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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その3

1『名無しは星を見ていたい』:2018/08/18(土) 19:51:06
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

138天雨 サトリ『10cc』:2018/10/13(土) 01:14:06
>>136(夢見ヶ崎)
>>137(GM)

「もっとうらやんでもよろしくてよ!
 なにせ私の家はお金持ちですし、
 うらやまれるのは気分がいいですから」

        フフ

「それで……そうですわね。
 今すぐ慣れさせられれば一番でしょうけど、
 餌やりを代行させた程度では厳しいでしょうし」

そもそも餌やりをさせるのも危険だろう。
それが問題無くできるなら家も大丈夫なはず。

「見張っておくのが無難でしょう。
 ただ、それで『オピネル』が納得するか。
 知らない人間3人に対して、私達は2人。
 戦いでも『数』の優位を活かそうとしていた、
 あの鶏の感覚では『心もとない』気がしますわ」

「ここは人数を分けて1人……せめて2人で小屋を直していただいて、
 残りの人は施設の方を引き続き進めていただくのはいかがかしら?
 それならば多少は信用を得ている私達の方が人数が多くなりますし」

               チラ

三人組に視線を向ける。
まとまって一カ所で作業しているのだろうか?
それとも、各々で進めている感じだろうか?

「なにも、3人そろわないと作業が進まないわけでも無いでしょう」

プロの修理屋とかなら役割分担とかの都合もあるだろうが、
金一はともかく他二人はバイト。『やり方』にこだわりや決まりは無いはず。

139『ペイズリー・ハウス』:2018/10/13(土) 19:09:04
>>137-138(ALL)

 天雨が見るかぎり、三人は一階の窓を手分けして窓が割れないシールの
貼り付け作業などしていた。いま、君達は鶏小屋に集まってる形になるので
三人は表玄関の窓の作業をしているので、見える場所に居ない。
 相談する最中に、一通りの道具を提げた青年が向かって来る。

ヤジ「……んっ、どうかした?」

カンナ「ヤンキーのにーちゃん。表は終わったのかー?」

ヤジ「ヤンキーじゃなくて、ヤジな。
大体一階は連れが終わらせそうだから。パッパーと裏側を俺がね
……あ、なんか問題とかありそうっすか?」

 ある程度聡いらしく、貴方たちの表情から何か不味い事か
ありそうに気づいて鶏小屋より少し距離ある場所で立ち止まる。

 ヤジ「鶏小屋の修繕とか先にして貰いたいなら。俺一人でも
やりますよ。ただ、スタンド関連でなんか問題あるなら
俺一人だと管轄外になるから、手伝い欲しいのが正直な所なんすけど」

 彼一人でも、金網の修繕は可能らしいが……。

140夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/13(土) 21:31:19
>>138
>>139

「――『イギ』なし!!」

サトリの言葉に同意したところでヤジが来た。
彼の方に向き直る。
イタズラっぽい表情で。

「いやー、ベツにたいしたモンダイじゃないよ。
 スタンドとかカンケイないし」

「ただ『ブチキレたキョーボーなニワトリにおそわれる』ってだけだから。
 スタンドにくらべたら、どうってコトないよねぇ〜〜〜??」

ニヤニヤしながら冗談めかして言う。
ま、悪ふざけはこのくらいにして。

「ヤジちゃんはウチらでガードするからさ。
 そのあいだにパパッとやっちゃってよ。
 くれぐれもニワトリさんをシゲキしないよーにね」

         ズギュンッ

トラブルに備えて『ドクター・ブラインド』を発現しておこう。
本体は、作業するヤジの近くに立って、オピネルの動向に気を配る。
『ドクター』は、鶏小屋の中に入ってヤジとオピネルの間に立たせておく。
もしオピネルが飛び掛ってきたら、すぐに妨害できるように。
オピネルにスタンドは見えない。
ジャマされるコトはないハズだ。

141天雨 サトリ『10cc』:2018/10/13(土) 22:16:18
>>139(GM)
>>140(夢見ヶ崎)

「あら――――ちょうどいいところに。概ね明日美さんの言う通り。
 鶏の気が立っているから、大勢で行くと危なそうなんですの。
 だから誰か一人でやっていただいて、その方を私達がガードしようと」

「危険な役目ですし……無理強いはしませんわよ。
 貴方方と私達は『対等』。命令権はありませんもの」

無理強いはしないと言われて『じゃあやめときます』とは言いづらいものだ。
もちろんどうしてもいやなら他の二人に当たるが、出来ればヤジに任せたい。

「ああ、そうですわ。お疲れになったら仰いなさい。
 私のスタンド、『10cc』は『疲労回復』が出来ますから」

「ただし、『肉体疲労』に限りますけれどね」

受け入れられたら、『10cc』を発現。
鳥小屋から少し離れた位置に水を撒き、
いつでも『野イチゴ』を供給できるようにする。

疲労は進捗の敵。必要ならどんどん食べてもらい迅速に済ませよう。

142『ペイズリー・ハウス』:2018/10/14(日) 22:16:32
>>140-141(ALL)

 ガシ ガシ

ヤジ「狂暴なニワトリ……ねっ。金網の修繕の原因ってのは
そいつなのかい? まぁ、スタンド扱えるわけじゃねぇなら……」

 ポリポリ……

ヤジ「…………ぁー なんかしてるんっすか?」

 最初は頭をかきつつ、そして頬を掻いて天雨が如雨露を傾けるのを
不思議そうに彼は何をしてるのか理解してない表情を浮かべる。

  ――思えば。

貴方がたは最初の交戦時にも、疑問を覚えていた。
天雨の扱うスタンド『10cc』 それに立ち止まり警戒して
近づかない行動をとった『オピネル』に。

ヤジには『10cc』と『植物』が見えていない……と、言う事は。

       ――クェェエエッッッ……!!

 見知らぬ青年。園の中へ入って来た見知らぬ侵入者。
園児達や、アオキ。それに夢見ヶ崎や天雨に関しては別に良い。
 だが、全く匂いも気配も未だかつて認識したことのない大柄な生き物。

ボス鶏にとって、最愛の番いが孵化の為に命を削る今。寛容と言う
感情はなく、ただ排除のみの意思を瞳に宿す。

 ギンッ――!

 オピネルの二束の足の片方に……『銀色の刃』らしきスタンドが。
軍鶏がつける武器のように発現される! 
 昨日でも、植物を切る際に行われてた回転と共に一瞬。これが出ていたのだ!

 『クゥゥウウッッエェェ工!!』

アオキ「っっ相当 ぶち切れてるよ!」

ヤジ「な なんか話が違くねぇか??
 そいつの迫力や気配。普通の鶏の比じゃねぇんだが」

 オピネルは毛を逆立て、いまにもヤジに襲い掛かりそうに
破れた金網から体を覗かせる。
 捕捉された彼との距離は2、3m程で。貴方たちとボス鶏の距離も
同じ程度だが、オピネルの標的はヤジのみだ……。

143夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/14(日) 23:35:14
>>142

「――めんどくせえ」

その光景を前にして、げんなりした表情と共に本音が口から出た。
しかし『ガードする』と言っちゃった手前、やっぱやらなきゃならんよね。

「あ、ヤジちゃん??なんかコイツ、『スタンドつかい』だったんだってさ。
 いやぁ〜〜〜はじめてしったなァ〜〜〜」

まるで他人事のようにノンキな口調でヤジに告げる。
ちょっと驚いたが、襲ってくるのは予想していたコトだ。
『対処』はできる。

「サトリちゃ〜〜〜ん、
 このまえのタッグマッチでタイセンした『オピネル・ザ・チキン』から、
 『リベンジマッチ』のもうしこみがきてるみたいだよ??」

オピネルから視線は逸らさず、サトリに声をかける。
言葉は冗談めいているが、表情はマジだ。
りりしくひきしまってキリッとしてるぞ!!たぶん。

あと、ちゃんときづいてたからな!!
きのう、やられてるクセにスタンドださなかったから、
もってないとおもっただけで!!
はい!!ショウコのビデオをどうぞ!!

           ↓ 以下、証拠の動画を再生します

>>28

(ショクブツがきられた――あれ??)

『10cc』によって生み出された植物が実体化しているかどうかは、
まだ聞いてなかった。
もしそうでなければ、あのニワトリはスタンド使いの可能性もある。
心の中に警戒心が生まれる。

(スタンドつかいだろーと、そうでなかろーと――)

             ※動画ここまで

はい!!ストップ!!
おわかりいただけたでしょうか!?シチョウシャのみなさん!!

「ヤジちゃん、サトリちゃんのそばにいて」

          「サトリちゃん、ガードはまかせた」

                   「ジュリエット、なんとかいってやってよ」

現在、オピネルはヤジにのみ注意を向けている。
多分、次の瞬間には襲い掛かるだろう。
『それでいい』。
                       ブラックアウト
ヤジに攻撃を仕掛ける瞬間を狙って『盲 目 化』を行う。
当然だが、オピネルが飛び上がったりした場合は、
手の届かない位置に行く前に切り付ける。
『ドクター』のスピードと精密さなら十分に可能な芸当だ。

ないとは思うが、オピネルが攻撃を仕掛けなかった場合は様子を見る。
攻撃するのは確実に隙ができる瞬間でなければいけないからだ。
それに、攻撃される前に攻撃するのは何となく気分が良くない。

ヤジを守るコトはサトリに任せる。
当のヤジ本人にしても、スタンドは見えなくてもオピネルは見える。
逃げるなり避けるなりはできるハズだ。

144夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/14(日) 23:46:47
>>143
オピネルの攻撃が自分にも当たりそうなら、その場から動いて避ける。
直接狙われてなくても巻き添えで食らうコトはありうる。
ただし、優先順位はスタンドの操作の方が上。

145天雨 サトリ『10cc』:2018/10/15(月) 01:30:47
>>142(GM)
>>143(夢見ヶ崎)

「『10cc』――――私のスタンドは『如雨露』ですの。
 今は水を撒いているところ。勿論意味がありますのよ」

          と。

ここで予想外の事が起きた。
正しくは、一度は予想していたが切り捨てた可能性だ。
あれだけ押して発現していなかったのだから、
てっきり無いものと――単に『無茶な強さの鶏』と思っていた。
草を刈り飛ばしたのも、単に『鋭い前足』だと――甘い考えだったか。

「群れを守る自分は『強者』でなければならない。
 昨日負けた私たちに挑む心持はそういう物かしら?」

                ザッ

「明日美さんは嘘を言ったわけではありませんわ。
 このニワトリはスタンドを『隠していた』。
 彼女は間違える事はあるけど嘘はつかない。
 信用できる人間であると、それだけは伝えておきたい」

今後の仕事のこともある。
ヤジに弁明を入れつつ、
彼とオピネルの間に立つ。
これは話すより早く、可能な限り迅速にだ。

「受けて立ちましょう、明日美さん。
 ヤジさん、下がっていてくださいまし。
 貴方は私が『スタンド使い』としてお守り致します」

                 ジリ

「人間の言葉は通じないでしょうけれど、
 これだけは言っておきますわ。
 この方はあなた方の家を直しに来ただけ」

「だから引くとは言えないのが、『雄鶏』の辛い所かしらね」

『10cc』をやや傾けながら目の前に構え、
攻撃を受けてでもヤジに通さない事を考える。
同時に足元に水を流し続け、自分の目の前に草を生やしておく。

146夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/15(月) 16:41:49
>>144
余裕があれば視線を動かして、金網の穴を塞ぐのに使っていた板を探す。
とりあえず場所を把握しておく。

147『ペイズリー・ハウス』:2018/10/15(月) 22:13:26
>>143-146

簡易マップ 現在位置

□■□□
□□□○   ■=鶏小屋及びオピネル
□△☆□   ○=アオキ達 ☆=夢見ヶ崎・天雨 △=ヤジ


ヤジ「えぇ えぇ! 言われずともさっ」

及び腰で、彼は注意深く余り目の前の猛禽類を刺激しないように
ソロソロと数メートル後退を開始する。

 クェェェェッッ!  タンッ  タンッ!

対して、オピネルは行き成り襲い掛かるだろうと二人は考えてたが
始める行動は、貴方たちと交戦の際も行った。その場でのリズムを刻む
跳躍だ。それを行いつつ、ヤジも睨みつけて鳴きながら
貴方たち二人のスタンドに対しても首を向け、唸る。

修繕前に立てかけていた板は、鶏小屋の金網すぐ横に掛かっている。
 ジュリエットもとい、オピネルの妻は孵化に集中して動けない。
そして、天雨は言葉を投げかける。

>これだけは言っておきますわ。この方はあなた方の家を直しに来ただけ


 『クゥゥゥ……ッ! クゥゥウゥ……!!』

その言葉に、激しく鶏冠を横に振りつつオピネルは鋭い威嚇の
細い鳴き声を出しつつ間合いが大分あいたヤジに未だ睨みつけている。

……どうも、何か気に入らない事があるようだ。

148夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/15(月) 23:50:51
>>145
>>147

「おもったんだけどさー……。
 いま、はじめてまともにスタンドをだしたのかもしれないね。
 きのうはスタンドが『でかかってて』、ちゃんとだしたのはいまがはじめてとか。
 もしかしたら……ジュリエットをたすけようとしたのがゲンインで、
 めざめちゃったんじゃないの??」

「きのうのアイツ――あきらかに『ゼンリョク』だった。
 だったら、スタンドださないリユウはない。
 こっちはスタンドつかってたんだから、なおさらそう。
 もし『だしおしみ』してたとしも、
 やられるまでスタンドをださないなんてありえない。
 キゼツさせられちゃったら、ジュリエットをたすけられなくなるんだから」

「めいたんてい『アリス』の『スイリ』――どう??」

           フフン

口元に笑みを浮かべて得意げに胸を張る。
ともかく――。

「なにソレ??
 『リアルバウト』じゃなくて『タップダンス』でたいけつしようって??」

いっそのこと、さっさと襲い掛かってくれたら早く済んだのに。
狙いが分からないから、今は下手に動かない。
板の位置は把握したので、必要があればすぐに確保する。

「なんかさぁ〜〜〜、
 コレってヤジちゃんがいなくなればカイケツするんじゃない??
 サトリちゃん、どうおもう??」

気に入らないコトがあるとすれば、どう考えても一つしかない。
このままヤジの姿が消えれば、暴力ナシで問題解決するんじゃないかと思える。

「でも、そのばあいダレがシュウリすんの??
 ウチらがやる??えぇ〜〜〜??」

「いや、バイトがヒトリでもできるくらいだし、じつはカンタンなのか……。
 デンワでシジとかしてくれたら、そのばにいなくてもイイとおもうんだけど。
 それってどう??」

「まぁ、ヤジちゃんをみとめさせるよりウチらがやっちゃったほうが、
 はやいしラクだよね、たぶん」

「――オジョーサマ、いかがいたしましょう??」

ここは、サトリに意見を求めよう。

149天雨 サトリ『10cc』:2018/10/16(火) 00:19:10
>>147(GM)
>>148(夢見ヶ崎)

あからさまな警戒動作。
サトリは――少しだけ如雨露を下ろす。
自分まで相手を警戒させる必要はないからだ。
ただ、万一の場合に備えて解除などはしない。

「……ヤジさん、そのまま下がり続けて。
 このニワトリの人見知りは想像以上ですわ」

深読みはおそらく必要ないだろう。
なにせ相手は動物だからだ。
ヤジを拒否している――――素直に受けとる。

「明日美さんの考えが正しいとすれば、
 彼は自分の能力を上手く制御出来ない可能性もある。
 そうなると『少し離れる』だけではまだ危険かもしれませんわね」

「……やりましょう明日美さん。私達で、修理を」

                フゥ〜ッ・・・

想定外の仕事にため息をつく。

ヤジに出来て自分たちに出来ない事はあるまい。
なにせ彼はただのバイトだ。『偶然頭数になった』人間だ。
同じく『偶然自分たちが修理をする事になった』二人と、そう変わらない。

「…………相手が動物である以上、
 説得は出来ない。何で妥協するのかも見えない。
 スタンド使いでないヤジさんを『認めさせる』危険も大きい。
 であれば、分かり易く『警戒の元』を断つしかありませんわ」

「ヤジさん、こちらの小屋の修理――『手順』などはありまして?
 それとも、全てアドリブで行うように言われているんですの?」

電話か何かで遠隔指示を貰うか、
あるいは指示書でもあるならそれを借りよう。

それはヤジにとっては不本意――――というわけでもないはずだ。

150『ペイズリー・ハウス』:2018/10/16(火) 22:29:07
>>148-149(ALL)

ヤジ「まぁ しゃあないか。下手に俺が居続けて
面倒事が多くなるのも、あんた達には酷だろうしな。
 見たところ全体的に錆びも幾つか見られるし。
穴の開いてる場所の網ごと良い機会だから全部取り替えるほうが早いかもな」

夢見ヶ崎と天雨の言葉に、彼は素直に引き下がる。
オピネルが同種を守り抜こうと殺気立っている以上、ベストでなくても
危険が起こる確率が低いベターの妙案を選ぶのも一つの良い選択だ。

ヤジ「とりあえず金網だけは出させて貰いますよ。取り外したりとか
限りなく俺が、その鳥公の目に入る危険がるのは御ふた方に任せるって事で」

彼は金一が乗ってきた車のトランクから、新しい金網を出すと
オピネルが見えない位置に置いた。そして、園の内部の清掃に入ると
中に消えていくだろう。
 金一と小林は窓の補修作業を大体終えそうな形だ……。
オピネルは、ヤジの姿が消えるのを視認すると。落ち着きを取り戻し
妻の近くに座り込む。外に向ける目線は鋭いが、園児たちや貴方たち以外
目に入らないうちは、また逆上する事は低いだろう。

151夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/16(火) 23:37:24
>>149
>>150

「よし、きりかえていこう!!かんがえたってしかたない!!
 あんがい、こういうのもいいケイケンになるかも。
 それに、わたしってテサキはキヨウだしさ。
 チャチャッやっちゃおう!!」

大きく頷いてサトリに同意する。
アオキから危惧を聞いた時点で予想はしていたが、案の定の展開になった。
でもまぁ、やるしかないなら手早くやってしまおう。

「あー、ここにきたのがキンちゃんだったらオモシロかったのになぁ――
 って、お〜〜〜い!!トリツケカタとかは〜〜〜??
 セツメイショとかないの〜〜〜!?」

ヤジが去ってしまう前に聞いておく。
もしかしたら説明書があるかもしれない。
もしあるなら、それを見る。

「サトリちゃん――わたし、シンパイなコトがあるんだけどさ。
 ソウダンにのってくれる??」

子供達に聞こえないように、小さく抑えた声でサトリに言う。
平常時と比べると、どことなくマジメな顔つきだ。

「じつは……きのうのよるにカレーたべすぎたから、
 ウエイトコントロールがみだれてないかどうかコワくって……」

タイジュウケイにのるのがコワい……!!
でも、そだちざかりだし、たぶんダイジョーブでしょ。ね??
そう自分に言い聞かせ、この大いなる恐怖を乗り越えよう。

「それはおいといて、もうイッコ――」

         チラッ

小屋の中に戻ったオピネルを一瞥し、言葉を続ける。

「ここをシュウリしたとするじゃん。でも、スタンドもってるでしょ。
 そのきがあったらカンタンにダッソウできちゃうんじゃない??
 しかも、あのセイカクだし」

まだスタンドの詳細は見ていないが、大いに考えられることだろう。
あの外見から判断すると、ひょっとして金網に穴くらいは開けられるかもしれない。
一回では無理でも、何度も繰り返していれば壊される可能性は十分ある。

「いちおう、あとでキンイチにはいっとくよ。
 ここのニワトリは『スタンドつかい』だって。
 アイツをとおして、イサゴさんにつたえてもらえるように」

「いままでどおりココにおいとくってのは、ちょっとムズカシそーだよね。
 ちいさいコがいるしさ。
 『キョーボーなニワトリのスタンドつかい』がおなじばしょにいるのは……
 さすがに、ねえ??」

ここにいる子供達もスタンド使いとはいえ、子供は子供だ。
常識的に考えれば、危害を加える可能性がある動物が、
子供達と同じ敷地内にいるのはマズイだろう。
まぁ、その辺はここを運営している『アリーナ』が決めるコトだろうけど。

152天雨 サトリ『10cc』:2018/10/17(水) 01:51:42
>>150(GM)
>>151(夢見ヶ崎)

ヤジに聞いた事は夢見ヶ崎が聞き直してくれたので、
こちらから二度目は言わないでもいいだろう。
同じことを何度も言われるのは気分も悪いだろうし。

「ええ、いずれこの経験が生きる日も来るでしょう。
 ――――とりあえず軍手でも用意しましょうかしら?」

金網、鶏に対して素手はやや怖い。
そういう手袋のようなものが無いだろうか。
それと、建物方向に水を撒いておく。
金一などが近づいて来るのを察知する用だ。

それから――――

「心配? よろしくってよ明日美さん。
 …………ウエイトは重要だけれど、
 この作業でカロリーは消費出来ますわ」

         「きっと」

カレーのカロリーについては口を濁す。

「……問題はこの作業では済まない方ですわね。
 オピネルは――――流石に看過できませんわ。
 性格だけなら卵が孵るまでの事で済んだけれど、
 貴女の言う通りスタンドを持っているのは不味い」

「とはいえ私達で解決できる話ではありませんものね。
 もし解決するなら、報告しかないでしょう。出来る人間に。
 今は少しでも脱出を防ぎやすいよう、補強するのが出来る事」

         (移動で済めばいいけれど……ね)

自分がスタンド使いを運用する組織ならば、
能力に目覚めた動物を――ただ飼いはしない。

              「……」

(オピネルに罪は無いけれど、そこまで面倒は見切れない。
 子供に無理をさせるよりは、鶏に無理をさせる方が良い。
 ……両方を取れるなら迷わず取るけれど、今は思いつきませんわ)

153『ペイズリー・ハウス』:2018/10/17(水) 20:51:00
>>151-152(ALL)

 夢見ヶ崎がヤジの背に声をかける。彼は、その声に立ち止まり
ポケットからサラサラっとメモ用紙に一枚付け方などの一連の流れを
記入させたものを、金網と一緒に置いた。尚、他にも軍手やら釘と
トンカチなど必要な一式も置いている。

 ヤジ「じゃあ、何か他に必要なものあったら連れか、あのおっさんに
聞いてください。俺個人に用事あるんなら、中で作業してますから」

そう言って、今度こそ彼は立ち去る。

他に残る問題があるとすれば、『オピネルの処遇』だ。
 スタンドが使える以上、このままずっと園で過ごさせるのはどうかと
二人は悩む。それを聞いてたアオキも意見を出す。

アオキ「まっ……こいつは今は奥さんが緊急事態だから気が立ってるけど。
普段はそこまでつっけんどんではないと思うけどね。
でも、スタンドが使えるなら。ただこのまま世話し続けるって言うのも
問題だよね……そのイサゴって人の判断しだいなのかな」

 貴方たちの意見寄りの姿勢だが。ある程度の世話をした愛着もある
正直に言えば、このままの状態でも構わないが。露骨に反対はしない様子だ

カンナ「修理中は、暇だなー」

まつり「餌やりも終わりましたわ」

園児たちは、暇をもてあそんでいる……。

154夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/17(水) 22:29:40
>>152
>>153

「――……??」

不意に押し黙ったサトリの表情を、怪訝そうな顔つきで見つめる。
危険を指摘したとはいえ、夢見ヶ崎にはサトリほどの先見性はない。
別の場所へ移されるだろうとは考えているが、
それからどうかなるかまでは考えが及んでいなかった。

(サトリちゃんはオトナだから、きっとイロイロかんがえてるんだろーな)

自分が思いつくコトといえば、
アオキを含めた子供達が寂しがるだろうということくらいだ。
特に、一番ニワトリ達を気にしていた様子のくぬぎは寂しく思うだろう。

「コドモたちも、オピネルがいなくなったらサビシイとおもうけど……。
 こればっかりは、そのリユウだけじゃねぇ……。
 アンゼンがダイイチだろーし」

相手は動物だ。
お互いに悪気がなくとも、
誤解が重なって大きな事故に発展するという可能性も捨てきれない。
子供達の安全を最優先に考えるなら、やはり共生するのは難しいだろう。

「ま、『ホーコク』はさせてもらうよ。
 『しってるのになんでいわなかった』っておこられるのイヤだし」

とりあえず今やるべきコトは小屋の修理だ。
まず軍手をはめよう。
そしてメモの通りに作業を開始するコトにする。

「あ!!どうせならさ、カナアミを『ニジュウ』にしとく??
 なんなら『サンジュウ』でもいいかも。ま、できそうならだけど」

サトリに声をかけつつ、子供達の方を見る。
退屈してるみたいだし、
あのままにしとくと目が届かないところで何かするかもしれない。
かといって、自分達は今は手が離せないし、手伝わせるというのも危ない。

「ちゅうもく!!キミたちに『ジューヨーニンム』をあたえよう!!
 あのオッサンたちが、ちゃんとシゴトしてるかどうかみはっててくれ!!
 もしかしたらサボってるかもしれないぞ!!」

なので、子供達にも『シゴト』を与えよう。
もちろん本気で言ってるワケじゃない。
修理が終わるまでの間、子供達に大人しく過ごしてもらうための口実だ。
言葉とは逆に、金一らに子供達を見張らせるという意味もある。
子供達の世話は彼らの仕事じゃないが、近くで危ないことをしていれば、
さすがに止めてくれると思う。
彼らも作業中だろうが、ヤジが抜けてきていたところを見ると、
手一杯の状態というワケでもなさそうだ。

「……アオキ、さんにんをコッソリみといてくれない??」

そして、アオキにも念のために頼んでおこう。
子供達の注意を金一らに向かせ、子供達の背中をアオキに見守ってもらう。
万一の場合にも対処できるだろう。

「――サトリちゃん、どうかな??」

顔を動かして、小さな声でサトリにお伺いを立てる。
彼女に他の考えがあれば、それを聞きたい。

155天雨 サトリ『10cc』:2018/10/17(水) 23:30:54
>>153(GM)
>>154(夢見ヶ崎)

「ええ、助かりますわ。ありがとう」

            ニコ

とりあえず軍手やらの道具を用意し、作業に入ろう。

「ここに残したい気持ちは分かりますけれど、
 能力がどういうものか分からない以上は…………
 少なくとも網を強化するとか、専用の飼育員を雇うとか、
 何かしらオピネルのストッパーは必要になるでしょうね。
 普段来る職員がそういう能力の持ち主なら話は早いでしょうけど」

「当座は明日美さんの言う通り、二重三重にでもしましょうか」

内心は、そう上手くはいかないだろうと考えている。
大人と言えば聞こえはいいが、小賢しいだけかもしれない。
サトリはそれを恥ずかしい事とは思わない。『成熟』はそういうものだ。

                     チラ

と、暇そうな子供たちが目に入った。あまりよくなさそうな兆候だ。

(……子供達にも何かひまつぶしを与えるべき?
 遊びの指示までするのは過保護な気がしますわね。
 とはいえ……どうしましょう。私達に構ってあげる余裕はない。
 作業の邪魔になる可能性もあるし、金一達に近付けるのは……
 けど、勝手に近づくよりはいいかしら? 何か『やること』を与えれば)

機能から見ている限りではそこまで分別がない子たちではない。
空気は読めるというか、真剣に作業しているのを邪魔したりはするまい。

「…………」

(見張り――――私達が作業を代わっているのだから、
 その分ということで仕事としての妥当性もありますわね)

「とても重要な任務ですわよ。私達の家の安全に関わる事ですもの!
 しっかり見張っておやりなさい……ただし、手は出さないようにね。
 あの方たちにはあの方たちなりの『進め方』があるでしょうから、
 おかしな事をしてたりサボっていたら戻ってきて報告してくださいまし」

             「出来るかしら?」

子供に仕事をさせるのはどうかとは思うが、
これくらいならまあ、お手伝いの範疇だろう。
あとで時間があれば御褒美に何か作ってあげる気はある。

カンナなどの暴走を防ぐためにも、異常事態が起きた場合は戻るよう補足する。
また、目的をはっきりさせるために『手出し無用』も明言しておくのがいいだろう。

                 「――――私なら、こうしますわ。
                   それ以外に変える必要はない。
                     名案だと思いますわよ明日美さん」

夢見ヶ崎には、同じく小声でそう返しておく。彼女の案ありきなのでそこははっきり伝えておく。

156『ペイズリー・ハウス』:2018/10/19(金) 20:20:58
>>154(夢見ヶ崎PC)

貴方はアオキに対し三人の見張りを頼みつつ修理に勤しもうとする。
 だが、彼女の返答は肯定とは異なった。

アオキ「私も手伝うよ。一人だけじゃ、何かと大変だろうし
そっちも知ってる通り。わたし、こう言う『手仕事』に関しては
専門分野だよ?」

 少し淡く輝く手、『サバジオスの手』でトンカチを握るアオキ。
なるほど、確かに彼女はこう言う仕事ならプロレベルだ。
 効率を考えるなら、彼女が修繕を担当しつつ。補助に誰か一人
付けば短時間で終わるだろう。

アオキ「逆に、三人の見守りは。サトリか、明日美どっちかに
お願いしたいんだけど どう?」

>>155(天雨PC)

 カンナ「あいつらの見張りかー しょーがないなー」

 まつり「その代わり、お昼は豪華にお願いしますわー」

二人は口々に勝手に告げて了承に入り、園児三人は表口に向かおうとする。

そこで、アオキから貴方に対し提案を向ける。

アオキ「別に見守りが嫌とかじゃなくて、効率を考えると私が
修繕したほうが確実に早いんだよね。一応、支えたり鶏が勝手に
逃げ出したりしないように一人手伝いは欲しいから。その間だけ
どっちか、あの子達の御守りをしてくれない?」

 と、言うのがアオキからの提案だ。

157夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/19(金) 22:21:06
>>155
>>156

「おうおう、たのむぞ!!
 セカイのメイウンは、キミたちにかかっているのだ!!」

テキトーなことをほざきながら、三人を送り出す。
ひとまず、あっちはコレでよし。

「じゃ、さぎょうのメインはアオキにまかそっか??そっちのほうがはやいね。
 のこるのは、わたしがリッコウホしようかな〜〜〜。
 ニワトリがにげだしたら、ババッととっつかまえるよ」

『ドクター』はパワーに関してはイマイチだが、
ニワトリ一匹くらいならどうとでもなる。
パワーがなくとも、『能力』を使って抑え込めばいいんだし。

「サトリちゃん――むこうのほう、たのんでもいい??
 キンイチがキョーイクジョーよくないコトしてたら、ビシッといってやってよ」

ニワトリ達の方も気にしながら、サトリに問いかける。
個人的にアオキと話したいというのもあるが。
結局、昨日は入浴中もあんまり喋れなかったし。

「ま、アイツはソンザイじたいがキョーイクにはんしてるかぁ。
 『ハンメンキョウシ』ってヤツ??
 いや、そんなコトいったら『ハンメンキョウシ』にシツレイだなー」

好き放題のことを言っているが、良心は痛まない。
実際にそう思っているからだ。

158天雨 サトリ『10cc』:2018/10/19(金) 22:46:26
>>156(GM)
>>157(夢見ヶ崎)

「――――ああ! それもそうですわね。
 でしたらお任せしましょうかしら……
 ええ、お手伝いは明日美さんに任せましょう」

明らかに適役である『サバジオス』というか、
アオキを手伝わせるのを想定していなかった。
彼女は『仕事』でやってるわけじゃないからだ。
が、本人がやるというのなら任せない理由がない。
そして『サバジオス』に欠けた点を埋めるなら、
自分よりも夢見ヶ崎の『ドクター・ブラインド』がいい。

「つまり見張りは任されましたわ。
 私が見張っているからには、
 余計な事は起こさせなくてよ」

(もっとも……金一もこちらから構わない限り、
 少なくとも今の時点では何も妙な事はしていない。
 信用出来る人柄ではないにせよ、やはり悪党ではないのでしょう)

自分から騒ぎを起こすとか、ちょっかいをかけにくるとかは無い。
むしろ子供達が迷惑をかける事を懸念した方がいいのかもしれない。

ただ、聡明な夢見ヶ崎がああも厳しく当たる相手だ。
ちゃらんぽらんという言葉だけで済まされないような、
何か致命的な『やらかし』をする可能性もなくはない。

「――――やっぱり私も着いて行きますわ!
 何かあるたびいちいち報告に戻ってきてもらうのも、
 貴女達を無駄に走らせるようで申し訳ありませんものね」

(あの小林という人もどういった人間か分からないし、
 あまり楽観視はせず――――『仕事相手』として見ましょう)

そういうわけで、数に余裕がないとかではなければ軍手はしたまま、
三人の子供について、金一たちがいるであろう方へと向かうことにする。

159『ペイズリー・ハウス』:2018/10/20(土) 22:48:10
>>157(夢見ヶ崎PC)

アオキ「アスミは、あの金一って言う人の事。随分毛嫌いしてるんだね」 フッ……

僅かに笑いつつ、彼女はプロフェッショナルにトンカチを扱い新しい
金網を取り付けていく。オピネルは少し鋭い目つきでアオキと貴方を
睨んでるが大人しい。数羽の鶏が千鳥足で外に出ようとするが、スタンド
を使わずとも取り押さえて中に戻せるだろう。

アオキ「……正直さ。アリーナの人達って あんまり好きじゃないな
以前、ちょっと事件に巻き込まれた時から。色々としてくれてるけど
はっきり言うと、あんまりプライベートな生活にまで口出しして欲しくないし」

アオキ「何でも屋てきな人達なんだろうけどさ。別に正義漢でやってるでもないし
趣味とか自分の好奇心満たすのが第一見たいな所があって。それが何か嫌
 助けてもらってる手前、強くは言えないけど……これって我がままかな?」

アオキはアリーナに対しては幾分と含むところがあるらしい。

>>158(天雨PC)

 貴方たち四人は正面玄関に行く。
ヤジは、既に中だとして。残る二人だが……一階の窓の補強は終わったらしく
作業はしてない。代わりに、窓付近で座り込むようにして、小林が何やら
じっと目を閉じて図面のようなもの持って固まってる。金一は貴方達の
目に入る場所にはどうも居ない。

カンナ「なんだー? にーちゃん寝てんの?」

小林「ん……あぁ、四人とも鶏たちへの餌やりは終わりましたか?
 どうも、彼が少し諍いを起こしてたようですが。何か気分を害する
ような事はありませんでしたでしょうか?」

まつり「ボスの鶏が、あのヤンキー風味の方が気に入らなかったですの。
……あら? そう言えば、何故その場に居なかった筈の貴方が知ってますの?」

小林「私の力、ですね。いま、その力で二階から天井付近を観察しています。
宜しければ、御一緒に拝見しますか?」

小林と名乗る青年は、丁寧な口調で貴方達に告げると共に上空30m程から
ビー玉程度のブリキの金魚らしいものを収めたスタンドらしいものを降下させて
貴方たちに見せる。これが、彼のスタンド能力のようだ。

小林「遠隔操作で視察できる能力です。これで、屋根や人の手が届きにくい
窓の傷などを観察して金一さんにご報告してから修理する手筈です」

カンナ「じゃあ、その金一のおっさんは今は何処なんだ?」

小林「二階へ上がってる最中ですね……そろそろ顔を覗かせても良い筈ですか」

小林青年の言葉が確かなら、金一はいま園の二階内部のようだ。

160夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/21(日) 01:07:41
>>158
>>159

(ふんふん、さすがさすが――このペースならパパッとおわりそーだなー)

アオキのテキパキした仕事ぶりを見て、心の中で思った。
また彼女の気分を損ねても困るので、あえて口には出さなかったが。

「――『けぎらい』ねぇ〜〜〜。そうみえる??」

ニワトリ達の見張りをしつつ、そう答える。
実際、客観的に見て厳しく当たっているように思えるのは事実だろう。

「まぁ、ショージキなところ『キライ』ってワケじゃないかな。
 あれは、なんていうか――
 いっしゅの『アイジョウヒョウゲン』みたいなもんだよ」

別の言い方をすれば――『オモチャ』にしているというコトだ。

「あ!!だからって、ベツに『スキ』ってワケじゃないから!!
 カンチガイしないでよね!!」

誤解を招くような言葉を使ってしまったことに気付き、即座に否定する。
いかんいかん、われながらシツゲンだった。
いご、チューイしよう。

「ま、なんつってもアイツはイイカゲンなヤツだしさぁ。
 じっさい、わたしはヒガイシャになったコトあるし」

……いっとくけど、わたしは『あのコト』をわすれてないぞ。
『アリーナ』でシアイをしたとき、
わたしはたたかうまえからノウリョクをかけられた。
かりにもサポーターのクセに、
そのカノウセイをこれっぽっちもシテキしなかったコトをなァ――ッ!!
わたしは、そのコトをちゃんとおぼえている。
だから、イマイチしんようしてないのだ。
デカいクチをたたくワリに、うだつがあがらないというのも、
シンヨウのひくいリユウのひとつではあるケド。

「いや〜〜〜それはフツーでしょ。
 プライバシーしんがいされるのは、だれだってイヤだとおもうよー。
 わたしだって、かってにジブンのへやにはいられたらキレるし」

とはいうものの、アオキの場合は事情が違ってくる。
彼女は、『アリーナ』が運営する施設で暮らしている身だ。
立場上、言いたいことがあっても大きな声では言えないのは辛いだろう。

「……なんつーかさ、これからモヤモヤするコトがあったらいってよ。
 ココロにたまってるモノはきだすと、ちょっとはラクになるしさ。
 かわりに、わたしがモヤモヤしたときもきいてもらうけどね!!」

文句を言えないアオキの代わりに、『アリーナ』にアオキの要望を伝える――
とまでは言わない。
できるならしてあげたいとは思うけど、
そんなことが簡単に実現するとも考えていない。
だけど、アオキの愚痴を聞くくらいはできる。
根本的な解決にはならなくとも、いくらか気持ちを軽くできるかもしれない。

161天雨 サトリ『10cc』:2018/10/21(日) 23:35:55
>>159(GM)
>>160(夢見ヶ崎)

一階の窓を一通り確認してから、小林に近付く。
一瞬サボってるのかと思い眉を顰めたが――

「『能力』を仕事に役立てていますのね、
 素晴らしい事ですわ……ああ、
 向こうのことはお気になさらないで。
 諍いの原因はヤジさんではなく、
 うちの『ニワトリ』の方ですもの……」

むしろ逆だったらしい。素直に賞賛を入れておく。

「勿論ニワトリにも罪はないけれどね」

オピネルが悪い、という空気にはしない。
それはくぬぎなどには居心地が悪いだろう。

(金一の現在地も把握しているあたり、
 数は一体じゃあないという事かしら?
 それとも単に推測をしているだけ?
 ……スタンドが絡むと『推理』は無理ですわね)

「……せっかくここまで来たんですし、
 金一さんの様子も見てみましょうかしら。
 小林さんのスタンドの『視察』は、
 私達が見ていたら集中出来ないでしょうし」

(金一に子供達を近づけるのはよくない、
 気はするけれど……下手に避けるのも失礼。
 子供達はあの男に特別嫌悪感もないでしょうし、
 私もそれほどは無い。明日美さんとアオキさんはある)

    (……このメンバーで話しておくのが無難ですわね)

一度くらい交流をした、というのは意味がある過程だ。
金一はかなりの話好きに見えたし、無言で帰るのは『モヤモヤ』もあるだろう。
サトリが見ていないところで勝手に妙な話をされるよりは、今『機会』を設けたい。

            ・・・まずないと思うが、仕事の手抜きが無いかも見ておきたいし。

162『ペイズリー・ハウス』:2018/10/23(火) 20:51:14
レス遅れ失礼しました
>>160(夢見ヶ崎PC)

>カンチガイしないでよね!

「はは。わかってるよ」
アオキは貴方の言葉に笑いつつ、テキパキと作業を済ませていく。
一枚の金網はほぼ取り付けられて重ねる二枚目の修繕に移る。

 「……アリーナに入るようになったのはさ。一度、浚われかけた事が
あったんだ。風呂場での傷も、それが原因」

 ぽつりと、彼女は表情を薄くして呟く。

 「アスミは、『エクリプス』って知ってる?」

>>161(天雨PC)

小林「わかりました。何かありましたら、此処で図面のチェックに
暫くあたっているので報告して下さい」

金一「おーしっ、着いたぜー! とりあえず何処からだ、おいっ」

小林青年の言葉が終えると共に、金一が窓から身を乗り出す形で顔を出す。

小林「まずは屋根の、東側の地点ですね。少し罅が入ってますから……」

金一「おぅ! んっ、あぁ そこの嬢ちゃん達。わりーんだが
もう一人の連れに掃除器とか雑巾の置き場所教えておいてくれ!
 これから俺たち結構忙しいからな!」

金一と小林青年は、これから屋根の本格的な修理に移行するようだ。
となると、ヤジが園の内部の清掃に集中するのだろう。
 中から掃除機をかける音などは聞こえない。もっとも、中に入った
ばかりだろうし、チリトリや箒で掃除してる可能性もあるが……。

尚、明日美と天雨も昨日いろいろと内部を見回った事で掃除器具など
何処ら辺に置いてあるか把握してる(※何処に置いてあるかPLが
勝手に決めて問題ない)

163夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/23(火) 22:24:42
>>161
>>162

「『エクリプス』――」

その名前には聞き覚えがあった。
金一から聞いたし、ベティからも確か聞いたような覚えがある。
スタンド使いを擁する犯罪者の組織。
もっと分かりやすく言うと『なんかすげーヤバいヤツら』。
夢見ヶ崎の中での印象は、大体そんなところだ。

「うーん、どっかできいたようなカンジがするけどなぁ。
 『けしょうひんメーカー』だっけ??あ、あたらしい『ファッションブランド』??」

一見とぼけたような言葉を返す。
それから、おもむろに『サングラス』を外した。
『ドクター・ブラインド』を出しているので、何かあれば『音』で分かるから問題ない。

「スタンド使いの『犯罪組織』――私が知ってる事は、それくらい」

「……続けて。私、聞くから。さっき約束したもんね」

鶏小屋を背にして、アオキの話に耳を傾ける。
手の中では、外したサングラスを弄んでいる。
これを外したのは、気持ちを切り替えるためだ。
今、目は見えていない――。

164天雨 サトリ『10cc』:2018/10/24(水) 00:11:44
>>162(GM)
>>163(夢見ヶ崎)

「ご機嫌よう、金一さん。
 掃除用具――――ああ! そういえば、
 私達の方からは説明していませんでしたわね」

(この様子だと監視を本当にやる必要はありませんわね。
 少なくとも自分の仕事には熱心に取り組んでいる。
 あとはヤジさんに場所を案内して、それから戻れば、
 恐らくはアオキさんの能力なら一通り済んでる頃でしょう)

「ええ承りました、伝えてまいりますわ。
 屋根に上るんでしたらくれぐれもお気をつけて」

    クルッ

「そういうわけですから皆さん、ヤジさんのところに行きましょう」

自分以外の一行に、次の目的地を告げる。

掃除用具はまとめて置いていたはずだ。
トイレやふろ場、洗い場などの用具は、
それぞれの場所の近くにあったが、
基本的な床清掃の用具はまとめてある。

(――――それにしても、一人で全部やるのかしら?
 まあ、仕事を私が無償で手伝うのは筋違いだけれど)

なかなか重労働だろうし、案内は早めにしてやろう。
とりあえずヤジが居るであろう場所に向かうことにする。

165『ペイズリー・ハウス』:2018/10/24(水) 20:43:07
>>163(夢見ヶ崎PC)

アオキ「……あいつ等はさ。数年前に、まだ子供だけどスタンドを
宿してる奴等を浚ってたんだって」

「私も……その一人として目を付けられた。まぁ、スタンドを覚えたてで
まだ周りの事なんて気にかける事が疎くて私が馬鹿だったのも原因の一つだよ。
学校の音楽の授業や、図工とかでも神童レベルのものを演奏したり工作したら
どうなるかなんて、普通に考えればわかる筈だったのにね。
 ……端的に言えば、いま此処に私はいるし助かったけど。あんまり正確に
思い出すのが嫌なぐらいな体験はした。犯罪者だって事は知ってるけど、目の前で
浚ったやつらが死ぬ場面も見たし。家族も危険に晒して、関係も悪化したし……」

そこで、ふぅーと長い溜息がこぼれた。金網の二枚目も完了しそうだ。

「だから、こんな手。私にとっては半分ぐらい忌まわしいさ。
誰かは神の手って言うけど。私からすれば呪い見たいなもんだしね。
……けど、こんな手を持ったから。今日と昨日は幾らか楽しく過ごせたって
思えば、まっ……サバジオスも悪くないのかもね」

そう、少しだけ口の弧を吊り上げて笑う姿に陰は余り見えなかった。

>>164(天雨PC)

 小林の指示に従い、金一は軽い調子で屋根に上がりつつ修理道具を
携えて仕事を開始する。命綱などは無いが、いざとなれば小林もスタンドで
助けるし、アレも一応スタンド使いの筈だし問題ない。

園児たち三人が素直にはーいと言うのを聞きつつ、園に入る。
 掃除をする音などは聞こえない。もっとも、清掃をする器具を探してる
最中だろうし、まだ始めてない可能性もある。

まつり「何処に行ったのかしら?」

カンナ「うーんっ、事務所っぽいと思うぞ! あっ、さぼって
そうなら脅かしてやろう!」

まつり「そうですわね!」

 三人はひとまず事務所に行こうとするようだ……。

166夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/24(水) 22:20:42
>>164
>>165

アオキの話に黙って耳を傾ける。
彼女は笑ってくれた。
話を聞くことで心を軽くする試みは成功したと考える。

「そう――だね」

フッと微笑し、軽く頷く。
それ以上は蛇足だ。

「じゃ、今度は私の話も聞いてもらおうかな。
 ――っていっても『私の友達』の話だけど」

「その子、生まれつき目が見えなかったんだって。
 『先天性の視覚障害』ってやつ。
 誰もが当たり前に持っているものを、その子は持ってなかったんだ。
 『リンゴが赤い』ことも分からない。
 『赤い色がどんな色なのか』さえも分からない」

「この世界は『持ってる人間』が暮らしやすいようにできてる。
 だから、その子は小さい頃から怪我や事故が多かった。
 人にぶつかったり、物につまづいたり、車に轢かれそうになったりして、
 いつも生傷を作ってた。
 誰も気にしないようなほんの小さな段差でさえ、
 『持ってない人間』にとっては命に関わりかねない」

「でも、その子は無事に育った。
 『音』で『匂い』で『手触り』で、『見えない闇』の中を進み続けて成長した。
 辛いこともあったけど、でも前に進めた。
 だけど、一人じゃ無理だったと思う。
 『支えてくれる人』がいたから、それができた」

「今、その子は見えるようになったんだ。
 『支えてくれた人達』のお陰で、『光』を得られた。
 ずっと暗闇の中にいて、光のある世界を初めて見た時、
 凄く感動したんだって。
 目に映る全てが輝いて見えた。
 『リンゴが赤い』ことも分かる。『赤い色がどんな色か』も分かる。
 家族の顔も、その時初めて知った」

「私も、アオキを『支える人』の一人になりたいな。
 もちろん、アオキを支えてくれる人は他にもいると思う。
 だけど、その一人になりたい。
 『彼女』が見た『光』を、アオキにも見せてあげたいと思う。
 ――そう考えるのは良くないことかな」

167天雨 サトリ『10cc』:2018/10/24(水) 23:18:39
>>165(GM)
>>166(夢見ヶ崎)

「良い推理ですわね、カンナ。
 私が掃除道具を探すなら――――やっぱり事務所ですもの。
 それとも倉庫か。けれど倉庫の鍵なんかも事務所でしょうし」

           「早速行きますわよ!」

遅れたり、先に行きすぎたりしないよう、
三人と共に事務所へと向かう事にした。

「……ああ、そういえば」

        スッ

「そろそろ『台風予報』が来ているかしら?
 機能は夕方くらいとは言っていましたけれど、
 アレは相当『気まぐれ』なものですものねぇ」

「空はまだ、おかしな様子でもありませんけれど」

道中、スマホを取り出して天気予報を調べておく。
具体的に『何時くらいになるか』、そろそろ出ている筈。

(…………それにしても、静かですわね。
 車の音も、BGMもない。思い返すに『自然豊か』ですわ)

掃除以外の音なども聴こえない、
環境音一色の状況だろうか?
だとすればそれは心地よい物だが、
ヤジを探すためにも耳は澄ませておく。

それから、いつでも『夢見ヶ崎』に繋げる画面にしておく。
不測の事態は何度もあったし、彼女に何か伝えるのは早い方がいい。

168『ペイズリー・ハウス』:2018/10/25(木) 19:50:27
>>166(夢見ヶ崎PC)

アオキ「…………悪いわけ ないよ」

「きっと……きっと、その『光』は
とっても綺麗なんだろうなぁ」

そう、アオキは少しだけ。少しだけ頭上を見上げて
万感の思いを込めるように呟く。

アオキ「……でも、まだ私にはさ。
そんな光を見れるか、自信はないよ。
――よし 出来上がった」

 修繕は、一通り終わったようだ。これで
オピネル含め、鶏たちは簡単に出で来れないだろう……。

>>167(天雨PC)

鳥のせせらぎ、森のざわめき。遠くからは金一と小林が
仕事の応答する声が聞こえる。
台風の来る予測時間は『午後六時』だ。

事務所に歩いて行くと、背を向けた人影の姿が見られる。
カンナとまつりが小声でやりとりをする。

カンナ「やっぱ事務所だ。掃除してないぞっ」

まつり「なら、こっそり近寄って大声をあげましょうか」

そう、ソロソロと近寄ろうとして。ヤジの声が静かな一室から
零れるように聞こえて来た。

 「――はい。笹金 蒼樹(あおき)
器具型の支配の女王。今のところ問題あるようには」

 ピタ・・・と、園児たちも聞こえて来た内容と声が
さきほどまで鶏に威嚇されタジタジになってた若者とは大きく異なる
真剣味がある声色を敏感に感じ取って立ち止まる。

 「……はい。残る三人と雇用されてる二名に関しても初期対応のみですが
ランクの兆候はありません。……はい、引き続き任務は続行します」

 pi……。

スマホを切る音が聞こえてくる。まだこちらには気づく様子はなく
扉と言う遮蔽物もあるし、ひっそりと距離もとれるだろう。

だが、ヤジは……彼は何かの『任務』で『アオキ』に関わっている?

169夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/25(木) 20:51:45
>>167
>>168

「――ありがとう」

「見られるよ。その子にだって見られたんだから。
 アオキにだって、いつか見られるはず――」

「私も手伝うし、ね」

サングラスを掛け直す。
修理は終わった。
マジメな話も、ここまでだ。

「さってと〜〜〜シュウリもおわったし、あっちもどろっか??
 ま、サトリちゃんがいるコトだし、ダイジョーブだとおもうケド。
 オピネル!!こんどこそ、おとなしくしてろよ〜〜〜。
 ジュリエット、コイツのボーソーとめてくれよな!!」

「――っていうか、わたしなんもやってなくない??
 ヤバイ!!このままだと、
 きのうたべすぎたぶんの『カロリー』をしょうひできないぞ!!
 この『ギリシャしんわのめがみ』のような、
 ひるいなきプロポーションがくずれてしまう!!」

「ハッ!?そうだ!!はしろう!!
 はしってかえれば、『カロリーしょうひ』できるハズだ!!」

修理の道具やら余った金網やら、そこらに落ちているものを拾い集める。
そして、修理で消費できなかったカロリーを消費するために、
全力ダッシュで園の方へ走り出す。
その前に――。

「あ!!さっきのはナイショにしといてよね!!イメージがくずれるから!!
 アイドルはイメージがたいせつだからさぁ〜〜〜」

と、一言アオキに言っておこう。

170天雨 サトリ『10cc』:2018/10/26(金) 02:34:59
>>168(GM)
>>169(夢見ヶ崎)

       ―――― シュッ

指を口元に走らせ、『静かに』のジェスチャーを取る。
夢見ヶ崎に連絡したいが、今はわずかな物音も危険。
意識しているわけではないが、真面目な顔はしている。

(落ち着けば特に『おかしい』言動ではない。
 アオキさんの能力の有用性を考えれば、
 むしろ『監視の目』を寄越すのは自然。
 無い方が『いい加減』すぎる……けれど、
 ――――それを『偶然居合わせた一般人』に任せるのは不自然)

私情を掘り返せば穏やかじゃない』物を感じなくもないが、
アリーナという組織が無償で、何の対価も求めず、
子供達のための施設を用意しているはずなどない。

もちろん子供に対価を求めるのは『下品』だが、
ビジネスの世界で『上品』を求めるのは浪漫が過ぎる。

(それと、問題は……『ランク』。初めて聞く言葉ですわ。
 兆候という言い方からして『症状』か『状態』か、
 少なくともあれだけ短い邂逅時間で判断出来る『なにか』)

問題は闇組織の実態などという一朝一夕で片付くものでなく、
監視を続ける『主因』であるらしい『ランク』なる言葉についてだ。

それは自分と夢見ヶ崎には知らされていない。
わざわざ仲間のはずの金一や小林と離れて一人で、
立ち聞きの危険を冒してまで電話で話している辺り、
『緊急性』と『隠密性』がある『重大任務』なのだろう。

(アオキさん自身もだけれど――――私と明日美さんに危険が及ぶ可能性がある。
 わざわざ素性を隠して、『人手が足りない』アリーナがエージェントを派遣している。
 アオキさんを調べたいなら彼が世話係にもなれたはずなのに、私達を選んでいる。
 昨日一日何があったかを確認するでもなく、彼しか知らない何かの基準で動いている。
 この感じ、本命は彼。私達は何かを知らされていない――――最悪、『捨て駒』かもしれない)

それはある意味仕方がないのかもしれない。
大義の為の犠牲というのは否定できない。
だが、自分や自分の仲間をその箱には入れない。

          (……もしくは、第三勢力の息が掛かっているか)

(私は『天雨サトリ』。私は仕事に責任を持たねばならない……そして向こう見ずではいけない)

                  「…………」

今問いただしても事実を聞き出す事は出来ないだろうし、
子供達にも危険が及ぶ可能性がある。それは仕事に反する。

≪貴女たち、少し扉から離れていてちょうだい≫

が、ヤジに用があって探しているのも事実――距離を取る訳にもいかない。
子供達を少し遠ざけてから、その分の時間を置いて、事務所の戸を叩く。

その前に夢見ヶ崎に一言、『事務室』とだけ文を送っておく。これは戸を叩く直前でいい。

171『ペイズリー・ハウス』:2018/10/26(金) 21:56:25
>>169(夢見ヶ崎PC)

貴方は修理に貢献してなかったと言うが。鶏達が脱走しない
牽制としての役目は出来てたし、金網を押さえたりするのも
立派な仕事だ。

アオキ「ちょっと、そんな走らないでよっ。
はは 女神にアイドルって…!」

 文句を言いつつも、アオキの顔つきは明るい。

正面に到着すれば、小林が声をあげて図面を見つつ指示を下し
金一も、それに応じた掛け声を出しつつ修理してるのが見えた。

小林「うん……あぁ、天雨さん達は園の中ですよ」

青年がそう短く、不在の人物たちの事を告げると作業へ戻っていく。
それと共にスマホが震えた。天雨から『事務室』と短い送信がきてるのが
確認できるだろう。

>>170(天雨PC)

 
貴方は、『ヤジ』かアリーナ、若しくは別勢力の手勢である事を
認識しつつ、それに対して思考を巡らしつつも行動をしていく。
子供達は、コクッと無言で首を振りつつ遊戯室のほうまで静かに後退する。

 トントン

事務室へのノック。ヤジは、一瞬だけピクッと肩を揺らして首を巡らし
僅かにだが鋭い目つきが扉の窓越しに天雨の目とぶつかった。

 「うん……あー、なんだ天雨さぁん。いやー、掃除道具探してたんスけど
なくて途方にくれてて、俺ってばうっかり」  ハハハハ

 彼は、顔をくしゃっと如何にも何処にでもいる三枚目な剽軽(ひょうきん)
さを纏い……謂わば鶏小屋で相対してる時と同じ軽々さを戻した上で
天雨に少し近づいて声かける。

 「……なんか聞こえました?」

 その笑顔のまま、天雨に尋ねてくる。目は、余り笑ってない。

172夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/26(金) 22:31:11
>>170
>>171

「すぅぅぅ〜〜〜ッ……はぁぁぁ〜〜〜ッ……」

入り口まで来たところで足を止め、深呼吸する。
なかなかイイうんどうになった。
これで、きっと『100kcal』くらいはショウヒできたな!!

「りょーかいッ!!」

小林に告げ、園内に入る。
金ちゃんは……どうでもいいや。
屋根から落ちたりしたら面白いけど。
持ってきた道具とかは、その辺にまとめて置いておく。

「――おん??」

スマホを確認する。
『事務室』――つまり、そこへ行けというコトだろう。

「『ジムシツ』だって」

アオキに言ってから、事務室に向かう。
『ドクター・ブラインド』は出しっぱなしなので、
近くまで行ったら『声』が聞こえるハズだ。

173天雨 サトリ『10cc』:2018/10/26(金) 23:02:34
>>171(GM)
>>172(夢見ヶ崎)

「あら、ヤジさん。こんなところで何をなさってるの?」

          「――――ああ! 掃除道具」

鋭い眼だ。自分も真面目な目をしていると思った。
憶する理由は特にないので、こちらからも近づく。
手の動きには警戒しておく。流石に無いだろうが……

「きっとそうでしょうと思って、探しておりましたの。
 床掃除に使うような『掃除道具』は倉庫ですわ。
 鍵はここにありますから――ちょうどいいですわね」

          ス

鍵かけの方を指さす。

「なにか……『聞こえたか』ですって? それは」

「なにか物でも壊したんですの?
 安心なさい。聴こえませんでしたわよ。
 修理の代金も経費で落ちるでしょう」

「それとも『スマホゲーム』でもしてまして?
 そういう音も聴こえませんでしたわよ。
 まあ、私の部下でもありませんし、
 それを咎める権利はありませんわね」

例示を繰り返して話を長引かせる。

「それとも…………貴方、ここで、なにか。
 私に聞かれては不味いような話でも、してましたの?」

これを聴く権利は『ある』。
むしろ聞かねば仕事に反する。
自分はイサゴと金銭契約を交わして、
子供たちの世話をする様指示を受けた人間だ。

要するに、今この施設の『監督者』のような存在ということだ。
一人で事務室に入り、『何か聴こえました?』などと宣う、
不審な『アウトソーシング』に話を聴く権利は…………ある。

(……問題は、世の中はそういう『常識』だけじゃ回らない事だけれど)

もちろんしらを切られればそれで構わない。
おどけてかわされても、小バカにされても、
こちらに知られたくない一心ならかまわない。
外に出せない長期的な計画というのはあるものだ。
それがこの園やアオキに害をなすことだとしても、
今の自分達の仕事と無関係なら首を突っ込み過ぎてはいけない。

問題は暴力を振るわれた場合や、脅迫を受けた場合についてだ。
立ち聞きのリスクを自分で生んで、そんな手に走る連中がマトモなはずがない。
そんなマトモじゃあないやつに任せた掃除も、マトモな結果になるとは限らない。
これの目撃者が必要になる。だから夢見ヶ崎を呼んだ。これは『子供』じゃだめだ。

夢見ヶ崎明日美は信用できるビジネス・パートナーだ。だから危険な役回りを押し付ける。

174『ペイズリー・ハウス』:2018/10/27(土) 23:02:22
(このレスだけ、順序を逆に投下する)

>>173(天雨PC)

『ヤジ』の服装は、小林と同じ清月の制服を着崩した格好だ。
 手元は、片手はズボンのポケットに。もう一つの手は一瞬
胸のポケットを掻くものの、まだ特に不審な動きはない。

貴方の例示と、切り込むような問いかけに対し数秒だけ
沈黙を生じさせた後、少し悩むように目を閉じて頭を彼は掻く。

「……いんや。何も不味い事は話してないさ
まっ、こりゃ俺の独り言だが。上は身辺がしっかりしてる
彼女よりも、『あんた等』のほうが情報が少なすぎて不審だとよ」

 片目を軽く細めて開けて彼は忠告するように告げる。

「あんた等が、ただの世話好きのスタンド使える以外は普通の
可愛い少女ってだけなら何も問題ないって事さね。
 薮蛇つつかず、って奴さ。お互いな」

 さーて、掃除っすっか と。
彼は、そこで真剣味を完全に打ち消して軽い雰囲気に立ち戻り
清掃を開始し始めた。

>>172(夢見ヶ崎PC)

 貴方たちは使用した大工道具類や器材を纏めておく、片付けるのは
男手の小林がやってくれそうだ。

園に入ると、最初に目に付いたのは。遊戯室の中から顔を出すように
事務室方面を見る子供たちだった。

アオキ「? 三人とも、どうしたの」

『しー……っ』

子供たちは口元で指を押さえるジェスチャーを同時に行う。
不思議そうにアオキが見遣る方向では、少し固い表情に見えるだろう
天雨が事務室の前に立っていた。

 ブィーーーーン……!

掃除機の音がし始める。どうやら、ヤジが清掃を開始し始めたようだ。

175夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/28(日) 00:03:45
>>173
>>174

「しっかりキアイいれてはたらけよー」

掃除の音を聞いて、独り言を言う。
こっちは小屋の修理を代わりにしてやったのだ。
その分、1ミクロンのホコリも見えないくらいピカピカに掃除してもらおうじゃないか。

「――で、こっちは??
 『でんしレンジでタマゴあっためようとしてバクハツした』とか??
 それをやるんなら、タマゴをアルミホイルでつつんでから、
 ミズをいれたマグカップにしずめてチンするとイイぞ。
 ただし、やるときはオトナのヒトといっしょにするコト」

サトリに声をかけたいが、なんだかわからんが近寄りがたい雰囲気だ。
本体は腕を組んで入り口前の壁に寄りかかり、様子を窺う。
『ドクター・ブラインド』は事務室に入り、サトリの横に立つ。

   《 L(エル) 》 
                     《 I(アイ) 》 
            《 G(ジー) 》 
  《 H(エイチ) 》 
                 《 T(ティー) 》

『ドクター』は誰に言うでもなく、無機質な声で独り言を呟いている。
それから、『ドクター』はサトリに向けて肩を竦めて見せた。
『何かあった?』という意味のボディランゲージだ。

176天雨 サトリ『10cc』:2018/10/28(日) 01:33:25
>>174(GM)
>>175(夢見ヶ崎)

返答は想像以上に『真っ当』な物だった。不穏さこそあるが、
不審と目されている自分達への態度としては十分上等と言える。

「私は――――天雨家の長女、天雨サトリ。
 貴方のおっしゃる通り、『世話好き』で『才色兼備』の跡取り娘。
 それ以上の事はありませんし、それ以上の事も出来ませんわ」

          ニコ…

「貴方が『掃除のお手伝い』である限りは、ね。
 ――――それでは、お掃除お願いいたしますわね」

少なくとも、自分が彼や彼の上司なら『丸腰』ではない。
これ見よがしな胸ポケットか、手を入れたポケットか、
何かしら武器を持ってはいるのだろう。今は関係ないが。

こちらとしても『仕事』を邪魔しない限りは何もしない。
というより出来る事がないし、する理由も見当たらない。
事務室の入り口から数歩離れて、ドアを軽く閉めておく。

≪事務室に立ち寄ったら、彼が中で誰かに電話を掛けていましたの。
 察するに――彼は『アリーナ』か何かのエージェントのようですわ。
 恐らく私達の『監視』、あるいは『観察』を任務として受けている。
 ……『ランク』というものの『兆候』が無いかを見張っていて、
 今のところ、私達含めてそれは誰にも出ていないと、そう言っていた。
 それが具体的にどういうものなのかは、聞き出せそうもなかったけれど≫

≪それと……素性の知れない私達は警戒されてるそうですわよ。
  ねえ、まるで『サスペンス・アクション映画』じゃありませんこと?≫

夢見ヶ崎ならこの話を聞いてヤジを襲うような、
短絡的な行動はしない。そういう信頼がある。

≪もっとも、私は『ハートフル・コメディ』をしに来たのですけれどね。
  厄介事には首を突っ込まず、この『三日間』きちんと仕事を終えましょう≫

               ≪向こうから厄介が飛び込んで来ない限りはね≫

スタンド会話で、声を潜め子供達には聞こえないよう、『ドクター・ブラインド』に話す。
それを終えたら『10cc』を解除して、子供達や夢見ヶ崎本人と合流する事にしよう。

177『ペイズリー・ハウス』:2018/10/28(日) 23:59:46
(レス遅れ失礼しました)
>>175-176(ALL)

天雨の言葉に対し、ヤジは特別に何か反応するでもなく
短い返答と共に事務室の掃除を続けていく。

彼がアリーナ、それに関わるであろう組織的な人物で監視員のような
役割である事を二人は互いに共通した。ソレを薄々察するのは
さきほど驚かそうとした園児たち三人も含むのだろう。

カンナ「……なんか、あのヤンキーにーちゃん怪しいんだな」

まつり「まぁ、君子危うき近寄らず ですわっ」

アオキ「? なにがあったかは知らないけど。あまり他所から
手伝いにきた人を邪魔しないようにしよう」

自分が中心となり動きがあるとは思ってないアオキが子供たちを
誘導すると共に、そう言えばと言葉を続ける。

アオキ「昨日の川原に連れてってくれる? お婆ちゃんに
会えるかも知れないし。会いたそうにしていたのなら
挨拶はするほうが良いから」

中にいても、掃除音で子供たちも気になると考えての配慮だろう。
それに、色々隠して動いてる者が近くにいれば敏感な子供達なら
気が散るだろうし、良いアイデアではある。

178夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/29(月) 00:55:41
>>176
>>177

《おっ、いいねぇ〜〜〜。おもしろくなってきたじゃん。
 いよいよ『スリルとサスペンス』のまくあけってカンジぃ??》

《ま、このまま『あかるくたのしいファミリーむけロセン』でもイイけどさ》

とりあえず『ドクター・ブラインド』は解除する。

「かわら――イイんじゃない??じゃ、いってみよっか。
 そういやフキもらったんだっけ。
 っていうか、フキってどうやってたべるモンなの??
 さすがに『ナマ』でくうのはキツそうだよね。
 『テンプラ』にするとか『おひたし』にするとか??
 それとも、やっぱり『ケーキ』か……」

アオキに同意しつつ、四人の後ろから少し遅れてついていく。
その道中、小さな声でサトリに話しかける。

「さっきのハナシさ――わたしのにらんだところによると、
 『ランク』ってのは『キケンかどうか』ってコトなんじゃないかな。
 『ヤツはランクAだ。シマツしろ』みたいな??
 『なつやすみえいが』にはむいてないね、コレだと」

自分達は警戒されており、何か知らないが『ランク』なる物を見張られている。
そして、その『ランク』が変化するような『兆候』は現段階では出ていない。
これらを考え合わせて真っ先に思い浮かぶのは、
自分達が『危険人物かどうか』を調べているという可能性だ。
警戒されているという前提を考慮すると、それが一番妥当に思える。

「それと、コレじたいが『テスト』ってセンもあるんじゃないかなぁ〜〜〜。
 デンワのないようをきかせたのは『エンギ』で……
 わざとアヤシイそぶりをみせて、
 ウチらがどういうタイオウをするかみようとしてるってコト。
 もしヘンなコトしたら、『ソイツはキケンだ』ってコトになるワケだしさぁ〜〜〜」

監視役というからには、きっと重要な役割だろう。
そんな大事な仕事を任されている人間が、
そうそう簡単に正体を知られるというのも不自然といえば不自然だ。
あえて正体を曝すことが目的であったとするなら納得はいく。
そして、もしそんなことをする理由があるとすれば、
まず『テスト』という可能性が浮上する。

「――でもまぁ、たぶんソレはナイとはおもうケド」

軽く笑って、たった今自分が口にした可能性を否定する。
だが、内心では『もしかしたら』とは思っている。

「あと、きになるのは……コレって『ミス・イサゴ』のシジだとおもう??
 『アリーナ』っておっきいからイロイロとゴチャゴチャしてるみたいだからさぁ。
 ってことは、『ほかのトコ』からおくりこまれてきたってコトもあるかもねー」

『アリーナ』は様々な派閥を持つ組織だ。
組織でありながら、集団に近いと呼んでもいいだろう。
だからこそ、イサゴ以外の派閥が監視役を送り込んでくる可能性も、
十分に有り得る。

179天雨 サトリ『10cc』:2018/10/29(月) 06:13:17
>>177(GM)
>>178(夢見ヶ崎)

「何か妙な事をしている、という様子でもありませんでしたから、
 お二人の言う通り、あまり近寄って邪魔しないようにしましょう」

まつり達の言葉には短く、それだけ返す。
細かい事情はアオキの前では口にしない。
過剰に警戒して、一触即発になるのは避けたい。

(…………とはいえ、彼に今すぐ子供達に手を出す理由はないでしょうし、
 じきに来る台風より恐ろしいものではないでしょう。……少なくとも、今は)

実際の彼の立場は分からないのでなんとも言えないわけだが、
何か起きるまでは気にしない、というのが正解なのだろう……とは、思う。

「河原? ああ! そうですわね、雨風が来る前に外に出るのはよろしくてよ」

「ちなみにフキはほかに煮物か、炒めるか、何かと和えるか……
 あとは、そう、伽羅蕗(きゃらぶき)なんかも有名ですわね。
 私もそう頻繁には食べないし、子供好みの味かは……存じませんけれど」

そういうわけで、異論もないので河原に向かうことにしよう。
施設に男三人を残すのはやや不安だが、どうせずっと見張ってもいられない。

「アオキさんに今のところ問題はない、他の五人にもランクの兆候はない。
 ……記憶が定かなら、確かそのような言い方をしていた気がしますわ。
 そう考えれば貴女の説は支持出来ますわね。危険度、あるいは価値判断か」

それでも完全に忘れる、とはいかないのが人情。
夢見ヶ崎の考えは興味深い。同じく、声を潜めて推測を返していく。

「わざと聞かせた、というのもあり得ない話ではないでしょうね。
 私が彼を探したのは、金一さんにそれを頼まれたから……でもありますの。
 そして、小林さんは私の位置を把握できそうな能力を持っている。
 これを組み合わせれば、程よいタイミングで『電話』を始める事は出来ますわ」

「そして、その対応から危険性を探る。無理筋とは言えませんわね。
 ……だとすれば、明日美さんにノータッチなのは気にかかるけれど。
 偶然私に仕掛けられそうな状況だったから、アドリブでやった、という目もある」

金一が探すように仕向け、小林の能力で位置を把握し、丁度いいタイミングで電話を聞かせる。
急造チームならともかく、元より知り合いにも見えるあの三人なら、出来ないコンビネーションではないはず。

「……まあ、『あり得るかもしれない』くらいに思っておきましょう。
 仮に試されていたとして、それが仕事に影響するとも限りませんものね」

決めてかかればドツボにハマりかねないし、あくまで想像に留めてはおく。
それに基づいて動いたりすると、それこそ危険と見なされてもおかしくない。

「ああ、イサゴさん……私がイサゴさんなら、監視を送りたい気持ちは分かる。
 というより、三日間放置するのはあまりに怖過ぎますもの。
 金一さんだけでは足りないと考え、他の手勢を使う……無くはない話。
 この場合、金一さんや小林さんも同じ任務を担っているか、
 少なくとも……任務について、承知はしているのが自然でしょうね」

子供の世話、というだけでも、見知らぬ二人組に任せたくはない。
ましてや『宝石』や『武器』を凌ぐ価値と危険に満ちた子供達だ。
金一だけでは足りぬと考え、非スタンド使いながら聡明そうな彼を送るのは『分かる』。

「逆に、イサゴさん以外の『派閥』がこの施設に噛んでいるとすれば……
 自派閥以外が雇った『素性の知れない人間』を警戒して、人を寄越すのも分かる。
 この場合、推定・非スタンド使いを寄越した理由は見えませんけれど……ね」

この場合イサゴが金一を、他の派閥が金一に乗じてヤジを、という事になるか。
これもまた自然だが、幾分か憶測の色が濃い話にはなるだろう。
非スタンド使いを送る理由も、人手不足で一応の解説は出来るとはいえ不透明だ。

「……まっ、彼が誰の差し金にせよ、仕事を全うしている限り『敵』にはならないでしょう。
 もし私達を無条件で排除するつもりなら、不審視している事を伝える理由はありませんもの」

180『ペイズリー・ハウス』:2018/10/29(月) 21:12:03
>>178-179(ALL)

 彼『ヤジ』が、アリーナ直属の配下なのか。小林や金一も
隠してるだけで、それに関わっているのか。
ランクとは、いったい何を指しての言葉なのか。
 幾つかの疑問は増えたものの、それでも彼らが清掃業のために
来たのは間違いない。貴方たちは再び昨日と同じように森林浴に
繰り出す。今回は、水着も持参してないしアオキ一人も増えたと言う
違いはあるものの、森は変わらず過ごしやすい気温だ。空を仰げば
南西付近に黒っぽい雲が未だ遠くながらも漂っているのが見えるだろう。

 「……うん。おぉ アオキちゃんかぁい。久しぶりやねぇ」

河原まで行くと、あの老婆が同じように山菜取りに来てるのに遭遇できた。
皺くちゃの顔を綻ばせ、老婆とアオキは暫し再会の感動を味う。

 「フキは美味かったえ?」

「あー、まだ食べてないんです。今日にでも佃煮にしようかなって」

 「そうかいそうかい。今日は嵐が来るからねぇ
みんな早めに家でじーっとしとるんやよ」

 『はーい』

 子供達の元気な賛同の斉唱に、目を柔らかに細めて小刻みに
老婆は頷くと共に、夢見ヶ崎と天雨にゆっくりと顔を向ける。

 「あんた達も、嵐の夜は気をつけてなぁ。
此処いらは、たーまに変な風で体を切るのも珍しくねぇからなぁ」

「特に嵐の晩わだ。昔、爺さんの家の者の血筋のもんが
度胸試しだと馬鹿やって、嵐の晩に出て体を切り刻めたってぇ話だ」

 カンナ「へー、そんな事あったんだ」

 まつり「物騒な鎌鼬ですわねー」

……老婆の話だと、夕方 嵐が吹きすさんでる時に屋内から出る事は
余り良く無さそうだ。尤も、老婆の話が信憑性におけるものかさておいて。

アオキ「今度、ゆっくり時間があれば家に顔を見せますので」

 「あー、えぇなぁ。そん時は、腕によりかけて甘い餅でも作るでぇ」


老婆との会話、それに森林浴を楽しむと十二時頃になった。
遅い朝食だったからして、まだそんなに貴方たちのお腹空かない
かも知れないが、万年欠食童子たちは別だ。

カンナ「今日は何のピザだー!」

まつり「十二時はピザと決まった訳ではないですわ。
それで、何のランチなのでしょうか?」

アオキ「うーん……せっかく貰ったフキもあるし、どうするかな」

昼食の献立は未定だ。流石にカレーはもう殆どないか空だろう。

181夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/29(月) 22:31:05
>>179
>>180

「そだねー。
 ガッコーの『ふくそうケンサ』みたいなモンだとおもっときゃあダイジョーブでしょ。
 このままフツーにやってれば、ナニゴトもなく『ハートフル・コメディ』に……」

「でも、もうちょいシゲキがあるのもワルくないかなぁ〜〜〜」

「――なぁんて??」

口ではこう言っているが、サトリの意見には同意する。
自分達は子供達の世話を頼まれたバイトなのだ。
見張られていようといまいと、それをこなしてお給料をもらえばいい。
さすがにプライベートな部分まで見られることはないだろう。
もしそうなったら、うったえてイシャリョウせいきゅうしてやる。

「あ、シューリはちゃんとおわったよ」

「あとさ……アオキは『エクリプス』にさらわれて『アリーナ』にたすけられたんだって。
 『エクリプス』っていうのは、スタンドつかいの『ギャング』みたいなモンで、
 なんかスゲーヤバいヤツら。
 そんなこんなでアオキはココにいるみたい」

本人が近くにいて話すのはどうかと思ったが、
タイミングを逃すと忘れそうなので言っておこう。

「ボチボチきそうだなー……」

空模様を見て呟く。
『視力』を得てから『台風』というものを見たことはまだなかった。
もっとも、『台風』は見るものではないだろうが。

「ほうほう……」

老婆の話を興味深げに聴く。
これこそ、もとめていたシゲキじゃないか??
『カマイタチ』――話では聞いたことがあるが、見たことはもちろんない。

「『アラシのよるにはソトにでない』――ま、ジョーシキだよね」

そう言うものの、内心は『嵐の夜に外に出てみたい』という気持ちがある。
『不思議の気配』が心を惹きつけるのだ。
『怪奇現象・カマイタチ』――なんとも好奇心をそそられる。

(よなかに、ひとりでコッソリでてみるか??)

心の中では不穏なことを考えている。
いや、ソレはちがうぞ。
ワタシはコドモたちがおなじようなコトをしないようにケイカイしておこうと……。
とくに、カンナとかはギャクにキョーミもってソトにでるかもしれないし!!

「フキねぇ〜〜〜。じゃ、『フキのピザ』とか??」

「それがダメなら、いためモノとかてっとりばやいんじゃない??
 おにくやキノコなんかといっしょにいためて、ササッともりつけてできあがり!!
 テンプラとかニモノはジカンかかりそうだし。
 おひたしじゃメインにはならないしさ」

「もしくは、フキをミキサーにかけて『フキジュース』!!
 まいにちのケンコウにコレいっぽん!!」

あれこれと言いながらサトリの方を見る。
彼女の意見を聞こう。

「そういえば、あのさんにんは??おべんとうとかもってんのかな。
 っていうか、まだかえってないよね??」

さすがに三人の分まで作ってやる義理はない。
作業が長引くなら、たぶん昼食は持参してるだろうし。
だから、一応言ってみただけだ。

182天雨 サトリ『10cc』:2018/10/30(火) 15:10:58
>>180(GM)
>>181(夢見ヶ崎)

「……刺激は『くぬぎさんのスタンド』で十分。
 自分から作るような物ではございませんわよ。
 何事もなく、普通に……それが一番、大切な事ですわ」

口ではこう言っているが、内心『アリーナ』の影は消せない。
解決するのは無理だろう……無理だと分かっている。
危険な事に首を突っ込んで仕事を台無しにするのは、駄目だ。
勿論分かっているし、弁えているが、脳裏から消す事は出来ない。
気にし続けながら『ハートフル・コメディ』を最後まで演ろう。

「ひとまず、お疲れ様ですわ明日美さん。
 あとで一応、私も強度を確認はしますけれど、
 手を抜いたりしないのは『信頼』していますから」

「飴でも食べます? ………………」

などと思っていたらアオキの素性にも大きく絡んできた。
まあ、これで『アリーナ』がアオキを観察する理由が、
少なくとも表向きは『保護』なのは察する事は出来るし、
それは安心なのだが……『テロ組織エクリプス』ときた。

(…………ええ、そうでしょう。私だって考えは出来る。
 私の能力はともかく、夢見ヶ崎さんやまつりさん、
 アオキさんの能力を『テロ』に使えば莫大な戦力になる。
 スタンド能力を得て『平和利用』で終わらせるのは、
 それなりに、己を律している……その証左だという事は、
 心のどこかで理解はしていたけれど……やはり『いる』んですのね)

スタンドを『商売』に使う『アリーナ』がいる。
なら当然、スタンドを『破壊』に使う集団がいてもおかしくない。
アオキの『サバジオス』など、その気になればいくらでも悪用は出来る。

・・・そうなると、『アリーナ』による監視は絶対に『必要』なのだ。

(勿論、『アリーナ』がそういう野望を秘めていないとは言えないけれど)

「……かまいたち? 噂には聞いた事があったけれど、
 本当に被害に合った話を聞くのは初めてですわね。
 お話ありがとうございますわ、おばあ様。
 一層気を付けて家から出ずに済むようにしておきましょう」

鳥小屋や花壇くらいしか家の外に施設がないし、
流石に人の命に代えて良いものであるはずはない。
懸念があるとすれば、くぬぎ等がそれらを守るために無茶をする事か?
カンナが遊びた過ぎて外に出る……というのは、流石に子ども扱いし過ぎか。

(……夜中に鶏の様子が気になって、くぬぎさんが外に出る。
 追いかけようとしたところをあの『スタンド』に阻害される。
 有り得なくはなさそうな話ですわね、考えてはおきましょう)

(あるいはかまいたちでオピネルたちが被害を……
 というのは、少し『ネガティブすぎる』発想かしらね)

当然夢見ヶ崎が何を考えているかなどは把握できていない。
サトリは彼女をやや知性的に美化して見始めている節があるのだ。

「フキ……フキ料理は思いつくけれど、流石にレシピまでは……
 インターネットで調べましょうか。幸い、合わせる食材はありますもの」

何も見ずに調理できる『フキ』料理のレパートリーでも
パッと出せたらかっこいいのだが、流石に思いつかない。

「彼ら(三人)の分は……まあ、そうですわね。
 特には考えなくていいんじゃあないかしら?
 確かお昼には帰るような事を言ってらしたし、
 台風を考えれば足止めするのも悪いでしょうから」

「仮にどうしても食べたい、と言い出したら、少し分けて差し上げましょう」

せいぜいお茶の一杯と、なにかお茶請けでも出すくらいが適正だろうし、
それも固辞されてなんらおかしくはない。昼食を共にする必要までは無いだろう。

183『ペイズリー・ハウス』:2018/10/30(火) 20:49:21
>>181-182(ALL)

 貴方たちは、老婆から『かまいたち』の話を聞き、そして
『エクリプス』と言うスタンドを悪用する破壊的な組織たちについても聞いた。
アオキは、夢見ヶ崎の話しを首を向けたが、それに対して特に自分から
何か話したりする様子はなかった。多分、自分が中心の話題だとしても
それが身の危険に直接関わるものでなく、そして話してる事が貴方たちの
仕事としても必要ならばと考えた上での黙認なのだろう。

 さて……貴方たちは園へと戻った。

そして

――驚愕なる場面を目にする事になる。




    ――ジュ―   ジュ―……っ!


カンナ「…………なんで、おっさんは料理をしてんだ?」

 「おぅ! お前ら帰って来たかっ。あと、俺はおっさんじゃなくて
金一って言う素ん晴らしい名前があんだよ! ちびっ子ぉ!
 なんで俺が料理してっかっで!?
小腹が空いたから、この俺が特製金一炒飯作ってるってだけだよ!
 なんならお前等も食うか!? 一人、500円だがなぁ!!」

 まつり「……はぁ……」

 
 ……厨房で、金一が何やら炒飯を作っていた。
でかめのフライパンで、まず御飯を炒めている。隣には、この園の
食材らしき野菜なり解凍したらしい肉も置いてるし……ちゃっかり
貴方たちが老婆から貰ったフキまで置いている。

 色々疑問はある。こいつは修理の為に来てたんじゃないだろうか?
普通、掃除のために来ただけの奴が。なんの許可もなく炒飯を作るのか?
 これは、もしかしたら何か新手のスタンド攻撃なのではないのか……。

ヤジ「……何で俺は、このおっさんと同行する事に頷いてしまったんだろう」

小林「あぁ、お帰りなさい。窓などは割れないように保護は終わりましたし
屋根の修理も終わらせておきました。内部の清掃に関しては、この一階は
終わらせましたが二階が、もう一時間かかると言った感じですね。
 ……このように、あの方が料理をしてる事に関しては私も少々状況を
理解するのに時間を費やしてる次第です」

厨房の隅で、ヤジが頭を抱え。小林青年は貴方たちに出迎えの挨拶と
共に修理と清掃の過程を説明してくれた。残り一時間もしたら終了のようだ。

184夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/30(火) 22:56:58
>>182
>>183

   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 
               ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 
                            ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

            「このヤロー……」

      「なんてコトをかんがえやがる……」

            「『まさか』ッ!!」

            「『それ』はッ!!」

       「 『 チ ャ ー ハ ン 』 ッ ! ! 」

     バァァァァァァァァァァ――――――ンッ!!!!

炒飯ッ!!それは炊いた米飯を多種多様な具材と共に油で炒めた料理であるッ!!
中華料理の一種として分類されるが、冷蔵庫の残り物を活用することができ、
短時間で気軽に作れるという理由から、家庭料理としても根強い人気を誇っているッ!!

「はぁぁぁ〜〜〜ッ」」

「なんかもうリアクションするのもつかれた。
 ランチくらいジマエでよういしとけよな」

「みんな、こんなオトナになっちゃダメだよ。
 しぬまでうだつのあがらないジンセーおくるコトになるから」

大げさな動作でため息をつき、呆れた表情でサトリの方を見た。
『ドクター・ブラインド』で『引っかきラッシュ』でもしてやろうかと思ったが、
さすがに火を使っている時は危ない。
小屋の修理の代わりに昼食を作らせるというのも、まぁ悪くはないかもしれない。
マズいとか、変なモノが入ってなければだが。

「――『ひとり500エン』??『いいよ』」

言いながら、サトリに目配せしておく。
『考えがある』という意味だ。

「でも、アジにジシンはあるんだろーね??」

料理の様子を見る。慣れた手つきだろうか?
金一の好みは知らないが、おかしなモノを混ぜてる可能性もなきにしもあらず。
同時に金一の全身を観察し、念のために『サイフ』の在り処を探す。

185天雨 サトリ『10cc』:2018/10/31(水) 23:40:03
>>183(GM)
>>184(夢見ヶ崎)

「まぁ〜〜〜〜……っ!!! 金一さん貴方……」

無能とかそういう問題じゃないだろう。
何故勝手にフキを使っているのか。
何故勝手に厨房を占拠しているのか。
何故勝手に金を取ろうとしているのか。

「…………呆れましたわ!!」

          「私、呆れましたッ!!!」

「『仕事場』でそのような行いを………………! ましてや『出向先』でっ!!」

天雨サトリはこういう『バカなやつが起こす予定外』が本当に嫌いなのだ!
とはいえ大騒ぎしては子供達を不安がらせるし、自分の『級位』を落とす。
 
     「…………」

             「はぁ〜〜〜〜っ」

「…………ふぅ〜っ。呆れ返って逆に…………落ち着いてきました。
 ヤジさん、小林さん、金一さん、修理の方はありがとうございますわ。
 あと1時間ほど、ええ……最後までよろしくお願いいたしますわね」

                 ニコ…

「ただ、私達も昼食のために厨房を――――明日美さん?」

(どういうつもりなのかしら? ここで500円を払えば、
 それは炒飯は食べられるでしょうけれど…………
 それがマズければ最悪ですし、美味しかったとしても、
 場違いな事をした金一を図に乗らせてしまうだけなんじゃあないのかしら?
 それとも、彼と以前から付き合いがある明日美さんには違う物が見えている?)

夢見ヶ崎に何か考えがあるなら、乗ってみるのもまた一興だろうか?
いつ終わるかもわからない炒飯作りを待ち、その後残った食材だけで、
なんとなく昼ごはんを作るよりは、『金一炒飯』を選ぶのもいいのかもしれないが。

「……まあ、妙なものが入っていないなら、止めはしませんけれど」
 
             「私達のご飯の食材はちゃんと残っていますかしら?」

とりあえず夢見ヶ崎を止める事はせずに、冷蔵庫でも見てみよう。
なんか妙な食材が減ってたりしないだろうか? そこでもある程度当たりは付けられる。

186『ペイズリー・ハウス』:2018/11/01(木) 19:35:10
(レス遅れ失礼しました)
>>184-185(ALL)

>アジにジシンはあるんだろーね?

金一「おいおいっ。こちとら、もう34歳だぜ!?
家事 洗濯 自炊なんでもこざれだぜ!」

自信のある口調で動かす手つきは、確かに言う程度には慣れた手つきだ。
ラー油とか入れすぎな気がしないでもないが、まぁ 普通の炒飯だ。
だからと言って、勝手に親切な老婆がくれた食材を使ってるのは大幅な減点だが。

カンナ「おくさんとかがしてくれないのかー?」

金一「おふっΣ ……ごふっ……」

まつり「カンナさん、察してあげなさいですわ」

カンナの純粋な質問に、軽く金一は崩れ落ちかける。ズボンの後ろ
ポケットに、趣味の悪い色柄な財布がはみだしていた。
 
>私達のご飯の食材はちゃんと残っていますかしら?

ヤジ「えーっと……くそ、あのおっさん。炊飯器の飯ほとんど
使ってやがる。冷蔵庫とかには、まぁ食材は余裕であるけど
これから早炊きすんのも面倒だぜ」

小林「冷凍食品などもありますから。御飯に限定する事もないでしょうが……」

御飯は、ほとんど。あのバカが使ったようだ。

冷蔵庫からは、野菜類とパックに入っていた牛肉類と卵も減っていた……。

187夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/01(木) 21:48:28
>>185
>>186

「――お、おう……」

激しい憤りを見せるサトリの剣幕に気圧されて、やや後ずさる。
なだめようかとも思ったが、それをやるのも躊躇われた。
なので、サトリが落ち着きを取り戻してくれたことに内心で安堵していた。

「ふぅ〜〜〜ん。
 じゃ、そのコトバがホントかどうかたしかめてあげるよ。
 だから、『6にんぶん』よういしてよね」

サトリの方を向いて、悪戯っぽい笑みを浮かべながらウインクして見せる。
こちらの意図は伝わったようなので『ここは任せて』という意思を伝えておこう。
それから――。

     チラッ
          ズギュンッ

金一に悟られないように、金一の背後で『ドクター・ブラインド』を発現する。
金一が料理とカンナの質問に気を取られている隙に、
『ドクター』のスピードと精密さを生かし、ポケットから金一のサイフを抜き取る。
そして、中から『3千円』を抜いて自分のポケットに入れ、
サイフは元通り金一のポケットに戻す。
それから『ドクター』を解除してしまう。
少しでも気付かれそうな気配があるなら、これらの行動は止めておく。
教育上よろしくない行為なので、
抜き取る際は子供達にも見られないように注意したい。

(※テレビのまえのよいコは、けっしてマネしないように!!)

サイフから札を抜いたからといって、別にそのままくすねようとは思ってない。
それは犯罪だし、自分は犯罪者になりたいとは思わない。
これは、あくまで金一がゴネた場合の『念のため』だ。
だから別にできなくても構わないが、まぁできても後で返せばいい。

(みなさん、おしずかに……)

『3千円』の抜き取りが成功した場合は、口元で人差し指を立てて、
黙っておいて欲しいことを三人の子供達以外の全員に伝える。

188天雨 サトリ『10cc』:2018/11/03(土) 16:46:31
>>186(GM)
>>187(夢見ヶ崎)

「どうも、見てくださってありがとう。
 今夜と明日の分が残っているならよろしくってよ」

米が無くなったのは、もう仕方ない。
金一を使わざるを得ない懐事情が悪い。
台風への備えが残っていればそれでいい。
フキの扱いはやや義理を欠くが、食べる訳だから最低限良い。

「…………」

夢見ヶ崎がやろうとしている事は褒められたものではない。
綺麗事だけでは仕事は進まないが、進んで汚い事をする理由もない。
……とはいえ、彼女は私怨で攻撃に走る人間とは思えないし、
今のアイコンタクトは「私に策あり」という意味のはずだ。

ここは強いて止めずに静観し……少しサポートする。

「そういえば、フキを炒飯に入れるのは初めて聞きますわ。
 貴方のレシピ……金一炒飯では普通のことですの?
 それとも、『ある食材を活用する』のが貴方流という事かしら」

           「拝見させていただいても、よろしいですわよね?」

                   ススッ

横から近づいて、調理風景を観察しておく。
あくまで横からだ。後ろからだと振り返られかねない。
また、調理中の腕が当たったり、油が跳ねまくる距離も避ける。

料理を監視するのは自然な動機があるし、実際見ておく必要はあるだろう。
それが夢見ヶ崎の講じる策の補佐にもなるなら一石二鳥、といったところだ。

189『ペイズリー・ハウス』:2018/11/04(日) 20:11:20
>>187-188(ALL)
(ちょっとだけ進行早めるレスでお送りします)

夢見ヶ崎は、六人分の言葉に簡潔に おいおーいと悪い意味での
適当な返事と共に半ばあざとくプロっぽい感じで御飯など上に投げる
金一の背後にスタンドを忍びよらせ……見事、財布から三千円を巻きあげた!

まぁ、この行動に対して園児たちも結構近くにいるので。流石にバレずにと
言うのは不可能だ。だが、彼女たちもアオキや清掃の他ふたりも含め
貴方の行動は悪いものの、指摘するような悪とは感じなかったようで黙認する。
まつりとかは、クスクス笑いそうなのを手で抑えて一瞬気づかれそうになった
ものの、無事に財布も金一のケツの同じ場所に収め直せた。

金一が気づかなかったのは、隣で天雨が横につき背後への気配りを彼の
選択肢から潰したのも大きいだろう。

金一「これは俺の持論だが……フキであれ何であれ。
刻めるもんであるなら、細かく刻んで炒めれば食べれないものはねぇ!!」

アオキ「絶対に威張って言う事じゃないと思うんだけど」

そんな、不安が微妙に拭えない金一のスペシャル炒飯クッキングは
続いて行く。フキの葉や茎を細かく刻んで牛肉、人参などと炒め
更に最初に炒めた御飯と混ぜて溶き卵を終盤部分で混ぜる……そして。

  ドン!!

金一「出来たぜ……これぞ我が金一秘伝の炒飯だぜぇぇぇ!」

カンナ「なに……っ この味は……!」

まつり「そんなっ……期待通りの、焦げた御飯を包む卵とフキの味
更に大体こんな感じだろうなぁと思う炒めた野菜に隠し味だろう醤油っ……」

『ふ……普通の炒飯だーーー!!?』

金一「……ふつーに失礼だなっ、てめぇ等」

 なお、作成終わった炒飯は子供たちには余り好評価とならずだった。
まぁ、不味すぎるとかでもないだけマシ……か?

金一「おぅ、アルカラ。そんで三千円な!
 …………あれ? うん……? ……何時つかったけっなぁ? 俺」

ヤジ「どうかしたのか、おっさん」

金一「あー、うん。何でもない」

三千円も結構な額ではあるため、金一は夢見ヶ崎から受け取った時に
財布の中を改めて、妙な顔つきはしたものの。この状況で盗んだとか
何とかと言っても自分が不利な事を理解する頭はある。
 微妙な感じで、お金を受け取り後片付けなどはした。

 ・・・。

金一「さーって、あとは二階をさっさと済ますかぁ。おら二人とも行くぞぉ!」

ヤジ「……絶対、アレが指揮とるの間違ってんだよなぁ……」

午後になり、残る清掃が開始される。勿論、貴方たちにソレを手伝う
理由もないし、子供たちも参加する気はない。

カンナ「どうすっかなー。河原も行ったし、なんか暇だー!」

まつり「お昼寝するにも早いですわねー」

暇を持て余し始めている……アオキも、少々夕方まで時間あるのを
どう埋めるか悩んでる顔だ。

190夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/04(日) 22:27:05
>>188
>>189

        「――こ、これはッ……!!」

         「この『アジ』はッ……!!」

     「『いたってフツーのチャーハン』ッ!!」

   ドォォォォォォォォォォ――――――ンッ!!

「とくにウマイってわけじゃないけど、かといってマズイってほどでもない……。
 『えッ??おいしい!!』ってハンノウもできないし、
 『ぶッ!?なにコレ!?』ってリアクションもできない……。
 これは――『いちばんコメントにこまるヤツ』だ!!
 『コメンテーターなかせ』だ!!うわーん!!
 『コメンテーターつぶしのキンイチ』という『ふたつな』をしんていしてやる!!」

こんなので500円も取ろうとしてたのか。
その根性だけはスゴイけど、500円も払うほどの価値はない。
まぁ、払ったけど。『金一のサイフ』から。
こんなイイ加減なヤツへの対応は、これで十分だろう。

元々は、500円『払うとは言ってない』と言って、
逆に500円請求してやるつもりだった。
味見してやったお駄賃という名目だ。
当然、金一が出すはずがないのは分かっているので、
お互いの認識に誤解があったという理由で、
こっちが金を受け取らない代わりに、
金一にも金は払わないという形に収めようとしていた。

だけど、まぁ収まったんならイイかな。

「サトリちゃん、おこってない??」

「もしかして――おこってる??」

厨房での自分の行いについて、おそるおそるサトリに尋ねてみる。
やったのは自分だが、かといって良いことだと思ってるわけじゃない。
サポートしてくれたものの、サトリも同じようなことを考えただろうと思う。

「なにしよっかなぁー。たいふうっていつくるの??
 もうそろそろきてるかな??」

窓から外を見て、現在の空模様を確かめる。

「まだきてないんだったら、ニワトリごやのようすでもみにいく??
 たいふうがすぎるまでは、みられなくなりそうだしさ」

特にやることを思いつかないし、
今の内にオピネル達の様子を見ておくのもいいかもしれない。

191天雨 サトリ『10cc』:2018/11/05(月) 03:40:48
>>189(GM)
>>190(夢見ヶ崎)

「確かに、『刻む』と食感は分かりにくくなるし、
 味も――――濃い味付けなら、ごまかせますものね」

         「悪くない発想ですわ」

その刻んで味をごまかした食材は『貰ったフキ』なわけだが。
まあともかく、実食に入るとしよう。食べないのは大損だ。

「これは…………」

(……普通ですわね。大学の頃食べた『学生食堂』の炒飯に似てますわ。
 工夫しているようで特に工夫はなく、材料が混ざっただけの味……
 フキの風味も何もあった物じゃあないけれど……けど、ある意味、
 子供たちに『山菜を普通に食べさせる方法』としては悪くないのかしらね)

「ええ、味も……悪くは無くってよ。ご馳走様」

(当然、この場で……結果が良ければ総て良し、などと言うつもりは無いけれど)

そして、食後。

「…………『外道』には『外道』。
 明日美さんが責められる謂れは無くってよ。
 清廉潔白ですべてが丸く収まるとも思っていない」

「貴女が――――特別間違ったことをしたとは思いませんわ」

           「だから、私は怒ってませんわよ」

夢見ヶ崎には、そのように答えておく。
もちろん子供達にはこのやり取りを聞かれないよう気を遣う。

そうありたい、とサトリは思っている。
合理が感情に勝るのは、仕事の場ではほぼ間違いない。
グレーな状況で、夢見ヶ崎を強く糾弾する事など出来ないし、したくない。

「そろそろ空が怪しくなってきても、おかしくない頃ではあるけれど……」

「そうですわね、一度オピネルたちを見ておきましょうか。
 何かと気がかりですもの……今のうちに不安を減らしておきましょう」

192『ペイズリー・ハウス』:2018/11/05(月) 20:24:57
>>190-191(ALL)

空を見てみると、黒く目立つ積乱雲と思しきものが未だ少し遠くのほうながら
漂っているのが確認出来た。

朝食も9時ぐらいで、お昼ご飯は三時間おいたかおいてないか位で
食べたからして、流石にお腹いっぱいだ。

 コーコッコォコッ・・・

カンナ「おー、綺麗に直ってる」

まつり「相も変わらず、奥さんは動いてませんわねー」

鶏小屋へ六人へ赴くと、ギラッとした眼光でオピネルは入口に
近づいたが。貴方たちである事を視認すると、直ぐに関心失い
また自分の番いの元へ戻っていく。

アオキ「……あっ!」

まつり「どうかしました?」

アオキ「ブレーカー落ちた時、懐中電灯使わないといけないけど。
電池が未だ使えるかちゃんと確認してなかったよ」

成程、確かにそれは大事な事だ。いざと言う時、使えなかったとなれば
一大事に他ならない。

アオキ「事務室の引き出しだったね、確か」

カンナ「うーん、カンナは庭でもう少し遊びたいっ。
腹ごなしの運動もまだだしなー」

まつり「わたくしは、事務室に行くのは吝かでもありませんわ。
少し、確認する事もありますし」

 どうやら、また分担して別行動になりそうだ……。

193夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/05(月) 21:51:37
>>191
>>192

「おー、それはイチダイジだ。アリス・イン・トラブル!!」

「ちなみにブレーカーってどこにあるの??
 そのばしょもおしえといてくれると、さらにオトクでイイよね。
 『セットでかうと50エンびき』くらい」

一日経って、この園の構造も大体は把握できた。
もし真っ暗になっても、ある程度は安全に行動できる自信がある。
暗闇の中で動くことは慣れているからだ。
とはいっても、明かりがあった方がいいに決まってる。

「わたし、のこっていい??
 ダイジョーブだとおもうけど、オピネルとジュリエットのようすもきになるし。
 なんかあったらなんかするから」

「それに、まだ『カロリーしょうひ』できてないし。
 ちょっとカラダうごかしたいなぁ〜〜〜って。
 このスタイルをいじするのもタイヘンでさ」

「でも、もうそろそろ『きそう』だし、ほどほどにしとくよ」

まだ離れているとはいえ、もう目で見える距離だ。
本格的に風が吹き荒れるようになるのも時間の問題だろう。
カンナが避難を渋ったりしなければいいけど――という不安はある。

194天雨 サトリ『10cc』:2018/11/06(火) 04:58:20
>>192(GM)
>>193(夢見ヶ崎)

「特に問題なさそうですわね」

オピネルはある程度慣れてくれている。
人に慣れやすい、というのは良い所だ。
もちろんなついてくれる事は無いだろうが。

「では、私も事務室に行ってまいりますわ。
 運動は後で、室内で出来る物をするつもりだから」

「まつりさんも着いて来て下さる?」

アオキについては当然来るのだと思うが、
まあもし来ないとしても探すのに時間はいるまい。

(まさかヤジさんがまた『密談』をしてる、
 ……なんてことがあったら困りますわね)

予想外の事態はいつでもありえるので、
一応人の気配には気を配っておくことにする。

事務室は先ほどヤジが掃除していたはずなので、
金一や小林と遭遇する事もまずない……とは思うが。

195『ペイズリー・ハウス』:2018/11/06(火) 17:35:19
>>193(夢見ヶ崎PC)

アオキ「ブレーカーは、厨房を向かう通路に配電盤らしいのがあったから
それだね。あれ、結構古そうだけど まぁ大丈夫かな」

ブレーカーの位置を教えつつ、アオキたちは事務へと向かう。

カンナ「よーし、それじゃあ かけっこだ! 園の周りをグルっと
一周して、最初に到着したら優勝だ!」

 タッタッタッ!

カンナは競争を提唱すると、賛成の合否を決める間もなく走り出した!
 くぬぎも慌てて走るが、元々の運動神経の差ゆえかカンナは数秒経たず
建物の陰へと入っていく……。

>>194(天雨PC)

アオキ、まつり そして貴方は事務室へと入っていく。
 ヤジは、居ない。清掃音が二階から響いている。順調に三人とも
掃除は進行していってるのだろう。

 アオキ「大型のは一台だけか……小型のは結構あるけど」

手で提げるタイプの、普通の懐中電灯より大き目のサイズのが一つ。
 在宅にでも一つは置いている、小型の懐中電灯は人数分は置いている。
どれも、スイッチを入れてみたが問題なく使えそうだった。

 その点検の最中、まつりが「株を見るのですわー」と、適当な
パソコンを起動させる。

まつり「ふふふふ♬ 売上は順調に伸びてるようですわー。
えーっと、あら? あれ? 待ち受け画面に戻るのにどうすれば良かった
ですっけ えい このっ!」

アオキ「こらこら、そんな乱暴に……」


      ――ヴゥン

 まつり「あら……誰でしょう?」

 まつりが出鱈目にキーを走らせると、履歴に残ってたのか
誰かの人が映っている画面に切り替わった。
 
大よそ20代の後半ほど。グレーのジャケットを身に着けて
左目より少し斜め下に三日月のような古い切り傷を帯びている男性写真だ。

  ガタンッ

 その画面が映ると、不意に物音が響いた。

視点を切り替えると、アオキが近くの椅子を倒しつつ尻もちをついている。
その顔は真っ青になり、僅かに脂汗を流して画面を凝視している。

 アオキ「……どうして」

 呼吸が荒い……全身が小刻みに震えているのが見て取れる。

196夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/06(火) 20:09:50
>>194
>>195

(――『ジムシツのひきだし』だったな……)

例のカマイタチの正体を確かめる時に、懐中電灯は役に立ちそうだ。
外に出るチャンスがあったら使わせてもらおう。
多分いくつか用意してあるだろうし、一つくらいならヘーキだろう。

「!!」

「カンナさん、おまちなさい!!」

(ただ、ここでくぬぎさんをおいていくのもよくないですわね……)

サトリの物真似をしつつ、カンナの後を追う。
運動神経がいいとはいえ、幼稚園児の脚力だ。
スタンドを使われなければ追いつくのは難しくない。
しかし、そうなるとくぬぎを放置することになる。
なので、くぬぎの横につき、同じくらいのペースでカンナを追いかけることにする。

(ジブンからルールをテイジしたいじょう、
 ヒトリでどこかへいくコトはないとはおもうけれど……)

カンナにルールを破る気がなくても、『外部の要因』の介入も考えられる。
台風が近付いている今、カンナを見失うことは避けたい。
常に自分の目の届くところに置いておく必要がある。

197天雨 サトリ『10cc』:2018/11/06(火) 21:58:12
>>195(GM)
>>196(夢見ヶ崎)

(株取引――――でなくて、彼女のグループの株ね。
 この年で自社の業績に興味を持つなんて、感心ですわ)

などと思いつつ起動したパソコンを見ていたが。

「――――――??」

アオキの動揺する『写真』には、まず奇妙に思った。

この部屋に入った人間は、自分達以外ヤジだけのはず。
わざわざ彼が――――アオキに悪影響を与える写真を、
履歴に残したのだろうか? 見るとも限らない履歴に?
視点を変えて言えば、『見てしまうかもしれない履歴に』?

(見せたいなら印刷でもして、置いておけばいい。
 どうせ『状況証拠』で誰がやったのかは分かる事。
 それなら『印刷したのを取り忘れてた』とででも言えばいい。
 あるいはストレートに『こいつを知ってるか』と聞いてもいい。
 いつ見るかも分からないパソコンを使うのは悪手でしょうに)

(逆に、これがヤジさんとしても見せたくない写真なら、
 意図が分からない……単純に消し忘れただけにせよ、
 わざわざこのパソコンで見る理由が私には見出せない。
 彼も金一さんのように『抜けている』のだとしたら、
 今度はそんな男を密偵として使っている理由が分からない)

(あるいは……第三者が? いえ、まずありえないでしょう。
 現状で答えが出せないからと珍答に走るのは悪癖ですわよ)

「――――まつりさん、待ち受けに戻す操作はこうするんですのよ」

横からマウスに手を伸ばして、その画面を『最小化』して消す。

(恐らくこの、不可解な状況に対する回答には何かピースが足りない。
 ヤジさんの目的か、この男の正体か、あるいはこのページの意味か……)

なので今はその男の顔だけ覚えておく。あと、『閉じる』ではなく『最小化』だ。
アオキをこの場から外した後戻ってきて、確認しておきたい。
どういうページから飛んだのか、とか。写真以外に情報はないか、とかだ。
下手な詮索すら危険な男なら、よそのパソコンに画像を残すまい。

「……アオキさん、落ち着けとは言いませんから、少し外してお休みしましょう」

「話は……話せるなら、その後で聞かせて頂戴。無理なら構いませんわ」

なんにせよ、とりあえずアオキのケアが先だ。
無理をさせるわけにもいかないのでとりあえず言葉で促す事にする。
画面という大本を断っている以上、それほど長引かない事は願いたい。

            ・・・一応、懸念事項が一つあるので、『10cc』は発現しておく。

198『ペイズリー・ハウス』:2018/11/07(水) 20:05:09
>>196(夢見ヶ崎PC)

貴方は仲間の物真似をしつつ、くぬぎと並走しつつカンナを追う。

カンナ「うわーっ?!」

すると、軽い悲鳴が聞こえてくる! 何事かと思い走って追いつくと……。

カンナ「来ないでっ! ヘビ嫌いっ!」

 カンナが自身のスタンド、スティール・パンサーを纏うと共に
大きな蛇に、あっち行けと言う風に爪を振るっていた。

大きな蛇だ……アオダイショウらしき蛇は、少し威嚇するように
鎌首をもたげている。

>>197(天雨PC)


アオキ「……ぇ あ……あぁ、うん」

蒼褪めていたアオキだが、貴方の言葉に我に返り
未だ少々気が動転している様子ながらも事務室から出る。
まつりは、何が起きたのか分かってない様子だ。

まつり「大丈夫なのですわ? わたし 厨房で何か
飲み物をとってきますわ」

 とにかく、出来る事をしようと彼女は厨房に向かう。清掃音は
まだ上で続いている。

アオキ「……あれ あの写真。
私を、私を誘拐しようとした奴」

アオキ「何で今更? わ、私……忘れようとしてたのに」

 そう、何処となく目の焦点が合わさらぬままに呟いている。
余り、気分が安定しない様子だ……。

199夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/07(水) 23:26:47
>>197
>>198

「――カワイイ……」

大きなヘビを見ても夢見ヶ崎はビビらない。
むしろ好きな方だ。
なにせ、以前『爬虫類カフェ』で大きな白ヘビを首に巻いたこともある。
(参照→ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647744/301)

ヘビってヌメヌメしてると思われがちだよね。
でも、実はヘビの鱗ってサラサラしてて肌触りがいいんだ。
あと冷たいイメージがあるけど、手に乗せるとほんのり温かいし。
手に乗ったヘビがスルスル動いて、
少しずつ腕に巻きついていくのを見守るのが楽しいんだよなぁ。
持ち方がヘタだと動き回るけど、上手い持ち方だとちゃんと落ち着いてくれる。
ヘビは『気持ち悪い』とか『危ない』とか言われて差別されすぎ!!

ペットとしても人気があるんだぞ!!
散歩しなくていいし、毛も落とさないし、鳴くこともないし、臭いもないし、
エサは二週間に一回とか月一くらいでいいし……。
でも、脱走すると見つけるのに骨が折れるけど。
『冷蔵庫の下』とかの狭くてあったかい所によくいるらしいよ。
(『爬虫類カフェ:Funny Little Forest』での体験談と店長から聞いた話である)

『ドクター・ブラインド』を発現させて、カンナとヘビの間に割って入る。
だが、ヘビを攻撃したりはしない。
そんな可哀想なことができるワケがない。
しかし、カンナも放っておくことはできない。
とりあえず、カンナをヘビから離すことが第一だ。

「カンナ、そのままうしろにさがりな。ダイジョーブだって。
 このコは『アルカラ』がなんとかするから。
 いったでしょ??わたしは『アリーナ』の『ファイター』なんだぜ。
 ここはセンモンカにまかしとけって」

カンナを落ち着かせ、退避を指示する。
万が一ヘビが襲ってきたとしても、間に立っていれば『ドクター』で対応できる。
カンナとヘビの両方を守る――それが夢見ヶ崎の方針だ。
おそらくは、くぬぎも同じようなことを思ってるんじゃないだろうか。

「でも、いじめたりはしないよ。ダイジョーブ。よそへはこぶだけだから」

くぬぎには、そのように言っておく。

200天雨 サトリ『10cc』:2018/11/08(木) 00:09:59
>>198(GM)
>>199(夢見ヶ崎)

「――――お願いいたしますわ、まつりさん」

清掃音を考えれば、単独で金一たちと鉢合わせ、
意図せぬ時間を食う――――という事も無いだろう。
それを狙ってあえて音を響かせている可能性は、
否定できないがそれを言い出すと何も否定できない。

(仮定するなら――『ランク』とはあの男の能力に関する言葉。
 現在あの男をアリーナ、いいえヤジさんの勢力は追っていて、
 画像を情報共有に……いや、それなら尚更、ここのPCは使わない)

問題になるのは、それをヤジに問い質すべきかどうか。
現状問題はないとか、ヤジらがなんとかしてくれるなら、
わざわざこんな話題を長引かせる必要はないし、やめるべきだ。
あるいはヤジがわざと見せようとしたなら、問い質しても無駄だろう。
それすら望み通りでしかないか、言い訳を用意しているか、のはずだ。

だが――『コレ』が故意ではなく、『ヤジも想定外』という可能性がある。
故意にここのパソコンであの画像を残す理由は、あまりにも『分からない』。
欠けているピースがあり、それが決定的な理由になるかもしれないが…………

(そこを聞いただけで『踏み込み過ぎ』になるなら、私はそんな線は認めない)

何らかの閲覧理由があって、ただの消し忘れならいい。
悪びれず『見るかもしれないと思った』などと言い出してもいい。
絶対にバレると分かっていて『知らない』というのなら、それもいい。
恐ろしいのは――――『そんなの見た覚えはない』と、本気で言われた場合。

「そうでしたのね……アレが……」

「…………なんでそんな画像が残っていたのか、分からないけれど。
『アリーナ』が介入した事件なら、消し忘れたデータが残っていたのかもしれない。
 あるいは……閲覧履歴でも残っていたのかしら。あの三人の誰かがこの部屋に入って、見た?」

「私からアリーナの人間にきつく注意しておきますわ。アオキさんは……今は、ただ、休みましょう」

ここは、仮に嘘になる可能性があるとしても、『あの3人のせい』かつ『唯のミス』と仮定する。
第三者の介入など無駄に不安をあおる必要はないし、アリーナへの不信感を強めすぎるのも不味い。
アリーナ全体ではなくヤジらの『ミス』とするのは、最低限度の不安感に留めるのが狙いだ。

なお、アリーナに注意をするのは『適当な話』ではない。何か特別な事情でも無いならこれは重大な過失だ。

201夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/08(木) 06:38:43
>>199
カンナとヘビの間に入るのは『ドクター・ブラインド』だけ。

202『ペイズリー・ハウス』:2018/11/08(木) 22:10:36
>>199(夢見ヶ崎PC)

カンナ「アスミねーちゃんは蛇が好きなのか? うちは
ほんっっとに嫌い。このにゅるにゅる動くのとか全部
すっごく苦手だぞ……っ」

どうやら、カンナは大の蛇きらいなようだ。
活発なカンナの怖いものと言うのは、どうやら目の前に
いるそいつのようだ。夢見ヶ崎の背後に回り、少しビクビク
しつつ蛇の動向を彼女は見守る。

蛇は、カンナが離れると。ニョロニョロと回って雑木林の
方角に体全体を迂回させる。多分、そのまま逃げるつもりだろう。

>>200(天雨PC)

アオキ「あぁ……あっ、うん。そうだよね
あいつ等、アリーナから来たんだし。私に関する資料集とかで……写真
出したんだろうね。
 私、私……ちょっとだけ、遊戯室で休んでるよ」

 天雨が優しくフォローするものの、未だ少々気の動転から回復するには
時間が掛かるようだ。それ程、彼女のトラウマと言うのは根深いのだろう。
 フラフラと遊戯室へ彼女は移動する。まだ、まつりは厨房から帰らない。

 ――ウィ――ン……シュウン。

金一『おーし! 大体こんなもんで良いだろっ!』

 上階から、野太い金一の終了の声と。掃除機の掛ける音が途絶えるのを
天雨は耳にする事が出来た。そろそろ、彼らの仕事も終わりのようだ。

203夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/08(木) 22:33:02
>>200
>>202

「まあな!!つぶらなオメメがキュートだ。
 ドウブツはだいたいスキだぞ!!
 まえに『はちゅうるいカフェ』にいったコトもあるし!!」

怖がらせないために、詳しい内容は話さないようにしよう。
『首に巻いた』とか言ったら、どんなリアクションをするか見てみたいような気はするが。
でも、カンナをいじめたいわけじゃないからやめとこう。

「ばいばーい」

そのままヘビを見送る。
アオダイショウというのは人家の近くにいることが多いと聞いた。
エサになるネズミが人家にいるからだ。
だから、この辺りにいてもおかしくはない。
毒はないし、大人しい性質らしいから、こっちから手出ししなければ何もしてこないだろう。

「――さて、ベツなコトしたほうがよさそうだね。
 ニワのまんなかでかけっこでもやる??
 まぁ、わたしがかつけどな!!」

空模様を気にしつつ、カンナとくぬぎに提案する。

204天雨 サトリ『10cc』:2018/11/09(金) 03:04:09
>>202(GM)
>>203(夢見ヶ崎)

「――――ええ、それがいいでしょう。
 私はまつりさんの様子を見てきますけれど、
 きっと早く行きますから……少しお待ちになっていて」

まつりが戻ってから遊戯室に案内したかったが、
これは当然誰を責める事も出来ない状況だ。
とりあえず、厨房に行ってまつりの様子を見る。
記憶が定かなら、それほど距離はないはずだ。

火等を使っていて危険な目に合っているのが最悪だが、
この短時間でならそこまで深刻な事にはならないのが自然。
都合よく厨房に手練れの侵入者がいたとかなら別だが・・・

(っと、また珍説に頭が回っていますわね……)

アオキについては横にべったりついているべきなのか、
それとも少し一人にしてやるべきかも、答えを出せない。

(…………懸念があるとすれば、あの3人。
 アオキさんの居場所は誰にも言っていないけど、
 小林さんも加担しているなら筒抜けかもしれない)
 
(もし、万が一、あえてあの画像を見せたなら、
 一人になったアオキさんを狙う可能性がある。
 本格的に手なずけるにせよ、暴走させたいにせよ、
 そんな不合理で非道な手を選ぶ理由は薄いけれど)

普通に考えてありえない手ではあるが、
ヤジの思惑も分からないし警戒はしておく。
2階から降りる足音には注意しておこう。
厨房に向かう道中に遊戯室前を通るなら、
発現している『10cc』で水を撒いて草を生やしておきたい。

(……念は入れておきましょう。
 もしも、ということはありえる。
 私しか居場所を知らないのは不味い)

移動中、夢見ヶ崎に『アオキは遊戯室で休んでいる』旨をメール。
自分しか居場所を知らないという致命的な欠陥を塞いでおく。
まつりと合流出来たあとは、そのまま遊戯室に二人で向かう。

なお、もし『この場から厨房に向かう方法が複数あり』、
『ここから動くとまつりとすれ違う可能性が高い』場合は、
大人しく動かずに待つ。メールについてはその状態で行う。
ここで1日半過ごしているので、その辺りの構造は把握できている筈だ。

205『ペイズリー・ハウス』:2018/11/09(金) 18:24:43
>>203(夢見ヶ崎PC)

カンナ「庭のほうで駆けっこ? いいよ!
まあ、カンナの勝ちは決まったも同然だけどなっ」

カンナは蛇との遭遇による恐怖は、アオダイショウが
居なくなると直ぐに抜けたようだ。普通の怖い対象ではあるが
そこまで引き摺る子ではないと言う事だ。

 庭のほうで、特に危険もない平和な駆けっこを少し行う。

〜♫

スマホにメールが来る。アオキが遊戯室で休んでると言う内容が
天雨から送られてきたようだ。

 ――キィ。

金一「あー、疲れた……三人いても結構しんどかったな」

小林「大体予定通りには終われましたし、十分でしょう」

玄関から二人出てくる……金一と 小林だ。清掃道具の入った大き目の
袋を置いて金一は伸びを行い、もう一人は他の道具を車の中に入れている。
 
>>204(天雨PC)

 貴方は、遊戯室で蹲るようにして休むアオキに声をかけてから
厨房に入る。

まつり「あぁ、すみません さとりおねーさま。
どうせ飲み物を持っていくのなら、気持ち落ち着かせるハーブティー
でもと思って作ってるんですのよ」

厨房で、小さい彼女はそう告げて陶器の食器を用意していた。
お湯は電子ポットで湧かせており、台所の火は使っていないが
それでも熱いお湯を子供一人で使うのは少々危ない事ではある。

『10cc』には、振動の反応はおきない。然し階段から早足で
ドタドタと五月蠅く降りる音と、それに続く足音。二つの歩行音を
天雨は耳にする事が出来た。音はそのまま玄関まで向かったようだ。

まつり「出来ましたわ。早く、アオキおねえさまのほうに行きましょう」

 ゴボゴボ・・・

ハーブティーは完成したようだ。

206夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/09(金) 21:29:52
>>204
>>205

「――おん??」

二人と庭を駆け回った後、サトリからのメールを確かめる。
なんでもない内容に見えるが、少し前のことを思い出す。
『事務室』というメールが送られてきて、行ってみたら一悶着あった。

(またなんかあったのか??)

前回、サトリからのメールを受けて現場に向かうと何かが起こっていた。
今回もそうである可能性は十分ある。
ただちょっと休んでるというだけなら、
いちいちメールを送ってくる必要はないだろう。

「あ〜〜〜つかれた。カンナ、まんぞくしたか??」

そろそろ台風が本格的に近付いてきてもおかしくない。
この辺りで切り上げるべきだろうかと思いつつ、黒雲の様子を見る。
ついでに『ドクター・ブラインド』を発現して現在の『湿度』を確かめる。
台風の接近に伴って、かなり高くなっているだろう。

「あ、おわった??おつかれ!!もうひとりはまだやってんの??」

小林と金一に呼びかけて近付いていく。

「それと、キンちゃん――ちょっときなさい」

「ふたりは、ちょっとまっててね」

カンナとくぬぎを待たせておき、軽く手招きして建物の陰に金一を呼ぶ。
いくつか聞きたいことがある。
こんなヤツでも、一応『アリーナ』所属だし。
まぁ、大してアテにはしてないけど。

「わたしの『のうりょく』はしってるよね。
 それをあちこちでベラベラしゃべったりしてない??」

まず、これを聞いておく。
金一が知ってるのは仕方ないとして、
ヤジや小林に知られてないか確認する。
仮に『アリーナ』から来た人間でも、
『アリーナ』が保有する全てのスタンド使いの情報を、
無制限で知ることはできないはずだ。
一行が来た時点で『聴覚』の『移植』は見せているが、
それだけで全貌を把握されるということもあるまい。
まぁ、金一がウソをつかないというのが前提だが、ウソはつかせない。

207天雨 サトリ『10cc』:2018/11/09(金) 22:57:55
>>205(GM)
>>206(夢見ヶ崎)

(よかった、こちらはトラブルなく済んだようですわね)

         ホッ

「いい心がけですわ、まつりさん。流石淑女ですわね。
 ええ行きましょう。一人でいさせるのはやはり心配ですわ」

ヤジをはじめ誰も『草』の意味を知る筈はないし、
振動探知が行われていないならだれも近付いていないはず。

他にあの部屋に入るとすれば、窓から侵入するか、
天井裏から入るくらいだが、どちらも音や振動を伴う。
推定一般人のヤジなら、少なくともそうなるはずだ。

「少し重そうですし、私が持ちますわね。
 そう、『役割分担』といったところですわ」

          スッ

      「アオキさん、お気に召すと良いのだけれど」

ハーブティーは自分が持ち、やや足早に遊戯室に向かう。
当然ながら足元には気を付けるし、驚いても手は離さない。

手に持っていた『10cc』は小脇にでも抱える事にしよう。
あるいは、肘に掛けて手を空けても良い。ここで解除する必要はない。

208『ペイズリー・ハウス』:2018/11/10(土) 17:17:31
>>206(夢見ヶ崎PC)

カンナは、まーまーだっ! と無駄に威張りつつ貴方の指示に
元気よく返事して、くぬぎと適当なタイヤに座り待機する。

『ドクター・ブラインド』を発現させ、気候の変化を確認する。
段々と湿度は高まってきているのが超感覚でわかる。

小林「親友は……確か、少し見ておきたいものがあるから少々
時間が欲しいとの事です。二階のピアノが置いてある休憩スペースの
居室にいる筈ですよ」

ヤジは、どうやら何かの用事があって少し残ってるようだ……。

金一「あん? へーへー何ですかっと。

あぁん? 俺が、あの二人に。お前の能力教えてるか ってか?
あのなぁ、アルカラ。俺とてアリーナの経営に口挟んでる立場なんだぜ?
そりゃ、この前の観戦に居たとかならともかく。俺個人で明け透けに
人のスタンド能力教えるわけねぇだろ。そりゃ、超えちゃいけない部分だ」

俺だって自分の能力を人に見せる事殆どねぇんだぜ。
弱っちいからって事もあるけどさ、と付け加えつつ金一は喋る。
超感覚でも、嘘をつく音色や不自然さは無い。

>>207(天雨PC)

貴方と、まつりはハーブティーを運んで遊戯室に向かう。
 敵の襲撃などは無い。元より、そう言う物騒な鉄火場は
そうそう、この平和な園の空間ではありえないものだ。

アオキ「あ……ありがとう。うん、美味しいね……」

遊戯室では、少し意志薄弱な 心此処にあらずと言う感じのアオキが
居たが、まつりがカップを差し出すと。お礼を告げてホッと一心地ついた。

アオキ「御免ね。行き成り 心構えないままに
あの男の姿を見ちゃったから、一気に記憶がフラッシュバックしちゃって」

まつり「ほんのちょっとだけ拝見しただけですけど。怖い人なのですわ?」

アオキ「うん……とっても、恐ろしい奴だった。
何人もさ、あいつは。
 ……ぁ。う、うん 恐ろしいんだっ! とにかくね」

年長者の天雨はともかく、まだ情操教育を受けてる過程の まつりには
ショッキングすぎる内容だと考えたらしく、全てを告白するのを
アオキは中断する。

 〜〜♫

 まつり「ん? ピアノの音ですわ」

上階。アオキもピアノを弾いてた場所から演奏が流れてくる。

――トロメライだ。プロ級までは行かずも、何度か引き慣れてる
音程が園に満ちていく……。

209夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/10(土) 20:44:25
>>207
>>208

「――ふーん……」

金一の言葉に対し、ある程度は納得しつつも、
完全には拭いきれない疑いの眼差しを向ける。
言ってることは確かに真っ当だ。
ただ、それが本当に心からの言葉なのかどうか。
念のために確認させてもらおう。

         ドシュッ

金一が喋り終わる前に、『ドクター』の手を金一の口の中に突っ込み、
『舌』を摘んで(>>206)軽く爪を立てる。
一応、血は出ないように手加減はしておく。
『ドクター』のパワーは弱いから、金一が大きく動けば振り解けるだろう。
しかし、舌に爪を立てた状態で激しく動けば、自分で舌を傷つけることになる。

「ちゃんとたしかめとかないと。ひょっとすると『2まい』あるかもしれないから。
 けど、『1まい』しかなさそうだね」

少し観察した後で、金一の舌から手を離す。
もちろん一枚しかないことは最初から分かっている。
これは『ウソはつくなよ??』という意味を込めた軽い牽制だ。
もし金一に避けられていたら、上記の行動はなかったことになるが。

「ところで――わたしの『ランク』ってどれくらい??」

そして、もう一つの質問を投げかける。
質問の中にある『ランク』という言葉が何を指しているのかは、
こちらからは説明しない。
どのようにでも受け取れる質問を投げかけることで、
それに対する金一の反応を見るのが狙いだ。
つまり、曲りなりにも『アリーナ』に所属する金一が、
『ランク』という単語をどのように解釈するかということだ。

210天雨 サトリ『10cc』:2018/11/11(日) 04:48:12
>>208(GM)
>>209(夢見ヶ崎)

警戒し損ではあるが、異常事態なのは確かだ。
まあ、ただの『ドジの積み重ね』かもしれないが、
気がかりなことが続いている今くらいは損をしてもいい。

「見るからに凶暴な顔つきでしたものね。
 まあ――――その話は、今はよしましょう」

男の話については、流す。
気分がもう少し落ち着いてからでいい。
というか、話させるのは酷なものだろう。

それにしても。

「トロイメライ――――ですわね」

クラシックにはそれなりに造詣があるので、
これくらい有名な曲であれば流石にわかる。
問題は、誰が、なぜ引いているか。

(……『音が鳴るかを確かめた』?
 そういう言い訳を私なら思いつくし、
 実際、それをしてもおかしくはない)

       チラ

アオキの顔色を窺う。様子はおかしくないか?
これも、彼女の核心に触れる何かかもしれない。

ただピアノがあったから弾いてみました、という、
平和な可能性ももちろん大いにあるわけだし、
それなら聴き入っておかないのは損なのだが、
これについても――――『今は損をしてもいい』。

「ヤジさんか誰かが弾いてるのかしら?
 中々お上手ではあるけれど……また、勝手に」


また一応、可能性は低いが、これが何かの引き金かもしれない。
部屋の様子や、自分の身体には注意しつつ、手近な壁に水を撒く。

「アオキさん、紅茶のお供に『果実』はいかが?」

実際、80%くらいはそういう理由でやっている。あとは僅かばかりの警戒心。

211『ペイズリー・ハウス』:2018/11/11(日) 19:20:30
>>209(夢見ヶ崎PC)

金一「わ わーふぇっふほ(わ わーってるよ)!」

スタンドに舌を握られ、舌に爪たてられても。素直に返答するだけで
彼は自ら、スタンドを発現して抵抗する様子もない。
……以前、アリーナに参加した時からでもあるが。彼自身、まったく
スタンド使いである素振りは見えない。スタンドが見えると言う事以外は。

金一「ランク? そりゃー、何かアルカラ。闘技場での出場における
成績って話なら、お前はまだまだ駆け出しのCぐらいだぜ。この前勝ったから
Bランクに昇るのも夢じゃないけどな。まぁ百戦錬磨の使い手が蔓延る
Aや栄光を決めるSランクまで行くには、まだまだ精進が必要だがな!
でも、お前にはそうなって欲しいぜ。そうなれば俺はアリーナ最短で
闘技場Sランク闘士を産み出した慧眼スポンサーよ!」

貴方の『ランク』と言う言葉に、アリーナの闘技場の話だと思ったようだが
ヤジの言ってた『ランク』とは、多分 恐らく いや絶対に無関係だとは解る。

>>210(天雨PC)

 この園では、まだ平和が保ってるが。スタンドが絡む以上 何時その
均衡が崩れるかも判らない。『警戒』を余念なく続ける貴方の意志は
決して無駄にはならないであろう。

弾かれる『トロイメライ』に、アオキは特に反応しない。少し上に目線が
向けられたがピアノを弾いている事実を認識したぐらいで、それが
トラウマであったりする事はないようだ。

アオキ「有難う、うん」

『10CC』の効力を、『サバジオス』によって理解してるのだろう。
警戒なく、アオキは実を口にする。幾らか顔色も良くなるのが見てとれる。

その間に、ピアノの伴奏は止まった。そして、少しの間の後に10CCの
振動が伝わると同時に、遊戯室にヤジが入って来た。小脇に、何か厚みのある
本らしきものを抱えているのが見て取れる。

ヤジ「掃除 終わりましたよ……そっちの娘、大丈夫ですか?
何か体調が凄く悪いとかなら、良ければ町の病院まで直ぐ送るんでね。
 大丈夫なら、それで良いんですが。
それと、ちょっと事務室のコピー機借りますよ」

 そう言って、彼は事務室へ行くために背を向ける。

まつり「……何か怪しい動きですわね! サトリおねーさま。
宜しければ、私が見張っておきますわっ」

まつりも、つい先程にヤジがアリーナか何かの組織と不自然な会話を
立ち聞きした仲間だ。警戒心を露わにしている。
 勿論、貴方が代わってヤジに直接質問をするのも良いだろう。
彼は何か隠し事をしてるのは間違いないが、先程のパソコンの件にも
関わっているのなら、動機を確かめる必要もある。

212夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/11(日) 20:35:13
>>210
>>211

「わかればよろしい」

世の中、戦闘向きではないスタンドはいくらでもいるだろう。
今の相棒であるサトリの『10cc』がそうであるように。
金一のスタンドも、恐らくはそういったタイプだと判断する。

どちらかといえば『ドクター』も味方の補助のような役割の方が向いているのだ。
今は他に適任者がいないから、自ら戦闘の矢面に立ってはいるが。

「そう、ありがと。
 まぁ、わたしがAとかSになれたときは『それなりのたいぐう』はキタイしてるよ。
 イマみたいなあつかいしてたら、ベツのサポーターにクラガエしちゃうから」

金一の答えは、ある意味当然のものだった。
闘技場に関わる人間なら、普通はこう来るだろう。
しかし、元々たいしてアテにはしていなかった。
だから、期待外れという程でもない。

「もういっていいよ。ごくろーさん」

これ以上聞いても、実入りのある情報は得られなさそうだ。
軽く手を振って、金一と別れる――その前に。

「さいごにもうイッコ。
 あのふたりってキンちゃんのしりあい??」

「それとも『めんせつ』でもしてえらんだとか??
 『ソウジがとくいか』とか『テサキがきようか』とかさ」

「もしかして、いつかファイターとしてつかおうとかおもってないよねえ??」

最後に、これだけ聞いておく。
あの二人は、金一が選んで連れてきた人間なのかどうか。
それによって、こっちの判断も変わってくる。
ファイターうんぬんというのは質問の意図を誤魔化すための方便だ。

213天雨 サトリ『10cc』:2018/11/11(日) 22:51:35
>>211(GM)
>>212(夢見ヶ崎)

ピアノはただの趣味か、何か試していたのか。
まあ、特に変化はなさそうだし、今は気にしない。

「ご心配なく、『貧血』のようなものですわ」

ここからは小声だ。

「如何にも怪しい動きは『誘導』かもしれない。
 ここは私にお任せなさい、まつりさん――――
 彼が秘密を知られているのは、私一人の方が良いはず」

「私達にとっても、彼にとっても、ね」

まあ秘密はもうみんな知ってるに近い訳だが、
探りを入れるのが――――というニュアンスだ。

まつりやアオキの立場を考えれば、
彼女らがアリーナに妙な態度を見せると不味い。
自分ならせいぜい『睨まれる』程度だろうし、
睨んだところでこの仕事を終えれば埃も出ない。

自分の仕事を果たすために一人奔走するヤジに対して、
明確に反目する気もなく……『こっちの仕事も果たす』だけだ。

「借りるのはよろしいですけれど……
 さっきの金一さんの件もありますから。
 使うところは横で見させていただきますわ。
 もちろん貴方を疑うわけじゃあ、ないけれど」

食材無断使用事件を盾に、堂々とした監視を申し出る。
正直ヤジが『不穏な側面』を見せていなかったとしても、
この理由から監視はしておきたい。たらればに過ぎないが。

ともかく明確に断られでもしない限りは、ヤジについていこう。
当然『10cc』を発現した状態で、『自衛の意志』は保つ。

「まつりさんはアオキさんに着いていてくださいまし。
 明日美さんがここに来たら、私は事務室に行ったと伝えて頂戴ね」

そう伝えておく。
もし違う所に向かうならメールなりで軌道修正する。

残される二人はやや心配ではあるが、夢見ヶ崎がじきに戻るはず。
この状況で警戒とは一所に固まって身を寄せ合うだけにあらず、
何が真の警戒すべき対象なのか、この目で見極める必要があるだろう。
ここでヤジを大人しく好きに動かすのは、彼の不透明さからして避けたい。

           ・・・必要な危ない橋の、渡り方を示すのは『上に立つ者』のつとめだ。

214『ペイズリー・ハウス』:2018/11/13(火) 21:11:49
>>212(夢見ヶ崎PC)

金一「おいおい、お前のスポンサーは俺 一筋!
そう思ってくれねぇと、俺も困っちまうぜ。
ん? あぁ、あいつ等な。
 まず、あの『ヤジ』って奴だな。俺が色々と次のイベント決めるのに
事務で上の奴等に話してる時に、あのイサゴの婆さんから清掃の連絡
あってよ。面倒くせぇし、断ろうかと思ったけど。まぁ小金も少々
欲しいと思ったから結局引き受けたんだが……。
 話が逸れたぜ。で、あいつも何の用か知らないけどアリーナに居たわけよ。
清掃って結構重労働だろ? けど、んなスタンドも余り関係ねぇ事に
時間を割こうって物好きは地下闘技場の場所に居ないんで、少し頭を
捻ってた時、ちょうど、あいつが何かある程度簡単で危険のない仕事が
あるか聞いてきたんで、こりゃ都合が良いやって事で雇ったんだよ」

広範囲を見渡せる能力のツレの手伝いも得たし、結果オーライだよなと。
金一は、殆どヤジの素性や背後関係を知らず引き受けたようだ……。
まず、そんな都合よく手伝いを申し出る事に疑問も思わなかったのだろうか?

>>213(天雨PC)

貴方は、まつりに言い聞かせてヤジと共に事務室へ入る。スタンドも
危険性を見越して発現したままだ。

ヤジ「まぁ、大した用じゃないんスけどね。このアルバム、何枚か
コピーしたいってだけなんで」

 彼が抱えてたのは、一冊のアルバム。園に置いてあるのだろう何年か
前の昔の子供達を撮ったものだ。アオキが過ごした頃よりも、もっと昔
である事は、風景や写真を撮った日の記載からわかる。

ヤジ「何でこんなのコピーするのかって顔してるから、簡単に説明すると。
俺 此処の元出身。
 つっても、一年未満だし、俺の事覚えてるやつはまず居ないんだけど……。
アルバム見てたら、何人か世話してくれた懐かしい人達が載ってたんでね」

コピー機が稼働するのを、彼は壁に凭れ掛かりつつ作業が終えるのを
待っている。ポケットから飴など取り出し、舐めつつ呟く。

ヤジ「そんで、そちらは多分 俺の事かなり警戒してるだろうから。
これ終わったら、もう帰って。町で偶然ブラブラした時に会うとか以外で
滅多に顔は合わせないと思うんで。疑問とかあれば答えますけど」

まぁ、俺に命令してる人の情報教えろとかは無理だけど。
と、彼も天雨が幾らか警戒した事を読み取って告げる。

ヤジ「俺は、あのおっさんとは別の命令で動いてはいるけど。
あんた等に危害加えろとか、完全に秘密裡で仕事を完了させろとかの
スパイ行動してる訳じゃないんでね。
 出来るなら、美女との別れ方はさっぱりした形で終わりたいのよ」

世辞を交えての、彼からの親切心による提案のようだ。

215夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/13(火) 22:29:05
>>213
>>214

「へー、そりゃ『ラッキー』だったね。スゲーいいタイミングじゃん。
 まぁソージするだけなら、わざわざスタンドつかうコトもないし」

口ではそんなことを言っているが、心の中では全く逆のことを考えている。
ヤジが金一が『清掃のための人手を探している』ことを知っていたことは、
まず間違いない。
だから、自分から金一に接触したのだ。
そうすれば金一はヤジを採用し、ここに連れてくる。
それが分かっていたからこそ、『仕事がないか』と聞いたのだろう。

ツレの小林は分からない。
あるいは、小林が本命でヤジはダミーということもありうる。
ヤジが怪しい動きを見せて注意を引いている間に、
小林がスタンドを使って色々するとか。
普通の状況なら、一般人よりスタンド使いを警戒するのは当たり前のことだ。
ヤジが一般人だというのは自己申告なので、
それも信用できるかといえば怪しいが、考えを進めるために、
とりあえず一般人ということにしておく。

とはいえ、金一は小林の能力を知っているらしい。
おそらく小林が喋ったのだろう。
本当に何かする気なら自分から能力を明かしたりするか?
この点が引っかかる。
だから、ひとまず小林は『シロ判定』ということにする。

ヤジはいうまでもなく『クロ判定』だ。
別に悪人とかじゃないが、分かりやすいので『クロ』と呼ぶ。
彼は、誰かから指示を受けている。
それがイサゴか別の誰かか。
そこが問題だ。

仮にイサゴだとする。
そうなると金一には言わなかったわけだ。
まぁ、それも当然かもしれない。
わたしだったら、絶対こんなヤツに頼みたくないし。
よって、頼んだのがイサゴだったとしても別に不思議はない。

イサゴではないとすると?
その誰かはイサゴが金一に清掃を任せたことを知った。
そして、ヤジをその中に紛れ込ませたことになる。
目的は既に分かっている通り、ここにいるスタンド使いの監視だろう。
正体は不明だ。

現状、ヤジを送り込んだのがイサゴか別人かは判断する材料がない。
なので、この点は保留とする。
現段階では、どちらもありうる。

普段は監督するであろう大人がいないから、自分達を連れてきた。
そして、子供達と自分達が上手くやっているか心配で見張りを送る。
『イサゴ説』だと、こうなる。

『別人説』も大体は似たようなところだが、少し違う。
より正確に言うと、『心配してる』というよりは、
『危険視している』という言い方の方が正しいような気がする。
わざわざ回りくどいやり方でヤジを送ってよこしたところを見ると、
表立って見張りを送れない理由でもあるのか?

あぁ、忘れてた。
多分、金一も『シロ』だろう。
ヤジがここに来る口実として利用されたところを見ると、そう考えるのが妥当だ。

(――こんなトコか……)

一通りの考察を終えて、現実に立ち戻る。
色々と考えてはみたが、これが意味のあることなのかも正直分からない。
自分達の仕事は子供達の世話だ。
それ以外のことをやる必要はないし、する気もない。
ヤジが金一達と帰ってしまえば、それで終わりという気もする。

(……ま、かんがえすぎかもね。
 なんでもないなら、ソレにこしたコトないケド……)

台風のこともある。
そろそろ園内に戻るべきか。
遊戯室にいるらしいアオキのことも気になるし。

     ザッ

「イサゴさんとは、ふるいツキアイなの??
 『コゾーあつかい』されてたみたいだけど??」

カンナとくぬぎの下へ戻りながら、金一に尋ねる。
『ドクター』は解除する。
それからカンナとくぬぎを連れて、園に戻ることにしよう。

216天雨 サトリ『10cc』:2018/11/14(水) 00:16:50
>>213(GM)
>>214(夢見ヶ崎)

「そう、アルバムを……では、ここで見ておりますわ。
 ああっ、勿論写真を覗いたりはしませんので。お気になさらず」

         「プライバシーですものね」

やや離れた位置から、コピーを取るヤジの様子を見守る。
写真は言葉通り凝視はしない。写真を抜き取って、
勝手に持ち帰ろうとしているなどは、流石に見れば止める。
つまりアルバムではなくヤジの『手つき』を観察するという事。

「……ええ。露骨に警戒していて申し訳ないのだけれど、
 私は子供達を平穏に過ごさせるのが仕事ですから。
 貴方が掃除とは違う動きをするなら、それは監視しますわ。
 もちろん、貴方だけじゃなく、金一さんや小林さんでもね」

「けれど……私の仕事は、あくまで平穏に過ごさせること。
 謎を解いたり、この園にまつわる真実を暴いたりは横道に逸れる。
 才色兼備なのは貴方の言う通りだけれど、ひけらかすつもりもなし。
 だから、私達に危害を加えるつもりがない……それが真である限り、
 貴方のしている事を探ったり、邪魔したりはしませんわ。私は、ね」

          クルッ


「――――ただ、一つだけよろしくって?」


先ほどの『例の画像』のパソコンに向き直り、
最小化していた画面が画面下に残っているか確認する。
もし何らかの理由で残っていないようなら、
それはそれでいい。見せつけるのは狙いではない。

「ここのパソコンで……妙な『傷面の男性』の画像を見ていたのは貴方かしら?
 他にこの部屋に入っていた人間が思い当たらないから、消去法ですけれど
 一応子供達も使う事があるから、履歴は消しておいて欲しかった、という話ですの」

「私くらいなら大丈夫だけれど……突然表示されたら、中々びっくりしますものね」

責めるような口調ではなく、あくまで『パソコンを勝手に使ったこと』を、
すなわち『勝手に料理をした金一』の延長上にある行為を指摘するにとどめる。

狙いは糾弾や罰を与える事ではなく、事態を把握する事。そのために、反応を見たい。

217『ペイズリー・ハウス』:2018/11/14(水) 22:23:25
>>215(夢見ヶ崎PC)

『ヤジ』が、誰の指示を受けて潜入してきたのか。
砂金(いさご)の可能性もある。だが、朗らかで子供達の世話を重視
してた彼女が、わざわざ非スタンド使いの彼を潜り込ませてまでアオキを
密かに監視させると言うのは妙な感じがある。ならば『第三の謎の人物』だが
こうなると情報不足だ。これ以上金一から得られるものも無いだろうし。

金一「あの婆さんの事については、余り話したくねぇ!
良い思い出がねぇんだよな〜。やれ、言葉遣いが宜しくねぇ
ヤクザめいた仕事やるより、あんたは真っ当に社会生活送れだの
俺のオカンかってぇの!
 まぁ、正直いって経歴とか結構な人だぜ。オウムとか有名所の
カルトめいた組織とも、若い時はだいぶやりあって先頭きって
その功績あって、今はアリーナの重鎮として海外も行ったりきたり
してるしな。まぁ、俺は俺でアリーナ闘技場の経営トップの座に
いくんだから、イサゴのばーさんなんぞ目じゃねぇんだ!」

言うなれば、会社の平社員と専務ぐらい立場が異なるのだろう。
とりあえず、イサゴはかなりの大物らしい。
 貴方は、くぬぎの周りをスタンド込みのバク転などして暇つぶしてた
カンナを共に引き連れて園の中に入っていく。
 事務室から、コピー機を稼働する音が聞こえてくる。

>>216(天雨PC)

 彼は数枚の写真をカラー印刷する。作業が終わるとアルバムの中へ
写真は戻し、その行動に特に問題はない。このアルバムは別に事務に
置いといて、上に戻さなくても別に良いんでと彼は告げる。

>ここのパソコンで妙な『傷面の男性』の画像を見ていたのは貴方かしら?

「――あ? ……ちょっと待ってくれ、どう言う事だ?」

 ヤジは、露骨に訝しむ顔になった。
貴方に詳細を訊き、それが終わると無言で画像が出てたパソコンへ向かい
それを表示する。そして、マウスカーソルを動かし、履歴部分をチェックする。

「……最後の表示は2週間前。……ギボスの写真を誰が残した
一体 どう言う意図で……」

 画面を覗くヤジは、独り言のように呟く。その顔つきは先程までの
陽気さが残ってたのが消えて強張っている。
 その顔つきのまま、天雨に向き直り短く告げる。

「……悪いな。このまま俺は事の次第をアリーナに報告しに戻る。
あんた達には迷惑かけた」

 画像を、もう一度最小化し直すと。彼は幾分険しい顔で
印刷した写真を懐に収めると、事務から出る。帰るつもりだろう

218夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/14(水) 23:26:02
>>216
>>217

「ダイジョーブ、ダイジョーブ。キンちゃんだったら、きっとなれるよ。
 たぶん『1000ちょうネンご』くらいだとおもうケド」

金一の妄言はテキトーにあしらっておく。
この調子が今後も続くのなら、人類の歴史が終わるまで下っ端のままだろう。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
とりあえずイサゴが大物だということは分かったが、
それは既に大方の予想はしていたことだ。
既に知っていることを改めて再確認しただけで、新しい収穫にはならなかった。

「ゴメンね〜〜〜またせちゃって。ちょっとハナシがあったからさ。
 『アリーナ』でやる『つぎのシアイ』のうちあわせしてたんだー」

        エヘッ

この園には、何か秘密めいたところが感じられる。
しかし、秘密の一つや二つくらいなら、誰だって持っているものだ。
それに園の背景に何があろうと、自分達の仕事とは基本的に関係がない。
自分は今こうして事情を探っているが、
それは自らの好奇心による部分がほとんどなのだ。
『未知への興味』――それは夢見ヶ崎明日美を動かす大きなエネルギーだ。

とはいえ、完全に『それだけ』というわけでもない。
この園に何かがあったとして、
それが子供達に害を及ぼすものではないという保証はない。
もし、その『何か』が子供達の幸せを脅かし、未来に影を落とし、
『光を奪う』類のものであるとしたら――。
自分自身と『ドクター・ブラインド』の力で、その『何か』に立ち向かう意思がある。
なぜなら、わたし達の仕事は子供達を楽しく過ごさせることなのだから。

(――なーんて、カッコつけてるのは『らしくない』、か……)

(でも――そうおもっちゃうんだよね。『かなしいコト』に)

事務室から機械の音が聞こえる。
誰かいるのかもしれない。
ひょっとすると、『さっき』みたいなことも考えられる。
ただ、今は自分一人じゃなく、カンナとくぬぎもいる。
ここで二人を巻き込むわけにはいかない。

「じゃ、こんどはユウギシツであそぼっか。
 カンナとくぬぎちゃんはナニしたい??」

カンナとくぬぎに声をかけて、立ち止まらず真っ直ぐ遊戯室に向かわせる。
自分は、その少し後ろからついていく。
その途中で――。

      ズギュンッ
              ドシュッ

『ドクター・ブラインド』を再発現し、事務室前の壁に『聴覚』を移植する。
そのまま事務室を素通りし、遊戯室を目指す。
『内偵』という分野なら、『ドクター』も得意とするところだ。
壁に設置した『聴覚』は、さながら『盗聴器』の役割を果たす。
それによって、遊戯室にいながら事務室内の『音』や『声』を聞き取る。

219天雨 サトリ『10cc』:2018/11/15(木) 22:14:33
>>217(GM)
>>218(夢見ヶ崎)

「へえ? 『ギボス』 ……そう、それがこの男の名前ですのね。
 まあ、詳しい事は聞かないし、貴方も喋ってはくれないでしょう」

本当にきな臭い事態になってきた。
二週間前ならほぼ間違いなく、『アリーナの人員』がここに居たはずだ。

(普通に考えてアオキさんと監視で二人きりにはしないでしょうから、
 恐らくでしかないけれど……『3人』は監視の目があったはず。
 それらの目を盗んで、する事が『画像を見る』事だけ……あり得る話かしら?)

(いいえ、あり得ない。『アオキさんが』『履歴欄をいちいち確認して』……かつ『一括削除せず』に、
 『覚えのないページも閲覧する』事を確信しないと、そんな仕掛けはしないし……したところで、動揺させるのが関の山)

(実際……今日の今日までアオキさんは履歴の確認をしていなかったし、
 まつりさんがアオキさんが見ている時に操作ミスをしたのも、『偶然』なのは明白ですもの)

見せるために残すなら『閲覧履歴』を使うのはやはり不可解だ。
溜まった履歴は、消すためにある。履歴にしか残さないのは迂遠すぎる。
なら、もし二週間前に『見せた』なら? アオキの言動と食い違う。
ただ見ただけ? なら履歴を消さないのは単なるドジか? ……思考は堂々巡りだ。

今出せる推論は……もし大きな見落としが無いなら、『アオキを害する為の策』とは思えないという事。

(今これ以上考えても、きっと私の先入観を固めてしまうだけですわね。
 少なくとも結論を断定してはいけない。そのために動くべきではない。
 視野は広く……そして遠くを見据える。なぜなら私は天雨サトリなのだから)

きっと他の目的か、見落としがある。それは今は深追いしないでおく。

「……明日美さんには、事の次第を伝えさせていただきますわ。
 万が一という事もありますから。それから私の雇い主にも、ね」

「貴方は台風に気を付けてお戻りなさい。そして、余さずお伝えなさい」

アリーナにも悪意はあるかもしれないが、
それはより大きな悪意への傘にもなり得る。
ヤジが本当にアリーナとは限らないのだが、
今そこを疑っていては、お話にならない。

「あっ、そうですわ。明日美さんは特にこの件を探ったりしていませんから……
 彼女は特に危険な素振りはなかったと、上の方にお伝えなさってくださる?」

「ファイターというのをやっているそうですし……
 悪評は、そちらの評判にも関わりかねませんから」

信じられるかは知らないが、夢見ヶ崎はこの場にいないし、
先ほども場にいなかった。疑いを解く理由には薄いとはいえ、
そもそもの疑う理由も『素性が知れない』くらいのものだろうし。

「私の方は……どうかしら? 貴方にはやっぱり、私は今も得体の知れない女に見えていまして?」

こっちはもちろん、ある程度冗談だ。

サトリは頭が良いし、家柄も良いが、他社の思考を推し量るのは厳しい。
それは『経験』で得る能力だ。そして得なければならない。
ヤジとの『交渉』も、そういうものだ……得たかった経験を、将来に活かせる。

220『ペイズリー・ハウス』:2018/11/15(木) 23:06:04
>>218(夢見ヶ崎PL)

金一「おぅおぅ、甘く見てると後悔するぜっ。今に見てろよ
数年以内には経営の中核に触れるぐらいに昇格してやるからよ!
 つうか、あいつおっせぇなぁ。クソでもしてんのか??」

小林「宜しければ、親交ある女性の前とは言え、もう少し丁寧な言葉遣いを。
あと数分待ちましょう。あとは車を発進するだけですし」

既に帰り支度は万端になったようだ。貴方の言葉に
カンナは『頭使わんゲーム!』 くぬぎは『おままごと』と小声で告げた。

アオキ「……ん、あぁ お帰り」

少しだけ顔色悪い様子ながら、笑みを見せてアオキは貴方を出迎える。

アオキ「御免、ちょっとだけ横になってていい? もう少しだけ
何も考えず休みたいんだ……」

そう、彼女は申し訳なさそうに告げた。だいぶ 疲れてる様子だ。

事務への壁に『聴覚』を移植……して会話は↓

>>219(天雨PC)

>詳しい事は聞かないし、貴方も喋ってはくれないでしょう

ヤジ「……口伝にはなるが、既に『故人』だよ。
アリーナの戦闘派とやりあってな、ガセじゃなきゃ確かだ」

彼は、少し固い顔つきながらも そう教えてくれた。写真の男は既に
死亡しているらしい。

>彼女は特に危険な素振りはなかったと、上の方にお伝えなさってくださる?
>貴方にはやっぱり、私は今も得体の知れない女に見えていまして?

ヤジ「出来れば、此処の子供達や雇われには余り刺激せずって言われてるが。
どうにも、こちら側の組織も一枚岩って訳じゃないようだから助言するが。
 あの『アオキ』って娘の能力は、更に急激な成長を遂げれば恐ろしい
兵器運用にも利用出来るらしい、そして、スタンド使いの中には稀にいるんだよ
能力を制御するんじゃなく、自分の力に溺れてしまう奴もな。
 幸い、今日見たところ。酔いしれてるとか、園児達を道具見たいに使役してる
危険な兆候やあからさまな不審点は無かったし、ほぼ俺はシロと思ってる。
んで、得体が知れないってのは。それ俺へのブーメランにもなるからな。
スタンドが使えないのに、諜報部員まがいの事してるって時点でよ」

「俺は、俺が目にしたものと。あんたの発言を信じるよ
あんた達の任務が、穏やかに収束するのを祈っている」

 それじゃあな、と彼はそこで言葉を止めた。
事務を出て、外に通ずる道へ行く。もう数分もすれば
彼らは車を走らせ、この園から完全に消え去るだろう……。

221夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/16(金) 00:18:16
>>219
>>220

「じゃ、『アタマつかわんオママゴトゲーム』でもやるかぁ」

それがなんなんのかはしらないけど。
しってたらおしえてね。
あてさきは、わたしのココロ。
アイがあれば、とどくはず。
『つたえよう、ひろげようキャンペーン』じっしちゅう。

「あ、うん。
 みんな、アオキはおひるねするからしずかにしてよう」

案の定だが何かあったか。
事務室ではサトリとヤジが話しているようだが、
アオキの変調は二人の会話と無関係ではないだろう。
しかし、そのやり取りも終わった。
どうやら少しばかり出遅れたようだ。
その代わり、金一から色々と聞き出してはいるが。

(――そろそろ『ふたりきりで』はなしたいかなー……)

この園に来てから様々なことが起きた。
それらの対処に追われて、
サトリと一対一で話し合う機会をなかなか見つけられていない。
別行動になったり、そばに子供達がいたりで、
落ち着いて意見を交換できていないのだ。
それが自分達の仕事なのだから当たり前といえば当たり前ではあるが、
一度くらいは話し合いの場が欲しいところだ。
既に二日目も後半に入っているし、タイミング的にも今くらいが丁度いいだろう。

     『ここらで、ちょっとそうだんしない??』

               ピッ

『機会を見て、二人だけで意見の交換をしたい』旨を、サトリにメールで伝える。
その間は子供達に目が行き届かなくなるが、全員が遊戯室にいてくれるなら、
『ドクター』の『聴覚移植』で、ある程度の状況把握は可能だ。
こちらが入手した情報も伝えておきたいし、今後も何か起こらないとも限らない。
その何かが起こる前に、話し合う機会を設けたいというのが本音だ。
起こった後では、話をするどころではなくなるかもしれないから。

222天雨 サトリ『10cc』:2018/11/16(金) 22:50:56
>>220(GM)
>>221(夢見ヶ崎)

「故人? ――――そうなんですのね」

どういった人物なのかを知りたかったが、
ヤジも多くを知らないのだろう。
それに、死んでいるなら情報の価値も死ぬ。
今アリーナの発表を疑う理由も、合理もない。

「スタンドの成長がどういうものかは、存じ上げませんけれど。
 『サバジオス』は今でさえ、悪用せずとも多くの可能性がある」

「善悪問わず、人を動かすのも頷けますわね。
 幸いアオキさん自身に、その気はないようだけれど」

価値があるからギボスとやらは動いたのだろうし、
価値があるから今はアリーナの庇護下にいるわけだ。
サトリと夢見ヶ崎が彼女の味方をするのには、価値は関係ない。

「ええ、ありがとう。貴方も息災を。
 無事に伝えて下さるのを祈っておりますわ」

「……」

ヤジを引き止める理由はもうない。
アルバムだけ、回収しておくことにする。
それからパソコンに向かい、履歴を確認する。
ギボスの写真の前後は何のページを見ていた?
とりあえず、履歴欄からタイトルだけでも見る。

(そういえば、明日美さんはもう、戻っているのかしら)

操作の間にスマホにも軽く視線を走らせ、連絡の有無を確認しておこう。

223『ペイズリー・ハウス』:2018/11/17(土) 18:01:08
>>221-222(ALL)

ブロロォ……。

車を走らせる音が遠ざかっていく。清掃員と秘密裡に動くエージェントと共に。

カンナ「おままごとかー、まぁ沢山走ったし 良いかっ
うちは、お父さん役だっ」

まつり「くぬぎさんは、ママの子供ですわ!」

くぬぎ「うん……」

おままごとは、比較的拒否なく受け入れられてる。アオキは、じっと
目を瞑り心を休めている。

夢見ヶ崎からの情報交換のメールは、天雨に届く。天雨も、それを
確認するので、廊下なり問題の画像があった遊戯室なりで相談は可能だ。
 子供達が大人しく十数分遊んでる間は意見を交換出来るだろう。

天雨は、問題の画像のあった履歴の前後も確認する。
 
履歴の後ろにあったのは、エクセルで作成された何かのデーターの
数字のみが羅列されており、特にそれ以上の情報はない。
前のほうには、ある事件の記事が記載されていた。約五年ほど前の
『誘拐事件』が記載されている。内容は簡潔に纏めると
以下のような文面が表記されている。

『〇月▽日、笹金家に何者かが侵入し笹金〇〇氏が重傷
長女の笹金蒼樹氏が誘拐される。
 警察では、ここ最近の頻発する児童誘拐事件の関連を疑っている』

『星見町に激震走る? 住居不法侵入 児童誘拐の魔の手!

最近に渡り、星見町の幾つかの家宅に昼夜問わず違法な手で
侵入し、児童を誘拐する異常な事件が目立っている。
 この一連の事件は、目撃した住民によると顔面に特徴的な
傷を帯びた20から30代の男性との事だ。
 警察は、この男に関し児童売買などの闇グループに関与する
可能性を示唆した上で、近辺住民に警鐘を鳴らしている』

どうやら、『アオキ』に関わる事件の記録のようだ。中々
大きな事件だったようで、新聞かネットにも掲載した事はあったようだ。
(※PCの記憶で、この事件の知識を大まかに保有してるか
どうかは各自任せる)

履歴で重要と思えるのは、それだけだ……。

224夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/17(土) 20:07:51
>>222
>>223

三人が乗っているであろう車が、園から離れていくのを見送る。
これでサトリと話しても聞かれる心配はない――などと安心はできない。
ヤジが何らかの『仕掛け』を残していった可能性があるからだ。

(どっかに『しこんで』ねーだろーな??)

ヤジが清掃作業のために来たというのは、あくまでも表向きの理由だ。
実際の目的は、園内の内偵にあったらしい。
そして今日、ヤジは清掃という名目で、園内を自由に歩き回っていた。
例えば『盗聴器』などを仕掛けようと思えば、いくらでもチャンスはあっただろう。
自分も似たようなことをしているからこそ、その可能性に疑いの目を向ける。

「みんな、ここであそんでて。
 ジムシツでオシゴトしてるから、なんかあったらよんでねー」

        シュパッ

子供達に言っておき、事務室前に設置した『聴覚』を解除してから、
遊戯室の壁に移植し直す。
これで何かあったら分かるはずだ。
そして事務室に出向くとしよう。

《ババン!!みなさん、こんにちは。『アリス・ヘッドライン』のおじかんです。
 ほんじつさいしょにおとどけするニュースは、カンナにかんするわだい。
 どうやら、カノジョはヘビがニガテらしいとのコト!!》

スタンド会話を使って、事務室のサトリに声をかける。
自分の口から言わないのは、『盗聴』を警戒してのことだ。
カンナとヘビの話が聞かれたからどうってこともないが。

《ヤジちゃんって、あちこちスキなようにうごいてたでしょ??
 なんか『しかけてる』カノウセイがヒテイできないからさぁ。
 だから、ねんのため》

むしろ、何か仕掛けるのがメインで、
ヤジが子供達や自分達の様子を見ていた方がオマケとも思える。
清掃の間だけ見ているというのは、見張りというには不完全だ。
それに、もし何か仕込んだとして、それを確認するのがヤジとは限らない。

《ここでゾクホウがはいりました。
 キンイチのキョウジュツによると、
 『イサゴのばーさんからソウジをたのまれ、
 めんどくさいとおもっていたちょくごにヤジがセッショクしてきた』とのコトです》

《また、キンイチに『ランク』というコトバをなげかけたところ、
 『アリーナ』の『ファイターランク』だとかいしゃくしたもよう》

《では、げんばのサトリきしゃをよんでみましょう。
 サトリちゃんさん、なにかあたらしいハッケンはありましたでしょうか??》

冗談めかしているが、これでも気持ちは至ってマジメである。
ついでに、サトリが見ているパソコンの画面を覗き込んでおこう。
そこに載っている情報は頭に入れておくことにする。

225天雨 サトリ『10cc』:2018/11/18(日) 00:45:16
>>223(GM)
>>224(夢見ヶ崎)

             クルンッ

椅子を回転させ、入室してきた夢見ヶ崎を手で招く。
パソコンの画面を見せるためだし、密談をするためだ。

≪賢明な判断ですわ。――――そう、蛇が。
 意外ではあるけど、珍しくは無いですわね≫

カンナは虫とか爬虫類は大丈夫だと思っていた。
彼女を下手に刺激しないために、覚えておく。

≪ヤジさんは『アリーナ』に情報を持ち帰ると話していましたわ。
 情報を照合するに、『金一さんとは別の派閥』なのでしょう。
 金一さんがアリーナの『エンターテインメント』部門なら、
 彼は『諜報』部門であるとか、『長期計画』部門であるとか……
 スタンドが無くても、知能や忠誠心で果たせる仕事をしている≫

           ≪まあ、そこの真相は今は解けないとして≫

≪こちらで得た情報は、彼がここの出身者であるということと、
 この『アルバム』から何枚か写真を抜いてコピーしてましたわ。
 まあ、コピーをしたいのが本音で、出身なのは建前かもしれないけれど≫

≪申し訳ないけれど、どの写真をコピーしたかは謎ですわね≫

              パララララララ

適当にページをめくる。抜けそうになってる写真でもあれば、
アルバムから抜いて入れたばかりだと推測できなくもないが、
確証に繋がるというわけでもないので……あまり気にし過ぎない。

≪もう一つは――――アオキさんを誘拐したという、このニュースの男。
 この男の『写真』が、なぜかこのパソコンに履歴として残っていた。
 それも、私達が来るより少しばかり前、この履歴が正しければ『2週間前』に。
 それをまつりさんが偶然開いて見てしまったのが、アオキさんの今の状態の原因≫

≪2週間前の来園者を調べられれば、意味はあるかもしれませんわね≫

まだ残っていても夢見ヶ崎に画像は見せない。
見る事がトリガーになる、という可能性を考慮してだ。
それなら、回りくどくても画像を残す意味にはなる。

≪名は『ギボス』。ヤジさんがおっしゃるには、アリーナとの戦いで既に故人だそうだけれど……≫

          ≪『スタンド使い』ですもの、万一は有り得るでしょう≫

ギボス本人でなくとも、その信奉者や、仲間がいる可能性は捨てきれない。
まあ自分なら、得体のしれないスタンド使いが二人も増えていて、しかも台風の時には来ないが、
その『まあありえないだろう』という安易な予想が生む『隙』を突く――――いかにもありえる。

≪ま、私達の仕事は見えない敵と戦う事ではないから……気にし過ぎはよくありませんけれど≫

      けれど、その存在は覚えておいた方がいいでしょう――――と、暗に伝えてはおく。

226『ペイズリー・ハウス』:2018/11/18(日) 19:52:58
>>224-225(ALL)
(※前準備に必要な事があれば、纏めて記述して貰えれば助かります)


貴方たちは盗聴を警戒して、スタンド会話で情報交換を行う。
ヤジの不審な動きや所属、カンナの苦手なもの。アオキの心の傷を
大きく占める存在であろう『ギボス』

ヤジがコピーしたであろう、差し込みが真新しい写真が形成した
ページであるが、まずアルバム自体はアオキが話してた時系列よりも
古い写真ばかり貼られている。彼女に関わる年上の人物を調べてたのかも
知れないが、一度抜き取ったと思われる写真には、アオキと関係は薄いだろう
子供達と、成人近いであろう男女が仲良く写っている。
多分ではあるが、この写真はアオキと無関係な気はする……。
(※夢見ヶ崎はパソコンを閲覧しようとして、天雨は写真を見せないよう
ロールしてるが。どちらかを優先するかはPCの判断に任せる)

……ゴロゴロ。

カンナ「あ、暗くなってきたぞっ」

まつり「そろそろ近いですわねー」

特に、それから2、3時間経つものの。目立った異常は起きてない。
アオキは幾らか小康状態に戻り、見た目は回復したように思える。
園児たち三人は、おやつで冷蔵庫の菓子か缶詰の果物など貴方たちに
注文して食べて、夕飯までは適当に遊んでいた形だ。

 時刻は5時……天気予報での嵐が来る。

227夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/18(日) 22:07:46
>>225
>>226

《ふむふむ――たぶんサトリちゃんのいうとおりだろーね。
 さすが!!とぎすまされたチセイがヤミをきりひらく!!
 そのなは『あもうサトリ』!!》

ヤジがここの出身だというなら、幼い頃から『アリーナ』に関わっているはずだ。
それは忠誠心の裏づけになるし、重要な仕事を任される理由にもなる。
園内に保管してある過去の資料を調べれば、
出身者という言葉が本当かどうか分かりそうだが、今はそこまですることもない。

《スタンドもってないから、しんようされてるってのもあるのかもね。
 ま、ユウシュウじゃなきゃたのまないだろうケド。
 キンイチとかゼッタイありえないし》

スタンド使いに重要な仕事を任せることは、『裏切り』のリスクを伴う。
一般人にも同じことは言えるが、
スタンド使いと比べれば一般人の方が格段に制御しやすい。
だからこそ、逆に大事な役割を任せることができるという風にも考えられる。

《さっき、ちょっとかんがえてたんだ。
 ヤジちゃんの『おくりぬし』はだれかってコト。
 『イサゴせつ』と『そのたせつ』――サトリちゃんはどっちだとおもう??》

ヤジを寄越した人間が誰かは不明だ。
それは自分達に分かることではないかもしれない。
だが、考えるのは自由だ。

《アルバムねぇ……。ソレ、もしかしてヤジちゃんがうつってるとか??》

抜き取られたと思しき写真に、ヤジの昔の姿が写っているかもしれない。
さほど期待はしてないが、一応『少年』に絞って確認する。
多めに見積もっても十数年前だろうし、面影は残っているだろう。

《『ギボス』――ソイツは、ゆるせんヤツだな!!
 もし、そのときにわたしがいたら、
 『あっ!!』というまにボコボコにしてやったんだけどなー……》

まぁ、その時はまだスタンドに目覚めていなかったので、できなかったと思うが。
仮に目覚めていたとしても、
あくまでジョークなのでボコボコにできたかは定かではない。
とりあえず『ギボス』の画像は見ないようにしておく。
サトリに考えがあるなら、それに従おう。
彼女が知っているなら問題はないし、無理に見ないといけない理由もない。

《りれきってコトは、ダレかがみてたってコトだよねぇ??
 フツーにかんがえたら、ここのヒトかな。
 『なんのために』っていうのはわかんないなぁ》
 
《『かくにん』してた??ってことは、もしかして??
 まさか――ねえ??》

確認する必要があったとすれば近い内に何か起こると予想したとも考えられる。
もしそうだとするなら、それは『ギボス』と無関係ではないだろう。
現段階では、確たる根拠のない推論の域を出ない話ではあるが。

228夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/18(日) 22:12:30
>>227

《あと、いいわすれてたけど、アオキといっしょにくらしてたトモダチは、
 みんながいこくへいっちゃったみたいだよ。
 きのう、アオキがねてるときに、わたしがパソコンこっそりみたでしょ??
 そのときひらいてたサイトに、ソレがかいてあった》

《イサゴさん、がいこくいくとかいってたし、もしかしたらカンケーあるかも》

可能性はある。
ここはイサゴの息がかかった施設で、彼女は子供達を気にかけていた。
他所へ行った後も様子を確かめているというのは不思議ではない。

《それと……サトリちゃんに、わたしの『ヒミツ』おしえちゃおっかな。
 ホントに『まんいち』ってコトもあるし》

《ちょっとチクッとしていい??『10びょう』でもどるから》

        シュッ
                ブラックアウト
一言断ってから、サトリに『視覚移植』を行う。
口で説明するより、実際にやった方が早いと思ったからだ。
『ドクター』の『切り札』だが、サトリは信用できると考えるから明かした。

《もし『なにか』あったら、やくにたつとおもうよ。
 サトリちゃんのサポートにもなるし。
 あ、いちおう『サイン』とかきめとく??
 じゃ、わたしが『ベロ』だしたら、いまのヤツやるから》

オピネルの一件もある。
サトリの言うように、目に見える危険と遭遇する確率はゼロではない。
順位しておくことは無意味ではないだろう。

《――ところで、かいちゅうでんとうってドコのひきだしにあるんだっけ??》

ついでに、サトリに懐中電灯の場所を聞いておこう。
カマイタチの正体を確かめる時に使うかもしれないからだ。
もちろん、そんなことを考えているというのは少しも表に出さないが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「おー、いよいよほんばんか〜〜〜。
 そういえば、きょうのディナーはなにがいいかな??」

――そして時間は過ぎ、いよいよ嵐が訪れる。
夕食のメニューを考えつつ、窓から外を確認しよう。
外を確認したら、厨房に行ってみる。
食材とか調味料に『匂いの強いもの』がなかっただろうか。
それと、調味料の中に『レモン汁』がないかどうか探したい。

229夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/18(日) 22:21:11
>>228

事務室にいる間に、『防犯ブザー』がないか探しておく。
小さな子供達がいる施設だし、あってもおかしくはないと思う。
もし見つけられたら、それを二つポケットに入れておきたい。
数が少なければ一つでも構わない。

230天雨 サトリ『10cc』:2018/11/19(月) 04:13:11
>>226(GM)
>>227-229(夢見ヶ崎)

≪もっとお褒めなさい。――――まあ、いずれにせよ、
 彼が『アリーナ』の子飼いなのはほぼ間違いないでしょう。
 もっとも、イサゴさんが寄越したにせよ第三者にせよ、
 今ある情報だけでは……少し、『不自然』ではありますけれど≫

≪どちらかと言えば、『イサゴさん』絡みじゃあないかしらね。
 でなければ『得体の知れないスタンド使い』が二人もいる上に、
 『どんな能力かもわからない子供三人』が制御されている保障もなく、
 それに……警戒対象のアオキさんも自由の身。そんな『魔境』に、
 わざわざ一般人を寄越したというのはあまり意図が分かりませんもの≫

組織にとってそれほど『重用できる一般人』というのは、
単に『組織のために働くスタンド使い』より希少なはず。

それを、金一のような信用のおけないスタンド使いと、
戦闘能力にそれほど長けていると思えない小林だけつけて、
最悪『サバジオス』の帝国と化していたかもしれないこの場所に、
なおかつサトリ達二人がいる状況で放り込むのは『悪手』であろう。

≪もちろん、私達には把握できない事情の中で……
 何か、仮定をすべて裏返す要素があるかもしれませんから≫

              ≪あくまで『推測』ですけれどね≫

アルバムは夢見ヶ崎に任せ、自分はパソコンの電源を落とす。
一応、時間があれば他のパソコンにも『ギボスの履歴』が無いか見ておく。

≪ええ、許しがたい非道ですわ。
 ……今となっては、どうしようもないけれど。
 というより、『どうしようもなくあるべき』ですけれど≫

≪人に見せたくて残したという風ではありませんから、
 何か調べなくてはいけない理由があったのかもしれませんわね≫

事件のことも調べていたあたり、ギボス個人を調べていたとは限らない。
これも現段階では、どうしようもない未確認事項……一応覚えてはおくこと。

≪外国? そうですのね。
 事情は分かりませんけれど、
 繋がりはありそうですわね……≫

単にアリーナは外国にも支部を設けている、
という可能性もある。あるいは日本が支部か?
その辺りはサトリには分からない事だが……

いずれにせよ、重要なのは

≪――――!≫

            ≪これは…………≫

今わかる事、今この場で判断出来る事をどう考えるかだ。
大局的な視点を無視するわけにはいかないが、
今の自分は、あくまでも現場で働く人間だからだ。

             ニコ

≪良く教えてくださいましたわね、明日美さん。
 かしこまりましたわ、その合図で使っていただきましょう≫

だから、夢見ヶ崎の力と、自分の力で、
今目の前に迫りつつある問題をなんとかしよう。
出来る。お互いに信頼し合える、有能な二人なら。

           ≪ちなみに、懐中電灯はそこですわ≫

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「今のうちに、皆様の必要なものの場所は確認しておきましょうね。
 今夜は…………明日美さんに何か、アイディアがあるんだったかしら?」

率先して材料を探し出す夢見ヶ崎に何か策有と見た。
違ったり、メニュー自体は案が無かった場合を考え、断定口調にはしない。

231『ペイズリー・ハウス』:2018/11/19(月) 19:46:59
>>227-230(ALL)

夢見ヶ崎は匂いの強い食べ物を事前に準備する。
匂いの強い食べ物……ならばシュールストレミング   は流石にない。
『レモン』はあるので、レモン汁を用意するのは簡単だ、容器も望む物は
手に入る。改めて匂いの強い食べ物と言ったら、セロリとか沢山あるだろう。
懐中電灯の場所を確認し、防犯ブザーも数種類 約10個は保管されてる。
夢見ヶ崎だけでなく、園児達含め全員の常備も可能だ。

天雨は、他にもギボスの履歴がパソコンに記されてるか確かめてみた。
すると……他のパソコンにも同じ二週間前に載っている。
こうなると、たまたま偶然に まつりが誤ってクリックしたのが画面に
表示された可能性は消えた。誰かの『確信犯』だ。子供達、及び
アオキが確認するように、予め細工されてたと思える。
 貴方は相棒の能力の切り札を知る。肌に薄っすらと刃が走ったが
出血なども無い。三十分もすれば傷とすら言えない痕は消えるだろう。


 ゴロゴロゴロゴロ……   ザアアアアアアアアァァァ……

カンナ「うわー 振ってきた! 風もつよーい!」

まつり「直ぐに過ぎて欲しいですわねー くぬぎさんも
今日は夜に花火がしたいって楽しみにしてましたし。
 そう言えば、花火は何処でしたっけ?」

アオキ「事務に……いや、上だったけ? ちょっと置き場所曖昧だな。
手分けして探そうか」


彼女達は花火を探し始める……アオキとくぬぎ、まつりは二階へ行くようだ。

アオキ「そっちは一階を探して貰って良い?」

カンナ「りょーかいだ。カンナは遊戯室を探すぞー」

 子供達が分散した……今の所、まだ特別とした異常はない。
激しい雨が屋根に当たる音 吹き付ける風が強まっていくのが感じ取れる。
アオキは貴方達に一階を探索してくれないかと提案しつつ移動する。
  
 ――ゴロゴロゴロ……ッ

232『ペイズリー・ハウス』:2018/11/19(月) 19:55:39
『ヤジ』に関してだが、写真には彼の面影がある人物は
何処にもない。天雨との会話の最中で、彼はアルバムを
借用する際にこうも言ってた事を貴方たちは思い出す事になる。

ヤジ『俺がこの園で暮らしてたのは一年未満で
写真とかも撮らなかったし、撮らせなかったよ』

その言葉が真実ならば、このアルバムの何処にも彼はいないだろう。

(※描写の中で大事な部分を書き忘れてました、すみません)

233夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/19(月) 22:46:27
>>230
>>231

           チラッ

視線を向け、『セロリ』と『レモン』があることを確認した。
レモン汁は容器に詰められているものがあれば良かったが、
一から作ったとしても、そう手間でもない。
一旦、冷蔵庫から目を離し、サトリ達の方に向き直る。

「――あっ、そうそう。
 カレーとかチャーハンとか『ゴハンもの』がつづいたから、
 きぶんをかえて『めんるい』とかどう??
 サッパリした『れいせいパスタ』とかいいかも。
 『トマトとツナのれいせいパスタ』とか。どう??」

「デザートに、くちあたりのいい『ドリンク』もよういしてさ。
 フルーツとかヨーグルトとか、あとほかのモノもつかって。どう??」

パスタ、トマト、ツナ、粉チーズ――その辺の材料があるか確かめる。
まぁ、パスタさえあれば他のものはどうとでもアレンジできる。

ちなみにドリンクの材料は、『果物とヨーグルトとセロリ』だ。
セロリを言わなかったのは、それを言うと子供達が拒否すると考えたからだ。
セロリだけを飲むのは無理だが、果物やヨーグルトと混ぜると飲みやすくなる。
健康にもいいし、『セロリ』と言わなければ気付かないだろう。

「はなびはだいじだね、うん。
 そのまえに、みんな『コレ』もってて。
 ジムシツでみつけたんだ」

「もしなんか『あぶないこと』があったら、ならすんだぞ。
 ――あるワケないんだけど」

「『イチオー』ね、『イチオー』」

厨房を出る前に、アオキと三人の子供達に『防犯ブザー』を一つずつ渡す。
ピンを引き抜くと音が出るタイプだ。
自分も一つ持っておく。
それから、サトリにも一つ渡しながら小声で言う。

「サトリちゃんにも、ひとつわたしとくね。『まんいち』のために。
 れいの『りれき』のコトもあるから」

履歴に残されていたのが何者かの細工である可能性が浮上している。
あってはならないことだが、『万一』も考慮しなければならない。
それが『今日明日である』かは定かではないが、
『今日明日でない』とも言い切れない。
 
「――また『ぜんりょくでさけぶ』っていうのも、なかなかシンドイし」

『防犯ブザー』は防災用として使われることもあるが、本来の用途は『防犯』だ。
その本来の用途で使う機会が訪れる可能性は捨てきれない。
今まで共に仕事をしてきて、なおかつ明敏なサトリなら、
『こちらの意図』を察してくれるだろうと期待している。

「あ、ちょっとさきいっててくれる??すぐいくから」

カンナとサトリに言って、厨房で少し『下ごしらえ』する。
レモンを絞って『レモン汁』を作り、適当な小さい容器に入れる。
料理に使う分は隠し味程度だし、そんなに沢山はいらないので、
ポケットに収まる程度の容器に入ればいい。
完成したら、それをポケットに入れて二人の後を追う。

234天雨 サトリ『10cc』:2018/11/20(火) 05:27:29
>>231(GM)
>>233(夢見ヶ崎)

「――――――――?????」

(な、なんでここまで『露骨』な事をしておいて、
 肝心の見せる手段は用意していないんですの……?
 見せるまでのタイムラグを作りたいにしたって、
 これじゃあそもそも見ないかもしれませんのに……)

傷を撫でつつ、新たに浮かんだ新事実に思いを巡らせる。

まつりが偶然操作したから見た、というだけだ。
もしアオキが几帳面で、履歴を定期的に消していたら?
仮になにか意図したタイミングで見せたかったにせよ、
捨てアドを用いてのメールの予約送信とか……方法はあるはず。

(もしまつりさんがしたような事を、外部から人間を入れて、
 意図的に履歴を誤表示……それなら適当にサイトを作って、
 誤操作を装ってアクセスさせる方が効果的で楽じゃないですの。
 ああ、もうっ、考えても仕方ないと分かってはいますのに……)

       (ノイズを思考から省きましょう。
         重要なのは『謎の第三者』の存在。
          2週間前に、ここに仕込みをした誰か。
           ギボスとアオキさんの関係を知る、誰か)

何故この方法を取る必要があったのだろうか?
偶然を装える、というのがこの方法のメリットと考えていた。
だが、これでは『意図があって残しました』と言ってるようなもの。
重要なピースが欠けているのは分かる。だが、気になりすぎる。

「洒落たメニューを思いつきますわね、明日美さん。
 湿気も強くなってきますし、爽やかな冷製パスタは最適ですわね!」

                 ニコ

イタリアンは好きだ。
ヨーグルトのドリンクも好きなので、イイ夕飯になる。

「…………例の履歴、全部のPCに残ってましたわ。
 意図が分からないけれど、意図的なのは確定ですわね」

夢見ヶ崎には小声でそう返して、ブザーを受け取りポケットへ。
用途は想像がつくが、まあ、それ以外にも幾らかの使い道はある。

「ええ、先に一階に行っておきますわ。遊戯室はお任せしますわね、カンナ」

流石に今団体行動をする必要はないだろう。
防犯ブザーを渡したばかりなのだから、
それを使ってもらう事で不安は忘れておく。

とりあえず、事務室にはないだろうから、他で目についた部屋に適当に入ろう。

235『ペイズリー・ハウス』:2018/11/20(火) 22:36:40
>>233(夢見ヶ崎PC)

アオキ「防犯ブザー? まぁ、この屋内で殆ど使う事はないと思うけど……」

まつり「襲い掛かって来るような不審者も、この嵐じゃ外から来ようにも
大変でしょうしね。窓も全部閉まってますし」

 ゴロゴロゴロ  ――ピカッ   ドーンッ
防犯ブザーは全員に手渡された。他の面子が移動する中
まつり「わっ 今の、結構近かったですわ」


貴方も厨房に向かい、レモンを絞ってレモン汁を小瓶に入れる。  


その時だ。

      ――ピカァ   ドーンッ……!

稲光と、轟音。そして、電灯が点滅して部屋が暗くなる。

 ――停電だ。

>>234(天雨PC)


貴方は不可解に思える工作に疑念を覚える。アオキに対する
悪辣な仕掛けだとしても、粗が多く どのような意図や目的が
あったのかも、今のままでは不明だ。
 究明するには必要な情報が少ない……そのような場合は一旦
放置するのも手だ。貴方がたの任務は子供達が健やかに過ごせる為であり
スパイを探したり、危険な組織の裏を読む事ではない……。

貴方は二階にアオキ・くぬぎ・まつりが向かうのを目にし
カンナは遊戯室の物を色々と引っ張り出してるのを見る。夢見ヶ崎は厨房だ
となると、恐らくある確率は低いだろうが風呂場の脱衣所などにも色々と
箱など入ってるのを思い出し、そこへ入るだろう。

その時だ。

 ――ピカァ   ドーンッ……!

風呂場の閉めきったすりガラスが一瞬眩く光ると共に、強い音が走る。
すぐ近くに雷が落ちたのだろう。
 そして、脱衣所の電灯がフッと消える。

数秒もすれば、非常灯は付くだろうが……。

236夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/20(火) 23:20:55
>>234
>>235

「――……」

(……よけいなコトいわないほうがいいかな)

サトリが思い悩んでいることは、彼女の様子を見ていれば何となく分かる。
しかし、自分の意見を言ったりして余計な茶々は入れないことにした。
幅広い視点から物事を深く考えることはサトリに任せよう。
夢見ヶ崎明日美の基本思考は、『瞬発力重視』の『アドリブ思考』なのだ。
いくつもの過程を積み重ねて結果を導き出すような思考には向いていない。

ともかく出来立ての『レモンジュース』をポケットに――。

            フッ

         「 ! ! 」

「――って、なんだテイデンか〜〜〜。おどかしやがって、コイツめ……」

光が消えたことに一瞬驚いて、反射的に身を固くした。
停電したなら、ブレーカーを確かめる必要があるかもしれない。
ブレーカーの場所は事前に聞いてある。
スマホのライトで照らしながら、ブレーカーの場所まで向かう。

『ドクター・ブラインド』を発現した状態で――だ。
どんな小さな音も聞き逃さないように耳を澄ます。

237天雨 サトリ『10cc』:2018/11/21(水) 21:37:54
>>235
>>236

現状明らかに危険なのは自然災害だ。
『悪意の第三者』の存在については、
流石に度外視出来るようなものではないが、
かといって現状では先入観を厚くするだけ。
何か起きるまでは、思考の片隅へと追いやろう。

          「!!」

(雷……相当近いですわね、これは)

                 ブンブンブン

如雨露を足元に数回振るい、
振動探知を開始しつつ、
もう片手でスマホを取り出す。

すぐに電気がつけばいいのだが、
一応の備えとしてのライト代わりだ。

(安否確認は……電気がついてからでいいでしょう。
 今大声で叫んだら混乱させてしまうかもしれないものね)
 
      (……もし電気がつかなかったらどうしましょう?)

懐中電灯があるし、スマホもあるので、
最低限必要な明るさは確保できるだろうが、
子供達には不安な夜になる。今はまず復旧を待とう。


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