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【他】『心音サイフォン・質疑・成長スレッド』
1
:
『音仙』
:2016/05/14(土) 23:27:00
【供】『心音サイフォン』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463235536/2
――あなたは『音仙』の言っていたことを思い出す。
---------------------------------------------------------------------------------
【再聴/質疑】
#1.特別な才能が目覚めた方には……その『能力の詳細』をお教えします。
#2.まずはそれに従って……キミ自身の解釈で、
自由に活動してみるのがいいのではないでしょうか。
#3.もしキミの解釈が通用しない時が来たら、あるいは疑問に思われたなら。
その時にこそ……ここを、再訪することになるでしょう。改めて聴き直すために。
---------------------------------------------------------------------------------
【再聴/成長】
#1.キミが『大きなこと』を成し遂げたと思ったら、また来てください。そして、それを教えてください。
#2.もしかすると、キミの『才能』にも何か変化があるかもしれません……ないかもしれません。
確かめるために……改めて、奥底を聴き直してみましょう。
#3.大きなことの基準はお任せしますが、変化は……基本的に、期待はしないでくださいね。
#4.もちろん……望んで死地に飛び込むことだけが、『大きなこと』ではありません。
平穏な日常の延長であれ……キミにとって心を震わせる人生の契機であれば、あるいは。
#5.それと、無償です。賄賂も、受け取りません。
---------------------------------------------------------------------------------
もしその上で『聴き直し』を望むなら……その旨を伝えると良いだろう。
※質疑について補足※
・スタンド供与時に『能力詳細』をお渡しします。
・基本的にはこの『能力詳細』を参考にしてPCを動かして下さい。
・詳細を逸脱、無視しない範囲ならば、細部の認識は『PLの解釈』に任せます。
・解釈は自由ですが、認識が食い違った場合は『判定者』のそれが優先されます。
つまりセルフバトルなら『相手PL』解釈が、GMがいるなら『GM』解釈が優先です。
・『質疑』は、主にこの認識の食い違いを正す(再発を防ぐ)事を目的とします。
・一度でも板上で稼働したPC以外の『質疑』は、原則受け付けません。誤記などは対応します。
※成長について補足※
・金銭は受け取りません。金銭による成長はありません。
・基準は供与者の『主観』です。
・おおむねですが、高危難の方が『どちらかといえば』成長が近いです。
663
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2024/04/08(月) 17:33:39
「こんにちは、音仙さん。今日は『質問』を持ってきました」
「私は『プラン9・チャンネル7』を、『時代と共に進化するスタンド』だと思ってるの。
『新しい機器』が開発されて普及する度に、『能力対象』は増えていくでしょう。
例えば、『20年前』にはなかったような物も今はあって、
今はない物でも『20年後』には登場するかもしれない――――」
「ここからが本題なんですけど、現代の『カーナビ』は主に二種類が主流ですよね。
一つは『AV一体型カーナビ』で、もう一つは『ディスプレイオーディオ』。
厳密に言うと、後者はカーナビじゃなくて、
スマホと連携してナビアプリを利用する事が前提の機器なんですよ。
私の車に積んであるのも、このタイプです」
「それで、このディスプレイオーディオは、
スマホ連携で『ハンズフリー通話』や『メッセージの送受信』も出来るんです。
多分、私が何を聞きたいかは、もう分かって頂けてるんじゃないでしょうか?」
スッ
「ええと…………『ディスプレイオーディオに関する質問』」
スマホを取り出し、あらかじめメモ帳アプリに記録しておいた内容を読み上げる。
「誰から電話が掛かってきたか分かる?
誰に電話を掛けたか分かる?
誰にメッセージを送ったか分かる?
誰からメッセージが届いたか分かる?
送受信したメッセージの内容が分かる?
アドレス帳と同期させていたらアドレス帳の中身が分かる?」
「――――以上です。
最後の質問以外は『保存されているデータ』に含まれませんが、
『過去三日間の使用記録』で分からないかと思うんですけど、どうでしょうか?」
「限りなくリスクをゼロにして情報を得る方法を考えてみたんです。
『誰も乗ってない車』なら、普通は気付かれる事がないですから。
もちろん犯罪をやる気はありませんけど、
いざという時の為に『自分の能力』は知っておきたいので」
664
:
『音仙』
:2024/04/08(月) 22:43:34
>>663
(美作くるみ『プラン9・チャンネル7』)
『美作くるみ』は『音仙』からの回答を思い出す――
>誰から電話が掛かってきたか分かる?
>誰に電話を掛けたか分かる?
>誰にメッセージを送ったか分かる?
>誰からメッセージが届いたか分かる?
>送受信したメッセージの内容が分かる?
>アドレス帳と同期させていたらアドレス帳の中身が分かる?
『ディスプレイオーディオ』はもちろん『音響機器』であるため、いずれも可能。
アドレス帳について、『同期させていたら』という前提も正しい。
ただし、『ディスプレイオーディオ』の普及率は、
2024年現在、まだまだ支配的な状況とは言えないため、
『車なら確実に備えている』といった物ではないのは留意が必要。
本体に再生機能がある『ドライブレコーダー』の録音録画内容など、
別の情報源も併せて活用するのが『無難』かもしれない。
665
:
ソラ『ステインド・スカイ』
:2024/04/08(月) 23:01:00
>>662
「いや、そんなに堅苦しい話じゃないよ…
お茶を飲みながら、気楽に聞いてもらえればいいんだ」
薄味のマロウブルーを一口飲んで言う
自分達を取り囲む『ウィスパーズ』の蔓を見る
少し緊張するが……
真剣に自分の声に耳を傾けてくれている
そう分かるから、嬉しい
「まずさ、聞きたいんだけど…」
「貴方と最初にあった時と比べて…
俺って変わったかな?」
まだ本題ではないが、ソラにとっては大事な話かもしれない
カップを二人の視線の間に入るように持ち上げる
時間とともに色が変わるティー
今の色は、どんな感じだろう?
666
:
『音仙』
:2024/04/08(月) 23:18:57
>>665
(ソラ『ステインド・スカイ』)
「おっと……失礼、勇み足でした。
足ではなく耳なのですが……それはともかく」
シュルル
蔓が少しだけ縮むが、『聴いている』事に変わりはない。
「キミは『変わり』ましたね。
……もちろん、良い意味で」
短く区切り、爽やかなゼリーをひとすくい食べ、
飲み込んでから…………話を続ける。
「もちろん『心の音』の話ではなく、
私から見た印象の話です。
キミの本心とは食い違うかもしれませんが……」
「かつてのキミは…………儚く見えました。
ここに来るまでの出自を考えれば当然ですが、
触れるだけでも、崩れそうなほどに。
言葉にも……今よりずっと、不安が滲んでいた、
そんな覚えがあります。……今とはまるで違う」
ゆっくりと紡がれる言葉は、どの瞬間も、
『藤原ソラ』のためにある物だった。
会話である以上それは当然かもしれないが、
用意した言葉を並べているだけではない。
「キミ自身は……どう考えていますか?
ここに初めて来た時から、キミは自分の……
空のキャンパスを、何色かに染めることが出来たでしょうか……?」
667
:
ソラ『ステインド・スカイ』
:2024/04/09(火) 19:25:32
>>666
とても柔らかく、一掬いするとふるふると震えるゼリー
マロウブルーとは違い、かすかな豆の香りがする
バタイフライピーもマロウブルーと同じくとても薄味だが
このゼリーには甘くなり過ぎないギリギリの甘さと
柑橘のような風味で味付けがされている
「…自分でも何か変わった気はするんだ」
「でも、具体的にどう変わったかっていうのは
自分じゃよく分からない」
その表情は不安とも困っているとも戸惑いとも
どうとでもとれそうな表情をしている
「何かさ、キャンパスに絵具を塗っていくんだけど
何か描いたらすぐ取り替えて、また白い紙に絵具を塗って…
それを繰り返してるって感じがする」
「でも、最初は青と藤色の絵具しかなかったのが
最近は色の種類が増えて来たっていうか…」
前だったら音仙くらいしか人の事を気にしなかったが
今では多少なりとも他人を気にするようになって来た
そんな自分の変化に戸惑いを感じているといったところか
「前にさ、貴方とはいつまでも一緒にいられないって言ったじゃん?」
「…それで、自分なりに自立して変わろうと思ったんだよ」
「でもさ、変わっていくと、逆に思うんだよ」
「貴方と…母さんとずっと一緒にいたいって」
668
:
『音仙』
:2024/04/10(水) 02:08:21
>>667
(ソラ『ステインド・スカイ』)
「ごくわずかな色で、美しい絵を描く画家もいます。
ですが…………そうした人たちの多くは、
別に、他の色だって使うことはできた。
『多くから選択できる』ことは、
決して『その中のひとつを選ぶこと』と背反しない」
言葉をゆっくりと選びながら話すその様子は、
かつて『スタンド』を与え、名を与えた時にも近い。
「キミが……二色の世界に留まるのではなく、
たくさんの色を手に入れて、
それでも、その二色を大切にしてくれるなら。
私という足枷に縛られず、どこにでも行けるけれど、
帰る場所として私を覚えていてくれるのなら、
私は…………それを、心の底から、嬉しく思います」
「ありがとう、『ソラ』」
それだけ、意味のある会話だと思っているから。
シュルルルルルルル
ルルル
「だから、『ウィスパーズ』……
私のスタンドで、
キミの心音を改めて聴きましょう」
『蔓』が『ソラ』の周囲にゆらめく。
「変わった心は時に『能力』さえも進化させる。
――それが、キミの世界により多くの色彩を与える事を祈って」
特に阻止をしないなら、『ウィスパーズ』は行使される。
669
:
ソラ『ステインド・スカイ』
:2024/04/10(水) 20:53:17
>>668
「…最初は、何のために生きてるのか分からなかった」
「無駄に生きてて、何のために存在してるのかも分からなかった」
「っていうか、今でも分からない」
「でも、今はそれだけじゃない」
「自分の中に色が増えてくと、この色が
藤色が大事だって事が分かるようになったよ」
「自分が生きてる意味は分からないけど
母さんと居ると楽しい」
「だから、今は貴方と居るために生きてる」
「ずっと、帰る場所でいてほしい」
周囲に『蔓』が揺らめいているが、ちっとも不安は感じない
だって、音仙が聴いてくれるんだから
むしろ安心するような、何か暖かいものをソラは心に感じていた
670
:
『音仙』
:2024/04/14(日) 22:52:40
>>669
(ソラ『ステインド・スカイ』)
キィィィィィィィ――――――――――― ン
「……さあ、聴き終わりました。
スタンドの『変化』は、得てして心情だけでなく、
経験した『戦い』や『岐路』にも左右されるもの。
キミの『ステインド・スカイ』は広い可能性を持ち、
それゆえに…………『まずは』この色を身につけた」
―――――――――――――――――――――――――――
『ステインド・スカイ』は『ソラ』が経た戦いと、
日常の中で得た色彩により『第二の天候』を発現する。
条件となる無生物の性質は、『電力』を蓄えている物体。
これを核とした雲は『帯電』した『雷雲』として浮かび、
触れたものに電撃を浴びせかけるだけでなく、
電量に応じた『落雷』を発生させることが出来る。
威力こそスタンガン程度だが、隙を作る事に長け、
これまで以上に『有利な戦場の構築』が可能となった。
『ステインド・スカイ』
破壊力:C スピード:B 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:C 成長性:A→B
――――――――――――――――――――――――――――
「それが、藤原ソラ……キミの『新たな境地』」
「……雪に続き、雷。あくまで悪天候であることは、
キミ自身がまだ『苦難の旅』の中にいる証か、
それとも、帰る場所の……その、大切さを、
深く知ったがゆえの『険しい外界』の象徴でしょうか」
「どちらにせよ……キミのこれからを描く、助けになるはずです」
671
:
ソラ『ステインド・スカイ』
:2024/04/15(月) 19:49:48
>>670
『ウィスパーズ』により聴き取られた
『ステインド・スカイ』の新しい『天候』
『雷』
ここまで、荒々しい戦いを続けてきたソラが
その色を得るのは納得の結果かもしれない
「悪天候か…」
「確かに、心の中で雪が降ったり雷が落ちたりするけど」
「でも、今は凄く安心出来る気分だ」
「どんな吹雪が吹いても、でっかい雷が落ちても
帰る場所……貴方の傍にいれば安心出来る」
少し時間が経ち、ちょっと冷めたマロウブルーを一口飲み
徐に席を立つ
「だから、さ、その…」
「抱き締めてくれない?」
「いや…成長したお祝いって事で」
照れながらも音仙の前で素直な欲求を示す
これもある意味、成長と言えるのだろうか
672
:
藤原しおん『ウィスパーズ』
:2024/04/16(火) 11:55:18
>>671
(藤原ソラ)
ツル…
ゼリーを食べながら、『ソラ』の様子を見る『音仙』。
あるいはあの『夏』の記憶が、
『雷雲』というイメージを能力に結び付けたのか、
それとも単なる偶然なのか………いずれにせよ。
重要なのは新しい力を『どう使うか』の方だろう。
「一つだけ……言っておくとすると、『帰る場所』は、
一つでないといけないという決まりはありません。
どうかキミの思うまま、歩み続けてほしい」
ギィ…
「けれど……今は」
腰掛けた安楽椅子の角度をゆっくりと変え、
座ったまま、空いた空間にほうへと体を向ける。
「…………………………おいで、『ソラ』」
ポン
膝にかけたブランケットを叩く。
『しおん』の方から抱きしめに来ないのは、
あくまで『ソラ』のための時間だからだろうか。
いずれにしても、それ以上講釈を言うでもないようだ。
673
:
ソラ『ステインド・スカイ』
:2024/04/17(水) 18:33:17
>>672
『帰る場所』は幾つあったって良い
どこに帰るかもソラの自由だ
だから
・・
「ここを選ぶのも自由だよね」
音仙の元へ歩み寄り
そっと音仙…藤原しおんに抱き着いた
「どんな色に染まっても、居場所が増えても
この色が……ここが一番の特別だと思う」
「だから、ずっと居場所でいてほしい」
これまでにない安らかな表情を見せる
「好きな食べ物ってある?
今度作って持って来るよ」
「それで、その…
もう一つお願い…」
「撫でて…ほしい…」
674
:
藤原しおん『ウィスパーズ』
:2024/04/17(水) 19:13:05
>>673
(藤原ソラ)
「キミは時に驚くほど大人びているから……
こういう姿を見られるのは……嬉しいです。
キミからすると、気恥ずかしいかもしれませんし」
ス…
「私も…………不慣れな部分は、あるのですけど。
これから続けていけば、いつか慣れるでしょうね」
頭を撫でる手指は細く、弱い。
抱き着いた体も大人としては相当にか細く、
そこに『供与者』の姿はない。
「私は……クリームを使った、温かい料理が好きです。
例えばクリームシチュー……グラタンも良いですね。
持ってくるには少し不便かもしれませんが、
いつか、食卓を囲めれば……それも嬉しく思います」
「『名付け親と子だから』ではなく、
他でもない……キミと私だから、ね」
675
:
ソラ『ステインド・スカイ』
:2024/04/19(金) 16:09:27
>>674
ソラがこんな姿を見せるのは音仙に対してだけだ
気恥ずかしさというのはあるだろうが
彼女の前でだけは、子供みたいになれる
撫でられる白い髪は意外と触り心地がよく
絹のようにふわっとしながらさらさらとしている
肌もしっとり、つるっとしてぷにっとしている
化粧だとかをしているわけではないが、髪や肌の手入れは意外としっかりしているようだ
「クリームシチュー……グラタン
俺も好きだな」
「一緒に作りたいな」
「デザートにクレームブリュレも作ってさ…」
か細く弱い手指だが、それが優しくて心地良く
次第にまどろみに誘われ、音仙に無防備な姿を晒す
最初は名付け親だったから、或いは最初に見た人だったからかもしれない
けど、今はそれだけじゃない
藤原しおんという個人に敬愛を抱いている
676
:
藤原しおん『ウィスパーズ』
:2024/04/19(金) 17:47:10
>>675
(藤原ソラ)
やがて音の消えた部屋の中、
『しおん』はそれ以上の感情は言葉で表さなかった。
それを言葉よりずっと、
早く深く伝える温度があるから。
677
:
『音仙』
:2024/05/03(金) 07:36:42
雲の冠と、ステッキのスタンド。
ステッキで触れたものを浮上させて『雲』で覆って浮かせ続ける。
冠をつけているときの本体のみが、雲に干渉したり、上に乗れる。
雲にした無生物が『氷点下』の場合、そこから雪を、
また『電力』を有する場合、雷を降らすことが出来る。
『ステインド・スカイ』
破壊力:C スピード:B 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:C 成長性:B
【基本情報】
1.頭に乗る『雲を纏う冠』と、手に持つ『杖』が必ずセットで発現される『器具型』のスタンド。
スタンドの発現中、本体の動作は『パス精CBC』に補正される(ただし疲労などは反映される)
2.冠は『鉄製』に近い強度で、破壊されてもダメージフィードバックは無い。
本体は重さを感じない。現状では取り外す事は出来ず、激しい動きで落ちてしまったりもしない。
3.杖も『鉄製』に近い強度で、ダメージフィードバックは利き腕。こちらも本体は重さは感じない。
長さは60cmほど。形状としては『ステッキ』に近い。持ち替えは可能。射程は『1m』。
4.ステッキで触れる事により、『無生物』を『雲』で覆える。ただし『雲を雲で覆う』は不可能。
5.無生物のサイズは『バランスボール』程まで。最小制限は『ピンポン玉』程度まで。
また、『破壊力C』では継続して持ち上げ続けられないものは雲で覆う事が出来ない。
6.動いている無生物についても、『雲』で覆える。その場合、触れた時点での無生物の慣性は失われる。
ただし、『スピードB以上』または『スピードC、パワーB以上』で動く無生物は雲では覆えない。
7.スタンドは原則、無生物とはみなさない。スタンドが発現した無生物は、原則的に無生物と見なす。
8.生物が『持っている』『身に着けている』物は生物の一部と見なされ、無生物とはみなさない。
9.雲の同時発現は『4個』まで。能力射程『30m』。持続時間『1時間』。視界内にある雲については、『個別の任意解除』も可能。
678
:
『音仙』
:2024/05/03(金) 07:37:04
【雲の性質】
1.杖で触れた無生物は、その瞬間その場で『パスCB』で『浮上』し、浮上した位置で雲で覆われ、浮遊し続ける。
なお、浮上が妨げられた場合、『一切浮かなかった』なら雲で覆われる事も無い。
ただし『少しは浮くことが出来た』のであれば、その浮上できた高度にて雲で覆われ、浮遊し続ける。
(『浮上』と『雲の発生』はワンセットである)
2.浮上する高さは、覆った際に任意で決める。デフォルトは『1m』だが、
元の位置から『0.1m』〜『3m』まで、精度Cの範囲で自由に決められる。
ただし、雲が発生するスペースがないような高さを指定することは出来ない。
3.雲の大きさは、無生物を完全に覆い、かつ無生物の外側全方位に『同じ無生物が半個分』程の厚みが確保される。
4.雲は実体化したスタンド物質だが、白い『霧』に近く、雲自体に触れたり乗ったりは出来ない。
内側にある無生物の位置や向きは固定されていて、無生物の上になら物を乗せたりは出来る。
5.雲を散らす、かき分けるなどは可能だが、『スピードB』で再生して元の状態を常に保つ。
6.核となった無生物が破壊されたり、『パB』で無理やり動かそうとした場合、雲が解除されて無生物は落下する。
7.『冠』を纏った状態の本体のみ、『雲』に自由に触れ、また雲部分の上に乗ることも出来る。
その際の質感は『羽毛布団』に近い。触れてもちぎったり破壊したり、変形させたりは出来ない。
『冠』が破壊されてしまっている状態では、この能力は無くなる。
8.雲の高さを『再調整』したい場合は、手に持った状態の『ステッキ』を雲に引っかけた場合のみ、
『固定』を無視して引き上げ、引き下げが可能。本体の『素手』では不可。
【天候:雪】
1.雲にした無生物の性質により、雲は特定の『天候』に基づく現象を引き起こす。
2.『雪の天候』を発生させる無生物の性質は、『表面温度が0度以下の無生物』。
3.これを核にした雲はそれ自体が『0度』の冷たさになり、常に直下へ『雪』を降らせ続ける。
4.雪が降るのを止める事は出来ないが、雪が降るスペースがなくなるとその時は降らなくなる。
5.雪も実体化したスタンド物質。いわゆる『パウダースノー』に近く、水分はあまり含んでいない。
6.雪の能力射程は雲の射程に等しい。持続時間なども同様。解除には、対応する雲を解除する必要がある。
【天候:雷】
1.『雷の天候』を発生させる無生物の性質は、『電力』を蓄えているもの。最低でも『単四乾電池』程度。
2.これを核にした雲は黒く、バチバチとした電気を纏った外見になり、触れると『電気』が走る。
この伝記に殺傷レベルの威力はない(パE相当)が、痺れにより一時的に動作が中断されたりはする。
靴を履いているのであれば、本体が上に載っても問題はない。
3.雷もスタンド使いでなくても視認できるので、何もないところから急に電気が走ったように見える。
4.任意で『落雷』を起こせる。『落雷』は常にスタンガン程度の威力で、スピードは『A』。
ただし狙いは『雲の下のどこかに落ちる』程度にしか定められない(精密動作性E相当)
5.落とせる雷の数は、単三乾電池(約1000mAH)で『1発』、フル充電のスマホバッテリー(3000mAH程度)で『3発』。
6.一つの雲につき最大で『3発』までしか落とせず、3発目を落とした時点でその雲は解除される。
あくまで『大体』なので、その雲から何発落とせるかは判定者が決め、『ソラ』は把握できる。
7.雷を落とせない程度の電力しか蓄えていないものでも、雷雲は作れる。
679
:
空織 清次『エラッタ・スティグマ』
:2024/05/05(日) 10:59:47
『エラッタ・スティグマ』について質問です。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/146
(&
>>282-286
)
>【糸の放出・縫込み】
・糸には『フィラメント糸』『半延伸糸』『三子糸』など様々な『撚り方』があるが、
『放出』や『縫込み』の際に、これらの『糸』の『撚り方』を選ぶことはできる?
>4.放出は『パス精CCA』で、手を向けている先へと放射される。
・『放出』の勢いを『あえて弱く』(パスDD以下に)抑えることは可能?
680
:
『音仙』
:2024/05/05(日) 15:18:25
>>679
(『エラッタ・スティグマ』)
>・糸には『フィラメント糸』『半延伸糸』『三子糸』など様々な『撚り方』があるが、
> 『放出』や『縫込み』の際に、これらの『糸』の『撚り方』を選ぶことはできる?
基本的には『不可能』。
というのも『エラッタ・スティグマ』が用いる糸は、
あくまで『物体を糸状分解している物』であって、
『あらゆる糸を再現する能力』というわけでは無く、
保管した糸を複数本撚り合わせる機能は『今は』無い。
ただし『単糸』の範囲でなら『空織』の創造性により
『撚りながら』放出や縫込みを行うことができるが、
この場合についても、非常に深い集中を要する。
(※『空織』自身の創造性や知識、知見に対して、
スタンドの出力が製糸分野では追いついていない。
『成長』の方向性次第では実現するかもしれない)
>・『放出』の勢いを『あえて弱く』(パスDD以下に)抑えることは可能?
こちらは可能。
『パスDC』『パスCE』などにも細かく調整できる。
ただし物理法則上、『スEの放出』については、
飛ぶというよりは『製麺機』のように下に垂れ続ける。
681
:
空織 清次『エラッタ・スティグマ』
:2024/05/05(日) 16:33:54
>>680
(『音仙』供与者)
回答感謝。
・つまり現状の『エラッタ・スティグマ』の能力は、
厳密に言うと……
-分解した物質を、左手から『無撚糸』(=ものすごく細い単繊維の線)として
『放出』や『縫合』に使用可能。
-ただし深い集中によって(=戦闘中でなければ)、
この単糸を望む形式で『撚りながら放つ』『撚った状態で縫う』ことが可能。
……という認識でよい?
それと申し訳ないが、追加の質問を。
>【基本情報】
>6.蓄積されている糸は見た目などには反映されず、解除した場合その場に全て散らばる。
・ヴィジョン解除時に『散らばる』糸は……
『分解した物質のおおまかな種類ごと』に、
『それぞれの分解量に応じた長さの一本の糸』が、
『元の物質の性質』で、スタンドがいた場所に放出される。
……という認識でよい?
682
:
『音仙』
:2024/05/05(日) 17:17:07
>>681
(『エラッタ・スティグマ』)
>・つまり現状の『エラッタ・スティグマ』の能力は、
> 厳密に言うと……
>
> -分解した物質を、左手から『無撚糸』(=ものすごく細い単繊維の線)として
> 『放出』や『縫合』に使用可能。
>
> -ただし深い集中によって(=戦闘中でなければ)、
> この単糸を望む形式で『撚りながら放つ』『撚った状態で縫う』ことが可能。
>
> ……という認識でよい?
まず前提として、『エラッタ・スティグマ』の『糸状分解』は、
『現実に存在する糸という物質そのものの仕組みや形を再現して変換する』というより、
『物質を、細い線状に変換する。それを能力上の表現として糸と形容している』認識が正しい。
(故に詳細でも『糸状に分解』と表現していて、『糸に変換する』とは基本的に表現していない)
それは『糸で言えば無撚糸である』状態と言えるので、結果的には認識は正しいが、
『太さ』で言うのであれば、だいたい『ミシン糸』位をイメージするのが良い。
また、『ミシン糸の範囲』でなら太さの調整は可能とする(デフォルトなら『60番』程度)
>・ヴィジョン解除時に『散らばる』糸は……
>
> 『分解した物質のおおまかな種類ごと』に、
> 『それぞれの分解量に応じた長さの一本の糸』が、
> 『元の物質の性質』で、スタンドがいた場所に放出される。
その認識で正しい。
683
:
空織 清次『エラッタ・スティグマ』
:2024/05/05(日) 17:44:25
>>682
(『音仙』供与者)
回答感謝。
ってことは『エラッタ・スティグマ』……アレか。
糸の撚り方とか、もともと『本分』じゃないのに
ものすごく頑張ってわたしの意図を再現しようとしてくれてる『今』なのか。
めちゃくちゃ健気な頑張り屋さんじゃないか……!
マジか……
今までお前の本質を誤解していて本当にすまなかった。
大切にしよう。
あらためて、音仙氏の回答とご対応に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
684
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2024/05/26(日) 22:30:31
「こんにちは! お久しぶりですね。最近はどうでしたか?」
「私はあの夏からゆったりした時ばかりです」
「こんな事ではスタンドの成長もできやしない」
「あっ、手作り水羊羹を作ってきましたよ。
音仙さんって他の人にも貰い物をしてそうだから低カロリーなもの
を」
「それで私のスタンドの具合はどうでしょうか?」
偶然ですがサンズさんがラジオジャックしていた番組の方と公衆電話を通して知り合えました!
なんだか大人の余裕があるお姉さんって感じで格好良かったです。
【場】『 PC間連絡スレ ―星間通信― 』【他】
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/818-830
スタンドに目覚めたばかりの咲輝島明音と出会いました。
まだまだ知らないことが多いようなので『エクリプス』について教えておきました!
あっ、『アリーナ』のことわすれてた…
【場】『 湖畔 ―自然公園― 』 その3
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1630107603/688-698
教会の掃除をしていら夏のクリスマスを開催してくれた一人の朱鷺宮さんと出会いました。
彼女には感謝しても感謝しきれませんね!
小石川さんと朱鷺宮さんの連絡先を交換できてラッキーです!
【場】『 湖畔 ―自然公園― 』 その3
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1630107603/749-763
『モーニング・マウンテン』こと朝山さんとスタンド使い…なんか違う?木崎ゆたねさんと出会いました!
朝山さんとお母さんを探しているという彼がちょっと自分に似ていたので『一万円』あげちゃいました!
木蝋もあげたし小林さんのことも見つかるといいな!
【場】『 湖畔 ―自然公園― 』 その3
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1630107603/962-973
私が大ファンの美作くるみさんから物作りの依頼が来ました!
バイクに二人乗りしてドキドキしましたょぅ〜〜!!
実は美作くるみさんは『門倉派』No.2だったのです!
『星見FM放送名義』の名刺も貰えて最強! 最高!
最後は義父が私を止めに来ましたが私の前には無力!
【個】『門倉不動産』【他】
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1658664736/309-340
また義父とバトルファイトしていたらお客様が!
どうも、スタンド使いのなりかけの雑賀先輩はスタンド能力に興味が有るようで色々教えてあげました。
そう、スタンド使いになっても困らないように街の裏側も…
【個】『学生寮 清月館』
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647077/934-947
685
:
『音仙』
:2024/05/27(月) 07:36:42
>>684
(一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』)
「エエ、お久しぶりです。
最近は……マァ、特別可もなく不可もなく、
といったところでしたが、今日は良い日ですね。
水羊羹とはさわやかで嬉しい限りです」
シュルルルル
「ただ――――……
返礼に『成長』を聴かせる、とはいきませんでしたね。
キミ自身も言っている通りではありますケド、
キミの『心情』は既に、以前の成長時からさらに『大きな変化』にいたり、
異なる音を奏でている……でも、『能力』は『練磨』される余地がある。
距離は遠くはありませんが、遠回りできない『壁』に阻まれている、
そういった具合に感じます。エエ、まあ、フワッとした言い方ですがね」
「…………」
「勧めるというわけではありませんが……
キミがこの先に行くには、『実戦』も必要でしょう、ネ。
『戦い無し』でスタンドが成長する事はもちろんありますが、
『一度成長したスタンド』が『二度目の成長をする』のは、
それを前提にしたスタンドを除けば、よほどのことですから……」
シュル
「……スタンドの事では期待に沿えませんでしたが、
キミが交友を深めているのは何より。
『成果』はともかく、またいつでもお話を聴かせに来てください……ね」
686
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2024/05/27(月) 17:01:16
>>685
「なんだか、このままでも良いかな、って思う自分が怖いんです。
街のためにって言ってるのにぬるま湯に浸かってる…」
「自分も『何か』大きな『壁』を感じているんですよ。
『まだインダルジェンス』を使いこなせてない」
「四木との戦いで発揮した応用と境地に至れば、もしくは…」
「まぁ、今回は成長目的じゃなくて美作くるみさんの名刺自慢
だったんですが!」
「じゃあ、また生きてたら会いましょう!」
687
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/09/17(火) 06:45:25
『ナハトワハト』に『ダメージフィードバック』は存在する?
例えば『帽子』と『外套』が傷付けられたとして、それが本体に影響を及ぼすことはあるだろうか?
688
:
『音仙』
:2024/09/17(火) 09:26:53
>>687
(『ナハトワハト』)
>『ナハトワハト』に『ダメージフィードバック』は存在する?
>例えば『帽子』と『外套』が傷付けられたとして、それが本体に影響を及ぼすことはあるだろうか?
存在しない。
特記しない限りは、『纏うタイプ』にダメージフィードバックは無い。
『帽子』『外套』のような肉体に直接接していない部分が削れた場合、
それにより何らかのデメリットが生じる事も『ナハトワハト』に関しては無い。
(なお、同じく特記しない限りにおいて、『防御性能』の類も存在しない)
689
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/09/17(火) 18:58:12
>>688
回答に感謝します。
690
:
ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』
:2024/10/28(月) 17:49:24
「 『 プラムチャンネル 』 ハネェ 」
「 ザツダンガ オオインダケド 」
その場所を訪れたのは、幼稚園児くらいに見える女の子だった。
「 『 ウメ 』ガ ウデヲ シバリナガラ ゲームハイシンスル 」
「 『 シバリプレイ 』 トカ シテルンダヨォ 」
「 アト 『 ナワウラナイ 』 トカモ 」
ポ ン ッ !
「――――――そういった訳で、ワタクシでございます」
唐突に姿が変わり、少女に代わって鳥人が現れる。
「新しい『スキン』を入手しましたので、試しに適用してみました。
それはそれとして、『理解』を深める上で、1つお尋ねしたい事が」
「もし相手が『人間でなかった場合』――例えばワタクシのように、
『人間に見えて人間ではない』というケースです。
そうした状況では、『再現』は行えないと解釈して正しいので?」
691
:
『音仙』
:2024/12/01(日) 10:13:17
>>690
(ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』)
「……」
童女の姿が『ハーピィ』に転じても、さほど驚く様子は無い。
しゃべり方で事前に察知していたのかもしれない。
「エエ、試しながら……試して分からない点は問う。
スタンドの応用を磨くうえで、それに越した道は無いでしょう」
シュルルルル ・・・
「――――質問の答えですが、『ケース次第』になります、ケド。
『どういうケースで成功するか』は、おおむね聴き取れました。
『人間』の定義は難しい……ただ、『ハロー・ストレンジャー』では、
あくまで『人類』ではなく『人語を話す人間』を適用対象としています。
1つ、思惑や内心などは関係なく『対象が話した人語』であることと、
1つ、少なくとも身体の外見が人間にほど近いこと、この2つが条件のようです」
「前者のポイントは、対象が話した……という条件。
たとえ脅迫されて無理やり言わされた言葉でも対象にはなりますが、
『プログラムされた台詞を自動的に話す人型ロボット』は対象外でしょう。
後者のポイントは、あくまで識別されるのは外見である事。
『多少の人間らしくない部位』は、例えばキミくらいなら許容できるでしょう。
内部構造が無いキミの『義体』のような相手でも問題はないはずです」
「少し聴き取りに時間がかかってしまいましたが、
……回答は、今の分で足りそうでしょうか?」
692
:
ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』
:2024/12/03(火) 04:37:02
>>691
「まとめると『見てくれがヒト』であり、
『自分の意志で話している』のが条件といったところでしょうか?」
「ムッ…………!?」
「今、頭脳が刺激される感覚を覚えました。
ワタクシ、『とても面白いこと』を思い付いてしまいまして。
いえ、質問と直接の関係はありませんが――――」
「『インコ』は、メスよりオスの方が『饒舌』なのです。
それは何故かと申しますと、多彩な鳴き声ができるオスほど『モテる』のです。
基本的にメスは『求愛される側』ですので、
必然的に鳴き声を磨く必要が少なくなるというわけでして」
「しかし、私はこう考えました。
『性別に関わらず持って生まれた能力を活かすべきだ』と。
その自覚が『ハロー・ストレンジャー』を目覚めさせたのでしょう」
「深遠なる『進化の秘密』を探る上で、
『広い視野を持つ』というのは、非常に有意義なものでございます。
その事実を再確認できました」
「――――それでは、またいつか」
693
:
ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』
:2024/12/20(金) 04:36:25
「またワタクシがやって参りました」
スッ
「はい、どうもこんにちは」
『ハロー・ストレンジャー』を操縦し、椅子に腰掛けさせる。
「ちょっとした『実験』を試みていたのですが、
『新しい利用法』が脳細胞を激しく刺激しまして――――」
「『声しか聞いたことのない者』の姿を模倣することは可能だと思いますか?
例えば、多くのニンゲンが使う『コレ』。
コレの向こう側には『別のニンゲン』がいる訳でして」
片手を持ち上げ、スマホを耳に当てるジェスチャーをしてみせる。
「それから『ココの所』に映っているニンゲン。
ワタクシの『ハロー・ストレンジャー』は、
『映像しか見たことのない者』を模倣できるのでしょうか?」
『ジェスチャーのスマホ』の画面を指し示す。
「以上、2点についてご意見を求めます」
694
:
『音仙』
:2024/12/20(金) 11:20:47
>>693
(ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』)
「なるほど。キミは目の付け所が良い。
現代においては『声しか知らない人間』というのは、
決して珍しいことではありませんからね、エエ」
キィィィィィィ ―――――― ン
「ただ、結論から言いましょう。
『声しか聴いた事のない者』の姿を模倣する事は『できません』
『ハロー・ストレンジャー』による見た目の模倣は、
視覚でとらえ記憶の中にある相手の姿と、声の双方を元にして行われます。
『声から見たことのない人間の姿を描き出す』ような機能は無い、という事です。
あくまでも模倣と再現であり、『分析』や『創造』は別の領域……」
「逆に言えば、『写真や映像しか見たことのない者』については模倣可能ですね。
ただし『肉声』にはどうあってもなりえませんから、
例え生配信中だとしても、『模倣』はあくまで『外観』だけにとどまり、
服の内側やポケットの中……『見えないこと』は再現されません」
「……と、いったところでしょうか」
695
:
ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』
:2024/12/21(土) 04:07:10
>>694
「――――少々お待ちを」
「『ハロー・ストレンジャー』の模倣は、基本的に『発話』とセットのはず……。
『映像』はまだしも『写真』に声は写りません。
『声を知らないのに再現できる』というのは、
もはや『創造』に片脚を突っ込んでいるに近いのでは?」
「つまりです。
この『ハロー・ストレンジャー』には、
『未知の可能性』が残されているのではないかと。
『片脚を突っ込んでいる』のなら、
『両脚を突っ込む』ことも不可能ではないかもしれません」
「今後の『研究』次第ですが、それはそれとして――」
「『写真』を模倣した時、『声』はどうなるとお考えで?
ワタクシ大いに興味が出てきました」
「聞いてばかりですとつまらないので、ワタクシの予想でも話しますか。
『発話できないから一瞬しか再現されない』か、
『ハロー・ストレンジャーの声で発話される』。
『声を知らないのに再現できるのか?』とは申しましたが、
『ハロー・ストレンジャー』の本質を考えると、
この辺りに着陸しそうな気がします」
「どんな形にせよ『できる』のであれば困ることはありません」
696
:
『音仙』
:2024/12/30(月) 15:03:53
>>695
(ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』)
「……? ……! ああ、すみません、ブリタニカさん。
私の言い方が悪かったようで、
キミに無用な期待をさせてしまいましたね。
『写真』でも問題がないというのは、
あくまで『姿を知る方法』の話になります。
『声』は『声』で別で知る必要がある……という事です」
「とはいえ……キミの才能に未知の可能性が残されているのは、
私としても、何も否定はしませんし、正しい期待でしょうね。
そしてそれは、単なる模倣を飛び越える方向である、という事も」
「キミの在り方を見ていれば……
まだ聴こえずとも、そう感じています」
697
:
ブリタニカ『ハロー・ストレンジャー』
:2024/12/31(火) 06:45:58
>>696
「そういうことでしたら非常に納得のいくところです。
今後は『素材の集め方』にも一工夫できそうな予感が――――」
椅子から立ち上がり、翼を広げるように両腕を持ち上げる。
「ワタクシの質問は全て済みましたので引き上げます。
せっかくなので『今の時期』に合わせた挨拶を」
ニンゲンを研究するモノとして、
なかなか言えない言葉を使える機会は見逃せない。
「――――『今年もお世話になりました』」
698
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/04/09(水) 13:40:42
「妖精」
「羽ペン」
カリカリカリカリ
「インク」
カリカリカリカリ
「思考」
「代筆」
プロリフィック
「────『 多作作家 』」
『リスニングテストを受けている学生』のように、
冷や汗をだらだら流しながら『音泉』の説明を手帳に書き留め続け……
それが終わったとき、手首の軽い痛みと、疑問が残った。
「す、少し……長くなってしまうかもしれませんが。
ご教示、いただけますでしょうか」
・スタンドは『人型』?
・『羽ペン』の大きさや強度は実物と同じ?
・『羽ペン』以外による筆記でも『スピード:A』を発揮できる?
別の筆記用具を使う、砂場を指で掘るなど。
・『羽ペン』のインク(つまり、書いた文字)はスタンドを解除した後も残る?
・『羽ペン』は『実体化していないスタンド・スタンド物質』にも文字を書ける?
・『羽ペン』が刺さらない物体には『浸透』させることもできない?
・『浸透』させる際、突き刺したダメージはある?
>持続時間は対生物なら『10秒』、対無生物なら『1分』になる。
・とのことですが、持続時間とは『浸透』のもの? 『代筆状態』のもの?
・後者の場合、『代筆状態』が終了した直後に再び『代筆状態』にすることはできる?
・『浸透』や『代筆状態』は任意で解除できる?
・生物に『代筆』させる際、その言語や書式は対象次第?
・無生物に『代筆』させる際、言語や書式を指定することは可能?
・対象にできる無生物にサイズや重量の制限はある?
・球体などの『鋭利な部分』が存在しない物体に『代筆』させるとどうなる?
・『代筆』の内容はあくまで『思考』であって、書かせたいことを書かせられる訳ではない?
(例えば、虚偽やデタラメを『代筆』させることはできない?)
699
:
『音仙』
:2025/04/13(日) 02:52:50
>>698
(『プロリフィック』/回答)
「ええ。キミが知りたいことを、私は聴きとり、
そして……伝えることができるでしょうからね」
>・スタンドは『人型』?
その認識で正しいが、『羽』がついている。
デザイン系統は鳥ではなく『虫』寄り。
>・『羽ペン』の大きさや強度は実物と同じ?
正しい。サイズは人間の手で持つような大きさ。
>・『羽ペン』以外による筆記でも『スピード:A』を発揮できる?
> 別の筆記用具を使う、砂場を指で掘るなど。
正しい。ただし筆記として成立している必要がある。
>・『羽ペン』のインク(つまり、書いた文字)はスタンドを解除した後も残る?
正しい。
筆記した文字は『実体化』しており、スタンド物質ではなく、
『インクを落とせる方法』なら取り除くことも可能。
>・『羽ペン』は『実体化していないスタンド・スタンド物質』にも文字を書ける?
不可能。インクは実体化していて、スタンド物質ではないため。
>・『羽ペン』が刺さらない物体には『浸透』させることもできない?
『刺すほどの勢いで強く衝突し、僅かでも傷がついた』なら可能。
傷ひとつつかないような物体なら不可能。
>・『浸透』させる際、突き刺したダメージはある?
その認識で正しい。
>>持続時間は対生物なら『10秒』、対無生物なら『1分』になる。
>・とのことですが、持続時間とは『浸透』のもの? 『代筆状態』のもの?
『浸透』のもの。『代筆状態』は『浸透』の持続時間が終われば終了する。
>・後者の場合、『代筆状態』が終了した直後に再び『代筆状態』にすることはできる?
記述漏れで申し訳ないが、できない。
『代筆状態』が終了した時点で、『浸透』も解除される。
>・『浸透』や『代筆状態』は任意で解除できる?
対象の羽を視認していれば、できる。
>・生物に『代筆』させる際、その言語や書式は対象次第?
現時点では、対象次第。
>・無生物に『代筆』させる際、言語や書式を指定することは可能?
可能。特に指定しないなら本体にとって自然な形となる。
>・対象にできる無生物にサイズや重量の制限はある?
重要な基準。『子供の力(破壊力D)で持ち上げられる重さ』まで。
大人用の自転車は厳しいが、子供用なら可能くらいの塩梅。
大きさは高さ、幅どちらも『2m』に収まる範囲なら対象内。
>・球体などの『鋭利な部分』が存在しない物体に『代筆』させるとどうなる?
細い・突出しているなど『筆記部として適した形状』の部位が選ばれるが、
球体のようなあらゆる部分が均等なものは羽から最も遠い部分が使われる。
>・『代筆』の内容はあくまで『思考』であって、書かせたいことを書かせられる訳ではない?
> (例えば、虚偽やデタラメを『代筆』させることはできない?)
「意図的にでたらめな思考する」事で可能。
ただし、相応の集中を要する。
700
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/04/13(日) 17:53:10
>>699
コクコクと頷きながら忙しなく手帳にペンを走らせ、
やがて深い溜め息を吐くと、ペンをシャツの胸ポケットにしまった。
「はい……理解できたと、思います。ご丁寧にありがとうございました。
……それと、私の『才能』を見出していただいたことにも……改めて感謝を」
「まずは、この子たちに慣れるところから……始めないといけませんね」
深々と頭を下げ、部屋を後にする……
手帳に自身の思考を『代筆』する『妖精』を、こわごわ眺めながら。
701
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2025/07/08(火) 20:59:02
カナリアイエローの『ベスパ』が、軽快な走りで通りを駆け抜けていく。
──────キィッ
まもなく、その車体がブレーキを掛けて停止した。
ゴーグルを外し、バイザー付きのハーフヘルメットを脱ぐと、
おもむろに愛車のシートから降りる。
一時は250ccの『ホーネット』を使っていたが、
同じ『スズメバチ』を冠する乗り物でも、やはり乗り慣れた方が落ち着く。
ザッ
全身を足元から眺めれば、まずスニーカーが視界に入り、
それに続いてタイトなジーンズが現れるだろう。
ザッ
引き締まったウエストも露わなタンクトップに、
薄手のジップアップパーカーを羽織って、
ダークトーンのスタジャンを重ね着している。
ザッ
首にワイヤレスヘッドホンを掛け、肩の上には『機械仕掛けの小鳥』。
ザッ
そして、ジェットキャップを被った頭を、パーカーのフードが覆い隠す。
ザッ
『黒猫堂』を訪れ、その後の『七夕祭り』から数日後、『音仙』の居室に向かった。
今は建物の外に立っており、『休業中』の札を確認したところだ。
本来であれば日を改めて出直すのだが、こちらにも『大事な用』がある。
コン コン コン
念のために扉をノックし、室内に『部屋の主』がいるかどうかを確かめる。
702
:
『音仙』
:2025/07/09(水) 15:03:38
>>701
(美作くるみ『プラン9・チャンネル7』)
はっきりとした地図上の点としては刻まれていなくとも、
『音仙』の部屋を目指して進めば、いつもそこに辿り着ける。
『聴かされた』事がよすがなのか、来る事を望まれているからなのか。
「……はい、どうぞ」
その部屋は『休業中』であれど、『不在』ではないらしい。
居室という表現の通り、単なる仕事場ではなく、
住処を兼ねているから、というだけか、あるいは。
・・・・・・『大事な用』。
それを携えて『美作』が来るのを知っていたからか?
いずれにせよ、応対を受ける事はできる。
ただし、部屋で行われるのはいつだって『対話』だ。
『音仙』の側と、『美作』の側。
聴き取る側と奏でる側というだけでなく、
双方の『道理』がそこに生じる。
用が済むとは限らないだろう――『望み』を伴うなら、尚のこと。
703
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2025/07/09(水) 20:25:58
>>702
目的地に通じるドアを開け、室内に足を踏み入れる。
ス………………
目指す場所に向かって、一歩ずつ進んでいく。
ザッ ザッ ザッ
『そこ』に辿り着いたなら、手近な壁に背中を向けて佇む。
「――――――『不在』じゃなくて安心したわ」
俯き加減で口を開き、『スタジャン』に手を掛ける。
「最初に伝えておきたいのは、私が『エンターテイナー』だってこと。
当然ご存知だと思うけど。
そして、それは『表』も『裏』も変わらない」
グッ
「だけど、『表』と『裏』は同じじゃなくて、それぞれ『違うカラー』を持ってる」
バ サ ァ ッ
「『Just Like This(丁度こんな風に)』」
『リバーシブル』のスタジャンを脱いで裏返せば、ビタミンカラーに早変わりした。
バ ッ
さらに続けてフードも取り去り、素顔を露わにする。
「しばらく前、『ある案件』で『衣装の大切さ』を再認識したの。
それで、私自身の『表』と『裏』を切り替える『スイッチング装置』を、
こうして新たに設けることにしたってわけ。
仕事に集中して向き合いやすくするための工夫よ。
今日は、その『お披露目』を兼ねて、
ちょっとした『サプライズ』のつもりだったんだけど、
楽しんでもらえたかしら」
「ついでに『髪』も染め直したわ」
美作の髪色は落ち着いた『ブラウン』だったが、
フードの下から現れたのは、より明るい『ライトブラウン』だった。
「…………多分、あなたは『色々なこと』を知ってるんでしょうね。
別に根拠はないけど、そんな雰囲気がある人だから。
でも、あなたが『どこまで分かるか』を知らないし、
もし知っていたとしても、これは私の口から話しておきたいの」
────ソッ
静かに壁から離れると、
その場に用意されているであろう椅子の背もたれに触れる。
704
:
『音仙』
:2025/07/09(水) 21:18:38
>>703
(美作)
部屋の中の光景は、いつ来ても大きな違いはない。
別の客が置いて行ったであろう菓子が違ったり、
熱帯魚の水槽の中が少しだけ変わっていたり…………
「『百聞は一見にしかず』
……私はそれを千万の『聞』で補いますが、
それでさえ、百千の見に勝るものではない。
ええ、つまり、見た目のイメチェンも……
単に気分を変えるだけではないでしょう」
パチ パチ
か細い指が細やかな拍手を打った。
「『目』は、楽しませていただきました。
美作さん……もちろん、
耳も。いつも、楽しませていただいています」
いずれにせよ、この部屋の主に大きな変わりはない。
何か変わっている事があるのだとしても…………
『一見』で分かるようなものではきっとないのだろう。
「休みでも、私はたいていはここにいます。
ただ外に出るのが億劫なだけかもしれませんが、ね」
「……どうぞ」
座る事を促す。
「私は……多くのことを聞いているだけです。エエ。
もちろんキミが知らないことも知ってはいるでしょうけど、
キミが知る事を、私が知らない事なんてままあることのはず。
少なくとも私はバイク……スクーター?の運転は出来ませんしね」
「『百聞は一見にしかず』
……そして。
たった一度の体験は、
百度の鑑賞を超えるもの」
「だからキミが話すことが私の知らないことなのは、むしろ当然、かも……しれません」
そして、『話す』こともだろう。
灰色の髪に完全に隠れた耳は、『美作』の言葉の続きを待っている。
そして彼女の背後に聳えた『音響機器の樹』は、その蔦を伸ばす事はない。
705
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2025/07/10(木) 20:15:15
>>704
それとなくインテリアを眺めた。
ここを訪れた回数は多くないものの、この場所を包む空気には独特の雰囲気を感じる。
内装に関しては都会的なスタイルを好む美作だが、この暖色系の室内も好ましく思う。
「あの髪色も気に入ってたんだけど、『裏』は暗色を基調にしたかったから、
全体のバランスを考えると、『表』は明るめにした方がメリハリを出せて、
私の好きなイエローやオレンジにも合わせやすいし……」
黄色味を帯びた明るい茶髪を指先で玩び、それを止めると口元に笑みを浮かべる。
「『聞き上手』な人がいると、つい脱線しちゃうわね。
ファッションの話は本題じゃないから、そっちの補足は程々にしておかなきゃ。
私が『経験からアイデアを抽出してる』ってことだけ伝えることができれば十分よ」
「ちなみにスクーターはバイクの一種だから、
バイクという乗り物の中にスクーターがあると思えば間違いないわ」
意識と思考を切り替えて、『マイク』と『スピーカー』を搭載した『小鳥』を一瞥し、
『音響機器の樹』を発現させた『音仙』に向き直る。
「さてと――それじゃあ『新たな着想を得た経験』について聴いていただきましょうか。
私自身が思い出すためにも、『今までの経験』と一緒に説明させて」
椅子に座って自らの記憶を遡り、これまで辿ってきた『道筋』を語り始める。
「まず、『アリーナ』が開催する『競技』に参加した。
バリエーションに富んだシチュエーションが用意されていて、
それぞれの状況にアドリブで対応するという形式の『興行』ね。
初めて大舞台で能力を発揮できて、とても楽しかったことを覚えてる。
優勝できなかったのは残念だけど、それは私が未熟だったから。
『スタンド使い』として本格的にデビューしたのも、この時だったわ」
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1511075107/757-873)
「それから、『妙な事件』に巻き込まれたこともあったわね。
目が覚めたらゲームの中に送り込まれていて、
『VISITORS』っていう『ローグライクゲーム』をやらされたわ。
迷惑な話だし、もちろん最初は戸惑ったけど、
これは『チャンス』だと思い直した。
当時の自分としては全力を尽くしたつもりよ。
でも、やる気を出した途端に『中止』を宣言されて、
結果的には不完全燃焼で終わっちゃったけど」
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1653187672/303-444)
「『夏の魔物』の件では、スタンド能力こそ使わなかったけど、
私が果たした役割は大きかったと自負してる。
『夏のクリスマス』を大々的に宣伝したんだもの。
パーソナリティーとして培ってきた技術と、
それに対する正当な評価があったからこそ、
言葉に説得力を持たせることができたんじゃないかしら。
『普段の行いが物を言う』ってところね。
それを実感できたのが何よりも嬉しかった」
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1617983099/511)
「そうそう……これは話してなかったと思うけど、
病院で『調べ物』をしたこともあるわ。
『プラン9・チャンネル7』の能力を使って、『人探し』に協力したの。
個人的な価値観では、あまり危ういことは本意じゃないけど、
話を聞く限りだと切実な案件みたいだったから。
結論から言うと、概ね成功して『手掛かり』を掴めた。
あとは『当事者』に任せるつもり」
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453646843/332-353)
ここまでを一気に話し終え、一呼吸の間を作る。
「先を続ける前に言いたいのは、私が『アリーナの一員』になったってこと。
『門倉派』の『広報担当』――そう名乗ってる。
軽く説明しておくと、『非戦闘系』のイベントを行う派閥よ。
私の気持ちは分かってもらえると期待してるんだけど、
『自分の才能を活かせる』と感じたからこそ、そこに加わる気になったの。
一度だけ『選手』として参加した時は、
まさか自分が『アリーナ』に入るなんて考えもしなかった」
「そして、その辺りの事情は、今から話そうとしている内容と関係があるの。
その中で、私が『どんなことをしたか』について説明したくて」
これから語ろうとしている一部始終が、今の自分にとって最も大きな部分と言える。
706
:
『音仙』
:2025/07/11(金) 20:26:47
>>705
(美作くるみ『プラン9・チャンネル7』)
「……おさらいは大事ですね、エエ」
厳密に言うなら、音響機器の樹は『最初からそこにあった』。
美作が来ずとも…………町の音を聴いている。
「『アリーナ』。その組織への参加を、
かつて私はキミに……そそのかした側面はあります。
キミの才能を活かす機会になるかもしれない、と」
「同時に、決して勧めはしない、とも。
……体面がよかろうが、
彼らは『闇の住民』ですから、ネ」
そのようなやりとりを、以前にしていた。
「派閥を率いるのが『門倉』さん……
組織の論理に『染まっていない』人だからこそ、
キミは一歩を踏み出せたのかもしれません。
そしてそれは……正しくはあるのでしょう。
キミは少なくともまだ『境目』にいるようだから」
「もちろん、褒められたことだけをしているわけでも、
ないようですけど…………ね」
『門倉』のことを詳しく知っているというよりは、
『ほか』を知っているからこその言葉かもしれない。
「……私のような人間が言うのもなんですが、
きっと『美作くるみ』はとても、よくやっている。
自らの足で動く。人を動かす。
機会を作っている。機会を与えている。
…………それなら、だからこそ、あえて。
キミに突きつけておくべき言葉があります」
その目の感情は見えづらいもので。
「では、『プラン9・チャンネル7』はどうなのか?」
言葉もそこで止めたのは。
『続き』を待っていて……なにかを『判ずる』つもりなのかもしれない。
707
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2025/07/12(土) 18:33:21
>>706
「………………その答えは他の誰よりも、自分自身に問い掛け続けてきたわ」
「『プラン9・チャンネル7』には『活かせる機会が極端に少ない』。
結局のところ、それに尽きる」
「多くのスタンド使いを見てきた『音仙』なら分かるでしょう。
私みたいな能力は特に『ニッチ』で、
たとえ『舞台』が用意されていたとしても、大抵の場合そこには上がれない。
最初から数の内に入れてもらえず、見向きもされないっていうのが、
私の味わってきた『現実』よ」
「『籠の鳥』――――『才能の飼い殺し』。
籠から出ようと足掻いている鳥が、今の『プラン9・チャンネル7』」
「私に『才能を与えた者』は――あなたのことを言ってる訳じゃないの。
だって、あなたは『気付かせてくれた人』だから。
『神様』でも『運命』でも呼び方は何でもいいけど、
『目に見えない大きな力』は、
『才能を活かす場』を与えることには否定的みたいね」
「せっかく力を授かっても、それを活かせる機会なんて皆無に近い。
ようやく掴んだチャンスさえ、途中で消えてなくなってしまう。
ほんの僅かな希望すら、容赦なく摘み取られる」
「永遠に『壁の花』のままでいろっていうの?
ずっと世界の片隅で縮こまって生きていけって?
決して立つことのできない舞台を遠くで眺めながら?」
「どれだけ言葉を連ねても、私の悔しさは表現できない」
「――――――これだけで判断するのは早いわよ。
まだ『話の続き』があるんだから」
「だけど…………その前に『大事なこと』を言わせて。
私は『プラン9・チャンネル7』が気に入ってる。
だって、『私自身』なんだもの」
「もし、私が『戦えるスタンド使い』だったとしたら、
もっと沢山のチャンスが与えられたはず。
その代わり、『与えられること』に甘んじて、
『自分から何かしよう』なんて考えなかったでしょうね。
チャンスに恵まれなかったからこそ、
私は『自らの手でチャンスを作ること』を学んだ。
どれだけ不遇な扱いを受けてきたとしても、
『戦えるようになりたい』だなんて、
これっぽっちも願ってなんかいないわ。
そんなのは私じゃない。『美作くるみの生き方』じゃない」
「自分の道を自分で切り開く今の生き方こそが私の誇りよ」
708
:
『音仙』
:2025/07/13(日) 22:19:51
>>707
(美作くるみ『プラン9・チャンネル7』)
得られるはずの機会を繰り返し奪われてきた事を
『運命』が決めたなら、意地が悪いと言う他ない。
「機会がないから諦めるのでも、
機会がないことを喜ぶのでも、
ただ不遇を嘆くだけでも終わらず、
自らの手で作ってきた…………」
勿論、『機会』はいずれも勝敗が決まる前に終わった物。
待っていた運命が勝利の喝采とは限らなかったにせよ、
少なくとも『納得』は、何度も取り上げられてきた。
『報われるべき不遇』を重ねてきた。
そのようにも考えられるかもしれない。
「………………『運命』という概念、
それに縋りたくなるほどの、悔しさ。
そして、それに終わらない『行動力』…………
得体の知れない使い手による攻撃や、
血肉を削り合う戦いをチャンスとさえ考える……
その根源にあるのは『舞台』の煌めきへの渇望か、
それとももっと根本的な、欲求なのか…………」
『音仙』は『美作』の言葉に視線を揺らさず。
「…………閉じ込めているのは。
目に見えない運命の鳥籠ではなく、
『小鳥』の形、それそのものなのかもしれません」
『美作』に向けた言葉というよりは、
思考を纏めるように言葉を溢す。
「……キミの誇りはこの耳で聞きました。
続けてください。……大事な事はすでに聞きましたが、
『聴き出せる』かどうかは、それ次第でもあるでしょうから」
709
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2025/07/14(月) 22:06:55
>>708
「もし、私が『手段を選ばない人間』だったとしたら、
『他の方法』もあったかもしれないけど。
そういう意味では、私にも『活かせなかった責任』があるわ。
もっとも、その場合は『この力』を与えられることはなかったかもね」
『小鳥』に移した視線を、再び『音仙』に戻す。
「――――――『続き』を話させて。
最近、『変わった依頼』を引き受けたの。
『スタンド使いになれる可能性のある人』を『スタンド使い』にする手助けよ。
あなたが私から『プラン9・チャンネル7』を引き出したように。
そのためには『通過儀礼』が定められていて、多くの準備が必要だったけれど、
やり甲斐のある仕事だったことは間違いない」
「具体的には『衣装』と『小道具』と『場所』と『演出』。
演出面に関しては『6人のスタンド使いの協力』が必須で、
それ以外の条件も『スタンド能力が関わっている方が望ましい』っていうオマケ付き」
「幸いなことに、スムーズに進められたわ。
一つ一つの『交流』を大事にしてきたことは、
ここぞという場面で、大きな力になってくれる」
「私は全ての要素を揃え、一世一代の場に相応しい『舞台劇』を完成させた。
私も『出演』したのよ。
オーディエンスが少なかったのは残念ね。
私にとっては『門倉派』の『初回興行』という意味もあったから、
これまでの『集大成』のつもりで本番に臨んだ。
できることは全部やって、あとは『結果』を待つだけだったの」
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1655987686/369-425)
「だけど、その直後にトラブルが生じてね。
全力を尽くして戦って、負けることすらできなかった」
「『運命の女神』に覆されて、それで『終わり』――――」
目を閉じた後、すぐに開く。
「初めて来た時、『昔話』をしたわよね。
私の『原点』と呼べるものは、それよりも過去に遡るわ」
「子供の頃、引っ込み思案だった私は、入院中に『ラジオ』を聴き始めたの。
病院で過ごすのは不安だったけど、
『パーソナリティー』の声に励まされたお陰で、安心して眠ることができた。
退院した後も『リスナー』として時々メッセージを送って、
読んでもらえた時は本当に嬉しかったことを覚えてる。
その人に勇気づけられて、私は自信を持てるようになったのよ」
「そういう経緯で『自己表現』したくなって、『アイドル』の道に入ったってわけ」
「結局そっちは駄目になっちゃったけど、
今の仕事は気に入ってるし、『天職』だと思ってる。
かつて電波を通して勇気を貰った私が、今度は応援する側になるっていうのは、
なんとなく『腑に落ちる』気がするから。
理解してもらえるかどうかは分からないけれど」
「…………『スタンド使い』として、私は『証明』したかった。
私みたいな『少数派』の『可能性』を示したかったのよ。
どんな『才能』でも、必ず『輝ける場所』を見つけられるはずだってことを」
710
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2025/07/14(月) 22:10:02
>>709
『魔法使い試験』のサポートを引き受けた時、自らの心の奥底で『誓い』を立てた。
──────────────────────────────────────────
『プラン9・チャンネル7』は完全な『非戦闘員』。
もちろん二人の能力は知らないが、たとえ戦闘向きの能力でなくても、
大抵のスタンドは『工夫すれば戦える』という場合がほとんど。
『工夫しても戦えないスタンド使い』は、『戦闘以外の場面』で活躍するしかない。
ここで負けたら、『戦闘以外の分野でも戦闘員に劣る』という事になってしまう。
これは『絶対に負けられない戦い』なのだ。
──────────────────────────────────────────
こうして振り返ってみれば、確かに『負けることはなかった』。
「私だって人間だから、何もかも嫌になりかけた」
「『アリーナ』に加わったことは、大きな転機だった。
それで何かが変わると思った。
変えられると思った。
でも、実際は何も変わっていない。
何も達成できていない。
私が進めば進むほど、ゴールテープは遠ざかっていく」
「『無駄な努力』と『無意味な時間』」
「それが『私のやったことの全て』に過ぎないんじゃないか」
「………………そう思った」
「念のために言っておくけど、そんな風に感じたのは一瞬だけ。
止むを得ない『生理反応』みたいなものよ。
いつも私は前向きに考えて乗り越えてきたし、今だって同じようにしてるわ。
これだけ必死で潰そうとするってことは、
『運命の女神が美作くるみを恐れている証拠』じゃないかってね。
『目に物を見せてやろう』と思ったら、心の底から気力が湧いてくる」
「少し休んだら元気が出たし、私を支えてくれる人達だっているから」
息を深く吸い込み、ゆっくりと吐き出して、ここを訪れた『目的』に意識を集中させる。
「そうして『心の準備』を済ませたからこそ、
私は『運命の女神』に『再挑戦』する」
「『真剣勝負』には、公正な『審判』が必要よね。
私の中に『新しい可能性』を見出すことができたら『美作くるみの勝ち』。
見込みがなければ『運命の女神の勝ち』。
私が負けたら、『進行中のプロジェクト』を『中止』する。
そうなった時は、また新しいアイデアを思いつけばいいだけよ」
「もう一度『美作くるみの意思』を挫けるかどうか――
この勝負に、私という人間の『存在価値』を賭けるわ」
711
:
『音仙』
:2025/07/21(月) 14:04:46
>>709-710
(美作くるみ『プラン9・チャンネル7』)
たやすく共感を得られるであろう背負った物語を、
たやすく悲劇と呼べるであろう晴れ舞台の顛末を、
『音仙』は静かに聴き、言葉の終わりと共に口を開く。
シュルルルルルルルルルルル
「キミが」
「『存在意義』を賭け、運命の女神に挑むギャンブル。
……………それ自体を否定はしませんが」
「『可能性を見出せたら』…………」
ルルルルルルルルルルルルルルルルルル
「それは……キミの経験や資質や気持ちだけではなく、
…………私や、『ウィスパーズ』の能力もベットしているようなもの」
『運命』に挑む者に、『藤原しおん』は目を閉じる。
「才能の有無は運命。能力の傾向は運命。災難に見舞われるのは運命。
『己に制御できないもの』 ……その全てが運命の産物とは言える。
そして……ここは。決して見えない『運命』や『神格』と対峙する場ではなく、
私という『聴き手』と、キミという『話し手』がいるだけ……」
「……私もベットされるべきなのは、
ある意味では当然なのかもしれませんね」
そして………『蔓』が『美作』を取り囲んでいた。
「……『プラン9・チャンネル7』はすでに直前にいる。
残りのひと押し、テープを破るためだけのそれを、
私がすることは……不可能ではありません。
…………『聴き取って伝える』だけでなく、
『叩き起こす』……ショック療法に近いやり方で、
キミの『才能』にとって良い影響ばかりではありませんが……」
それらが今『機能』を果たしているのかどうかは分からないが、
『核心』に迫る言葉に、決して『ごまかし』はないだろう。
運命の乱数は歩む道に嵐を引き起こす事はあるかもしれないが、
人の意志には、今この場には、『美作』を阻む理由が存在しない。
「長い目で見れば、これは『望ましくない』。
けど、『存在意義』を賭け、この場にいるなら…………それも一つの道でしょう」
「あるいは……ここで引き下がるのだとしても、
少なくとも、私はそれを『逃げ』とは捉えません……むしろ『正しい道』ですので」
いずれにせよ『選択の権利』がある。
『運任せ』でも、『女神の悪戯』でもなく、『美作くるみの選択』を、求められている。
712
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2025/07/21(月) 18:46:21
>>711
「………………もし、今の私から『何か』を引っ張り出そうと思えば、
それ自体は不可能ではない訳よね?」
自らを取り囲む『蔓』を見やり、呟くように口を開く。
「つまり、あなたが……」
「『音仙』が『美作くるみの中に新たな可能性を見出している』ということ」
フフッ
「今回の勝負は『私の勝ち』――そう思ってもいいんじゃないかしら」
不敵な笑みを口元に浮かべ、さらに言葉を続ける。
「その言葉が聞ければ十分。
少なくとも『今のところ』は。
『無駄じゃない』って証明されたから」
――――――それが『美作くるみの選択』だった。
「お返しに『私の好きな話』をしましょうか。
さっき『バイクとスクーターの違い』を説明したから丁度いいわ」
「『ベスパ』っていうイタリア製のスクーターがあって、
これを製造しているピアッジオは、元々『航空機メーカー』だったの。
でも、第二次世界大戦の『敗戦国』となって、飛行機が造れなくなってしまった」
「その代わりとして世に送り出したのが、市民の足となる二輪車だったのよ。
飛行機の胴体に使われるスチールボディや、
降着装置と同じ仕組みのフロントサスペンション。
それまでバイクを造ったことのなかった航空技術者が、
飛行機のノウハウを活かした『全く新しい乗り物』を生み出したの。
『翼を奪われた鳥』が地上を走るようになったってわけ」
「こうして輝かしい『復興のシンボル』になったベスパは、
重苦しい戦後の空気を吹き飛ばし、国民に希望を与え、
単なる乗り物を超えた『アイコン』に成長した…………」
「――――だから、私はベスパが好きなのよ」
バ サ ァ ッ
椅子から立ち上がり、リバーシブルのスタジャンを脱ぐと、勢いよく翻す。
表は『明るい黄色』の『レモンイエロー』、裏は『暗い黄色』の『オリーブイエロー』。
入室時と同じく『裏側』で袖を通し、『音仙』に向き直る。
「このスタジャンは『プレーン』な状態だから、まだ完成してないの。
今度また来た後で、カスタマイズした『完成品』をお見せするわ」
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