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【他】『心音サイフォン・質疑・成長スレッド』

1『音仙』:2016/05/14(土) 23:27:00

【供】『心音サイフォン』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463235536/2

――あなたは『音仙』の言っていたことを思い出す。

---------------------------------------------------------------------------------
【再聴/質疑】
#1.特別な才能が目覚めた方には……その『能力の詳細』をお教えします。
#2.まずはそれに従って……キミ自身の解釈で、
   自由に活動してみるのがいいのではないでしょうか。
#3.もしキミの解釈が通用しない時が来たら、あるいは疑問に思われたなら。
   その時にこそ……ここを、再訪することになるでしょう。改めて聴き直すために。
---------------------------------------------------------------------------------
【再聴/成長】
#1.キミが『大きなこと』を成し遂げたと思ったら、また来てください。そして、それを教えてください。
#2.もしかすると、キミの『才能』にも何か変化があるかもしれません……ないかもしれません。
    確かめるために……改めて、奥底を聴き直してみましょう。
#3.大きなことの基準はお任せしますが、変化は……基本的に、期待はしないでくださいね。
#4.もちろん……望んで死地に飛び込むことだけが、『大きなこと』ではありません。
    平穏な日常の延長であれ……キミにとって心を震わせる人生の契機であれば、あるいは。
#5.それと、無償です。賄賂も、受け取りません。
---------------------------------------------------------------------------------

もしその上で『聴き直し』を望むなら……その旨を伝えると良いだろう。

※質疑について補足※
・スタンド供与時に『能力詳細』をお渡しします。
・基本的にはこの『能力詳細』を参考にしてPCを動かして下さい。
・詳細を逸脱、無視しない範囲ならば、細部の認識は『PLの解釈』に任せます。
・解釈は自由ですが、認識が食い違った場合は『判定者』のそれが優先されます。
 つまりセルフバトルなら『相手PL』解釈が、GMがいるなら『GM』解釈が優先です。
・『質疑』は、主にこの認識の食い違いを正す(再発を防ぐ)事を目的とします。
・一度でも板上で稼働したPC以外の『質疑』は、原則受け付けません。誤記などは対応します。

※成長について補足※
・金銭は受け取りません。金銭による成長はありません。
・基準は供与者の『主観』です。
・おおむねですが、高危難の方が『どちらかといえば』成長が近いです。

468ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2021/12/13(月) 15:22:03
>>467

      「ミャー」

             ゴソ

あまり知られていないが、ラッコの体には『ポケット』がある。
そこから取り出した『アワビ』が床の上に置かれた。
『国産』だ。

                トテトテトテ

そして、ラッコは立ち去っていった。

469小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/12/22(水) 00:41:21

取り急ぎ質問させていただきます。
『部位』が五つある状態で、さらに切り離しを行った場合、どうなるでしょうか。

470『音仙』:2021/12/22(水) 01:20:30
>>469(小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』)

>『部位』が五つある状態で、さらに切り離しを行った場合、どうなるでしょうか。

もっとも古くに切り離した部位1つが、灰のように崩れる。痛みなどは無い。
(※能力解除時に切り離したままの部位に起きるのと同じ現象)
これによって、同時に切り離している部位の枠が1つ空くため、新たに切り離せる。

その後、実際に能力を解除した際に、
その部位も体側の切断面から再生する。
この再生も『再生時間』の合計に含まれる。

よって、原則的には五つある状態では一旦1つをくっつけ直し、
その後で新しく切り離すことが推奨される。

471小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/12/22(水) 01:26:35
>>470

迅速な回答に感謝します。

472ソラ『ステインド・スカイ』:2022/01/12(水) 19:59:40
「どうも、今日は寒いね…」

そんな事言いつつ、どこかそわそわした様子で入室する

「あぁ、あのさ、覚えてる?
 今日、約束してた事」

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463236020/376

「まぁ、覚えてないならいいけど
 一応、こっちは覚えてたから…」

「あぁ、そうだ
 料理教室でケーキの作り方習って作ってみたんだけど
 良かったら、一緒にどう?」

そう言い、手に持っているバスケットからケーキを取り出す
シンプルで王道なイチゴのショートケーキだ
講師が良かったため見た目も良いし味も美味いはずだ
ただ一つおかしな点があるとしたら
イ チ ゴ が イ チ ゴ 状 に 並 べ ら れ て い る 事 だ
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1621051851/638-655にて習った物)

「まぁ、食べながら話でも
 いや、いらないなら別にいいけど」

「あんたと会ってから1年くらい経つけど
 色々あったような、そうでもないような」

「『自由』を求めて人様に迷惑かける
 勘違いした田舎者の馬鹿女を八つ裂きにしてやった事もあったし」
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1606787541/349-489)

「『夏』に囚われて周りに迷惑かけながら死のうとする
 哀れな構ってちゃんの自殺志願者に
 顔面を二度と見られないようにぐちゃぐちゃに破壊された事もあったな」
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1631985077/71-321)

「まぁ、そんな事もあったけど…
 何も響かなかったし、結局、自分に物語は無いって事くらいしか分かんなかったわ」

「この世で一番無意味な存在だと思うよ」

「けど、貴方に会って名前も、居場所も、思い出も
 色んな物を貰ったのだけは、良かったと思えるよ
 貴方に会えた事だけは…幸運だったと思う」

473藤原しおん『ウィスパーズ』:2022/01/12(水) 21:41:24
>>472(ソラ『ステインド・スカイ』)

「ああ! ……どうも。暖房を利かせていますから、ごゆっくり」

「これは…………………ぜひ、いただきましょう。
 ……キミは紅茶は? コーヒーの方が好きでしょうか」

           「それと」

「…………私の方でもケーキを用意していて。
 良ければ。……チョコケーキですけど。口に合えば」

                 コト ・・・

             「さて」

「『一年』……私にとっても色々な事がありましたけど」

「キミの暮らしを、戦いを、『聴いて』きました。
 『アリーナ』……『夏の魔物』……その被害者。
 この町は……過去のような戦乱の中にこそなくとも、
 一歩踏み込めば、全てを聴く私すら全ては知らない領域がある。
 ……本当に、一筋縄ではいかないものとばかり遭遇してきましたね」

「…………人の生きる意味は、他人が定義するものではないから。
 私が安易に、キミの思うキミの意味を作る事は出来ないけど」

          「私にとってキミは無意味ではない。
           無価値でも……イエ。
           価値などそこには関係はないでしょうね」

「キミはきっと、これからも時々、無茶をしてしまうけど。
 ……私はキミに生きていてほしいから、
 そのことが足かせにならない程度に……覚えていてくださいね」

                 「……ああ、それと」

「――――『スタンド』の変化にも、兆しは見えています。
 これまで『氷点下』だけだった能力対象が、
 おそらく『異なる天候』を呼び起こす何かを含むようになるでしょうね」

                     「…………」

「……ソラ。今日、ここに来てくれて。
 ……傷ついても、元気でいてくれてありがとう。
 キミが望むのであれば、私はこれからも……キミの居場所であり続けましょう」

474ソラ『ステインド・スカイ』:2022/01/13(木) 19:16:07
>>473
「コーヒーの方が好きかな
 ブラックが良い、甘いのとよく合う
 けど、貴方が淹れてくれるなら紅茶でもコーヒーでも良いよ」

藤原しおんが淹れてくれた飲み物を飲みながら
彼女と話をする

「……貴方に生きていてほしいって
 そう言ってもらえるなら、まぁ
 ちょっとは生きてる甲斐があるかって思えるよ」

藤原しおんの用意してくれたチョコケーキを食べる

美味い

食べ物を美味いと感じるのは生きてる証拠だ
…ソラにとって生きる目的も価値も見出せないが
美味い物を食う為に生きる、取り敢えずはそれでも良いかと思えた

それに

「貴方が生きててほしいって言ってくれるなら
 …まぁ、なるべく死なないように頑張るさ」

「変化の兆しが見えるって事は、
 自分の中で少し変わって来てるって事なのかな
 別に変ってる自覚は無いけど…」

チョコケーキの甘い余韻を、飲み物で流し込む

「こっちこそありがとう
 何も無かった自分を拾ってくれて、居場所になってくれて
 貴方という居場所がいてくれるから、生きていられるよ」

475熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2022/01/24(月) 19:12:22

―――これは熊野風鈴が自身の『才能』を自覚した直後の出来事。

『お嬢様! エエ、お嬢様!
 貴女様ハソンナ物騒な事ヲ気ニスル必要ナンテゴザイマセン!
 お嬢様ノ人生ニ降リカカル「厄災」ハ全テコノ私、「フォー・エヴァ・ロイヤル」ガ取り除イテサシアゲマス
 ダカラ、お嬢様ハ何モ気ニスル事ナク、旦那様ノ言う事ヲシッカリト聞イテ、大人シク・・・・』

「ふ、ふふふ・・・・」

『お嬢様・・・・?』

意気揚々と声を上げる熊野のスタンド『フォー・エヴァ・ロイヤル』
しかし、その言葉は吹き出す様な彼女の笑い声に遮られる

「うふふふふ・・・あははは!
 そうね・・・・あなたの力があれば危険なんてなんて事もないわ!」

「だから、どこへでも行ける!
 危険な香りのする場所へも・・・・恐ろしくて仕方がない場所へも・・・・どこへでも!
『エヴァ』・・・・あなたの力があればどこへでも!」

『ゾ、ゾオォ〜〜〜〜〜ッ!! ナントイウ事デショウ!
 お嬢様ヲ護ルタメに目覚メタトイウノニ逆効果ニナルナンテ!
 コ、コウナッテハ仕方ガアリマセン・・・・私自身、私ノ能力を理解シテ、
 お嬢様ヲ御守りシナクテハッ!』

『フォー・エヴァ・ロイヤル』は自身の能力について尋ねる
それは概ね下記の様な内容であった

・『赤絨毯』は実体化していないスタンド物質という事でいいでしょうか?
 一般人の目には見えないという解釈であっていますか?
・『赤絨毯』は常に『1m×1mの正方形』を最小単位として追加されていくという事でしょうか?
・最初に『赤絨毯』を展開する時、自身が立っている場所は常に正方形の中心になりますか?
 それとも、『1m×1mの正方形』の端に自身が位置するように展開する事が出来ますか?
・本体が歩く先に『赤絨毯』を設置する事は出来ますか?
・絨毯は通常の炎で燃えますか?
・歩く際に『赤絨毯』を発生させないように歩く事は出来ますか?
・『赤絨毯』の上で『フォー・エヴァ・ロイヤル』が行動した時、『都合の良い』結果にする事はできますか?
・『都合の良い』結果として、以下の事例を引き起こす事は出来ますか?
 『切腹をしたけど、奇跡的に全ての大血管・臓器を避けて致命傷を避けている』
 『切腹をしたけど、とてつもない奇跡が起きて毛細血管一つ破らず、出血も起きない』
 『切腹をしたけど、漫画レベルの奇跡が起きて細胞一つ壊さなかったため、刃物を抜いたら繋がった』

476『音仙』:2022/01/24(月) 20:19:04
>>475(『フォー・エヴァ・ロイヤル』)

気苦労の多い従者は、『音仙』からの回答をいつでも思い出せる――――

>・『赤絨毯』は実体化していないスタンド物質という事でいいでしょうか?
> 一般人の目には見えないという解釈であっていますか?

『実体化している』。
本体が上を歩けるのもそのため。
よって、一般人にも視認できてしまう。

>・『赤絨毯』は常に『1m×1mの正方形』を最小単位として追加されていくという事でしょうか?

その認識で正しいが、例外はある。
詳細にある通り、動かせない障害物があれば、
その部分には赤絨毯が発生しないため、
例えば10cm先に壁がある位置に踏み出すと、
その方向には10cm分の赤絨毯しか追加されない。

>・最初に『赤絨毯』を展開する時、自身が立っている場所は常に正方形の中心になりますか?
> それとも、『1m×1mの正方形』の端に自身が位置するように展開する事が出来ますか?

中心になる。端から展開は不可能。

>・本体が歩く先に『赤絨毯』を設置する事は出来ますか?

不可能。
赤絨毯を敷くのは『フォー・エヴァ・ロイヤル』。
己の歩む運命の道を自ら敷く事は出来ない。

>・絨毯は通常の炎で燃えますか?

実体化スタンド物質なので燃えるが、
あくまで絨毯なので特別燃えやすいなどはない。

>・歩く際に『赤絨毯』を発生させないように歩く事は出来ますか?

可能。特に条件などはなく、意識一つでオンオフできる。

>・『赤絨毯』の上で『フォー・エヴァ・ロイヤル』が行動した時、『都合の良い』結果にする事はできますか?

不可能。
運命の道は従者のためにあるものでは無い。

>・『都合の良い』結果として、以下の事例を引き起こす事は出来ますか?
> 『切腹をしたけど、奇跡的に全ての大血管・臓器を避けて致命傷を避けている』

切る部位を無作為に決定したなら、可能。

> 『切腹をしたけど、とてつもない奇跡が起きて毛細血管一つ破らず、出血も起きない』

刃物のサイズと切った部位次第。
現実的に起こり得るのであれば、可能。

> 『切腹をしたけど、漫画レベルの奇跡が起きて細胞一つ壊さなかったため、刃物を抜いたら繋がった』

不可能。
それが出来る刃物があるのなら、可能。

477熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2022/01/24(月) 22:20:21
>>476

『ナルホド・・・・私ガ出ス「赤絨毯」ハ一般ノ方ニモ見エテシマウトイウ事デスネ
 お嬢様ヲ不用意ニ危険ニ晒サナイタメニモ、使いどころハ考エテ行カナケレバナリマセンネ』

478リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2022/02/23(水) 22:28:33

             コトッ コトッ コトッ

         コトッ

「ウフフ、こんにちは。遊びに来たの」

「ねえ、お話しましょうよ。ウフフフフ」


供与ありがとうございました。
いくつか質問させて下さい。

・『リトル・メリー』は、スタンド会話ではない通常の会話は可能ですか?
・『魂を全て移した人形』は、スタンド会話および通常の会話は可能ですか?
・『魂を一部移した人形』は、スタンド会話および通常の会話は可能ですか?
・紙を人の形に切った『紙人形』は『人形』に含まれますか?
・『擬人化された動物のキャラクター』なども『人の形』に含まれますか?
・『老舗人形屋』の設定はこちらで決める事ができますか?

479『音仙』:2022/02/24(木) 08:49:06
>>478(リトル・メリー『メリー・バッドエンド』)

「ああ……どうも、エエ。お話は望む所です。是非ゆっくりと」

>・『リトル・メリー』は、スタンド会話ではない通常の会話は可能ですか?

可能。
不思議な話だが、一般人にも聴こえる声で話せる。
スタンド能力の一環なのかもしれない。

>・『魂を全て移した人形』は、スタンド会話および通常の会話は可能ですか?

どちらも可能。

>・『魂を一部移した人形』は、スタンド会話および通常の会話は可能ですか?

これも可能。

>・紙を人の形に切った『紙人形』は『人形』に含まれますか?

含まれない。
人間の形には一定の『立体感』が必要。

>・『擬人化された動物のキャラクター』なども『人の形』に含まれますか?

『獣人』レベルだと含まれない。
『獣の耳や尻尾がある』程度だと、含まれる。

>・『老舗人形屋』の設定はこちらで決める事ができますか?

決めていただいてかまわないが、
あまり超常的な設定を付加するのは非推奨。
不安な場合、一度確認していただけるとありがたい。

480リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2022/02/24(木) 20:10:41
>>479

「この前、新しい『お友達』ができたわ。『天音ちゃん』っていう子」

       「ウフフフフフフフフフフ」

「ねぇ、『音仙』さん。『マダム』を知ってる?」

「『お人形屋さん』よ。私達を大事にしてくれるの。とっても優しい人」


回答ありがとうございます。
問題がなければ、ひとまず以下のような形にさせていただきたいと思います。

『老舗人形屋』
・店の外観は、大正時代を思わせる『和洋折衷風』の造り。
・静かな通りにひっそりと佇んでおり、知っている人は知っている。
・店内には洋の東西を問わず、多種多様な人形が展示されている。
・店主は『老婦人』だが本名は不明で、客からは『マダム』とだけ呼ばれる。
・人形に関する豊富な知識と卓越した技術を持つ。
・『フランス人』らしい。
・本人が製作した人形の販売や壊れた人形の修理、アンティークドールの鑑定などを行っている。

481リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2022/02/25(金) 00:16:39
>>480

もう一つ質問させて下さい。

・能力の持続時間は、具体的にはどれくらいでしょうか?

482『音仙』:2022/02/25(金) 01:33:18
>>480-481(リトル・メリー『メリー・バッドエンド』)

「どちらも知らない名前、ですけど……
 キミにとって心を許せる人間が、
 キミが恨む人間の数よりも多くなる事を、
 私は願ってます。エエ、本当に」

>『老舗人形屋』
何ら問題ないので、運用していただいて構わない。

>・能力の持続時間は、具体的にはどれくらいでしょうか?
『魂の一部を人形に移す』のは『6時間』。
『魂の全てを人形に移す』は『3日間』。

483リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2022/02/25(金) 16:42:29
>>482

「ウフフフフ、ありがとう」

「私、覚えてるの。初めて『私達』が来た時に歓迎会を開いてくれた」
 
「とっても嬉しかったわぁ」

「でも、みんな急に意地悪になっちゃった。
 私の『姉妹』は頭を砕かれて、手足をもぎ取られて、火の中に投げ込まれたの」

「だけど、守ってくれた人もいたわ。だから私は壊されなかった」

「人間って不思議ね」

自分が誰なのか知らない。
いつからいるのかも分からないけれど、古い記憶は残ってる。
親愛と憎悪。

「メリーは『音仙』さんも好きよ」

      コトッ

「また遊びに来るわ」

               コトッ コトッ コトッ

484りん『フューネラル・リース』:2022/05/01(日) 21:07:18
「こんばんは〜、おねえさん」

頭から鈴蘭が咲いた少女、
りんが鈴蘭の花束を持ってやって来た

「えへへ、今日はね、鈴蘭の日なんだよ!」
「だからこれ、あげる!」


「えっと、今日来たのはそれだけじゃなくって…
 あのね、聞いてほしい事があるの」

何か、言いたくないような、でも聞いてほしいような
複雑そうな表情で語る

「うちね、この前、何だが知らない場所で寝てた事があるんだけど…
 どうやってそこまで来たかとか、何があったかとか、思い出せないんだ」
「けど、何か体の方はすっごく元気になってて」

「それから…その…」

そこまで言うと俯いてしまい、
言葉を詰まらせてしまうりん

少しの沈黙の後、意を決したように話を再開する

「あのね、後で知った事なんだけど
 うちが寝てた廃ビルで、人が死んだんだって…」
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1647262289/32-38
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1647262289/40

「それとね…
 風鈴さんっていうんだけど、
 その時のうちの事知ってるっぽい人に会ったんだけど」
「その人うちの花を乱暴にしたりして、何か怖くって…」

基本的に、人間の悪性も含めて人間を愛するりんが
珍しく人間に対して嫌悪を示している
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1607077443/869-879

「本当はもっと早くおねえさんに相談したかったんだけど
 おねえさんに聞いたら…何て言われるのか怖くって来れなかったよ…」
「でもね、この前、くるみちゃんっていうんだけど、ラジオ番組やってるおねえさん」
「その人にね、悩みがあったら聞いてくれるって言われて、その人に相談してみようかなって思ったんだけど
 やっぱり怖くて出来なかったよ…」
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1621051851/770-784

「けど、それから色々考えて
 やっぱりこのまま一人で抱えてちゃ駄目だと思ったんだ」
「だから聞くね」

「あの廃ビルの事件とうちって、関係あるのかな」

485『音仙』:2022/05/06(金) 10:56:57
>>484(りん『フューネラル・リース』)

「――――――――…………ああ! こんばんは。
 どうもありがとう。そんな記念日があったんですね。
 記念には疎くて……エエ、あとで花瓶に活けておきましょう。 
 少しでも長く、元気に咲いているように」

              スッ

「……………………まず結論から言いましょう。
 私には、『わかりません』でした。
 キミがその日に『廃ビル』を訪れたのは間違いありませんし、
 『風鈴』さんも、その日その場にいたのは間違いありませんが」

          キィィィィィ ―――――――――――――――

         「…………ただ、そこまでですね」

「私の『ウィスパーズ』は…………決して万能ではない。
 キミになら、これくらいは言ってしまっても構いませんが、
 私は『町の音』を聴けます。ですが『高所』の音はよく聴こえない。
 少なくともビルの低層でキミに『何か』が起きたという様子はなく、
 そして何より……キミの心の中に、その日の『心』が無い」
 
「何か、綺麗に消し去ってしまったかのように……跡形すらも」

                「『嫌な事』があったから――――
                 記憶を消して自分を守ろうとした。
                 そういう風に考える事が、出来るでしょう。
                 それが『風鈴』さんに関係するかは分からない」

「ですが、だからこそ、『完全な無関係』ではない……私は、そう考えています」

                       「それで」

「『りん』……キミはどうしたいですか?
 その日の真実を知りたい? それとも……その、怖い人を遠ざけたい?
 ……どちらにしても、私に手伝える事は、それほど多くはないでしょうが」

「選ばなくっても構いません。
 『忘れた』事がキミのためなら、これからも、忘れたままでいる事も一つの道でしょう……」

486りん『フューネラル・リース』:2022/05/06(金) 20:24:10
>>485
「おねえさん、聞いてくれてありがとう
 おねえさんに聞いてもらっただけで、ちょっと楽になったよ」

……

「…あのね、おねえさん…」

「『嫌な事』があって、
 心を守るために忘れたんなら、
 うちは『思い出したくない』よ」

「でも、でもね」

「これは多分、逃げちゃいけない事なんだと思うんだ」

「思い出したらきっと、凄く後悔するし、嫌な思いもすると思う」

「けど、ちゃんと向き合わないと前に進めないと思う」

487『音仙』:2022/05/08(日) 05:47:07
>>486(りん『フューネラル・リース』)

「キミが、『強さ』を見せてくれるのだから、
 …………子供に接するのではなく、
 一人の、今を生きる『スタンド使い』に接するべきでしょうね」

            キィィィイィ――――

「とはいえ……やはり、私にも当日起きた事は分かりません。
 『風鈴さん』がそこに関わっている可能性は非常に高いですし、
 件の『転落死事件』も、無関係というのは都合が良すぎますが」

「それについては……机上の空論を並べても、仕様がない」

                  ィィィィーーーーーーー ・・・

「事実だけを伝えます。
 『スタンド使い』であるキミが、
 『向き合う』ためには……まず、『能力』を知らなければ」

              フューネラル・リース
「キミのスタンドの名は『葬送の花渦』」

「私は以前よりも、更に深く、その力を深く聴けています。
 キミの能力は――――― ……『死ぬことで発動する』」


            「そしてキミは。
             『再び生きる』」


「そしておそらく――――それは『自殺』では、いけない。
 あくまで『生きようとして』でも『その道が絶たれた』時、発動する能力」

「『死亡発動型』……極めて珍しいですが、類例がある、
 間違いなく私たちと同じ『スタンド使い』です。
 もちろん……生きているキミが無力であるかと言えばそうではない。
 『鈴蘭』……可憐で、そしてきわめて危険な花。その『危険』がキミの武器」

「戦いなんてしないに越したことはないですが、
 『戦う能力』も……その日起きたことが原因か、
 それともキミ自身の心の成長か……以前より、『育って』いるようですね」

488りん『フューネラル・リース』:2022/05/08(日) 20:36:38
>>487
  フューネラル・リース
「『葬送の花渦』…」

自身のスタンドの名を聞き、
その名を口にする

「『死ぬことで』……」

『死ぬことで発動する』

前にも『音仙』からは、
『自分は一度死んでいる』事を聞かされている
受け止め難い事だが…
受け止めなくちゃいけない事実だ

「あはは…
 やっぱり、一回『死んでる』事言われるのは、きついね…」

……

「へへ…
 成長してるって気はあんまりしないけど…
 おねえさんが言うなら、してるのかな?」

「おねえさん」

「うちは人間を傷付けるのは嫌」
「でも、うちを殺してその人を人殺しにするのはもっと嫌」
「何より、『生きたい』って思う、心の底から」
「だから、うちを殺そうとしてくる人とは、戦わなくちゃいけないと思う」

「そのための力がうちにあるなら…
      ――――『聴かせて』」

489『音仙』:2022/05/09(月) 23:18:31
>>488(りん『フューネラル・リース』)

「『殺す力』など無いに越したことはないですが、
 『スタンド使い』として自分を定義した時、
 それもまた、向き合うべき要素に違いありません。
 ……キミの選択を、私はとても強いと思う」

        キィィィィィィ――――――――

                  ――――― ・・・ ン

「さて。 ……見えている通り。
 今までのキミは、ただ体液に毒素を込め、
 それをもって威嚇をするだけでした。
 あくまで身を守るための『毒』
 さながら、スズランの花そのもののように。
 もちろん工夫で戦う事は出来たでしょうが」

「ですが――――今のキミは、もっともっと『人間らしい』」

             「毒を『武器』にし、敵と戦える」

      シュルルルル

――――――――――――――――――――――――――――

     『フューネラル・リース』は『死にあらがう』。
     ありあまるエネルギーと失われた経験が、
     『りん』が『生きる』ための力に結びついた。

     本体の頭に生えている『鈴蘭』について、 
      咲いている花を『白い花弁』に変えて、
     本体の付近に限って操作する事が出来る。
   これにより、今まで以上に敵に毒を与えやすくなった。
    花弁に変えて失われた花は、一晩経つと再生する。

――――――――――――――――――――――――――――


「そうは言っても、本懐はやはり『死後の黄泉返り』にあるのでしょう。
 一般的なスタンドには、純粋な戦闘ではかなり劣る……それでも」

「『簡単には殺させない』」

「――――それが、その『花』に込められた意味合いなのでしょう」

490りん『フューネラル・リース』:2022/05/10(火) 20:45:27
>>489
「これがうちの新しい力…」

『音仙』から
『フューネラル・リース』の新たな能力を聞いたりん

「えへへぇ〜、ちょっと使ってみようかな?」

早速、その力を試してみようかと思ったりんだったが

「あ、でも
 今使っちゃったら明日まで戻らないのかな?」

何時、誰が襲ってくるか分からない
武器は無駄遣いせず温存しておいた方が良いだろう
それに今、近くに『音仙』がいる
もし操縦を失敗したら彼女を傷付けてしまうかもしれない

……

「…あのね、おねえさん」

「うちね、『死にたくない』じゃなくて
 『生きたい』って思うの」
「何が違うのか上手く言えないんだけどね…」

「うちは、誰にも殺されないし、殺さないよ」

「きっと難しい事だと思うけど…
 でも、『人として生きたい』から」


「おねえさん、
 今日も聞いてくれてありがとう」
「おねえさんと話ししてるとスッキリするよ」

「じゃあ、またね!おねえさん!」

そうしてりんは去って行く
今度は、『音仙』ともっと楽しい話が出来る事を願って

491『音仙』:2022/05/12(木) 01:54:45

頭に『すずらん』が生えている少女。
その体液に、すずらんの毒を混ぜることができる。
咲いている花を白い『花弁』に変えて操れる。

『りん(3)』
破壊力:D スピード:C 射程距離:―
持続力:― 精密動作性:C 成長性:―

『死亡時』に発動し、『死の嵐』を呼ぶ。
嵐の後、条件を満たすと『りん』が再誕する。
その本質は『死』ではなく『生』である。

『フューネラル・リース』
破壊力:― スピード:― 射程距離:E
持続力:A 精密動作性:― 成長性:A

無数の花弁により構成された『死の嵐』。
全容は不明。今は『未熟』な点が見られる。

『???』
破壊力:? スピード:A   射程距離:∞
持続力:E?∞ 精密動作性:B 成長性:A
 
【基本情報】
1.『りん(3)』の肉体は、スペックも体質も知性も、人間の10歳女児と同じ。
2.肉体は常時『実体化したスタンド物質』であり、スタンドを知覚可能。
3.『りん(3)』の頭には『すずらん』が咲いている。 明記の無い点は通常のすずらん同様。
4.光合成で生きられたりはせず、食生活や新陳代謝などは人間に等しいが、
  日光浴をすると、普通の人間以上に気分がよくなる(スペック変動などは無い)
5.根は『りん(3)』の頭部と融合している。引き抜きは頭部の破壊(ほぼ即死)を意味する。
6.茎も花もやわらかく、打撃には常識の範囲で『しなる』。
  そのため『破壊力C』程度なら直撃でもない限りは耐える。
7.自然な時間経過によってすずらんが散ったり枯れたりはせず、『常に咲いている』。
  ただし除草剤など、『根まで枯らす』ような成分をまともに受けてしまうと枯れる。
  『日光を一切浴びない』生活が長く続いた場合なども、枯れる可能性はある。
8.すずらんが損傷した場合、一日ゆっくり日光浴し、8時間以上眠る生活で再生する。
  花は一日、茎は三日ほどたてば、おおむね健康な状態に戻る。
9.茎の損傷中は吐き気や倦怠感に襲われて満足に動けず、『パス精DDC』相当になる。
  花の損傷だとやや気分が悪くなる(悪心止まり)が、スペックには問題は生じない。
10.枯れたり、何らかの方法での除去などで『すずらん自体』が『無くなる』と、例外なく『即死』する。
  花が無事だとしても、肉体の方の失血など通常の死因によって『死ぬ』可能性もある。

【すずらん毒】
★体液とは生物学的な定義ではなく、『唾液』や『汗』等の『分泌液』を含む便宜的な呼称。
1.『りん(3)』は己の『体内の体液』に、すずらんの有する範囲で『毒性』を混ぜられる。
2,混ぜる際には一呼吸ほどの間、しっかりと『頭のすずらんを意識する』必要がある。
3.体内において、一度に毒性を混ぜておける体液は『1種類』まで。
  毒性を混ぜてから体外に出た体液は、カウントには含まない。
4.体内の毒の効き目や種類は調整できる。薬効(強心など)だけを引き出す事も可能。
5.毒性の調整や毒性を混ぜる液の変更は、動作無しに一呼吸ほどの間で可能。
6.どのような毒性も、『りん(3)』には症状を及ぼすことはない。薬効についても同じ。
7.毒性は最大でも『気を失う』程度。『動物が即死する』ような症状は起こせない。
  (代表的な症状の『心臓麻痺』を起こすことは出来るが、『死ぬ』ことはない)
8.体外に出た体液について『射程距離』は無いが、『1時間』ほどで毒性は消える。

492『音仙』:2022/05/12(木) 01:55:33

【微風】
1.頭のすずらんに咲いた『花』を『白い花弁』に変えて、操れるようになった。
2.この『白い花弁』は『パス精ECC』。『射程距離』は『5m』。持続時間は『3分』。
3.花弁は、発生させた時点で体液に付与させていた毒性そのものを有する。
4.花弁は同時に『1枚』だけ発生させ、操作する事が出来る。
5.操作時、花弁そのものが動くというよりは『風に乗って動く』ような軌道をする。
6.すずらんに咲いている花の数を問わず、一日に花弁に変えられる数は『4つ』まで。
7.この能力で花が減る分には『気分が悪くなる』事は無い。

【花の嵐】
1.『りん(3)』の死亡時、判定者は『心音サイフォン』の質疑スレにその旨を投下する事。
2.ミッションの場合、そのGMにのみ能力詳細を受け渡す。
  GMが希望する場合『音仙』がPLとして操作を引き継ぐ。
3.場スレなどで判定者がいない場合は、原則『音仙』が引き継ぐ。
4.『死亡しやすくなる』効果は無いため、低危険度での死亡は他のPC同様に『無い』。
5.場スレで死亡した場合、その場より危険度Aの場スレ導入ミッションを開始する。
  (この詳細開示後に『りん』の殺害を行ったPCは、危険度Aに同意をしたと見なす)
6.一連の流れのあと、『りん』PCは、場合により『復活』する事がある。
  復活した場合、直前の『0時』までの記憶だけが残っている。
7.もちろん復活『しない』可能性もある。現時点では詳細不明。
  これには、『生きようと思う意志の有無』が関係する可能性が高い。
8.りんはこの『花の嵐』についての知識を『音仙』から聞いた以上は一切有していない。
  心や記憶、夢などを介して能力を知る事は不可能。
  事実そのものを調査するような能力なら可能性はあるが、確実とは言えない。
9.スタンドに目覚めてから、現在までの発動回数は『2回』。
●この項目の認識をPLは把握しておいてよい。

493『音仙』:2022/05/12(木) 02:09:13
>>490(りん『フューネラル・リース』)

「今理解している通り――――
 無駄遣いは避けた方がいいでしょうね。 
 でも……練習をしたいのであれば、それはいい事です」

         「練習でスタンドが強くなる事は無いですが、
          スタンドを使う本体は……強くなれるから」

     ギ …

「……『終わるのがいや』と『もっと続けたい』」

「似ているようで……イエ、本質的には同じでも、
 そのニュアンスは、全然、違うような気がします」

              「……殺されず、殺さない。
               キミの言う通り難しい事ですが、
               それが出来るなら、それに越したことはない。
               スタンド使いであるからと言って、
               私たちの心は人間と同じなのですから」

「ええ、また会いましょう……りん。
 いつでも、なんでも。話に来てください、ね」

                   ギィィ ――――――


                           ・・・   バタン


     「――――それでも『人』は、
      その時が来れば、他を『殺す』」

            キィィィィイイィイィイ ――――――
   
「『熊野風鈴』も……『宗像征爾』も。
 『藤原しおん』も……『エクリプス』の大半ですら、間違いなく『人』なのだから」

494リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2022/05/31(火) 04:47:40

「ウフフ、こんにちは。遊びに来たわ」

      「見て、素敵でしょう。鋭くて尖ってて」

小さな両手で『黒曜石』を持ち上げてみせる。

           「ウフフフフフフフフフフフフフ」

「一緒にお話しましょうよ。わたしの事を教えてあげる」

「あなたの事も教えてね。『好きな食べ物』を聞きたいわ」

「メリーは人間の事を、もっとたくさん知りたいから」

―――――――――――――――――――――――――

・『リトル・メリー』を『生物』として扱うというのは、
 『生物を対象とした能力が通用する』というような意味だと考えていい?

・『リトル・メリー』に『食事』、『呼吸』、『睡眠』の必要はある?

・『リトル・メリー』の触覚は人間と変わらない?

・『リトル・メリー』自体が全損した場合、『魂』はどうなる?

・他のスタンドが『黒い影』を掴む事は可能?

・『黒い影』の揺らめきは、敵との距離までは分からない?

・より詳しく言うと、『腐食』した部分はどういう状態になる?

495『音仙』:2022/05/31(火) 13:27:15
>>494(リトル・メリー『メリー・バッドエンド』)

「ええ、こんにちは。
 それは――――石ですか?
 成る程、確かによく尖っています。
 ああ、確か黒曜石と言うんでしたっけ」

                  ジ …

「私のような人間を知っても、
 それ程面白いかは分かりませんが」

「……そうですね、シチュー。クリームシチューが好きです」

――――――――――――――――――――――――――――――
>・『リトル・メリー』を『生物』として扱うというのは、
  『生物を対象とした能力が通用する』というような意味だと考えていい?

おおむね正しい。
意図としては『無生物を対象に発動する能力』は『効かない』という事。
(メタ的には、『生物には使えない』事でバランスを取っている能力が多いため)

>・『リトル・メリー』に『食事』、『呼吸』、『睡眠』の必要はある?

『食事』『呼吸』は不要。それをするための器官自体が無い。
ただ、口に食べ物を当てると味を感じる事が出来る。
『睡眠』は精神を休めるためにも人間並みに必要。

>・『リトル・メリー』の触覚は人間と変わらない?

変わらない。

>・『リトル・メリー』自体が全損した場合、『魂』はどうなる?

1%も残らず、消える可能性が高い(通常のPC同様『死亡』扱いとなる)

>・他のスタンドが『黒い影』を掴む事は可能?

可能。

>・『黒い影』の揺らめきは、敵との距離までは分からない?

具体的な数値という意味なら、分からない。
ただし近付くほどに揺らめきが激しくなるため近付いている事は分かる。

>・より詳しく言うと、『腐食』した部分はどういう状態になる?

文字通り『腐った』ような状態になる。
無生物でそもそも腐らないものの場合、経年劣化したような状態が近い。

496リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2022/06/02(木) 06:50:58
>>495

人間は好き、人間は嫌い。
リトル・メリーの精神は、その狭間で揺れ続けている。
どちらに傾くかは、メリー自身にも分からなかった。

         「『クリームシチュー』」

    「ウフフ、『音仙』さんの事が分かってとっても嬉しいの。
     メリーは食べられないけど、『味』は分かるから」

  「いつか、一緒にお食事してみたいわ」

『親善大使』――それがリトル・メリーに与えられた『使命』。
多くの人間と『友達』になる事が、この国に来た目的だった。
今さら意味があるのかは分からない。

それでも、メリーは『友達』を求めている。

――――――――――――――――――――――――――

・ダメージフィードバックのあるスタンドに、
 『黒い影』が触れた場合、その本体も『腐食』する?

497『音仙』:2022/06/02(木) 11:05:08
>>496(リトル・メリー『メリー・バッドエンド』)

「……ええ、是非。
 人形と一緒に食事を取るのは興味深いですし、
 キミと話しながらご飯を食べるのも、楽しそうです」

>・ダメージフィードバックのあるスタンドに、
 『黒い影』が触れた場合、その本体も『腐食』する?

特殊な状態を付与する能力ではなく、
そのような形のダメージを与える能力なので、
ダメージフィードバックは通常のルール通りに発生する。

498リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2022/06/03(金) 01:03:56
>>497

  「ウフフフフ――――」

             「とっても嬉しいわぁ」

     「ねえ、『今夜』はダメ?」

ねだるように小首を傾げる。

「メリー、『お泊り』してみたいわ。
 『音仙』さんと、もっと一緒にお話したいの」

    「『明日』になったら帰るから」

            「――――だから、お願い」

499小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/11(土) 23:25:25

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1653187672/82

上記にて、『ビー・ハート』で『シヴァルリー』の左腕を落としました。
その腕が握っている『脇差』は、鉄PCの意思で解除可能でしょうか?

500『音仙』:2022/06/11(土) 23:46:09
>>499(『シヴァルリー』)
視認していれば、『脇差』の解除は可能。

501小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/12(日) 00:03:25
>>500

回答ありがとうございます。
もう一つお願いします。
『脇差』が解除された場合、
その元となった『殺傷力』はどうなりますか?

502『音仙』:2022/06/12(日) 00:07:40
>>501(『シヴァルリー』)
詳細に従います。

>8.解除時は刀は『霧散』する。統合していた殺傷力は元の刃に戻っていく過程を経ず、一呼吸後に再生する。

503小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/12(日) 00:11:29
>>502

お手数お掛けします。
読み間違いがあるといけないので、
念のためにお聞きした次第です。
再生するというのは、
『シヴァルリー』が保持している状態に戻ると解釈してよろしいでしょうか?

504『音仙』:2022/06/12(日) 00:13:30
>>503(『シヴァルリー』)
お気になさらず。
再生とは『元の刃に殺傷力が戻る』という意味になります。

505小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/12(日) 06:47:44
>>504

了解しました。
回答ありがとうございます。

506夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2022/06/19(日) 08:57:25
>>462

                  「あ〜〜〜〜」

           「あ〜〜〜〜」

    「マイクテスト……マイクテスト……」

「ただいま、おきゃくサマのおよびだしをもうしあげます。
 『しおんちゃんサマ』、『しおんちゃんサマ』、
 『フシギのクニ』からかえってきた『アリス』が、
 『しおんちゃんのおへや』でオマチカネでございます。
 『ボウケンのオハナシ』が『ヤマほど』ありますので、
 ぜひともおこしくださいませ」

    「つーワケでぇ〜〜〜〜〜〜!!」

     「しおんちゃ〜〜〜〜〜〜ん!!」

    「いらっしゃいますかァ〜〜〜〜??」

前に来た時は『不在』だったため、今『再訪』した。
頭の上には、ペラペラの『奇妙な生物』が乗っかっている。
『チェシャ』と名付けられた『ハンカチ猫』だ。

  「『こんかい』は――――」

     「『マジの』!!『マジで』!!『マジに』!!」

          「『イロイロあった』な〜〜〜〜」

「あ、これ『チェシャ』。
 『アリスのハンカチ』からうまれたみたい。
 こんな『フシギなイキモノ』がみつかるなんて、
 『うれしいゴサン』ってヤツだな!!」

「『ハーリキンチェック』って、『どうけし』からきてるらしいよ。
 『チェシャ』も『シンシュツキボツ』な『トリックスター』だから」

             「フニャ……」

「まぁまぁ、かたくるしいアイサツはこのくらいにして…………」

「しおんちゃんに『きいてほしいハナシ』が――――――」

     「いッッッッッッッぱ〜〜〜〜〜〜い!!」

              「――――――あるからさ!!」

それから堰を切ったように、勢い良く喋り始める。
『昨日までの事』と『今日起きた事』。
それを『全部』聞いて欲しい。

507『音仙』:2022/06/19(日) 23:07:34
>>506(夢見ヶ崎明日美)

「―――――――エエ、私でしたら、ここに」

                ギ ィ ・・・

ドアの先の『音仙』が、半ば髪に隠れた双眸で見返す。

「『チェシャ』――――聴いて想像していたよりずっと、可愛いですね」

「ええ。聴いていたんです。『夏の終わり』まで……
 私はなるべく、少しでも、全てに近い音を聴いていました。
 今この時は、『特異点』。多くの使い手が交わり、音を変える。
 勿論、聴こえていない事も多いでしょうし」

「私が言うのもなんですが、『百聞は一見に如かず』とも言います」

              「だからこそ」

                       シュルルルル

「さあ――――間近で見ていたキミの心を、『聴き』ましょう」

              ルルルル ・・・

『ウィスパーズ』の蔓達が夢見ヶ崎を囲む。
椅子に座る以外の事を遮る。
実際、今、それ以外は必要が無いだろう。

「それ以外の時間は、きっと、全て、過ごすだけ惜しくなる」

508夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2022/06/20(月) 14:42:22
>>507

あっ、これ『アレ』だ。
こないだのヤツ(>>458)だろ??
ナニしゃべってもきこえないんなら、
アレとかコレとかバラしちゃってもわかんないってコトだな!!

――――――――――――――――――――――――――

アリスの○の○は○○○だけど、実は○○○○○○○○で、
本当の○の○は、○○○だったりする。

――――――――――――――――――――――――――

こんなヒミツをバクロしてもゼンゼンきこえないってコトだ!!
フハハハハッ!!
もしセイカイだったら、ドリンク1ぱいサービスしてやろう。

509『音仙』:2022/06/22(水) 00:33:05
>>508(夢見ヶ崎明日美『????』)

外界の音は遮断され、そこには心音のみが満ちる。
『音仙』は――――目の前の『供与者』は、
両目を閉じ、耳元に手を遣り、音のみで心を満たす。


          キィィィィィィィ―――――――

                     ィィィィィィィイイイイ


     「……」
 

    イイイイィィィィィィィィィ____________

                      イ  ィ ィ ・・・

  『シュル』
    『シュル』

やがて無音は、僅かな物音の中に収束する。
『蔓』達は引っ込み、『音仙』が顔をあげる。

「――――キミは」

「―――――――キミは『光』の世界に、行くのですね」

漸く、口を開いた。

心情をそのまま言葉にしたような、あいまいで、直接的な。

「スタンドを出さずに……キミの話が聴きたい。
 私は心を今、聴きました。
 ……夏の終わりを巡る戦い。
 やれることをやったキミは、改めて今。
 ……何を思って、ここへ来てくれたのでしょう?」

「あの時。初めてここに来たキミと、どう違うのでしょう」

         「キミの――――旅の話を、この耳で聴きたい」

……それから、ゆっくりと考えたであろう言葉がぽつぽつと続いた。

510夢見ヶ崎明日美『????』:2022/06/22(水) 15:13:56
>>509

「初めて会った時の事、覚えてる?」

『ドクター・ブラインド』を目覚めさせた者――
『音仙』の言葉を受けて、緩やかに言葉を返す。

「『ドクター・ブラインド』は、
 『見えない目を補うための能力』だって言ってくれたよね」

「生まれつき備わっていて、『目覚め』を待っていた力。
 『それを今になって起こすのも』…………って」

生まれて初めて、『ここ』を訪れた時の事を思い出す。
この椅子に座って『心の声』を聴かれ、
『ドクター・ブラインド』を引き出された時の事を。
『自分の目で世界の全部を見たい』という『夢』を語った。

「本当なら『ドクター』は、
 『見えなかった頃の私』が持つべきものだった」

「私が『闇の世界』にいた頃に目覚めるべきものだった」

     「――――って事だよね?」

自分の中で眠っていた『ドクター・ブラインド』。
その存在を自覚した時に言われた言葉だった。
随分と昔の事のように感じ、何だか『懐かしさ』を覚える。

「『光を得る前の心』が生んだ『才能』が、
 『光溢れる世界』の『アリス』に追い付くように」

「しおんちゃんの言葉を聞いた時、思ったんだ。
 『ドクター・ブラインド』が、
 少しずつ『今の私』に近付いて来るなら――――」

    「いつか『追い付く』事があるのかなって」

角膜移植で『視力』を得てから、
色んな所へ行って、色んなものを見てきた。
その時、自分の傍らには、常に『ドクター・ブラインド』がいた。
一歩一歩、共に『光の世界』を歩み続けてきた。

「しおんちゃんさ、
 『ドクター』は『伸びやすい方じゃない』って言ってたでしょ。
 だから、そんなにすぐ『何かある』とは考えてなかったんだ」

「もしあったとしても、それはずっとずっと先の事で、
 きっと『遠い未来のお話』なんだろうなって思ってた」

脳裏に去来するのは、これまでの『冒険』の軌跡。
光り輝く『夢の欠片』。
その一つ一つが大切な『宝物』だった。

「せっかくだし、ちょっと振り返ってみようかな」

          ――――スッ

おもむろに『サングラス』を外し、それから『昔話』を始める。

511夢見ヶ崎明日美『????』:2022/06/22(水) 15:15:39
>>510

「えっと――――『冒険』の始まりは『アリーナ』だっけ。
 『アルカラ』って名前で飛び入り参加して、
 『ベリル』と戦ったんだ」

「それから、街中で『カレン』を追い掛けた。
 『白い本』を持ってたんだけど、
 それが何か『スゴいもの』みたいでさ」

「『アリーナ』の『テスト』みたいなのを受けた事もあるんだ。
 変わった経験が出来て、面白かったなぁ」

「それから、いつだったか『夢の世界』に招待された。
 『エアリー・フェアリー・ナンセンス』っていう、
 『マシンガンのスタンド』を使って戦ったんだ」

「『幼稚園』みたいな場所で、
 子供達を世話するバイトをした事もあったよ。
 『エクリプスの亡霊』も出てきたけど、
 皆と一緒に過ごせて、とっても楽しかった」

「一番『ヤバい』と思ったのは、
 『二回目の夢の世界』に行った時。
 イカれた『殺人鬼』と戦って、
 最後は『真っ黒焦げ』になっちゃったし」

「久し振りに『アリーナ』に顔を出した時、
 『レーン先生』と対戦したんだ。
 何が何だか分かんなくて、すっごい苦労させられた」

「『アリーナ』って言えば、『観戦』に行った事もあってさぁ。
 ゴタゴタしてたみたいだから、
 ちょっとだけ『口添え』してあげたっけ」

「『三回目の夢の世界』では、『サキュバス』を退治したんだ。
 『今までに見た事のない世界』だったから、
 アレはアレで悪くなかったかな」

そこまで語り終えると、手の中でサングラスを弄びながら、
少しの間を置いた、

「それで――――『夏の終わり』。
 本当に色々あって、やらなきゃいけない事や、
 考えなきゃいけない事が沢山あった」

「どれくらい役に立てたか分からないけど、頑張ったよ。
 だって、『友達』のためだから」

サングラスを掛けていない『見えない目』で、
『音仙』を見つめる。

「一つ聞いていい?
 しおんちゃんにとって、『私』ってどういう存在なのかなぁ」

「『夢見ヶ崎明日美』は、『音仙』から見てどういう存在?」

512『音仙』:2022/06/26(日) 00:06:18
>>510-511(夢見ヶ崎明日美『????』)

「――――――『スタンド』というものは、
 本来、人間的な成長を経たとしても、
 それほど大きく変わるものではありません。
 」

      「私の『ウィスパーズ』で目覚めさせる限り、
       その能力は、心のどこかで根付いた物。 
       それでも、心の輪郭と、潮流と同じではないから」
 
「烈しい戦いを。人生が変わる程の出会いを。
 或いは人生と人生を交差を繰り返し、
 その中で己を知った一握りの者だけが、ゆっくり音を変える」

ゆっくりと、音仙は言葉を重ねていく。

「その中において」

「キミと『ドクター・ブラインド』は……今思えばとても特殊な例だったと言えます。 
 キミの後にも多くのスタンド使いを目覚めさせてきました。
 ですが、キミのような事例は、今となってもほとんど聞き覚えが無い」

「かつて抱いていた心の、残滓――――今の心とは『最初から違ってた』」

じ、と目を見る。
そして――――『夢見ヶ崎』の話を聞きながら、相槌すら打たない。
話を引き出す何かはいらない。それより、聴く事に集中したい、

「そんなキミが、戦いを知り、様々な異なる人生と舞台を覗き見て、飛び込み、
 夢すらも楽しみ、命の危機を伴う世界を何度も味わい、
 誰もが震える強敵を、穢れた悪意を、許せざる敵を、立ち向かい、斃し、友を守り」

             「その中で頽れず、ずっと……光へ歩いて来た」

「『音仙』にとって――――キミは、いつまで聴いていても飽きない存在です。
 『藤原しおん』にとって――――キミは、この町で出来た新しい友達です」

           キィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ――――――――――

「――――キミの望む答えかどうか分かりません。
 ですが、いずれにせよ、ここでキミの望みは一つ叶う。
 そしてキミはきっとこの先にもたくさんの音を私に聴かせてくれる。
 『ウィスパーズ』で集める町の音として。この『耳』が聴く冒険の話として」


      「羽化のときが来ました。
       当然、背後にはキミの歩んできた道は消えない。
       ですが……この先の道を往くのは、盲目の医師ではなく、
       溢れるばかりの光だけが、目の前に広がる新たなる名医」

 
                      「さあ。発現してください。
                       美しき夢の世界を切り拓き、
                       まだ見ぬ明日の道を歩む。
 
                       ――――キミの、新たな『ドクター』を」

513夢見ヶ崎明日美『????』:2022/06/26(日) 17:38:56
>>512

「『人と人の関係』ってさ、『正解』はないと思うんだよね」

返ってきた言葉を聴き、過去を顧みるようにぽつりと語る。

「自慢じゃないけど、いっぱい知り合ってきたから、
 何となく分かるんだ」

『戦い』だけじゃない。
数え切れないくらいの『日常』を過ごしてきた。
それも大切な思い出だ。
『普通』があるから『不思議』がある。
『帰ってくる場所』がなければ、『不思議の国』も存在しない。

「聴きたかったのは『しおんちゃんの言葉』だから。
 私がどう思うかとかは関係なくさ」

「だから、それがどんな言葉でも、私は『嬉しい』よ」

            ニコッ

心中に満ちる感情を込めて、無邪気に笑った。

「私、ちゃんと覚えてるんだ」

「私の中の『ドクター・ブラインド』を教えてもらった時の事を」

客観的に見れば、『遥かな旅路』だった。
長い長い冒険の物語。
だけど、まるで昨日の事のように、鮮明に思い出せる。
それはきっと、この旅が、
心の底から『楽しい』と思えるものだったからだろう。
そして今、一つの『到達点』に達した事を感じていた。

  「『その目で、耳で、お確かめ下さい』」

        「『キミの、新たな世界を』」

             「――――そう言ってくれたよね」

そして、『冒険の旅』は、これからも『続いていく』。
『アリスの冒険』に終わりはない。
この『不思議の国』で、この『光に溢れた世界』で。

    「だから、見せてもらいたいんだ」

                 ――――――スチャッ

『サングラス』を掛け直すと、視界に『光』が戻ってくる。
『バタフライ型』と呼ばれる、
『リボン』のような形の大きなフレーム。
『アリスの瞳』を思わせる『ブルー』のレンズ。

  「『光の国のアリス』の――――」

       「『夢見ヶ崎明日美』の『新しい世界』を」

呼吸を整え、精神を集中する。
そして、『発現』する。
『新たな世界』を。

514『音仙』:2022/06/29(水) 00:34:06

            「――――『暗闇の中』」

「キミ自身がかつてそうあったように、
 『ドクター・ブラインド』はそこで生まれました。
 キミと共に歩んできたその力は、
 キミの見た光を、その心の中で浴びてきました」


『明確な違い』は。

        ――――見える事だ。

「だから、キミと共に。今のキミに見合うように、隣を行くように変化した」

今まで……『ドクター・ブラインド』と違い、『そいつ』は『視覚』を有する。

「『光の国のアリス』……
 キミが夢見るそれは、キミの心が叶えてくれる」

       『ヴィジョン』も、変わっている。
       人型ではあるが、変わっている。

           シュル―――― ・・・

その全身を飾るのは、色鮮やかな『光』を集めたような、半透明のリボン。
『かつて知らなかったもの』――――光。色。その結晶。

特に、頭部からは『金色の髪』のように幾本ものリボンが流れ――――
      
       「私が名付けるのではなく……
        その名前は、既にキミの中に」

両目にも、目隠しのように――――『ブルー』のリボンが巻き付く。
スタンドの視界はこのリボン越しなのだとわかる。
これが、過度の光を遮っている。

              『いま』を反映した新たな性質。

そして、その手をあげれば、両手の爪も『変わっている』。
華美に変化したそれは――――『ネイル』だ。
メスの切れ味と形状はそのまま、『取り外せる』ようになっている。

              ・・・そして、出来る事も少しずつ、心に溢れて来る。

>>513(夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』)

   DR.ALICE
「『ドクター・アリス』」

「――――闇の中で育った夢は生きたまま、光の道を歩む。キミの新しい世界です」

515夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2022/06/29(水) 21:29:47
>>514

『夢見ヶ崎明日美』は、生まれた時から『闇の中』にいた。

    『空の青』が分からない。

         『森の緑』が分からない。

              『血の赤』が分からない。

『青色』が、『緑色』が、『赤色』が、
『どんな色なのか』も分からない。
『夢見ヶ崎明日美の世界』は『暗闇の世界』。
どこまでも果てしなく続く『闇』で塗り潰されていた。

これからも、ずっとそうなんだと思っていた。
別に平気だと思っていた。
けれど、心の何処かで『憧れ』を感じていたのかもしれない。

ある日、手術を受けて『見える』ようになってから――
『世界』が変わった。
正確に言うと、変わったのは自分の方だ。
しかし、まるで世界そのものが変わったように感じられた。

最初は眩しすぎて『何も見えなかった』。
でも、徐々に目が慣れてきて、
しばらくすると『世界』が浮かび上がってきた。
その時、眼前に広がっていたのは、
とても信じられない光景だった。

神々しい程の『光』と『色』に溢れた『未知の世界』。
知っているのに知らない世界。
『光ある世界』に圧倒され、自然と涙が零れ落ちていた。

そして思った。
『自分の目で世界の全部を見てみたい』と。
ここは『不思議の国』で、
そこに飛び込んだ自分は『アリス』なのだと。

          そう――――――『光の国のアリス』だ。

516夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/06/29(水) 21:31:12
>>515

                        『見える』。

                    「そっか――――」

               『光』が見える。

          「今、分かったよ」

      『スタンドの目』を通して『世界』が見える。

  「――――『追い付いた』んだって」

『ドクター・ブラインド』にも『見える時』はあった。
だが、それは『存在しない視覚』を移植した時に生じる、
『仮の視力』。
『他人の光』を一時的に『借りた』ものでしかなかった。
しかし、今は違う。
正真正銘、『自分だけの光』を手に入れたのだ。

「もし、『ドクター』に『自分の意思』があったとしたらさ」

       「どう思ってるのかなぁ」

傍らに立つ『スタンド』を見つめる。
生まれ変わった姿を。
そのヴィジョンは、まさしく『光の国のアリス』。

          「きっと」

「『昔の私』と同じように感じたんだと思う」

『精神の羽化』を終えた『新たな姿』は、
同時に『夢見ヶ崎明日美』も想起させた。
これまで本体とスタンドの間に存在していた『タイムラグ』。
長い旅を経て、その『差』が埋められた事で、
『心』と『体』が重なり合い、
名実共に完全な『シンクロ』を果たした事を実感する。

「初めて『光』を知った時の私と同じように」

          ス ゥ ッ

『ドクター』の両手を持ち上げ、変化した『爪』を眺める。
『カラフルなネイル』――
その色彩は『本体自身の爪』と重なるものだ。
これも『今の自分が反映された結果』なのだろうと感じた。

  「そうだよね――――」

         「『ドクター・ブラインド』」

                    「――――ううん」

『長く付き合ってきた名前』を口にした後、
小さく首を横に振った。
『光』を得た『今の姿』には、その名前は似合わない。
『もっと相応しい名前』があるはずだ。

    フ ァ サ ァ ッ

  「『私』の――――――『光の国のアリス』の分身」

               シ ャ キ ッ

              「――――――『ドクター・アリス』」

                     シ ャ キ ィ ッ

『リボン』で構成された『金髪』をなびかせながら、
『ネイル』を閃かせた『ドクター・アリス』が『構え』を取る。
それと共に、『新たな力』が心の中を満たし始めた。
かつての自分を追うように『闇の世界』から脱却し、
『光の世界』に『到達』した『精神の象徴』。

          ド ク ン ッ

自身の内側から響く『心音』の導きに従い、
『魂の鼓動』と向き合おう。

517『音仙』:2022/06/30(木) 18:43:33
>>515-516(夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』)


「『ドクター・アリス』――――
 その能力は『今までのそれ』を引き継ぎながら、
 取り外せる爪によって『利便性』を向上させ」

     「敵対者にも……闇では無く、
      『光』を与えてその視界を焼く」


      キィィィィィィィィィィィ

          ィィィィィィィィィィィ

              ィィィィィ ――――― 


「そして……いま、キミ自身の心が理解する通り」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

人型のヴィジョンを持つスタンド。
光で構成されたような、半透明でカラフルなリボンで各部が飾られる。
特に特徴的なのは頭部から髪のように伸びる金色のリボンと、
その両目を覆うように巻き付いた青色のリボンであり、
これらについては『特性』や『能力』にも関係している。

非情に鋭敏かつ精密な『感覚』を有し、探知に優れるが、
唯一視覚だけは平凡で、また本体と同様に光に弱い。
ただ、目を覆っているリボンが『遮光』の役割を常に果たしているため、
このスタンドについては光を気にせず通常通りの視界を確保している

また、両手の十指には『ネイル』が付いており、
これについても、『光』が固まったような半透明の外観。
単に指を彩り、またネイルらしく取り外せるだけではなく、
手術用メスを思わせる鋭い切れ味で『武器』となる。

能力も、ネイルで傷付けた対象に発動する。
――――対象に『五感』に関する『手術』を施術する能力。

一つは、『ドクター・アリス』の感覚の内1つを他者に移植する事。
超人的な聴覚や嗅覚、味覚は他者にとって強化にも、足かせにもなり得る。
また、このスタンドの有する『光に弱い視覚』を他者に与えることによって、
目を閉じたり、サングラス等で『遮光』しない限り、光に目を焼かれる状態に出来る。
移植であるため、発動中は該当の感覚は『ドクター・アリス』から消え、能力解除で戻る。

一つは、他者の感覚の内1つを『ドクター・アリス』に接続する事。
相手が聞く音を一緒に聞き、同じ匂いや味を感じ、触れた物の感触を知り、
そして見ている光景を共有する事が、リアルタイムで可能となる。 

接続射程は長いが、接続対象とスタンドの間には頭部から金の『リボン』が繋がり、
これは実体が無く千切れはしないが、何かで遮られている間は感覚共有がストップする。

『ドクター・アリス』DR Alice
破壊力:D スピード:B  射程距離:D(5m)
持続力:D 精密動作性:B 成長性:E

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「『与えるだけ』ではありません。
 『ドクター・アリス』は……
 他者の『感覚』を、その身に共有する術も持つ」

          「決して『万能』ではありませんが、
           ……キミは、己の脚が届かない世界をすら歩めるでしょう」

518夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/06/30(木) 22:59:46
>>517

        スゥゥゥゥ………………

『ドクター・アリス』から流れ込む魂の鼓動を、
自身の身体で感じ取る。
『自らの精神』と対話した事で、『答え』を受け取った。
文字通り、『ドクター・ブラインド』を更に進めたような能力。
自分が心に抱く『夢』――『世界の全部を知る』ための力だ。
改めて、この身に『新しい力』が宿った事を実感する。

「『光』――――――」

これまで、『ドクター・ブラインド』の『視覚移植』は、
対峙する者を『盲目』に変えていた。
与えたのは『闇』。
それが『夢見ヶ崎明日美の世界』だったからだ。

「やっぱり『そういう事』なんだ」

『ドクター・アリス』は、逆に『光』を与える。
初めて『視力』を得た時に感じた『光の眩しさ』。
この力の『根幹』となっているのは、
『そこ』なのかもしれないと感じられた。

「ちょっとずつ分かってきたよ」

何故なら、『今の夢見ヶ崎明日美の世界』には、
『光』が溢れているのだから。

「えっと、しおんちゃん」

「悪いんだけど――――試しに『共有』してみてもいい?」

『移植手術』は慣れたものだ。
しかし、『新たな能力』に関しては未経験。
そこは自分にとって『未知の世界』であり、
『不思議の国』に他ならない。

「『初めて』だから、どんな風になるのか見てみたくってさ」

許可がもらえたら、『感覚共有』のテストをしてみたい。
これまで通りの精密な動作で『ネイル』を振るう。
目立たないように、ほんの少しだけ薄っすらと傷を付け、
『視覚共有』を試みる。

519『音仙』:2022/07/01(金) 01:36:55
>>518(夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』)

「『そういう事』――――なのでしょう。
 キミの納得が、キミとスタンドの全て。
 私の聴かせるそれは私が編集した音です」

          ―――― スッ

藤原しおんがゆっくり、手を挙げた。
それはつまり、『ドクター・アリス』の手の高さにだ。

「エエ、どうぞ。気にしないで」

それだけ言うと、切り傷を受け入れた。
警告も注意も無いのは、信頼だろう。

          チュ ミ
             ン

そして――――薄い『傷』と共に、『それ』がつながった。

『ドクター・アリス』の頭部から伸びる金のリボンが、
一本だけ藤原しおんの手に接続されている。

「これで手術は完了、という事ですね。
 どうでしょう……キミの顔を、他人の目で見てみた感想は」

言葉通り、『見えている』のは――――『夢見ヶ崎』自身の顔。

それはつまり、藤原しおんが今見ているものだ。

              その表情は、言うまでも無いのだろう。

520夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/01(金) 19:49:13
>>519

   「ふふっ」

          「『鏡』みたい」

                    「面白いなぁ」

『人の目を通して見る自分』は、
『昨日までの自分』とは少し違って見えた。

「『他人は自分を映す鏡』って言うよね。
 だから、『今の自分』が良く分かったよ」

         ジィッ

「今までと同じような違うような…………」

        「何となく不思議な感じ」

『音仙』を見つめる視線が『リボン』に移り、
金色のラインを伝って、傍らの『ドクター・アリス』に至った。

「でも、多分もしかしたら『違ってる』のかも」

「うん――――きっとそうだよ」

深く頷いて、『ドクター・アリス』を解除する。

「よし!!さっそくでかけてこよう!!
 『アリス』のまえには『あたらしいセカイ』がまっている!!」

         ガタッ

満面の笑みを浮かべ、勢い良く椅子から立ち上がった。

    「あ、『チェシャ』もいく??」

             ツンツンツン

                「フミュ……」

つつかれた『ハンカチ猫』が、頭上で小さな鳴き声を上げる。

「よかったら、しおんちゃんも『きいて』てよ。
 ゼッタイたのしいとおもうからさ!!」

「――――――じゃ、また!!」

こうして、夢見ヶ崎明日美は『音仙』の部屋を出て行く。
向かう先は『光の世界』。
『新たな冒険』が待つ『不思議の国』だ。

521『音仙』:2022/07/02(土) 06:48:25
>>520(夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』)


「エエ……ぜひ、『聴かせて』いただきます。
 私にはキミを追う足はありませんが、
 キミの物語を追い続ける事はできる。
 この『ウィスパーズ』のおかげで……」

「さあ……行ってらっしゃい。
 今までと同じ、新しい世界に」

     「そして……また。
      キミから直接聴ける日も、待っています」


             ギィィィ ・・・

                    バタン


                         夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』 →『成長』。

522『音仙』:2022/07/03(日) 15:43:49

爪で切った相手に五感を『移植』したり、
爪で切った相手の五感を己に『接続』し、
リアルタイムで共有したりする事が出来る。
このスタンドの感覚は非常に鋭敏で精密だが、
視覚だけは平凡、かつ光に非常に弱いため、
視覚移植を受けた相手は視界を光に焼かれる。

『ドクター・アリス』
破壊力:D スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:D 精密動作性:B 成長性:E

【基本情報】
1.人型のスタンド。ダメージフィードバックと感覚リンクを有する。
2.メスのような切れ味で、長さ『3cm』ほどの『ネイル』が指先に着いている。
  これらのネイルは任意で取り外し可能。射程距離『5m』を超えると解除される。
  外しているネイルの位置は、なんとなく方向だけ把握する事が出来る。
3.『五感』のうち、視覚を除く四感が『鋭敏』である(精密動作性B)
  ただし人間に無い能力がある、というわけでは無い。
  色覚や嗅ぎ分け・聞き分け能力など五感の一環と言える能力も高い。
4.視覚については『平凡』。また、本体同様に『光』に弱い。
  ただし目に巻き付いた蒼のリボンが遮光の役割となり、正常な視界を得られている。
5.いずれの感覚についても、それで得る情報量は自然に処理できる(混乱などはしない)
6.ネイルの破損は、本体の爪そのものにフィードバックする。
7.先述した意図的なネイルの取り外しについてはダメージではない。
8.ネイルは折れても解除されず、スタンドを解除するまで残る。
  強度は、『パワーC』の全力が直撃すればへし折れる程度。

【移植】
1.対象をネイルで傷つけた時、スタンドの感覚を対象に移植できる。
  同じ相手に複数の感覚を移植する事も、問題なく可能である。
  なお、一度の切り傷で移植できるのは一つの感覚だけ。
2.移植した感覚は、一時的にこのスタンドからは失われる。
  なお、本体からは失われない(移植による一時的喪失はフィードバックしない)
3.移植された対象が生物なら、このスタンドと同等の感覚を得る。
4.対象が無生物の場合でも、感覚の移植はできる。
  ただし脳や精神がないため知覚の受け皿がなく、
  知覚した情報はすべてこのスタンドにフィードバックする。
5.無生物の場合は、傷をつけた部分に感覚が発生する。
  生物の場合は対象の対応する感覚を上書きする形になる。
6.同じ感覚を同じ相手に連続で移植するには『1分』の間を空ける必要がある。
7.持続時間は『10分』で、射程距離は『15m』まで。それを超えると解除。
8.移植の任意解除は可能。解除されれば、感覚は即座にスタンドに戻る。

【視覚移植】
1.視覚も他の感覚と同じく移植が可能だが、影響が異なるため別記する。
2.視覚を移植した場合、視力は平凡なため対象に強化は発生しない。
3.そして、このスタンドの視覚の『光に弱い』性質も対象に移植される。
4.結果として照明のある部屋程度の明るさですら視界が焼かれ、何も見えなくなる。
5.視覚の移植に限り拒絶反応が起こり、『10秒』で解除される。
6.あくまで光に目を焼かれる結果のため、周囲が暗闇であったり、
  あるいは即座に目を閉じたり、サングラスを掛けていたりすれば、
  目を焼かれなかったり、焼かれても軽度のダメージで済んだりはする。
7.ただし移植が解除されても、『光に焼かれたダメージ』は対象の目に残り、視界を封じる。
8.他の感覚同様、視覚移植をしている間、このスタンドから一時的に視覚が失われる。
9.無生物への発動は遮光のない視覚によるダメージがスタンドにフィードバックされるだけに終わる。

【感覚接続】
1.対象をネイルで傷つけた時、『移植』の代わりに発動可能。
2.対象の五感の内一つをこのスタンドに接続し、リアルタイムで共有されるようにする。
  共有は一方向で、『ドクター・アリス』側の感覚は相手には共有されない。
3.この能力は、同一の対象に対して、1つの感覚にしか発動できない。
4.同時に接続状態に出来る対象は1つ。いつでも任意解除は可能。
5.基本的には生物に発動するが、カメラやマイクで映像・音声を捉える無生物なら、 
  それらを視覚や聴覚と捉えて接続状態に出来る。
6.接続している対象には、爪で傷付けた箇所に頭部の『光のリボン』が繋がる。
7.この光のリボンは実体化しておらず、原則として破壊などはされない。
8.リボンの全体が光を通さない物体に遮られている間、接続は一時的に中断される。
8.接続時に限り、光のリボンは最大で『100m』ほどまで伸長する。

523夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/04(月) 18:48:55

           (・ω・)「フミィ」

『チェシャ』と名付けられた『ハンカチ猫』が入ってきた。
『代理』で来たらしく、一枚の『メモ』を口に咥えている。
書かれているのは、概ね以下のような内容だった。

――――――――――――――――――――――――――――――

・ネイルを着けていない状態で人型を発現し、
 その後でネイルを発現する事は出来る?
・ネイルの個別解除は可能?
・射程外に出たネイルは、すぐに再発現できる?
・ネイルの取り外しは、実際に手を使って取る必要がある?
・取り外したネイルを使って相手を切った場合でも、
 能力は発動できる?
・光のリボンの普段の長さはどれくらい?
・光のリボンは、性質としては、
 象徴ヴィジョン(基本的に干渉不可)であると思っていい?

524『音仙』:2022/07/04(月) 19:37:10
>>523(『ドクター・アリス』)

>・ネイルを着けていない状態で人型を発現し、
  その後でネイルを発現する事は出来る?

『不可』

>・ネイルの個別解除は可能?

『不可』

>・射程外に出たネイルは、すぐに再発現できる?

一旦スタンド自体を解除して再発現する必要がある。

>・ネイルの取り外しは、実際に手を使って取る必要がある?

自動で取れたりはしないが、
精密動作性と触覚の鋭さから、
手を見ずに指先の動きだけで取るのは容易。

>・取り外したネイルを使って相手を切った場合でも、
  能力は発動できる?

『可能』。

>・光のリボンの普段の長さはどれくらい?

下記の通り象徴に過ぎないため、
特にこちらでは決めない。
強いて言えば『アリス』のイメージ通り、
背中にかかるロングヘアくらいの長さ。

>・光のリボンは、性質としては、
  象徴ヴィジョン(基本的に干渉不可)であると思っていい?

『正しい』。
能力発動中に遮られても千切れないのはそのため。
あくまでデザインの一環のようなものである。

525小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/07/06(水) 23:54:33

   ガチャ――

            コツ コツ コツ……

  「……ご無沙汰しています」

         スッ

いつも通りの喪服姿で、この場所を訪れた。
深く頭を下げ、見慣れた椅子に腰を下ろす。
やや間を置いてから、控えめに口を開いた。

  「お聞き及びかもしれませんが……」

  「――ご報告に参りました」

そう言うと、静かに両目を閉じ、『音仙』に身を委ねる。

―――――――――――――――――――――――――――――――

【ミッション】『サマー三連星』
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1606787541/349-487

第三章:『真夏のクリスマス作戦』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1617983099/344-509

『サソリにオリオンの足を刻め』
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1606787541/490-501

第四章:『Xデー当日』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1617983099/502-650n

第五章:『おばあちゃん家に行こう!〜再訪〜』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1631985077/322-753n

最終章:『星見町と終わらない夏』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1631985077/754-981n
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1653187672/3-214n

526『音仙』:2022/07/07(木) 00:15:10
>>525(小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』)

「もちろん…………全て聞いておりました。
 イエ、まあ、聞こえなかったところも、
 かなりありますので…………
 キミから直接聴けるのはありがたいですが」

            キィィィィィィィィィィィ・・・

灰色の髪が目に掛かったまま、
『音仙』は安楽椅子に深く腰掛けている。
『ウィスパーズ』……彼女のスタンドの蔓が、
小石川の『心音』をゆっくりと聴取する……

「…………エエ、勿体ぶらず言っておきましょう。
 キミと……キミの有する『特別な才能』は、
 今はそう簡単には……変わる状態ではありません。
 少なくとも、あの夏の多くの経験を経てなお、
 今はまだ……変わる兆候すら、聴こえてはいない」

『スーサイド・ライフ』と『ビー・ハート』。
二つの慈悲を形容する刃は、揺るがない。

「キミが得た……味わった経験は決して、軽いものでは無い。
 ですがそれでも、一度成長したスタンドは……一般的にですが、
 更なる段階に向かうのに、最初の成長以上の契機を必要とします」

…………『成長』は『まだ』無いようだ。

何か他に聞くことがなければ、『音仙』の答えはそこまでだろう。

527小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/07/07(木) 01:53:07
>>526

           スゥッ

緩やかに、閉じていた目を開く。

  「……聞いていただきたい事があります」

  「あなたに聞いて欲しいのです」

自分が『スタンド使い』になってから、
最も長く関わってきた人物。
それが『音仙』だ。
だからこそ、彼女に話しておきたい。

  「『サマー・フォーエヴァー』が、
   最後に書き残した『絵日記』……」

  「彼は『加害者』でしたが……同時に『被害者』でした」

『8月6日』。
誰にも話していない。
知っているのは自分と『音仙』だけだ。

  「私は……」

  「私は……もっと何か出来たのではないかと……」

  「……そう思い始めると、止まらなくなります」

  「ですが――どれだけ後悔しても……
   『過去』は変えられません」

ぽつりぽつりと、一言ずつ言葉を紡ぐ。

  「だからこそ、これからの事を――
   『未来』の事を考えるつもりです」

  「私は弱い人間です……。
   今度の事で、それを思い知らされました」

  「それでも……それでも、
   何か出来る事があるかもしれないと……」

  「せめて、手の届く範囲の『悲しみ』を、
   少しでも減らすために……」

  「『これから先の世界』で、『後悔』をしないために……」

          スゥゥ……

深呼吸の後に、再び口を開く。

  「私は――『私に出来る事』をします」

  「あなたに、それを聞いていただきたかったのです」

何かを求めてはいない。
ただ知っておいて欲しかった。
それが、自分の背中を押してくれる。

528『音仙』:2022/07/09(土) 00:59:20
>>527(小石川文子)

「『聴きましょう』……」

即答が出来た。

『小石川文子』は『音仙』の側から見ても――――
『この町では』……最も付き合いの長いスタンド使いの一人。

「聞くというのは……私が最も得意な事です。
 そして覚えておくことも……苦手ではありません、エエ」
 
『音仙』はただ小石川の話を聴いている。

「…………」     「キミは」

                   「……いえ」

『慰め』や『説法』を彼女はそれほど得意としないし、
それを求めていないのも、なんとなく分かっていた。

「…………ええ。聴き終わりました。ありがとう」

そう添えると、少しだけ目を閉じ、考えた。

「キミが『何かできたのか』……それは、私にも分からない。
 無数の人間の思惑、善意と敵意が混ざり合う世界で、
 最後に浮かぶ模様は、それを描く誰にも予想は出来ない。
 ……そしてキミ自身が出した答えの通り、
 それを後から再検証する方法はなく……出来るのは」

         「絵図を描いたその手を、
          そこにいて、去ったものを、
          『忘れない』事だけ…………」

         ・ ・ ・ ・ ・

「キミは……無敵ではない。
 膝をつく事もあるでしょうし、
 頭を抱え、首を垂れるときもある。
 それでも、行動力があって、
 人を思いやる気持ちもあって、
 応えてくれる仲間も、たくさんいる」

「……キミがそうあろうと思っている限り、
 キミに出来ることが、この世界に無くなることはない。
 キミが手を伸ばし続けるたび、出来ない事はまた現れるでしょうが」

              「『そこで終わり』ではない。……それだけです」

529グリム『グリム・ランタン』:2022/07/13(水) 20:18:31
メモ書きが置かれている・・・。

『女神様へ。
 直接会う勇気が持てない自分をお許し下さい。
 やや難しい仕事に取り組むかもしれませんので、
 自分の能力についてさらなる理解を深めるため、幾つか伺いたい事がございます』

1:『終わり』について・・・。
『生物』であれば『死亡』というのは分かりやすいのですが、
『無生物』の『破壊』とは『どのラインから』になるのでしょうか?
『紙』一枚を取っても、『切れる』『破ける』『濡れる』『燃える』等・・・一部分が欠けるだけでも『破壊』と呼べますか?

2:見た目は大きくあるが、部位としては薄い箇所があるもの・・・。
例えば『膨らんだ風船』や、『一冊の本』、『洋服』等に蝋燭を埋め込む事は出来ますか?

3:『終わり』に繋がる『ダメージ』は『蓄積』されるかとは思いますが、衝撃なども含めて『蓄積』されますか?
解除により『終わり』を迎える際、『蓄積』された衝撃などは一気に開放されるのでしょうか?

4:既に『破壊』されているものがそれ以上に『破壊』されないようにする事は可能ですか?

5:『点火』し、『終わり』を免れている物はスタンドに干渉できますか?

530『音仙』:2022/07/13(水) 21:31:50
>>529(グリム『グリム・ランタン』)

次に『グリム』がここを訪れた時、メモ書きの返信が置かれていた。

    『グリムさんへ。
     仮の名前を手に入れた事をお祝いさせて下さい。
     私はそれほど大きな存在ではありません。
     ですが、あなたの疑問に答える事は出来ます。
     旅路の中で能力について分からない事が出来たら、
     またいつでもどうぞ。もちろん、書置きでも構いません』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>1:『終わり』について・・・。
>『生物』であれば『死亡』というのは分かりやすいのですが、
>『無生物』の『破壊』とは『どのラインから』になるのでしょうか?
>『紙』一枚を取っても、『切れる』『破ける』『濡れる』『燃える』等・・・一部分が欠けるだけでも『破壊』と呼べますか?

無生物の破壊は『本来の用途の機能不全』または
『全体の半分以上が破損(汚損)する』ことが対象となります。

>2:見た目は大きくあるが、部位としては薄い箇所があるもの・・・。
>例えば『膨らんだ風船』や、『一冊の本』、『洋服』等に蝋燭を埋め込む事は出来ますか?

可能。蝋燭は内部に入り込んでいるような形になります。
中を覗けば蝋燭は見えますが、象徴的なヴィジョンのため撤去や破壊は不能です。

>3:『終わり』に繋がる『ダメージ』は『蓄積』されるかとは思いますが、衝撃なども含めて『蓄積』されますか?
>解除により『終わり』を迎える際、『蓄積』された衝撃などは一気に開放されるのでしょうか?

ダメージは『訪れなくなる』だけで蓄積はされていますが、
少なくとも現時点では、破損やダメージではない衝撃などは蓄積されません。
蓄積されるのは衝撃の結果として生じたダメージの部分となります。
よって、解除で終わりを迎えても急速に吹き飛んだりはしないでしょう。

>4:既に『破壊』されているものがそれ以上に『破壊』されないようにする事は可能ですか?

それ以上の損壊を防ぐ事は可能です。

>5:『点火』し、『終わり』を免れている物はスタンドに干渉できますか?

できません。

531扇原映華『シルバーダスト』:2022/07/13(水) 22:22:48
質問です

・壁や床などに『圧力レバー』を設置した場合、『圧力』を与えられますか?
 与えられる場合、その面全体に与えられる?あるいは範囲が決まっている?

532『音仙』:2022/07/13(水) 22:58:28
>>531(扇原映華『シルバーダスト』)

>・壁や床などに『圧力レバー』を設置した場合、『圧力』を与えられますか?
> 与えられる場合、その面全体に与えられる?あるいは範囲が決まっている?

現時点では『床』や『壁』は大きすぎて不可能。
レバーを設置すること自体は可能。
『加減圧』が出来るサイズ制限は『一般的な成人男性』ほど。

533???『リヴィング・イン・モーメント』:2022/07/17(日) 18:37:17
(※時系列としては、夏ミ以降の一年程過ぎた頃と考えて良いでしょうか?)

……ギィ

 扉を開き、現れたのは薄汚れたパーカーとジーンズ。同じく汚れた靴で
頭はフードで隠し、顔も汚れた包帯で覆った人物だ。

「…………」 ゴソゴソ

服の裏に入れてる、牛乳瓶らしい中に水道水らしいものが入った液体を取り出す。

     ――ズギュン   キィィン

 『お久しぶり』 『です……』

 瓶の中には、一匹の『ブリキの金魚』が発現される。
そこからスタンドを介し挨拶がなされた……。

534『ノスタルジアトピア』と『ヘルメース』:2022/07/19(火) 22:50:35
>>533(???)

ここは………『音仙の部屋』ではない。
それに気づいたのは、ドアを潜ってからだ。

     「『ヘルメース』……  
      『旅』ッ!『交通』ッ!
      そして『伝令』の神。
      俺様のスタンドはその暗示ッ」

        「貴様より『音仙』へ至る、
         その『旅程』を再編した。
         貴様が今此処にいる理由だ」

『立っている』のは『男』だ。
ボサボサの髪、猫背、そして鋭い目付き。

広い、ゴミ捨て場のような空間だった。
悪臭は、あるとすれば鉄錆のような臭いだけ。
視線を走らせれば、そこにあるほとんどのものは『遊具』だ。

       遠くからは軽やかで明るい、
       そう、ちょうど『遊園地』のような、
       そんな音楽が、何処か虚ろに響く。

――――――間違いなく『星見町』ではない。

 「俺様は『風見』…………
  『音仙』の『使い』だ。
  彼奴は今の貴様に会う気は無い。
  それが、善良な者の謀を乱す可能性がある故」

              「皆無」「絶無」

彼の背後――『メリーゴーランド』らしき機構の上に、、
行進の先導のような大きな帽子を被った『少女』が座り、
値踏みするような目で『金魚』を見下ろしている。
 
    「いずれにせよ、まずは『名』を名乗れ。
     用があるのなら、礼を尽くし接しろ。
     『音仙』と違い、俺様は甘くない。
     だが――――フン。邪険にするつもりも無い」

                  
             ・・・『音仙』はここにいない。

そしておそらく―――『あれから一年後』の今。
再び『藤原しおん』と相まみえる事は、出来ないのだろう。

それでも――――『風見』はあえて『金魚』をここに招いたのだ。

                   ・・・出来る話はあるのかもしれない。

535 ???『リヴィング・イン・モーメント』:2022/07/20(水) 10:13:48
>>534

何時もの部屋ではなかった。鉄錆の香り 遠くから聞こえる活気づいた旋律

>俺様は『風見』……『音仙』の『使い』だ。
 彼奴は今の貴様に会う気は無い。
 れが、善良な者の謀を乱す可能性がある故

『……』「あぁ……」

少し野太いような掠れ声が喉から生じる。そして、言われた通り
『礼』を尽くす為に、地面に膝をつき正座の姿勢へ移りながら手元も
貼り付け、首を垂れる。所謂、『土下座』の姿勢だ。

牛乳瓶に入れた水の中でブリキの金魚は何も言わず漂っている。
 包帯で覆われた唇から、声が漏れ出る。

「『小林 丈』……そう、かつては呼ばれていました。
だが、友との約定にて……その名は、今は使うことを自分は由としてないです」


「……今、此処に居るのは。多くの仲間に、愛する人たちに
要らぬ業苦を与える事になった、名無しの屑が……自分です」

「おめおめと、この町に舞い戻ってしまいました。
誰にも何も伝えぬまま、薄情で人でなしである事を理解しながら……」

「……でも、一目。小林 丈が居なくなった後の人々が
幸せでいるかどうしても確認したかったから」

「それが理由で……今の町の出来事を知りたくて。
……いま、自分は此処にいます」

536『ノスタルジアトピア』と『ヘルメース』:2022/07/20(水) 12:41:30
>>535(???『????????』)

 
    「おいッ! 礼を尽くせとは言ったが、
     そこまでしろと言っていない。 
     だが、良い心がけと言ってやる。
     頭をあげろ。ここは埃っぽい故」

       ザッ

『風見』は屈みこみ、『小林だった男』を覗き込む。


   「町に大きな変わりなどない。
    喪われた命を信じず、
    貴様を探すものがいる。
    喪われた命に引きずられ、
    魔道に堕ちた者もいる」

   「――――覚悟の上だろう。
    仮初でも世を去るならば、
    それが何を生むのかは」

彼は『後悔』にも『憐憫』にも寄らず、
鼻を鳴らして、縮めていた足を再び伸ばした。

「あなたのお友達は、『お前自身の目で見ろ』!
 きっとそう言ったんじゃないのォ〜? 
 あなたしおんちゃんに全部聴いてェ、それでまた隠遁生活に逆戻り?」

          「『そうじゃあない』気がするけれどねぇ」

パレードのような少女は、後ろからそう投げかける。
応える義理は無いかもしれない。
小林には小林の考えや、危機感によって行動しているのだから。

       「何であれ構わん。
        ほとぼりが未だ冷めていない以上、
        此奴にも正当性はあるだろう」

          「だが――――」「仮名」「偽名」

          「そういうものは『無い』のか?
           俺様は貴様を何と呼べばいい」


瓶の中の金魚は、何も言わず――――そして。『かつてとは違う』。
あるいは『名も無き男』は、その事は重々承知なのだろうが。

537ノエ『????????』:2022/07/20(水) 18:43:00
>>536

「……誰かに真っ当に名乗れる呼称など無いのですけれど
仮に呼ぶのであるなら。『ノエ』と」

こう名乗る理由は簡単だ。丈の名を崩し、簡単にカナで分けた。

奇妙ながら、この名はヘブライ語で『放浪者』と意味し今の自分の
現状と合致している。

フランス語では『休息』 韓国語では『お前』

『小林 丈』と言う人生を休み、誰に呼ばれるにしても今の自分に
相応な名前がないからして、誰からも、お前と呼ばれる事が似合いだ。
 我ながら随分とぴったりだと思う。海外の普通にノエと名付けられた
人々を蔑むつもりは毛頭ないのだけれど。



「……そう、ですか」

『風見』さんの言葉に、安堵なのか、整理出来ない自分自身への苛む気持ちが
入り混じった複雑な溜息をつく。


>あなたしおんちゃんに全部聴いてェ、それでまた隠遁生活に逆戻り?

>『そうじゃあない』気がするけれどねぇ

「……取り返しのつかない事を、してしまいました」

「『最善』であろうと、その時は信じ。けど、結果は『最悪』であったのかも、と」

「きっと顛末を一年の間に知った人なら。もっと違った形で愛する人を
助ける為の契約を違ったものに出来た筈だ。頼る存在も誤っている。
頼る方法も、助ける為のやり方も、何もかも自分を犠牲しようとする方法が全て」

村田さんが『殺意』の中で全て教えてくれた。かつて、夢の中で一抹君が
見せた刃が自分自身に、生きる意味を説いてくれた時のように。

あの時の『私』は、自分のいない世界に黄金の意思『ジョジョ』は続くと
盲信していた。誰もそんな事を肯定などしないのに。

「…………『償いたい』んだ。エゴかも知れないんですけど」

「利用してしまった最中派の方たち、全ての未来への責務を与えてしまった村田さん。
一緒に夏の魔物を討つ旅路に同行して、そして裏側で協力してくれた皆にも
謝って、怒られて。殴られるのも構わない、けど最後は笑って仲直りしたい。

そして誰よりも、親友や一抹君がきっと私のした事に憤って
悲しんでるだろうから」

 両手の拳を握りしめ、下げた頭を上げて告げる。

「――もう、道は違えない。『今この瞬間』だけでない。
自分は……オ、レは『今この瞬間の先』にある光も含めて取りこぼしてはいけないんだ。
その光の中に自分をないがしろにしてはいけない」

「これからは、只の『グラス(硝子)』の器で時流に任せて底に堕ちない。
必ず、今度こそ幸せになるよ。目に映る人々と共に」

538『ノスタルジアトピア』と『ヘルメース』:2022/07/20(水) 19:59:27
>>537(ノエ)

      「『NOE』と転ずれば、
       ノルウェー語で『何か』
       あるいは、ハワイにて『霧』
       フン。今の貴様に相応しいだろう!」

          「――――――『ノエ』!」

   ザッ


      「俺様には貴様の能力を知る由は無い。
       だが、『スタンド』は精神の力だ。
       貴様の『願い』『信念』『決意』ッ」

            「それは嘘にならん。
             嘘の心でなくば。
             だが――――貴様は、
             『音仙』に会いに来たのだ」

    「―――――その心に嘘があるなら、そうはするまい」


『風見』は一歩引き、歯を見せて笑みを浮かべる。
獰猛な笑みだが、狩人が獲物に向けるそれではない。              
寧ろ――――『狩人同士』で、見せる。そんな笑いだろう。

               そして。

「しおんちゃんに会えるようになるまでは〜。
 あなたが来ようとすれば、ここに繋がるようにしておくわァ〜」

                 「俺様がするのだッ。
                  自分の手柄のように言うなッ」


「あなたに思う所はあるけどぉ、今の言葉は『夢がある』……味方になってあげるわ。
 ただし、あたし達はしおんちゃん以上に『外』にどうこうできたり、したいわけじゃない」

『遊具』から、軽やかに少女が飛び降りて来る。

「しおんちゃんの、代・わ・りィ〜〜〜。それくらいならしたげるって話よぉ〜〜〜ン」

そして指を立て、空虚な目に笑みの色を入れて、そのように伝えて来た。

        もっとも。『ノエ』は既に――――己を、『知っている』だろう。         

―――――――――――――――――――――――――――――――――

ブリキの金魚のような、『6体』の群体型のスタンド。
本体が触れた『液体』の中に発現され、
原則的に、『跳ねる』程度しか液体外に出られない。
視覚、そして聴覚のリンクを持ち合わせており、
また特殊な事に、遠隔でのスタンド解除が可能。

能力は…………己を『ガラス玉』に『封じ込める』事。
この金魚は、任意で周囲の液体を球形に『固め』、
自らを封じ込める形で『ガラス玉』を形成出来る。
それは水槽ではなく、内側までガラスで密閉されし『標本』。
このガラス玉に入っている場合、スタンドは液体から脱し、
射程内であれば空中に浮かべて操作する事も可能となる。
ただ、この状態は周囲が硬質なガラスで満たされるため、
『視覚』こそ硝子越し程度に残るが、『聴覚』はリンクしなくなる。

ガラス玉を形成した後、密閉された『金魚』は少しずつ死んでいく。
さながら『死滅回遊魚』の如く…………自ら入り、封じたその領域は、
金魚が生き永らえることも、脱れることも叶わぬ『硝子』の『牢獄』。
金魚が死ぬか、能力を解除すればガラス球は元の液体に戻る。

それでも末期の輝きか、操作性能は上昇しており、
敵に撃ち込むことが可能である。言うなれば硝子の『弾丸』。
威力こそ並程度で、金魚の死で解除されるため持続力も劣悪だが、
高速操作できる硝子は、液体への回帰も含め十分な武器となる。
死ぬまでに解除が間に合ったなら、再利用する事も可能。

出口無き『牢獄』でありながら闇を穿つ『弾丸』でもある『硝子』。
然して穏やかに揺蕩う『水槽』は今は作れず。

ゆえに『仮初』の名は。

『ゼロ・モーメント』Zero Moment
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(30m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D

『死滅回遊弾』
破壊力:C スピード:B 射程距離:B(30m)
持続力:E 精密動作性:C 成長性:なし

―――――――――――――――――――――――――――――――――
                    →『ノエ』だけが、己に出来る事を知っている。

『まっとうな成長』を得るに十分な苦難は超えて来た。
それは拒否され、歪な形の変化とはなったが――――
消そうとした過去が、より大きな苦難の未来を穿つだろう。

この場を立ち去るに十分な理由は出来ている。無論、来た当初以上、邪険にはされないはずだった。

539ノエ『ゼロ・モーメント』:2022/07/20(水) 23:29:05
>>538(『変化』の結果、有難う御座います。後ほど、質疑させて頂きます)

 ピキ……ピキピキピキピキピキッ

「これが……『ゼロ・モーメント』」

以前は『水槽』の中で、陸(世界)の中での諍いを見守る術しか無かった。

「…………すまないな、随分、迷惑をかける」

きっと、本当ならば。『リヴィング・イン・モーメント』の新たる力を
『ゼロ』でない『∞』の可能性の別の形に出来ただろう。
その未来を奪ってしまったのも、他でもない自分自身なのだから。

この硬質なガラスの塊は『小林 丈』の『罪と罰』の証だ。

「願わくば……また、穏やかな凪の中で漂う世界を取り戻そう」

今は、まだ自分はノエ『放浪者』でしか無い。
確かな答えと、居場所を掴み取るまでは。

だが約束しよう、自分自身へ。これからは自分も含めた黄金色の未来の為に。

「有難う、お二人とも……音仙さんにも、自分が感謝を告げてたと」

「……いや」

「いずれ、自分から直接伝えます。それが、『小林 丈』なら
そうしなければいけないですから」

 向かおう、街に。愛する人たちの住まう場所へ。

辛い運命が待ち受けていると思う。もしかすれば予測不可能な災難で
何も掴む事なく野垂れ時ぬ不運だってあるかも知れない。

けれど、進もう。この『ゼロ(出発点)』から。

 
ノエ『ゼロ・モーメント』⇒歩き始める……。

540『ノスタルジアトピア』と『ヘルメース』:2022/07/21(木) 02:03:22

玩具の金魚のような小さな群体型のスタンド。
液中に発現し、周囲の液体を『ガラス玉』に変えて己を封じ込める。

『ゼロ・モーメント』Zero Moment
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(30m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D

『死滅回遊弾』
破壊力:C スピード:B 射程距離:B(30m)
持続力:E 精密動作性:C 成長性:なし

【基本情報】
1.玩具の金魚のような、『瓶ラムネ』の中のビー玉ほどの大きさのスタンド。
2.群体型であり、同時に発現出来るのは『6体』まで。持続時間は『2時間』ほど。
3.ダメージフィードバックは存在しない。視覚と聴覚のリンクを存在する。
  複数の金魚の視界を得る場合、複数のテレビの同時視聴に近い感覚。
4.本体が液体、または液体の入った容器に触れる事で、液中に発現される。
  生物は『容器扱い』出来ないが、『死体』であれば問題なく可能である。
5.液中から出れば(出ていれば)一拍後に強制解除される。液中なら操作は自由。
6.強制解除された場合、『30秒』は同時発現可能数が1つ減った状態になる。
7.液体が毒物や高温など生存が困難な性質でも、このスタンドは問題なく行動可能。
8.金魚が解除されると、対応する『ガラス玉』も解除される。なお、解除は遠隔で可能。
  なお、『金魚を残してガラス玉だけを解除する』という事は現状では出来ない。
9.金魚が完全に『破壊』されると、その後『3日間』は同時発現可能数が1つ減る。
10.金魚の視界は、液体そのものがどのような色や濃度であっても遮られない。

【ガラス玉】
1.金魚が触れている液体を球状に集め、『ビー玉大』〜『ソフトボール大』程のサイズに固定。
  その後、球状の液体が硬質化し、金魚を密封する硝子標本のように『ガラス玉』を形成する。
  なお、異物をはじき出すような効果は持ち合わせていないので、異物は混入し得る。
2.異物や空間自体の広さなどの影響で、ガラス玉を形成する隙間が無ければ形成は不可。
3.金魚は、形成しているガラス玉ごと自由に操作する事が可能。
  ただし、密封の為ガラス玉ごとしか動かせず、中の金魚だけを動かすという事は一切できない。
4.ガラス玉の形成中、金魚の操作のスペックは『パス精CBC』に達する。
  ただし聴覚リンクが途絶え、視覚も『分厚いガラス越し』のように、かなりぼやける。
5.空中に浮かべる事も可能だが、何らかの理由で金魚が空気中に出ると、一拍後に強制解除。
6.金魚が解除される、または後述の理由などで『破壊』『死亡』すると、ガラス玉は元の液体に戻る。
7.ガラス玉の強度は同サイズのガラス玉相応。また、元の液体の性質問わず質感はガラスである。
8.ガラス玉が液体に戻るとき、『元の液体』の保っていた状態にそのまま戻る。
9.ガラス玉自体が完全に破壊された場合、ガラス破片などは残らない(全て液体に戻るため)
10.周囲に『ガラス玉』を形成し得る液体がある場合タイムラグ無く形成が可能である。

【死滅回遊弾】
1.ガラス玉形成から『約10秒後』に金魚が死亡し、破壊されたのと同じ扱いとなる。
2.死亡までに金魚を解除してしまえば(ガラス玉を液体に戻せば)、助命は可能。
  ただしこの時、扱いは『強制解除』同様、『30秒間』の発現数減少が生じる。
3.再発現すれば、ガラス玉形成後の死亡までのカウントはリセットされている。
4.金魚が死亡した場合も、当然ながらガラス玉は元の液体に戻る。
5.死亡までの時間は目安。大きく外れはしないが、厳密なタイマー計測などとは違う。
6.この性質は歪な成長が生んだものである。

【水槽】
×:使用不能。

541ノエ『ゼロ・モーメント』:2022/07/24(日) 14:23:18

・以前のリヴィング・イン・モーメントでは難しいようでしたが。
今の『ゼロ・モーメント』ではソフトボールサイズのガラス球を宙に展開し。
一時的に、それを足場にして飛び越すのは難しい向こう側へ渡りきる。
と言うのも可能でしょうか? また、二階建て程度の高所、骨折する程の
ダメージから落下した際に、ゼロ・モーメントを掴んで落下の勢いを
減らすなどの行動は可能でしょうか?

・『ゼロ・モーメント』もリヴィング・イン・モーメントのように
ソフトボール大でガラス球を展開する際に、複数のゼロ・モーメントを
入れた状態のままにする事は可能ですか?

542『ヘルメース』と『ノスタルジアトピア』:2022/07/24(日) 14:53:55
>>541(ノエ『ゼロ・モーメント』)

>・以前のリヴィング・イン・モーメントでは難しいようでしたが。
>今の『ゼロ・モーメント』ではソフトボールサイズのガラス球を宙に展開し。
>一時的に、それを足場にして飛び越すのは難しい向こう側へ渡りきる。
>と言うのも可能でしょうか? また、二階建て程度の高所、骨折する程の
>ダメージから落下した際に、ゼロ・モーメントを掴んで落下の勢いを
>減らすなどの行動は可能でしょうか?

以前それが不可能だったのは、
『リヴィング・イン・モーメント』の『水槽』が薄く、
それゆえに非常に脆かったのが原因。

よって、どちらも『可能』ではあるが、
『スタンドのルール』でスタンドで本体は運べない。
『ゼロ・モーメント』はその例外にはならないため、
足場にする事は出来るが、『乗ったまま動かす』は不可能である。

>・『ゼロ・モーメント』もリヴィング・イン・モーメントのように
>ソフトボール大でガラス球を展開する際に、複数のゼロ・モーメントを
>入れた状態のままにする事は可能ですか?

可能だが、全員が死滅するだけ。ほぼ意味はない。
複数個体を入れても操作性能が上がるなどはない。

543扇原映華『シルバーダスト』:2022/09/06(火) 18:25:18
質問です

・『圧力の漏出』に伴う『風』や『吸引』の『強さ』は
 最大に加圧・減圧した場合でどれぐらいになるのか?

544『音仙』:2022/09/06(火) 19:42:08
>>534(扇原 映華『シルバーダスト』)
>>543

>・『圧力の漏出』に伴う『風』や『吸引』の『強さ』は
> 最大に加圧・減圧した場合でどれぐらいになるのか?

どちらの場合も、最大加圧時の風の勢いは『パスBC』相当。

545勇者『リィン・カーネイト』:2022/10/01(土) 14:21:10
勇者が訪れたのは音仙の元だろうか?
また別の誰かの元なのか
あるいは、答えてくれるのは『リィン・カーネイト』か?

どこの誰かは分からないが勇者は問う

「聖剣の事で聞きたいんだけど
 もしも誰かと聖剣を『交換』したりしたら『所有権』とかはどうなっちゃうの?」

普通なら交換する事すら出来ないだろうが
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1630107603/499-515
このようなスタンド能力が関わって来る場合、どうなってしまうのか

546『リィン・カーネイト』:2022/10/02(日) 21:32:29
>>545(モモゾノ)

《ワタシは、そんな事はしないで欲しかったけど。
 まあ、したところで、あの聖剣はあくまで勇者であるキミに授けた者。
 只の子供が手にしたところで何にもならない。
 少なくとも…………その子は聖剣を手にしたかもしれないけど、
 仮に能力で出したりしても、出した途端に消えちゃうだろうね。
 所有権はあるけど、使用権はないって感じ?》

            キラキラキラキラ

       《……ま、どんな能力なのか詳しく知らないから、
        その能力の特質次第では違うかもしれないけど。
        そこはその子に能力を目覚めさせた人のみぞ知る、だろうね》

         キラキラキラキラ

《ともかく……キミは聖剣を失ってしまった。けど、勇者には受難くらいあるものさ!
 失われたなら、また与えればいい。ワタシはそれが出来るからね》

              キラキラキラキラキラキラ
 
《いいかいモモゾノ、同じ事が二度はないように。それだけは伝えておくよ》

547勇者『リィン・カーネイト』:2022/10/03(月) 17:56:58
>>546
「あ、ご…ごめんなさい」

『リィン・カーネイト』に注意を受ける勇者

「もうしないよ…」

軽率に聖剣を渡した時点でもう見限られてもしょうがないのだが
見限らずにもう一度聖剣を授けるのはただの温情なのか?
それとも、多少面倒でもユウリ・桃園・シャルロットを勇者に仕立て上げなければならない事情があるのか?

そして聖剣はそんなに幾つも授けられる物なのか

何にしても、ユウシャはまだ勇者の資格を失っていないようだ
勇者は再び与えられた聖剣を大事そうに抱えながら眠りについた

548ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』:2022/10/08(土) 13:21:05

申し訳ありませんが、音仙とは面識が無く、妖精の存在を知ってるはずもないので、
PLとして質問させていただきます。


「『所有権』はあっても『使用権』が無いため出してもすぐ消える」とのことですが、
>桃園以外の人間が持つと即座に解除
とあるので、『所有権』があっても手にしたら消える、というのはわかりますが、出すだけで消えるというのはどういう理屈ですか?
一応、スタンド物質の『交換品』は(射程など)ナイが本体のように扱われるのですが、本体と勇者が別判定なため?
(別判定だとしても、存在する事自体ができない理由は?)
妖精が察知して逆召喚で『聖剣』を取り戻しに来る?

消える場合、すぐ消える、のすぐは『一瞬』という理解でよいですか?

『ベター・ビリーブ・イット』のスタンド物質の『交換品』は数制限などは、本来の持ち主と共有ですが、
桃園は新たな『聖剣』を与えられるため、桃園の剣とは数制限が重複しせんか?

場スレで『交換』した分の『聖剣』は、とりあえず『所有権』を返還しましたが、
桃園は『聖剣』を2本持っていることになりますか?
あるいは>>545-547の流れが、時系列的に場スレ後になるはずなので、
『再交換』で『所有権』を返してもらったため、
新しく『聖剣』を与えられた事自体が無かったことになりますか?

『聖剣』が破壊された場合、桃園はダメージを受けますが、
『交換品』の『聖剣』が破壊された場合でも、桃園にダメージがいきますか?
それとも新たに『聖剣』が与えられているため、『交換』した古い『聖剣』とはダメージフィードバックが切れていますか?

549『リィン・カーネイト』:2022/10/09(日) 01:42:38
>>548(ナイ)
まず回答の前提として、『ベター・ビリーブ・イット』の挙動は複雑であり、
供与者ではない私にはその挙動を完全に把握出来ているとは限りません。
また、『リィン・カーネイト』は特殊なスタンドでありメタ時空での質疑は本来想定していない為、
一部質問については『答えられない』という形を取らせていただきます。

>「『所有権』はあっても『使用権』が無いため出してもすぐ消える」とのことですが、
>>桃園以外の人間が持つと即座に解除
とあるので、『所有権』があっても手にしたら消える、>というのはわかりますが、出すだけで消えるというのはどういう理屈ですか?

『答えられない』。
『リィン・カーネイト』の能力詳細により、『そうなる』。

>一応、スタンド物質の『交換品』は(射程など)ナイが本体のように扱われるのですが、本体と勇者が別判定なため?
>(別判定だとしても、存在する事自体ができない理由は?)

『ナイ』は『聖剣を発現する条件』自体を『満たしていない』ため。
本来モモゾノ以外が『聖剣』を所有・発現することはないため能力詳細に含めていないが、
『モモゾノ』以外はそもそも『聖剣』の発現を維持する事が不可能である。
『交換』した聖剣は『ナイ』のスタンドのようになるため発現だけは可能だが、
大元の『リィン・カーネイト』が有する性質自体が変わるわけではないため、
これにより『聖剣を発現は出来るが、条件エラーを起こして即解除される』事が起きる。

>妖精が察知して逆召喚で『聖剣』を取り戻しに来る?

これは『いいえ』。

>消える場合、すぐ消える、のすぐは『一瞬』という理解でよいですか?

『はい』。

>『ベター・ビリーブ・イット』のスタンド物質の『交換品』は数制限などは、本来の持ち主と共有ですが、
>桃園は新たな『聖剣』を与えられるため、桃園の剣とは数制限が重複しせんか?

『答えられない』が、桃園の剣の発現は『問題ない』。

>場スレで『交換』した分の『聖剣』は、とりあえず『所有権』を返還しましたが、
>桃園は『聖剣』を2本持っていることになりますか?

下記の理由により『ならない』。

>あるいは>>545-547の流れが、時系列的に場スレ後になるはずなので、
>『再交換』で『所有権』を返してもらったため、
>新しく『聖剣』を与えられた事自体が無かったことになりますか?
 
『リィン・カーネイト』はメタ的な存在ではないため、
時系列を無視する事はできず、『無かった事になる』。
>>546-547のやり取り自体が無かったことになる)

>『聖剣』が破壊された場合、桃園はダメージを受けますが、
>『交換品』の『聖剣』が破壊された場合でも、桃園にダメージがいきますか?
>それとも新たに『聖剣』が与えられているため、『交換』した古い『聖剣』とはダメージフィードバックが切れていますか?

そうした理由ではないが、交換品の聖剣のダメージはモモゾノにフィードバックしない。
また、当然『ナイ』に対してもダメージフィードバックはしない。

550ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』:2022/10/10(月) 10:44:03
>>549

回答ありがとうございます。

551ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』:2022/11/09(水) 15:32:17

一羽の小鳥――『羽衣セキセイインコ』が飛んでくる。

     「モードチェンジ」

          バサバサバサバサバサァ

                     「ハーピー」

                       トスッ

椅子の上に降下した直後、『ハロー・ストレンジャー』を発現。

「ごきげんよう、『音仙』さん。
 『ハーピー』――――ではなく『ブリタニカ』ですわ」

「ワタクシ、『スタンド戦闘』の経験に関しては、
 豊富な方ではありません。
 ただ、『研究』にも必要かと考えたモノで、
 少々『やって』参りました。
 所感としましては、『ニンゲンのスタンド使い』相手にも、
 想定以上に『やれる』実感を得られましたの」
 
「いずれ訪れるかもしれない『次の機会』のために、
 ちょっとした『ディスカッション』を行いたいのです。
 この能力の『全て』を知るのは、
 ワタクシ以外ではアナタしかおりませんから」

―――――――――――――――――――――――――

・『ハロー・ストレンジャー』は実体化したスタンドだが、
 『体重』は非常に軽いと思っていい?

・『滑空』の際に、本体の意思で、
 『降下速度』を調整する事は出来る?
 (速度を下げて滞空時間を延ばすor速度を上げて急降下)

552『音仙』:2022/11/10(木) 12:23:11
>>551(ブリタニカ)

「ああ、ようこそ……キミ用のお菓子を用意していました。
 まあ、私が食べるためでもあるんですが……約束通りに。
 ドライフルーツとナッツの詰め合わせです。砂糖も塩も無し、の」

             「私には少し甘さが足りませんが、
              キミが食べるにはきっと、ちょうどいい」

         コト…

「『スタンド使い』であっても戦士である必要はありませんが、
 いずれ、避けられない戦いもあるかもしれない。 
 ……『アリーナ』と深く交流を持つのなら、特にね。
 戦場を常に選べるなら、キミは今のままでも十分に戦えるでしょうが、
 どのような場所ででも変わらない『強み』は、研鑽と研究の中に生まれるもの」

             キィィィィィィィ ―――――――――――――

「それでは、エエ、話し合いを始めましょうか?」
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

・『ハロー・ストレンジャー』は実体化したスタンドだが、
 『体重』は非常に軽いと思っていい?

その認識で正しい。
具体的な体重は体形などの要素も絡むため明示しないが、
おおむね、『幼稚園児』並の体重しか有していない。

・『滑空』の際に、本体の意思で、
 『降下速度』を調整する事は出来る?
 (速度を下げて滞空時間を延ばすor速度を上げて急降下)

滑空は能力と言うよりはヴィジョン特性に近い(完全な物理現象とも違う)
よって意思一つでは不可能。姿勢の制御により、ある程度は可能。
腕を広げて羽毛を広く風にさらせば減速が可能である。

553ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』:2022/11/10(木) 20:24:38
>>552

「ワタクシ、遠慮なく頂戴いたしますわ」

          ソッ

「『ニンゲン用』のモノは、我々には味が濃すぎるようです。
 舌の発達具合は近いのですが、
 『発声』と『味覚』は必ずしも重なり得ません」

摘み上げたドライフルーツとナッツを、交互に口に運ぶ。

「これは『良い味』です。『同胞達』も満足する事でしょう」

   ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

「――――――アナタの『御意見』、大変参考になりました。
 ワタクシの『力』、闘争の中で活かす方向性を、
 『今回の機会』で見出せたように感じられます」

            ガタ

       「では、またいずれ」

                    フ ッ

椅子から立ち上がり、『ハロー・ストレンジャー』を解除。

   「ソレデハ ミンナ」

           「マタ アウ ヒ マデ」

                      「サラバ」

                   バサバサバサバサバサァ

554ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2022/12/29(木) 12:46:47

        テト テト テト テト テト

『S県I市』から『星見町』に帰ってきた野生のラッコが入室する。
どうやって戻ってきたかは分からない。
自力で帰ってきたのかもしれないし、
ひょんな事から道連れとなった人間達が、
密かに手助けしてくれたのかもしれない。

            「ミャー」

ポケットから『S県I市のマスコット』を取り出して見せる。
『わさび』をモチーフにしたキャラクターだ。
『旧Aトンネル』で色々あった思い出の品だった。

――――――――――――――――――――――――――

以下は、ラッコが聞こうとしている事かもしれない。

『ラジオ』の操作は、本体には全く出来ないのだろうか。
それともオンオフ程度なら可能だろうか。
チャンネルを切り替えたり、
ボリュームを上げ下げするのは不可能だろうか。

555『音仙』:2022/12/29(木) 16:11:37
>>554(ラッコ『ハッピー・スタッフ』)

    「……ああ、キミでしたか。 
     ドアを開けておいてよかった」

「それは?…………お土産、でしょうか?
 それとも自慢をしているというだけ?
 …………ええと、『I市』の土産ということは、
 おそらく……町の誰かから貰ったのでしょうけど」

まさか『ラッコ』が他の市にまで進出しているとは、
『音仙』とて能力を使わねば知る由もない事だった。

「そこを聴くのも野暮かもしれませんが……
 ここに来てくれたということは、
 キミも『聴かれる』事を望んでいるのでしょうから」

          シュルルルルルルルル

「…………遠慮なく、エエ。堪能させていただきます」

――――――――――――――――――――――――――

>『ラジオ』の操作は、本体には全く出来ないのだろうか。
>それともオンオフ程度なら可能だろうか。

操作は不可能。
ただしラッコがそれを希望すると考えられる場合、
『ハッピー・スタッフ』が自発的にオンオフをするが、
思考を読んでくれたりするわけではないため、
何かのアクションでその意思を伝える必要がある。
(※ミッションでは、GMが判定する)

>チャンネルを切り替えたり、
>ボリュームを上げ下げするのは不可能だろうか。

これについても同上。

556美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/02/22(水) 19:56:27

「――こんにちは」

扉を開けて入室し、『音仙』の対面に腰を下ろす。
ここに来るのも随分と久し振りだ。
『電気カナリア』のキーホルダーが付いたキーを玩びながら、話を切り出す。

「近くを通ったので寄らせてもらいました。
 今日は質問じゃなくて、なんていうか、ちょっとお喋りをしに」

「『プラン9・チャンネル7』――」

肩の上に『機械仕掛けの小鳥』を発現する。

「残念ながら、あまり活かせてないのが現状なんですよね。
 まぁ、無理に使わなきゃいけない差し迫った理由はないんですけど」

『そういう能力だ』という自覚はあった。
それに加えて、美作自身の『モラルの高さ』も影響している。
『メディアに携わる者』としての倫理観が、公衆道徳に反する能力使用を許さない。

「悩んでるって訳じゃないんです。
 ただ、こう……上手く説明できなくて」

美作は『自己表現欲求』が強い。
そして、『プラン9』は自身の一部。
その力を充分に発揮したいという考えは、ずっと頭の片隅にあった。

「一度だけ『アリーナ』の『興行』に参加する機会があったんですよ。
 あの時は本当に気持ち良かったなぁ。
 ギャラリーに囲まれたステージの上で、自分なりの『パフォーマンス』を披露して……」

「大袈裟かもしれませんけど、『この為に生きてる』って感じ。
 『もっともっと欲しい!』――そう思いました」

あれが『最初で最後』。
それ以降、全力で能力を奮うチャンスには出会えていない。
せっかく引き出されたスタンドも、今のままでは宝の持ち腐れだろう。
『ヴィンテージワイン』なら、寝かせていれば価値が上がる。
しかし、使われない才能は錆びついていく。

「『私自身が輝きすぎてる』っていうのもあるかもしれませんね!」

「なぁんて……あはははは……」

『魔物事件』の時もそうだった。
『プラン9』が活かされた場面は皆無に近い。
ほとんどは『本体の働き』によるものだ。

「――私ばっかり話しちゃってますねぇ。
 でも、『心の中』を吐き出せてスッキリしました。
 こういう事が言える相手は多くないですから、すごく助かります」

557藤原しおん『ウィスパーズ』:2023/02/23(木) 23:50:12
>>556(美作くるみ)

「エエ…………もちろん、歓迎しますよ。
 『ここ』は質問をするための場ではありますが、
 『私』は、質問以外のお話も……キミとするのは好きですので」

              ス…

「キミは心の音を解放して……少しでも楽になり、
 私は興味深い音を手に入れ、大いに嬉しくなる」

読んでいた文庫本を机に置き、『藤原』は笑みを浮かべた。
そうして美作が話し終えると、ゆっくりと……二度ほど頷いて。

「……キミのような能力はとても便利で、かつ、あまり類を見ないものですが、
 多くの力が『熱戦』というわかりやすい形で衆目を集められるのと違い……
 キミの気質とは逆の、『冷たい戦い』を得意とするものでもある」

「少なくとも『喝采』を集めるような『強さ』ではありませんからね」

『プラン9・チャンネル7』。
美作くるみという人間の性格や欲求……表や裏の姿に反するように、
その力の本質は社会を抉り、暴き出す静かな破壊こそを得意とする。

        『目立ちたい』『注目されたい』

そうした欲求を叶える事には決して向かない。
少なくとも、使い手が『善人』である以上は。

「……アリーナであればそうした特殊な場を設けることも出来るとして、
 それは『恒常的に』用意されているわけでは……ありませんし、
 『敵が気づいた時には勝っている』……そうした性質を持つキミの能力が、
 本当の強さを発揮できるシチュエーションを用意し続けるのも……難しい。
 キミが感じる歯痒さは、同じ『情報』タイプのスタンド使いとして理解できます。
 ……私はあまり、目立つのが好きなわけではないですけど」

アリーナが提供する『戦い』とは、
結局のところ『見て楽しめる戦い』であり、
用意された『競技』も『見せる前提』だった。
 
「……………そう。『私達のような能力者』を、様々な組織が求めている」

ポツリ、と、少しの逡巡の後に『藤原』は付け加える。

「表の名声を持つキミが立ち入ることは、決して勧めない闇の領域ですが……
 この町を、彼らの統治を脅かすのは決して『魔物』ばかりではない。
 そこでなら……キミは最大の力を振るう機会を得られるでしょう。
 もっとも、浴びられるのは決して、爽やかな声援ではないでしょうが」
         
髪に半ば隠れた目が美作に向ける感情は不明瞭だ。
見守るような…………あるいは案ずるような。
少なくとも、背中を押す力強い信頼ではないだろう。

「『闘技場』の『長』達の根底は必ずしも清らかなスポーツマンではない。
 ……望むのが『喝采』か、それとも『苦難』を超える先にある『納得』か」

      「アリーナとのつながりを深めていけば。
       いずれキミは必然として……選ぶ機会に突き当たる。
       あるいは、その両方を掴む為の道を探す機会に」

予言、というほど確信に満ちた物言いでは無い。
頷くよりゆっくりと首を振り、『藤原』は前髪の先を指で弄った。

「……私はキミのラジオのファンです。それだけは改めて伝えておきます、ね」

558美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/02/28(火) 00:20:46
>>557

『高いモラル』と『強い自己表現欲求』。
相反する二つの側面が、美作くるみという人間を構成している。
例えば、『利己主義的な人間』なら、世間を騒がせる為に手段を選ばなかったかもしれない。
あるいは、『注目を嫌う性格』だったとすれば、静かな生活に満足していただろう。
少なくとも本人にとっては、何の問題もなかった。

   だが――現実は『どちらも違った』。

ゆえに、相反する境界線の狭間には、処理しきれない『ストレス』が生じ得る。
即座に爆発するような類の衝動ではないにしても、時間と共に少しずつ『蓄積』していく。
『才能』を持った『弊害』と言えるのかもしれない。

「実を言うと『昔の私』は、今みたいな風じゃなかったの。
 どちらかといえば、『引っ込み思案』で大人しいタイプだった」

「でも、ある時から『ラジオ』を聴くようになって……。
 しばらくして『投稿』を始めたわ。
 『パーソナリティー』に応援されると、『元気』と『勇気』を分けてもらえたから」

「自分に『自信』が持てるようになると、だんだん思うようになったっけ。
 『大きな舞台で自分を表現してみたい』って」

「だから――まぁ、一時期は『ステージ』に立ってたんだけど……」

流れるように紡いでいた言葉が、空気の中に溶けて消える。

「だけど、今の仕事は『天職』だと思ってる。
 何だか『回り道』しちゃったみたいだけど」

         クスッ

『時間を無駄にしてしまった』などとは考えていなかった。
『アイドル時代の経験』は、『パーソナリティーの仕事』にも、大いに活かせたからだ。
真っ直ぐパーソナリティーを目指していたとして、それが実現できた保証もない。

       「――でしょうね」

投げ掛けられた言葉を反芻しつつ、頷きながら同意を返す。
『プラン9・チャンネル7』は『貴重』だ。
今まで出会ったスタンド使いの中に、似たような能力の持ち主はいなかった。
だからこそ、潜在的な『需要』は多いだろう。
そして、それは必ずしも倫理に沿う場所とは限らない。

「どうするかは『その時』になってみないと分からないけど……」

    「今日、あなたとお喋り出来て良かった」

        「『ありがとう』」 

            スッ

心なしか晴れやかな表情で、座っていた椅子から立ち上がる。

「これ、邪魔じゃなかったら。番組の『ノベルティグッズ』です」

         チャリッ

スクーターのキーから『電気カナリアのキーホルダー』を外し、手近な所に置いた。

「――また来ますね」

扉を開けて『音仙』を振り返り、『自分の居場所』に戻っていく。

559リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2023/03/10(金) 05:55:15

「ウフフフフフフフフフフ」

「こんにちは、メリーよ」

「最近、メリーは町外れの『教会』にいるの。
 ヨハネちゃんっていう友達がいて、メリーに優しくしてくれるのよ」

「でも、『そうじゃない人』もいたわ。
 乱暴で意地悪な男の人。
 やっつけてあげようと思ったのに、失敗しちゃった」

「ウフフフフフフフフフフ」

「それでね、今度は上手く出来るように考えてたら、
 とってもとっても『楽しい事』を思い付いたの」

「ちゃんと出来るように、しおんちゃんとお話したいわ。
 だけど、メリーとしおんちゃんの秘密にしてね」

「ウフフフフフフフフフフ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

3.人形の定義は『人の形である』事と、意識がない事。

『メリー・バッドエンド』における『人形の定義』で、
上記の条件以外の『制限』はないものと考えていい?

560『音仙』:2023/03/10(金) 16:03:51
>>559(リトル・メリー『メリー・バッドエンド』)

「ああ、どうも……お元気なようで。
 友達が出来るのは良いことです。
 教会にいるキミは、想像するだけで『似合う』感じがしますね」

         「……そして」

「私としては……『無事が一番』という考えではありますが、
 だからこそ……襲い来る危険は、払わなくてはいけません、ね。
 ええ、ここでの事は誰にも話しません。私の無事のためにも」

    シュルルルル

          「では、始めましょうか」

---

>3.人形の定義は『人の形である』事と、意識がない事。
>『メリー・バッドエンド』における『人形の定義』で、
>上記の条件以外の『制限』はないものと考えていい?

意識がない事については絶対条件だが、
『人の形』という言葉には解釈の幅があるため、
『全例を挙げる』事は困難になるものの、
基本的にはその理解で問題はない。

即座に挙げられる反例としては、
①『二宮金次郎像』など、銅像をはじめ、土台と一体化しているもの。
②サイズがあまりにも小さすぎ、肉眼で『人の形である』と判断できないもの。
③人には存在し得ない部位が多いなど、明らかに異種族がモチーフであるもの。
 ただし猫耳があるフィギュア、大きなタグがついたままのぬいぐるみなど、
 『飾り』程度に収まる追加部位であれば『その部分は動かせないが』能力対象にはなる。

561美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/03/18(土) 15:56:18

「こんにちは、『音仙』さん。
 今日は『質問』を持ってきました。
 それから、ちょっとした『報告』も兼ねて」

「この間『私の話』を聞いてもらったでしょう?
 きっと、あれが良かったのね。
 改めて『自分』と向き合う事が出来たから」

「あなたなら、多分もう知ってるとは思うけど、
 『セルフプロデュース』の一環として、『新しい活動』を始めたの。
 目覚めた『能力』を活かしながら、社会にも役立つ活動をね」

最後に会った時と比べると、美作は生き生きしているように見えた。
今まで発散できなかった『欲求』を、『モラル』に反さない形で、
上手く『昇華』させる方法を見つけたからだ。
『音仙』と交わしたやり取りが、そのきっかけをもたらしたのだろう。

「順番が逆になっちゃったけど、
 『プラン9・チャンネル7』について教えて欲しい事があって。
 さらに『理解』を深めて、もっと『プラン9』を輝かせたいんです」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

通常は機能しない状態の機器でも、『音声を出力する機構』が無事であり、
『音響機器』のカテゴリーに含まれるなら、能力対象にする事は可能?
(例:一部が壊れているorプラグが抜けているorバッテリーが切れているなど)

562美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/03/19(日) 16:58:57
>>561

・『音響機器』から出力された声の大きさや聞こえ方は、対象となる機器の種類や性能と関係する?

・肉声の代わりに『スタンド音声』で語り掛ける事は可能?

563『音仙』:2023/03/19(日) 21:23:26
>>561-562(美作くるみ『プラン9・チャンネル7』)

「奏でたい音の幅が広がれば必要な鳴らし方も増える。
 手札が増えるほど……多くの道を見出す事が出来る」

       「引き続き、応援しています……エエ。
        まずは質問に答えましょうか」

>通常は機能しない状態の機器でも、『音声を出力する機構』が無事であり、
『音響機器』のカテゴリーに含まれるなら、能力対象にする事は可能?
(例:一部が壊れているorプラグが抜けているorバッテリーが切れているなど)

『可能』。
ただしカメラに付与される視覚などの、音響以外の機能が動いたりはしない。
電源の入っていないままの機器から音が出る、といった形になる。

>『音響機器』から出力された声の大きさや聞こえ方は、対象となる機器の種類や性能と関係する?

出力元が音響機器である以上、そうなる。
その機器ではどうやっても出せないような音量は出ない。

>肉声の代わりに『スタンド音声』で語り掛ける事は可能?

可能。出力機器がスタンドの影響下に置かれるため。

564美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/03/20(月) 11:55:26
>>563

目の前の『音仙』と肩の上の『プラン9』を交互に見つめる。
それと同時に、自分の『過去』と『現在』に思いを馳せた。
『アイドル』と『パーソナリティー』。
『歌唱』と『弁舌』に共通するのは『声』がもたらす影響力だ。
一人の『スタンド使い』として、美作くるみに出来る事を、全て引き出したい。

「なるほどね。参考になったわ。
 確認したいから、もう少しだけ教えてくれる?」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・カメラやマイクなど、視覚や聴覚に当たる機能を能力下に置く為には、
 それらが通常の状況で使える状態でなければならないと考えていい?

565『音仙』:2023/03/20(月) 15:00:11
>>564(美作くるみ『プラン9・チャンネル7』)

「エエ……ぜひどうぞ。
 本番に備える大切さは、仕事も趣味も同じですね」

---

>・カメラやマイクなど、視覚や聴覚に当たる機能を能力下に置く為には、
> それらが通常の状況で使える状態でなければならないと考えていい?

その認識で正しい。
このスタンド自体に『動力を担う』ような効果はない。

566美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/03/20(月) 17:07:51
>>565

「ありがとうございます。
 お陰様で『プラン9』に対する理解を深められたわ」

「『カナリア』としての活動なんだけど、
 近い内に『次の段階』へ進めようと思ってるの。
 もっと能動的に『才能』を活かせるように」

        プラン
  「その為の『計画』も、ある程度は出来上がってる」

         スッ

椅子から立ち上がり、『プラン9』を解除する。

「楽しみにしていて下さいね。
 あなたも大切な『リスナー』の一人ですから」

           「それじゃあ、また」

567美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/03/26(日) 20:57:30

         ――――――ガチャ

「こんにちは。
 『報告』がてら、また寄らせてもらいました」

「ここで話を聞いてもらってから自分なりに色々と考えてみて、
 『スタンド使い』としての『新しいチャレンジ』を始めたんです。
 自分しか出来ない事、自分だからこそ出来る事を」

「それと、もう少し確認しておきたい事があって」

「ええと――――――」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・例えば、音楽を鳴らしているスマホから本体の声を出力した場合、
 流れている音楽は途切れず、そこに本体の声が混ざる形になる?

・移動中の機器を能力対象にする場合、対象の位置を把握しておく必要があるが、
 把握の方法は直接の視認に限らない?


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