19:25
>>223
,
>>225
「あったぞ……… 『原稿』だ。
これでヤツらも喜ぶ………なんだ?」
急に動き出した『複合機』の方を向く。
「なにしてる、『夕立』ッ!
『回線』を引っこ抜けッ!」
227
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/25(木) 23:52:21
>>225
「・・・・・・・・」
実に順調に行っている。これで外部からこの『複合機』に干渉することはできない。
後は迅速に証拠を入手さえすれば、それで事件は『解決』のはずだが───。
> ウィィ ―z____ ン ン
> シャァァァ ――――z_____
>>226
「抜いています」「既に」
「しかしどうやらこの『スタンド』、先に潜んでいたか…あるいは現実の通信環境に左右されないのか」
「います」
ケーブルの近くにも『釘』を取り出し、刺しておく。
そして『シヴァルリー』を構えさせながら、周囲を見る。
『遠隔操作型』のスタンドか?それとも本体で視認するタイプか?
228
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/26(金) 00:05:53
>>226
(塞川)
『夕立』へと叫ぶ。
>>227
(夕立)
ブスッ
『釘』を突き刺し、周囲を見回す。
>ALL
『編集プロダクション』らしい、
『本棚』と『文具』に囲まれた室内だ。
その何処にも、『敵影』が見つからない。
シャァァ―――
シャァァ――――
『複合機』へと振り向いた『塞川』は、
『束』となった『FAX紙』が不自然に広がり、
ブワッ!!
一振りの『腕』となって、『夕立』に飛び掛かるのが見えた。
しかし、視線を外した『夕立』は、この一撃に気付かない。
■─窓窓──窓窓―本棚本棚■
│複□□□□□椅□□□□□鉄 ★:金庫
棚夕□□机机机机□□□□□棚 複:複合機
★塞□□椅□□□□机机机□鉄
│□□□□□□□□机椅□□棚
本□┌───┐■─窓窓窓─■
棚□│応接用││
│□└───┘│
│□□□□□□│
├──┬□┐□棚
│台所□□│□棚
├──┤□│□棚
│便所□□│□│
■─┬┴□┴扉■
│EV.| 非
└─┴────┘
229
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/26(金) 00:21:05
>>228
「なんだとォ〜〜〜〜ッ!
『紙』だッ! 紙自体が、『スタンド』!」
『鉄』へ声を上げつつ、
『クリスタライズド・ディスペア』を真っすぐに『腕』へと向かわせる。
『自壊』は狙わずに、爪での攻撃を行う。
目標を分散させて、『鉄』への攻撃を緩めるのが狙い。
「紙自体が『スタンド』!
そして『盗難方法』ッ!
……・こいつを考えると、相当『ヤバイ』んじゃあないか?
この『編集プロダクション』、この場所は!」
230
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/26(金) 00:28:54
>>228-229
「ッ?!」「『陽動』じゃあない…これが攻撃の布石…ッ!」
塞川さんの声が聞こえれば、『シヴァルリー』で『紙』方向に対し両手を交差させてガード。
できれば本体は後ろに下がることで、距離を開けつつダメージを軽減したい。
先手を取られた以上、反撃は不可能だ。防御に専念する。
紙である以上、危険性は少ないと判断したのが仇になった。
それそのものが、『スタンド』に変化するとは。
「『紙』と同化して発現する『スタンド』であれば、この部屋には素材がいくらでもある…!」
231
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/26(金) 22:14:20
>>229
(塞川)
シパァッ!
『クリスタライズド・ディスペア』を滑空させ、
『爪』で引っ掻こうとするも、容易く弾かれてしまう。
この『腕』は人並みのパワーがある。
『クリスタライズド』の横槍など、歯牙にも掛けていない。
>>230
(夕立)
ドパァンッ!
『キャッチャーミット』で硬球を捉えるように、
『シヴァルリー』の重ねた『両掌』で攻撃を受け止める。
その拳速は『シヴァルリー』に匹敵し、ガードはまさに『紙一重』だった。
グラァ.
・
『不意』を突かれたため、たたらを踏んだが、
その『パワー』は人並みだ。『シヴァルリー』で十分受け止められる。
>ALL
シャァァ―――
シャァァ――――
『FAX』は継続して『白紙』を排出している。
『紙束』で構成された『右腕』が突き上がり、
まるで『紙の海』から浮上するように、『頭部』を露わにした。
パシッ
シャァァ――――
シャァァ――――
その右腕が『棚』にある『ファイルボックス』に触れると、
不自然な『スリット』が挿し開き、新たに『紙』が排出される。
232
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/26(金) 23:13:48
>>231
「ぐっ!」
なんとか受け止められた。だが、もし次に不意を打たれれば、また運良く防げるかは分からない。
紙があるところは、常に警戒する必要がある。そしてこの場所なら、要するに『全方向』だ。
「とはいえ、『紙』を中から出す必要はあるようだな」
「『スリット』から紙を取り出す…そうやって『金庫』からも盗んだのか」
スピードは同じだが、パワーはこちらが上だ。
正面きっての殴り合いならこちらが有利だが、しかし環境は相手側に有利に働いている。
「既に予測していたのか?オレたちが来ることが」
何にせよ、このまま『紙』が増え続けるのはマズイ。
右腕が棚の方へと移動したのを見て、『ポーチ』から新たに『鉄釘』を出し、『シヴァルリー』に投擲させる。狙いは『頭部』だ。パス精BCB
それなりに長さを持つ鉄釘だ、シヴァルリーの膂力で『ダーツ』のように近距離での投擲なら、それなりに勢いはあるだろう。
距離を詰めて殴る手もあるが、まずは様子見だ。ヤツはどこまでの『紙』をスタンドとして操れるのか?
あくまで人体と同じ範囲なのか?それとも切り離した状態で動かせるのか?確かめる必要がある。
また弾かれたとしても、その『釘』がどこに飛んだかは確認しておく。
同じく『LAN回線』の近くに設置した『鉄釘』は、どちらの方向だったかも思い出しておく。
233
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/26(金) 23:17:45
>>231
「そうして、『金庫』を開けずに、
中の『紙』だけ『盗った』、っつー事か!」
攻撃がはじかれた後、『スタンド』は手元に戻す。
『机』の側に移動して、椅子を掴む。
そうしながら、室内の様子を記憶しておく。
「だが『遠隔操作タイプ』のスタンドなら、
『近距離型』の夕立の『スタンド』、その方が格闘性能は上だぜ〜〜。
ぶっ飛ばして、『紙』から離れさせろッ!」
234
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/26(金) 23:40:09
>>232
(夕立)
ヒュルルルッ
――――パスッ!
『シヴァルリー』の投擲した『鉄釘』は、
縦回転しながら『紙人形』の『頭部』に命中するが、
FAX用紙の端っこを僅かに切り裂いただけに留まった。
たかだか『5〜6g』ほどの『釘』の投擲では、
多少のパワーがあっても、『キズ』を負わせるのは困難だ。
シャァァ―――
シャァァ――――
『紙人形』は既に『上半身』を完成させ、
まるで『鎮座』するように『複合機』の上へと陣取った。
『紙人形』に降り注ぐ『白紙』は、以前として止む気配はない。
>>233
(塞川)
『クリスタライズド』を引き寄せ、机の傍へと移動する。
声を張り上げるが、事態の趨勢に変化はない。
ガシッ
掴んだ椅子は、一般的な『オフィスチェア』だ。
キャスター付きでクルクル回転するが、肘掛けはない。
そして、室内の様子も、入った時から変化はない。
■─窓窓──窓窓―本棚本棚■
│複□□□□□椅□□□□□鉄 ★:金庫
棚夕□□机机机机□□□□□棚 複:複合機
★□□塞椅□□□□机机机□鉄
│□□□□□□□□机椅□□棚
本□┌───┐■─窓窓窓─■
棚□│応接用││
│□└───┘│
│□□□□□□│
├──┬□┐□棚
│台所□□│□棚
├──┤□│□棚
│便所□□│□│
■─┬┴□┴扉■
│EV.| 非
└─┴────┘
235
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/26(金) 23:41:19
>>234
>また弾かれたとしても、その『釘』がどこに飛んだかは確認しておく。
『複合機』の裏側に落ちたと思われる。
>同じく『LAN回線』の近くに設置した『鉄釘』は、どちらの方向だったかも思い出しておく。
236
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/26(金) 23:42:21
>>235
>同じく『LAN回線』の近くに設置した『鉄釘』は、どちらの方向だったかも思い出しておく。
棚の位置。釘頭が『東』方向を向いている。
237
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/27(土) 00:06:22
>>234
深くダメージを与えられるとは思わなかったが、防御すらしないとは驚きだ。
多少『紙』を切り裂く程度では本体へのダメージにならないのか、それとも元々本体と負傷を共有しないのか。
とはいえ弾かれることも想定していた以上、これも悪くはない。
運悪く、3本目が『複合機』の後ろに飛んでいったのはやや困るが。
「威力を上げるなら、今度は『重り』も付けておく必要があるな…」
もう『複合機』の履歴などを見る必要はないだろう。壊してしまっても問題はない。
『シヴァルリー』で完成途中の上半身へ蹴りを放つ。パス精BCB
相手スタンドは、まだ下半身は完成していない。故に『リーチ』の面では多少こちらが有利だ。
それに対して相手はどうするのか。『紙』である以上、バラバラになってかわすのか。
あるいは撒き散らしている他の『紙』から他の部位を出すのか。
もし蹴りがバラバラになって回避されたら、そのまま『複合機』だけでも破壊しておきたい。
238
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/27(土) 00:19:04
>>234
「行けッ!」
『クリスタライズド・ディスペア』を『敵スタンド』に向かわせ、
接触による『ガラス化』を試みる。
『夕立』のスタンドの動きもこの場所なら良く見える筈なので、
攻撃の邪魔にならない『頭部』の辺りを狙って飛ばす。 精D
同時に、2体目、3体目の『クリスタライズド・ディスペア』を
『ファイルボックス』の『スリット』を塞ぐような位置へ向かわせる。
辿り着いたなら、出てくる『紙』へ対して、片っ端からガラス化を試みる。
239
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/27(土) 00:42:54
>>237
(夕立)
ヴォォンッ!!
『複合機』に乗り上げた『紙人形』に対し、
『シヴァルリー』は、その上半身目掛けた『上段蹴り』を放つ。
『バラバラ』になって避けるか、他の『部位』が現れるか。
その答えは、どちらでもなかった。
ブァ
シ ィ ィィ―――z____ッッ!!
『紙人形』は両腕を差し出し、その蹴りを『受け止めた』。
『力負け』が生じるため、完全に勢いを殺せはしない。
蹴撃の余波によって、『FAX紙』が舞い散り、『夕立』へと降り注ぐ。
>>238
(塞川)
シュバァァァ――――z____
『クリスタライズド』を羽ばたかせ、『紙人形』へ突撃させる。
羽を付着させての『ガラス化』に挑むが、
ブァ
『シヴァルリー』の一撃を受け、
サ . 『紙人形』はバラバラに散らばっていく。
ァ
不規則に宙を舞う紙片に対し、
ァ 羽を『擦り付ける』ことは敵わない。
それは、落下する『紙』に対しても同様だ。
宙に浮いた『紙片』には『力』が逃げ、羽根を『植え付ける』には当たらない。
>ALL
上半身の『紙束』が散る中、紙皺を帯びた『掌』は確かに、
ピタァ
『シヴァルリー』の『蹴り足』に触れ、
ピシシッ
シピィッ!
瞬間、『シヴァルリー』と『夕立』の『顔面』に、
深々とした『スリット』が切り込まれる。
痛みはない。僅かな『違和感』が生じているだけだ。
――――だが、
グボボボッ!!!
『夕立』の息が止まる。
強烈な『吐き気』が襲い、喉を圧迫する。
何かが、『唾液』を根こそぎ奪う、『無機質』な異物が、
『口』の中に押し込まれている。
ゴボッ
ゴボォッ!!
『呼吸』が阻害され、『意識』がグラついていく。
240
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/27(土) 01:22:25
>>239
「ム……この『スタンド』。
直線的な『攻撃』は効果が薄いか……。
そして、私の『クリスタライズド・ディスペア』。
あいつを攻撃するにはちーと頭を捻る必要があるなァ」
バラバラに散らばった『紙人形』を見た瞬間、
『クリスタライズド・ディスペア』を、勢いそのままに壁面へ『特攻』させる。
その後、本体が『椅子』を引きずって『夕立』の方向へ踏み出し、
助走をつけて『椅子』を『ガラス化』した壁面へ投げつけ、穴をあける。
紙の動きを穴からの風によって遮ることを狙う。
241
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/27(土) 01:22:50
>>239
質問
・上半身の紙束が散る中、とありますが、足に触れている『掌』も飛び散っている一部ですか?
242
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/27(土) 01:27:52
>>241
>・上半身の紙束が散る中、とありますが、
>足に触れている『掌』も飛び散っている一部ですか?
『紙人形』は『紙片』となってバラバラに散っています。
243
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/27(土) 01:43:05
>>239
「ッ?!」「『スタンド』として形がある状態でも、打撃は効かないのか…」
『紙』を人型としてまとめ作り上げているなら、その形で固定している以上打撃は通ると思ったが、甘かったか。
強いパワーで攻撃しても、ダメージにならずに散らばるだけだ。
そして散らばったところで、各パーツは思い通りに動かせる。打撃は無効、そう割り切る。
そして。
「がっ…?!」
これは『紙』か。『スリット』から紙を奪うだけでなく、紙を中に入れることもできる。
そして奪う時と違って、中に入れる時は一瞬なのだろうか。
何にせよ『掌』を『シヴァルリー』のパワーで払い、敵スタンドから距離を置く。
その後、喉に指を突っ込んで口の中に挟まったものを取る。
指で取れない程奥深くなら、『シヴァルリー』で4本目の『釘』を取り出し、その詰まったものに突き刺す。精B
そのまま喉の奥に落ちないほど挟まっているなら、突き刺すことで引っ張り出せるだろう。
244
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/27(土) 20:59:46
>>240
(塞川)
バシュゥゥ――― ―
。
ハ ァンッ!
『クリスタライズド』を矢のように『特攻』させ、
壁面へ『ぶちかまし』を放つが、――――『硝子化』はしない。
『クリスタライズド・ディスペア』の『瞬間硝子化』は、
『自動車』を超える大きさの物体を対象にすることは出来ない。
『扉』や『シャッター』など、『後付け』された物体であれば、対象とはなる。
――――だが、『壁』とは『建物』そのものだ。
『硝子化』の対象とするには、あまりにも大きすぎる。
『クリスタライズド』は強制解除される。『残機』は『9体』だ。
掴んだ椅子を『振り回す』には、少々重たいか……。
>>243
(夕立)
ガホッ!
ゴボッ
押し込まれた『紙くず』は喉奥までは至っていない。
唾液に塗れた紙片を吐き出し、よろよろと距離を取る。
紙片は無残にも『唾液』を吸って変色し、固まっている。
紙くずを吐き出しながら、『塞川』の傍まで距離を取った。
シュゥン...
『夕立』と『シヴァルリー』に刻まれた『スリット』が解除される。
その理由は不明だ。『意図的』かどうかさえ、明らかではない。
>ALL
ブ ワ
ァ 宙に舞う『紙片』は落下し、床上に広がる。
そして、その『紙群れ』から浮上するように――――
ズ
「人ノ職場ニ来てテ、
ア
ァ 随分ナ『ゴ挨拶』ジャアナイカ」
ッ
――――『紙人形』は、立ち上がった。
それは『両脚』の完成、ヴィジョンの万全を示していた。
まるで『千羽鶴』を人型にしたような、歪な様相をしている。
「色々ト、調ベ回ッテ来タヨウダナ。
裏モ取ラネェデ『特ダネ』ッテ決メ付ケル、
『三流ブンヤ』ニ見習ワセタイ、クレェーダワナァ」
存在するかどうか怪しい、スタンドの『意思』などではない。
ヴィジョンを通じた『スタンド会話』なのは明らかだ。
■─窓窓──窓窓―本棚本棚■
│複□□□□□椅□□□□□鉄 ★:金庫
棚□人□机机机机□□□□□棚 複:複合機
★□□夕塞椅□□□机机机□鉄 人:人型ヴィジョン
│□□□□□□□□机椅□□棚
本□┌───┐■─窓窓窓─■
棚□│応接用││
│□└───┘│
│□□□□□□│
├──┬□┐□棚
│台所□□│□棚
├──┤□│□棚
│便所□□│□│
■─┬┴□┴扉■
│EV.| 非
└─┴────┘
245
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/27(土) 22:42:15
>>244
「ゴホッ、ゴホッ…!」
呼吸を整えながら、喋り出した敵スタンドの方を見る。やはり『視覚』があり、『喋る』こともできる。
恐らく負傷の共有もあると思われるが、打撃は無効。斬撃も、先ほどのように掠らせただけでは大して効かないようだ。
万が一、このスタンドが傷付こうとも本体に全く影響がないようなら、『金庫』だけを丸ごと奪っていく手段も検討すべきか。
そういったタイプは『自動操縦型』であることが多いらしく、こいつはそうでないようだが。
「・・・・・」「『切江』さんを憎んでいるのか?」
動機について訊ねる。
正確には、訊ねつつ時間を稼ぎ、その間に周囲にあるものを調べる。
『ハサミ』や『カッター』などの刃物、または『灰皿』などの、ある程度の重さを持った鈍器だ。
『紙』に対しては、『斬撃』か、燃やすかといったところか。濡らしても直接ダメージにはなるまい。
246
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/29(月) 12:12:36
>>244
「うーむ……中々上手くは行かないか。
こういうのは、私には向かんなァ〜」
壁に激突し、砕け散った『クリスタライズド・ディスペア』を見て、ため息つく。
ハンドバッグからスマホを取り出しつつ、
ハンドバッグをガラス化して、鉄へ渡す。
「こういうのを探してるのか?
ま!こーいう奴の対処札はお決まりだよなァ。
燃やすか、濡らすか………」
『敵スタンド』の動向に気を配りつつ、天井の方を見る。
そうしながら、『立石』へ電話を掛ける。
247
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/29(月) 21:21:21
>>245
(夕立)
せり上がる『吐き気』をこらえながら、
『呼吸』を整え、周囲を観察する。
『ハサミ』や『カッターナイフ』は、傍の机に置かれている。
消しゴムやノリのような、一般的な『文房具』は揃っている。
『灰皿』は『応接テーブル』の上に置かれている。
>「・・・・・」「『切江』さんを憎んでいるのか?」
「憎ンジャアナイサ。
ムシロ、『度肝』ヲ抜カレタ、ッテ感ジダネ。
『千円札』ニ『原稿』ヲ残ス、ナンテナァ。
丁度、『新札』ニ変ワルッテ時期ダゼ。
チョット『バズ』ッチャウンジャアネェノ?
『Gigazine』や『ジモコロ』辺リガ取リ上ゲテサァァ〜〜〜ッッ」
『スタンド』越しの会話ではあるが、
その語調から『嘘』や『皮肉』は感じられない。
>>246
(塞川)
ィィィン...
『クリスタライズド』を『ハンドバッグ』の中に発現し、
『羽根』を擦りつけることで、『硝子化』を試みる。
無論、リスクを負わない『擦り付け』である以上、
『ハンドバッグ』の『硝子化』には時間が掛かる。
(指定がない場合、羽根を擦りつける『硝子化』となります。)
『天井』を見上げる。蛍光灯が等間隔で並んでいる。
>ALL
「『西東社』モ『切江』先生モ、Win-Winダゼ。
――――俺ハ『契約』ヲ切ラレルケドナ。
『例外』ガ許サレルノハ、『力』ト『地位』ガ有ルヤツダケ」
「『クオリティ』ヲ人質ニシテ、『作品』ヲ仕上ゲレバ『評価』サレル。
ダガ、『納期』ヲ守ラナカッタ『社会人』ハ、『無能』ノ扱イッテワケダ」
バァンッ!
握り固められた紙の拳が、『シヴァルリー』へと放たれる。
その『拳速』は、先程とは『段違い』だ。恐らく、『威力』も――――
「ダカラ、俺ハ一番『確実』ナ方法ヲ、取ルコトニシタ。
俺ノ『スロウダイヴ』ノ、スタンド能力ヲ使ッテナ……」
バォォォオオ ― ― ―z_____!!!
.
248
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/29(月) 22:47:06
>>246
「あるいは『塞川』さんの『スタンド』か、ですね」
『クリスタライズド・ディスペア』。
もしあの『紙人形』を『ガラス化』させられたなら、一撃で敵を仕留めることは容易い。
もっとも、紙一枚分にしか効果が及ばない可能性もある。それだけに期待するのは危ういか?
>>247
「職を失うことを恐れてか?」
「だがアンタの『スタンド』なら、金を奪うのは難しくなさそうだが」
まずは攻略の糸口を探す。最初に試すのは、『シヴァルリー』が統制下に置く『斬撃』だ。
それもできれば先ほどのようなかすり傷ではなく、ちゃんと芯を捉えるように放つ必要がある。
『灰皿』は少し遠いか。いや───。
「速い…ッ?!」
『スロウダイヴ』の拳速は、先ほどよりも上昇している。想定と異なっている。
本体の姿は見えないにも関わらず、『近距離パワー型』並の速度だ。
『遠隔操作型』ならこれほどの格闘戦をこなせはしないはずだ。まだ能力に知らない部分があるのか。
何らかのエネルギー源を得ているのか、はたまた本体が近くに隠れているのか。
「『シヴァルリー』ッ!」
『シヴァルリー』は可能なら後ろへ下がりつつ、今度は両手で顎から下を守るように構える。またもや反撃を捨てたように見えるが、今度は違う。
先ほどはただ後ろに下がっただけではなく、『釘』を仕掛けた棚との距離を開けたのもある。
その釘頭を『シヴァルリー』の視界から視認し、能力を発動させ『殺傷力』を奪う。パスBC
引き寄せる位置は、己の左拳辺りに。
先ほどの投擲とは違い、パワーを保ったまま飛んでくる釘は、『紙』程度なら容易く貫ける。
そして貫ける限り、殺傷力の刃は止まらない。まずはこれで『斬撃』が効くのかを確かめる。
249
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/29(月) 22:53:34
>>247
「立石...こいつ、寝ぼけてんのか?」
敵スタンドの話を聞きながら、
全ての『クリスタライズド・ディスペア』は一旦解除。
引き続き立石へのコールを継続する。
「何言ってんだ?ン?
お前はただのコソ泥だろーが。
御託を並べてんじゃあないぜ」
繰り出してきた『スロウダイヴ』の拳へ、
反射的発現した『クリスタライズド・ディスペア』2羽を、夕立の横をすり抜けて特攻させる。
250
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/29(月) 23:30:38
>>248
(夕立)
バオオォォ――z____
『スロウダイヴ』の拳打に対し、
『シヴァルリー』の両腕でガードを固め、迎え撃つ。
ガッ キィィ―――z___
強烈な衝撃が『シヴァルリー』を通じて、『夕立』を襲う。
『真正面』からの攻撃故に、辛うじて『防御』を間に合わせた。
「マダ、『子供』カ。
『金』ダケノ問題ジャアナイ。
――――『生キ方』ノ問題ダ」
>>249
(塞川)
全てのスタンドを解除し、『立石』へ電話を鳴らす。
だが、一向に『立石』からの応答はない。
バシュゥゥ――――z____
『クリスタライズド』を二羽、『スロウダイヴ』目掛けて『特攻』させる。
>ALL
ボスッ!
ボシュッ!
二羽の『クリスタライズド』が、
『シヴァルリー』を打ち据えた『スロウダイヴ』の『拳』に『特攻』し、
ブワサァァ〜〜〜〜ッッ!!
『右前腕部』を構築する『紙束』を散らす。
『雲』を突き抜けるように、『手応え』を感じなかった。
当然、二羽の『核』も破壊されていない。
「ドウシタ? ソノ『程度』カ?」
グォンッ!!
『机上』を薙ぐ、強烈な『回し蹴り』が『塞川』目掛けて襲い掛かる。
バスッ
『シヴァルリー』で引き寄せた『刃の殺傷力』が、
『スロウダイヴ』の左肩を掠める。――――止まらない。
『紙一枚』を裂いても、『スロウダイヴ』は動じない。
■─窓窓──窓窓―本棚本棚■
│複鳩□□□□椅□□□□□鉄 ★:金庫
棚□□人机机机机□□□□□棚 複:複合機
★□□夕塞椅□□□机机机□鉄 人:『スロウダイヴ』
│□□□□□□□□机椅□□棚 鳩:『クリスタライズド』×2(特攻中)
本□┌───┐■─窓窓窓─■
棚□│応接用││
│□└───┘│
│□□□□□□│
├──┬□┐□棚
│台所□□│□棚
├──┤□│□棚
│便所□□│□│
■─┬┴□┴扉■
│EV.| 非
└─┴────┘
251
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/29(月) 23:53:59
>>250
> 「マダ、『子供』カ。
>
> 『金』ダケノ問題ジャアナイ。
> ――――『生キ方』ノ問題ダ」
「…分からない」「『切江』さんも同じようなことを言っていたが…」
「人に迷惑をかけて『秩序』を乱してまで、それは貫くことなのか?」
『シヴァルリー』とパワーは拮抗している。しかしスピードはこちらが劣っている。
今回は何とか防げたが、これを埋めるには、『能力』を上手く使って立ち回るしかない。
背後からの斬撃は失敗、だが『能力』は理解されただろうか?
されなかったならそれでいいし、されてもいい。
『幾つ』『どこに』仕掛けたか、完全に把握されていない限り、相手の意識の中には、常に全方向から斬撃が来る可能性がある。
『シヴァルリー』とはそういう能力だ。
しかし、『クリスタライズド・ディスペア』は直接ぶつかっても『ガラス化』は不可能か。打撃無効故に、衝撃も受け流せるわけか。
そして繰り出される、塞川さんへの攻撃。彼女は近接向きではない、自分が動く。
「せいッ!」
机の上を滑る蹴り足めがけ、拳を繰り出す。パス精BCB
正確には拳だけではない。
拳握る直前に『掌』に奪った『鉄釘』を発現し、釘を指の隙間から出すように握り、それを突き刺す。
人間なら殴り合いには使い辛いが、『シヴァルリー』の膂力はそれを凌駕する。
しっかりと握り込めば、拳の中で釘をがっちり掴めるだろう。
252
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/30(火) 00:00:55
>>250
(打撃のパワー、そして紙の性質……。
それは両立しないはずだ。意識的に切り替えているなら、攻撃の瞬間なら…)
3羽目の『クリスタライズド・ディスペア』を、
向かい来る『回し蹴り』に対して特攻させる。
ハンドバッグを翳して防御行動くらいはとりたいが、
『スタンド』の操作に支障が出そうなら、防御はしない。
253
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/30(火) 00:36:38
>>252
(塞川)
『打撃』の瞬間であれば、『特攻』が命中する。
そう踏んだ『塞川』は『クリスタライズド』の『特攻』により、
『スロウダイヴ』の回し蹴りを迎え撃つ。
パァァァ―――z___ンンッ!!
『特攻』は命中し、『スロウダイヴ』の右脚は『硝子化』する。
だが、その勢いは止まらぬまま、『硝子棒』となった右脚が、
『塞川』の胸部へと吸い込まれる。
>>251
(夕立)
バウッ!
『シヴァルリー』が『カウンター』を繰り出すも、
『スロウダイヴ』の蹴り足は速く、間に合わない。
更には、『塞川』を挟むように『蹴り足』と『シヴァルリー』が相対し、
『ガード』が遅れたことも、二人にとっては災いした。
>ALL
バッ
ガァァァ〜〜〜〜ッッ!!
『回し蹴り』は『塞川』の胸部を薙ぎ払い、
背後にある『応接スペース』までぶっ飛ばす。
ガッシャ ァァ―――z____ンンッ!!
『ガラス製』の『センターテーブル』に衝突し、
思いっきり『ガラス天板』をぶち抜き、床上へと倒れこんだ。
『強化ガラス』製であり、破片が『刺さる』ことはなかったが、
呼吸は荒く、意識は朦朧としている。骨の2〜3本はイってるだろう。
身体中に激痛が走り、しばらくはマトモに動けない。
ビキキッ
「グゥ、 ガ 、ァァァ!!!」
ビシッ
だが、『塞川』もタダでは倒れない。
『スロウダイヴ』の『硝子化』させた『左脚部』は、
深々と『亀裂』が入り、ガラス片が欠け落ちている。
決して、演技ではない『悲鳴』が『スロウダイヴ』から零れ出る。
パァ
アンッ!!
今の音は、『特攻』させたままだった『クリスタライズド』の二羽だ。
二羽は『ガラス窓』へと衝突し、『窓ガラス』を『硝子』へと変じさせる。
その身を犠牲にして。――――既に『四羽』が『強制解除』されている。
これ以上は、『身』を削る羽目になるだろう。
■─<窓>──窓窓―本棚本棚■
│複□□□□□椅□□□□□鉄 ★:金庫
棚□□人机机机机□□□□□棚 複:複合機
★□□夕□椅□□□机机机□鉄 人:『スロウダイヴ』
│□□□□□□□□机椅□□棚 鳩:『クリスタライズド』×2(特攻中)
本□┌───┐■─窓窓窓─■ <窓>:『硝子化』した『ガラス窓』
棚□│応 用││
│□└─塞─┘│
│□□□□□□│
├──┬□┐□棚
│台所□□│□棚
├──┤□│□棚
│便所□□│□│
■─┬┴―┴扉■
│EV.| 非
└─┴────┘
254
:
塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』
:2019/04/30(火) 00:57:16
>>253
「ゲブッ………!?」
仰向けになったまま、起き上がる代わりに、
5羽目の『クリスタライズド・ディスペア』を発現する。
その身を動かすよりも、『クリスタライズド・ディスペア』。
それを動かすことに精神を集中させる。
「フ、フ……脚がブッ壊れたか……?
私のスタンド、『クリスタライズド・ディスペア』……。
トコトンまで、やって、やるぜ……ええ、おい。
根性見せて……やるよ」
『クリスタライズド・ディスペア』を1羽、『鉄』の傍らへ。
『シヴァルリー』と連携すべく、『鉄』、『スロウダイヴ』、
その2人の動きに合わせて動くつもりだ。
(しかし、物体に同化して発現する『スタンド』。
本体にも『ダメージ』が入った事は、幸いではあったが、
他の紙があれば、『スタンド』自体のダメージを修復する可能性すらある。
直接的な『紙』への対処、それがなければ…………)
255
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2019/04/30(火) 22:05:33
>>253
「塞川さんッ…?!」
『釘』で若干リーチを伸ばしたとはいえ、元々の速度の違い、更に見てから対応したのでは流石にスピード差は覆せないか。
だが『カウンター』としては成立しなかったが、既に攻撃は繰り出している。
攻撃を終えた硬直、更に左足からの『苦痛』により敵の動きは遅れるはず。
今更行動を変えるつもりはない。継続してそのまま『左脚』へと『釘』を突き立てる。
256
:
『アポなし泥棒御用なり』
:2019/04/30(火) 23:15:31
>>254
(塞川)
バシュゥゥ〜〜〜ッッ
『クリスタライズド・ディスペア』を飛ばし、
『夕立』の傍らへと羽ばたかせる。
>>255
(夕立)
ブォッ
――――ガギィィ!!
持ち歩ける『釘』の長さでは、到底『リーチ』を稼げない。
だが、『シヴァルリー』は鉄槌打ちを振り落とすかのように、
『スロウダイヴ』の硝子化した左脚目掛け、『鉄釘』を振り下ろす。
>ALL
「ガアアアァァァァ〜〜〜〜ッッ!!」
強烈な『一撃』は、逃げ引かれる『脚部』に追い打ちを放ち、
硝子に刻まれた『亀裂』を、より一層深くする。
「ナメ タ」
「真似」
「シヤガッテヨォォ〜〜〜〜ッッ!!」
ドギュゥゥ!!
傍に置かれた『事務机』を両手で掴み、
『夕立』目掛けて、横薙ぎに振り回す。
ピシシッ!
ピシィッ!!
『事務机』には『スリット』が刻まれる。
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