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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

88『きらきら星を追え!』:2016/06/10(金) 22:12:15
>>87(レス遅れ失礼しました)

「『道具』? あらっ、用意いいのねー小石川さんっ。
うん、どうぞどうぞー。私もちょっと軽くメイク直しするから」

 貴方の言葉に、興味は快諾しつつ、命じられる必要なく明後日の方向
を向いて携帯してたバッグから軽く目元を整え始めた。
 上記の行動も特に周囲を気にする必要もなく無事に『左目』と『左耳』の
切除、そして手元へと隠す。

 「よし、こんなもので良いかな……あれ? 帽子の向き変えたの?
個人的には私、さっきの角度のほうが見た目も映えると思うけどー」

あっけらかんと、貴方を見ても特にリアクションない興味。金平糖の件を
話していた時にも、『奇妙』な金平糖の味に対し『スタンド』を連想するような
言い方もなかった故に、やはり彼女は正真正銘の一般人のようだ。

「うん、離れればいいのね? ……それにしても普通の工場と何ら
変わんないわよねぇー。此処、本当に特別な金平糖を生成してるのかしら……」

 そう、ぼやきながら興味は遠巻きに工場の外観を見上げる。
貴方は気取られる事なく鉄柵の下から耳と目を低空飛行させ滑り込んだ。

 

 『耳』と『目』がグルリと一回転する。

そこから見えた光景は工場と、そして其れを取り巻く茂み。
 右目のほうからも見える工場と連結してるのだろう電柱と電線。
貴方の立つ場所からでも視認出来たが、工場とは約『50m』程の距離があり
その入口近くには三台ほど輸送で使用するのだろうトラックが近くに駐車しており。
 いまは作業中なのか入口の所で作業してるのだろう作業着を着た人影が
まばらながら遠目でも観測する事が出来た。ここまでは何処にでもある
仕事場の風景、と言った所だ。

 そして『此処』から貴方は『奇妙』なものを目撃する。


         ――シュッ

   ―タンッ

                       ―シュッ


 もし、普通に立ったままの状態で工場を見てるだけなら気づかなかったかも知れない。

低空で浮遊をしていた『左耳』と『左目』。
 それは何か小さな虫のようなものが跳ねたり、そしてすばしっこく駆ける音を捉える。
貴方がもし耳だけを浮遊していただけなら、H湖と言う自然の巣窟の近くでもあり
何か小さなバッタなり何かが通ったのだろうと思うだけで終えたかも知れない。
 だが……。


        ――ヨシ タイリョウダ


 その『左目』と『左耳』は……。

 どう見ても、目を凝らしても虫や、小動物の類ではない。
小さく、小さくも 確かに

ブーツのような靴

逆三角形の魔女帽子

サンタクロースのような背丈半分ほどの白い袋。

 それらを纏う、本当に小さな……   『小人』。


そんな『二体』の人影が一つの茂みへと、一言呟いて一瞬にして走り去っていくのを
貴方は目撃した。


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