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【ミ】『Victim島』

1名無しは星を見ていたい:2018/03/12(月) 22:38:07
誰だ。

25中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/18(日) 09:40:52
>>24

 「【二つ名】かい?」

 「おいおいおい、そんなの決まってるじゃないか」

 「僕の【二つ名】は――」


――――――――――――――――――

名前:『中静 長歌(ちゅうせい ちょうか)』
スタンド名:『ハート・ブレイカー』

オール・ナイト
『全ての騎士』

26『焦熱のサードアイ』:2018/03/19(月) 22:33:04
>>25
  オール・ナイト    スーサイド・ガール
「【全ての騎士】と【地獄少女】の戦い…。
 うん、うん、いいじゃあないか。
 なんてゆーか、すごい『グッとくる』」


              カラカラカラッ


『神武威』が車椅子のハンドリムに手を添えると、
彼の意図をくみ取った『八女』が先回りし扉を開き、
その手押しハンドルに両手を添え、押す態勢に入る。


           「『坊ちゃん』」

           「あはッ、ごめんごめん。
            いつもありがとう、史織さん」

           「長歌チャン、
            矢継ぎ早で申し訳ないけれど、そろそろ試合の時間だ。
            僕たちと一緒に『控室』に来てもらえるかな?」

『神武威』に移動を促される『中静』。
『試合』について質問があるのならば、今のうちに聞いておくのが良いだろう。

27中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/19(月) 23:10:33
>>26

「ん〜と、質問はねぇ」

「『会場』の観客ってどん位? 僕の未来のファンの人数とか知りたいし。
あと、プロレスちっくに場外乱入とかアリな感じ?」

「闘う場所って、刃牙の地下闘技場っぽい?」

まず、観客の人数。場所の地形を把握するよーん。

「あと、八女ちゃんがカムイ君の事『坊ちゃん』で呼び方変えたの。
僕の事をある程度信用してくれたって思って良いよね?
 だって――僕は皆の騎士だもの」

僕は愛されている。誰よりも何よりも 

だからこそ、僕は欲しいんだ。得られない高みがあるなら 
手を伸ばしても届かないものならば 尚更もっと もっと飛ぶようにね。

28『焦熱のサードアイ』:2018/03/19(月) 23:39:57
>>27


        「えっと、バキ?
         バキて何だい?」


「そうだな、『刃牙』の闘技場に近いな。
 つか…それをそのまんま想像してくれて良いわ。
 舞台はすり鉢状になってて、観客に被害が及ばない様に、
 一応客席とステージに『金網』の仕切りがある…」


              「んで」

「収容人数?正確にはわからねーど『ウン百』は入るんじゃないの?
 入場にある程度『演出』を入れる事はできるけど、
 あくまでもアンタの参加は『イレギュラー』なんだ、
 あんまり過度な期待はするんじゃあないぞ。

 ちなみにあんたは『青コーナー』だからな」   カラカラ…


           「サンキュー、史織さん」「いいえーッ」


おそらく漫画やアニメに疎い『神武威』に代わり、
『八女』が車椅子を押しながら説明する。

           「ってな感じみたいだね。
            それじゃあ、行こうか」

29『焦熱のサードアイ』:2018/03/19(月) 23:40:45
>>27


        「えっと、バキ?
         バキて何だい?」


「そうだな、『刃牙』の闘技場に近いな。
 つか…それをそのまんま想像してくれて良いわ。
 舞台はすり鉢状になってて、観客に被害が及ばない様に、
 一応客席とステージに『金網』の仕切りがある…」


              「んで」

「収容人数?正確にはわからねーど『ウン百』は入るんじゃないの?
 入場にある程度『演出』を入れる事はできるけど、
 あくまでもアンタの参加は『イレギュラー』なんだ、
 あんまり過度な期待はするんじゃあないぞ。

 ちなみにあんたは『青コーナー』だからな」   カラカラ…


           「サンキュー、史織さん」「いいえーッ」


おそらく漫画やアニメに疎い『神武威』に代わり、
『八女』が車椅子を押しながら説明する。

           「ってな感じみたいだね。
            それじゃあ、行こうか」

30『焦熱のサードアイ』:2018/03/19(月) 23:43:09
選手の『待合室』に案内された『中静』…。
『神武威』と『八女』は選手登録の諸々の手続きを行う為に、
スタッフルームへと姿を消していった。
彼らの話によれば後10分程で準備が整うとの事だが…


         コン コン コン

不意に扉がノックされる。

31中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/20(火) 16:36:24
>>30

 『待合室』に適当な衣装がクローゼットなどに入っていたら
リボンの騎士ではないけど、軽くそう言ったマントなどあれば身につけたいな。

>コン コン コン

 「ん? どーぞっ」

着替えが終わったら、置いてある紅茶でも適当なマグカップで飲みつつ
扉を開くのを許可する。……この紅茶、インスタンドだね。
 駄目だね、紅茶は摘みたてじゃないと僕みたいな優雅な人物には
合わないよ。まぁ、仕方がない。郷に入れば郷に従えって奴さ。

32『焦熱のサードアイ』:2018/03/20(火) 21:16:49
>>31
『紅茶』は摘み取った茶葉を『萎凋』させ、
揉みこんで『発酵』させて完全に乾燥させる長い長い工程を経て
初めて飲むに至る為、『摘み立て』の紅茶を飲む機会など『まずない』のだが、
それはそれとして待合室に置かれていた『紅茶キノコ』は独特の酸味があり、
オブラートに包んだ表現をすると『ユニーク』な味わいだった…。
(待合室には適当な長さの『マント』があった)

 
                  ガチャリッ


「し、失礼します」


扉の向こうから現れたのは、ブレザー姿の『女子高生』だ。
『八女』と違い、飛び切りの美人という訳ではないが、
温和そうな顔立ちに、手入れの行き届いたボブカット。
制服のスカート丈は『校則違反』にならない程度に短くなっており、
履いている紺のハイソックスは真新しく、両方の丈の長さもきっちり揃っており、
いい所の『お嬢様』といった印象を与える容貌だ。

ただ一点だけ、目深に被った唾付きのヒップホップブランドの『キャップ』だけが、
浮いており、せっかくの『統一感』を酷く乱していた。


「は、初めましてェ〜〜っ。
 あ、あの、私『牧瀬三陽』です。
 今回の対戦相手のッ!」  ズズズ…


『牧瀬』は頭を深々と下げると、右手に持った
1リットルの紙パックの『ジュース』に指したストローに口を付ける。
(空いている左手は下腹部に添えている)


「私も詳しくは聞いていませんが
 『ルール』を破った人の代わりに急遽、
 試合に出てくださったみたいでッ!
 ――本当に、ありがとうございますっ!」

33中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/20(火) 22:56:01
>>32 

 『マザーリーフ』とかの紅茶専門店の『摘みたて紅茶』の事を指して
言ったつもりだったけど、うん 御免。これは僕の言い回しが悪かったよ

 俗に言う・・・・・・令嬢ね。そんな娘が僕に話しかけてくる。

うんうん、挨拶って大事だよね。礼儀は本当大事 僕ってばそう言う
マナーとか、昔っから お父様やお母様に躾けられたし、大事だと思うよ。
 だから僕も、僕の流儀で挨拶させて貰うよ。

 「――美しいだろ   ――僕は」

 髪を掻き揚げる。斜め四十五度の、美しいフォームはとても大事だ。

「僕は美しい 誰よりも 何よりも美しい うん 現在進行形 ingでだ。
進化は不可逆であり、一度進化すると進化前の姿には戻ることができない
 けれど、僕の美は進化し続けながら後退と前進を続けてる。
何でかって? それはもう、僕と言う美は完成であり成長中であるからだ。
 
――そう、僕は美しい。春夏秋冬 天から降る惠は全て 僕を讃えるためだ。
うん ありがとう。本当に ありがとう。つまり、君と僕の出会いもまた
僕の美のなせる賜物というわけだよね? マーキー君
 僕は嬉しいよ 僕の美が今日も一段と輝いて健在な事にね。
 それじゃあアディオス。続きは舞踏会で語り合おうじゃないか」

 ん? 八女ちゃんorカムイ君の人物像と今の姿形が合わさらない事や
話しながらジュース飲んでるような妙な仕草や帽子に突っ込まないのか?

・・・・・・それは、僕の美より重要な事かな? 僕はそう思わない。
 僕は僕を賛美する事に対して一生懸命 文字通り命がけで一生費やしてるんだよ。
他の事は、僕は天に愛されてるから 多分何とかなるよ。

34『焦熱のサードアイ』:2018/03/21(水) 20:03:27
>>33
「美しい?春夏秋冬?
 え、あッ、あなたは可愛いって顔つきじゃあないし、
 そ、そうですね〜、き、綺麗だと思いますよ」

捲し立てるように喋る『中静』に困惑しつつも、
不快感を与えないように言葉を選んで紡ぐ『牧瀬』。


「…ひょっとして『マーキー君』って私の事ですか?
 よかったぁ。急に私の対戦相手が変わったって聞いた時は、
 どんな人が来るか不安でいっぱいだったんですけれど、
 凄い面白い人で、良かったです…ホッ」  サスサス

        「あっ」

             ペコォー

下腹部を抑える左手をキャップの唾に移し脱帽、
『牧瀬』が再度『中静』に深々と頭を下げる。


「私【地獄少女】なんて恐ろしいあだ名ついちゃってますけど、
 そんな別に、大したものじゃあないんでッ!
 その辺にいる『女子高生』ですからッ! 

 ルールを守って、楽しく戦いましょうっ!
 とにかく、今日は胸をお借りしますのでっ!
            ――よ、よろしくお願いしますッ!です」

どうやら『牧瀬』は試合前の『挨拶』が目的だったらしく、
一通り挨拶を終えると、出口へと小走りで駆けていく。

35中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/21(水) 20:15:02
>>34

 バタン、と閉じられたであろう扉を見やる。
後ろ姿のマーキー君の背を回想しつつ、呟く。

 「……んー」

 「荒れるね」

 あの態度、和やかな話術。

あぁ言う仕草なり何なりする相手は、ほぼ高い確率で
『獅子身中の虫』を飼う輩な気がする。幼少の頃、社交会の演習として
色々な人達と会話した事から研がれた、中静の審美眼だ。

 「……まっ 気にする必要ないね。僕は 美しいんだもの」

下腹部にあてた手つき。似合わない帽子

考察する余地は多々あるが。それらに一々構うのは僕の仕事じゃないんだ。

僕は『騎士』であり『美』だ。それを脅かす事 道のりを阻む事は出来ない。


 「んーっと、それじゃあ行こうか。
グィーッと紅茶を飲み干しつつ、そのままマグカップを小指で引っかけ
吊るしつつ、舞台へと赴こうじゃーないか。

36『焦熱のサードアイ』:2018/03/21(水) 21:05:08
>>35
『中静』は待合室を後にした『牧瀬』の挙動に一種の疑念を抱く、
だが『中静』はそんな些細な事は微塵も気にしない。
己の信じる『美』を貫く為に、ただ闘うだけだ。
『紅茶キノコ』を飲み干すと立ち上がり、『アリーナ』へと向かう――。

=====================================

『アリーナ』へと続く通路で待たされる『中静』。

通路から『アリーナ』をのぞき込むと、
巨大な投光照明が天井に吊り下がっており煌々と『戦場』を照らし、
場内を埋める『観客』達は今か今かと騒めいている…。


  ≪レディース&ジェントルメーンッ!!
   今夜、皆さんの血肉を沸かせるは二人の女ッ!
   あの、【地獄少女】が今夜も『惨劇』を起こすのかッ!
   それとも【全ての騎士】が守り切るのかッ!
   世にも珍しい『スタンド使い』の『キャットファイト』ッ!≫

観客席の最前列、特設した卓上席、マイクを握り熱弁を振るう
スーツ姿の『若手アナウンサー』風の男性。
その隣には下着のような薄い服に身を包んだ今にも乳房が零れそうな、
豊満な肉体の女性が座りミステリアスな笑みを浮かべていた。

  ≪そうねぇッ。
   この高揚感、溜まらないわねェェ〜ッ≫
         カミヤマキュウジ
  ≪実況は私、『神山久寿』ッ!!
   そして、解説には『A級ファイター』、そしてッ!
                       ヒメカワ
   現役『セクシー女優』としてもお馴染みの『姫川しゅれ』さんをお迎えしていますッ!≫

  ≪どもー≫


   ワァァァァ〜〜ッ!!
   
   まだかぁぁ〜ッ!!   早くしろぉ〜〜ッ!!



 ≪失礼しましたッ!
  では、早速ッ!!選手入場ですッ!!
  青コーナー、『中静長歌』ッ!!!
  カッモォォォォ――――ンッ!!!!!!!!≫


場内のスピーカーから『入場曲』が流れ始める。
観客は『中静』の登場を今か今かと待ちわびている。
(『中静』さんは希望する『ギミック』がある場合は選択可能です。
  また『入場BGM』の希望があればどうぞ)

37中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/22(木) 21:13:26
>>36

会場に流れる『入場曲』は『木枯らしのエチュード』だ。
 血生臭い闘争を盛り上げる曲としては……『不釣り合い』だ。

通路より最初に飛び出すのは、私ではない。

  コロコロコロ

『レッドカーペット』が通路より飛び出す、その絨毯を堂々と歩くのは
当然 間違いない こんな美人他といないだろう 私だ。

 マントを身に着け、二角帽子を洒落た感じで被る。怪傑ゾロ的な
マスク、と言うか目を覆うものがあれば尚 良いねっ。

 「――傾聴」

不釣り合いな曲は、野次やら観客の声を下げる為の効果演出を期待してだ。
 私の美声を届かせるには、それぐらいの演出も必要だからね。

 「皆さまに、まず謝罪を。
血生臭く 鮮血の臓物に、輝く脳梁が飛び出る様を期待して訪れた皆さまに。
 その未来予想図が訪れる事のない事を まず、お詫び申し上げます。
此処が『地獄』になるか……それは、今より先の光景を見れば理解出来るかと」

 場内の全員を、ゆっくり見渡し。大袈裟に胸に手を当てて頭を下げつつ
一際 声を高らかに上げて 叫ぶ。

 「――ですか お約束します! この騎士 中静!
貴方がたに、今宵! 冷めやらぬ夢を お見せすると!」

 (※入場曲を設定出来るなら、片手を上げるなどの合図で
『戦闘BGM』を戦闘の途中で流せるなら希望します)

38『焦熱のサードアイ』:2018/03/22(木) 22:21:41
>>37

 コロコロコロォォ――ッ!!


転調を繰り返す、名の如く秋の木枯らしのようなピアノの演奏をBGMを、
地面に敷かれた深紅のカーペットの上を優雅に歩き戦場へと向かう『中静』。
控室で拝借した『怪傑ゾロ』風のマント、マスク、二角帽子を纏うその姿は、
まさに『ノーブル』と例えるに相応しい。


              ざわ…  ざわ…  ざわ…


         ウオオォォォォ――ッ!!
        ウオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
         ワアアアアアアアアアアアアアアアア!!!


――『中静』の『演出』は見事にハマった。
一瞬の静寂の後、会場中に響き渡る『大歓声』と拍手。
一部の観客に至っては既に『スタンディングオベーション』だ。
(戦闘中に『BGM』を流すのは1度だけ許可します。
 行いたい場合はメル欄等でその旨をレスしてください)


     ≪おぉッ!ルーキー中静!
      一気に観客の心を奪い取りましたッ!
      これは否が応でも盛り上がるぅ――ッ!!!≫

     ≪んふ、燃えちゃうわねェ。
      私は、臓物が飛び散るのは嫌いじゃあないけれど≫

 
≪ありがとう【全ての騎士】ッ!
 それでは続きましてッ!赤コーナー、『牧瀬三陽』の入場だッ!!!!≫

39『焦熱のサードアイ』:2018/03/22(木) 22:24:09









         ボロン  ボロォ  ボルンッ… ボォン…


設置された巨大なスピーカーから、
心地よいが何処か物悲しさを感じさせるジャズベース音が響く…。

            ざわ…  ざわ…  ざわ…


するとつい先程まで『中静』のパフォーマンスに酔いしれていた観客達が騒めき始める…。
明らかに困惑している、いや『怯えている』様子だ。
どうやら今流れているこの曲は『彼女』のお決まりの『入場曲』なのだろう。
…ジャズベースのイントロに、これまた哀愁の漂う『フルート』の音色が混じる。


           ≪【地獄少女】の入場ぉぉ〜〜ッ!!≫

          「ははっ、どうもこんにちは」

           どよ… どよ… どよ… 
               来たぞ… 来た… きた…


明らかに歓迎していない観客の事など何処吹く風、
懇切丁寧にきちんと頭を下げ、ステージに入場する『牧瀬』。
所定の位置へと付くと、『中静』の目を見据える…



           「いやはや、どうも…
            完全にアウェイみたいですね…参ったなあ。
            中静さん、凄い派手なパフォーマンスするんですもの」


            ざわ…  ざわ…  ざわ…

            ≪な、何か独特な空気が漂っていますが!
             とにかく試合を始めましょう!!
             『ルール』はたったふたつッ!
  
             一つ!勝負は1vs1ッ!一つ!殺人は禁止ッ!!≫


            ≪試合開始イィィィィィィ―――――ッ!!!!!≫   カアァンッ!!!!

40『焦熱のサードアイ』:2018/03/22(木) 22:31:36
∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□牧□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□中□□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。床の材質はアスファルトの上を土で固めており、更に砂が撒かれており、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

41中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/23(金) 19:39:35
>>39-40

――スゥッ。

 胸に手を当てて、大仰に深く『牧瀬』に対し礼をする仕草を行う。
騎士の習わしとして、当然の事だ。

 「――さぁ、来なさい」

 両手を掲げ、受け止める仕草を行いつつ告げる。

ヴンッッ  『ハート・ブレイカー』を右横に発現させる。
『杭』は収めた状態だ。
 
 ――キリキリキリ。

ガジェットを角度九十度にセット。杭が右手首の外側に何時でも
出せるように調整しておく。

 ――ギンッ

 『ハート・ブレイカー』はファイティングポーズだ。

前方の牧瀬に意識は払うものの、他にも違和感らしきものを
発見すれば、そこにも注意を向ける。

42『焦熱のサードアイ』:2018/03/23(金) 21:09:56
>>41

ゾギョオォッ

              キリ  キリ キリ…

傍らに機械仕掛けの傀儡――『ハード・ブレイカー』を発現ッ!
ヴィジョンの右手の甲に備えた『ガジェット』を徐々に徐々に回し、
『迎撃態勢』に入る『中静』。

=======================================

     ≪来たァァ〜〜ッ!
      中静ッ!スタンドを発現!
      人型ですがッ!おぉ〜っと、『騎士』には少々無骨なデザインだがァ〜。
      おや、動かない…?姫川さん、これは…?≫


     ≪んっ、中静ちゃんは『カウンター』狙いなのかしらぁ?
      一方の牧瀬ちゃんはぁぁ〜?  はぁッ?≫

=======================================


       
        「はぁ…、う〜ん…」

その場でファイティングポーズを取る中静と『ハート・ブレイカー』を
交互に眺める『牧瀬』。
右手を口元に添え、考え込むような仕草を見せるが、
数秒程で手を戻し、被っているキャップの唾へと指先を持っていき、


       「青コーナーは『挑戦者』ですよね…?
        あ、そっか〜…『騎士』だから守ってるんだッ!
        なるほど、なるほど…」

       「それじゃあ」
                  フワサァァーッ

       「いきますね」

投げ捨てたッ!
そのまま、曖昧な笑みを浮かべながら
警戒する『中静』との距離を無遠慮に歩きで、詰めていく。

∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□牧□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□中ハ□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

43中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/23(金) 21:27:24
>>42(質問)

 投げ捨てた『帽子』は、どの地点に捨てられたであろうか?

44『焦熱のサードアイ』:2018/03/23(金) 21:35:57
>>42
『牧瀬』の真後ろになります。

45中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/23(金) 21:48:21
>>44(回答感謝)

>>42

 「ふむ……」

 牧瀬の余裕ある表情、大胆にこちらへと前進する様子。

 ――既に『仕掛けてる』ね。

 スゥ……。

 私は『屈む』。そして、地面に片手を置き地面の『振動』と
そして投げ捨てた帽子を細目で、牧瀬の向こう側を観察する。

 本体である彼女にスタンドが取り付いてる様子はない。
もっとも、服の中に隠れてるか口の中に潜んでるとかも考えられる。
 けど、こう言う手合いは本体に意識を向けさせ地面か天井から
攻撃を仕掛けようとする可能性が高い。上からなら、場内の客が
何かしら反応を起こすだろう。私が敵なら、地面から仕掛ける。

 スタンドの攻撃であっても、地中なら『振動』は起きる。もし、何かしら
揺れ動くようなら、それが大きくなった瞬間すぐに退避はするつもりだ。

 
 ズズッ……。

『ハート・ブレイカー』は屈んだ自分より僅かに前進させ。
ファイティングポーズを取らせた状態を維持させる。

46『焦熱のサードアイ』:2018/03/23(金) 22:33:01
>>45

            シュバッ

『牧瀬』の攻撃は『地面』から来ると推察した『中静』は、
その場で屈み、地面に掌を添え攻撃の『前兆』を察知する事に注力する。
だが、特にこれといった異変は感じられない…。

============================

 ≪お、おぉと!中静選手ッ!
  いきなりその場に屈みましたァ!
  姫川さん、これは一体どのような意図があるのでしょうか!?≫

 ≪さあ…?女の子の日かしら?≫

           ざわざわ ざわざわ…

           何やッてんだァ!中静ーッ!!!

           『桑田』のモノマネェ!?

============================

屈んだ状態のまま『牧瀬』と、彼女が後方に放り投げた帽子を同時に視界に捕えようとするが、
この態勢で、遠くの『キャップ』を注視すると『牧瀬』の上半身が視界からはみ出る…。
そして『中静』をカバーする為に構える『ハート・ブレイカー』には『視聴覚』がない。
結果『中静』は――『隙だらけ』だ。


            
「ああ〜〜っ」

         ドヨ ドヨ ドヨ…
                        きた… きたぞ…

中静のとった『屈む』行動にどよめく観客達、
その声に『恐怖』が混じり始める。
『中静』の視界の外で『何か』が起きてる事を耳で聴きとる。

ヒュォッ
        ザク
          ゥ ゥッ!!!


その矢先、『中静』の左肩に鋭い痛みが走るッ!!


∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□牧□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□中ハ□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

47中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/23(金) 22:50:40
>>46

ザク
          ゥ ゥッ!!!

 「うぉ  っとっと……」

 僅かに目を見開き、左肩の激痛に体を起こす。

 そして、僅かに口をへの字に曲げて。眉を顰める。

 「うへぇ〜……マーキー君、いや……地獄 少女だったか?」

 「――『ガマガエル』に改名したら? そっちのほうが似合うよ」

 この女(牧瀬)……上半身から何か攻撃してきた。
って事は、『口』からだね。鉄砲魚か、または疑似的な長く伸びる
カメレオン的な舌かな? まぁ、どっちにしろ美的センス最悪っ。

 
「ふむ、速度は私のスタンドより上かな?」

  パッ……!

 私はしゃがんでる。つまり、『砂を掴む』のは容易いだろう。

 直接手掴みで、砂を牧瀬の方角むけて散布させるように投げる。
まぁ、大した事のない眼くらましだ。その間に右方向で良いので走って移動する。

48『焦熱のサードアイ』:2018/03/23(金) 22:53:22
>>47
移動する際に『ハート・ブレイカー』は追従させますか?

49『オータム・リーブス』:2018/03/23(金) 23:20:18
>>48

追従させます。

50中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/24(土) 21:43:55
>>48

 右に移動すると共に、自分の左側に追従させて何時でも防御の
姿勢をとれるようにしたい。また、牧瀬の口元に注意を向けておく。

51『焦熱のサードアイ』:2018/03/25(日) 20:24:02
>>45

             ザッ ザァッ!!


「きゃッ!」

心無い罵倒と共に咄嗟に掴んだ『砂』を『牧瀬』に撒き捨てる『中静』。
『目つぶし』とまではいかないが、とりあえず足を留める事には成功したらしく、
その隙に『ハート・ブレイカー』と共に飛びのき距離を取る…

                  コボォ…

また『中静』は『ハート・ブレイカー』の像の左肩に、
刃渡り10cm程の小さな『ナイフ』が突き立てられている事に気付く。
>>46で右肩に走った鋭い痛みの正体)
どうやら『中静』が屈んで視線が外れた隙に、『牧瀬』が投げてきたようだ…。
============================

          ≪ついに開かれた『牧瀬』の『第三の瞳』ッ!
           それを見ていなかった『中静』は、
           距離をとる事にしたようですがァ――ッ!!≫


おいおい、『騎士』がいきなり『目つぶし』かよ…
 言っている事とやってる事が違うじゃねーか!!
頼むぞぉ―ッ!


          ≪ど、どうやら観客は不満のようです。
           …おぉと、『牧瀬』が攻めるようです!≫      

============================


           「『ガマガエル』呼ばわりなんて
            酷いじゃあないですか…んもう。
            そりゃあ別に、私だってかわいい方じゃあないですけど…
            『騎士』さんだってぶっちゃけ、『中の中』くらい…」
           

顔を顰め、不満げな表情の『牧瀬』。
ひそめた繭の上、額には先程までは無かった『第三の瞳』が浮かび上がっていた。
真っ赤な『三つ目』が『ハート・ブレイカー』を一瞬、見つめ



               スゥゥ…  ゴボぉ…

           「でも、いいですよ。
            『ガマガエル』で。
            なんて言っても、私は悪役ですから」


その像に突き刺さった『ナイフ』が消失、中静の左肩から血が零れる。
『牧瀬』は自身の左腕から甲にかけてをなぞる様に舐め始める…。


∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□牧□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□ハ□□■∴
∴■□□□□□□□中□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

52中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/25(日) 22:35:31
>>51

(……ナイフ?)

 最初こそ、口内から何か発射したか何かだと思ったが。
命中していたのはナイフ……消失したしスタンドである事は確か。

(額の目……あれが地獄少女と言われる能力の片鱗か)

はてさて、少々難解な問ではある。額の目と、ナイフの関連性が読めない。
 腕で武器を投擲するような様子も余り見えなかったし……。

 >おいおい、『騎士』がいきなり『目つぶし』かよ…
  >言っている事とやってる事が違うじゃねーか!!

「ぉ ……」

   「――皆様方! ご無礼をお詫びしますっ!!!」

 (そうだ 今の自分は騎士 悩むなんて馬鹿げてるね)

   「我はオール・ナイト(全ての騎士)!
今宵、皆様方に『騎士物語』を語る所存! 手筈目の技としては
少々騎士の名を損ねるものでした! ――ならば!!」

    声を張り上げ、笑みを忘れず観客に告げる。

  「今より始めるは『騎士』としての闘いで御座います!」

   ――チャキンッ!!

  『ハート・ブレイカー』 ガジェットより『杭』を一メートル伸ばす。

  「――はぁぁッ!」   ブンッ

 九十度手首の外側に曲げた杭を、自分とスタンドも前進しながら
牧瀬の胴体目がけて『ハート・ブレイカー』の杭を横薙ぎで叩きつける(パスCB)

 相手の攻撃は不明なものの、接近しつつ確認するより他はない。
なにより、こちらのスタンドは接近戦専門だ。

53『焦熱のサードアイ』:2018/03/25(日) 23:17:06
>>45
消えた『ナイフ』と現れた『第三の眼』、その関連性を推察する『中静』。
確かに『牧瀬』が『投擲』する様子は見えなかったが、
あの時『中静』は屈む事で視界が塞がっていた。
その隙をついて投擲してきたとしても、『中静』にそれを認識する術はなかった筈だ。

============================
        …パチ  パチ  パチ
          パチ  パチ   パチ

       ≪あらあら≫

まだらに観客の拍手が聴こえてくる。
どうやら少しではあるが観客の『心』を掴んだようだ。
============================

       ――チャキンッ!!

宣誓、そして『ハート・ブレイカー』の『杭』を『剣』のように伸ばし、
『騎士』としての一撃を与えんと一気に距離を詰め、横なぎに振るうッ!

ビュオ――ッ


             「そうそうッ!
              そーいうのですよッ!
              女の子同士だからッて、
              綺麗なお花が散る少女漫画みたいなのは要らないッ!」

   『ギロォ』

『ハートブレイカー』が『杭』を伸ばすと同時に、
『牧瀬』が唾液に塗れた自身の(素肌の)左腕を一瞬、眺める。


              「私はどれだけ血と臓物に塗れるかッ!
               アナタはいかにそれを塞ぐかッ!
               お客さんを守るかっ!そーいう戦いなんです!」

    
      ――ギイィィン!!


次の瞬間、牧瀬の左腕に刃渡り30cm程の『包丁』が、
まるで”サメの背びれ”のように生え、
腕を下ろし、むき出しの刃で『杭』を受け止める。

          ギリギリギリギリ… ギリギリギリギリ…



∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□牧□□□□□■∴
∴■□□□□□□中□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

54中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/26(月) 18:19:40
>>53

 >――ギイィィン!!

 ――ガギンッ゛

 「なるほど! 『濡れた部位から刃を露出』させるか!」

 体液、血液 液体であれば何でも良いのだろう。

このスタンドを体内から露出させるには、皮膚を濡れさせるのが条件。
 激しい運動なりで、人体が発汗で全身を濡れさせるのは容易だ。
やろうと思えば、『どんな部位』からでも飛び出させられる……。

 「ハ」

 「ハハハハハハハハハァ!!!」

 (堪らない これが  これが『本物』か
私は いま味わっている! 真の『戦い』を!!)

  鍔迫り合いになっている『ハート・ブレイカー』の杭を
『引き戻す』(スB)さらに、腕を内側に曲げガジェットの穴が
牧瀬の表面に向くようにする。

 「――さぁ  防いでみてくれ」

  ――ガシュン ガシュン ガシュン ガシュン ガシュンッ!!!

  「――おぉぉぉぉ!!!」

 連続で『杭打つ』 (パスCB)

 相手は長期戦になればなるほど、何処からでも刃を射出出来る。
ならば、こちらは肉薄し遠距離で攻めれる優位を潰す。

 全速前進で、猛獣のような速度の杭打ちを牧瀬に浴びせる!

55『焦熱のサードアイ』:2018/03/26(月) 23:18:00
>>54


      ヒュッ
       
       ス カ ァ―ッ!

「なッ!」

鍔迫り合いとなった状態で、
中静はあえて『ハート・ブレイカー』の伸ばした『杭』を引き戻す。
結果均衡が崩れ、『刃』を備えた『牧瀬』の左腕は大きく空を切る。

============================
  
      ≪おぉッと!中静上手いッ!
       守りから一転ッ!勝負を仕掛けたァァ〜〜ッ!!≫

  おォォーッ!    いいぞぉ〜ッ!

============================

        グルゥッ

そのまま『ハート・ブレイカー』の手首を捻り、
硬直した『中静』の胸部目掛け『ガジェット』を番え、
『杭打ち』の態勢に入る――。


          「防いでみてくれ…?
              スーサイド・ガール
           私は【地獄少女】ですよ?
           試合終了後に『怪我』は治るって言っても、
           痛いものは痛いんですよ…?
           やっぱり、覚悟がいるっていうか」


      ―ドグォン!

『ハート・ブレイカー』の『杭』が打ち出されたその瞬間、
『中静』は二つの『誤算』に気付く…。


          「だから」


一つは『杭打機』が破壊力を得るには拳による『加速』が必須な事。
殴打と共に放った一撃目の『杭打ち』には相応の破壊力が宿るが、
二撃目以降、伸び切った腕で『杭打機』を前後させても、
充分な破壊力は得られず、容易に逃げられてしまう…。
そして二つ目の誤算は――


         「刺してくれて、
          本ッ当にありがとうございます!」


ザシュッ!

        ・・・・
『杭』の先端部が尖っているという事ッ!
『加速』が伴った『杭』は『牧瀬』の鎖骨付近に刺さりッ!引っ込むッ!
『牧瀬』は、刺された部位から『血』を吹き出しながら、
二撃目を悠々と逃れ、大きく後退するッ!

56『焦熱のサードアイ』:2018/03/26(月) 23:23:10


            ザムゥッ!


「はぁーッ!  はぁーッ!
痛ッたいけど、 はァーッ!!
これを… 待っていたんですっ!」


『牧瀬』の左腕から『包丁』が消える。
そして刺された鎖骨部位へと視線を向けその手で血を拭い、
『中静』へ顔を向け――笑った。

∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□牧□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□中□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

57中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/27(火) 17:20:36
>>55-56

 誤算? いえいえ! とんでも御座いません!

「――さぁさぁ御会場の皆さま! 雲行き怪しくなってきたと
心中曇天かかってきましたでしょうか? ご安心めされよ!
 これよりが、騎士の正道のご照覧と言うものです!」

 (相手が出血するのは『覚悟』してる。この連続刺しで
容易に倒れるとは期待してない。着実に負傷の蓄積はある)

 キュルキュルキュル カチンッ。

ガジェットを右手首に沿って真っすぐ杭が出るように角度を調整。
また、杭も数センチだけ覗かせる程度で縮ませる。

(逆に『好機』だ。相手は出血してる、なら次の攻撃は大体
『予測が出来る』と言う事だ……次の一手は間違いなく
 刃の  射出――!)

 バサッ……。

自分は『騎士』の衣装として『マント』を身に着けてる。
それを翻しつつ闘牛士さながらに前面に出すように掲げる。
『ハート・ブレイカー』は自分の翻すマントの横に佇む形だ。

 「それでは参りましょう! いざ!!」  タッ!

その姿勢のまま、牧瀬の『包丁』が体内から露出するのを
注意深く見極めながら駆ける!

58『焦熱のサードアイ』:2018/03/28(水) 22:15:49
>>57
  
   ヒラヒラ…… ヒラァ…

身に着けたマントを翻し、
まるで『闘牛士』のように構える。

============================
      ≪中静ッ!またしても防御の態勢を取りましたッ!
       スタンドをあえて後ろに構えていますがッ!
       神山さん、果たしてどういった意図があるのでしょうか?≫


      ≪さあ…?『即ズボ』シリーズ?
       もしかしたら≪検閲≫で≪検閲≫な≪検閲≫かも≫


      ≪は、はあ…あ、ありがとうございます…≫
============================

        「ハハッ!!
         さっきから、お客さんの相手ばッか!
         私の事は気にも留めないんですよねっ!」


        『ギロォ』

『牧瀬』が一瞬首を傾け、
肩口から腹部にかけて流れた『血』に視線を向ける。


        「でも、いいですよぉ〜別にっ。
         厭でも私を見てくれるようにしますからぁ」

ズギュンッ!

『血』が瞬時に大振りの『青龍刀』へと変化し、
その凶悪な刃を『中静』へと向け、飛び出す――(スC)

59中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/28(水) 22:29:12
>>58

 >ズギュンッ!

 大振りの青龍刀! その鈍く光る刃の直撃が起こす結末は想像難くない!

 ――カッ

 「一度目は甘んじて受けようとも! だが二度目は無い!」

 シュンッ!! ガンッ!!   ビリィィ!

>>57メ欄は マントの中で杭を引っかける

マント裏で、数センチの杭が一メートルまで伸長を戻せば。当然、引っかけた布
『マント』もまた、傘ではないが広がる。更に、青龍刀はそこそこの大きさだ。
 『ハート・ブレイカー』の精度は人並みはある。元より射出されると予測してるのなら
迎撃する事だって難しくはない筈だ! 防護壁代わりのマントは裂けて宙を舞うだろうが。

  「ぬぅぅンッ!」

 『杭』を伸ばしつつ、頭上に高らかに掲げる。
相手を限りなく非殺傷にしつつ、気絶するダメージを与えるには。一番確実なのは
側頭部などに、杭を横薙ぎに叩きこむ事だが……。

60『焦熱のサードアイ』:2018/03/29(木) 21:54:30
>>59

   シュンッ!  ガンッ ビリィッ!


射出された『青龍刀』の動きに合わせ、
マントの裏に隠していた『ハート・ブレイカー』の『杭』を伸長ッ!
ぴんと張られて弛みをなくしたマントに『杭』が突き刺さり、
そこからマント生地が縦に裂かれていく…。
即席の『傘』による迎撃――ッ!

                「中静さん」

    ニイィィッ

「あなた…『騎士』を名乗っているけれど、
 『戦闘経験』、あまりないですよね…?
 いや、気を悪くさせるつもりなんてないんですけどぉ」

               「だって」

「『得物』を備えた『近距離』型のスタンドを、
 マントを身に着けた【全ての騎士】さんの後ろに立たせるなんて、
 『何か隠している』…って言ってるようなものじゃあないですかっ!」

=================================

   ≪牧瀬、不敵に笑うッ!
    まさか、『あれ』をやるつもりかァー!?≫

実況の『神山』の叫び、
観客達が明らかに動揺を見せる。

=================================

「アハッ、私は『真っ当』じゃあないですから、
 こーいう卑怯な手も使っちゃうんですよね」

          『キイィィ――ンッ』   「ぶいっ!」


『牧瀬』が血に塗れた手でピースサインを作る、
同時に額の『第三の眼』が妖しく蠢き、次の瞬間――
 


    ビチャアアァァアア――ッ!



放たれた『青龍刀』が一瞬にして多量の『血液』へと戻り、
迎撃態勢に入っていた『中静』の顔面目掛け降り注ぐ――。


∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□牧□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□中□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

61中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/29(木) 22:43:21
>>59

>『戦闘経験』、あまりないですよね…?

「え? あったり前でしょ?? 逆に僕見たいな
ヒナギクの華か照れて頭を垂れ下げるような完全無垢が
戦闘経験豊富なんてレッテルのほうが心外なんですけど」

 あっけらかんと言い放つ。当たり前だ 何を寝ぼけている。
僕は絶世、いや この世で無二唯一の美女だよ? 
 っと。今の私は全てを守る騎士だ。素の部分はstay stay

>『キイィィ――ンッ』   「ぶいっ!」
 >ビチャアアァァアア――ッ!

フーッ ……

 「―君のやる事は『わかってる』
最初は汗だが唾液だが想像もしたくないが、それを射出して
ナイフに変えた。消失も、謂わばその液体に戻したって言うのも。
だから『ガマガエル』だって言ってんの。君の体液は『毒(刃)』さ」

    ――ブゥン――!

 「だから『対策』もとれる」

 >>59メ欄 破れたマントを杭で絡める。

 青龍刀、そして傘にように広げさせたマント、杭。その両方の
衝撃が加われば、大きくマントは裂ける。宙へ舞う

 そして、頭上へと掲げた杭でマントを絡めれば……ちょっとした旗だ
振れば、頭上より舞う毒雨(血)を一掃する事は難しくない。

 風を切りつつ(スB)裂けたマントを巻きつけた一メートルの杭で
頭上より振る血を打ち消す。顔面には絶対に付着させない

 「少しでも付着させれば、君のやる事だ。体中に浅くても
付着させた血液を刃に変化させて、私の陶器のような肌を
切り刻むつもりでしょ ――まぁ、それでも僕は美しいんだけどね!
 血化粧と、刃に苦悶を滲ませつつ闘志を崩さず立ち向かう騎士!
――惚れ惚れしますよね! 観衆の皆さん!!」

 まぁ。相手の攻撃は高速液体射出からの、刃への変化。
近距離射程なら、任意で自分の体液は刃に変形出来ると考えて良いだろう。

 「さぁ、これ以外で何かないのかい?
もっと もっと 私を愉しませてくれ」

62『焦熱のサードアイ』:2018/03/30(金) 21:12:59
>>61

   ビリィッ    シュバッ  シュバッ!!


『ハート・ブレイカー』の右腕をネジ撒きの様に捻り、
破れた『マント』を手繰り、布による『盾』を作るッ!


         ビチャ  ―ビチャッ!!


正直難しい作業ではあったが、寸前の所で『盾』が完成し、
飛んできた『血液』は『中静』の体表まで届かず全て『盾』に遮られる。
布が『血液』で真っ赤に染まる――。


                 おいおい、やっちまった…

                 あの、もしかして『あれ』が来るんじゃない?              

                 俺、目瞑っておこうかな…

               ざわ… ざわ…  どよどよ… どよどよ…


『牧瀬』の攻撃を鮮やかに防ぎ、この『ショー』を盛り上げようと
『盾』を天に掲げたまま、観衆達を煽る『中静』だったが、
肝心の観衆達は予想と違い、盛り上がる処か逆により騒めいている…。



          「『分かっている』、『君のやる事は』…」
 
「中静さんは私じゃなく『観客』と戦っているじゃあないですか。
 私の事を見てすらいない人に、私の何がわかるんです…?
 別に好かれたい訳じゃあないですケド…もう、おばかっ。
 ちょっとは私の事を見てもらっても良いんじゃあないですか。ぐすんっ」


対峙する『牧瀬』が『中静』の『盾』を、
三つの瞳で見据える…。


「あなたが私を見てくれなくても、
 私はあなたを見ます。
 でなければ命を削りあって、戦う意味なんてないから。
 そう…そのまま…、その位置、すごい良いです」

63『焦熱のサードアイ』:2018/03/30(金) 21:14:07
=================================

中静と牧瀬の激闘から数か月後――、
星見町某所に存在する某『メイドカフェ』にその男はいた。
ロクに整えていない伸び放題の黒髪に黒縁のメガネ。
服装は無地のVネックTシャツにチノパンと非常にシンプルに纏まっている…。
その男――『少年』の顔立ちは割りと整ってはいるが、
メガネのレンズの奥の『三白眼』が非常に神経質そうな印象を与える。


「えぇ〜ぷふぅ〜〜、僕の話を聞きたいってぇ〜。
 フヒヘッ、これから『アニメイト』に行って予約の『BD』を引き取りに行って、
 同士『九十九宵闇』氏と鑑賞オフ会をして、
 夜は『お犬様』のお散歩をしなきゃいけないんだっつーの。
 まあ、『お小遣い』くれるっていうなら別に良いけど」


.___________________________
|                                       |
|当日の様子を、『アリーナ』で試合を観戦していた        .|
|A級ランカー『寺田 清明』はこう語る――              . |
.___________________________...|



「『牧瀬三陽』ンゴねぇ〜。
 スタンド自体はどうって事ないけど、『狡猾』って感じじゃね。
 B級だった頃の『姫川』の『ビッチ』に勝った事もあるし、
 まぁ俺は『姫川』と当たった時、10秒で沈めてやったけどな。ウヒヘッ」


イキりオタクの様相を呈す『寺田』。
その手には『クリームソーダ』を持って、中々にご機嫌だ。


「…あ”ッ?その話はどうでもいいっでッ?あ”ッ?
 まッいいや。何が『狡猾』かって?

 あんたがそれを言う?散々あの女の試合を観てるっしょ?
 やっぱり『隠す』所じゃないの?
 ホラ、例えば『牧瀬』が『青龍刀』を解除して血を浴びせたあの場面。

 無事、『血』を防いだ『中静』は『やッた!』って溜飲を下げたんじゃねえの。
 何度も、『牧瀬ネキ』の試合を観てる連中は『やッべ!』って思ったろうけど
 だってさ――」

64『焦熱のサードアイ』:2018/03/30(金) 21:18:48

「防いだと思ったら、
 また『刃』が襲ってくるって、驚きだっつーの!」

=================================

        シュバーッ!!


『盾』――掲げた『布』にしみ込み無力化したと思っていた筈の
『牧瀬』の『血液』が、『ギロチン』の『刃』へと変化し、
無防備な『中静』の上半身目掛けその殺傷に特化した刃を向け射出される―ッ!
この距離からの不意の攻撃、『まずい』――ッ!


∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□牧□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□中□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

65中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/30(金) 21:27:28
>>62-64(質問)

 ギロチンの刃ですが、直撃するとして上半身の右腕寄り? 左寄り?

 また、直撃までの距離と直撃するまでに『1アクション』する事が
可能かどうかだけ確認させて頂きます。

66『焦熱のサードアイ』:2018/03/30(金) 21:35:10
>>65
『ギロチンの刃』は掲げてる布から(どちらかと言えば)右腕寄りに落ちて来ています。
距離は腕の長さとほぼ同じで約『1m』。
直撃するまでに行動可能かどうかは『行動次第』です。

67中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/30(金) 21:52:19
>>66(回答感謝)

>>62-64

 「――ッ」

 僅かに目を見開き、観衆の反応 牧瀬の邪悪な顔。
そして、冷たく錆びた鉄の気配を頭上から感じる。

 (右腕……杭『剣』のある腕は、犠牲に出来ない
――ならば)

  決断は、早い。何を得て 何を差し出すかは。

 グッ  カシュン
  
 まず、伸ばしきった杭を『引き戻す』(スB)。
そして、自分自身も屈む自身があるなら前傾姿勢になる。
更に……これは、少々賭けになる。

 フゥ……「痛いだろうなぁ」

 ――ガシュンッッ  ガキンッッ!

 落ちてくる『ギロチン』の背を……『杭』に当てる(スB)

 威力は人並み、されど『杭』は頑丈だ。頭部を真っ二つにされなければいい
最良なのは『左腕』に当たる角度までギロチンが宙で移動する事だ。

 (さぁ……運命よ。僕が願うんだ……今まで、何時も叶って来た!)

 次にくる激痛を予測しつつ、歯を噛み締めつつ結果を待つ。

68<削除>:<削除>
<削除>

69『焦熱のサードアイ』:2018/03/30(金) 23:21:15
>>441
眼前に迫る明確な『殺意』の鉄塊を前にし、
中静の世界がスローモーションとなる…。
遅れた世界の中で『中静』は思考を巡らせるが、
その『決断』は現実の世界では『一瞬』だ。


            スゥッ

               キィン

伸ばし切った『ハート・ブレイカー』の『杭』を縮ませる事により、
刃ではなくあえて『ギロチン』の背に当てる事で、その軌道を強引にずらす。
鉄筋を叩いたような音色、
結果、真っすぐ落ちてきた『ギロチン』は僅かに左に逸れ、
そのまま『中静』の左腕目掛け――



        『ザッシュウー―――ッ!!』


中静の左肘から先が鮮血と共に宙を舞うッ!
両の奥歯を噛み締め、断面から伝わる灼ける様な激痛に必死に耐えるが、
やはり――『痛い』ッ!

================================

うわああああああああああああああああああ
 ああああああああああああああああああああ
  ああああああああああああああああああああ

             ≪あ、ああ〜〜ッあ―――ッ!!
              き、決まってしまッたァァ――ッ!
              【地獄少女】の『斬首刑』ィィィヒィ〜〜〜!!≫

≪あらまぁ、あれ痛いのよねぇ…。
 防いだと思った所に『ストン』だもの…ねぇ。
 正直、≪検閲≫と変わらないわぁ〜〜…≫
     
会場内に観客の絶叫が響き渡る。

================================

               「ちゅーせい、さんっ。
                みせてもらいましたよ、覚悟」

         スゥンッ  ボトォ 『ギロチン』が『血液』と戻り、
                 砂の上に染み込む。


「中静さん、私の『スタンド』、
 肉体についた『体液』から刃を露出させる能力って言ってましたよね?
 でも、私そんな事一言も言ってないですよぉー?
 だから、凄いびっくりしたと思うんですよね」   「ぶいっ!」


「……でも、ちゃんと私の事『見』てくれれば、
 ちゃあんと防げた攻撃かもしれないですよ。
 だから、ねッ!私の事ちゃんと『見』てくださいね?」


                 『ギロォ』  『ギィン』


『牧瀬』が血に塗れた片手を、額の『眼』と共に注視。
瞬間、血が一振りの『日本刀』へと変化し、柄をぐっと握る。

「改めてよろしくお願いしますね。『挑戦者』さん――」

ザムッ  ザムッ  ザムッ


日本刀を番えた『牧瀬』がゆっくりと距離を詰める。



∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□牧□□□□□□■∴
∴■□□□□□□中□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

70中静『ハート・ブレイカー』:2018/03/31(土) 22:30:06
>>69

 ザッシュウー―――ッ!!

 「……が! ……はぁっ!  はぁ……
――か  顔は……っ」

  「――私の顔は大丈夫でしょうかぁ! 皆さんっ!!?」

 (腕は……別に良い! だが
だが僕の顔に傷が付くって事は地球の財産が著しく損なうって事だよ!!)

 このブレない中静の大声に対し、悲鳴を上げる観衆は一時呆然としつつ
幾らか我にかえるのが早い観客は『え? ……う、うん顔は大丈夫』と
答えるだろう。その言葉に、上下に顔を頷かせて中静は勢いよく告げる。

 「―――よし!!! 顔が大丈夫なら問題ない! 軽傷ですっっ!!!」

   Σいやいやいや!!!

 そんな筈ないだろうと言う観客の声援を受けつつ
牧瀬に対し 皆さんに対し 自分にも対し 私は笑う。

 「――ハンデはこれぐらいでいいだろう」  チャキン

 『ハート・ブレイカー』の杭を再度一メートル限界まで出しつつ
フェンシングのような体勢に変えつつ、告げる。
 
 「余裕ぶってるけど。君は私の『能力』を引きだせていない。
血を自由な刃物へと変形出来る能力。何かに沁み込ませたりしても
デメリット殆ど無しで出来る。なるほど、そりゃ凄い。
……で? 君はまだ私の能力を『見』てないじゃないか。
 紳士淑女の皆様方!! 幼少より憧れし束の間の夢を愛する方々!!
 ――ここからが、私の 『騎士』の本領発揮で御座います!」

そうだ、ここは私の屠殺場か? 凄惨なる地獄を一人の少女が愛する場か?

――違う。

  残る片手を掲げる。戦闘BGMは、やはり派手なのがいい。
出来るなら↓コレで。
(ttps://www.youtube.com/watch?v=WFr212tZg78)

 「――あと、忘れてないぞ」

「私の美を『中の中』と告げたな?
――君は心より清廉なる乙女の純情を傷つけ
――私の尊重と謙遜を台無しにしてくれた
――よって我らの名誉の章典に従い
――君に私を殺害する権利を与えよう」

     「――私は今ここで君に決闘を申し込む」

相手を注視しつつ、スタンドと共に一歩前進する。

71『焦熱のサードアイ』:2018/04/01(日) 10:23:52
>>70
================================

            まーた、騎士かよ…それもう良いっての。

            さっきから守ってばっかじゃねーか…!

            これ以上、血は見たくねえし棄権した方がいいんじゃないのか…?

            大丈夫か、あいつ…

パチ パチ パチ パチ…
================================

       「…ですって。
        私はお客さんの事はあまり気にしてないですけれど、
        パフォーマーとしてはどうなんでしょうね…。
        この人達は『スタンド使い』が殴り合ってるのを見て沸く、『イカレ』ですよ?
        大見得はそりゃあ湧くでしょうけど、そりゃあ『戦闘』ありきのものですって」 

痛みに耐えながらも、精一杯の『パフォーマンス」に努める中静だが、
彼女の予想に反し、帰ってきた観客の反応は非常に冷ややかものだった。
これ以上の『演出』はむしろ『逆効果』だろう。
『牧瀬』の言う通り、盛り上げたいなら『態度』ではなく『行動』で示すべきだろう。


  〜〜♪   〜〜♪   〜〜♪

         ダッ  ダッ  ダッ  ダッ  ダッ


スピーカーから流れる、壮大なオーケストラ。
『死への招待状』と称するに相応しい激しい曲調のBGMと共に、
『牧瀬』が一気に距離を詰め、『中静』が『杭』を伸ばし再度、迎撃態勢に入る。


「ハハッ、へへっ!
 私があなたを見ていないッ?へへへ!
 
 ちゅーせいさんは、多分良い所のお嬢様で『自尊心』がすごい高くて、顔は『そこそこ』。
 んで右手の『杭』はある程度操作できるけれど、それだけ。
 それが『全て』だから、右腕じゃあなくて左腕を犠牲にしたんですよねぇ〜?
 どうです?割と『見』てるでしょ?ぶいっ!」

               「あぁ〜ッ!」

「そんなつもりじゃあないんですッ!
 悪口とか、そんなんじゃあないんですッ!
 また私ってば余計な事言っちゃったッ!
 本当ですッ!ああッ!もう、ちょっと黙ってますね!」


            パクゥッ
 ビュオォッ!

互いの『射程内』に入ったその瞬間『牧瀬』は口を閉ざし、
手に握った『日本刀』を『ハート・ブレイカー』の右腕目掛け振り上げるッ!


∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□牧中□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

72中静『ハート・ブレイカー』:2018/04/01(日) 16:51:54
>>71(質問)

 『注視』の結果。いま現在牧瀬の『濡れてない箇所』は大体
何処らへんでしょうか? また、日本刀の振る速度も教えて頂ければ幸いです。

73『焦熱のサードアイ』:2018/04/01(日) 17:25:05
>>71
現在『牧瀬』は左胸部から血を垂らしている状態です。
また額にはうっすらと汗を滲ませています。
日本刀を振るう速度はCです。

74中静『ハート・ブレイカー』:2018/04/01(日) 18:57:02
>>73(回答感謝)
>>71

 静かに思考する。観客の冷ややかな反応や牧瀬の揶揄など気にする事ない。
最後に『勝利』の華を捧げる事。それさえ可能ならば、問題ない。

 (左側は、血で濡れてる。そして、刀……)

相手の一撃を幾ら防御しても、体液に変化させられて、また再度刃に変化されれば
こちらの攻防が、幾ら俊敏でもだ。腕を切られて体力にも限りが出来ている。

 (――なら、必殺の『一撃』しかない。申し分のない、『一撃』を……!)

 遠距離では、ジリ貧だ。こちらの攻撃では、有効打がない。

だが、近距離で生半可な攻撃も相手の体に纏う刃が防いでしまう。

 振りかざす刀は、『人並み』だ。体液に変化するにしても、だ……今ならば
相手の『胴体』は、がら空きだ。

       「――この瞬間を  待っていた」

 「――ハート……」  クイィ

 (スB)高速で、スタンドの残る腕を腰に据えて溜める。そして……
    
         ガンッ「ブレイカァァァァァァァァ!!!!!!」

   牧瀬の胴体、右側に近い部分を向けてパイルバンカー(パスBB)だ!!

 ほぼ密着に近い形での飛び杭は、その威力と衝撃を保ったままに
牧瀬の胴体へ直撃する! 防弾べストなどで、銃弾を防いでも衝撃は殺せない!
 仮に、防弾ベストに思いっきりツルハシを打ち込んだとすれば。身に着けてる
人間は瀕死及び重傷になるのは間違いない。それは、相手の刃の鎧でも同じ事だ!

75『焦熱のサードアイ』:2018/04/01(日) 22:56:37
>>74
対峙する相手に『必殺』の一撃を与える為に、
静かに、ただ静かに『思考』する『中静』。

「…」

            スゥンッ
                   ザシュッ!!

血に塗れていない『胴体』を狙う為に一度腕を引く。
彼我のスピード差があるとは言え、この『ゼロ距離』に加え、
互いに『リーチ』のある得物を持っている状況だ。
流石に『無傷』で掻い潜るとはならず、
振り上げられた『日本刀』の切っ先が『ハート・ブレイカー』の指先に触れ、
握りこんでいたであろう『親指』と『人差し指』が切り落とされる…。


      ガ コ ンッ!

だが、【全ての騎士】は止まらない。
痛みに耐えながらも『ハート・ブレイカー』の一度きりの『必殺技』を、
『牧瀬』の胴体目掛け――


       『ドグオオォオオォ』

ゼロ距離から『杭』を飛ばすッ!

          「う」ビチャッ

          「ああッ!
           あぁあ…あああぁ…!!」

    どごォッ

『牧瀬』は血反吐と貯めていた唾液(>>71メルラン)を吐き出しながら、
『ハート・ブレイカー』の『必殺技』の勢いのまま前方へと吹っ飛ばされ、
『アリーナ』の壁へ背中から叩きつけられる。


「あ、あぁ…あーッ、
 ぉぉあ〜〜ッ ゲッゴホゴホッ!! 
 あー…    ああ…」



場内に一つしかない天井に吊るされた『照明』が
上半身を血に染めた『牧瀬』を妖しく照らす。
壁に背を任せ、痛みを紛らわせようとしているのか、呻き声をあげる。
もう『一押しだ』。


∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■牧□杭□□□中□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□◆□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□◆□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□◆□■■∴∴∴∴

□:闘技場内。材質は土。上に砂が巻かれておりで、間隔は1x1m。
■:観客席を隔てる『金網』が張られている。
∴:観客席。会場を見下ろす形となる。
◆:中静が演出の為に敷いたカーペット。

76『焦熱のサードアイ』:2018/04/02(月) 09:31:54
>>75

77中静『ハート・ブレイカー』:2018/04/02(月) 19:51:31
>>75

 『親指』と『人差し指』が無くなる。つまり、『杭』を拾う時間は『無い』
五指のうち、二本が欠ける。それは、普段の機能が半分ほどしか発揮できない
と言う事柄に他ならない。

 (相手が硬直状態の今を、逃す事にはならないけど!) タッ

 地面も牧瀬や自分の出血で濡れてる部分もあるだろう。それも意識して
避けるルートで駆けつつ牧瀬に全力で前進!!

   「ハートォォォ……ッ!!」
             「ブレイカ―――zノァアッ!!」

      肉薄出来たら、スタンドによる渾身の体当たり(パスCB)を
お見舞いする! 刃の反撃が来ようとも、壁を背にしてる今ならば
こちらの攻撃は全て相手の体に集約される!

78『焦熱のサードアイ』:2018/04/02(月) 20:03:04
>>75
『描写漏れ』がありましたが、『牧瀬』の『日本刀』は解除され『血液』に戻っています。
それを踏まえてレスの訂正があればどうぞ

79中静『ハート・ブレイカー』:2018/04/02(月) 21:09:13
>>78
 特に訂正はありません。自分に返り血など掛かってる場合は
拭いたいと思いますが、それ以外で行動に変化はありません。

80『焦熱のサードアイ』:2018/04/02(月) 23:18:02
>>77>>79

「あ”〜…っ、はぁぁ…、はァぁ…ぁぁ… 」

自らの血で真っ赤に染まった上半身、止まらない荒い息。
失血による影響で目が霞んでいるのか、その双眼には既に生気がない。
もう既に自らの手で『刀』を握る事は勿論、その場から動く事すらできないだろう。
だが、満身創痍の『牧瀬三陽』自身とは対照的に
その額に発現されたスタンド―『第三の眼』はくっきりと開かれ、
相も変わらず妖しさを帯びている。

      ザッ ザムッ!!


瀕死の『牧瀬』に完全なる『トドメ』を、そして『決着』をつける為に、
五体不満足の身体に鞭を打ち、激痛に堪え距離を詰める『中静』。
だが『中静』も『重症』だ、失血の影響で足元がふらつく…。
思ったより早く進めない。


「ま、さ、か…『飛ぶ』とは…
              も、もっと『見』ておけばッ!
              ああ…、私には『見』るこ、としか、できないのに…」

             「き、気付いてるかどうかは…
              し、知らないですけどぉォぉぉ、はァーッ
              私の『スタンド』はぁー…はァーッ、
              この『サードアイ』で『見』た『体液』をぉォぉ…
              (ゴボォ…)や、『刃』にする…

              ただ、それだけぇ…それが私だけの『サードアイ』…へへっ」


『アリーナ』のフェンスに背を持たれた『牧瀬』。
自嘲混じりの笑みを浮かべ、語り始める。


             「あなたの『ハート・ブレイカー』と一緒で、
              私も、それしか…『見』る事しかできないから、ぁぁ……、
              勝つ為に…、違うな…いや、私の存在意義を『守る』為に、へへへ……
              真っ向勝負、奇策、強襲、はっだり、口による扇動、反故ォ…
              ありとあらゆる『妖刀』で相手を斬ってきまし、だ…。

              これでも、此処で生きる為に…『覚悟』を決めてるんでず…ぶ、いっ。
              で、でも『これ』だけは使いたくなか、っだなぁ… 」

『ジワ』

81『焦熱のサードアイ』:2018/04/02(月) 23:19:16
================================

32: 『焦熱のサードアイ』 :2018/03/20(火) 21:16:49
>>31

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「は、初めましてェ〜〜っ。
 あ、あの、私『牧瀬三陽』です。
 今回の対戦相手のッ!」  ズズズ…


『牧瀬』は頭を深々と下げると、右手に持った
1リットルの紙パックの『ジュース』に指したストローに口を付ける。
(空いている左手は下腹部に添えている)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

33: 中静『ハート・ブレイカー』 :2018/03/20(火) 22:56:01
>>32 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「僕は美しい。春夏秋冬 天から降る惠は全て 僕を讃えるためだ。
うん ありがとう。本当に ありがとう。つまり、君と僕の出会いもまた
僕の美のなせる賜物というわけだよね? マーキー君
 僕は嬉しいよ 僕の美が今日も一段と輝いて健在な事にね。
 それじゃあアディオス。続きは舞踏会で語り合おうじゃないか」

 ん? 八女ちゃんorカムイ君の人物像と今の姿形が合わさらない事や
話しながらジュース飲んでるような妙な仕草や帽子に突っ込まないのか?

・・・・・・それは、僕の美より重要な事かな? 僕はそう思わない。
 僕は僕を賛美する事に対して一生懸命 文字通り命がけで一生費やしてるんだよ。
他の事は、僕は天に愛されてるから 多分何とかなるよ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

================================

82『焦熱のサードアイ』:2018/04/02(月) 23:24:11

        じわあ……

『中静』は『牧瀬』の『異変』に気付く…
地面に座り込む彼女の足元…正確には彼女が纏う『スカート』、
その下からまるで魔法のように『液体』がジワリと湧き出ている…。
僅かに黄色みがかった『液体』は鼻をツンとつく独特の『アンモニア臭』と共に、
まるで『湖』のように地面の上を拡がっていく…。

================================

         ≪ま、まさか…【地獄少女】、これはまさか…っ!≫

         ≪あらまぁ、これ私もこの間の『撮影』でやったわよ。
          …三陽ちゃんッ!あなたッてば、素敵じゃあないのォ!≫

                おい… おい… まじかよ…

                ドヨドヨドヨドヨ…

何度も何度も騒めいてきた今回の『アリーナ』だが、
『クライマックス』のこの場面で今日一番の騒めぎが会場を支配する…。 

================================


「へへ…あーあ…やっちゃった…。
 お気に入りの『パンツ』がびしょびしょ……
 で、でも…1度やっちゃった、ら気が楽っていうかぁ、へへ…

 ちゅうせいサン…私、みっともないでしょ?
 言うに事欠いて…よりにもよって、『お漏らし』ですヨ…?
 最低…ですよね、はァー、はぁ、ぁぁあぁぁ…、
 でもッ、私を『守れる』場所は『アリーナ』しかないから、
 自分の場所を、存在を『守る』為なら、何でもします…っ!」

   
「中静さん、私にトドメを刺しに来てくださいよ。
   オール・ナイト
 【全ての騎士】じゃあ私を、『守れない』…っ!」


            『ギロォォ』…


吊るされた照明器具に照らされ、鏡のように輝く黄金色の『湖』を
牧瀬の『第三の瞳』が『凝視』する…

83中静『ハート・ブレイカー』:2018/04/03(火) 19:15:04
>>80-82

>中静さん、私にトドメを刺しに来てくださいよ。
   オール・ナイト
>【全ての騎士】じゃあ私を、『守れない』…っ!

 「…………」
    「あ? なに??  殆ど聞いてなかったわ」

 長口上どうも。けど、要は排泄物を最後に刃にしてくるんでしょ?
私……いや、こいつに騎士として接するのも馬鹿らしいや。
 僕は『本物』が見たかった。途中までは良かったのになぁ
中盤まで、彼女からは真の『邪気』が見えた。僕に劣るとは言え
美しすら感じる『殺意』があった。ギロチンの攻撃だってそうだ
それが『本物』であるならば言う事がない。けどね……

 「――うん、もういいや。君は『不細工』だ『贋作』だ」

「共倒れを望むんだろうけど……今の君と心躍る戦いが出来ないし
……数十秒、君に猶予をあげるよ。それぐらいあれば
もっと綺麗に、私を倒せる方法も見いだせるでしょ?」

今の彼女の姿は、正直いって見っともない。全てを振り絞って
戦うと言えば聞こえはいいが、やり口が簡素で心惹かれない。

 『近づかない』 接近してるのなら、杭は近くにあるのだろう。
黄金水や相手の血液にも気をつけつつも拾い上げてガジェットに装填。
切り落とされた左腕のほうまで戻る。

84『焦熱のサードアイ』:2018/04/04(水) 02:34:08
>>82
すっかり『牧瀬』への興味を失った『中静』。
冷たく言い放つと、再び『守り』に入り、
地面に落ちている『杭』を回収する…。


          「プッ」

          「ふっふっふ」

自らの『尿』を凝視する『牧瀬』が不意に笑い声を漏らす。


「そんな事言ってるけどォー、
 あなただって随分と『偽物』みたいですよ…?
 だってェェ、中静さん、その反応じゃぁァぁぁ…
 私の『スタンド』ォォぉ…理解していなかったですよねェェ…ッ?」


確かに『牧瀬』は動けず、いつでも『トドメ』を刺せる状況だ、
どういった意図かは汲めないし、真偽も定かではないが、
『牧瀬』は自ら『見』る事で能力を行使できると語った。
…つまり、手足を動かせずとも『武器』を発現する事が可能な彼女を相手に、
此処で『見』に入るのは、あまりにも――『愚策』だ。
例え、負傷しようとも此処は確実に『トドメ』を刺すべきだった。


「ほぉら、やっぱりッ。
 私は『共倒れ』なんて、更々ァする気ないですよォぉォォ…
 時には、『凡作』の中に『奇策』を交えるんですよぉォォ…ぉぉ」


            『ジャギ』


「私の勝ちです』

(直接、『第三の眼』で見ていないにも関わらず)
『牧瀬』の上半身を真っ赤に染め上げる『血液』が、
瞬時に、そして全て同時に、刃渡り『2m』を超す巨大な1本『大鎌』へと変化し、
備えた凶悪な『刃』を『中静』へと向け、その胴体目掛け、射出される――。


             びゅおぉぉぉ――っ!

射出される速度自体は大したことはないが(スC)、
今までの『刃物』と違い『巨大』な為――『近い』。
飛来する『大鎌』を見た中静は、この『刃』は『凡策』では防げないと、確信する。

85中静『ハート・ブレイカー』:2018/04/04(水) 22:32:21
>>84

 >私の勝ちです

   フゥ……。

 「――騎士の心得って言うのがある。常に優雅たれってね」

   チャキンッ……。

 「言ったよね? 私は『オール・ナイト(全ての騎士)』だ。
騎士たる闘いの為ならば、片腕も惜しくはない。
 そして、ようやく君に相応しい『制裁』が決まった」

 ガジェットの筒を、牧瀬の顔面に掲げつつ呟く。

 「――君が選んだ地獄。君が散々積み上げた敗者達の土台。
……少しぐらいは味わって見るんだね。
 君の相手が幾つも味わってきた『辛酸舐める』ってのを」

   パシュンッッ!!

 >>83で杭を拾い、ガジェットに嵌めた……そして、その中に
『血が染み込み固まった砂』も、だ……。

 「『見る』事が出来なけりゃ、『解除』されるんでしょ?」

 杭が飛び出る速度は『早い』(スB) 相手の刃の射出より
間違いなく、こちらの『砂弾丸』が牧瀬の顔面および『スタンド眼』の
視界を封じ込めるほうが早い。そうなれば、刃は解除されるだろう。

 「――さて  チェックメイトだ」

  相手が視界を封じられ、無力化が成功したら。前進して
杭で頭部を叩きつける。

86『焦熱のサードアイ』:2018/04/05(木) 00:24:40
>>85

    ジャキンッ

勝利宣言、そして中静は『ガジェット』に紛れさせていた『砂』を、
『杭』の伸長を利用し、地面に溜まった『小水』を『見』ている
『牧瀬』目掛け一気に飛散させるッ!
それはそのまま『牧瀬』の『第三の眼』へと――

================================

   ≪やはり、と言いますか今回の『牧瀬』戦も、
    異様な雰囲気に包まれていますが…!
    何やら中静、杭と共にむむ…『砂』を飛ばしたようです…
    姫川さん、これは一体?≫

   ≪ふふ、どういった意図かは知らないけれど、
    『三陽』ちゃんは自ら『視界』でスタンドを発動するって言った。
    だったら、ていうかそりゃあ狙うって話でしょん?でも――≫

================================

「…へへ」
 
「おかしいと…思いませんかぁァぁ……
 私が『サード・アイ』の能力を自ら、語る事…
 
 …私が『見』ていないにも関わらず『血』が『鎌』になった事…
 
 それに下向いッで、『おしっこ』を『見』ている私がッ、
 あなたのいう『ガマガエル』のこの私がッ!」

 
          パラパラ…

『牧瀬』は俯き、地面に溜まった自らの『小水』を『見』ており、
『中静』の方へと顔を向けていない。
必殺の『砂弾丸』が『第三の眼』を潰す事は叶わず、
俯いている『牧瀬』の頭部に降りかかるだけの結果で終わる…。

================================

         
        ≪ふ、不発ゥゥゥゥゥ――ッ!!
         『中静』の渾身の策は不発に終わりましたッ!
         『死神』の『大鎌』が迫るゥゥゥ―――ッ!!
         だがッ!何故ッ!直接『見』ていないにも関わらず、
         『小水』ではなく『血』の方を『刃物』化できたのかッ!!≫


≪…何言ってるの。簡単じゃない。
 『三陽』ちゃんの『おしっこ』を見てみなさいよ≫

================================

『中静』は解説の『姫川』の声に反応し、
思わず『牧瀬』の『小水』の湖へと目を移し、
そして『血』の『刃物』化の『カラクリ』を理解する。

        キラキラッ… キラキラッ


「私がこんなに『笑う』なんて…!」


『リング』の唯一の『光源』である、天井の巨大な『吊り照明』…。
『照明』の数が少ないのならば、必然的に『光源』の『光量』は強くなる。
熱さを感じる程に注がれた『光』は、地面に溜まった『牧瀬』の『小水』を照らし、
そして『光』で照らされた『小水』は、まるで『鏡』のように『反射』し、
俯いている『牧瀬』の笑みを映し出している――。

87『焦熱のサードアイ』:2018/04/05(木) 00:28:36

     ビュオォオ――――ッ!


                 『ザクッ』

【地獄少女】の『大鎌』は止まらない。
剥き出しの『殺意』は容易に『中静』の胸を貫いた。
激痛。傷口からジワリと血が流れ、意識が、霞む…。

================================


           ≪き、決まったァ―ッ!
           【全ての騎士】届かずッ!!
            勝者はッ!【地獄少女】『牧瀬三陽』ォォォ!!≫
           

================================


     「…言ったでしょう?
      『見』る事しかできない…から、
      『凡策』の中に『奇策』を交えるって…」

      「私は一足先に『上』へ行きます…、
       それじゃあー…はァー…、『さよなら』」

88中静『ハート・ブレイカー』:2018/04/05(木) 07:32:33
>>86-87(長らく、お付き合い有難う御座いました)

 最初に砂で攻撃して、締めも砂で終わり……結果は『惨敗』か。

 (これが『本物』の『敗北』って言うものか)

  (胸にクルものがあるねぇ……今まで感じた事のないものだ。
これも得難いものだけど)

   迫る刃と、激痛。そして目頭に走った赤い閃光を感じながら。

 (けど、やっぱりどちらかと言えば勝ちたかったなぁ)

    暗転する意識の中、天井の強い光源が中静の最後の見たものだった。

89『焦熱のサードアイ』:2018/04/06(金) 22:41:52
>>88
 
          「へ、へへ…ぶいっ…」



血で真っ赤に染まった視界の中、
満身創痍の状態で笑みを浮かべる『牧瀬』の姿だけが、いやにくっきりと映る。
だがその視界も徐々に赤から真っ白へと変わっていき、
拭い難い『敗北感』を胸に抱いたまま『中静』の意識は暗転する…。



  ・  ・  ・


       「いやあ…すごい試合だったねえ。
        何というか…すごい『壮絶』だったよ…。
        とりあえずお疲れ様、ゆっくり休んでね」


次に目を覚ました時、『中静』はベッドの上で寝ていた。
胸の裂傷も、切断された左腕も指も縫合後もなく綺麗に治っていた。
おそらくアリーナ関係者の『スタンド』能力で治癒されたのだろう。、
ベッドから起き上がり、『神武威』と『八女』から労いの言葉と
幾ばくかの『謝礼』を貰い、『日常』へと帰還した――。



中静長歌『ハート・ブレイカー』⇒『右肩裂傷』『左腕切断』『右親指及び人差し指切断』
                『胸部裂傷』『失血』(全て『治療済み』)
                『謝礼10万円』入手、『敗北』

牧瀬三陽『ダーク・アイズ』⇒『胸部裂傷』『鎖骨骨折』『勝利』『A級ランカーへの挑戦権』入手

90『焦熱のサードアイ』:2018/04/06(金) 22:43:58
本体の額に発現する『第三の眼』のヴィジョン。
その瞳で『見』た『体液』を『刃物』にする能力。
発現できる『刃物』の種類は実在するものならば自由自在で、
その刃渡りは『第三の眼』で捉えた『体液』の量に比例する。
また『刃物』は発現した時に限り『射出』する事が可能である。
発現できる『刃物』の数は常に一種類だが、
『第三の瞳』で『見』る事で、一瞬で元の『体液』へと戻せる。

『視線』で発現する能力の為、その射程は非常に長いが、
『見』るという性質上、『目隠し』等の攻撃に非常に弱く、
『第三の瞳』の視界を阻害される事で簡単に無力化される。
また通常の『スタンド像』を持たない為、接近されると脆い。


『ダーク・アイズ』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:C
持続力:E 精密動作性:なし 成長性:C

91寺田清明『ジャンヌ・シャント・ジャンヌ』:2018/04/06(金) 22:48:21
「へ、僕に今回の『総評』をお願いしたいって?
 ぶふぅ〜ッ!『A級ランカー』の僕にそれ聞いちゃう?
 かぁ〜〜ッ!!こりゃあ参ったっつーの!!」

「んあ、あの女――『中静』だっけ?
 あいつ『騎士』を自称する割に、随分と『リスペクト』精神がなかったね。
 いきなりガマガエル呼ばわりとか、DQNかよ。
 それにせっかく武器持ってるのに『守り』が多かったなあ。ぶへッ。
 【客煽る⇒守る⇒牧瀬たんをdisる⇒カウンター】の無限ループって怖くね?
 
 牧瀬たんはあのヴィジョンの通り『視界』が弱点なんだから、
 飛び出す杭で『照明』壊したり敷いてた『絨毯』を上手く使って、
 三つ目の『視界』を塞いだり、後『刃物』の発現の隙つけば、
 それなりに上手く立ち回れたんじゃねーの?

 あの『杭』?を使って『血』を防いだのは上手いと思ったけど、
 『ダーク・アイズ』の能力を理解するのが遅かったんじゃね。
               ――こんな感じでオッケー?」

92一抹 貞世 『インダルジェンス』:2019/03/02(土) 23:41:53
『簡易プロフィール』
小学六年生。教会の老夫婦に拾われた捨て子。
臆病でマイペース。爪が甘く騙されやすい。

『外見』
ウルフカットの白髪。
血管が薄っすらと見える透き通った肌、淡い青色に微かなエメラルドの反射が混じる瞳。
上下ともに制服。安めの運動靴。

『所持品』
財布、スマホ、ランドセル(教科書入り)、リコーダー、長さ調節可能な縄跳び(2.8m)

『スタンドの能力概要』

手で触れた者の悪感情を、触れている限り『鎮静』する。
また手の甲から『刃』を伸ばし、『苦痛を伴わない』斬撃が可能。

『インダルジェンス』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:B 精密動作性:A 成長性:B

『能力詳細』
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/99

93小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2019/03/03(日) 22:33:55
○プロフィール
清月学園高校三年生。在る過去により若干人間味が薄い
老若男女問わず丁寧な物腰を心掛けている

☆外見
清月の制服をバンカラマントのように着こなす。平日でも着用してる
顔は、特別美醜に寄らない。ただ、よく周囲に風変わりと言われる。
装飾品には無頓着だか、親友の勧めでネックレスや付けピアスも時折する。

△所持品
財布・スマホ・ハンカチ
ショルダーバック↓詳細
ttps://item.rakuten.co.jp/auc-touch-the-sky/bbm003/
バック中身下
テグス(20m)・メモ帳・筆記用具
鉛筆削りようポンナイフ・水筒(マスカットジュース)
マスカットジャム入りの小瓶

★スタンド能力概要
玩具の金魚のような小さな群体型のスタンド。
液中に発現し、周囲の液体を集め『水槽』を形作る。


『リヴィング・イン・モーメント』
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(30m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D

☆能力詳細
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463236020/29

94矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』:2019/03/03(日) 23:27:29
◆『簡易プロフィール』
30手前のサラリーマン。
自分より劣った部分を持つ人間を見下して安心する悪癖がある一方、
自身が『底辺』の類である事を自覚している。
それ故、今よりも程度の低い『ドン底』に落ちる事に強い抵抗感を持つ。
高卒。禁煙3日目。

◆『外見』
前髪と襟足がやや長めのミディアムヘア。
スポーツブランドのパーカーの上に黒のピーコート。
ジーンズにスニーカー。ボディバッグ。

◆『所持品』
スマホ、財布、煙草、ライター。

◆『スタンド概要』
『手で払う』ことで、衝撃を増減する作用を持つ『敷き物』を発現する人型スタンド。

『ノーバディ・アンダースタンド』
破壊力:C スピード:C 射程距離:C(8m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

◆『能力詳細』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/100

95夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/03/04(月) 00:16:55

☆★☆プロフィール★☆★
先天的視覚障害者だったが、角膜移植の手術によって視力を得た。
『見た事のないもの』を見るのが好きで、常に『未知』や『不思議』を探し求めている。
目が弱いためにサングラスを掛けており、外すと視力が弱視レベルに低下する。

☆★☆外見★☆★
金髪のセミロング、リボンのようにして頭にスカーフを巻いている。
こげ茶色の瞳、ブルーのレンズのサングラス。
白い丸襟ブラウス、青いジャンパースカート。
ダイヤ柄のタイツ、エナメルのショートブーツ。
両手の爪にネイルアートの施されたカラフルなネイルチップを付けている。

☆★☆所持品★☆★
財布、スマホ、ハンカチ、ティッシュ、予備のサングラス、
ネイルケアセット(ステンレス製の爪切り、爪ヤスリ、爪磨きなど)、
100%グレープフルーツジュース(550ml)、防犯ブザー(電池切れ用の警笛付き)、
以上の品物を入れたミニリュック

☆★☆能力概要★☆★
爪で切り付けた物に五感を『移植』する能力。
四感は非常に鋭敏だが、視覚のみ有しておらず、
存在しない視覚を移植された相手は『盲目』になってしまう。

『ドクター・ブラインド』
破壊力:D スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:E 精密動作性:B 成長性:D

☆★☆能力詳細★☆★
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/56

96『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/05(火) 01:12:11
>>92(一抹)

ある日の事であった。
『一抹』は『義父母』の知人の『シスター』に頼まれ、
『シスター』が身を寄せる隣町の『教会』が定期的に行っている
『炊き出し』のボランティアを手伝う事になった。

準備はそれなりに大変ではあったが『炊き出し』自体は恙なく終わり、
教会に戻った時には丁度昼時だったので、
義父母の知り合いである『シスター』に勧められ、
『炊き出し』の残りである『カレーライス』を食べたのだが――。





           『ゴボッ』


次の瞬間、『一抹』は派手に『吐血』していた。
『腹痛』『吐き気』『悪心』『皮膚炎』『呼吸不全』etc
考えられる限りのありとあらゆる『異常』が『一抹』を襲う。
これはまさか――?


          ≪にたぁ≫

血を吐きその場をのたうち回る『一抹』、
自分を見下す『シスター・マスミ』の不気味な笑みを見て、
『一抹』は自らの『死』を理解した。

>>93(小林)

ある日の事だった。
駅前で友人の『ヤジ』と待ち合わせしていた『小林』。
予定の時刻を過ぎても『ヤジ』は現れず、そろそろ連絡を入れようかと思った瞬間、



      『パァン』



「…イヒヒッ、ヒヒッ!
 やッた!やッてやッたぞ!!
 俺ッちのッ!これは俺ッちのォ!イヒヒヒヒッ!!」

目の前に脈絡もなく現れた『ホームレス』に『拳銃』で撃たれた。
あまりにも突然の出来事で『スタンド』で対処する事もできなかった。
くゆる硝煙の向こうで、『ホームレス』が壊れた『玩具』のように笑っていた。

腹から生暖かい『血』がドクドクと流れていく。
きっと『小林』は――此処で『死ぬ』。

97『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/05(火) 01:13:46
>>94(矢貫)


       『キイィィィ―――ッ!!!』

       『ドオォォ――――ッ!!!』


ある日の事だった。
『矢貫』は歩いていたら車道から飛び出してきた『トラック』に轢かれた。
それはあまりにも突然の出来事で『スタンド』で対処する事もできなかった。
全身に走る激痛、指一本動かす事もできない。


         ≪バタンッ≫


「うじゅるうじゅる」


『トラック』から真四角なフレームのメガネをかけた『オタク風』の青年が下りてきた。
どういう理由があって『矢貫』を襲ったのかは不明だが、
『オタク風』の青年の右手には禍々しい『中華包丁』が握られており、
呪詛のような独り言を発しながら、動けない『矢貫』へゆっくりとゆっくりと近づいていく。
おそらく『矢貫』は――『助からない』。


>>95(夢見ヶ崎)


          『グシャ』

ある日の夜の事だった。
人気のない道を歩いていた『夢見ヶ崎』の頭に鉄のような衝撃。
いや――『鉄』だ。
激痛に耐えられず思わずその場に倒れる『夢見ヶ崎』。


          「………」


倒れたまま顔を上げるとそこには
『紫色の法衣』に身を纏った長髪で無精ひげの男が立っていた。
死んだ魚のような目で『夢見ヶ崎』を見下ろすその男の手には血に塗れた『バール』が握られている…。

  
        グニャ〜〜〜ッ

当たり所が悪かったのだろうか、『意識』が遠のいていく。
きっと『夢見ヶ崎』は此処で『生き絶える』。

98矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』:2019/03/05(火) 01:43:21
>>96-97

俺だってしこたま酒を飲んだ夜に、曖昧な意識の中で眠りに向かいながら、
自分の死に様について考えたことくらいある。それは、そう。何度もだ。
 
 
    「ざッ」
 
 
突如として迫り来る『トラック』を目前にして、俺は呑気にもそんな事を考えていた。
走馬灯って奴か?じれったいくらいにゆっくりと流れる景色を前にして、とりとめもない事ばかりが思い浮かぶ。
 
          「まあッ」
 
 
派遣会社の営業として働くなかで、『運送業者』に『運転手』を紹介してやったことなら何度もある。
デカめの運転免許以外に取り柄の無いおっさんが、デカいガキを養う為に仕事を探している様を見る度に、
こんな奴よりは俺の方がマシだろう、と思ったもんだ。
 
 
          「ざまあッ」
                     「みやがれ」
 
 
全身の痛みに耐えながら辛うじてそれだけ言ってやった。
この手の事故だ、単なる赤キップじゃあ済まないだろう。
俺程度の命と引き換えに、運転手と、そいつの家族の人生を道連れだ。悪くない交換だって思うだろ?


   「!?」
                 「死にッ」
 
 
でもな。降りてきたのが『トラックの運ちゃん』じゃあなくて、包丁持ったオタクってのはどういうことだ?
『事故』じゃあなくて、『俺』を、ハナッから『やる気』なんだとしたら。
『そういうつもり』なんだとしたら。俺を殺すつもりなんだとしたら。
 
 
      「損」
            「かよッ」
                                「──クソッ」
 
どこまで声に出せたかは分からない。でも。だけど。『それ』は駄目だ。
誰かの思い通りに死んで、踏み付けられて終わるのは、それは駄目だ。
 
ああ、もう、畜生。
死に様を選べるくらいまで、まずは生きてみたかったんだよ。畜生。

99一抹 貞世 『インダルジェンス』:2019/03/05(火) 02:57:50
>>96
久しぶりにイシクラゲ以外の食事に有りつけた。
込み上げる吐き気と悪戦苦闘して完食するが…

「ごちそう、ブッバァ!? 」

この仕打ちだ。してやったりと自分を嘲笑う『マスミ』。
堪えきれず嘔吐した吐瀉物の緑や黄色がかった色。
全てを理解するも意識が朦朧としていく。

「わ、わたしは白蟻じゃな…い…」

炊き出しに『例のアレ』が含まれていたなら、
きっと自分は地獄行きだろう。
殺人に手を貸した事を悔い息絶える。

100夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/03/05(火) 05:42:37
>>97

ココ(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463236020/114-115)を出て、
いつものように面白そうなものを求めて街をブラブラしていた。
その日はコレといって目新しい収穫もなく、夜になったので家に帰る。
『ウサギ』もみつからなかったし、こんやのバンメシのコトでもかんがえるか〜〜〜。

たしか、きのうが『カレー』だったからな……。
そして、ゆうべのじてんで、まだ『カレー』はだいぶあまっていた。
つまり、こんやのメシは『のこりモノのカレー』だな!!

こんやも『アリス』のロンリテキスイリはさえわたる。
そのするどいズノウをもって、かずかずのジケンをカイケツにみちびいてきた。
そんな『アリス』のもとへ、あらたなイライニンがすがたをあらわす。

ダイフゴウのイサンソウゾクニンが、なにものかにイノチをねらわれているというのだ。
しかも、そのヨウギシャはシンゾクのなかにいるらしいとのコト。
ほかのニンゲンにきづかれず、ひそかにソウゾクニンをまもらなければならない。

こうして、アリスはサマザマなオモワクがうずまくヤシキをおとずれた。
つぎつぎにまきおこるサンゲキ、ギワク、ナゾ。
やがて、イライニンのクチから『18ねんまえのヒミツ』があかされる。

はたして、ジケンのハンニンは??
そのシンのモクテキとはなんなのか!?
かつてないショウゲキのクライマックスをみのがすな!!

                     グ シ ャ ァ ッ !!

     「――――ぐはッ!?!?」

そこまで考えた時、いきなり何の前触れもなく鉄の塊で頭を強打された。
最初は疑問が脳裏を掠めたが、すぐに思い直した。
こうなったのは、ある意味『当然』のことだったのかもしれない。

(なんか…………『ちかづきすぎちゃった』かなぁ…………)

『ドクター・ブラインド』の存在を自覚してから、今まで色んな所に首を突っ込んできた。
自分が考えていた以上に、『危険な世界』に踏み込み過ぎていたのかもしれない。
そうだとすると、こうなったのはベツに『フシギ』でもないようなきがしてきた。

「――――あ…………」

(オマエが…………ハンニンだった…………のか…………)

ほとんど無意識に近い状態で、自分を殴り倒した男の姿を目に留めた。
まさか、コイツがイチレンのジケンのシンハンニンだったとは……。
やがて男の姿が視界から消え、代わりに別の人物の姿が浮かんでくる。

(パパ、ママ――――)

(しおんちゃん――――)

(みんな――――)

目の見えなかった自分を支えてくれた両親や、一緒に楽しい時間を過ごした友達や、
眠っていた『ドクター』を目覚めさせた人。
今まで出会ってきた人達の顔が、次々に思い浮かんだ。
その中には、ツインテールの『フツー』な少女の姿もあった。

   《……もしですよ》《もし、また『試合』とか出たりするなら》
   《フシギの国に行ったりするなら》《そうしたら》
   《ちゃんと最後は、こっちの、フツーの側に帰ってきてくださいね》

   《イズミンは、いつでもこっち側で待ってるんで!》

          「…………ゴメン…………」

蚊の鳴くようなか細く微かな声で呟き、そのまま緩やかに意識を手放す。
まぁモノゴトは、なんでもプラスにかんがえたほうがケンセツテキだ。
これはオワリではなく、あらたなハジマリだとカイシャクしよう。

       アリス・イン・ザ・デッドランド
タイトルは『 死者の国のアリス 』でいいかな??
でも、このタイトルだと、どっちかというと『ゾンビもの』になりそうなきがする。
ココとか(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1534589466/91)で、
にたようなコトいったおぼえがあるし。
ソレだと、ちょっとプロデューサーのもとめるロセンとちがうんだよな〜〜〜。
もっとこう、ファンタジックなカンジにしたい。
じゃ、やっぱかえるか??
いっそイッパンコウボでこうほをさがすっていうのもアリかもしれない。

                                       ブラックアウト
そんなことを考えている間に、、夢見ヶ崎明日美の意識は完全に『 暗転 』した。
いつの間にか外れていたサングラスの下にある両の瞳には、既に『光』はない。
『盲目』として生を受けた時と同じような、果てしない無限の『闇』があるだけ――――。

101 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2019/03/05(火) 07:17:34
>>96
「少し遅いな……今日はどんな言い訳をしてくるのか」

彼『ヤジ』が遅刻する時は、そう珍しい事でもない。時間通りに来るのと
何かしらのイザコザか、道すがら横断歩道を渡ろうとしてる重い荷物を持った
老婆の手伝いをして遅れたと言うような出来事で遅延があった事もある。
碌でも無い理由な事もあるが、それは長い付き合いだし虚偽を知るのも容易だ。

連絡が来るまで適当に駅前に新しい小説があるか見分でもする為、待合場所を
移すかとスマホを持った瞬間、一発の銃声が全てを変えた。

「――! ごっ……フ」

 胸を抑える。心臓のあるであろう箇所に正確に貫く鉄の塊。

突発的な急襲。理由や事情を検索する事は無理な事が致命的な負傷と
下半身から氷の塊で出来た液体のようなものが覆っていく感覚から知れる。

「り…ヴィン  イ……メン」

『胸から流れる出血』で『リヴィング・イン・モーメント』を発現。

最後の力を振り絞る。

『ホームレス』向けて飛来させ下半身に飛来させる(ス精CC)
到着したら解除し、自分の血液を付着させる。

相手がスタンドで作られた襲撃とかで無い限りは、後に犯人と思える
存在に自分の返り血があった事を誰か証言して決め手になる。
 ツキがあれば、彼が血の付着したホームレスにすれ違って違和感を知り
真実へと到達してくれるだろう。

唐突に歌いたくなった。

「With peace in my mind……♪

……With peace in my heart♫

…………With  Peace……in my soul♬」

  ガクッ

「Wherever…… I'm going  I'm…already home」

102『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/05(火) 21:47:07
>>98(矢貫)


自らの『無駄死に』をただただ悔やむ『矢貫』。
途切れ途切れに吐き出した怒りは誰にも届く事なく――


    「ぁ〜〜〜っ!」

          『ザクッ』 『ザクザクッ!』


矢貫 奏『ノーバディ・アンダースタンド』⇒『死亡』『再起不能』


>>99(一抹)

激痛と共に滲みよってくる『死』の概念。
そして『大量虐殺』に加担したかもしれないという『後悔』。
だが死に絶える『一抹』にそれを確かめる術はもはや無い。


   「――チュ!」

『付けまつげ』『エクステ』『リップ』…
派手な『ギャルメイク』の若い『シスター』
――『マスミ』が『一抹』へと『投げキッス』を送った。


一抹 貞世『インダルジェンス』⇒『死亡』『再起不能』


>>100(夢見ヶ崎)

『夢見ヶ崎』の脳内に『走馬燈』が『ダイジェスト』で展開される。
決して長く生きてきた訳ではないが、
『想う』事があまりにも多すぎて思考が纏まらない。


   「≪――――ぐはッ!?!?≫

    ≪――――あ………………≫
 
    ≪…………ゴメン…………≫

            ――ッとな」


男が、死に際の『夢見ヶ崎』の言葉を繰り返した。
意図は全く読めないが、その男の瞳は『夢見ヶ崎』のものより『暗黒』だった。


夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』⇒『死亡』『再起不能』


>>101(小林)


   ズギュンッ    ビュッ ビュッ


最期の力を振り絞り『ホームレス』に『殺人』の『証拠』を残す『小林』。
死に絶える『小林』にその後の未来を確かめる術はないが、やれるだけの事はやった。
後は友人の『ヤジ』に任せるしかないだろう。


    「ケヒヒッ!ケヒヒッ!
     月が見えるッ!真っ赤な月ガッ!真ッ赤ッ!
     赤イ波の!さざめきッ!おォォォォ――ッ!!」


何が楽しいのかは分からないが、
目の前の『狂人』はそれはそれを愉快そうに笑っていた。


小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』⇒『死亡』『再起不能』

103『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/05(火) 21:49:30
>>98-101(全員)






        ≪パッ≫



意識が暗転した瞬間の出来事だった。
『矢貫』『一抹』『夢見ヶ崎』『小林』は4人卓の席に座っていた。
怪訝に思い周囲を見渡すと今いる場所が『レストラン』である事がそれとなく理解できるだろう。
(飲食店にも拘わらず『窓』や『扉』が見渡らないのが不可解だが)
長方形のテーブルを囲い、互いの顔を見合わせる4人。
――ひょっとしたら彼らも一度『死』んだ人間なのかもしれない。
此処は思い切って話しかけてみるべきだろうか?
(※4人とも『死亡』の原因となった傷は一切ない。無傷)

104矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』:2019/03/05(火) 22:37:08
>>112-113
  
「────クソッ!」
  
最後の瞬間まで悪態を吐く事しか考えていなかった俺は、
だから突然周囲を取り巻く光景が激変した所で今更言葉を飲み込む事も叶わず、
ただただ呪いの言葉を吐き出す事しかできなかった。
  
  「いや」
      「今のは、違うんだ」
  
ここはどこで、こいつらは誰で、俺はどうなったのか。
知りたい事も聞きたい事も山程あって、だからするべき事も沢山あるんだろうとは思うんだが、
それでも思考も纏まらず気持ちも落ち着かない俺が咄嗟に口にできたことと言えば、
  
  「今のは、俺を」
    「俺をトラックで弾きやがった上に」
  
   「斬り殺そうとしてきやがったあの『オタク野郎』が、クソって意味で」
  
初対面で盛大に悪態を吐く最悪の『第一印象』を、それでもなんとか取り繕うためだけの、
保身と見栄だけに突き動かされた俺なりの精一杯の、
  
  
    「だから、違うんだ」
  
  
『言い訳』だった。

105小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2019/03/05(火) 22:49:55
>102-103

闇の中へと沈んで言く 自分自身が水魚となったかのように
いや、言うなれば深海魚だ。私はとてもとても光が届かぬ程の底に泳ぐでもなく
沈んでいく  暗く  もう戻れぬ場所へ……
   ……誰かが呼んでる気がする。


「――っ ……」

周囲を見る。『レストラン』 『三人の規則性の無い男女』
死んだ時の貫かれた胸の痛みも無い……。

「…………」

「リヴィング  イン  モーメント」   キィィン

マスカットジュース入り『水筒』から最小サイズで一体水槽にて発現。
30m射程圏内限界で周囲に自分達以外の異常性が無いかを確認させる。
(※此処を食堂と仮定し、厨房などあるかどうか)

「……私は小林 丈と言います。清月学園、高等部三年です」

「私は突発的に駅前で銃撃を受け死んだ筈でしたが……貴方がたも
似た体験で此処に呼び寄せられたと判断しても?」

三人の死因も確認させて頂こう。
>>104(矢貫PC)

「お気持ちは お察しします。私も内心穏やかでは無いですが
年長者と思われる貴方が私の分まで激昂してくださってるお陰で
幾分か冷静をこちらも保ってますから……」

悪態をつく、この中で一番年長と思われる方にフォローの言葉を入れておく。
これで、少しは円滑に此処の四人が連帯感を持ってくれれば良いと言う打算と
亀裂が起きない為の保身を含めてもいる。

どう言った状況か未知数だが、何らかの悪意が入道雲のように怪しく
ちらついてるが故に、少しでも同じ境遇の人達の力の手は貸して欲しい。

106一抹 貞世 『インダルジェンス』:2019/03/05(火) 23:09:36
>>102-103
最後の最後に精神的なトドメを受けての死。
朦朧とする意識の中で『マスミ』の姿を目に焼きつける。
想像を絶するヴィジュアル攻撃に最後の一吐きをしておく。

「これはロッキーの仕業? にしては扉が無いから違うかな?」

スタンドを発現して自分の『悪感情』を沈静化。
平坦な精神状態のまま三人を眺める。

>>104-105

「12歳、小学六年生です。名前は一抹 貞世
 ギャルシスターにヒ素入りカレーライスで毒殺されました」
 平成最後に粋な計らいをしてくれたものです」

「あれ? これは全員が他殺って可能性も…」

107夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/03/06(水) 01:05:37
>>102

「――――おん??」

   キョロ       キョロ      キョロ
        キョロ       キョロ     キョロ 

一見するとレストランに見える。
だけど、レストランなら窓や扉がないコトは有り得ない。
つまり、ココはレストランじゃない。
少なくとも、普通の店じゃないコトは確実だろう。
ジツにキョーミをそそられる。

「さっそく『あたらしいウサギ』をハッケンした!!
 ちょうど、しおんちゃんにはなしてきたトコだったんだよな〜〜〜。
 『アリスのカン』は、きょうもゼッコーチョーだ!!」

奇妙で謎めいていて、今までに見たコトのない変わった場所。
これから、どんな『フシギ』にであえるのだろうか。
新たな冒険の香りを感じ取り、満面の笑みで大きく胸をときめかせる。 

「そんじゃ、さっそく――――」

         ドギュンッ

  《 L(エル) 》 
         《 I(アイ) 》 
               《 G(ジー) 》 
                       《 H(エイチ) 》 
                               《 T(ティー) 》

自身の精神の象徴である『ドクター・ブラインド』を発現する。
『ドクター』は、『超人的四感』を備えている。
その『超聴覚』と『超嗅覚』で、情報を収集する。
何か『音』は聴こえるかどうか、または『匂い』は漂っているかどうか。
ひとまず、その二点について調べたい。

>>104-106

「ちょど4ニンあつまってるんだし、『ダイフゴウ』でもやる??
 やるんだったら、はじめるマエにルールかくにんしようぜ!!
 『ローカルルール』がヤマのようにあるから、さいしょにきめとかないとアトでもめるし」

とりあえず、同じ状況らしい三人に話しかける。
全員見たコトのない顔――と思ったら、見覚えのある顔が一つあった。
『金一』の背後から全力のドロップキックをかました時、
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1534589466/126)
同じ場所にいたと思う。

「『ユメミガサキ』または『アスミ』もしくは『アリス』あるいは『ユメミン』そして『アルカラ』」

「スキなのえらんでいーよ」

「テツのカタマリでなぐられてサイキフノウになったとおもったらサイキカノウだった。
 これから、テンゴクとジゴクをゼンブみてまわるヨテイだったんだけど。
 コレは『タイトル』だけじゃなくて、『シナリオ』もかえなきゃいけないな〜〜〜」

108『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/06(水) 21:44:16
>>104(矢貫)

突然の死から突然変わった光景に対応できる訳もなく、
同時に集まったであろう他の3人に対し、
本心からの『悪態』を晒してしまう『矢貫』。
だが、直ぐに自身の第一印象を取り繕う事に努める。

そんな『矢貫』の心情を察したのか、
隣に座る『男子高校生』(小林)が優しく声をかけてきた。
向かいの席に伝わる大人びた喋り口の『男子小学生』(一抹)、
そしてその隣の席に座る幼児のように拙い喋り口の『女子高生』(夢見ヶ崎)は、
それぞれ傍らに『人型』の『スタンド』を発現し、自己紹介をしてきた。


>>105(小林)

『水筒』を媒介に『モーメント』を発現しようとする『小林』。
―――だが『水筒』が見当たらない。
どうやら『生前?』に持っていた『所持品』は鞄ごと紛失したようだ…
(そもそも『金魚』1匹で周囲を一瞬で斥候させるのは難しいだろう)


打算的な考えも抱きつつも隣の席の『男性』(『矢貫』)に優しく声をかける。
向かいの席に座る幼児のように拙い喋り口の『女子高生』と、
その隣に座るやけに話し方が大人びた『男子小学生』(一抹)が、、
それぞれの傍らに『人型』の『スタンド』を発現し、自己紹介してきた…。


>>106(一抹)

傍らに『インダルジェンス』を発現し、
自身の『悪感情』を『沈静化』。
平坦な感情を取り戻した『一抹』は何事もなく『自己紹介』をする。

向かいの席に座る男性(『矢貫』)がゆっくりと自分の『死因』を3人に説明する。
その横に座る『小林』と名乗る男子高生も同様に説明をした。
横に立つ『夢見ヶ崎』と名乗った幼児のように拙い喋り口の『女子高生』は、
『一抹』と同様にその傍らに『人型』の『スタンド』を発現している。



>>107(夢見ヶ崎)

『ドクラー・ブラインド』を発現し、周囲を警戒する『夢見ヶ崎』。
カウンター席の先にある『厨房』からは作り置きしてある『カレー』の匂いがした。
聞き耳を立ててみるが自分達以外の人間の気配は感じない。
(*『四感』を用いる場合は『何を』探すか具体的に提示する事を『推奨』)


横に座る大人びた喋り口の『男子小学生』も『夢見ヶ崎』同様、
傍らに『人型』の『スタンド』を発現していた。
向かいの席に座る『男子高生』と、その隣の『男性』が死因を語る。
どうやら4人とも『殺されて』この場へとやってきたらしい。

109『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/06(水) 21:47:11


          「いらっしゃいませー」


唐突に、『女』の声が聴こえてきた。

110矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』:2019/03/06(水) 22:45:14
>>108
  
「ええと、ああ、いや……」
  
突然の出来事の連続に思わず言い訳が口をついたが、
なんだ、よくよく見てみれば後の3人、揃いも揃って全員学生って感じのガキどもじゃあねえか。
  
「クソが云々っーのは、まあ、いいんだ」
      「忘れてくれ」
  
思わず言い訳しちまって損した気分だ。
そもそも社会に出てもいないガキどもにへりくだる必要があるか?
第一この中の誰かが、あるいはこいつら全員が、
俺を死ぬ程の目に遭わされた原因だったっておかしくないわけだろ?
だってそう。この内の何人かは、とんでもないモンをモロ出しだ。
  
「取り乱しちまってみっともなかったな。
 俺は矢貫。弓矢の矢に、貫く、の字だ」
 
言いながら、俺は他の面子に目を向ける。
まず話が分かりそうなの>>105の『小林クン』で、
  
「いや、スゲーな、落ち着いたもんだ。
 『堂に入ってる』っつーのか?
 いきなり死んだらビビるよな?分かってくれる?
 『あいつら』の『アレ』、見えるか?おっかねえったらねえよなあ」
  
なるべく気安く聞こえるように声を掛ける。
コミュニケーションが取れるってのは何より大事なことだ。
そういう意味で、俺は随分落ち着いて見える>>106の『一抹クン』にも声を掛ける。
  
「やっぱ『あの事件』って年末特番とかで何度も流れたりしてんのか?
 その歳じゃあ、生まれてない頃だもんな」
  
「俺は『トラック』に『刃物』だったから分かりやすかったけど、
やっぱスゲえな。『持ってる』な。
 俺、毒殺されても『ヒ素』の味なんてわかんねーからな、
 その、『それ』。そういうのが分かる『アレ』なのか?」
  
超能力者と話したことはあるか?
俺はない。
これは俺なりの、精一杯の距離の詰め方なんだ。
  
  
話しながらも妙な苛立ちを覚えつつ、
俺は半ば無意識に荷物を確認する。
特に、『タバコ』はちゃんと手元にあるか?
今日で禁煙4日目──3日目か?どっちにしたって一番しんどい頃合いで。
  
>>109
  
  「それ」
  
    「客が席に着いてから言うことじゃあ、ねえだろう」
  
だから突然掛けられた声に、八つ当たりのように因縁をつけることも、できちまうわけだ。

111夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/03/06(水) 23:02:07
>>105

「よろしく」

会ったのは二度目だが、言う必要はないだろう。
向こうが覚えてるか分からないし。
それに、今はそんなモノよりも優先するコトがある。

>>106

「『ロッキー』ってダレ??ソレはナニしてんの??」

『ドクター』の人差し指で、一抹の傍らの『スタンド』を指し示す。
知らないけど、何かの『能力』なんだろうか。
まぁ、教えてくれないならくれないで別にイイけど。

>>110

「みえてるの??みえるんだったら、だせるんじゃないの??」

「――――『コレ』」

さりげなく一人だけガン無視されたが、気にしない。
相性の問題だろう。
わたしだって、キライなヤツをスルーするコトあるし。

>>108
>>109

大体の状況は理解した。
いや、正確には『まだ』理解してないのだが。
何しろ奇妙な状況なのだから。

「ようするに『すげーフシギ』なジョーキョーってコトだな〜〜〜。
 いいねぇ〜〜〜。『グッ』とくるねぇ〜〜〜。
 マエマエから、こういうのをまってたんだよな〜〜〜」

『アリス』には冒険が必要だ。
それも、日常から非日常へ急激に落下するようなサプライズがなければいけない。
今、自分が体験しているものがソレであるコトを期待している。

「――とくにヘンな『ハンノー』jはナシか……。『カレー』がある……。
 『カレー』か……。『グーゼン』だな」

今夜食べるハズだったメニューだ。
まぁ、それはいいや。
今は、それよりも重要なコトがある。

「『ダイフゴウ』は、またこんどやろう。ちょっとみてくるから」

『ドクター』を出したまま、女の声が聞こえた方向へ向かう。
あまり近付きすぎず、離れた位置から女の姿を確認したい。
『超聴覚』なら、『声』までの距離は概ね正確に分かるハズだ。

112小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2019/03/06(水) 23:04:13
>>108-109

(……手荷物は全て押収された。そう捉えるべきだな
最悪戻って来ない事も考えよう)

『リヴィング・イン・モーメント』 液体を媒介し発現する力。
バックの中にはスタンド能力を発現させる為の大事な水筒にジャムもあったし
非常時のテグスも入れてたが……仕方がない。

>>110
「あぁ……私は漢字の一に人を重ねての丈(たける)です。
えぇ、見えてますよ。私には(人型のものは)発現出来ませんが」

一応顔見知り(夢見ヶ崎)は居るものの、親交はそこまで無い。
スタンドも詳しく紹介してた訳で無いから、あの時紹介していた相方さんから
教えて貰ってるなら、幾らか信用をこちらに抱いてくれれば幸いだろう。

矢貫さん、そしてこの中で一番年少にあたる一抹さんもどう言う人となりか
解らないが、同じ経験があり能力者である以上は、これから先に起こり得るだろう
『試練』にも対処するだろう。今は自分の足場を盤石にしておこう。

行動としては、周囲を見渡す事にする。キッチンの他にトイレなどは存在するだろうか?

>「いらっしゃいませー」

「……こんばんわ。いえ、お早うございますが適切なのでしょうか?」

「時計など身の回りの貴重品は全て無いもので。宜しければ時間を
教えて頂きたいのですか」

『首謀者』かどうか不明だが。挨拶してくる形からそうである
可能性は高いだろう。

「あと、宜しければ台所などに足を運びたいのですが。
それはルール違反に抵触したりしますか?」

何が起こるか解らない以上、最初に確認をとっておく。

113一抹 貞世 『インダルジェンス』:2019/03/06(水) 23:29:52
>>108-110
ほぼ全員がスタンド使いのようだ。
小林さんのスタンドは見当たらないが十中八九スタンド使いのはず。
最年長の男性は生前に積み上げた物が多かったばかりに、
理不尽な死を受け入れるのはつらいだろう。

「年末特番で見ました。実際に盛られると苦しいですよ?
 吐瀉物がカラフルだったからヒ素かな、と思いまして。
 犯人の名前は『マスミ』。二番煎じですね」

「私のスタンドは『悪感情』を沈静化するだけです。
 お兄さんは落ち着いた感じで凄いです。大人って凄いです!」

他の方々は精神的にタフらしい。特にアリスさん。
一人だけ違う世界を生きてる気がする。

>>111

「 ロッキーって名前の胡散臭いスタンド使いがいるんです。
 どこでもドアみたいな能力を使う方ですよ」

「これの名前は『インダルジェンス』
『悪感情』を沈静化する能力で自分を安心させていました」

小学生の自分より真っ先に年長者を気にする小林さんは、
色々と『大人』なのだろうし頼れそうだ。

「えっ、カレー…? 私の死因なんですが…
 ここのカレーは大丈夫かな」

アリスさんの後をついて行く。
投擲物が飛来したらスタンドで叩き落とす。

>「いらっしゃいませー」

最年長さんの八つ当たりに便乗して女性に話しかける。

「そうですよ」

途中で投擲に使えそうな物がないか探しておく。

114『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/07(木) 22:09:34
>ALL

四人の目の前に『メイド服』に身を包んだ女が既に『居た』。
『足音』や『息遣い』などの『挙動』は一切感じられなかった。
まるで初めからその場に居たかのように、立っていた。


        「あのォ〜〜ッ
         すいませェん。
         何が何だかって感じっすよね」

        「大変申し訳ねえっす」

              ペコォ――ッ

『メイド服』が深々に頭を下げる。

「勿論、ご説明させて頂くのですが、
 その前に自己紹介を…私は『馬場ガド子』って言います。
 皆さんが『殺害』される寸前にこの部屋に連れ込んだ者です」

115『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/07(木) 22:10:54

>>110(矢貫)

無意識に荷物を確認する『矢貫』だが、
スマホも、そして肝心の『煙草』も見つからない。
どうやら『所持品』は全て(一時的にかもしれないが)消失したと考えるべきか。


     「ひ、ひィっ!すみません」

『メイド服』の女が『一抹』に頭を下げた。



>>111(夢見ヶ崎)

『ドクター・ブラインド』の能力を用いて、
『女』の位置を探ろうとするが――分からない。

瞬きをしたその次の瞬間に、
まるで初めから居たかのように眼前に『メイド服』の女が立っていた。


>>112(小林)

声の主である『メイド服』の女に時間を尋ねる『小林』。
『メイド服』は非常に申し訳なさそうな表情を作り


「あ、あのッですねッ!
 此処は『時間』の概念がないんすよねェー…。
 上手く説明できないんすけど…、
 とりあえずこの『部屋』に居る間は、時間は止まっているので…」

「『厨房』ですか…?
 別に入ってもいいすけど、悪戯はやめてくださいねっ」


>>113(一抹)

「大丈夫です、大丈夫です。
 カレーに毒なんて入れてませんし、
 もし毒が入っていても此処ではなーんの意味もないすから」

『メイド服』の女に話しかけつつも、
さり気なく投擲に使えそうな『得物』がないか探す『一抹』。
もしかしたら『厨房』の奥には鍋や包丁の一つくらいはあるかもしれない。

116『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/07(木) 22:13:29
>>110

『メイド服』の女が『一抹』に頭を下げた×
⇒『メイド服』の女が『矢貫』に頭を下げた。

117矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』:2019/03/07(木) 23:03:39
>>111
  
「ん、ああ」
  
まったく未知の状況に放り込まれた上に、
世代も違えば個性も強い『超能力少年少女』に囲まれて、
正直言って恥ずかしい話、俺の処理能力はとっくに一杯一杯になっていて。
  
「そうだな。『持ってる』から『見える』し、
 『出せる』よ。まあ、うん、そうだ」
  
だからその中でもとびきりコミュニケーションにカロリーの要りそうなこの『金髪』────名前、なんだっけか。
自己紹介を聞いたような。そうでないような。
まあ、つまり、この『金髪』とよろしくやるのを後回しにしちまうくらい、
この時の俺は余裕を無くしていたんだな。
    
>>112-113
  
だからこの時俺は、名前の漢字を教えてくれた『小林クン』にも、
毒物の豆知識と『能力』を教えてくれた『一抹クン』にも、お粗末な相槌を打つくらいしかできなかった。
  
だけど、それを全て丸っきり俺の度量の問題だとは、思って欲しくないんだよな。
仕方ない部分があったって、分かって欲しいんだよな。
  
だってよ。
  
  
>>114-116
  
 「どッ」
        「からッ!」
  
突然女が現れたんだぜ。
俺が思わず素っ頓狂な声を上げるのも、
ガキどもの前で見栄張ることができなかったのも、仕方ないって思うだろ?

  「出ッ」 「出て」

    「きやがったッ!」
  
それでも最後になんとか語気を荒げられたのは、俺のなけなしの意地の為せる技だ。
よくよく見れば相手は女で、口調もなにやら丁寧で、
つまるところ、一見しておっかなくないってのが分かったから、
だから俺はタバコを失くしたことも一時忘れて、『メイド女』──『馬場』へ向けて、
噛み付くように質問を投げかける。
  
「お前の言うことが本当だっつーんなら、アレか?
 ここはお前の『なんかのなんか』で『時間』が『止まって』いて?
 俺たち全員、今にも死にそうだったけどギリギリその手前で、
  お前に『助け出された』と、そういう話か?」
  
理解が追い付かない俺は、相手の話をそのまんま復唱しながら、
なんとか内容を飲み込もうと頑張ったんだ。
  
「その話が『本当』なら、感謝の一つや二つじゃ足りないんだろうけどよ。
 そもそも『どういう経緯』で、『なんのために』そんな真似するんだ?
   
 単なる『慈善事業』なら、多分、他にもっと助けてやった方がいい奴、沢山いるぜ」
   
自分で言って情けない話だけどよ、
俺よりも助かった方がいい奴は、きっといる。それも、たぶんたくさん。

118夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/03/07(木) 23:26:11
>>114
>>115

「――――バカな」

コイツ――『ドクター』の能力に引っかからなかった??
何かの能力か??
いや、そもそもこの場所自体がコイツの能力の産物ってコトも考えられる。

「まぁまぁ、そうカタクならず。ラクにして、な??」

女に近寄っていって、気安く肩に腕を回す。
まともな実体があるのかどうか確かめる。
ついでに、女の身体から何か特徴のある匂いがしないか『超嗅覚』で確認する。

>>113

「『ロッキー』って、こんなカンジだった??」

『ドクター』の指で女を指し示す。
もしかしたら似てるかもしれない。
違うかもしれない。

「『コレ』は『ドクター・ブラインド』」

「メがみえないカワリに『ミミ』とか『ハナ』が『チョーイイ』」

>>117

「まぁアレだよね、うんうん」

「まず『ガドちゃん』のハナシきいたほうがイイっぽいよ」

「シツモンは、センセーのハナシがおわったアトでするのがイイんじゃない??」

動揺してるっぽいので、とりあえず声をかけておく。
『ガドちゃん』の話が終われば、今の事情も『少しは』分かるだろうし。
分からない部分があったら、その後で質問した方が時間の節約になると思う。

119小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2019/03/07(木) 23:30:14
>>114-115

「……ルベルの娘さんの名前ですね。
そうですか。ただ、ずっとこのレストラン? に居る訳には
いかないのであろう事は浅慮な身ですが理解出来ます」

「全ての言葉を鵜呑みには出来ませんが、まずそちらの
説明を全て聞いてから私は行動に移りたいと思います。
……説明を聞いた後でも、幾らか身支度の準備は頂けますよね?」

馬場ガド子、と言う方の素性、このレストランの能力の一部なのか
どうか定かでは無いものの、イニシアチブはあちらに現状ある。

一抹 貞世君への発言を素直に受け止めれば、このレストランでの
物品に干渉、携行しても外では通じないと言う事なのか……。

それに未だ懸念すべき事がある。この『説明』自体が何らかの
キーで今度こそ再起不能か消滅するトリガーかも知れない。
 それなら自由行動しようとしてる夢見ヶ崎さんや一抹君の
自由行動も無理に妨げないほうが良い。重要な説明があれば
私が伝達すれば良いだけの事だ。

台所へ向かうのは中止する。『馬場ガド子』さんと言う方の
説明を大人しく聞く事にする。手荷物に関する事や現状の
疑問にも質疑応答してくれる事を望んでおく。

120一抹 貞世 『インダルジェンス』:2019/03/07(木) 23:38:52
>>114-115
投擲物は相手のスペックの把握に使う予定だ。
刃物の類は用意せずとも『慈悲の刃』で事足りる。
竹槍コーダーのように意表を突くことをしなければ、
大抵のスタンド使いには通じないはずだ。

「この空間に魂だけ呼び寄せたって感じでしょうか。
 死ぬ寸前って事は半分だけ命の恩人です。ありがとうございます」

本体の私を守る盾はテーブルを使えば良い。
問題は大きすぎた場合、持ち運びが難しい事ぐらいだ。
『慈悲の刃』で加工するのは困難だと思う。

「何かしらの頼み事、またはさせたい事が有りますよね?
 ちょっとスタンドバトルして欲しいなとか」

スタンド使いを集めてさせたいならスタンドバトル。
バトルロワイヤルが目的の斜め上の路線もあるかもしれない。

>>118
「全然違いますよ。出て来たらラッシュを叩き込む程度に
 怪しいのがロッキーです」

「おぉ〜凄い平和的なスタンド能力です。
 逆襲だの、惑星爆弾でブラックホールを作るとか、
 本体を超加速する戦闘特化しか知らないもので…」

121『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/08(金) 00:34:17
>>117(矢貫)

「えッ!ああぁーっ!すいません。
 私、影が薄くてッ!
 
 ええと、そうすね。『ご主人様』のご明察通り、
 ガド子が『なんかのなにか』で『どーこー』しました。
 あーッと、その、話すのが中々に、いやはやなんとも」


>>118(夢見ヶ崎)

『ガド子』の肩に腕を回してみるが――『触れる』。
『超嗅覚』を用いて『ガド子』の匂いを嗅ぐと、ほのかに甘い匂いがした。
『四感』を活用し『ガド子』を探る『夢見ヶ崎』だったが。



       ≪〜〜〜〜〜ッ!!≫

だが『ドクター』の『超聴覚』を発動していたのが不味かった。
感覚が鋭敏になっている所に『矢貫』が大声を上げたせいで、
頭がずきんと痛んだ。『異音』だけを聴き分けるのは難しいかもしれない。


「あのォ〜ッ、『スタンド』解除してもらっていいすか?
 出来うる限り説明すんでぇーッ。
 ガド子は別に敵じゃあないんすよ…」


>>119(小林)

手元の『鞄』を触りながら『ガド子』に荷物の所在を確かめる『小林』。
やはりだ、『小林』の所持品は『既に』手元に戻っていた。


「ああ、と。多分『荷物』はこれで戻ってますよね?」


>>120(一抹)

「おォォっ!『魂』〜〜、んー近いけどぉぉ!
 ああ、でもまあいいやッ!おまけで『正解』ですッ!!」


まるでバラエティ番組の司会者のようなノリで、
『一抹』の『推測』の正否を告げる『ガド子』。

「頼み事、させたい事は。
 ガド子的にはないのですがァ、
 でも皆さん的にはして貰わないといけないというかぁ〜〜。
 ええと、とりあえず説明するので――『スタンド』しまってくれませんか?」

122『三界輪廻と終わる世界』:2019/03/08(金) 00:35:49
>ALL

「まず最初に一つ。
 皆さんは『殺害』されて此処へ来た訳なのですが、
 正確に言うと『殺害』されたのは現実世界のあなた達ではありません。
 
 此処は『夢』の中の世界でして。
 殺されたのは『夢』の中のあなた達で、今のあなた達も『夢』の存在す。
 一抹の『ご主人様』の『魂』ってのは近いっちゃあ近いですね」


テーブルの上に人数分の『マグカップ』が置かれていた。
淹れたてのコーヒーの良い香りが漂う…。


「『魂』の『死』は『肉体』の『死』に直結する。
 ので、『夢』の中で死にかけた『ご主人様』達の、
 『現実』の肉体は今『昏睡状態』に陥ってます。

 混乱させないようにさわりだけお話しましたが、何か質問あれば答えるすよお」

123矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』:2019/03/08(金) 01:08:00
>>118-122
 
「いや、みんな、アレだな」
 
 
   「スッゲーな」
 
 
別にこれは俺の語彙に問題があるわけでは無くて、
三者三様それぞれの凄さを上手いこと一言にまとめて言うには、
それはもう『凄い』って言っちまうほかないからで、そう、普段だったらもう少し喋れる筈なんだ。
 
だって俺は死ぬような目に遭った直後に、
『まずは落ち着いて話を聞こう』なんて気持ちの切り替えはできないし、
『ルベル』ってのが誰だかも知らないし、『スタンドバトル』が何なのかも分からないんだ。
みんな、スッゲーんだ。
 
それで、俺はこの歳になるまで何やってたんだ?
 
「質問は、いいよ。
 ウチの日直サンにさ、『待て』されてっから、ホラ。
 そもそも聞きたいこと、最初に言っちまったしな」
 
いつの間にか並んでいる『コーヒー』にも、もはや慣れつつある自分が嫌になる。
手をつけることこそしないが、これは別に毒やらヒ素やらを警戒してるっていうよりは、
そもそもこういう『いかにも美味そう』ってコーヒーが苦手なんだよな。
意識高そうな食い物とか、俺、ダメなんだよ。

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